JPH0611349Y2 - 内倒し兼内開き窓 - Google Patents

内倒し兼内開き窓

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JPH0611349Y2
JPH0611349Y2 JP8308787U JP8308787U JPH0611349Y2 JP H0611349 Y2 JPH0611349 Y2 JP H0611349Y2 JP 8308787 U JP8308787 U JP 8308787U JP 8308787 U JP8308787 U JP 8308787U JP H0611349 Y2 JPH0611349 Y2 JP H0611349Y2
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shoji
lever
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準二 沼田
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YOSHIDA WORKS PRO CO.,LTD.
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、窓枠内に対して障子を室内側に傾動して内倒
し窓としたり、障子を室内側に回動して内開き窓とした
りできる内倒し兼内開き窓に関する。
〔従来の技術〕
実開昭55−123578号公報に示す内倒し兼内開き
窓が知られている。
つまり、第18図に示すように窓枠aを構成する一方の
堅枠bと障子cを構成する堅框dとの下端部間に亘って
ヒンジ装置となるボール継手eを取付け、前記一方の堅
枠bの上部には蝶番fを取付け、この蝶番fと上框gと
に亘ってリンク機構hを枢着連結すると共に、受け片i
を一体に設け、下枠jには受け部材kを設け、下框lに
は受け部材kに係合する係合部材mを長手方向に摺動自
在に設けて障子支承装置とすると共に、前記一方の堅框
bには前記受け片iに係脱する係合ピンnを長手方向に
移動自在に設け、該係合ピンnと前記係合部材mとを連
結杆p,q,rを介してハンドルoに連結し、障子cを
閉じてハンドルoで障子cをロックすると係合ピンnが
受け片iに係合し、ハンドルoを90度回転すると係合
ピンnが受け片iに係合しかつ係合部材mが受け部材k
により離脱してボール継手e、蝶番fを中心として障子
cが内側に回動して内開き窓となり、障子cを閉じてハ
ンドルoを180度回転すると係合ピンnが受け片iよ
り離脱しかつ係合部材mが受け部材kに係合してボール
継手e、係合部材mと受け部材kの係合部を中心として
障子cが内側に傾動して内倒し窓となるようにした構成
となっている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
かかる内倒し兼内開き窓であると、リンク機構hによっ
て窓枠aの上部と障子cの上部とを連結して内倒し窓と
した時に障子cが室内側に傾動する角度を規制してい
る。
しかしながら、このリンク機構hは蝶番fの受け片iと
上框gとに亘ってアームを枢着連結してハンドルoを持
つ障子cを傾動した時にアームが揺動し、そのアームの
最大揺動角度によって傾動角度を規制するだけであり、
障子cを開閉するにはハンドルoを持って障子cを押し
たり、引いたりせねばならない。
すなわち、ハンドルoを手で持って室内側に引くことで
障子cを室内側に傾動して開放し、閉じる時にはハンド
ルoを手で持ちながら障子を室外側に押している。
この様にして開閉するから、障子を開放する初期に大き
な障子引き力を要すると共に、ある程度開放すると障子
が自重によって急速に室内側に傾倒するので人に恐怖心
を与えたり、ガタツキが早く生じたりすることになり、
障子を閉じる時には重量のある障子を押し付ける必要が
あって労力が大となる。
そこで、本考案はハンドルを回動することで障子を傾動
して開閉できるようにした内倒し兼内開き窓を提供する
ことを目的とする。
〔問題点を解決するための手段及び作用〕
本考案の内倒し兼内開き窓は、窓枠Aの下部一側と障子
Bの下部一側とをヒンジ装置8で連結し、窓枠Aの上部
一側に蝶番9を取付けると共に、その蝶番9の可動部材
と係脱自在なる係合部材を障子Bの一方の堅框6に沿っ
て係合位置と離脱位置とに亘って摺動自在に設け、さら
に前記可動部材にアーム42の長手方向基端部を連結
し、前記障子Bの上框4に沿って摺動自在なる作動杆1
6を設けると共に、この作動杆16と前記係合部材とを
障子Bに設けたハンドル10に連結し、前記アーム42
の長手方向先端部を上框4に室内外側方向に回動自在及
び長手方向に摺動自在に枢着連結すると共に、前記上框
4にレバー51の長手方向中間部を上框4とほぼ平行と
なった第1姿勢と長手方向一端部が上框4より突出した
第2姿勢に亘って室内外側方向に回動自在に支承し、こ
のレバー51の長手方向一端部をピン53を介して前記
アーム42の長手方向中間部に形成した長孔42aに摺
動自在に連結すると共に、前記作動杆16にレバー51
と係合して基準位置から所定ストローク移動する時には
レバー51を前記第1姿勢に保持し、所定ストローク移
動した位置より一方向に移動するとレバーを第2姿勢に
向けて回動し、その位置より他方向に移動するとレバー
51を第1姿勢に向けて回動する第1ピン56と第2ピ
ン57を設けてレバー51が第1姿勢の時には障子Bが
閉じ、第2姿勢の時には障子Bが傾動して開放するよう
にし、該第1・第2ピン56,57と前記係合部材とハ
ンドル10の位置関係を、ハンドル10が基準位置の時
には第1・第2ピン56,57が基準位置となり、かつ
係合部材が可動部材に係合し、ハンドル10を所定角度
回動すると第1・第2ピン56,57が一方向に所定ス
トローク移動し、かつ係合部材が可動部材に係合し、ハ
ンドル10を所定角度以上回動すると第1・第2ピン5
6,57が所定ストローク以上一方向に移動し、かつ係
合部材が可動部材より離脱するようにし、前記障子Bと
窓枠Aとに亘ってハンドル10により移動されて前記摺
動杆16に連結した摺動杆の移動を阻止する部材を備
え、障子Bが閉じている時にはその部材が摺動杆の移動
を許容する位置となってハンドル10の回動を許容し、
障子Bが開放すると前記部材が摺動杆の移動を阻止する
位置となってハンドル10の回動を規制し、かつ前記第
1・第2ピン56,57がレバー51を第2姿勢とする
位置まではハンドル10の回動を許容する構造の安全装
置Gを取付けたものである。
これによりハンドル10を所定角度以上回動すると係合
部材と回動部材が離脱し、かつ第1ピン56と第2ピン
57によってレバー51が第1姿勢と第2姿勢に亘って
室内外側方向に回動してアーム42を介して障子Bの上
框4を窓枠Aの上枠1に接近したり、離隔したりするこ
とができるので、ハンドル10の回動により障子Bを傾
動して開閉動作でき、障子Bを開放する時にはハンドル
10の回動操作につれて室内側に順次傾動するから、開
放初期に障子を大きな力で引いたりしなくとも良いと共
に、障子Bが自重によって急速に傾動することがなく人
に恐怖心を与えたり、早期にガタツキが発生することな
く、障子Bを閉じる時には重量のある障子を押しつける
必要がなくその操作にあまり労力を要せずに楽に閉じ操
作ができる。
また、障子Bを開放するとハンドル10の回動が安全装
置Gで規制され、障子Bを室内側に回動した時にはハン
ドル10を回動できずに誤ってハンドルを回動して障子
が外れることを防止できると共に、この安全装置Gは第
1・第2ピン56,57がレバー51を第2姿勢とする
位置までは障子Bが開放してもハンドル10の回動を許
容する構造であるから、前述のようにハンドル10を回
動して障子Bを室内側に傾動することができる。
〔実施例〕
第1図は内倒し兼内開き窓の正面図であり、窓枠Aは上
枠1と下枠2と一方の縦枠3と他方の縦枠3′とで方形
状となっていると共に、障子Bは上框4と下框5と一方
の縦框6と他方の縦框6′で方形状となり、その内部に
ガラス7が装着してある。
前記一方の縦枠3の下部と一方の縦框6の下部とに亘っ
てヒンジ装置8が取着され、一方の縦枠3の上部に蝶番
9が取付けてあると共に、他方の縦框6′にはハンドル
10が回動自在に取付けてある。
前記他方の縦框6′には作動杆11が摺動自在に取付け
てあると共に、この作動杆11はハンドル10に固着し
たピニオン12と噛合してハンドル10を回動すると上
下に摺動するようになり、その下部は帯鋼などのフレキ
シブルなコーナー連結部材13を介して下框5に沿って
摺動自在な作動杆14に連結し、上部は帯鋼などのフレ
キシブルのコーナー連結部材15を介して上框4に沿っ
て摺動自在なる作動杆16に連結してあると共に、一方
の縦框6に沿って摺動自在なる作動杆17は帯鋼などの
フレキシブルなコーナー連結部材18を介して下框5と
上框4に設けた作動杆14,16に連結され、ハンドル
10を回転すると各作動杆が摺動するようにしてある。
前記蝶番9は一方の堅枠3の上部に取着した固定部材、
例えばブラケット9aに縦ピン9bで可動部材、例えば
回転体9cを回動自在に連結したもので、その回転体9
cに受け片9dが設けてあり、この受け片9dと前記上
框4とに亘ってリンク機構Cが連結してあると共に、前
記一方の縦框6に沿って摺動する作動杆17には受け片
9dと係脱自在なる係合部材、例えば係合ピン19が固
着してある。
Dは障子支承装置であり、窓枠Aの下部他側と障子Bの
下部他側とに亘って取付けてあると共に、下枠2と下框
5とに亘って障子位置規制部材Eと障子押え部材Fとが
それぞれ取付けられ、他方の縦枠3′と他方の縦框6′
とに亘って安全装置Gが取付けてある。
次に各部の詳細を説明する。
前記リンク機構Cは第2図、第3図、第4図に示すよう
に構成してある。
すなわち、上框4に設けた作動杆16は第1作動杆20
と連動杆21と第2作動杆22と可動杆23とより成
り、第1、第2作動杆20,22は略下向コ字状となっ
て上框4のガイド溝4aに沿って摺動自在となっている
と共に、連動杆21は板状となってガイド溝4aの底壁
4bに沿って摺動自在となり、この連動杆21の両端折
曲部21a,21bが第1、第2作動杆20,22に固
着具25でそれぞれ連結されていると共に、第1作動杆
20にコーナー連結部材15が固着具26で固着され、
前記可動杆23は平板状となって第2作動杆22上に固
着具27で連結してある。
前記連動杆21には第1、第2長孔28,29が形成さ
れ、第1長孔28の部分にはボルト受け30が底壁4b
より裏板31に螺合した固着具32で固定されてボルト
受け30に沿って連動杆21が第1長孔28を介して摺
動自在となっていると共に、第2長孔29の部分にはス
トッパー33が前記裏板31に螺合する固着具34で固定
されてストッパー33に沿って連動杆21が第2長孔29
を介して摺動自在となっている。
すなわち、第5図に示すようにボルト受け30とストッパ
ー33の下部には第1、第2長孔28,29に望む巾狭な
る突出部30a,33aを有し、この突出部30a,3
3aが第1、第2長孔28,29より底壁4bに固着具
32,34で締付け固定されている。
前記連動杆21の長手の方向中間には略下向コ字状の横
材35が連動杆21を跨いで底壁4bに当接するように
配設され、この横材35の一端部材にはL型のナット部
材36が固着具37で固着してあると共に、このナット
部材36にボルト受け30より調整ボルト38が螺合
し、かつロックナット39で固定してあり、しかも横材
35には前記ストッパー33が嵌合する長孔40が形成
されていると共に、横材35の長手方向一端側に形成し
たガイド長孔41にアーム42の先端に取着したピン4
3が臨み、他端側にはリンク44の一端がピン45で枢
着され、かつリンク44の他端に固着したピン46はア
ーム42に枢着連結してあると共に、アーム42の基端は
前記蝶番9の受け片9dと一体となった横片47に固着
具48で連結されている。
前記可動杆23と隣接して支持ブロック49が固着具5
0で底壁4bに固着され、この支持ブロック49にはレ
バー51の一端がピン52で室内・外側方向に回動自在
に支承してあると共に、他端に固着したピン53はアー
ム42の長孔42aに臨ませてあり、そのレバー51に
は係合凹溝54と係合長溝55とが長手方向反対方向に
開口して形成され、係合凹溝54は略長円形となって可
動杆23に突設した第1ピン56と対向し、係合長溝5
5は開口端に斜面55aを有し、かつ可動杆23に突設
した第2ピン57と対向している。
前記可動杆23と第2作動杆22とに亘って引き寄せ片
58が固着され、その引き寄せ片58にアーム42に取着
した引き寄せピン59が対向している。
前記蝶番9の受け片9dには縦ガイド溝9eが形成さ
れ、この縦ガイド溝9eには、前記一方の縦框6に沿っ
て摺動する作動杆17に固着した係合部材、例えば係合
ピン19が摺動自在に臨んでいると共に、縦ガイド溝9
eの上部には室内側に開口した切欠開口部9fが形成さ
れ、この切欠開口部9fより係合ピン19が出没自在と
なっている。
前記ヒンジ装置8は第6図〜第8図に示すように構成し
てある。
すなわち、縦枠3に取着した窓枠側部材60と、縦框6
と横框5とのコーナー部に取着した障子側部材70とを
備え、窓枠側部材60は取付ブラケット61に縦軸62
を介して可動片63を回動自在に支承すると共に、この可
動片63に円柱状の横軸64を縦軸62と位置を案内外
方向にずらして固着し、その取付ブラケット61の円弧
状端部61aをハウジング65の半円形凹部66内に嵌
合してあり、第7図に示すように取付ブラケット61を
縦枠3の内板3aにビス止めし、かつ内板3aの切欠開
口3bにハウジング65を嵌合取着して取付けてある。
前記障子側部材70は縦片71と横片72とでL型とな
った本体73を備え、その横片72の厚肉部72aに下
面と一側面とに開口した断面略半円形の凹陥溝74を形
成すると共に、他側面に透孔75を形成したものであ
り、その凹陥溝74に横軸64を嵌合すると共に、透孔
75より段付のビス76のネジ部76aを横軸64のビス
孔67に螺入して段部76bを横軸64の端面64aに
当接し、かつ大径部76cを厚肉部72aの透孔75に
嵌合して横軸64が回転自在なるように連結してある。
そして、本体73を縦框6と下框5とのコーナー部に亘
って配設し、ビス77を連結コーナーブロック78に螺
合して取付けてある。
なお、コーナー連結部材18にはビス77が臨む長孔1
8aが形成され、コーナー連結部材18が摺動できるよ
うにしてある。
前記障子支承部材Dは第6図、第7図、第9図に示すよ
うに構成してある。
すなわち、縦枠3′の内板3aに受けブロック80を裏
板81を介してビスで固着し、この受けブロック80に
上端面80aと内面80bとに開口した縦溝82を形成
すると共に、この縦溝82の中間を室内端面80cに開
口した切欠部83で室内側に開口し、前記縦框6′と下
框5との連結コーナー部に、縦片84aと横片84bと
でコーナー部84cが円弧状となったL型のガイドブロ
ック84をビス85で固着すると共に、その縦片84a
に一対の支持片86,86を一体形成して縦ガイド溝8
7を形成し、この縦ガイド溝87に嵌合した縦杆88の
上端を作動杆11に連結すると共に、縦杆88の下端に
係合部材89を前記縦溝82に沿って摺動自在なるよう
に取付け、前記コーナー連結部材13の一端を作動杆1
1に連結し、かつガイドブロック84のコーナー部84
cに沿って下框5側に配設して作動杆14に連結してあ
る。
前記障子位置規制部材Eは第10図に示すように、下枠
2に取着した支持ブロックEと下框5に取着したロー
ラEとより成り、障子Bを室内側に回動した状態より
閉じる際にローラEが支持ブロックEに乗り上げて
常に同一高さ位置となるように規制している。
前記障子押え部材Fは第11図に示すように、下枠2に
取着したコ字状の受け具Fと下框5に取着したC字状
の可動具Fとより成り、内開きの時には単に係脱し、
内倒しの時には受け具Fに可動具Fが係合して障子
Bが浮き上ることを防止している。
前記安全装置Gは第12図〜第14図に示すように、本
体90と可動体91と当片92とを備え、本体90は縦
板90aの上下にガイド片90b,90bを一体形成し
てガイド溝93を有する形状となり、その縦板90aに
は長孔94が形成されて他方の縦框6′の外向凹溝6′
a内に嵌合され、他方の竪框6′にビスで固着されてい
ると共に、可動体91の上下縁部91a,91aがガイ
ド溝93に室内・外方向に摺動自在に嵌合し、かつ一端
を竪框6′のフランジに係止したバネ95で室外側に摺
動付勢してあると共に、前記長孔94と対向する規制縦
溝96が形成され、この規制縦溝96の室内側には第
1、第2、第3凹部97,97,97が上下に間
隔を置いて形成されていると共に、作動杆11に固着し
た係合突起98が長孔94より規制縦溝96内に突出
し、障子Bを閉じた時には他方の縦枠3′に固着した当
片92に可動体91が当接してバネ95に抗して室内側
に押され係合突起98が規制縦溝96に沿って上下に移
動できるようになり、障子Bを開放すると可動体91が
当片92と離れてバネ95によって室外側に摺動して係
合突起98が第1、第2、第3凹部97,97,9
のいずれかに嵌合し、これによって作動杆11が移
動できないように規制する。
なお、第3凹部97は係合突起98よりも長くなって
係合突起98が所定ストローク移動できるようにしてあ
る。
次に作動を説明する。
障子Bを閉じた状態では第2図に示すように、アーム4
2とリンク44とが横材35と重なり合って上枠1と上
框4との間に収納されていると共に、第15図のように
ハンドル10が下向位置であるから第1ピン56と第2
ピン57は第1位置Iとなって第1ピン56が係合凹溝
54と離れ、第2ピン57が係合長溝55内に位置してい
ると共に、安全装置Gの係合突起98は第1凹部97
と対向する第1位置I、障子支承装置Dの係合部材89
は縦溝82の上部に嵌合した第1位置I、係合ピン19
は縦ガイド溝9eの下部に嵌合した第1位置Iとなって
いる。
前述の状態よりハンドル10を第1位置Xまで回転する
と作動杆11は下方に摺動してコーナー連結部材15を
介して第1作動杆20を第2図左方に移動し、連動杆2
1、第2作動杆22、可動杆23が同時に左方に移動して
第1、第2ピン56,57は第2図仮想線で示す第2位
置IIに移動する。
この時、安全装置Gの係合突起98は縦溝96に沿って第
2凹部97と対向する第2位置IIに移動し、障子支承
部材Dの係合部材89は縦溝82の切欠部83と対向し
た第2位置IIに移動する。
これにより係合部材89は切欠部83より受けブロック
80の室内側に突出できるようになる。
他方、係合ピン19は縦ガイド溝9eに沿って上方に摺
動して切欠開口部9fまで達せずに縦ガイド溝9eに臨
む第2位置IIとなり、障子Bの一方の縦枠3は係合ピン
19を介して受け片9dに係合保持される。
したがって、ハンドル10を持って室内側に引くことで
障子Bがヒンジ装置8の縦軸62と蝶番9の縦ピン9b
を介して室内側に回動する。この時、係合部材89は切
欠部83より室内側に離脱すると共に、リンク機構Cの
アーム42は障子Bと一体となって蝶番9とともに回動
する。
障子Bが室内側に回動すると安全装置Gの可動体91が
バネ95で室外側に押されて係合突起98に第2凹部9
が嵌合し、作動杆11の移動を規制するのでハンド
ル10を回動することができずに、障子Bを室内側に回
動した状態でハンドル10を回動して係合ピン19が移
動できないので、誤って係合ピン19が縦ガイド溝9e
より外れたりすることがなく安全である。
つまり、障子Bを室内側に回動した状態で係合ピン19
が縦ガイド溝9eより外れると障子Bの上部が窓枠Aに
対してフリーとなって障子Bが室内側に外れることがあ
る。
前述の状態より障子Bを閉じると安全装置Gの可動体9
1が当片92に当接してバネ95に抗して室内側に押さ
れて係合突起98が縦溝96に位置する。
これよりハンドル10を更に回動すると前述と同様に可
動杆23が左方に移動して第1ピン56が係合凹溝54
に嵌合する第3位置III、第2ピン57が係合長溝55
の斜面55aに接する第3位置IIIとなる。(第16図
参照) 他方、安全装置Gの係合突起98は第3凹部97の上
部に対向する第3位置IIIとなり、障子支承部材Dの係
合部材89は切欠部83より外れた第3位置IIIとなる
と共に、係合ピン19は切欠開口部9fに対向する第3
位置IIIとなって一方の縦框6は窓枠Aの一方の縦枠3
に対してフリーとなる。
これより更にハンドル10を回動すると第2ピン57が
斜面55aを押してレバー51がピン52を中心として
第15図矢印方向に若干回動され、かつ第1ピン56も
係合凹溝54の斜めの部分54aを押して第16図矢印
方向に若干回動される。
これにより、レバー51を支持している障子Bの上框4
が室内側に押されて傾倒する。この時第1ピン56は係
合凹溝54の半円形部分54bに嵌合していると共に、
係合ピン19は切欠開口部9fより室内側に離脱する。
すなわち、第7図に示すように障子Bはヒンジ装置8の
横軸64を中心軸Sと障子支承装置Dの係合部材89
の中心軸Sを中心として傾動すると共に、係合ピン1
9は切欠開口部9fより室内側に離脱する。
そして更にハンドル10を回動して可動杆23を左方に移
動すると第1ピン56がレバー51をピン52を中心と
して更に回動し、レバー51のピン53がアーム42の長
孔42aに摺動しながら上框4を室内側に順次押して第
17図に示すように障子Bを室内側に所定角度傾倒す
る。
この時、アーム42のピン43は横材35のガイド長孔
41に沿って摺動すると共に、リンク44が横材35に
対して揺動する。
なお、障子Bが傾動すると安全装置Gの可動体91が当
片92と離れてバネ95で室外側に押され、第3凹部9
が係合突起98に嵌合するが、第3凹部97に沿
って係合突起98が所定ストローク、つまり第1ピン5
6が第17図に示す位置まで移動するストロークだけ移動
できるので、ハンドル10を回動できる。
また、障子Bを室内側に傾動した状態では係合突起98
が第3凹部97に嵌合しているから、係合突起98は
第3凹部97の範囲内でしか移動できず、ハンドル1
0を回動して障子支承装置Dの係合部材89が切欠部8
3と対向する第2位置IIまでは移動できないから誤って
ハンドル10を回動しても障子Bが外れることがない。
また、障子Bを閉じる時にはハンドル10を反対方向に
回動して作動杆11を上方に移動し、コーナー連結部材
15を介して第1作動杆20、連動杆21、第2作動杆
22、可動杆23を右方に移動させる。
これにより、可動杆23とともに第1ピン56が矢印方向
に移動してレバー51をピン52を中心として矢印方向
に回動し、第17図のようにピン53を介してアーム4
2を上框4側に回動することになるから上框が窓枠A側
に移動して障子Bが閉じ動作する。
ハンドル10を更に回動すると第16図に示すようにな
り、この後ハンドル10を回動することで可動杆23が
右方に移動して第1ピン56が係合凹溝54より離れ、第
2ピン57が係合長溝55内に嵌合し、かつ嵌合する際
に障子引き寄せ作用すると共に、第2作動杆22ととも
に引き寄せ片58が右方に移動してアーム42に設けた
引き寄せピン59に係合して第2図に示す状態となる。
他方、係合ピン19は第16図に示す状態の時に切欠開
口部9fより縦ガイド溝9e内に臨み、その後のハンド
ル10の回動によって縦ガイド溝9eに沿って摺動して
第1位置Iとなると共に、係合部材89は切欠部83よ
り縦溝82内に臨みハンドル10の回動により第1位置I
となり、係合突起98は縦溝96に沿って第1位置Iと
なる。
また、ロックナット39を弛めて調整ボルト38を回す
ことで横材35が左右に摺動すると共に、横材35が左
右に摺動するとリンク44を介してアーム42が左右に
引張られ、そのアーム42は窓枠A側に連結してあるの
で、障子Bの上框4が左右に移動することになる。
したがって、障子Bが左右に変位して建付け調整でき
る。
また、上框4に固着したストッパー33は横材35の長
孔40に嵌合しているから、前述の建付け調整時に横材
35がストッパー33に対して摺動できると共に、調整
ボルト38が切損した時に横材35の摺動がストッパー
33で規制され、障子Bが倒れることを防止できる。
なお、ストッパー33を上框4に左右移動調節自在に取
付け、常にストッパー33が長孔40の一端に当接するよ
うにし、建付け調節時にはストッパー33を横材35と
ともに左右に移動するようにしても良い。
〔考案の効果〕
ハンドル10を所定角度以上回動すると係合部材と可動
部材が離脱し、かつ第1ピン56と第2ピン57によっ
てレバー51が第1姿勢と第2姿勢に亘って室内外側方
向に回動してアーム42を介して障子Bの上框4を窓枠
Aの上枠1に接近したり、離隔したりすることができる
ので、ハンドル10の回動により障子Bを傾動して開閉
動作できる。
したがって、障子Bを開放する時にはハンドル10の回
動操作につれて室内側に順次傾動するから、開放初期に
障子を大きな力で引いたりしなくとも良いと共に、障子
Bが自重によって急速に傾動することがなく人に恐怖心
を与えたり、早期にガタツキが発生することがなく、障
子Bを閉じる時には重量のある障子を押しつける必要が
なくその操作にあまり労力を要せずに楽に閉じて操作で
きる。
また、障子Bを開放するとハンドル10の回動が安全装
置Gで規制され、障子Bを室内側に回動した時にはハン
ドル10を回動できずに誤ってハンドルを回動して障子
が外れることを防止できると共に、この安全装置Gは第
1・第2ピン56,57がレバー51を第2姿勢とする
位置までは障子Bが開放してもハンドル10の回動を許
容する構造であるから、前述のようにハンドル10を回
動して障子Bを室内側に傾動することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第17図は本考案の実施例を示し、第1図は内
倒し兼内開き窓の正面図、第2図はリンク機構取付部の
平面図、第3図は縦断面図、第4図は斜視図、第5図は
ボルト受けとストッパーの分解斜視図、第6図は障子下
部の取付部縦断面図、第7図は平面図、第8図はヒンジ
装置の分解斜視図、第9図は障子支承装置の分解斜視
図、第10図は障子位置規制部材の説明図、第11図は
障子押え部材の説明図、第12図は安全装置の横断面
図、第13図はその正面図、第14図は分解斜視図、第
15図は操作系統の概略説明図、第16図、第17図は
リンク機構の動作説明図、第18図は従来例の正面図で
ある。 Aは窓枠、Bは障子、Cはリンク機構、Gは安全装置、
4は上框、8はヒンジ装置、9は蝶番、10はハンド
ル、16は作動杆、42はアーム、42aは長孔、51
はレバー、53はピン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】窓枠Aの下部一側と障子Bの下部一側とを
    ヒンジ装置8で連結し、窓枠Aの上部一側に蝶番9を取
    付けると共に、その蝶番9の可動部材と係脱自在なる係
    合部材を障子Bの一方の堅框6に沿って係合位置と離脱
    位置とに亘って摺動自在に設け、さらに前記可動部材に
    アーム42の長手方向基端部を連結し、前記障子Bの上
    框4に沿って摺動自在なる作動杆16を設けると共に、
    この作動杆16と前記係合部材とを障子Bに設けたハン
    ドル10に連結し、前記アーム42の長手方向先端部を
    上框4に室内外側方向に回動自在及び長手方向に摺動自
    在に枢着連結すると共に、前記上框4にレバー51の長
    手方向中間部を上框4とほぼ平行となった第1姿勢と長
    手方向一端部が上框4より突出した第2姿勢に亘って室
    内外側方向に回動自在に支承し、このレバー51の長手
    方向一端部をピン53を介して前記アーム42の長手方
    向中間部に形成した長孔42aに摺動自在に連結すると
    共に、前記作動杆16にレバー51と係合して基準位置
    から所定ストローク移動する時にはレバー51を前記第
    1姿勢に保持し、所定ストローク移動した位置より一方
    向に移動するとレバーを第2姿勢に向けて回動し、その
    位置より他方向に移動するとレバー51を第1姿勢に向
    けて回動する第1ピン56と第2ピン57を設けてレバ
    ー51が第1姿勢の時には障子Bが閉じ、第2姿勢の時
    には障子Bが傾動して開放するようにし、該第1・第2
    ピン56,57と前記係合部材とハンドル10の位置関
    係を、ハンドル10が基準位置の時には第1・第2ピン
    56,57が基準位置となり、かつ係合部材が可動部材
    に係合し、ハンドル10を所定角度回動すると第1・第
    2ピン56,57が一方向に所定ストローク移動し、か
    つ係合部材が可動部材に係合し、ハンドル10を所定角
    度以上回動すると第1・第2ピン56,57が所定スト
    ローク以上一方向に移動し、かつ係合部材が可動部材よ
    り離脱するようにし、前記障子Bと窓枠Aとに亘ってハ
    ンドル10により移動されて前記摺動杆16に連結した
    摺動杆の移動を阻止する部材を備え、障子Bが閉じてい
    る時にはその部材が摺動杆の移動を許容する位置となっ
    てハンドル10の回動を許容し、障子Bが開放すると前
    記部材が摺動杆の移動を阻止する位置となってハンドル
    10の回動を規制し、かつ前記第1・第2ピン56,5
    7がレバー51を第2姿勢とする位置まではハンドル1
    0の回動を許容する構造の安全装置Gを取付けたことを
    特徴とする内倒し兼内開き窓。
JP8308787U 1987-05-29 1987-05-29 内倒し兼内開き窓 Expired - Lifetime JPH0611349Y2 (ja)

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