JPH0388121A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH0388121A
JPH0388121A JP22424689A JP22424689A JPH0388121A JP H0388121 A JPH0388121 A JP H0388121A JP 22424689 A JP22424689 A JP 22424689A JP 22424689 A JP22424689 A JP 22424689A JP H0388121 A JPH0388121 A JP H0388121A
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JP
Japan
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fatty acid
magnetic
acid ester
ferromagnetic powder
magnetic layer
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JP22424689A
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Shigeto Goto
成人 後藤
Atsuko Matsuda
敦子 松田
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は磁気記録媒体に関し、さらに詳しく言うと、特
に摺動ノイズ、ヘット白濁が低減しているとともにスチ
ル耐久性や高温高湿下での走行性にも優れた磁気記録媒
体に関する。
[従来技術および発明が解決しようとする課題]近年、
たとえばVTR分野においては、高画質化が進む一方で
あり、それに対応してビデオテープにおける記録周波数
は従来に比較して高周波数域側に移行しつつある。
ところで、記録周波数が高周波数域側に移行すると、そ
れに伴なって、たとえばm’sヘットの傷や付着物等に
起因する摺動ノイズ、ヘッド白濁等が発生し、その結果
、高周波特性の劣化等が生じて高画質の再生映像を得る
うえで障害になる。
すなわち、このような高周波特性の劣化等は特に高周波
域における再生出力やS/N比の劣化となって現れるの
で、これらの劣化が大きいと、再生画面の反転ノイズを
引き起こすこともあるという問題がある。
また、スチル耐久性を確保するために従来より磁性層に
脂肪酸エステルを含有させることが知られているが、磁
性層に含有させる脂肪酸エステルの量が多すぎると、高
温高湿下で所謂ハリツキを起してしまうという走行面で
の問題がある。
本発明は、前記の事情に基いてなされたものである。
本発明の目的は、特に摺動ノイズ、ヘッド白濁が低減し
ているとともにスチル耐久性や高温高湿下での走行性に
も優れた磁気記録媒体を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 前記課題を解決するために、本発明者か鋭意検討を重ね
た結果、磁性層を複数設け、各磁性層か特定の割合で脂
肪酸エステルを含有する磁気記録媒体は、特に摺動ノイ
ズ、ヘット白濁が低減しているとともにスチル耐久性や
高温高湿下での走行性にも優れていることを見い出して
、本発明に到達した。
請求項1の発明の構成は、非磁性支持体上に、それぞれ
が強磁性粉末と脂肪酸エステルとを含有する複数の磁性
層を有するとともに、下層の磁性層における前記強磁性
粉末に対する前記脂肪酸エステルの総量が上層の磁性層
における前記強磁性粉末に対する前記脂肪酸エステルの
総量の175〜4/5であることを特徴とする磁気記録
媒体であり、 請求項2の発明の構成は、最上層の磁性層が少なくとも
2種類の脂肪酸エステルを含有する請求項1記載の磁気
記録媒体である。
以下に1本発明の磁気記録媒体について、磁性層、層構
成等に分けて詳述する。
一一磁検層一一 本発明の磁気記録媒体はそれぞれが特定の割合で脂肪酸
エステルを含有する少なくとも上下2層の磁性層を有す
る。
一上層一 上層は、強磁性粉末を結合剤中に分散してなる層であり
、脂肪酸エステルを含有することか必要である。
(結合剤) 上層は、結合剤中に脂肪酸エステルを含有する。
前記脂肪酸エステルとしては、たとえばビニルミリステ
ート、プロピルミリステート、ブチルミリステート、ヘ
プチルミリステート、ミリスチルミリステート、ビニル
パルミテート、プロピルパルミテート、イソプロピルパ
ルミテート、ブチルパルミテート、ビニルステアレート
、プロピルステアレート、ブチルステアレート、アミル
ステアレート、プロピルオレエート、アリルオレエート
、ブチルオレエート、2−エチルへキシルパルミテート
、2−エチルヘキシルミリステート、2−エチルへキシ
ルステアレートなどが挙げられる。
これらの中でも、好ましいのはブチルステアレート、ブ
チルパルミテート、2−エチルへキシルパルミテート、
2−エチルヘキシルミリステートおよび2−エチルへキ
シルステアレートである。
これらは1種単独で用いても良いし、2種以上を組み合
わせて用いても良い。
前記脂肪酸エステルの配合割合は、前記強磁性粉末10
0重量部に対して、通常、0.1〜10重量部、好まし
くは、0.5〜5重量部である。この配合割合が0.1
重量部未満であると、スチル耐久性が低下したり、ヘッ
ド摩耗の増大を招いたりすることがある。一方、10重
量部を超えると、摺動ノイズ、ヘッド白濁および高温高
湿下での走行性が低下することがある。
本発明の磁気記録媒体における結合剤には、前記脂肪酸
エステルとともに、たとえば従来より磁気記録媒体に用
いられている熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂
、電子線照射硬化型樹脂またはこれらの混合物などのそ
の他の樹脂酸分を使用することができる。
前記熱可塑性樹脂としては、たとえば塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体
、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸
エステルーアクリロニトリル共重合体、アクリル酸エス
テル−塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステル
−塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステル−エ
チレン共重合体、ポリ弗化ビニル、塩化ビニリデン−ア
クリロニトリル共重合体、アクリロニトリル−ブタジェ
ン共重合体、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラール、
セルロース誘導体(セルロースアセテートブチレート)
、セルロースダイアセテート、セルローストリアセテー
ト、セルロースプロピオネート、ニトロセルロース等)
、スチレンブタジェン共重合体、ポリエステル樹脂、ク
ロロビニルエーテルアクリル酸エステル共重合体、アミ
ノ樹脂および合成ゴム系の熱可塑性樹脂などを挙げるこ
とができる。
これらは1種単独で使用しても良いし、2種以上を組み
合せて使用しても良い。
前記熱硬化性樹脂または反応型樹脂としては、たとえば
フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン硬化型樹
脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、シリコ
ーン樹脂、アクリル系反応樹脂、高分子量ポリエステル
樹脂とイソシアネートプレポリマーとの混合物、メタク
リル酸塩共重合体とジイソシアネートプレポリマーとの
混合物、尿素ホルムアルデヒド樹脂、およびポリアミン
樹脂などが挙げられる。
これらは1種単独で使用しても良いし、2種以上を組み
合せて使用しても良い。
前記電子線照射硬化型樹脂としては、たとえば無水マレ
イン酸タイプ、ウレタンアクリルタイプ、エポキシアク
リルタイプ、ポリエステルアクリルタイプ、ポリエーテ
ルアクリルタイプ、ポリウレタンアクリルタイプ、ポリ
アミドアクリルタイプ等の不飽和プレポリマー;エーテ
ルアクリルタイプ、ウレタンアクリルタイプ、エポキシ
アクリルタイプ、燐酸エステルアクリルタイプ、アリー
ルタイプおよびハイドロカーボンタイプ等の多官能モノ
マーなどが挙げられる。
これらは11a単独で使用しても良いし、2種以上を組
み合せて使用しても良い。
前記のその他の樹脂成分の配合割合は、前記強磁性粉末
100重量部に対して、通常、10〜50重量部、好ま
しくは20〜40重量部である。この配合割合が上記範
囲を外れると、電磁変換特性が低下したり、前記強磁性
粉末の分散性が低下したりすることかある。
(強磁性粉末) 前記強磁性粉末としては、たとえばCO被被着−Fe2
0.粉末、Co被着Fe、O,粉末、 Goo着Fed
(4/3 < x<3/2 )粉末、あるいはFe−A
l1金属粉末、Fe−Ni金属粉末、 Fe −AJL
−Ni金属粉末、Fe −111−P金属粉末、  F
e−Ni−3i−AJI金属粉末、Fe−Ni−3i−
A M−Mn金属粉末、Ni−Co金属粉末、Fe−M
n−Zn金属粉末、Fe−Xl−Zn金属粉末、Fe−
co−Ni−Cr金属粉末、Fe−Co−N i−P金
属粉末、 Co−Ni金属粉末およびGo−P金属粉末
等の強磁性金属粉末などが挙げられる。
これらの中でも、好ましいのはCo被被着−Fe20s
粉末である。
いずれにせよ、本発明における磁性層の形成に好適に用
いることのできる強磁性粉末の抗磁力(Hc)は1通常
、500エルステッド以上、好ましくは600工ルステ
ツド以上である。
前記強磁性粉末のBET法による比表面積は、通常、2
5m2/g以上、好ましくは30〜60m2/gである
前記強磁性粉末の形状については特に制限はなく、例え
ば、針状、球状あるいは楕円体状などのものをいずれも
使用することができる。
(他の成分) 上層は、さらに、研磨剤、帯電防止剤および前記脂肪酸
エステル以外の潤滑剤等を含有していても良い。
前記研磨剤としては、たとえば酸化アルミニウム、酸化
チタン(TiO1Tie2)、酸化ケイ素(SiOlS
ins) 、窒化ケイ素、酸化クロムおよび炭化ホウ素
の無機粉末並びにベンゾグアナミン樹脂粉末、メラミン
樹脂粉末およびフタロシアニン化合物粉末等の有機粉末
が挙げられる。
前記研磨剤の平均粒子径は、通常、0.1〜1.0ルm
の範囲内にある。
また、前記研磨剤の配合量は、前記強磁性粉末100重
量部に対して、通常、0.5〜20重量部の範囲内にあ
る。
前記帯電防止剤としては、たとえばカーボンブラック、
グラファイト、酸化錫−酸化アンチモン系化合物、酸化
錫−酸化チタン−酸化アンチモン系化合物、カーボンブ
ラックグラフトポリマー等の導電性粉末;サポニンなど
の天然界面活性剤;アルキレンオキサイド系、グリセリ
ン系、グリシドール系等のノニオン界面活性剤:高級ア
ルキルアミン115第4級ピリジン、その他の複素環類
、ホスホニウムおよびスルホニウム類等のカチオン界面
活性剤:カルボン酸、スルホン酸、燐酸、硫酸エステル
基、燐酸エステル基等の酸性基を含むアニオン界面活性
剤ニアミノ酸類、アミノスルホン酸類、アミノアルコー
ルの硫酸および燐酸エステル類等の両性界面活性剤など
が挙げられる。
これらは−、種単独で使用しても良いし、二種以上を組
み合せて使用しても良い。
前記帯電防止剤の配合量は、前記強磁性粉末100重量
部に対して1通常、0.1〜20重量部である。
前記脂肪酸エステル以外の潤滑剤としては、たとえばカ
ーボンブラック、グラファイト、カーボンブラックグラ
フトポリマー、二硫化モリブデン、および二硫化タング
ステン等の固体潤滑剤;シリコンオイル、変性シリコン
化合物および炭素数12〜22の脂肪酸などが挙げられ
る。
これらの中でも、好ましいのはカーボンブラック、変性
シリコン化合物および脂肪酸である。
これらは一種単独で使用しても良いし、二種以上を組み
合せて使用しても良い。
前記脂肪酸エステル以外の潤滑剤の使用量は前記強磁性
粉末ioo @@部に対して、通常、0.1〜lO重量
部である。
なお、前記帯電防止剤、潤滑剤等は、単独の作用のみを
有するものではなく、例えば、−の化合物が帯電防止剤
および潤滑剤として作用する場合がある。
以上の構成からなる上層の厚みは、通常、1m以下、好
ましくは0.5 p−m以下である。この厚みがlIL
mを超えると、充分な中低域特性を得られないことがあ
る。
一下層一 下層は、強磁性粉末を結合剤中に分散してなるとともに
、前記上層における前記強磁性粉末に対する前記脂肪酸
エステルの総量の175〜4/5の量の前記脂肪酸エス
テルを含有することが必要である。
前記脂肪酸エステルとしては、前記上層において含有さ
せることのできるものと同様のものを挙げることができ
る。
前記脂肪酸エステルは1種単独で使用しても良いし、2
種以上を混合して使用しても良い。
下層における前記脂肪酸エステルの配合割合は、前記強
磁性粉末100重量部に対して1通常、0.1〜10重
量部、好ましくは0.5〜5重量部である。この配合割
合が0.1重量部未満であると、スチル耐久性が低下し
たり、ヘット摩耗の増大を招いたりすることがある。一
方、10重量部を超えると、摺動ノイズ、ヘッド白濁お
よび高温高湿下での走行性が低下することがある。
いずれにせよ、下層に含有される前記脂肪酸エステル紘
、下層における前記強磁性粉末に対する総量が、前記上
層における前記強磁性粉末に対する前記脂肪酸エステル
の総量の115〜4/5の量であることが必要である。
下層における前記強磁性粉末に対する前記脂肪酸エステ
ルの総量が前記上層における前記強磁性粉末に対する前
記脂肪酸エステルの総量の175未満であると、充分な
スチル耐久性が得られないことがある。一方。
4/5を超えると、摺動ノイズ、ヘッド白濁の改善が充
分でなく、走行性が低下することがある。
前記強磁性粉末およびその他の樹脂成分については、前
記第一磁性層において説明した通りである。
下層は、さらに、前記上層が含有することのできるのと
同様の他の成分を含有することができる。
以上の構成からなる下層の厚みは、通常、47zm以下
、好ましくは3ILm以下である。この厚みが4JLm
を超えると、ヘットタッチの悪化を招くことがある。
(その他) 本発明においては、磁性層が前記上層および下層の少な
くとも2層からなることが必要であり、3層以上からな
るものであってもよい。
磁性層が3層以上からなるときには、最上層以外の少な
くとも1層における前記強磁性粉末に対する前記脂肪酸
エステルの総量がその他の磁性層における前記強磁性粉
末の総量に対する前記脂肪酸エステルの総量の115〜
4/5であることが必要である。
また1本発明においては、最上層の磁性層が2種以上の
前記脂肪酸エステルを含有することが好ましい。
最上層の磁性層が2種以上の前記脂肪酸エステルを含有
すると、高温高湿下での走行性がさらに向上する。
ここで、最上層における前記脂肪酸エステルの好ましい
組合せとしては、たとえば、ブチルステアレート/ブチ
ルパルミテート、ブチルミリステート/ブチルステアレ
ート、ブチルくリステート/ブチルパルミテートなどが
挙げられる。
また、2種以上の前記脂肪酸エステルを含有する場合の
前記脂肪酸エステルの配合割合は、(−の脂肪酸エステ
ル):(その他の脂肪酸エステルの総量)の重量比で1
通常、10:90〜90:1Gである。
一一層a虞などm− 前記磁性層は1次に詳述する非磁性媒体上に積層される
一非磁性支持体一 非磁性支持体を形成する素材としては、たとえばポリエ
チレンテレフタレートおよびポリエチレン−2,6−ナ
フタレート等のポリエステル類。
ポリプロピレン等のポリオレフィン類、セルローストリ
アセテートおよびセルロースダイアセテート等のセルロ
ース誘導体、ならびにポリアミド、ポリカーボネートな
どのプラスチックを挙げることができる。さらにCu、
  A4. Znなどの金属、ガラス、いわゆるニュー
セラミック(例えば窒化ホウ素、炭化ケイ素等)等の各
種セラミックなどをも使用することができる。
非磁性支持体の形態については特に制限はなく、テープ
状、シート状、カート状、ディスク状、ドラム状等いず
れであってもよく、形態に応じて、また、必要に応じて
種々の材料を選択して使用することができる。
これらの支持体の厚みはテープ状あるいはシート状の場
合には1通常、3〜H)(IILm、好ましくは3〜5
0μmである。また、ディスク状、カート状の場合には
1通常、30〜1100pである。さらにドラム状の場
合は円筒状にする等、使用するレコーダーに対応させた
形態にすることができる。
非磁性支持体の前記磁性層が設けられていない面(裏面
)には、磁気記録媒体の走行性の向上、帯電防止および
転写防止などを目的として、バックコート層を設けても
よい。
また、非磁性支持体の磁性層が設けられる面には、磁性
層と非磁性支持体との接着性の向上等を目的として、中
間層(例えば接着剤層)を設けることもできる。
一製造方法一 本発明の磁気記録媒体は、それぞれが前記結合剤および
強磁性粉末を含有する複数の磁性層形成成分を、それぞ
れ溶媒に混線分散して複数の磁性塗料を調製した後、得
られた磁性塗料を前記非磁性支持体上に、所定の順に塗
布することにより製造することができる。
前記磁性層形成成分の混線・分散に使用する溶媒として
は、たとえばアセトン、メチルエチルケトン(MEK)
 、メチルイソブチルケトン(MIBK)Eよびシクロ
ヘキサノン等のケトン系:メタノール、エタノール、プ
ロパツールおよびブタノール等のアルコール系:酢酸メ
チル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、酢酸プロ
ピルおよびエチレングリコールモノアセテート等のエス
テル系;ジエチレングリコールジメチルエーテル、2−
エトキシエタノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン
等のエーテル系;ベンゼン、トルエンおよびキシレン等
の芳香族炭化水素;メチレンクロライド。
エチレンクロライド、四塩化炭素、クロロホルム、エチ
レンクロルヒドリンおよびジクロルベンゼン等のハロゲ
ン化炭化水素などを使用することができる。
混線分散にあたっては、各種の混線機を使用することか
できる。この混線機としては、たとえば二本ロールミル
、三本ロールミル、ボールミル、ペブルミル、サイトグ
ラインダー、Sqegvariアトライター、高速イン
ペラー分散機、高速ストーンミル、高速度衝撃ミル、デ
イスパーニーダ−1高速ミキサー、ホモジナイザー、超
音波分散機などが挙げられる。
なお、前記強磁性粉末の混線分散には、分散剤を使用す
ることができる。
前記分散剤としては、たとえばレシチン、りん酸エステ
ル、アミン化合物、アルキルサルフェート、脂肪酸アミ
ド、高級アルコール、ポリエチレンオキサイド、スルホ
コハク酸、スルホコハク酸エステル、公知の界面活性剤
等およびこれらの塩、陰性有機基(例えば−Cool(
、−PO,H)重合体分散剤の塩などが挙げられる。
これらは1種単独で使用しても良いし、2種以上を組み
合せて使用しても良い。
前記分散剤の添加量は、前記強磁性粉末100重量部に
対して、通常、l〜20重量部である。
このようにして調製した各磁性塗料は、それぞれ公知の
方法により、前記非磁性支持体上に塗布される。
塗布方法としては、たとえばグラビアロールコーティン
グ、ワイヤーバーコーティング、ドクターブレードコー
ティング、リバースロールコーティング、デイツプコー
チインク、エアーナイフコーティング、カレンダーコー
ティング、スキーズコーティング、キスコーティングお
よびファンティンコーティングなどが挙げられる。
このようにして、塗布された前記磁性層の厚みは1通常
、乾燥厚で4pm以下である。
こうして、各磁性塗料を塗布した後、未乾燥の状態で、
必要により磁場配向処理を行ない、さらに、通常はスー
パーカレンダーロールなどを用いて表面平滑化処理を行
なう。
次いで、所望の形状に裁断することにより、磁気記録媒
体を得ることができる。
本発明の磁気記録媒体は、たとえば長尺状に裁断するこ
とにより、ビデオテープ、オーディオテープ等の磁気テ
ープとして、あるいは円盤状に裁断することにより、フ
ロッピーディスク等として使用することができる。さら
に、通常の磁気記録媒体と同様に、カード状1円筒状な
どの形態でも使用することができる。
[実施例] 次に1本発明の実施例および比較例を示し、発明につい
てさらに具体的に説明する。
(実施例1) 以下に示す組成の上層磁性層組成物および下層磁性層組
成物のそれぞれをボールミルを用いて充分に混合分散す
ることにより磁性塗料を調製した。
CO被着γ−Fe*03強磁性微粉末 [比表面a 381/ g(BET値)、He 700
6e] ブチルステアレート ブチルパルミテート スルホン酸カリウム含有塩ビ樹脂 [日本ゼオン■製、’klR11O」]ポリウレタン樹
脂 [東洋紡!an製、FUR−8300,30,5部 0.5部 lO部 カーボンブラック (平均粒子径30部井) α−アルミナ ステアリン酸 ミリスチン酸 シクロヘキサノン メチルエチルケトン トルエン Co被着γ−Fe、03強磁性微粉末 [比表面m SOm’/ g(BET値)、Hc 80
0 jel ブチルステアレート ブチルパルミテート その他の成分の種類および配合量に ついては上層組成物と同じ。
0.3部 0.3部 得られた下層磁性塗料を、厚み14トmのポリエチレン
テレフタレート非磁性支持体上に塗布した後、上層磁性
塗料を塗布した0次いで、磁場配向処理を行い、さらに
乾燥後、スーパーカレンダー処理を行って上下2層から
なる磁性層を形威した。
次に、下記の組成からなるバックコート塗料組成物をボ
ールミルで5時間分散処理してバックコート塗布液を調
製し、この塗布液を、上記の磁性層を有する支持体の裏
面に乾燥厚かQ、5 ILmとなるように塗布乾燥して
バックコート層を形威し、広幅のm4Aテープ用フイル
ムを作製した。
バ・・クコート−5 カーボンブラック ニトロセルロース ポリウレタン樹脂 メチルエチルケトン トルエン 50 部 20部 20部 200 部 200  部 得られた広幅の磁気テープ用フィルムをビデオ用テープ
にした。
このビデオ用テープにつき、緒特性を測定した。
結果を第1表に示す。
なお、種々の特性は次のようにして測定した。
(a)RF−出力、ルミ−3/N 、クロマ−3/Nお
よびクロマ−出カニ カラービデオノイズメーター(シ バック社製、r925D/l、)を用い、日本ビクター
社製r HR−3700OJ型デツキによりリファレン
ステープに対す る値(dB)を求めた。
各信号の周波数は次の通りである。
RF−出カニ6 MHz ルミ −S/N   :  6 城Hzクロマ−5/N
 : 529KHz クロマ−出力=629にHz (b)旧−Fiオーディオ出カニ 日本ビクター社製rBR−3711,型デツキを用い、
リファレンステープ (コニカ社製)に対する値(dB)を 求めた。この出力信号の周波数は 1.7MHzであった。
リニア・オーディオ出力; 日本ビクター社製rBR−3711J型デツキを用い、
リファレンステープ (コニカ社1g)に対する値(dB)を求めた。
この出力信号の周波数はl KHzで あった。
摺動ノイズ; (イ)テープを走行させずに再生を行 ない、システムノイズをスペクトラ ムアナライザで測定した。
(0)サンプルテープな1分間ずつ10回再生を行ない
6摺動ノイズをスペ クトラムアナライザで測定した。
(ハ)8MHz付近のノイズレベルについてシステムノ
イズを基準(OdB) として10バスのノイズの値を平均値 として読み取った。
なお、測定条件は次の通りであっ た。
温度zO℃、 湿度10%、 使用デツキ: 日本ビクター社製rHR−37000゜ヘッド白濁: イ)温度20℃、湿度65%で6 MHzの信号を10
分間記録し、再生を3回繰り 返した。
口)温度20℃、湿度65%で8 MHzの信号を2分
間記録し、再生出力をスペ クトラムアナライザで測定した(測 定値A)。
ハ)温度20℃、湿度20%でテープを全長走行させた
二)温度20℃、湿度20%で8 MHzの信号を2分
間記録し、再生出力をスペ クトラムアナライザで測定した(ill定値B)。
ネ)前記測定値Aと測定値Bとの差 (A−B)を求めて出力低下を評価 した。
また、ヘットのIIX(を行ない1次 の4段階に評価した。
O:ヘットのガラス部に白濁が見 られない。
O:ヘットのガラス部の一部に白 濁が見られる。
Δ:ヘットのガラス部の約半分に 白濁が見られる。
X:ヘッドのガラス部の全面に白 濁が見られる。
スチル耐久性; 静止画像の再生出力が2dB低下す るまでの時間を分単位で求めた。
ヘッド摩耗量、高温高湿下での走行性:日本ビクター社
製’HR−35000,型デツキを用い、温度40℃、
湿度80%の条件下でテープの全長繰り返し走 行を100時間行ない、走行前後での ヘッドの摩耗量及び高温高湿下での 走行性を評価した。
なお、高温高湿下での走行性は次 の3段階に評価した。
0・・・エツジダメージの発生 なし。
Δ・・・テープの一部にエツジダ メージ発生。
X・・・テープの全長にわたって エツジダメージ発生。
(実施例2〜3.比較例1〜4) 前記実施例1において、上層磁性層組成物および下層磁
性層組成物における脂肪酸エステルの配合量を第1表に
示したように代えたほかは、前記実施例1と同様にして
ビデオ用テープを作成し、得られたビデオ用テープの緒
特性を測定した。
結果を第1表に示す。
(評価) 第1表から明らかなように1本発明の磁気記録媒体は、
比較例の磁気記録媒体に比較して摺動ノイズ、ヘッド白
濁による高周波域での出力低下が改善されていて、しか
もスチル耐久性および高温高湿下での走行性にも優れて
いることを確認した。
[発明の効果] 本発明によると、 (1)  磁性層が少なくとも二層からなるとともに、
それぞれの磁性層が特定量の脂肪酸エステルを含有する
ので、摺動ノイズ、ヘッド白濁が低減しているとともに
スチル耐久性や高温高湿下での走行性にも優れ。
(2)  高周波域における量磁変換特性にも優れてい
て再生出力が向上している、 という利点を有する工業的に有用な磁気記録媒体を提供
することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)非磁性支持体上に、それぞれが強磁性粉末と脂肪
    酸エステルとを含有する複数の磁性層を有するとともに
    、下層の磁性層における前記強磁性粉末に対する前記脂
    肪酸エステルの総量が上層の磁性層における前記強磁性
    粉末に対する前記脂肪酸エステルの総量の1/5〜4/
    5であることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. (2)最上層の磁性層が少なくとも2種類の脂肪酸エス
    テルを含有する請求項1記載の磁気記録媒体。
JP22424689A 1989-08-30 1989-08-30 磁気記録媒体 Pending JPH0388121A (ja)

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