JPH0393854A - 成形用樹脂組成物 - Google Patents

成形用樹脂組成物

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JPH0393854A
JPH0393854A JP23119889A JP23119889A JPH0393854A JP H0393854 A JPH0393854 A JP H0393854A JP 23119889 A JP23119889 A JP 23119889A JP 23119889 A JP23119889 A JP 23119889A JP H0393854 A JPH0393854 A JP H0393854A
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JP
Japan
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formula
polyether copolymer
resin composition
nucleating agent
dihalogenobenzonitrile
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JP23119889A
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English (en)
Inventor
Norimitsu Okamoto
岡本 法円
Toshimitsu Yukinari
行成 俊光
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、成形用樹脂組或物に関し、さらに詳しく言う
と、例えば、電気・電子機器、機械部品等の各種の高分
子成形品の素材として好適に使用することができる、ポ
リエーテル系共重合体をペースにする成形用樹脂組威物
に関する.[従来の技術と発明が解決しようとする課題
]近年、機械的特性および熱的特性に優れた各種のエン
ジニアリング樹脂が開発され,電気・電子機器や機械部
品等の素材として広く使用されている.本山鮪人は、最
近、耐熱性や機械的強度等に優れた新規なポリエーテル
糸捌脂を開発することに成功した(特願平1−1525
20号).しかしながら、ポリエーテル系の樹脂は、そ
のままでは結晶化速度は遅く、射出成形等の熱或形によ
る成形品の製造時において、戊形サイクルを構或は 高〈することが困難であるという問題点がある.本発明
は前記の事情に基いてなされたものである。
本発明の目的は、前記問題点を解決し、#熱性、機械的
強度等の特性に優れており、しかも、結晶化速度が速く
,成形品製造時の成形サイクルを十分に高〈することが
できるなどの利点を有するポリエーテル系共重合体をベ
ースにする成形用樹脂組或物を提供することにある. [課題を解決するための手段] 本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重
ねた結果、ベースとなる特定のポリエーテル系共重合体
に特定の結晶核剤を特定の割合で添加することにより、
そのポリエーテル系共重合体の結晶化速度を著しく向七
させることができ、前記目的を満足する或形用樹脂組成
物が得られることを見出し、その知見に基づいて本発明
を完成するに至った. すなわち、前記a8を解決するための本発明の次式(I
); (I) で表わされる繰り返し単位および次式(■):(rI) で表わされる繰り返し単位からなり、前記式(I)で表
わされる繰り返し単位のモル比[(I)/+(I) +
(II) )]が0.15〜040であるとともに、温
度400゜Cにおける溶融粘度が3,000ボイズ以上
であるポリエーテル系共重合体と、このポリエーテル系
共重合体100ffiu部に対して0.001重量部以
上、3重量部未満の割合の無a質結晶核剤とを含有する
ことを特徴とする戒形用樹脂組成物である. −ボリエーテル系共重合体一 本発明におけるポリエーテル系共重合体において重要な
点の一つは、前記式CI)で表わされる繰り返し単位と
前記式(II)で表わされる繰り返し単位とからなると
ともに,前記式(1)で表わされる繰り返し中位の組戒
比[ (1)/ I (I)+ (11) ) ]が0
.15〜0.40の範囲にあることである. 前記式(I)で表わされる繰り返し中位の組成比が0.
15未満であると、ガラス転移温度(T g)が低くな
って耐熱性が低下する.一方、0.40を超えると、ポ
リエーテル系共重合体の結晶性が失われて、前記結晶核
剤の添加効果は得られず、耐熱性および耐溶剤性が低下
する. また、本発明において使用する前記ポリエーテル系共重
合体は、温度400℃における溶融粘度(ゼロ剪断粘度
)が3.000ポイズ以上であることが重要である. この溶融粘度が3,000ボイズ未満である低分子量の
ポリエーテル系共重合体では,充分な耐熱性および機械
的強度を達成することができないからである. 一方、前記溶融粘度の上限は、一義的に定めることはで
きないが、樹脂組戒物の成形性(或形の際の流動性等)
の点から、通常、3000〜100 ,000ボイズ程
度とするのが望ましい. なお、本発明においては、前記各種のポリエテル系共屯
合体は、一種単独で使用してもよいし、二種以上を併用
してもよい。
また、前記ポリエーテル系共重合体は、本発明の目的を
阻害しない範囲内の割合で、他の繰り返し中位を含有し
ていてもよい. ポリエーテル系共重合体の製造方法一 前記ポリエーテル系共重合体は、種々の方法に従って製
造することができる. 本発明に好適なポリエーテル系共重合体の製造方法とし
て、例えば、以下に示す製造法lおよび製造法2などを
挙げることができる。
(製造法l) ンハロゲノベンゾニトリルと4,4゜−シハロケノベン
ゾフェノンとの合計量に対してモル比で0.15〜0.
40に相当する量のジハロゲノベンゾニトリルと、前記
合計量とほぼキモル量の4,4゜−ビフェノールとを、
アルカリ金属化合物および中性極性溶媒の存在下に反応
させた後、得られた反応生戒物と前記合計丑に対してモ
ル比で0.60〜0.85に相当する量の4,4′−ジ
ハロゲノペンゾフェノンとの共重合反応を行うことによ
り製造する。
使用に供される前記ジハロゲノベンゾニトリルの具体例
としては,たとえば、次式: (ただし、弐中、Xほ前記と同じ怠味である。)で表わ
される2,4−ジハロゲノベンゾニトリルなどが挙げら
れる。
これらの中でも、好ましいのは2,6−ジクロロベンゾ
ニトリル、2.6−ジフル才口ペンゾニトリル、2.4
−ジクロロベンゾニトリル、2,4−ジフルオロベンゾ
ニトリルであり、特に好ましいのは2,6−ジクロロベ
ンゾニトリルである. なお、これらは、一種単独で使用してもよいし、必要に
応じて、二種以上を併用してもよい。
前記ジハロゲノベンゾニトリルは、次式;(ただし、式
中、Xはハロゲン原子である。)で表わされる2,6−
ジハロゲノベンゾニトリルや、次式; で表わされる4.4゛−ビフェノールとをアルカリ金属
化合物および中性極性溶媒の存在下で反応させる。
使用に供される前記アルカリ金属化合物は,前記4.4
゛−ビフェノールをアルカリ金属塩にすることのできる
ものであればよく、特に制限はないが、好ましいのはア
ルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸水素塩である. 前記アルカリ金属炭酸塩としては、たとえば炭酸リチウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ルビジウム、
炭酸セシウムなどが挙げられる。
これらの中でも、好ましいのは炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウムである. 前記アルカリ金属炭酸水素塩としては、たとえば炭酸水
素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、
炭酸水素ルビジウム、炭酸水素セシウムなどが挙げられ
る。
これらの中でも、好ましいのは炭素水素ナトリウム、炭
酸水素カリウムである. 上記各種のアルカリ金属化合物の中でも、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウムを特に好適に使用することができる. なお、これらは、一種単独で使用してもよいし、必要に
応じて、二種以上を併用してもよい。
前記中性極性溶媒としては,たとえばN,N−ジメチル
ホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N
−ジメチルアセトアミド、N,N−ジェチルアセトアミ
ド、N,N−ジプロビルアセトアミド、N,N−ジメチ
ル安,0,香酸アミド、N−メチル−2−ビロリドン(
NMP),N−エチル−2−ピロリドン、N−イソプロ
ビル−2−ビロリドン、N−インブチルー2−ピロリト
ン、N−n−プロビル−2−ピロリドン、N−n−ブチ
ルー2−ビロリドン、N−シクロヘキシル−2−ビロリ
ドン、N−メチル−3−メチル−2−ピロリドン、N一
エチル−3−メチル−2−ピロリドン、N−メチル−3
 . 4.5−トリメチル−2−ビロリドン、N−メチ
ル−2−ビペリドン、N一エチル−2−ピペリドン、N
−イソプロビル−2−ピベリドン、N−メチル−6−メ
チル−2−ピペリドン、N−メチル−3−エチルピベリ
ドン、ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシド、
l−メチルーl−才キンスルホラン、l一エチル−1−
オキンスルホラン、1−フェニル−1−オキンスルホラ
ン,N,N゛−ジメチルイミダゾリジノン(DMI),
ジフェニルスルホンなどが挙げられる。
好ましいのはNMP,DMI、スルホラン、ジフェニル
スルホンおよびジメチルスルホキシドである. なお、これらの溶媒は、一種単独で使用してもよいし、
必要に応じて、二種以上を併用してもよい。また、必要
に応じて、例えば、芳香族炭化水素溶媒等の他の溶媒と
の混合溶媒として使用することができる。例えば、トル
エン等の水と共沸しやすい芳香族炭化水素を前記中性極
性溶媒と併用することにより、重合反応の際、縮合等に
よって生成する水を反応系から有効に除去することがで
きる。
+m記ジハロゲンベンゾニトリルの使用割合は、ジハロ
ゲノベンゾニトリルと4,4′−ジハロゲノベンゾフェ
ノンとの合計量に対するモル比で、前記ジハロゲノベン
ゾニトリルが、通常、0.15〜0.40の割合であり
、前記アルカリ金属化合物の使用割合は、前記4,4゜
−ビフェノールの水酸基l個につき、通常1.01〜2
.50a量、好ましくは1.05〜1.25当量の割合
である。
前記中性極性溶媒の使用量については、特に制限はない
が、通常、前記ジハロゲノベンゾニトリルと、前記4.
4゛−ビフェノールと、前記アルカリ金属化合物との合
計 100重量部当り、200〜2 ,O(10重量部
の範囲で選ばれる.前記アルカリ金属化合物および前記
中性極性溶媒の存在下での前記ジハロゲノベンゾニトリ
ルと前記4.4′−ビフェノールとの反応を行って得ら
れる反応生成物と前記4,4゜−ジハロゲノベンゾフェ
/ンを反応させる. 使用に供される前記4,4“−ジハロゲノペンゾフェノ
ンは、次式; (ただし、Xは前記と同じ意味である.)で表わされる
化合物であり、4,4゜−ジフルオロヘンゾフェノン,
 4.4’−ジクロロベンゾフェノンを特に好適に使用
することができる. 前記4,a′−ジハロゲノへンゾフェノンは、4.4゛
−ジハロゲノベンゾフェノンとジハロゲノペンゾニトリ
ルとの合計量の、前記4,4′−ビフェノールの使用量
に対するモル比が、通常、0.98〜1.02、好まし
くは1.00〜1.01になるような割合で使用する。
ポリエーテル系共重合体を得るには、たとえば、前記中
性極性溶媒中に、前記ジハロゲノベンゾニトリルと、前
記4.4゜−ビフェノールと、前記アルカリ金属化合物
とを、同時に添加して、前記ジハロゲノベンソフェノン
と前記4,4゜−ビフェノールの反応を行なわせた後、
さらに前記4.4″ージハロゲノベンゾフェノンを添加
し、通常は150 〜380℃、好マシくは180 〜
330 ℃(7)範囲の温度において一連の反応を行わ
せる.反応温度が150℃未満では、反応速度が遅すぎ
て実用的ではないし、 380℃を超えると、副反応を
招くことがある. また、この一連の反応の反応時間は,通常、0.1〜1
0侍間であり、好ましくは1時間〜5時間である. 反応の終了後、得られるポリエーテル系共玉合体を含有
する中性極性溶媒溶液から、公知の方法に従って、ポリ
エーテル系共重合体を分離、精製することにより、ポリ
エーテル系共重合体を得ることができる. (製造法2) ジハロゲノベンゾニトリルと4.4゜−ジクロロベンゾ
フェノンおよヒ4.4’−シフルオロベンゾフェノンの
合計ffiに対してモル比で0.15〜0.40に相当
する量ノジハロゲノベンゾニトリルと、前記合計徒とほ
ぼ等モル量の4.4゜−ビフェノールおよび4,4゜−
ジクロロベンゾフェノンを、アルカリ金属化合物および
中性極性溶媒の存在下に反応させた後、{「多られた反
応生戊物と4.4゛−ジフルオロベンゾフェノンとの共
重合反応を行うことにより製造する. 前記ジハロゲノベンゾニトリル、前記4,4゜−ジクロ
ロベンゾフェ/ン、前記4.4’−シフル才ロベンゾフ
ェノン、前記アルカリ金属化合物、および前記中性極性
溶媒等溶媒については、前記に記・或の方法において説
明したのと同様である。
この方法においては、前記ジハロゲノベンゾニトリルお
よびアルカリ金属化合物の使用割合は、前記に記載の場
合と同様である. マタ、前記ジハロゲノベンゾニトリルと前記4.4゛−
ジクロロベンゾフェノンおよび前記4.4゛−ジフルオ
ロベンゾフェノンとの合計使用量は、4.4゛−ジハロ
ゲノベンゾフェノンとジハロゲノベンゾニトリルとの合
計使用量の前記4.4“−ビフェノールの使用量に対す
るモル比が、通常、0.98〜1.02、好ましくは1
.00〜1.01になるような割合である. そして、一段目の反応における4,4′−ジクロロベン
ゾフェノンの使用Bと、最終ポリマー合或時に使用する
4,4゛−ジフルオロベンゾフェノンの量とは、60〜
95:5〜40(モル比)にするのが望ましい. 前記アルカリ金属化合物の使用割合、前記中性極性溶媒
の使用割合については、前記に記載の方法において説明
したのと同様である。
本方法における反応温度、反応時間等についても前記に
記載の方法におけるのと同様である.,このようにして
、ポリエーテル系共重合体を簡単な工程で効率良く製造
することができる.しかも、前記ポリエーテル系共重合
体を含有する中性極性溶媒溶液から、嵩高いボリエーテ
ル系共重合体の粉末を得ることができる. 以上のようにして得られたポリエーテル系共重合体は、
耐熱性、機械的強度等の特性に優れており、木発明の成
形用樹脂組或物の主或分として使用される. −無機質結晶核剤 本発明におけるポリエーテル系共重合体組威物は、少な
くとも一種の無機質結晶核剤を前記ポリエーテル系共重
合体に特定の割合で配合してなる. この無機質結晶核剤としては、これを配合する前記ポリ
エーテル系共重合体の所望の特性を阻害せずにその結晶
化速度を向上させるのであれば、どのような無機化合物
も使用可能であり、例えば、各種の酸化物、水酸化物、
炭化物、窒化物、ホウ化物,硫化物、ハロゲン化物、炭
酸塩4t酸塩,リン酸塩、ホウ酸塩、ケイ酸塩,アルミ
ン酸塩、チタン酸塩、鉛酸塩等の各種の複合酸化物など
の無機化合物,グラファイト等の炭素、その他の安定な
非金属、安定な金属もしくは半金属等の単体あるいはこ
れらの混合物もしくは複合体からなる粒子を挙げること
ができる.これら各種の無機化合物や単体は、その種類
や性状に応じてその添加効果(結晶化速度の向上効果等
)が異なり、また使用する条件等によっては分解反応等
により目的とする結晶化速度の向上効果以外の影響を与
えることがあるので、これらの点を考慮して適宜に選択
して使用することが望ましい. 前記無機質粒子もしくはその成分として好適に使用する
ことができる無機化合物および単体の例をいくつか示す
と、例えば,アルミナ、ガリア、酸化インジウム、シリ
カ、酸化ゲルマニウム、酸化鉛、酸化すず、ベリリア、
マグネシア、酸化亜鉛、イットリア、酸化ランタン、ジ
ルコニア、酸化チタン、酸化タンタル、酸化モリブデン
、酸化タングステン、酸化マンガン、酸化鉄、チタン酸
バリウム、チタン酸カルシウム、チタン酸鉛、ジルコン
、ジルコン酸バリウム、ステアタイト、タルク、クレー
、モンモリロナイト、ベントナイト、カオリン、マイ力
、ポロンアイトライト、ケイ藻土、ゼオライト、シリカ
アルミナ アルミナポリア、シリカマグネシア、シリカ
チタニア、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化チタン、塩化
ナトリウム、塩化鉄、炭酸カルシウム,炭酸マグネシウ
ム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸アルミニ
ウム、リン酸アルミニウム、リン酸カルシウム、ホウ酸
ナトリウム、活性炭、グラファイト、ケイ素、鉄などを
挙げることができる.これらの中でも、グラファイト、
二酸化チタン、タルク、炭化ケイ素、マイ力、窒化チタ
ン、窒化ケイ素などが好ましい。
なお、これらは一種単独の戊分からなる粒子、二種以上
の戊分からなるAll或物からなる粒子として使用する
ことができ、また、これらの無機質粒子は、必要に応じ
て,それらをさらに混合物等として併用してもよい。
前記結晶核剤として配合する前記無機質粒子の粒径は、
通常、20nm〜10μm程度の範囲にするのが好まし
い。
この粒径があまり小さすぎると、結晶化速度の向上が十
分に得られない場合があり、一方、あまり大きすぎると
均一分散性が悪くなり、結晶化が不均質に起こったり、
結晶化速度の改善が不十分になるなどの悪影響を生じる
ことがある.一配合割合一 本発明においては、前記ポリエーテル系共重合体100
重量部に対して、前記無a質結晶核剤を0.001重量
部以上、3重量部未満の割合で添加・配合して、戒形用
樹脂組成物を製造する.この配合割合が0.001未満
では、結晶化速度の向上効果が不充分になり、一方、3
重量部、以上では結晶化速度の向上が見られない. 他の配合剤 以上の配合割合で製造された本発明の或形用樹脂組成物
には、必要に応じて、他の或分、例えば、ガラスam.
炭*m維等の強化充填剤や酸化防東剤、紫外線吸収剤、
滑剤、#型剤、着色剤などの添加剤、あるいは他の柑脂
戊分などを適宜含イiさせることができる. 前記他の樹脂としては、たとえば、シリコン樹脂、エポ
キシ樹脂、アルキフド樹脂、フェノール捌脂、メラミン
樹脂等を挙げることができる。これらは、その一種を単
独で使用することもできるし、またその二種上を併用す
ることもできる。
前記他の各種の或分を配合する場合、ポリエーテル系共
重合体は、少なくとも5重4X.%以上であることが望
ましい. −成形用樹脂組威物の製造一 本発明の成形用樹脂組成物は、前記ポリエーテル系共重
合体成分と前記無機質結晶核剤とを前記所定の割合で配
合し、m機質結晶核剤が均一に分散するように十分に混
練・混合することにより得ることかできる。この程練・
混合は、通常、ポリエーテル系共重合体が溶融状態にな
る温度に加熱して行われる。
溶融混練温度は,用いるポリエーテル系共重合体を組成
等の条件により異なるので、一義的に定めることはでき
ないが,通常300〜500℃、好まレ〈は340〜4
20℃程度の範囲内にするのが適当である.溶融混練時
間は、通常、1〜10分間、好ましくは2〜5分間程度
とするのが適当である.前記配合の方法および混練の方
法としては、特に制限はないが、例えば、2軸以上のス
クリューが同方向または異方向に回転する混練機もしく
は押出機や、スクリューが回転とともに前後に往復運動
する単軸押出機などを使用してメルトブレンドし、無機
質結晶核剤を均一に分散させる方法が好ましい。
このように加熱溶融混練された樹脂組或物を適宜に冷却
することにより本発明の成形用捌脂組成物を得ることが
できる. 以上のように得られた成形用樹脂組或物は、必要に応じ
て、ペレット等に成形され、さらに射出成形などの熱圧
成形されて所望の形状の戊形品として利用される. 以上のようにして製造された本発明の戒形用捌脂組或物
は,耐熱性、機械的強度等の特性に著しく優れており、
しかも、その製造工程において結晶化速度が速〈、戒形
品製造時の威形サイクルを十分に高くすることができる
などの利点を有するところのポリエーテル系共重合体を
ベースにする成形用樹脂組成物であり,例えば、電気・
電子機器、機械部品等の各種の高分子成形品の素材とし
て好適に使用することができる. [実施例] 次に、木発明の参考例、実施例および比較例を示し、本
発明についてさらに具体的に説明するが、本発明はこれ
らの実施例に限定されるものではない. (参考例1) トルエンを満たしたディーンスタルクトラー,プ、攪拌
装置およびアルゴンガス吹込管を備えた内容積5文の反
応器に、2,6−ジクロロベンゾニトリル32.34 
g(0.188モル) 、4.4゜−ビフェノール13
9.66 g (0.75モル)、炭酸カリウム124
.39g(0.9モル)およびN−メチルビロリドン1
.5文を入れ、アルゴンガスを吹込みながら、l時間か
けて室温より 195℃まで昇温した. 昇温後、少量のトルエンを加えて生成する水を共沸によ
り除去した。
次いで、温度195℃にて30分間反応を行った後、4
,4゛−ジフル才口ペンゾフェノン122.85 g(
0.563モル)をN−メチル−2−ピロリドン 1.
5文に溶解した溶液を加えて、さらにt nl間反応を
行った。 反応終了後、生戊物をブレンター(ワーニン
グ社58l)で粉砕し、アセトン、メタノール、木,ア
セトンの順に洗浄を行ってから、乾燥させて、白色粉末
状の固体259.36 g (収率98%)を得た。
この得られた固体の構造を、赤外線分光スペクトルおよ
び元素分析等により調べたところ次の構造を有するポリ
エーテル系共重合体であることがわかった. このポリエーテル系共重合体の特性について測定したと
ころ、400℃における溶融粘度(ゼロ剪断粘度)は1
3,000ボイズであった.また、ガラス転移温度は1
82℃、結晶融点は379℃、熱分解開始温度562℃
(空気中、5%重量減)であり、高い耐熱性を示した. さらに、このポリエーテル系共重合体粉末の酸素指数を
測定したところ、31.5%であり、高い難燃性を示し
た. (実施例l) 参老例1で製造したポリエーテル系共重合体100重量
部に対し,結晶核剤としてグラファイト1.0重丑部を
配合し、二軸押出機を用いて、380℃、混練時間3分
間の条件で溶融混練し、戒形用の樹脂組或物を得た。こ
の樹脂組或物のべレフト状試料について,示差走査熱量
計(D S C)を用いて、結晶化温度(Tc)を測定
した.なお、この結晶化温度(Tc)は、試料を395
℃で1分間融解後、降温速度10℃/winで冷却した
ときの結晶化に伴う発熱ピークの温度である。
結果は第1表に示す。
(実施例2〜7) グラファイトに代えて,結晶核剤としてそれぞれ,二酸
化チタン、タルク、炭化ケイ素、マイ力、窒化チタンあ
るいは窒化ケイ素を参考例lで製造したポリエーテル系
共重合体100重量部に対し、1.0重量部配合したほ
かは、実施例lと同様にして実施した。
これらの場合の結晶化温度(Te)を第1表に示す。
(比較例l) 参考例lで製造したポリエーテル系共重合体を、結晶核
剤を添加することなく、単独で用いたほかは、実施例l
と同様にして行った.この場合の結晶化温度(T,)を
第1表に示す。
第1表 結晶核剤  結晶化温度 T c  / ”c 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 実施例5 実施例6 実施例7 グラファイト 二酸化チタン タルク 炭化ケイ素 マイカ 窒化チタン 窒化ケイ素 3 2 8 3 2 6 3 2 6 3 2 4 319 318 3 1 6 [発明の効果] 本発明によると,特定のポリエーテル系J(重合体に、
無機質粒子からなる結晶核剤を特定の割合で配合してい
るので、#熱性,機械的強度等の特性に優れており、し
かも、結晶化速度が速く、或形品製造昨の成形サイクル
を十分に短〈することができるなどの利点を有するポリ
エーテル系共重合体ベースの或形用樹脂組成物を提供す
ることができる.

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)次式( I ); ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) で表わされる繰り返し単位および次式(II);▲数式、
    化学式、表等があります▼(II) で表わされる繰り返し単位からなり、前記式( I )で
    表わされる繰り返し単位のモル比[( I )/{( I )
    +(II)}]が0.15〜0.40であるとともに、4
    00℃における溶融粘度が3,000ポイズ以上である
    ポリエーテル系共重合体と、このポリエーテル系共重合
    体100重量部に対して0.001重量部以上、3重量
    部未満の割合の無機質結晶核剤とを含有することを特徴
    とする成形用樹脂組成物。
JP23119889A 1989-09-06 1989-09-06 成形用樹脂組成物 Pending JPH0393854A (ja)

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