JPH0384709A - 磁気ヘッドおよびその製造法 - Google Patents

磁気ヘッドおよびその製造法

Info

Publication number
JPH0384709A
JPH0384709A JP22230489A JP22230489A JPH0384709A JP H0384709 A JPH0384709 A JP H0384709A JP 22230489 A JP22230489 A JP 22230489A JP 22230489 A JP22230489 A JP 22230489A JP H0384709 A JPH0384709 A JP H0384709A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ferrite
magnetic
track
gap
magnetic gap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP22230489A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0529961B2 (ja
Inventor
Nobuhiro Terada
寺田 伸大
Yuichi Iwata
雄一 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP22230489A priority Critical patent/JPH0384709A/ja
Publication of JPH0384709A publication Critical patent/JPH0384709A/ja
Publication of JPH0529961B2 publication Critical patent/JPH0529961B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、磁気ヘッドおよびその製造法に係り、特にF
DD (フロッピーディスクドライブ)用の磁気ヘッド
として用いて好適な磁気ヘッド、およびその磁気ヘッド
の有利な製造方法に関するものである。
(背景技術) 近年、FDDは、高密度記録、大容量化の方向にあり、
そのため、磁気ヘッドとしてはバルクタイプのものが主
流となり、第15図に示されている如き構造のものが一
般に知られている。
すなわち、その図において、2.4は、それぞれ、記録
再生用のトラック部6を有する記録再生用のフェライト
コア、および消去用のトラック部8を有する消去用のフ
ェライトコアであって、各々、脚部10(第16図参照
)を備えた二つのフェライト部材12.14および16
.18が一体的に接合された構造を有しており、それら
フェライトコア2,4が一体的に接合されて、磁気ヘッ
ドの主体を威すフェライトコア接合体20が構成されて
いる。そして、かかるフェライトコア接合体20を挟む
ように一対の非磁性セラミックス支持体22.24が固
着され、それらセラミックス支持体22.24にジンバ
ル26が固着されて、フェライトコア接合体20がそれ
らセラミックス支持体22.24を介してジンバル26
に支持せしめられる一方、記録再生用のフェライトコア
2および消去用のフェライトコア4の各々の脚部10.
10間に閉磁路を形成するためのバックコア28(第1
9図参照)がそれぞれ固着されると共に、それらフェラ
イトコア2,4の各一方の脚部10に巻設されたコイル
30にFPC(フレキシブルプリント回路)32が接続
されて、同図の磁気ヘッドが構成されている。
而して、かかる従来の磁気ヘッドは、第16図乃至第1
9図に示されているように、それぞれ別途に作製したフ
ェライトコア接合体20と2個のセラミックス支持体2
2.24とを相互に接合した後、その接合体にジンバル
26を固着すると共に、各フェライトコア2,4の脚部
10にコイル30を挿入し、しかる後、各フェライトコ
ア2゜4の脚部10.10間にバックコア28.28を
固着し、更に、FPC32をジンバル26に接着した後
、該FPC32を各コイル30にハンダ付けして製造さ
れることとなるが、その際、記録再生用および消去用の
各トラック部6.8における磁気ギャップのデプス長を
規定するために、フェライトコア接合体20の接合形成
時においてフェライトコア接合体20のディスク摺動側
面に、またフェライトコア接合体20に対するセラミッ
クス支持体22.24の接合後においてそれらの接合体
のディスク摺動側面に、デプス研磨をそれぞれ行う必要
があることから、ヘッドの製造工数がその分多くなって
、磁気ヘッドの製造コストがその分高くなるといった問
題があり、またセラミックス支持体22.24としてL
字状断面の複雑な構造のものを採用する必要があること
から、それによっても磁気ヘッドの製造コストが高くな
るといった不具合があった。
また、上記フェライトコア接合体20と両セラミックス
支持体22.24との接合体に対するデプス研磨加工に
際して、デプス長の実測が困難であるために、研磨後の
デプス長精度がバラツキ易いといった問題があり、その
ために、磁気ヘッドの電磁変換特性のバラツキが比較的
大きくなるといった不具合もあった。
(解決課題) ここにおいて、本発明は、このような事情を背景として
為されたものであり、その解決すべき課題とするところ
は、トラック部における磁気ギャップのギャップ長を規
定するためのデプス研磨加工が一度で済む上、良好なデ
プス精度を安定して得ることができ、セラミックス等の
非磁性材料からなる支持部材としても極めて簡単な構造
のものを採用することのできる磁気ヘッドの構造、並び
にその有利な製造法を提供することにある。
(解決手段) そして、かかる課題を解決するために、本発明にあって
は、(a)少なくとも二つのフェライト部材が水平方向
に突き合わされて一体的に接合されてなる、隣接するフ
ェライト部材間の突き合わせ部位に所定の磁気ギャップ
長の磁気ギャップを有するトラック部を備えた平板状の
フェライト接合体と、(b)該フェライト接合体の非デ
ィスク摺動側面に固着されて、前記トラック部の磁気ギ
ャップを磁路の一部とする閉磁路を形成するフェライト
製のバックコアと、(C)前記フェライト接合体の非デ
ィスク摺動側面に固着されて、該フェライト接合体を支
持する非磁性材製の支持部材とを含むように、磁気ヘッ
ドを構成したのである。
また、本発明の第一の手法にあっては、第一および第二
のフェライト部材の突き合わせ面の少なくとも一方に、
磁気ギャップ長を規定するためのギャップ加工を施すと
共に、トラック形状を規定するためのトラック加工を施
した後、それら第一のフェライト部材と第二のフェライ
ト部材とをそれぞれの突き合わせ面で一体的に接合して
、それらフェライト部材間の突き合わせ部位に所定磁気
ギャップ長の磁気ギャップを有するトラック部を備えた
フェライト接合体を作製し、該フェライト接合体のディ
スク摺動側面を研磨して磁気ギャップのデプス長を規定
する一方、別途作製したフェライト製のバックコアを該
フェライト接合体の非ディスク摺動側面に固着して、前
記トラック部の磁気ギャップを磁路の一部とする閉磁路
を形成すると共に、該フェライト接合体の非ディスク摺
動側面に、該フェライト接合体を支持するための非磁性
材製の支持部材を固着することとしたのである。
更に、本発明の第二の手法にあっては、互いに同じ方向
に突き合わされる第一、第二および第三のフェライト部
材において、かかる第一のフェライト部材と第二のフェ
ライト部材との突き合わせ面の少なくとも一方、および
第一のフェライト部材と第三のフェライト部材との突き
合わせ面の少なくとも一方に、それぞれ、磁気ギャップ
長を規定するためのギャップ加工を施すと共に、トラッ
ク形状を規定するためのトラック加工を施した後、それ
ら第一、第二および第三のフェライト部材を各対応する
突き合わせ面で一体的に接合して、各隣接するフェライ
ト部材間の突き合わせ部位にそれぞれ所定磁気ギャップ
長の磁気ギャップを有するトラック部を備えたフェライ
ト接合体を作製し、該フェライト接合体のディスク摺動
側面を研磨して前記各トラック部の磁気ギャップのデプ
ス長を規定する一方、別途作製したフェライト製のバッ
クコアを該フェライトブロック接合体の非ディスク摺動
側面に固着して、前記各トラック部の磁気ギャップをそ
れぞれの磁路の一部とする二つの閉磁路を形成すると共
に、該フェライト接合体の非ディスク摺動側面に、該フ
ェライト接合体を支持するための非磁性材製の支持部材
を固着することとしたのである。
(実施例) 以下、本発明をより一層具体的に明らかにするために、
その実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、こ
こでは、第1図に示されている如き、第一、第二および
第三のフェライト部材40゜42.44が同一方向に相
互に突き合わされて、平板状のフェライト接合体46が
構成されてなると共に、第一のフェライト部材40と第
二のフェライト部材42との間の突き合わせ部位におい
て、記録再生用のトラック部4日が形成される一方、第
一のフェライト部材40と第三のフェライト部材44と
の間の突き合わせ部位において、消去用のトラック部5
0が形成されてなる構造の、本発明に従うFDD用の磁
気ヘッドについて、本発明に従う製造手法を詳述しつつ
、その構造を具体的に明らかにすることとする。
すなわち、第1図に示す磁気ヘッドの製造に際しては、
先ず、第一、第二および第三のフェライト部材40.4
2および44を得るために、第2図および第5図に示さ
れている如き、長手矩形状の第一、第二および第三のフ
ェライトブロック52.54および56がそれぞれ準備
される。
ここで、第一乃至第三の各フェライトブロック52.5
4.56のフェライト材としては、従来からの高透磁率
フェライト材、例えばMn−Znフェライト、Ni−Z
nフェライト等の単結晶体や多結晶体が好適に採用され
ることとなるが、それらの複合体も有利に採用される。
また、ここでは、第一、第二および第三の各フェライト
ブロック52,54.56とも、目的とするフェライト
部材40,42.44を長手方向において3個、厚さ方
向において3段に切り出し得るように、各々の大きさが
設定されているが、それらの大きさは、フェライト部材
40,42゜44の切出し数に応じて適宜変更すること
が可能である。
第一のフェライト部材40を得るために準備された第一
のフェライトブロック52には、第二のフェライトブロ
ック54との突き合わせ面5日に対し、第3図に示され
ている如く、磁気ギャップ形成部位を露出する状態で、
マスク60が帯状に付与され、そのマスク60が付与さ
れた状態で、その突き合わせ面58に対して、記録再生
用トラック部48における記録再生用の磁気ギャップ6
1(第1図参照)の磁気ギャップ長を規定するためのエ
ツチングが施される。そして、これにより、フェライト
ブロック52の突き合わせ面58に対して、記録再生用
の磁気ギャップ61のギャップ長に相当する深さのギャ
ップ長規定溝63が形成される(第4図参照)。
ギャップ長規定溝63が形成されると、次いで、フェラ
イトブロック52の突き合わせ面58に対して、第4図
に示されている如く、記録再生用のトラック部48のト
ラック幅を規定するための凸部62を備えたマスク64
が、ギヤツブ規定溝63内に各凸部62が延び出すよう
に付与される。
そして、そのマスク64の付与状態下で突き合わせ面5
8に所定深さのエツチングが施され、マスク64の各凸
部62の付与部位において、記録再生用トラック部48
のトラック幅を有するトラック形成用凸部66(第7図
参照)が形成される。
また、上述の突き合わせ面58に対するギャップ加工お
よびトラック加工と並行に、若しくは前後して、第三の
フェライトブロック56と突き合わされる第一のフェラ
イトブロック52の突き合わせ面(突き合わせ面58と
反対側の面)に対し、突き合わせ面58側との位置合わ
せが厳重に管理された状態下に、上述と同様にして、消
去用の磁気ギャップ67(第1図参照)のギャップ長を
規定するためのエツチング操作が施され、消去用の磁気
ギャップ67のギャップ長に相当する深さのギャップ規
定溝が形成されると共に、そのギャップ規定溝が形成さ
れた突き合わせ面に対して、消去用トラック部50のト
ラック幅を規定するためのエツチング操作が施されて、
消去用トラック部50のトランク幅を有するトラック形
成用凸部68(第7図参照)が形成される。
なお、ここでは、前述のように、第一のフェライトブロ
ック52の長さ方向並びに深さ方向において、第一のフ
ェライト部材40がそれぞれ3個取りであるために、記
録再生用トラック部48のトラック幅を有するトラック
形成用凸部66と消去用トラック部50のトラック幅を
有するトラック形成用凸部68との対応する組が、第一
のフェライトブロック52の長平方向並びに厚さ方向に
おいて、それぞれ3組形成されることとなる。
また、ここで、上記エツチングのためのマスク60.6
4等の形成には、スクリーン印刷等の公知の手法が必要
精度と経済性の点から適宜選択されて採用されることと
なるが、中でも、パターン精度と工程の簡便さから、フ
ォトレジスタを用いた露光による方法が好適に採用され
ることとなる。
更に、上述の如きエツチング処理は、通常の電界エツチ
ング或いは化学エツチングで行なわれることとなるが、
本願出願人が先に特願昭60−222388号において
明らかにした、リン酸主体水溶液を用いた化学エツチン
グ処理にて特に有利に実施されることとなる。
一方、これに対して、第二および第三のフェライト部材
42.44を得るために準備された第二および第三のフ
ェライトブロック54.56には、それらの第一のフェ
ライトブロック52との突き合わせ面70.72(第5
図参照)に対して、第6図に示されているように、前記
第一のフェライトブロック52の各トラック形成用凸部
66.68からそれらの先端側に若干外れる状態で、若
しくはそれら凸部66.68の先端部に僅かに臨む状態
で、所定深さの複数条(ここでは、3条)のギャップ接
合用溝74が切削形成される。そして、ギャップ接合用
溝74がこのように形成された第二および第三のフェラ
イトブロック54.56が、それぞれの突き合わせ面7
0.72において、前記第一のフェライトブロック52
の、トラック形成用凸部66が形成された突き合わせ面
58、およびトラック形成用凸部68が形成された突き
合わせ面にそれぞれ突き合わされ、固相反応による接合
技術により、互いに接触する部位において、相互に焼結
接合せしめられる。
そして、かかる固相反応による各フェライトブロック5
2,54.56の接合後、第二および第三のフェライト
ブロック54.56に形成された各ギャップ接合用溝7
4内にガラス棒が挿入され、溶融されて、各フェライト
ブロックの突き合わせ面間の空所にガラスが充填され、
もって第7図に示されている如き、第一のフェライトブ
ロック52の各トラック形成用凸部66と第二のフェラ
イトブロック54の突き合わせ面70間において、接合
ガラス80が充填された記録再生用の磁気ギャップ61
が形成されると共に、各トラック形成用凸部68と第三
のフェライトブロック56の突き合わせ面72間におい
て、接合ガラス80が充填された消去用の磁気ギャップ
67が形成されてなるブロック接合体82が作製される
。なお、各フェライトブロックの突き合わせ面間の空所
内には、上記ガラス80に代えて、接着機能を有する他
の非磁性材料を充填させるようにすることも可能である
第一、第二および第三のフェライトブロック52.54
.56の接合によってブロック接合体82が得られると
、そのブロック接合体82から目的とする磁気ヘンドの
フェライト接合体46を得るために、該ブロック接合体
82が、第7図に示されている如き切断線84に沿って
厚さ方向に複数に切断されて、第8図に示されている如
き、目的とするフェライト接合体46と略同じ厚さの3
つのブロック接合体86が切り出される。
そして、かかるブロック接合体86が切り出されると、
そのディスク摺動側面、即ちトラック形成用凸部66.
68が臨む側の面(第8図における上面)に対して、磁
気ギャップ61.67がディスク摺動側面に臨むように
、且つそれら磁気ギャップ61.67のデプス長、特に
記録再生用の磁気ギャップ61のデプス長が所定の寸法
になるように、研磨加工(デプス研磨加工)が施され、
さらに鏡面研磨加工が施されて、ディスク摺動側面が鏡
面に仕上げられ、゛これにより、第9図に示されている
ように、第一のフェライトブロック52と第二のフェラ
イトブロック54との間の突き合わせ部位において、デ
ィスク摺動側面に臨む3つの記録−再生用のトラック部
4日が形成されると共に、第一のフェライトブロック5
2と第三のフェライトブロック56との間の突き合わせ
部位において、ディスク摺動側面に臨む3つの消去用の
トラック部50が形成される。また、これと前後して、
ブロック接合体86のディスク摺動側面に対し、第9図
に示されているように、各トラック部48.50の組に
それぞれ対応して、フェライトブロック52.54.5
6の突き合わせ方向と平行に延びる状態で、ディスクと
の摺動特性(特に吸着特性)の向上を図るための3条の
溝88が形成される。
なお、ここで、前記第二および第三のフェライトブロッ
ク54.56に対するギャップ接合用溝74の形成に際
して、それらギャップ接合用溝74がトラック形成用凸
部66.68の先端部に臨む状態で形成された場合には
、第10図の(a)に示されているように、各磁気ギャ
ップ61,67は、ギャップ接合用溝74でそのデプス
位置が規定されることとなり、また第一のフェライトブ
ロック52のトラック形成用凸部66.68の先端側に
若干外れるようにそれらギャップ接合用溝74が形成さ
れた場合には、第10図の(b)に示されているように
、トラック形成用凸部66゜68の先端縁でそれら磁気
ギャップ61.67のデプス位置が規定されることとな
る。
従って、磁気ギャップ61.67のデプス位置がギャッ
プ接合用溝74で規定される場合には、ブロック接合体
86の側面に臨む各フェライトブロックの接合部位から
直接、また磁気ギャップ61.67のデプス位置がトラ
ック形成用凸部66゜68の先端縁で規定される場合に
は、それらトラック形成用凸部66.68の先端縁位置
とブロック接合体86の厚さ寸法とについて予め求めら
れた関係から、ブロック接合体86の厚さを測定するこ
と等により、それら磁気ギャップ61.67のデプス長
を実測することができ、ここでは、それらのデプス長実
測手法に従って、磁気ギャップ61.67のデプス長を
実測しつつ、前記鏡面加工を含むデプス研磨加工が行な
われるようになっている。
ブロック接合体86のディスク摺動側面が鏡面に仕上げ
られると共に、そのディスク摺動側面に溝88が形成さ
れると、第9図に示されている如き切断、1190に沿
ってブロック接合体86が長手方向において3分割され
、その3分割されたブロック接合体86の各分割体に、
ディスクとの摺動特性を向上するための面取り研磨加工
が施される。
そして、これにより、第11図に示されている如き、目
的とする構造のフェライト接合体46、即ち第一、第二
および第三のフェライト部材40゜42.44が互いに
同一方向に突き合わされて一体的に接合されてなると共
に、第一のフェライト部材40と第二の71941部材
42との間の突き合わせ部位において、記録再生用のト
ラック部48が形成される一方、第一のフェライト部材
40と第三のフェライト部材44との間の突き合わせ部
位において、消去用のトラック部50が形成されてなる
構造の平板状のフェライト接合体46が作製される。
一方、このようなフェライト接合体46の作製とは別に
、前記フェライトブロック52,54゜56と同様のフ
ェライト材にて、第12図に示されている如き、3本の
脚部92を備えたE字形状のバックコア94が作製され
ると共に、CaTiO3等の非磁性セラミックスにて、
支持部材としての長手矩形状の支持ブロック104(第
1図参照)が作製される。
そして、上記バックコア94の両、端の脚部92゜92
の一方に記録再生用コイル96が、他方に消去用コイル
97がそれぞれ挿入され、それらコイル96.97が装
着されたバックコア94が、第1図に示されているよう
に、それぞれの脚部92の先端面において、ガラスや樹
脂等の接着剤を用いて、記録再生用および消去用の両ト
ラック部48.50の形成部位に対応して、フェライト
接合体46を構成するフェライト部材40,42.44
のそれぞれの非ディスク摺動側面に一体的に固着され、
もって記録再生用のトラック部48の磁気ギャップ61
を磁路の一部とする閉磁路と、消去用のトラック部50
の磁気ギャップ67を磁路の一部とする閉磁路との二つ
の閉磁路が形成される一方、前記支持ブロック104が
、バックコア94と所定の距離を隔てて、フェライト接
合体46の非ディスク摺動側面に一体的に接着固定され
る。
そして、バックコア94と支持ブロック104がフェラ
イト接合体46に接合された後、支持ブロック104の
裏面にジンバル106が接着され、更にFPCloBが
取り付けられて、前記コイル96.97がかかるFPC
loBに半田付けされ、第1図に示されている如き構造
のFDD用磁気ヘッドが完成される。
なお、前記閉磁路を構成するための8字形状のバックコ
ア94は、第13図に示されている如き、所定の寸法で
切り出した長手短形状のフェライトブロック98の片面
に鏡面加工を施し、同図に示されている如き加工線10
0,100に沿って、ブロック98の長平方向に互いに
平行な一対の脚部形成溝102.102をその鏡面加工
面に形成した後、それら脚部形成溝102,102が形
成されたブロック98を、第14図に示されている如き
切断線103に沿って、溝102,102と直交する方
向に所定の厚さで切り出すことにより、有利に作製され
ることとなる。
以上説明したように、本実施例のFDD用磁気ヘッドは
、その製造に際して、ブロック接合体82からフェライ
ト接合体46の厚さ相当のブロック接合体86を切り出
した段階で、そのブロック接合体86のディスク摺動側
面に対して単に一回のディスク研磨加工を施すだけで、
記録再生用および消去用の磁気ギャップ61.67のデ
プス長を規定することが可能であり、それ故、デプス研
磨加工を少なくとも2回行う必要のある従来構造のFD
D用磁気ヘッドに比して、デプス研磨加工数の減少分だ
け、その製造コストを低減することができるのである。
また、それら記録再生用および消去用の磁気ギャップ6
1.67のデプス長を規定するためのデプス研磨加工に
際して、前述のように、トラック形成用凸部66.68
の先端縁でデプス長を規定するようにした場合にあって
も、或いはギャップ接合用溝74でデプス長を規定する
ようにした場合にあっても、デプス長を直接若しくは間
接的に実測しつつ、そのデプス研磨加工を行うことがで
きるため、それら磁気ギャップ61.67のデプス長、
特に記録再生用の磁気ギャップ61のデプス長を、所定
の寸法に極めて高い精度で設定できるといった利点があ
り、それ故に、所期の電磁変換特性を極めて安定して得
ることができるといった特長も有しているのである。
更に、前述の説明から明らかなように、フェライト接合
体46をジンバル106に支持させるための支持部材が
、製造コストの安価な単なる矩形ブロック状のもの(支
持ブロック104)で済むため、これによっても磁気ヘ
ッドの製造コストを低減できるといった利点があると共
に、フェライト接合体46に対する支持部材の接合に際
して、困難な高さ合わせを行う必要がないため、これに
よっても磁気ヘッドの製造工数を低減して、その製造コ
ストを低減できるといった利点があるのである。
そして、以上の説明から明らかなように、前述の如き本
実施例手法に従えば、上述の効果を全て網羅しつつ、第
1図のFDD用磁気ヘッドを好適に製造することができ
るのである。
以上、本発明の一実施例を詳細に説明したが、これは文
字通りの例示であり、本発明が、かかる具体例に限定さ
れることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において、
種々なる変更、修正、改良等を施した態様で実施できる
ことは、言うまでもないところである。
例えば、前記実施例では、記録再生用磁気ギャップ61
のギャップ長および消去用磁気ギャップ67のギャップ
長を規定するためのギャップ加工、並びに記録再生用ト
ラック部48のトラック形状および消去用トラック部5
0のトラック形状を規定するためのトラック加工(トラ
ック形成用凸部66.68の形成のための加工)が、何
れも、第一のフェライトブロック52側に施される一方
、ギャップ接合用溝74の溝入れ加工が、何れも、第二
および第三のフェライトブロック54.56側に施され
るようになっていたが、それらギャップ加工、トラック
加工およびギャップ接合用溝74の溝入れ加工は、相対
向するフェライトブロックの反対側のもの、或いはそれ
らの両方に施すようにしてもよく、またギャップ加工は
、スパッタリング等による非磁性膜の形成により、更に
トラック加工は、砥石による機械加工にて行うようにし
てもよい。
また、前記実施例では、記録再生用のフェライトコアを
構成するための二つのフェライトプロ、7りのうちの一
方と、消去用のフェライトコアを構成するための二つの
フェライトブロックのうちの一方が、互いに共通の第一
のフェライトブロック52とされていたが、必要であれ
ば、かかる第一のフェライトブロック52の代わりに、
記録再生用のフェライトブロックおよび消去用のフェラ
イトブロックをそれぞれ用意して、それら記録再生用コ
アおよび消去用コアを磁気的に互いに分離した状態でフ
ェライト接合体を構成するようにすることも可能である
更に、前記実施例では、3つのフェライト部材が互いに
同一方向に接合されてフェライト接合体が構成されてな
ると共に、各隣接するフェライト部材間の突き合わせ部
位において、それぞれ、記録再生用の磁気ギャップを備
えた記録再生用のトラック部と消去用の磁気ギャップを
備えた消去用のトラック部とが形成されてなる構造の磁
気ヘッドに本発明を適用した例について述べたが、2つ
のフェライト部材が接合されてフェライト接合体が構成
されてなると共に、それら2つのフェライト部材間の突
き合わせ部位において、所定の磁気ギャップを有する一
種のトラック部だけを備えた構造の磁気ヘッドに本発明
を適用することも可能である。
なお、その場合には、フェライト接合体を得るために準
備されるフェライトブロックは二つでよく、その二つの
フェライトブロックに対して、前記実施例と同様のギャ
ップ加工、トラック加工、ギャップ接合用溝の溝入れ加
工等が行なわれて、前記実施例と同様の手順に従って、
フェライト接合体が作製されることとなる。また、バッ
クコアには、U字形状のものが好適に採用されることと
なる。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明に従う磁気ヘッ
ド構造を採用すれば、磁気ギャップのデプス長を規定す
るためのデプス研磨加工が単に一回で済む上、フェライ
ト接合体を支持する非磁性セラ稟ツクス等からなる支持
部材として、単純で安価な構造のものを採用できるため
、従来構造の磁気ヘッドに比して、その製造コストを低
減できると共に、磁気ギャップのデプス長を規定するデ
プス研磨加工に際して、そのデプス長を実測することが
できるため、従来構造の磁気ヘッドに比して、磁気ヘッ
ドのデプス長精度を大幅に向上して、所期の電磁変換特
性を安定して得ることが可能となるのである。そして、
本発明の第一の手法に従えば、3つのフェライト部材が
突き合わされてなる構造のフェライト接合体を採用する
ものにおいて、上述の如き効果をN4羅しつつ、本発明
に係る磁気ヘッドを有利に製造することができるのであ
り、また本発明の第二の手法に従えば、2つのフェライ
ト材が突き合わされてなる構造のフェライト接合体を採
用するものにおいて、上述の如き効果を網羅しつつ、本
発明に係る磁気ヘッドを有利に製造することができるの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に従うFDD用磁気ヘッドの一例を示
す斜視図である。第2図乃至第14図は、それぞれ、第
1図の磁気ヘッドの本発明手法に従う製造工程の一例を
説明するための説明図であって、第2図は、第1図の磁
気ヘッドにおけるフェライト接合体の第一のフェライト
部材を得るために準備される第一のフェライトブロック
を示す斜視図であり、第3図は、その第一のフェライト
ブロックに、記録再生用磁気ギャップのギャップ長相当
の深さのギャップ長規定溝をエツチング形成するための
マスクが付与された状態を示す斜視図であり、第4図は
、ギャップ長規定溝が形成された第一のフェライトブロ
ックに、記録再生用トラック部のトラック幅を規定する
トラック形成用凸部をエツチング形成するためのマスク
が付与された状態を示す斜視図であり、第5図は、第1
図の磁気ヘッドにおけるフェライト接合体の第二のフェ
ライト部材(第三のフェライト部材)を得るために準備
される第二のフェライトブロック(第三のフェライトブ
ロック)を示す斜視図であり、第6図は、第5図のフェ
ライトブロックにギャップ接合用溝が形成された状態を
示す斜視図であり、第7図は、トラック形成用凸部が形
成された第一のフェライトブロックに、ギャップ接合用
溝が形成された第二および第三のフェライトブロックが
一体的に接合されて作製されたフェライトブロック接合
体を示す斜視図であり、第8図は、第7図のフェライト
ブロック接合体からフェライト接合体と略同じ厚さに切
り出されたフェライトブロック接合体を示す斜視図であ
り、第9図は、第8図のフェライトブロック接合体にデ
プス研磨加工およびディスク摺動特性向上用の溝入れ加
工が施された状態を示す斜視図であり、第10図の(a
)は、磁気ギャップのデプス長をギャップ接合用溝で規
定した場合における第9図のX−X断面に相当する図で
あり、第10図の(b)は、磁気ギャップのデプス長を
トラック形成用凸部の先端縁で規定した場合における第
9図のX−X断面に相当する図であり、第11図は、作
製されたフェライト接合体を示す斜視図であり、第12
図は、第1図の磁気ヘッドのバックコアを示す斜視図で
あり、第13図は、第12図のバックコアを得るために
準備されるフェライトブロックを示す斜視図であり、第
14図は、第13図のフェライトブロックに脚部形成用
溝が形成された状態を示す斜視図である。 第15図は、従来のFDD用磁気ヘッドの一例を示す斜
視図であり、第16図乃至第19図は、それぞれ、第1
5図の磁気ヘッドの製造工程を説明するための説明図で
ある。 40:第一のフェライト部材 42:第二のフェライト部材 44:第三のフェライト部材 46:フェライト接合体 48:記録再生用トラック部 50:消去用トラック部 52:第一のフェライトブロック 54:第二のフェライトブロック 56:第三のフェライトブロック 58.70.72:突き合わせ面 60.64:マスク 61:記録再生用磁気ギャップ 67:消去用磁気ギャップ 66.68ニドラツク形成用凸部 74:ギャップ接合用溝 82.86:ブロック接合体 94:バックコア  96.9’7Fコイル104:支
持ブロック(支持部材) 106:ジンバル  108:FPC

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも二つのフェライト部材が水平方向に突
    き合わされて一体的に接合されてなる、隣接するフェラ
    イト部材間の突き合わせ部位に所定の磁気ギャップ長の
    磁気ギャップを有するトラック部を備えた平板状のフェ
    ライト接合体と、該フェライト接合体の非ディスク摺動
    側面に固着されて、前記トラック部の磁気ギャップを磁
    路の一部とする閉磁路を形成するフェライト製のバック
    コアと、 前記フェライト接合体の非ディスク摺動側面に固着され
    て、該フェライト接合体を支持する非磁性材製の支持部
    材とを、 含むことを特徴とする磁気ヘッド。
  2. (2)第一および第二のフェライト部材の突き合わせ面
    の少なくとも一方に、磁気ギャップ長を規定するための
    ギャップ加工を施すと共に、トラック形状を規定するた
    めのトラック加工を施した後、それら第一のフェライト
    部材と第二のフェライト部材とをそれぞれの突き合わせ
    面で一体的に接合して、それらフェライト部材間の突き
    合わせ部位に所定磁気ギャップ長の磁気ギャップを有す
    るトラック部を備えたフェライト接合体を作製し、該フ
    ェライト接合体のディスク摺動側面を研磨して前記磁気
    ギャップのデプス長を規定する一方、別途作製したフェ
    ライト製のバックコアを該フェライト接合体の非ディス
    ク摺動側面に固着して、前記トラック部の磁気ギャップ
    を磁路の一部とする閉磁路を形成すると共に、該フェラ
    イト接合体の非ディスク摺動側面に、該フェライト接合
    体を支持するための非磁性材製の支持部材を固着するこ
    とを特徴とする磁気ヘッドの製造法。
  3. (3)互いに同じ方向に突き合わされる第一、第二およ
    び第三のフェライト部材において、かかる第一のフェラ
    イト部材と第二のフェライト部材との突き合わせ面の少
    なくとも一方、および第一のフェライト部材と第三のフ
    ェライト部材との突き合わせ面の少なくとも一方に、そ
    れぞれ、磁気ギャップ長を規定するためのギャップ加工
    を施すと共に、トラック形状を規定するためのトラック
    加工を施した後、それら第一、第二および第三のフェラ
    イト部材を各対応する突き合わせ面で一体的に接合して
    、各隣接するフェライト部材間の突き合わせ部位にそれ
    ぞれ所定磁気ギャップ長の磁気ギャップを有するトラッ
    ク部を備えたフェライト接合体を作製し、該フェライト
    接合体のディスク摺動側面を研磨して前記各トラック部
    の磁気ギャップのデプス長を規定する一方、別途作製し
    たフェライト製のバックコアを該フェライトブロック接
    合体の非ディスク摺動側面に固着して、前記各トラック
    部の磁気ギャップをそれぞれの磁路の一部とする二つの
    閉磁路を形成すると共に、該フェライト接合体の非ディ
    スク摺動側面に、該フェライト接合体を支持するための
    非磁性材製の支持部材を固着することを特徴とする磁気
    ヘッドの製造法。
JP22230489A 1989-08-29 1989-08-29 磁気ヘッドおよびその製造法 Granted JPH0384709A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22230489A JPH0384709A (ja) 1989-08-29 1989-08-29 磁気ヘッドおよびその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22230489A JPH0384709A (ja) 1989-08-29 1989-08-29 磁気ヘッドおよびその製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0384709A true JPH0384709A (ja) 1991-04-10
JPH0529961B2 JPH0529961B2 (ja) 1993-05-06

Family

ID=16780263

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22230489A Granted JPH0384709A (ja) 1989-08-29 1989-08-29 磁気ヘッドおよびその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0384709A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006284467A (ja) * 2005-04-04 2006-10-19 Toyota Motor Corp ピストン測温装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006284467A (ja) * 2005-04-04 2006-10-19 Toyota Motor Corp ピストン測温装置
JP4694239B2 (ja) * 2005-04-04 2011-06-08 トヨタ自動車株式会社 ピストン測温装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0529961B2 (ja) 1993-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6233642B2 (ja)
US4914805A (en) Method of manufacturing a magnetic head having a plurality of magnetic gaps
US4160315A (en) Method of making a magnetic head assembly
JPH0384709A (ja) 磁気ヘッドおよびその製造法
JPS6143765B2 (ja)
JPH0256707A (ja) 浮動型磁気ヘツド及びその製造方法
JPH0475564B2 (ja)
JP2900635B2 (ja) 複合型磁気ヘッドの製造方法
JPS6220113A (ja) 複合型磁気ヘツドおよびその製造方法
JPS62197908A (ja) 磁気ヘツドの製造方法
JPH04353607A (ja) 磁気ヘッド
JPS6111911A (ja) 磁気ヘツド装置
JPS6040519A (ja) 磁気ヘツドおよびその製造方法
JPH1040510A (ja) 複合型磁気ヘッド及びその製造方法
JPS6050608A (ja) 磁気ヘツド及びその製造方法
JPS6192411A (ja) 磁気ヘツドの製造方法
JPH02240818A (ja) 浮動型磁気ヘッドの製造方法
JPH0580722B2 (ja)
JPS62281117A (ja) 磁気デイスク用浮動ヘツド
JPS59227019A (ja) 磁気ヘツド及びその製造方法
JPS63279406A (ja) 磁気ヘッド
JPS61131214A (ja) フロツピ−デイスク用磁気ヘツド
JPS6050705A (ja) 磁気ヘツド及びその製造方法
JPS63112813A (ja) 複合磁気ヘツド及びその製法
JPH06267018A (ja) 磁気ヘッド用コアおよびその製造方法