JPH038777Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、折れ雨戸の吊元雨戸、戸先雨戸を開
き位置で固定する装置に関するものである。

従来の技術 実開昭57−96388号公報に示すように、吊元雨
戸を竪枠に室外側に回動自在に枢着し、吊元雨戸
と戸先雨戸を室外側に突き出すように折曲自在に
連結すると共に、戸先雨戸の戸先框に設けたガイ
ド部材を上下枠のガイド溝及びガイドテーブルの
ガイド溝に沿つて摺動自在とし、吊元雨戸と戸先
雨戸とを折曲しながら摺動することで開、閉する
ようにした折れ雨戸においては、吊元雨戸と戸先
雨戸とを側方に重ね合わせて回動して開放した時
に、強風などで煽られると吊元雨戸と戸先雨戸と
が急激に動くことがあるから、ガイドテーブルに
係止穴を形成し、この係止穴にガイド部材を嵌合
して戸先雨戸をガイドテーブルに固定することで
吊元雨戸、戸先雨戸を開き位置で固定するように
している。

考案が解決しようとする問題点 ガイド部材と係止穴とを位置決めした状態でガ
イドテーブルの側方に身をのり出してガイド部材
を上下動させるので、その操作が非常に危険であ
ると共に、面倒であり、吊元雨戸と戸先雨戸とを
開き位置で固定したり、固定解除したりする操作
が面倒である。

また、戸先雨戸の戸先框をガイド部材によつて
ガイドテーブルに係止固定するから、強風等で煽
られた時に吊元、戸先雨戸がガタツキ易い。

問題点を解決するための手段及び作用 竪枠より側方の躯体に固着したブラケツトには
支持片を備えた支持体を設け、この支持体には押
え片を支持片と対向した固定位置と支持片よりも
下方の固定解除位置とに亘つて移動自在に設け、
この押え片を固定位置と固定解除位置とに移動す
る杆体をガイドテーブルの下方よりサツシ枠の開
口部前方まで延設して、枠の開口部前方より杆体
を操作することで押え片を固定位置と固定解除位
置とに移動できるようにしたもの。

実施例 第３図は折れ雨戸付サツシの外観図であり、サ
ツシ枠Ａは上枠１、下枠２、左右の竪枠３，３に
よつて方形枠となつていると共に、雨戸枠Ｂは雨
戸上枠４、雨戸下枠５、左右の雨戸竪枠６，６に
よつて方形枠となり、その内部には左右の吊元雨
戸７，７と左右の戸先雨戸８，８が室外側に突き
出して折曲自在となるように装着してある。

第４図は第３図の−線断面図であり、吊元
雨戸７の吊元框９は蝶番１０を介して雨戸竪枠６
に室外側に回動自在に装着され、吊元中框１１が
戸先雨戸８の戸先中框１２に蝶番１３で室外側に
突き出して折曲自在に連結してあり、戸先雨戸８
の戸先框１４には上下のガイド部材１５が設けら
れ、このガイド部材１５は雨戸上枠４、雨戸下枠
５に形成したガイド溝（図示せず）及びガイドテ
ーブル１６のガイド溝１７に沿つて摺動自在とな
り、吊元雨戸７と戸先雨戸８とを第４図仮想線で
示すように折り畳んで側方に回動できるようにし
てある。

前記竪枠３は躯体Ｃに連結され、雨戸竪枠６は
竪枠３の室外側に連結されていると共に、躯体Ｃ
に固着した連結具１８は雨戸竪枠６の中空部に臨
み、裏板１９を介して蝶番１０が固着してある。

第１図は雨戸固定部分の横断面図であり、躯体
Ｃの室外側面にはブラケツト２０が固着され、こ
のブラケツト２０には支持片２１を有する支持体
２２が連結してあり、支持体２２には押え片２３
が上下動自在に取着され、吊元雨戸７を支持片２
１と押え片２３とで挾持して躯体Ｃに固定する固
定機構Ｄを構成している。

第２図は固定機構Ｄの斜視図であり、ブラケツ
ト２０は上壁２４と両側壁２５，２５とで下向コ
字状となつた本体２６に一対のフランジ２７，２
７を一体形成したもので、一対のフランジ２７，
２７が躯体Ｃの室外側面にビス２８で固着され、
支持体２２は前記上壁２４と両側壁２５，２５の
内側に嵌合する大きさの長尺体となり、前記上壁
２４に形成した長孔２９よりビス３０を上壁２２
ａに螺合して固定してあると共に、上壁２２ａに
は支持片２１が上向に一体形成され、その支持片
２１の室外側面にはゴムシートなどの緩衝シート
３１が貼着してあり、押え片２３は支持体２２内
に、上部２３ａが開口３２より上方に突出した固
定位置と上面２２ａより下方となつた固定解除位
置とに亘つて上下移動自在に設けられ、フランジ
３３で突出長さが規制されると共に、下面には斜
面３４が形成され、この斜面３４には移動フツク
３５の斜面３６が当接していると共に、移動ブロ
ツク３５は支持体２２内に移動自在に設けられ、
この移動ブロツク３５に連結した杆体３７は第１
図に示すようにガイドテーブル１６の下方よりサ
ツシ枠Ａの開口部前方に延設している。

しかして、杆体３７を引張つて移動ブロツク３
５を斜面３６，３４相互が離れる方向に移動する
と、押え片２３は自重で固定解除位置に移動す
る。

この状態で吊元雨戸７と戸先雨戸８とを重ね合
せて側方に回動して開き位置とすると吊元雨戸７
の下框が緩衝シート３１を介して支持片２１に当
接する。

そして、杆体３７を押し込んで移動ブロツク３
５を前述と反対方向に移動すると斜面３６，３４
相互が滑つて押え片２３が押し上げられて固定位
置となり、吊元雨戸７を支持片２１と押え片２３
とで躯体Ｃに固定する。

吊元雨戸７の躯体Ｃへの固定を解除するには、
前述と同様に杆体３７を引張つて押え片２３を固
定解除位置とすれば良い。

この様に、サツシ枠Ａの開口部前方より杆体３
７を操作すれば良いから、楽に姿勢で安全かつ簡
単に操作できると共に、吊元雨戸７を支持片２１
に当るまで回動すれば良く、何らの位置決め操作
を必要としない。

また、ビス３０を弛めて支持体２２をブラケツ
ト２０に対して移動すれば支持片２１の躯体Ｃか
らの距離を変更でき、吊元雨戸７を常に所定の開
き位置とすることができる。

なお、第５図に示すように押え片２３を鉤形と
して支持体２２内にピン３８で上下回動自在に支
承し、この押え片２３に杆体３７を直結連結して
も良い。

考案の効果 枠の開口部前方より杆体３７を操作することで
押え片２３を固定位置と固定解除位置とに簡単に
しかも安全に移動できると共に、吊元雨戸７が支
持片２１に当接するまで回動すれば良いから、特
別な位置決め操作をする必要がなく、吊元雨戸７
と戸先雨戸８とを開き位置で固定したり、固定解
除する操作を簡単に、しかも安全に行なうことが
できる。

また、吊元雨戸７の下框部分を躯体に固定する
から、強風等で煽られても吊元、戸先雨戸がガタ
ツクことがない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は固定部
分の横断面図、第２図は固定機構の斜視図、第３
図は折れ雨戸付サツシの外観図、第４図は第３図
の−線断面図、第５図は押え片の他の実施例
の斜視図である。 ７は吊元雨戸、８は戸先雨戸、１５はガイド部
材、１６はガイドテーブル、１７はガイド溝、２
０はブラケツト、２１は支持片、２２は支持体、
２３は押え片、３７は杆体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 雨戸枠を構成する竪枠側に吊元雨戸７を面外方
   向に回動自在に枢着し、吊元雨戸７には戸先雨戸
   ８を室外側に突き出して折曲自在に枢着すると共
   に、この吊元雨戸７には上下枠側に形成ガイド溝
   及びガイドテーブル１６のガイド溝１７に沿つて
   摺動自在なるガイド部材１５を設けて成る折れ雨
   戸において、前記竪枠よりも側方の躯体Ｃにブラ
   ケツト２０を固着し、このブラケツト２０には支
   持片２１を有する支持体２２を設けると共に、こ
   の支持体２２には押え片２３を、支持片２１と対
   向した固定位置と支持片２１よりも下方となつた
   固定解除位置とに亘つて移動自在に設け、この押
   え片２３を固定位置と固定解除位置とに移動する
   杆体３７をガイドテーブル１６の下方より枠の開
   口部前方まで延設したことを特徴とする折れ雨戸
   の開き固定装置。