JPH0454289Y2 - - Google Patents

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JPH0454289Y2
JPH0454289Y2 JP16430286U JP16430286U JPH0454289Y2 JP H0454289 Y2 JPH0454289 Y2 JP H0454289Y2 JP 16430286 U JP16430286 U JP 16430286U JP 16430286 U JP16430286 U JP 16430286U JP H0454289 Y2 JPH0454289 Y2 JP H0454289Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (考案の技術分野) 本考案は、窓枠および該窓枠に嵌め込まれかつ
一方の縦框が前記窓枠の一方の縦枠に縦方向軸線
の回りに回転可能に取り付けられた障子を備える
開き窓のための調整器に関する。
(従来技術) 従来、窓枠に縦方向軸線の回りに回転可能に支
持された開き窓の障子を所定の開き角度に維持す
るための調整器として、一端部で障子の横框に揺
動可能に取り付けられたロツドと、前記横框に対
応する窓枠の横枠に固定されかつ前記ロツドの挿
通を許す金物と、該金物に前記ロツドを固定する
ためのねじ部材とから成るいわゆるスライデイン
グアジヤスタ(ねじ式調整器)、一端部で障子の
横框に揺動可能に取り付けられた、孔を有するバ
ーと、前記横框に対応する窓枠の横枠に固定さ
れ、前記バーの孔に嵌合可能の突出部を有する金
物とから成るいわゆるホールアジヤスタ(孔あき
式調整器)等が知られている。
これらの調整器によれば、前記障子を開いた後
前記ねじ部材を締めあるいは前記バーの孔を前記
金物の突出部に掛けることにより、障子は一定の
開き角度に維持される。また、前記障子は、前記
ねじ部材を緩めあるいは前記金物の突出部と前記
バーとの係合を解いてこれを窓枠に向けて回転さ
せることにより閉めることができる。
ところで、所定の開き角度で開いている障子を
閉めるときは、通常、一方の手で前記ねじ部材を
緩めあるいは前記係合を解き、他方の手で障子を
押し引きするが、このときに前記ねじ部材等を操
作する一方の手が窓枠と障子との間に挟まれ、こ
のために手にけがを負いやすいという欠点があ
る。この欠点は前記障子を屋内側に向けて回転さ
せることにより開状態とする内開き窓において特
に顕著である。これを避けるためには、前記ねじ
部材の回転操作あるいは前記金物の突出部および
孔間の係合・解除操作と、前記障子の回転操作と
を一方の手のみで順次に行なえばよいのである
が、このときは窓の開け閉めが煩雑となることは
否めない。
また、前記ロツド、バー、金物等は、障子が開
状態にあるか閉状態にあるかに拘らず常に屋内に
露出しているために室の景観を損なうという問題
がある。
(考案の目的) したがつて、本考案は煩雑な操作を必要とせず
に障子を開閉したまま所定の開度に維持すること
ができる開き窓調整器を提供することを目的とす
る。
(考案の構成) 本考案は、窓枠と、該窓枠に嵌め込まれかつ一
方の縦框が前記窓枠の一方の縦枠に縦方向軸線の
回りに回転可能に取り付けられた障子とを備える
開き窓のための調整器であつて、前記障子に回転
可能に保持されたハンドルと、前記障子の他方の
縦框に縦方向へ移動可能に取り付けられた、縦方
向に伸びる第1の溝および該第1の溝に連なりか
つ該第1の溝と角度をなして伸びる第2の溝を有
するスライダと、前記ハンドルの回転力を縦方向
に変換してこれを前記スライダに伝達する伝達機
構と、前記窓枠の他方の縦枠と前記他方の縦框と
の間に配置されたアーム部材であつてその一端部
が前記他方の縦枠に枢着されまたその他端部が前
記第1の溝に係合され、前記障子を開くべく該障
子を回転させるときに前記他端部が前記第1の溝
を経て前記第2の溝に移動可能のアーム部材と、
前記他方の縦框に支持された前記縦方向に圧縮可
能のばね部材と、該ばね部材に縦方向へ移動可能
に支持され、前記第1および第2の溝の連通部を
実質的に閉鎖可能の閉鎖部材とを含み、前記ハン
ドルの回転により両溝の連通部が前記閉鎖部材に
閉鎖される位置まで前記スライダが縦方向へ移動
され、また、前記障子の開く方向への回転により
前記第1の溝を移動される前記アーム部材の他端
部からの押圧力を受ける前記閉鎖部材の前記ばね
部材のばね力に抗しての縦方向への移動により前
記連通部の閉鎖が解除され、前記アーム部材が前
記連通部を経て前記第2の溝に導かれ、前記ばね
部材のばね力を受ける前記閉鎖部材の逆方向への
移動により前記連通部が閉鎖されるとき、前記障
子の開き角度が維持され、また、前記ハンドルの
回転により前記閉鎖部材による前記連通部の閉鎖
が解除される位置まで前記スライダが縦方向へ移
動されるとき、前記障子の開き角度の維持が解除
され、前記障子の閉める方向への回転が可能であ
る。
(考案の作用および効果) 本考案にあつては、前記ハンドルの回転操作に
より、前記閉鎖部材が前記両溝の連通部を閉鎖す
るまで前記スライダを移動させる。
前記スライダの移動後、前記窓枠に嵌め込まれ
た障子を開くべくこれを前記縦方向軸線の回りに
回転させると、前記アーム部材の一端部が前記窓
枠の縦枠に関して揺動し、また、その他端部はス
ライダの第1の溝を摺動する。前記障子の回転を
継続すると、前記アーム部材の他端部は両溝の連
通部を閉鎖する閉鎖部材の先端部に当接し、該閉
鎖部材を支持するばね部材のばね力に抗して前記
閉鎖部材を縦方向に移動させる。前記障子には前
記縦方向軸線に関する回転力が付与されているた
めに、前記アーム部材の他端部は、前記閉鎖部材
の移動によつて実質的な閉鎖状態が解除された両
溝の連通部を経て前記第2の溝に至り、他方、両
溝の前記連通部は前記ばね部材の偏倚力を受ける
閉鎖部材の逆方向への移動により再び閉鎖され
る。その結果、前記アーム部材の他端部が前記第
2の溝から第1の溝に移動することを阻止され、
前記障子は所定の開き角度に維持される。
また、前記障子を閉めるに際しては、前記ハン
ドルを回転操作して前記スライダを縦方向へ移動
させる。前記スライダはこれが前記閉鎖部材から
離れる方向に向けて移動され、これにより、両溝
の連通部の閉鎖状態が解除される。その後、前記
障子を窓枠に向けて回転させると、前記アーム部
材の他端部は前記第1の溝を逆方向へ移動し、障
子を閉めることができる。
前記ハンドルの回転、前記障子の開閉および前
記アーム部材の他端部のロツク状態の解除の全て
は、前記ハンドルの回転操作および該ハンドルに
対する押し引き操作のみによつて容易にかつ迅速
に行なうことができる。前記ハンドルの各操作は
また一方の手のみをもつて行なうことができるこ
とから、従来のように、窓枠と障子との間に他方
の手を挟んでけがをするといつた事故のおそれは
ない。
さらに、障子が窓枠に嵌め込まれた閉状態にお
いて、本考案の調整器は、前記ハンドルを除く構
成部材が、人の目にはほとんど触れない縦枠と縦
框との間に配置されることから、従来のように調
整器が露出して室の景観を損なうことはない。
(実施例) 本考案が特徴とするところは、図示の実施例に
ついて以下の説明により、さらに明らかとなろ
う。
第1a図および第1b図に示すように、窓枠1
0と、該窓枠に嵌め込まれ、一方(図示の例では
右方)の縦框12aが窓枠10の一方(図示の例
では右方)の縦枠10aに縦方向軸線の回りに回
転可能に取り付けられた障子12とを備える開き
窓に適用される本考案の調整器14は、ハンドル
16を備える。図示の開き窓は、障子12を開く
にこれを屋内側に回転させる内開き窓であるが、
本考案の調整器14は外開き窓に適用することも
できる。
屋内側にあるハンドル16は、第2図に示すよ
うに、後記伝達機構20のためのケーシング18
を介して他方の縦框12bに取り付けられたレバ
ーから成り、該レバーはその一端でケーシング1
8に屋内外方向に平行な回転軸線の回りに回転可
能に支持されている。縦框12bの屋内面を規定
する板部19にビス止めされたケーシング18内
には、ハンドル16の回転力を縦方向力に変換し
てこれを本考案の一部をなす後記スライダ38に
伝達する伝達機構20の一部が収容されている。
伝達機構20は、ハンドル16の前記一端に固
定され該ハンドルとともに前記回転軸線の回りに
回転可能のピニオン22(第3図)と、縦框12
bに縦方向へ移動可能にケーシング18を介して
保持された、ピニオン22と噛合するラツク24
と、該ラツクおよび後記スライダ38に連結され
たロツク部材26とを有する。ロツク部材26は
また縦枠10bに固定された受け部材27(第4
図参照)とともに締り金物を構成する。
ラツク24はケーシング18の内面に設けられ
た縦方向に伸びる溝28に摺動可能に嵌め込まれ
ている。ラツク24には、縦框12bの板部19
に設けられた縦方向に伸びる長穴30を経て屋外
側に伸びるヨーク32が取り付けられている。ヨ
ーク32は、ロツク部材の後記本体26aに固定
されたピン34にこれを挟んで係合している。し
たがつて、ハンドル16の回転操作によるピニオ
ン22の回転により、長穴30の長さの範囲内で
ラツク24が前記溝28に沿つて上下動し、ラツ
ク24とともにヨーク32が上下動し、該ヨーク
とともにロツク部材26が上下動する。
第2〜4図に示すように、ロツク部材26は細
長い板状の本体26a(第8a図参照)と、該本
体に固定された複数のピン部26bとから成る。
本体26aは、障子12が窓枠10に嵌め込まれ
た状態すなわち閉状態でみて、縦枠10bに向け
て開口するように縦框12bに形成された縦方向
に伸びる溝を規定する保持部36に摺動可能に挿
入されている。ロツク部材26は,通常、ハンド
ル16の自由端である他端が下向きの状態(第1
a図に示す状態)のとき、各ピン部26bが各受
け部材27に係合し、ハンドル16を第1a図で
みて反時計方向に90度回転させて横向きにすると
き、本体26aが下降してピン部26bと受け部
材27との係合が解除されるように配置される。
各受け部材27はその上下方向における中央部が
厚肉に形成されかつ該中央部に連なる下端部が薄
肉に形成されており、ピン部26bが受け部材2
7の前記中央部に係合することにより、窓枠10
に障子12がその上部で強固に密接されてロツク
され、また、本体26aの下降によつてピン部2
6bが受け部材27の下端部に位置するとき、両
者の係合が解除され、これにより障子12のロツ
クが解除される。
ロツク部材の本体26aは、ロツクが解除され
た状態における第4図でみて、縦框12bの上端
よりも幾分下方からハンドル16よりもわずかに
下方の位置まで伸長している。
第5〜7図に示すように、ロツク部材の本体2
6aの下方には、スライダ38が配置されてい
る。細長いブロツク状のスライダ38はその一半
部38aが縦框12bの前記保持部36に摺動可
能に受け入れられ、前記一半部38aにおいて連
結板39を介してロツク部材の本体26aにこれ
と連動可能に連結されている。したがつて、ハン
ドル16の回転操作により、保持部36に沿つて
スライダ38を上下動させることができる。な
お、前記伝達機構を、前記ロツク部材26を介在
させない構成とすることができる。この場合に
は、前記ハンドル16、ケーシング18、ラツク
24等を図示の位置よりも下方に配置し、前記ヨ
ーク32が係合すべき前記ピン34をスライダの
例えば上端部に取り付ける。また、この場合、前
記ロツク部材26を上下方向に移動させるために
もう一組のハンドル、ケーシング、ラツク等を配
置することになろう。
スライダ38は、その他半部38bに設けられ
縦方向に伸びる第1の溝40および該第1の溝に
連なる第2の溝42を有する。両溝40,42は
共に縦枠10bに向けて開口し、これらの開口部
の幅寸法が該開口部の奥の部分より小さい。第2
の溝42は、開状態の障子12を閉める方向と同
方向に向けて下方に伸びる。このため、障子12
を開く方向に回転させるとき、後記アーム部材4
4の他端部44cが第1の溝40を経て第2の溝
42に移動することができる。
第1の溝40は、その開口より幅寸法が大きい
開口を有する第3の溝43(第7図)と連通して
いる。第3の溝43は、スライダ38の上端近傍
で第1の溝40と直角に交差して第2の溝42の
伸長側に伸び、スライダ38の側面に開放してい
る。
スライダ38の前記一半部38aの下方には、
前記したと同様のロツク部材29が配置され、前
記と同様の連結板39を介してスライダ38の下
端部に該スライダと連結可能に連結されている。
また、縦枠10bの下部にはロツク部材29の一
部をなす前記したと同様のピン部(図示せず)が
係合可能の前記したと同様の受け部材(図示せ
ず)が固定されている。下方に位置するロツク部
材29は、上方に位置するロツク部材26と連動
し、障子12をその下方においてロツクしまたこ
れを解除する。
縦枠10bと縦框12bとの間にはアーム部材
44が配置されている。アーム部材44は全体に
クランク状を呈し、板状の本体44aと、該本体
に固定されその表裏面から直角に縦枠10bおよ
び縦框12bに向けて伸びる一対の軸部44b,
44cとから成る。
アーム部材44の一端部(下端部)を成す軸部
44bは、ブラケツト46を介して、縦枠12b
に枢着されている。より詳細には、縦枠12bに
固定されたブラケツト46の孔46aに軸部44
bの小径部分が比較的大きい遊びをもつて緩く嵌
合され、前記小径部分に連なり孔46aよりも大
きい直径を有する大径部分が孔46aと縦枠10
bとの間に位置している。また、アーム部材44
の他端部(上端部)を成す軸部44cは第1の溝
40に係合している。より詳細には、軸部44c
の小径部分が第1の溝40の前記開口部を経て伸
び、第1および第2の溝40,42の幅寸法より
大きい直径を有する大径部分が第1の溝40の開
口部の奥の部分に位置する。これにより、アーム
部材44の他方の軸部44cは一方の軸部44b
が揺動する間にスライダの第1の溝40を第2の
溝42に向けて移動することができる。
スライダ38の他半部38bの下方には、波型
に成形された板ばねから成るばね部材48が縦方
向に圧縮可能に配置され、また、ばね部材48上
には閉鎖部材50が載置されている。
ばね部材48は、比較的幅の狭い一端部が縦框
12bに接してこれに固定されたクランク形状の
横断面形状を有するカバー52(第5図および第
8b図)で覆われ、該カバーの底部にこれと一体
に形成されたばね座54に載置されている。カバ
ー52の比較的幅の広い他端部には縦方向に伸び
る長穴56が穿たれている。
閉鎖部材50はL形の板部材から成り、縦方向
に伸びる一辺部50aが、スライダ38の下端か
ら第1の溝40内に挿入されている。また、縦框
12bとカバー52との間を経て屋内側へ横方向
に伸びる他辺部50bにつまみ58が取り付けら
れている。閉鎖部材50は、カバー52の長穴5
6を経て伸びかつ閉鎖部材50に固定された頭付
きのピン60を介して、カバー52に連結されて
おり、ピン60は閉鎖部材50が上下動するとき
前記長穴56に沿つて移動する。
前記締り金物により障子12がロツクされた状
態(第5図および第7図参照)から、ハンドル1
6を反時計方向に90度回転させると、前記ロツク
部材26、スライダ37およびロツク部材29が
下方に向けて移動する。このときの移動量は、障
子12の前記ロツクを解除しかつスライダの第1
および第2の溝40,42の連通部62に閉鎖部
材50の一端部50aが位置し該連通部を実質的
に閉鎖することができ(第9図参照)、さらに、
アーム部材の軸部44cが第3の溝43の形成位
置に位置することとならないように設定される。
前記連通部62の実質的な閉鎖とは、図示の例の
ような連通部62の完全な閉鎖と、不完全な閉鎖
であつてアーム部材の軸部44cの連通部62の
通過を阻止することが可能なものとをいう。
次いで、ハンドル16を握つたままこれを屋内
すなわち手前に引けば障子12が前記縦方向軸線
の回りに回転して開く。この間、アーム部材44
がその一方の軸部44bの軸線の回りに揺動しか
つ他方の軸部44cが第1の溝40を下方へ向け
て移動する。
障子12はその一方の縦框12aおよび一方の
縦枠10aに関する前記縦方向軸線の回りに回転
するため、障子12が横方向軸線の回りに回転さ
れる場合とは異なり、アーム部材44と前記屋内
外方向に伸びる鉛直面と平行にではなく該鉛直面
に対して角度を成して運動する。この運動は、軸
部44bとブラケツトの孔46aとの間、およ
び、軸部44cと第1および第2の溝40,42
の開口部との間のそれぞれ比較的大きい遊びによ
つて保証される。
ハンドル16の引き寄せ操作を続けると、アー
ム部材44の他方の軸部44cは閉鎖部材の一端
部50aに突き当たり、次いでばね部材48のば
ね力に抗して閉鎖部材50を押し下げる。これに
より、両溝の連通部62が開かれ、軸部44cは
第2の溝42に至る。その直後、閉鎖部材50は
圧縮状態のばね部材48により前記連通部62を
閉鎖する位置に押し戻される。これにより、前記
アーム部材の他方の軸部44cは第2の溝42か
ら第1の溝40への移動を阻止される。このため
に障子12は所定の開き角度を維持される(第1
0図)。アーム部材の軸部44cの第1の溝40
から第2の溝42への移行をより円滑にするため
に、閉鎖部材50の上端面を第2の溝42と平行
な傾斜面とすることが望ましい。また、図示の例
では、第2の溝42の最下端部がアーム部材の一
方の軸部44bよりも上方に位置するため、該溝
に受け入れられた他方の軸部44cもまた一方の
軸部44bよりも上方のレベルに位置する。
ところで、障子12に取り付けられた窓ガラス
65(第1a図および第2図)の清掃等の便宜の
ために、障子12を全開状態にすることが望まし
いことがある。この場合には、第9図に示す状態
から、ハンドル16を反時計方向にさらに90度回
転させてこれを180度の回転位置に位置させるこ
とにより、スライダ38を下降させてアーム部材
の他方の軸部44cを第3の溝43が形成された
高さ位置におく。次いで、ハンドル16を手前に
引いて障子12を回転させれば、アーム部材の他
方の軸部44cは第1の溝40を下降しないで第
3の溝43を経て外部に抜け出る。これにより、
障子12のアーム部材44による拘束が解除さ
れ、障子12は任意の開き角度まで回転させるこ
とができる。アーム部材の他方の軸部44cを第
1の溝40に再係合させるには、アーム部材44
を縦枠10bに対向させる間に、障子12を回転
させてこれを閉状態におく。このとき、アーム部
材の軸部44cは第3の溝43に受け入れられる
から、ハンドル16を時計方向に回転させればス
ライダ38が上昇し、軸部44cは第1の溝40
に係合する。
所定の開き角度に維持された障子12を閉める
に際しては、反時計方向に90度回転された状態に
あるハンドル16を時計方向に90度回転させて回
転角度が0度の位置に戻すと、スライダ38が上
昇する。この上昇によつて閉鎖部材50による前
記連通部62の閉鎖が解除される。この閉鎖解除
は、必要に応じてつまみ58を下方に押し下げる
ことによつても行なうことができる(第10図参
照)。
ハンドル16をもつて障子12を屋外側に回転
させると、アーム部材の前記他方の軸部44cは
第2の溝42から第1の溝40に向けて移動し、
さらに該溝を上方へ移動する。障子12が窓枠1
0に嵌め込まれる前にハンドル16を反時計方向
にわずかに回転させ、障子12を閉じた後、ハン
ドル16を前記0度の回転位置に戻せば、上下の
ロツク部材が前記受け部材に係合し、障子12は
窓枠10にロツクされる。障子の開閉のための前
記した一連の操作はハンドル16の回転およびそ
の押し引きにより行なうことができ、ハンドル1
6のこれらの操作は片手で行なうことができる。
また、スライダ38と前記ロツク部材とが連動す
ることから、障子12のロツク部材およびその解
除と障子の開閉とを連続した一連のハンドル操作
によつて容易にまた迅速に行なうことができる。
第11図および第12図に示すように、ばね部
材48および閉鎖部材50をスライダ38の下方
に配置する前記の例に代えて、これらをスライダ
38の上方に配置することができる。
この例では、スライダ38の下端部が、前記連
結板39を介して、ロツク部材26にこれと連動
可能に連結されている。ロツク部材26は前記し
た例におけると同様伝達機構20の一部をなし、
該伝達機構にはハンドル(図示せず)が連結して
いる。
第1の溝40はスライダ38の上端面および下
端面で開放している。第2および第3の溝42,
43は、スライダ38の上端部および下端部にそ
れぞれ形成されている。
アーム部材44はその一端部を成す軸部44b
およびその他端部を成す軸部44cが上下に位置
するように配置され、軸部44cが第1の溝40
の下端でこれに係合している。
ばね部材48は、スライダ38の上方にこれと
間隔をおいて配置されたカバー52のばね座54
と閉鎖部材50との間に配置されている。閉鎖部
材50は、カバー52にピン60を介して上下方
向に移動可能に支持されている。この例では、障
子12がロツクされた状態すなわち前記ハンドル
が縦方向に向けられかつその一端および他端が上
下にあつて障子12が閉状態のとき、閉鎖部材5
0の大部分が第1の溝40の上端から該溝内に受
け入れられ、第1および第2の溝の連通部62を
閉鎖している。閉鎖部材50の下端面は、第2の
溝42と平行な傾斜面に形成されている。
閉状態にある障子12を開くべく、前記ハンド
ルを反時計方向に90度回転させると、ロツク部材
26が下降し、障子12のロツクが解除される。
同時に、スライダ38がロツク部材26とともに
下降し、第2の溝42を規定する一対の平行な開
口縁部のうち下方側のそれが上下方向における高
さ位置において閉鎖部材50の下端面と一致する
(第13図)。
障子12を前記縦方向軸線の回りに回転させる
と、軸部44cが第2の溝42に向けて第1の溝
40を上昇し、さらに閉鎖部材50を押し上げ、
該閉鎖部材の前記傾斜面の案内下で第2の溝42
に係合する(第14図)。ばね部材48の作用に
よる閉鎖部材50のその後の下降に伴なう両溝の
連通部62の再閉鎖により、障子12が所定の開
き角度に維持される。
障子12を閉じるに際しては、前記ハンドルを
反時計方向へさらに90度回転させて、スライダ3
8を下降させることにより閉鎖部材50による連
通部62の閉鎖を解除する。このときのスライダ
38およびアーム部材44のそれぞれの一部を第
14図に想像線で示す。次いで、障子12を窓枠
10に納まるまで回転させると、アーム部材の軸
部44cは連通部62を経て第1の溝をその下端
に至るまで下降する。但し、障子12が閉状態と
なる前に、前記ハンドルを時計方向に90度回転さ
せる。
昇降中のアーム部材の軸部44cは、板部材6
4によつて、第1の溝40から第3の溝43への
移動を阻止される。板部材64はクランク形の横
断面形状を有し、その一端部が縦框12bに固定
され、また、その他端部がスライダ38に接しか
つ該他端部の先端縁が第1および第3の溝40,
43の連通部に沿つて縦方向に伸長している。板
部材64は、障子12がロツクされているとき
(第12図)および該ロツクが解除されてスライ
ダ38が下降したとき(第13図)のいずれにお
いても、軸部44cの第3の溝43への移動を阻
止する長さ寸法を有する。
アーム部材の軸部44cの第3の溝43への移
動は、閉状態において前記ハンドルを180度反時
計方向に回転させた後、障子12を開くことによ
つて生じる。前記ハンドルの回転操作により、ス
ライダ38は、第1および第3の溝40,43の
前記連通部が板部材64よりも下方にありかつア
ーム部材の軸部44cと対向する位置まで下降す
る(第15図)。したがつて、障子12を開く方
向へ回転させることすなわち軸部44cに横方向
を与えることにより、該軸部は第3の溝43を経
て該溝を抜け出す。これにより、障子12を任意
の開き角度まで開けることができる。
なお、軸部44cが第1の溝40から抜け出た
アーム部材44を垂直状態に維持するために、例
えば鋼材料から成るアーム部材44を吸着可能の
磁石部材(図示せず)を縦枠10bに設けること
が望ましい。
【図面の簡単な説明】
第1a図および第1b図は本考案が適用された
開き窓の正面図および斜視図、第2図は第1a図
の線2−2に沿つて得た横断面図、第3図は伝達
機構の一部を示す縦断面図、第4図はロツク部材
およびその受け部材の側面図、第5図は本考案の
調整器の縦断面図、第6図は第5図の線6−6に
沿つて得た縦断面図、第7図は第6図の線7−7
に沿つて得た縦断面図、第8a図および第8b図
はそれぞれ第7図の線8a−8aおよび線8b−
8bに沿つて得た部分横断面図、第9図および第
10図は調整器の動作状態を示す第7図と同様の
縦断面図、第11図は他の例の調整器の第5図と
同様の縦断面図、第12図、第13図、第14図
および第15図はそれぞれ該調整器の動作状態を
示す第7図と同様の断面図である。 10……窓枠、10a,1b……一方の縦枠お
よび他方の縦枠、12……障子、12a,12b
……一方の縦框および他方の縦框、14……調整
器、16……ハンドル、20……伝達機構、38
……スライダ、40,42……第1および第2の
溝、44……アーム部材、44b,44b……ア
ーム部材の一端部(軸部)および他端部(軸部)、
48……ばね部材、50……閉鎖部材、62……
第1および第2の溝の連通部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 窓枠と、該窓枠に嵌め込まれかつ一方の縦框
    が前記窓枠の一方の縦枠に縦方向軸線の回りに
    回転可能に取り付けられた障子とを備える開き
    窓のための調整器であつて、前記障子に回転可
    能に保持されたハンドルと、前記障子の他方の
    縦框に縦方向へ移動可能に取り付けられた、縦
    方向に伸びる第1の溝および該第1の溝に連な
    りかつ該第1の溝と角度をなして伸びる第2の
    溝を有するスライダと、前記ハンドルの回転力
    を縦方向力に変換してこれを前記スライダに伝
    達する伝達機構と、前記窓枠の他方の縦枠と前
    記他方の縦框との間に配置されたアーム部材で
    あつてその一端部が前記他方の縦枠に枢着され
    またその他端部が前記第1の溝に係合され、前
    記障子を開くべく該障子を回転させるときに前
    記他端部が前記第1の溝を経て前記第2の溝に
    移動可能のアーム部材と、前記他方の縦框に支
    持された前記縦方向に圧縮可能のばね部材と、
    該ばね部材に縦方向へ移動可能に支持され、前
    記第1および第2の溝の連通部を実質的に閉鎖
    可能の閉鎖部材とを含み、前記ハンドルの回転
    により両溝の連通部が前記閉鎖部材に閉鎖され
    る位置まで前記スライダが縦方向へ移動され、
    また、前記障子の開く方向への回転により前記
    第1の溝を移動される前記アーム部材の他端部
    からの押圧力を受ける前記閉鎖部材の前記ばね
    部材のばね力に抗しての縦方向への移動により
    前記連通部の閉鎖が解除され、前記アーム部材
    が前記連通部を経て前記第2の溝に導かれ、前
    記ばね部材のばね力を受ける前記閉鎖部材の逆
    方向への移動により前記連通部が閉鎖されると
    き、前記障子の開き角度が維持され、また、前
    記ハンドルの回転により前記閉鎖部材による前
    記連通部の閉鎖が解除される位置まで前記スラ
    イダが縦方向へ移動されるとき、前記障子の開
    き角度の維持が解除され、前記障子の閉める方
    向への回転が可能である、開き窓調整器。 (2) 前記伝達機構は、前記ハンドルの端部に設け
    られたピニオンと、前記他方の縦框に縦方向へ
    移動可能に保持された、前記ピニオンと噛合す
    るラツクと、前記他方の縦框に縦方向へ移動可
    能に取り付けられた、締り金物の一部を成すロ
    ツク部材であつて前記スライダと前記ラツクと
    に連結されたロツク部材とを有する、実用新案
    登録請求の範囲第(1)項に記載の開き窓調整器。 (3) 前記伝達機構は、前記ハンドルの端部に設け
    られたピニオンと、前記縦框に縦方向へ移動可
    能に保持されかつ前記スライダに連結された、
    前記ピニオンと噛合するラツクとを有する、実
    用新案登録請求の範囲第(1)項に記載の開き窓調
    整器。 (4) 前記第1の溝は前記スライダの各端部におい
    て開放している、実用新案登録請求の範囲第(1)
    項に記載の開き窓調整器。 (5) 前記閉鎖部材は一端部が前記第1の溝に挿入
    された板部材から成り、また、前記ばね部材は
    前記縦框に固定されたばね座と前記閉鎖部材の
    他端部との間に配置されている、実用新案登録
    請求の範囲第(1)項に記載の開き窓調整器。 (6) 前記閉鎖部材の一端部は前記第2の溝と平行
    に傾斜する端面を有する、実用新案登録請求の
    範囲第(5)項に記載の開き窓調整器。
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