JPH02260124A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH02260124A
JPH02260124A JP7908489A JP7908489A JPH02260124A JP H02260124 A JPH02260124 A JP H02260124A JP 7908489 A JP7908489 A JP 7908489A JP 7908489 A JP7908489 A JP 7908489A JP H02260124 A JPH02260124 A JP H02260124A
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JP
Japan
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magnetic layer
magnetic
recording medium
resin
magnetic recording
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JP7908489A
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English (en)
Inventor
Setsuko Kawahara
河原 説子
Yasushi Nakano
寧 中野
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は磁気記録媒体に関し、さらに詳しく言うと、電
磁変換特性および走行耐久性が向上していて高密度記録
に適した磁気記録媒体に関する。
[従来技術および発明が解決しようとする課題]近年、
たとえばオーディオ分野においてはDAT(デジタルオ
ーディオチーブレコーダ)が登場し、VTR分野におい
ては、従来の172インチ幅規格に比較して幅の狭い8
mm幅規格が登場して広く普及しつつある等の事情から
、磁気記録媒体については高密度記録化への要請が高ま
る一方であり、より高性能の磁気記録媒体、すなわち電
磁変換特性および走行耐久性の向上した磁気記録媒体が
望まれている。
ところで、磁気記録媒体に記録される信号としては、た
とえば映像信号、Hi−Fi音声信号、カラー信号など
が挙げられるのであるが、これらの信号はその波長が様
々であり、磁性層においては波長毎に記録される部分が
異なっている。
具体的には、たとえば映像信号のような短波長側の信号
は、磁性層において表面側の比較的に浅い部分に記録さ
れるし、また、たとえばカラー信号のような長波長側の
信号は、磁性層において非被磁性支持体側の比較的に深
い部分に記録されることが知られている。
したがって、磁気記録媒体の再生出力の向上を図るため
には、磁性層における各部の特性を記録されるべき信号
の特性に適合させることが望ましい。
しかしながら、従来の磁気記録媒体においては、いずれ
も未だ走行耐久性の向上を図りつつ、しかも磁性層にお
ける各部の特性を記録されるべき信号の特性に充分に適
合させるまでには至っていないのが現状である。
本発明は、前記の事情に基いてなされたものである。
本発明の目的は、電磁変換特性および走行耐久性が共に
向上していて、高密度記録に適した磁気記録媒体を提供
することにある。
[課題を解決するための手段] 前記課題を解決するために、本発明者が鋭意検討を重ね
た結果、少なくとも二層の磁性層を力するとともに、磁
性層の空隙率が特定の範囲にある磁気記録媒体は、電磁
変換特性、特に再生出力が向上しているとともに、磁性
層の膜弾性が向上していて走行耐久性にも優れることを
見い出して、本発明に到達した。
請求項1の発明の構成は、非磁性支持体上に、それぞれ
が強磁性微粉末と結合剤とを含有する第一磁性層および
第二磁性層を、この順に有するとともに、前記第一磁性
層の空隙率が0.25以上0.55以下であることを特
徴とする磁気記録媒体であり、 請求項2の発明の構成は、前記第二磁性層の空隙率が0
.10以上0.25未満である請求項1に記載の磁気記
録媒体であり、 請求項3の発明の構成は、前記結合剤が陰性官能基を有
する樹脂である請求項1または請求項2に記載の磁気記
録媒体である。
本発明の磁気記録媒体を構成する非磁性支持体および磁
性層について、以下に詳述する。
非磁性支持体 非磁性支持体を形成する素材としては、たとえばポリエ
チレンテレフタレートおよびポリエチレン−2,6−ナ
フタレート等のポリエステル類。
ポリプロピレン等のポリオレフィン類、セルローストリ
アセテートおよびセルロースダイアセテート等のセルロ
ース誘導体、並びにポリカーボネートなどのプラスチッ
クを挙げることができる。さらにGu、  AsL、 
Znなどの金属、ガラス、いわゆるニューセラミック(
例えば窒化ホウ素、炭化ケイ素等)等の各種セラミック
などをも使用することができる。
非磁性支持体の形態については特に制限はなく、テープ
状、シート状、カード状、ディスク状、ドラム状等いず
れであってもよく、形態に応じて、また、必要に応じて
種々の材料を選択して使用することができる。
これらの支持体の厚みはテープ状あるいはシート状の場
合には、通常、3〜LOQBm、好ましくは3〜50I
Lmである。また、ディスク状、カード状の場合には、
通常、30〜100μmである。さらにドラム状の場合
はに円筒状とする等、使用するレコーダーに対応させた
形態とすることができる。
非磁性支持体の磁性層が設けられていない面(裏面)に
は、磁気記録媒体の走行性の向上、帯電防止および転写
防止などを目的として、バックコート層を設けてもよい
また、非磁性支持体の磁性層が設けられる面には、磁性
層と非磁性支持体との接着性の向上等を目的として、中
間層(例えば接着剤層)を設けることもできる。
−磁性層− 前記非磁性支持体上には、少なくとも第一磁性層および
第二磁性層からなる磁性層が、この順に設けられている
(第一磁性層) 第一磁性層は、強磁性微粉末を結合剤中に分散してなる
層である。
前記強磁性微粉末としては、たとえばCO被着y−Fe
203粉末、Co被着Fe3O4粉末、Go被着F e
G。
(4/3 < x < 3/2 )粉末、あるいはFe
−An金属粉末、Fe−Ni金属粉末、Fe −A11
−Ni金属粉末、Fe−AsL−P金属粉末、Fe−N
i−3i−An金属粉末、Fe−Xl−3i−A Jl
−)In金属粉末、N1−Goo属粉末、Fe−Mn−
Zn金属粉末、Fe−Ni−Zn金属粉末、FeGo−
Ni−Or金属粉末、Fe−Go−Ni−P金属粉末、
Go−Ni金属粉末およびGo−P金属粉末等の強磁性
金属粉末などが挙げられる。
これらの中でも、好ましいのはGo被被着−Fe203
粉末である。
いずれにせよ、本発明における磁性層の形成に好適に用
いることのできる強磁性微粉末の抗磁力(Hc)は、通
常、550工ルステツド以上、好ましくは600工ルス
テツド以上である。
第一磁性層に含有される前記強磁性微粉末のBET法に
よる比表面積は、通常、35m2/g以上、好ましくは
40〜55m2/gであることが望ましい。第一磁性層
に含有される前記強磁性微粉末のBET法による比表面
積を前記の範囲にすることにより、特に、たとえばカラ
ー信号のような越波長側の信号の再生出力を一段と向上
させることができる。
前記強磁性微粉末の形状については特に制限はなく、例
えば、針状、球状あるいは楕円体状などのものをいずれ
も使用することができる。
前記結合剤としては、たとえば従来より磁気記録媒体に
用いられている熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹
脂、電子線照射硬化型樹脂またはこれらの混合物などを
いずれも使用することができるが、本発明においては、
特に前記結合剤が陰性官能基を有する樹脂[以下、単に
樹脂(A)と言うことがある。]であることが好ましい
前記樹脂(A)における陰性官能基としては、たとえば
、−303Ml 、−0S02 Ml−C00I2 、
および 一ム=。
古M4 (ただし、式中、Mlはアルカリ金属原子およびアルカ
リ土類金属原子のいずれかであり、I2は水素原子、ア
ルカリ金属原子およびアルカリ土類金属原子のいずれか
であり、I3およびI4は、それぞれ水素原子、リチウ
ム、カリウム、ナトリウムおよびアルキル基のいずれか
である。またI3とI4とは、互いに異なっていても良
いし、同じであっても良い。) などが挙げられる。
これらの中でも、好ましいのは一303M1(ただし、
Ml 、I3およびI4は前記と同じ意味である。) である。
前記樹脂(A)は、たとえば、塩化ビニル系樹脂、ポリ
エステル樹脂、ポリウレタン樹脂などの樹脂を変性して
、前記陰性官能基を導入することにより得ることができ
る。
具体的には、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リウレタン樹脂などの樹脂と、たとえばC見−CH20
H2S03Ml  、  C文−CI2 CH20S0
2 MlC見−〇〇2GOOM2  、       
  0M30文−CH2−P=0 (ただし、Ml 、I2 、I3およびI4はそれぞれ
前記と同じ意味である。) などのように分子中に陰性官能基および塩素を含有する
化合物とを脱塩酸反応により縮合させて得ることができ
る。
前記樹脂(A)の中でも好ましいのは、前記陰性官能基
含有塩化ビニル系樹脂、前記陰性官能基含有ポリウレタ
ン樹脂であり、これらを併用することは特に好ましい。
いずれにせよ、前記樹脂(A)は1種単独で使用しても
良いし、2種以上を組み合せて使用しても良い。また、
必要に応じて、前記樹脂(A)とともに、たとえばニト
ロセルロースを用いることもできる。
前記樹脂(A)の分子量は、通常、5,000〜80.
000、好ましくは10,000〜30,000である
。この分子量が80.ODDを超えると、磁性塗料の粘
度が許容範囲を超えて大きくなり、磁気記録媒体にした
ときの磁性層の摩擦係数の上昇を招いたり、生産時の作
業性の悪化を招いたりすることがある。
方、分子量が5,000未満であると、磁性塗料を前記
昇磁性支持体上に塗布してから硬化剤を用いて硬化させ
る段階で、未反応部分が生じ、低分子量成分が残存する
ことになって塗膜の物性を劣化させることがある。
前記樹脂(A)の配合割合は、前記強磁性微粉末100
重量部に対して、通常、5〜30重量部、好ましくは5
〜20重量部である。
この配合割合を前記の範囲内とすることにより、磁性層
における前記強磁性微粉末の分散状態を良好なものとし
つつ分散速度の向上を図ることができる。
前記熱可塑性樹脂としては、たとえば塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアル
コール共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体
、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸
エステル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エス
テル−塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステル
−塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステル−エ
チレン共重合体、ウレタンエラストマー、ポリ弗化ビニ
ル、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、アク
リロニトリル−ブタジェン共重合体、ポリアミド樹脂、
ポリビニルブチラール、セルロース誘導体(セルロース
アセテートブチレート)、セルロースダイアセテート、
セルローストリアセテート、セルロースプロピオネート
、ニトロセルロース等)、スチレンブタジェン共重合体
、ポリエステル樹脂、クロロビニルエーテルアクリル酸
エステル共重合体、アミノ樹脂および合成ゴム系の熱可
塑性樹脂などを挙げることができる。
これらは1種単独で使用しても良いし、2種以上を組み
合せて使用しても良い。
前記熱硬化性樹脂または反応型樹脂としては、1 ま たとえばフェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン
硬化型樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂
、シリコーン樹脂、アクリル系反応樹脂、高分子量ポリ
エステル樹脂とイソシアネートプレポリマーの混合物、
メタクリル酸塩共重合体とジイソシアネートプレポリマ
ーの混合物、ポリエステルポリオールとポリイソシアネ
ートの混合物、尿素ホルムアルデヒド樹脂、低分子量グ
リコール/高分子量ジオール/トリフェニルメタントリ
イソシアネートの混合物およびポリアミン樹脂などが挙
げられる。
これらは1種単独で使用しても良いし、2種以上を組み
合せて使用しても良い。
前記電子線照射硬化型樹脂としては、たとえば無水マレ
イン酸タイプ、ウレタンアクリルタイプ、エポキシアク
リルタイプ、ポリエステルアクリルタイプ、ポリエーテ
ルアクリルタイプ、ポリウレタンアクリルタイプ、ポリ
アミドアクリルタイプ等の不飽和プレポリマー;エーテ
ルアクリルタイプ、ウレタンアクリルタイプ、エポキシ
アクリルタイプ、燐酸エステルアクリルタイプ、アリー
ルタイプおよびハイドロカーボンタイプ等の多官能モノ
マーなどが挙げられる。
これらは1種単独で使用しても良いし、2種以上を組み
合せて使用しても良い。
本発明においては、前記の各種樹脂をそのまま使用して
結合剤としても良いが、さらに、上記の各種樹脂と共に
硬化剤を用いて結合剤としても良い。
前記硬化剤の好適例としては、たとえば、トリレンジイ
ソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘ
キサンジイソシアネート等の2官能インシアネート、コ
ロネートしく商品名:日本ポリウレタン工業■製)、デ
スモジュールL(商品名:バイエル社製)等の3官能イ
ンシアネート、または両末端にイソシアネート基を含有
するウレタンプレポリマーなどの従来から硬化剤として
使用されているものや、また硬化剤として使用可詣であ
るポリイソシアネートであるものなどのポリイソシアネ
ート化合物を挙げることができる。
これらは1種単独で使用しても良いし、2種以上を組み
合せて使用しても良い。
前記硬化剤の使用量は、通常、全結合剤量の5〜80重
量部である。
第一磁性層における前記強磁性微粉末と前記結合剤(前
記硬化剤を使用する場合には、硬化剤を含む)との配合
割合は、前記強磁性微粉末100重量部に対して、通常
、結合剤10〜50重量部、好ましくは15〜30重量
部である。結合剤の配合量が多すぎると、結果的に強磁
性微粉末の配合量が低くなり磁気記録媒体の記録密度が
低下することがあり、少なすぎると、第一磁性層の強度
が低下して磁気記録媒体の走行耐久性が減退したり、接
着性が低下したりすることがある。
第一磁性層中は、さらに、潤滑剤、研磨剤および帯電防
止剤等を含有していても良い。
前記潤滑剤としては、たとえばカーボンブラック、グラ
ファイト、カーボンブラックグラフトポリマー、二硫化
モリブデン、および二硫化タングステン等の固体潤滑剤
;シリコンオイル、変性シリコン化合物、脂肪酸エステ
ルおよび炭素数12〜22の脂肪酸などが挙げられる。
これらの中でも、好ましいのはカーボンブラック、変性
シリコン化合物、脂肪酸および脂肪酸エステルである。
これらは1種単独で使用しても良いし、2種以上を組み
合せて使用しても良い。
前記潤滑剤の使用量は前記強磁性微粉末100重量部に
対して、通常、0.05〜10重量部である。
前記研磨剤としては、たとえば酸化アルミニウム、酸化
チタン(TiO1TiO+ )、酸化ケイ素(SiO1
Si02) 、窒化ケイ素、酸化クロムおよび炭化ホウ
素の無機粉末並びにベンゾグアナミン樹脂粉末、メラミ
ン樹脂粉末およびフタロシアニン化合物粉末等の有機粉
末が挙げられる。
前記研磨剤の平均粒子径は、通常、0.1〜1.0#L
mの範囲内にある。
また、前記研磨剤の配合量は、前記強磁性微粉末100
重量部に対して、通常、0.5〜20重量部の範囲内に
ある。
前記帯電防止剤としては、たとえばカーボンブラック、
グラファイト、酸化錫−酸化アンチモン系化合物、酸化
錫−酸化チタン−酸化アンチモン系化合物、カーボンブ
ラックグラフトポリマー等の導電性粉末;サポニンなど
の天然界面活性剤;アルキレンオキサイド系、グリセリ
ン系、グリシドール系等のノニオン界面活性剤;高級ア
ルキルアミン類、第4級ピリジン、その他の複素環類、
ホスホニウムおよびスルホニウム類等のカチオン界面活
性剤:カルポン酸、スルホン酸、燐酸、硫酸エステル基
、燐酸エステル基等の酸性基を含むアニオン界面活性剤
ニアミノ酸類、アミノスルホン酸類、アミノアルコール
の硫酸および燐酸エステル類等の両性界面活性剤などが
挙げられる。
これらは1種単独で使用しても良いし、2種以上を組み
合せて使用しても良い。
前記帯電防止剤の配合量は、前記強磁性微粉末100重
量部に対して、通常、0.5〜20重量部である。
なお、前記潤滑剤、帯電防止剤等は、単独の作用のみを
有するものではなく、例えば、−の化合物が潤滑剤およ
び帯電防止剤として作用する場合がある。
本発明においては、第一磁性層の空隙率が、0.25以
上0.55以下、好ましくは0.25以上0.40以下
であることが必要である。
第一磁性層の空隙率を前記の範囲にすることにより、電
磁変換特性、特に再生出力の向上を図りつつ、第一磁性
層の膜弾性を強化して磁気記録媒体の走行耐久性の向上
をも図ることができる。
ここで、前記空隙率りは、第一磁性層の単位体積当りの
重量を測定して算出される第一磁性層密度dxと、第一
磁性層中の各成分の密度と磁性塗料中に含有される各成
分の重量部とから算出される第一磁性層全体の密度ci
yとから、次式:%式%) により算出することができる。
ここで、前記ctyは、揮発性成分以外の全ての磁性層
形成成分のそれぞれの密度をdl ・・φdn、揮発性
成分以外の全ての磁性層形成成分それぞれの磁性塗料中
の重量部をgl  ・・gIlとしたときに、次式; %式%) により算出することができる。
前記空隙率は、磁気記録媒体の製造工程においてドライ
ヤー条件、カレンダー条件、ミリング時間等を適宜に選
定することにより前記の範囲に設定することができる。
以上の構成からなる第一磁性層の厚みは、通常、4pm
以下、好ましくは3.5 pm以下である。この厚みが
41Lmを超えると、本発明の磁気記録媒体と磁気ヘッ
ドとの密着性の劣化を招いて、結果的に出力の低下を招
くことがある。
第一磁性層上には、直接にあるいは間接的に次に詳述す
る第二磁性層が設けられる。
(第二磁性層) 第二磁性層は、前記第一磁性層と同様に強磁性微粉末を
結合剤中に分散してなる層である。
したがって、第二磁性層における強磁性微粉末、結合剤
およびその他の含有成分については、前記第一磁性層に
おいて用いることのできるものを、いずれも同様に用い
ることができる。
ただし、第二磁性層は、前記空隙率が0.10以上0.
25未満、好ましくは0.10以上0゜20以下である
ことが望ましい。
第二磁性層の空隙率が前記の範囲であると、特に、たと
えば映像信号のような短波長側の記録信号の再生出力が
一段と向上するとともに、粉落ち等の発生率が低下して
走行耐久性も向上する。
また、第二磁性層において、前記強磁性微粉末のBET
法による比表面積は、通常、45m2/g以上、好まし
くは45〜70m27gであることが望ましい。第二磁
性層における前記強磁性微粉末のBET法による比表面
積を前記の範囲にすることにより、たとえば映像信号の
ような短波長側の信号の再生出力を一段と向上させるこ
とができる。
以上の構成からなる第二磁性層の厚みは、通常、2IL
m以下、好ましくは1−5 JLm未満である。この厚
みが21Lmを超えると、前記第一磁性層の所期の特性
が現れず、第二磁性層単層の場合と同等あるいはそれ以
下の特性のみしか現れないおそれがある。
(その他) 以上の構成を有する前記第一磁性層と前記第二磁性層と
を有する磁性層の厚みは、通常、4.5μm以下であり
、好ましくは4Bm以下である。磁性層の厚みが4.5
7Lmを超えると、本発明の目的が達成されないことが
ある。一方、4pm以下であると、たとえば映像信号、
Hi−Fi音声信号、カラー信号などの波長の異なるそ
れぞれの記録信号の再生出力の向上が特に著しくなるの
で、効果的である。ただし、その場合には、前記第二磁
性層の厚みが2JLm未満であることが好ましい。前記
第二磁性層の厚みが21Lmを超えると、たとえばカラ
ー信号のような短波長側の信号の再生出力が充分に向上
しないことがある。
その他 次に、本発明の磁気記録媒体を製造する方法について説
明する。
(製造方法) 本発明の磁気記録媒体は、それぞれが前記強磁性微粉末
および結合剤を含有する第一磁性層形成成分および第二
磁性層形成成分を、それぞれ溶媒に混線分散して第一磁
性塗料および第二磁性塗料を調製した後、得られた第一
磁性塗料および第二磁性塗料を前記非磁性支持体上に、
この順に塗布することにより製造することができる。
前記第一磁性層形成成分および第二磁性層形成成分の混
線・分散に使用する溶媒としては、たとえばアセトン、
メチルエチルケトン(MEK) 、メチルイソブチルケ
トン(MIBK)およびシクロヘキサノン等のケトン系
:メタノール、エタノール、プロパツールおよびブタノ
ール等のアルコール系:酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸
ブチル、乳酸エチル、酢酸プロピルおよびエチレングリ
コール七ノアセテート等のエステル系;ジエチレングリ
コールジメチルエーテル、2−エトキシエタノール、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系;ベンゼ
ン、トルエンおよびキシレン等の芳香族炭化水素;メチ
レンクロライド、エチレンクロライド、四塩化炭素、ク
ロロホルム、エチレンクロルヒドリンおよびジクロルベ
ンゼン等のハロゲン化炭化水素などを使用することがで
きる。
混線分散にあたっては、各種の混線機を使用することが
できる。この混練機としては、たとえば二本ロールミル
、三本ロールミル、ボールミル、ペブルミル、サイドグ
ラインダー、Sqegvariアトライター、高速イン
ペラー分散機、高速ストーンミル、高速度衝撃ミル、デ
イスパーニーグー、高速ミキサー、ホモジナイザー、超
音波分散機などが挙げられる。
なお、前記強磁性微粉末の混線分散には、分散剤を使用
することができる。
前記分散剤としては、たとえばレシチン、りん酸エステ
ル、アミン化合物、アルキルサルフェト、脂肪酸アミド
、高級アルコール、ポリエチレンオキサイド、スルホコ
ハク酸、スルホコハク酸エステル、公知の界面活性剤等
およびこれらの塩、陰性有機基(例えば−Goon 、
 −PO3H)重合体分散剤の塩などが挙げられる。
これらは1種単独で使用しても良いし、2種以上を組み
合せて使用しても良い。
前記分散剤の添加量は、前記強磁性微粉末100重量部
に対して、通常、1〜20重量部である。
このようにして調製した前記第一磁性塗料および第二磁
性塗料は、それぞれ公知の方法により、前記非磁性支持
体上に塗布される。
塗布方法としては、たとえばグラビアロールコーティン
グ、ワイヤーバーコーティング、ドクターブレードコー
チインク、リバースロールコーティング、デイツプコー
ティング、エアーナイフコーティング、カレンダーコー
ティング、スキーズコーティング、キスコーティングお
よびファンティンコーティングなどが挙げられる。
こうして、前記第一磁性塗料および第二磁性塗料のそれ
ぞれを塗布した後、未乾燥の状態で、必要により磁場配
向処理を行ない、さらに、通常はスーパーカレンダーロ
ールなどを用いて表面平滑化処理を行なう。
なお、本発明の磁気記録媒体を製造するにあたっては、
前述の通り、ミリング条件、ドライヤー条件およびカレ
ンダー条件を適宜に選定することにより、少なくとも前
記第一磁性層の空隙率を前記の範囲に設定する。
次いで、所望の形状に裁断することにより、磁気記録媒
体を得ることができる。
本発明の磁気記録媒体は、たとえば長尺状に裁断するこ
とにより、ビデオテープ、オーディオテープ等の磁気テ
ープとして、あるいは円盤状に裁断することにより、フ
ロッピーディスク等として使用することができる。さら
に、通常の磁気記録媒体と同様に、カード状、円筒状な
どの形態でも使用することができる。
[実施例] 次に、本発明の実施例および比較例を示し、本発明につ
いてさらに具体的に説明する。
(実施例1) 以下に示す組成の第一磁性層組成物および第二磁性層組
成物のそれぞれをボールミルを用いて充分に混合分散す
ることにより磁性塗料を調製した。
なお、ポリイソシアネート化合物は他の成分の分散液を
調製した後に添加した。
第一磁性層組成物 Co被被着−Fe、+03強磁性微粉末  100部[
比表面積55m2/g(BEt値)、Hc 7506e
l ポリ塩化ビニル系共重合体     11.0部(スル
ホン酸カリウム含有) [日本ゼオン社製;「MRllO」] リン酸ナトリウム含有ポリウレタン 11.0部樹脂 ポリイソシアネート化合物 [日本ポリウレタン工業■製; [コロネートLJ] カーボンブラック (平均粒子径40mIL) α−アルミナ ステアリン酸 オレイン酸 ステアリン酸ブチル メチルエチルケトン トルエン シクロヘキサノン 8.0部 1.0部 1.0部 1.0部 1.0部 1.0部 200部 100部 100部 第二磁性層組成物 ポリ塩化ビニル系共重合体 (スルホン酸カリウム含有) [日本ゼオン社製; rMRlloJ ]リン酸ナトリ
ウム含有ポリウレタン 樹脂 ポリイソシアネート化合物 9.9部 9.9部 7.2部 [日本ポリウレタン工業■製; [コロネートLJ] その他の成分の種類および配合量に ついては第一磁性層組成物と同じ。
得られた第一磁性塗料を、厚み13部mのポリエチレン
テレフタレート非磁性支持体上に塗布した後、第一磁性
塗料が未乾燥の状態で第二磁性塗料を塗布した。次いで
、磁場配向処理を行い、さらに乾燥後、スーパーカレン
ダ処理を行って第一磁性層(乾燥厚2.0gm)および
第二磁性層(乾燥厚1.0JLm)を有する磁性層を形
成した。
なお、磁性塗料の塗布にはウェット・オン・ウェット重
層塗布方法を採用し、塗布速度701/分の条件で塗布
した。
ドライヤー条件、第一磁性層および第二磁性層の空隙率
を第1表に示す。
次に、下記の組成からなるバックコート塗料組成物をボ
ールミルで5時間分散処理してバックコート塗布液を調
製し、この塗布液を、上記の磁性層を有する支持体の裏
面に乾燥厚が0.5 gmとなるように塗布乾燥してバ
ックコート層を形成し、広幅の磁気テープ用フィルムを
作製した。
カーボンブラック ニトロセルロース ポリウレタン樹脂 メチルエチルケトン トルエン 50部 20部 20部 200部 200部 得られた広幅の磁気テープ用フィルムをビデオ用テープ
にした。
このビデオ用テープにつき、周波数4.2M)lzおよ
びOjMHzの記録信号の再生出力、ヤング率および粉
落ちの程度について評価を行なった。
結果を第1表に示す。
なお、再生出力、ヤング率および粉落ちの程度はそれぞ
れ次のようにして評価した。
再生出力、RF出力測定用VTRデツキな用いて各周波
数でのRF出力を測定 し、比較例1のテープを基準チー プ(Odd)として示した。
ヤング率;粘弾性スペクトロメーター[東洋ボールドウ
ィン■製]を使用して 磁気記録媒体のヤング率を測定し た。
粉落ち;温度40℃、湿度80%の条件下に、テープを
400回走行させた後の汚れ を観察し、次の4段階に評価した。
O:汚れはまったく見られない。
O:はとんど汚れが見られない。
△:汚れが見られる。
×:かなりの汚れが見られる。
(実施例2〜5、比較例1〜3) 前記実施例1において、第1表に示したドライヤー条件
により第一磁性層および第二磁性層の空隙率のそれぞれ
を第1表に示したように変えたほかは、前記実施例1と
同様にしてビデオ用テープを作成し、このビデオ用テー
プの特性を評価した。
結果を第1表に示す。
(実施例6) 前記実施例1において第一磁性層組成物および第二磁性
層組成物におけるポリ塩化ビニル系共重合体(スルホン
酸カリウム含有)に代えて、スルホン酸カリウムを含有
しないポリ塩化ビニル系共重合体を用いたほかは、前記
実施例1と同様にして実施した。
結果を第1表に示す。
(実施例7) 前記実施例1において第一磁性層組成物および第二磁性
層組成物におけるリン酩ナトリウム含有ポリウレタン樹
脂に代えて、リン酸ナトリウムを含有しないポリウレタ
ン樹脂を用いたほかは、前記実施例1と同様にして実施
した。
結果を第1表に示す。
(評価) 第1表から明らかなように、実施例の磁気記録媒体は、
比較例の磁気記録媒体に比較して短波長側および長波長
側のいずれにおいても再生出力が向上しているとともに
、膜弾性に優れて、しかも粉落ちがなく、走行耐久性に
も優れていることを確認した。
を提供することができる。
[発明の効果] 本発明によると、 (1)  磁性層が第一磁性層と第二磁性層とを有する
とともに、少なくとも第一磁性層の空隙率が特定の範囲
にあるので、磁性層における各部分の特性を、記録され
るべき信号の特性に適合させることが可能であり、 (2)  電磁変換特性、特に短波長側および長波長側
のいずれにおいても再生出力が向上し、(3)シかも、
磁性層の膜弾性が向上して走行耐久性に優れる、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)非磁性支持体上に、それぞれが強磁性微粉末と結
    合剤とを含有する第一磁性層および第二磁性層を、この
    順に有するとともに、前記第一磁性層の空隙率が0.2
    5以上0.55以下であることを特徴とする磁気記録媒
    体。
  2. (2)前記第二磁性層の空隙率が0.10以上0.25
    未満である請求項1に記載の磁気記録媒体。
  3. (3)前記結合剤が陰性官能基を有する樹脂である請求
    項1または請求項2に記載の磁気記録媒体。
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