JP4540130B2 - 開閉状態選択型窓構造における駆動制御機構の入力用ハンドル装置 - Google Patents
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Description
内開き状態では、窓障子は側枠部の垂直軸によって窓枠に保持されているだけであり、それ以外の箇所では窓枠に動きを拘束されていない解錠状態にあるから、窓障子の開き角度は自由に変えられる。
窓障子の内開き回転用垂直軸がある方の側枠部の室内側正面に固着され、正面中央部に軸受孔を形成した固定座と、
前記固定座の正面側に配置され、上部に錠前ユニット収容部を形成し、当該錠前ユニット収容部より下位にある背面側部分に固定座の前記軸受孔に回転可能に嵌合される軸筒部を形成し、当該軸筒部の正面開口部に連通したクラッチボタン収容部を前記錠前ユニット収容部の下側部分に形成し、当該クラッチボタン収容部よりも下側部分に握り部を形成し、前記錠前ユニット収容部の後端部に対面する前記軸受筒の上面部に錠止受部を形成してある操作ハンドルと、
操作ハンドルの前記軸筒部に嵌合して固定され、正面側部分に割溝部を形成し、背面側部分に接続用凹部を形成してあるクラッチ筒と、
クラッチ筒の前記接続用凹部に正面側端部が相対回転不能に嵌合され、主体部が前記駆動制御機構に連結される入力軸と、
操作ハンドルの前記クラッチボタン収容部に収容され、操作ハンドルの正面部の水平枢軸を中心に揺動回転して背面側の連動部がクラッチ筒の前記割溝部に係脱するクラッチボタンと、
クラッチボタンと操作ハンドルの間に装備され、クラッチボタンの前記連動部がクラッチ筒の前記割溝部から脱出した位置に付勢するバネと、
操作ハンドルの前記錠前ユニット収容部に収容され、操作ハンドルの前記錠止受部に係脱する施錠体をロータの後端部に連結してある錠前ユニット、とからなり、
前記入力軸は前記クラッチ筒に対して相対回転しないように前端部が前記接続用凹部に嵌合されており、前記入力軸の主体部分には前記駆動制御機構の連動部が連結されており、前記入力軸は前記窓障子の縁枠部材をほぼ横断して後端部が前記縁枠部材の背面凹部に突き出ており、前記凹部に嵌め入れた閉塞部材に前記入力軸の前記後端部が嵌められている。
また、クラッチボタンは操作ハンドルの握り部の上部に近接して配置されており、握り部を握った手元において十分な視認状態でなされるため、その操作間違いも起こり得ないものである。クラッチボタンを押しながら操作ハンドルを回すことで入力軸が一体に回されるものであるから、窓障子の開き動作がワンタッチ操作で的確に行なえる。
図1に例示したように窓枠1の開口部2を閉塞する窓障子3は、窓枠1の下枠部4の水平軸5または窓枠1の右側枠部6の垂直軸7を中心に回転するように配置されている。
通常モードでは、窓障子3は図2に示したように締め切った状態にあり、窓枠1の開口部2は全面的に閉塞されている。窓枠1の内周面または窓障子3の外周面には、密閉状態保持用のパッキング部材が装着されている。この閉塞状態では、入力用ハンドル装置9の操作ハンドル10は垂直位置にある。
図4に示したように垂直軸7を中心として室内側に回転したとき、窓障子3は内開き状態になる。この内開き状態(清掃モード)では、入力用ハンドル装置9の操作ハンドル10は図2の位置より180度回転した垂直位置にある。また、内開き状態では、駆動制御機構に寄る窓障子3の拘束が解除されるため、窓障子3は垂直軸7を中心に任意の角度に自由に開放することができる。
操作ハンドル10の錠前ユニット収容部16は円形状に形成され、シリンダ錠機構を有する錠前ユニット17が嵌め込み固着されている。錠前ユニット収容部16の下側壁部18の背面部には、挿入した鍵19でロータ20を回転操作したとき、施錠体21が出入りする連通溝22を形成してある。
窓障子3を内倒し状態または内開き状態に移す場合には、操作ハンドル10の前記錠止が先行的に解除される。
操作ハンドル10の軸筒部24に嵌め込まれたクラッチ筒30には、半径方向のピン孔45にデテントピン31と付勢用圧縮コイルバネ47が装填されており、操作ハンドル10の軸筒部24の内周面には90度間隔で4個のデテント溝46が形成されている。デテントピン31の先端がデテント溝46に係合することによって、クラッチ筒30と入力軸12は操作ハンドル10の軸筒部24に対する関係位置を保持している。
クラッチ筒30の割溝部32は正面側部分に直径方向に形成され、背面側部分に形成した接続用凹部33は断面正方形になっている。
操作ハンドル10の軸筒部24の外周面には雌螺子部が形成され、これに螺合されたナット44は、固定座8から操作ハンドル10が脱離するのを阻止している。円盤状の抜け止め部材42はクラッチ筒30が操作ハンドル10の軸筒部24から脱出するのを阻止している。
2 窓枠の開口部
3 窓障子
4 窓枠の下枠部
5 水平軸
6 窓枠の右側枠部
7 垂直軸
8 固定座
9 入力用ハンドル装置
10 操作ハンドル
11 駆動制御機構の連動部
12 入力軸
13 固定座の取付孔
14 固定座の固着具
15 取付孔のキャップ
16 錠前ユニット収容部
17 錠前ユニット
18 錠前ユニット収容部の下側壁部
19 鍵
20 錠前ユニットのロータ
21 錠前ユニットの施錠体
22 操作ハンドルの連通溝
23 施錠体の下端部
24 操作ハンドルの軸筒部
25 操作ハンドルの錠止受部
26 固定座の軸受孔
27 クラッチボタン収容部
28 軸筒部の正面開口部
29 操作ハンドルの握り部
30 クラッチ筒
31 クラッチ筒のデテントピン
32 クラッチ筒の割溝部
33 クラッチ筒の接続用凹部
34 入力軸の閉塞部材
35 クラッチボタン
36 クラッチボタンの付勢用バネ
37 クラッチボタン側のバネ受け突起
38 クラッチボタン収容部側のバネ受け凹部
39 クラッチボタンの水平枢軸
40 操作ハンドルの軸孔
41 窓障子の縁枠部材
42 クラッチ筒の抜け止め部材
43 クラッチボタンの背面側端部
44 操作ハンドルの抜け止め用ナット
45 ピン孔
46 デテント溝
Claims (1)
- 窓枠の開口部全体を窓障子によって閉塞した全閉状態と、窓枠の下枠部の水平軸を中心に窓障子が室内側に回転した内倒し状態と、窓枠の左右一方の側枠部の垂直軸を中心に窓障子が室内側に回転した内開き状態とを選択的できる開閉状態選択型窓構造において、窓障子の開閉始動動作と位置保持動作を実行する駆動制御機構に対する入力手段として使用されるハンドル装置であって、
窓障子の内開き回転用垂直軸がある方の側枠部の室内側正面に固着され、正面中央部に軸受孔を形成した固定座と、
前記固定座の正面側に配置され、上部に錠前ユニット収容部を形成し、当該錠前ユニット収容部より下位にある背面側部分に固定座の前記軸受孔に回転可能に嵌合される軸筒部を形成し、当該軸筒部の正面開口部に連通したクラッチボタン収容部を前記錠前ユニット収容部の下側部分に形成し、当該クラッチボタン収容部よりも下側部分に握り部を形成し、前記錠前ユニット収容部の後端部に対面する前記軸受筒の上面部に錠止受部を形成してある操作ハンドルと、
操作ハンドルの前記軸筒部に嵌合して固定され、正面側部分に割溝部を形成し、背面側部分に接続用凹部を形成してあるクラッチ筒と、
クラッチ筒の前記接続用凹部に正面側端部が相対回転不能に嵌合され、主体部が前記駆動制御機構に連結される入力軸と、
操作ハンドルの前記クラッチボタン収容部に収容され、操作ハンドルの正面部の水平枢軸を中心に揺動回転して背面側の連動部がクラッチ筒の前記割溝部に係脱するクラッチボタンと、
クラッチボタンと操作ハンドルの間に装備され、クラッチボタンの前記連動部がクラッチ筒の前記割溝部から脱出した位置に付勢するバネと、
操作ハンドルの前記錠前ユニット収容部に収容され、操作ハンドルの前記錠止受部に係脱する施錠体をロータの後端部に連結してある錠前ユニット、とからなり、
前記入力軸は前記クラッチ筒に対して相対回転しないように前端部が前記接続用凹部に嵌合されており、前記入力軸の主体部分には前記駆動制御機構の連動部が連結されており、前記入力軸は前記窓障子の縁枠部材をほぼ横断して後端部が前記縁枠部材の背面凹部に突き出ており、前記凹部に嵌め入れた閉塞部材に前記入力軸の前記後端部が嵌められている、開閉状態選択型窓構造における駆動制御機構の入力用ハンドル装置。
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