JP5110515B2 - 開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、把手及びラッチのより適切な配置を実現可能とした開閉装置に関するものである。
多くの収納装置には、ラッチ機構が実装されている。この種のラッチ機構は、筐体の開口縁にラッチ受けを形成する一方、筐体を閉止する扉の反吊元側の縁部近傍にラッチを設けて、扉を閉じたときにラッチをラッチ受けに係合させてこの扉を筐体に係留するものである。並びに、扉の面板部に把手を可動に取り付け、さらに把手とラッチとを軸心回りに回転する伝達軸を介し接続して、把手に加えられる操作力をラッチに伝達して、ラッチとラッチ受けとの係合を解除し、扉を開けることを可能としている。
また、この種の収納装置には、ラッチ機構とともに施解錠機構が備わっている場合が多い。施解錠機構は、ラッチの係留位置で把手を操作不能、または把手を操作してもラッチに操作力が伝わらない状態にするもので、閉扉時にラッチを係留位置に保持するようにしている。
特開2006−328825号公報
ところで、把手は通常、伝達軸に取り付けられ、把手の操作はダイレクトに伝達軸を介してラッチに伝達される。
しかして、上記特許文献の把手は、把手ケース内に左右何れの縁部をも操作縁部とするように把手が両回転可能に配置され、両側に手指挿入空間となる凹所が設けて、多様な操作を可能にしているものであるが、把手の操作縁部を極力扉の反吊元側の縁部に近づけて配置する必要がある場合には、一般的なもの、すなわち把手の一端側に回転軸が取り付けられ他端側を操作縁部とする従前のものを用いることが望ましい。
しかしながら、ラッチの先端は通常、平面視鉤形ないし鎌形をなしており、閉止位置で後方に突出して筐体の前面に設けたラッチ受けに係合するものである。したがって、伝達軸を扉の反吊元側の縁部に近づける際にも、ラッチの先端が扉の縁部よりも外側に突出しないように、特に両開きの扉などではラッチの係留先であるラッチ受けを左右のラッチの係りしろを十分に確保した状態で設けなければならないことから、伝達軸を扉の縁部に近づけるには限界がある。さりとて、伝達軸を縁部から遠い位置に設けて把手の軸を兼ねる共通軸とし、操作縁部を縁部側に設定すると、ラッチ解除の操作方向とこれに引き続く開閉部材の開成操作方向とが渾然一体になるため、操作に違和感がある上に、扉を開いている最中にも把手がぐらついて不安定な状態となる。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、係留動作を的確に行うためのラッチ等の位置と、好ましい操作性や外観を得るための把手の位置とを好適に両立させた開閉装置を実現することを目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明の開閉装置は、把手に入力される操作を伝達軸を介してラッチに伝え、これにより係留位置にあるラッチの解除を行い得るようにしたものにおいて、
把手に入力される操作を伝達軸を介してラッチに伝え、これにより係留位置にあるラッチの解除を行い得るようにしたものにおいて、前記把手の回転軸を伝達軸から離間した位置に平行に設け、把手の回転を伝達部を介して伝達軸に伝達し得るようにしており、前記伝達部が、把手側に設定した係合部と、伝達軸側に設定した係合部とを回転円周上で係合させて、係合部同士が回転しながら係合位置を変化させるようにしたものであるとともに、前記把手の回動につれて前記係合部同士の係合位置が伝達軸の中心から遠ざかることによる伝達率の低下を補う湾曲ないし屈曲する形状を少なくとも何れかの係合部に付与していることを特徴とする。
このように構成すると、把手の軸とラッチの伝達軸とを共通軸で兼ねる場合に比して、把手とラッチの位置関係に自由度が得られる。このため、係留動作を的確に行うためのラッチの位置と、好ましい操作性や外観を得るための把手の位置とを好適に両立させること等が可能となる。
そして、伝達部を、把手側に設定した係合部と、伝達軸側に設定した係合部とを回転円周上で係合させて、係合部同士が回転しながら係合位置を変化させる構成としているので、把手の動作を伝達軸に簡素に伝達することができる上に、前記2つの係合部の形状や突出量などのパラメータを通じて種々の伝達条件を設定できるため、2軸にしたことによる利点を追求することも可能である。
また、把手の回動につれて係合部同士の係合位置が伝達軸の中心から遠ざかることによる伝達率の低下を補うべく、湾曲ないし屈曲する形状を少なくとも何れかの係合部に付与しているので、把手の操作角度とラッチの回転角度との適切な調整を容易に図ることが可能となる。
僅かな操作量でラッチを適切に作動させるためには、回転軸が把手の一端側に位置し、把手の他端側に係合部が位置し、把手の指を掛けるための操作縁部が一端側に変位させて設けられ、回転軸の軸心から係合部までの距離が伝達軸の軸心から係合部までの距離よりも長く設定されていることが効果的である。
施解錠機構を簡素かつラッチに負担なく構成するためには、伝達軸側の係合部を、当該伝達軸に一体回転可能かつ軸方向スライド可能に設けた伝達部材上に設定し、施解錠機構によって伝達部材を、係合部同士が係合する解錠位置と係合部同士が解離する施錠位置とに選択的に移動させ得るようにしていることが望ましい。
把手の好ましい実施の態様としては、指を掛ける操作縁部と、この操作縁部に隣接して手指挿入空間となる凹所とを具備し、前記操作縁部を含めてこの凹所の周囲の縁部全体を把手部材として一体的に設けて、その把手部材の一端側に回転軸を設定し他端側に伝達軸と係り合う係合部を設けているものが挙げられる。
把手がヒンジ部に取り付けられた開閉部材に付帯する場合に、ラッチやラッチ受けを適切に配置でき、良好な操作性も確保するためには、把手の回転軸を開閉部材の反吊元側の端部側に設定し、伝達軸をこの回転軸よりも開閉部材の吊元側へ変位した位置に設定していることが好都合である。
具体的には、開閉部材が、筐体の収納空間を開閉する扉であり、把手、回転軸、伝達部及び伝達軸が扉に設けられ、ラッチ受けが筐体の前端面に開口して設けられている収納装置に適用して極めて有用なものとなり得る。
本発明は、以上説明した構成であるから、係留動作を的確に行うためのラッチやラッチ受けの位置と、好ましい操作性や外観を得るための把手の位置とを好適に両立させて、デザイン性とともに使い勝手を有効に追求できるようにした開閉装置を実現することが可能となる。
具体的には、本発明は把手側の回転軸とラッチ側の伝達軸の2軸構造をなしており、それぞれの軸に設定した係合部を回転円周上で係合させて、これらの係合部同士が回転しながら係合位置を変化させる構成としているので、把手の動作を伝達軸に簡素に伝達することができる上に、種々の伝達条件が設定可能となる。
そして、把手の回動につれて係合部同士の係合位置が伝達軸の中心から遠ざかることによる伝達率の低下を補うべく、湾曲ないし屈曲する形状をすくなくともいずれかの係合部に付与しているので、把手の操作角度とラッチの回転角度との適切な調整を容易に図ることが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1及び図2は、本実施形態の開閉装置である収納装置を示している。この収納装置は、収納空間を有する筐体1に一対の扉2をヒンジ部3を介して両開き可能に配置し、ラッチ機構Aを介して扉2を筐体1の閉止位置に係留するようにしたものである。
ラッチ機構Aは、筐体1の開口縁に上下にラッチ受け11を形成する一方、筐体2を閉止する扉2の反吊元側の縁部2a近傍に上下に対をなすラッチ21を設けて、扉2を閉じたときにラッチを21対応するラッチ受け11に係合させてこの扉2を筐体1に係留するものである。
また、扉2の反吊元側の縁部2aよりにおいて、扉2の面板部22に把手4を可動に取り付け、さらに把手4と上下のラッチ21とを軸心回りに回転する伝達軸5を介し接続して、把手4に加えられる操作力をラッチ21に伝達して、ラッチ21とラッチ受け11との係合を解除し、扉2を開けることを可能にしている。
ラッチ受け11は、図3に示すように、例えば樹脂により作られて開口部11aを有するもので、鉤状あるいは鎌状をなすラッチ21の先端21aがラッチ受け11の開口部11aより進入して開口縁11bに係り合う関係に設定している。ラッチ21にはキックバネ21bが付帯しており、先端21aが常に開口縁11bに係り合う方向に向かって弾性により押し付けられている。
そして、本実施形態では、図4及び図5に示すように、把手4の回転軸40を別途、伝達軸5から離間した位置に平行に設けて、把手4の回転を伝達部6を介して伝達軸5に伝達し得るようにしている。
具体的に説明すると、把手4は、図4及び図7に示すように、指を掛ける操作縁部41と、この操作縁部41に隣接して手指挿入空間となる凹所42とを具備し、前記操作縁部41を含めてこの凹所42の周囲の縁部43,44,45の全体を把手部材Bとして樹脂により一体成形している。そして、この把手部材Bを後述する伝達部材7や施解錠機構D等とともに把手ケースCに収容し、この把手ケースCを扉2の面板22に設けた開口22aに取り付けている。回転軸40は把手部材B上、扉2の反吊元側の縁部2aに近い一端側に、扉2の厚み方向の前端側に変位させて設定され、操作縁部41は把手部材B上、回転軸40に近い位置に設定されており、凹所42は操作縁部41の隣接位置から当該操作縁部41の背後に回り込むように、つまり図5に示すように扉2の吊元側の縁部2bから逃げる方向に斜め奥方に向けて形成してある。把手3が回転軸40回りに回転すると、把手4全体が図5→図6実線に示すように回動して扉2の面板22から斜めに突出することになるが、面板22の開口縁22aは把手ケースCの枠部によって化粧された状態を保つ。図6に示すように、把手4の回転方向と扉2の回転方向は逆の関係となる。
回転軸40はほぼ扉2の面板22上にあり、伝達軸5は扉2の面板22の裏面に極力近づけた位置に配置されて上下にラッチ21を直付けしていて、把手4は回転軸40と伝達軸5との間で動作する。
伝達部6は、図4、図5及び図7に示すように、把手4側に設定した係合部61と、伝達軸5側に設定した係合部62とを回転円周上で係合させて、係合部61、62同士が回転しながら係合位置を変化させるようにしたものである。前記把手部材Bには、他端側の回動端b1から伝達軸5に向かう方向に前記係合部61が舌片状をなして突出させてあり、一方、伝達軸5には、樹脂製の伝達部材7が当該伝達軸5と一体回転可能かつ軸心方向にスライド可能に外嵌されて、この伝達部材7の外周から回転軸40に向かう方向に前記係合部62が舌片状をなして突出させてある。そして、伝達軸5側の係合部62が前方に位置し、把手4側の係合部61が後方に位置する関係で、係合部61、62同士を前後方向に重合させている。この実施形態では、伝達軸5は角柱状のもので、伝達部材7に設けた角孔に挿通させてある。
図5に示すように、回転軸40の軸心から係合部61までの距離は、伝達軸5の軸心から係合部62までの距離よりも長く設定されており、また、操作縁部41は回転軸40よりに設けてあるので、図5→図6と操作する際に、操作縁部40の操作量<係合部61の回動量となる関係があり、また、係合部61の回動角<伝達軸5の回転角となる関係がある。把手4の回動につれて係合部61,62同士の係合位置が伝達軸5の中心から遠ざかることによる伝達率の低下を補うべく、図8に拡大図示するように、伝達部材7の係合部62に基端から先端に向かうにつれて漸次把手部材B側の係合部61に近づく湾曲ないし屈曲した形状の伝達特性調整面62aが設けてある。このような面は把手4側の係合部61に設けてもよいし、双方に設けることも可能である。
ところで、前記伝達部材7は、図7及び図9に示すように、扉2を閉止位置に選択的に施錠するための施解錠機構Dの構成要素ともなっている。この施解錠機構Dは、上記伝達部材7以外に、把手4の隣接位置において面板部22に設けたシリンダ錠などの操作部71と、この操作部71に入力される操作に伴って上下に可動するデッドボルト等の可動部72とを備え、この可動部72の先端部72aを前記伝達部材7に設けた被係合部7aに係り合わせて、伝達部材7の回転を妨げずに可動部72の上下動に伝達部材7を追従させ得るようにしている。すなわち、この施解錠機構Dは、伝達部材7を、図7に示すように係合部61,62同士が係合して把手4の操作を伝達軸5に伝える解錠位置と、図9に示すように係合部61,62同士が解離して把手4が操作されても空転するだけでその操作を伝達軸5に伝えないようにする施錠位置とに選択的に移動させることで施解錠を実現するものである。
このように、本実施形態の開閉装置は、把手4に入力される操作を伝達軸5を介してラッチ21に伝え、ラッチ受け11に対して係留位置にあるラッチ21を解除位置に移動させて開閉部材である扉2の開成を許容するとともに、施解錠機構Dによって把手4の操作によらずに扉2を閉止位置に施錠するようにしたである。
そして、本実施形態ではさらに、施解時の動作を利用してラッチ21を係留位置からより深くラッチ受け11に係り合う拘留位置に移動させるための変位惹起手段8(図7及び図9参照)を設けている。
この変位惹起手段8は、伝達軸5の回転を規制部81で規制してラッチ21の係留位置を規定し、開錠時と施錠時とでその規制位置を変化させるもので、図7並びに図9〜図11に示すように、伝達部材7に把手ケースCの奥部に向かう舌片状のカム82を一体的に設ける一方、伝達部材7の昇降時にカム82の移動領域に隣接して、把手ケースCの内部にリブによる前記規制部81を設けている。前述したように、ラッチ21にはキックバネ21bによって係留位置に向かうプリロードが掛かっており、伝達軸5も同方向に弾性付勢されているので、カム82は常時規制部81に弾接してオフセットされた状態にある。そして、解錠時にはカム82は図7及び図11に示すように規制部81の上方に弾接し、ラッチ21の先端の位置はラッチ受け11に対して浅く係合した係留位置にある。このときの伝達軸5側の係合部62の待機位置に対して、突起4の係合部61は若干のクリアランスの下に対峙している。そして、把手4が操作されることにより、把手4の係合部61が伝達軸5側の係合部62をすくい上げ、図11→図12に示すようにカム82が規制部81から離れる方向に伝達部材7を伝達軸5とともに回転させる。
一方、施錠時に可動部72が図7→図9に示すように下方へ移動すると、伝達部材7がスライド移動してその位置を変え、カム82も規制部81の下方に弾接する位置に変化する。ここで、本実施形態では前述した規制部81に、図7に示す開錠時のカム82に対する第1の規制位置p1と、図9に示す施錠時のカム82に対する第2の規制位置p2とを設けており、第2の規制位置p2は第1の規制位置p1で静止されているカム82から回転方向に逃げる方向に変位した位置にあって、両規制位置p1、p2の間を斜面によって接続している。そして、可動部72の作動に伴って伝達部材7が図7→図9のように移動し、カム82が図11→図13に示すように第1の規制位置p1から第2の規制位置p2に沿って倣い動作をしたとき、オフセット位置(オフセット角)が変化するために伝達部材7が伝達軸5を伴って回転変位を引き起こし、これによりラッチ21の先端21aが図11→図13に示すように深くラッチ受け11の開口縁11aに係合する拘留位置にまで回転するようにしている。
ラッチ21は、腕部21cが後方に延びて先端21aが鉤状に屈曲し、その屈曲部分の内縁21dがラッチ受け11の開口縁11aに深く係り合うように、腕部と屈曲部分との入隅が僅かに鋭角となるようなテーパ形状に抉ってある。そして、ラッチ受け11の開口縁11aのうち、特に前記ラッチ21の内縁21dに係留位置で対向する面11axがこれと平行なテーパ形状になっている。つまり、扉2に図11及び図13に矢印fで示すような厚み方向の外力が働いても、図11の状態に比べて図13の状態の方が、ラッチ21をラッチ受け11により深く拘留させて、扉2のガタつきをより低減できる状態としている。
以上のように、本実施形態の開閉装置は、把手4に入力される操作を伝達軸5を介してラッチ21に伝え、これにより係留位置にあるラッチ21の解除を行うにあたり、把手4の回転軸40を伝達軸5から離間した位置に平行に設け、把手4の回転を伝達部6を介して伝達軸5に伝達し得るようにしたものである。
このため、把手の軸とラッチの伝達軸とを共通軸で兼ねる場合に比して、把手4とラッチ21の位置関係に自由度が得られ、係留動作を的確に行うためのラッチ21の位置と、好ましい操作性や外観を得るための把手4の位置とを好適に両立させることが可能となる。具体的にこの実施形態では、ラッチ21は伝達軸5とともに把手4の回転軸40よりも吊元側に位置するので、鉤状をなす先端21aが扉2の縁部2aよりも外側に突出することがなく、両開きの扉2においてラッチ21の係留先であるラッチ受け11を左右のラッチ21の係りしろを十分に確保した上で、回転軸40を極力扉2の縁部2aに近づけて配置するという所期の目的を達成することができる。
そして、このような2軸構造において、伝達部6を、把手4側に設定した係合部61と、伝達軸5側に設定した係合部62とを回転円周上で係合させて、係合部61、62同士が回転しながら係合位置を変化させる構成としているので、把手4の動作を伝達軸5に簡素に伝達することができる上に、係合部61,62の形状や突出量などのパラメータを通じて種々の伝達条件を設定できるため、2軸にしたことによる利点を追求することも可能とある。勿論、把手4の回動方向と伝達軸5の回転方向が逆方向になり、伝達軸5にラッチ21を直付けすることによりラッチ21が逆方向に作動するため、ラッチ21やラッチ受け11の形状、係り合いによってラッチ21を逆方向に作動させる方が望ましい場合に有効に採用可能な構造となる。
伝達特性の観点からすると、回転軸5が把手4の一端側に位置し、把手4の他端側に係合部61が位置し、把手4の指を掛けるための操作縁部41が一端側に変位させて設けられ、回転軸5の軸心から係合部61までの距離が伝達軸5の軸心から係合部62までの距離よりも長く設定されているので、僅かな把手4の回転角に対しても、増幅したラッチ21の回転角を得ることができ、操作量も少なくて済んで、ラッチ操作が容易なものとなる。
また、把手4の回動につれて係合部61,62同士の係合位置が伝達軸5の中心から遠ざかることによる伝達率の低下を補うべく、湾曲ないし屈曲する形状の伝達特性調整面62aを係合部62に付与しているので、把手4の操作角度とラッチ21の回転角度との適切な調整を容易に図ることが可能となる。
さらに、そのうちの伝達軸5側の係合部62を、当該伝達軸5に一体回転可能かつ軸方向スライド可能に設けた伝達部材7上に設定し、施解錠機構Dによって伝達部材7を、係合部61,62同士が係合する解錠位置と係合部61,62同士が解離する施錠位置とに選択的に移動させ得るようにしているので、把手4からラッチ21までの伝達系を利用して施解錠機構Dを簡素に構成することができる。そして、施錠時に把手4と伝達軸5の間が切り離され、把手4は遊転状態になるので、把手4が無理に操作されてラッチ21が損傷、破損する事態を有効に防止することができる。
把手4に関しては、指を掛ける操作縁部41と、この操作縁部41に隣接して手指挿入空間となる凹所42とを具備し、操作縁部41を含めてこの凹所42の周囲の縁部43,44,45全体を把手部材Bとして一体的に設けるとともに、その把手部材Bの一端側に回転軸40を設定し他端側に伝達軸5と係り合う係合部61を設けており、従来の操作レバーとしての外観を呈する操作縁部41を含めて把手部材B全体が回動するので、操作縁部41に加えられる操作をダイレクトに伝達軸5と係り合う係合部61に伝えることができる。
そして、把手4をヒンジ部3に吊設された開閉部材である扉2に付帯させるに際して、把手4の回転軸40を扉2の反吊元側の端部2a側に設定し、伝達軸5をこの回転軸40よりも扉2の吊元側へ変位した位置に設定しているので、把手4を扉2の反吊元側の縁部2aに近づける構成が可能になると同時に、図5→図6に示すように把手4を通じたラッチ解除の操作方向とこれに引き続く扉2の開成操作方向とが逆方向となるので、ラッチ21や扉2に対して違和感なく安定した操作を実現することができる。
以上のように、本発明の開閉装置は、筐体1の収納空間を開閉する扉2を開閉部材として、把手4、回転軸40、伝達部6及び伝達軸5を扉2に設け、筐体1の前端面に開口するラッチ受け11に対してラッチ21を作動させるようにした場合に極めて有用な効果を奏するものとなる。
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、
本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係る収納装置を示す斜視図。 同収納装置の扉裏面を示す斜視図。 同実施形態におけるラッチとラッチ受けの関係を示す図。 同実施形態における把手周辺の構造を示す分解斜視図。 同実施形態における把手と扉の関係を示す図。 同実施形態における把手と扉の作動説明図。 同実施形態における扉と伝達部材の関係を示す斜視図。 同実施形態における伝達部の構成を示す図。 図7に対応した作用説明図。 図4におけるX部を一部取り除いて示す拡大斜視図。 同実施形態の作用説明図。 同実施形態の作用説明図。 同実施形態の作用説明図。
符号の説明
1…筐体
2…開閉部材(扉)
3…ヒンジ部
4…把手
5…伝達軸
6…伝達部
7…伝達部材
21…ラッチ
40…回転軸
41…操作縁部
42…凹所
61、62…係合部
B…把手部材
D…施解錠機構

Claims (6)

  1. 把手に入力される操作を伝達軸を介してラッチに伝え、これにより係留位置にあるラッチの解除を行い得るようにしたものにおいて、
    前記把手の回転軸を伝達軸から離間した位置に平行に設け、把手の回転を伝達部を介して伝達軸に伝達し得るようにしており、
    前記伝達部が、把手側に設定した係合部と、伝達軸側に設定した係合部とを回転円周上で係合させて、係合部同士が回転しながら係合位置を変化させるようにしたものであるとともに、
    前記把手の回動につれて前記係合部同士の係合位置が伝達軸の中心から遠ざかることによる伝達率の低下を補う湾曲ないし屈曲する形状を少なくとも何れかの係合部に付与していることを特徴とする開閉装置。
  2. 回転軸が把手の一端側に位置し、把手の他端側に係合部が位置し、把手の指を掛けるための操作縁部が一端側に変位させて設けられ、回転軸の軸心から係合部までの距離が伝達軸の軸心から係合部までの距離よりも長く設定されている請求項1記載の開閉装置。
  3. 伝達軸側の係合部を、当該伝達軸に一体回転可能かつ軸方向スライド可能に設けた伝達部材上に設定し、施解錠機構によって伝達部材を、係合部同士が係合する解錠位置と係合部同士が解離する施錠位置とに選択的に移動させ得るようにしている請求項1または2記載の開閉装置。
  4. 把手は、指を掛ける操作縁部と、この操作縁部に隣接して手指挿入空間となる凹所とを具備し、前記操作縁部を含めてこの凹所の周囲の縁部全体を把手部材として一体的に設けて、その把手部材の一端側に回転軸を設定し他端側に伝達軸と係り合う係合部を設けている請求項2記載の開閉装置。
  5. 把手がヒンジ部に取り付けられた開閉部材に付帯するものであり、把手の回転軸を開閉部材の反吊元側の端部側に設定し、伝達軸をこの回転軸よりも開閉部材の吊元側へ変位した位置に設定している請求項1〜3のいずれかに記載の開閉装置。
  6. 開閉部材が、筐体の収納空間を開閉する扉であり、把手、回転軸、伝達部及び伝達軸が扉に設けられ、ラッチ受けが筐体の前端面に開口して設けられている請求項1〜5のいずれかに記載の開閉装置。
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