JPH0380750B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0380750B2 JPH0380750B2 JP61110091A JP11009186A JPH0380750B2 JP H0380750 B2 JPH0380750 B2 JP H0380750B2 JP 61110091 A JP61110091 A JP 61110091A JP 11009186 A JP11009186 A JP 11009186A JP H0380750 B2 JPH0380750 B2 JP H0380750B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- elements
- powder
- sintered body
- sialon
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 239000000843 powder Substances 0.000 claims description 23
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 claims description 15
- 150000004767 nitrides Chemical class 0.000 claims description 12
- IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N Atomic nitrogen Chemical compound N#N IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 11
- 238000005245 sintering Methods 0.000 claims description 11
- 229910052757 nitrogen Inorganic materials 0.000 claims description 10
- 150000001247 metal acetylides Chemical class 0.000 claims description 7
- 238000000465 moulding Methods 0.000 claims description 7
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 claims description 5
- 238000002156 mixing Methods 0.000 claims description 5
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 claims description 4
- 229910052710 silicon Inorganic materials 0.000 claims description 4
- 229910004298 SiO 2 Inorganic materials 0.000 claims description 2
- 229910018072 Al 2 O 3 Inorganic materials 0.000 claims 1
- 239000012071 phase Substances 0.000 description 10
- 238000000034 method Methods 0.000 description 7
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 5
- ATJFFYVFTNAWJD-UHFFFAOYSA-N Tin Chemical compound [Sn] ATJFFYVFTNAWJD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 230000003647 oxidation Effects 0.000 description 4
- 238000007254 oxidation reaction Methods 0.000 description 4
- PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N aluminium oxide Inorganic materials [O-2].[O-2].[O-2].[Al+3].[Al+3] PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 239000012298 atmosphere Substances 0.000 description 3
- 238000009760 electrical discharge machining Methods 0.000 description 3
- 238000007731 hot pressing Methods 0.000 description 3
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 3
- 229910052581 Si3N4 Inorganic materials 0.000 description 2
- 229910052593 corundum Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000007791 liquid phase Substances 0.000 description 2
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 2
- 238000002844 melting Methods 0.000 description 2
- 230000008018 melting Effects 0.000 description 2
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 2
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 2
- 229910001845 yogo sapphire Inorganic materials 0.000 description 2
- 229910052684 Cerium Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000654 additive Substances 0.000 description 1
- 150000004703 alkoxides Chemical class 0.000 description 1
- ZMIGMASIKSOYAM-UHFFFAOYSA-N cerium Chemical compound [Ce][Ce][Ce][Ce][Ce][Ce][Ce][Ce][Ce][Ce][Ce][Ce][Ce][Ce][Ce][Ce][Ce][Ce][Ce][Ce][Ce][Ce][Ce][Ce][Ce][Ce][Ce][Ce][Ce][Ce][Ce][Ce][Ce][Ce][Ce][Ce][Ce][Ce] ZMIGMASIKSOYAM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 1
- 239000004020 conductor Substances 0.000 description 1
- PMHQVHHXPFUNSP-UHFFFAOYSA-M copper(1+);methylsulfanylmethane;bromide Chemical compound Br[Cu].CSC PMHQVHHXPFUNSP-UHFFFAOYSA-M 0.000 description 1
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 1
- 238000000280 densification Methods 0.000 description 1
- 229910003460 diamond Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010432 diamond Substances 0.000 description 1
- 229910001873 dinitrogen Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 150000004679 hydroxides Chemical class 0.000 description 1
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
- 238000001746 injection moulding Methods 0.000 description 1
- -1 lanthanide metals Chemical class 0.000 description 1
- 229910052747 lanthanoid Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052746 lanthanum Inorganic materials 0.000 description 1
- FZLIPJUXYLNCLC-UHFFFAOYSA-N lanthanum atom Chemical compound [La] FZLIPJUXYLNCLC-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 239000011812 mixed powder Substances 0.000 description 1
- 150000002823 nitrates Chemical class 0.000 description 1
- 239000012299 nitrogen atmosphere Substances 0.000 description 1
- 230000001681 protective effect Effects 0.000 description 1
- 229910052706 scandium Inorganic materials 0.000 description 1
- SIXSYDAISGFNSX-UHFFFAOYSA-N scandium atom Chemical compound [Sc] SIXSYDAISGFNSX-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000007493 shaping process Methods 0.000 description 1
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 1
- HQVNEWCFYHHQES-UHFFFAOYSA-N silicon nitride Chemical compound N12[Si]34N5[Si]62N3[Si]51N64 HQVNEWCFYHHQES-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052727 yttrium Inorganic materials 0.000 description 1
- VWQVUPCCIRVNHF-UHFFFAOYSA-N yttrium atom Chemical compound [Y] VWQVUPCCIRVNHF-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Ceramic Products (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明はサイアロン焼結体およびその製造方法
に関するものであり、特に、一般式Si6-zAlzOz
N8-zで表わされるβ型サイアロンのうち0<Z
<1のものを主体とする導電性焼結体およびその
製造方法に関するものである。 〔従来の技術〕 β型サイアロン焼結体は、高温強度および耐酸
化性に優れ、熱膨張係数が小さく耐熱衝撃性が非
常に大きい等の利点があるため、近年種々の分野
において利用されている。このβ型サイアロン焼
結体は、例えば特公昭58−14391号公報または特
公昭58−52949号公報などにより知られているよ
うに、窒化ケイ素、窒化アルミニウムおよびアル
ミナからなる第1成分と、イツトリウム、スカン
ジウム、セリウム、ランタンおよびランタニド系
諸金属のうちの少なくとも1つの元素の酸化物か
らなる第2成分とからなる粉末混合物を成形し、
この成形体を加圧下または非加圧下において保護
雰囲気内で焼結することにより得られている。 しかし、β型サイアロン焼結体は加圧性に難点
があり、通常、ダイヤモンド砥石を用いて加工が
行なわれているものの、加工時間及びコストが非
常に大きくなるという問題点がある。 このため、最近、一般式Si6-zAlzOzN8-zで表わ
されるβ型サイアロンのうち、特にzが1乃至
4.2である組成物に、容量比にして15〜50%の
a、a、a族の元素の酸化物、窒化物、炭化
物、硼化物のうちこれら1種以上の化合物およ
び/またはSiC、Al4C3より選ばれた1種以上を
添加することにより導電性を付与し、放電加工を
可能としたサイアロン焼結体を得ることが提案さ
れている(特開昭59−207881号公報)。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明者は、上記公知技術に従い導電性を有す
るサイアロン焼結体を作製し、放電加工して複雑
形状の製品を得るべく種々実験検討を行なつた結
果、実用的には、より一層容易に複雑形状のもの
が得られることが望ましいことが判つた。 すなわち、上記提案による導電性サイアロン焼
結体においては、高強度且つ良好な導電性を得る
ために単一組成とすることが重要であり、このた
めにはzの範囲は1〜4.2に限定されなければな
らないとされ、また、その焼結方法も、いかなる
方法で実施しても良いわけではなく、減圧雰囲気
加圧、ホツトプレス、HIPなどが適用される、と
されている。しかしながら、実施例に示されてい
るのはホツトプレスの例のみであり、他の方法に
ついては述べられていない。そしてホツトプレス
により焼結する場合には、比較的単純な形状の焼
結体は得られるものの複雑形状の焼結体を得るこ
とは困難であり、このため、製品によつては放電
加工部分が多く必ずしも効率的で無い場合のある
ことが判つたものである。 本発明は、上記事情に鑑み、より複雑な形状の
焼結体であつて、本来βサイアロンが有する耐酸
化性等劣化することなく、且つ放電加工が可能な
導電性をあわせ持つ導電性サイアロン焼結体を提
供することを目的とするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 上記目的を達成するために本発明は、主相が主
として0<Z<1であるβ型サイアロン相および
a、a、a族元素の酸化物、窒化物、炭化
物のうち1種以上の化合物からなる相から構成さ
れ、粒界相がSi、Al、1種以上のa族元素、
O、Nからなる複合組織構造としたことを特徴と
するものである。上記構成の本発明導電性サイア
ロン焼結体において、主相におけるβ型サイアロ
ンとa、a、a族元素の化合物の割合は、
β型サイアロンを30〜75容量%とし、残部が実質
的にa、a、a族元素の化合物から成るよ
うにすることが好ましい。なお、a族元素は酸
化物等の形で添加し焼結時に液相を形成し、焼結
を促進することを目的とする。a族元素はβサ
イアロン中に固溶しないため最終的にはSi、Al、
O、Nを含む粒界相を形成する。ここで液相形成
のためにはMg等の元素も使用できるが高温強度
の点からa族元素が好ましい。 本発明においてβ型サイアロンのZの範囲を0
<Z<1としたのは、a族元素を添加し常圧焼
結または加圧窒素中焼結する場合には、この範囲
内にて高強度の焼結体が得られるからである。ま
た、導電性物質としてa、a、a族元素の
酸化物、窒化物、炭化物のうち1種以上の化合物
を選ぶのは、これらが高融点をもつ安定した化合
物であり、サイアロンの特性に悪影響を与えるこ
とが少ないからである。これら元素の硼化物も高
融点化合物ではあるがサイアロンの焼結性を著し
く低下させるため好ましくない。これら化合物の
添加量を25〜70容量%とするのは25容量%未満で
は導電性化合物粒子の相互の接触による導電経路
が得られず導電性を示さないからであり、70容量
%を越えるとβ型サイアロン本来の特長である、
耐酸化性、高温強度等が著しく損われるからであ
る。また、より好ましい添加量は30〜50容量%で
ある。 a、a、a族元素中ではTiの化合物を
用いる場合に最も良好な特性を持つ焼結体が得ら
れる。 上記構成の本発明導電性サイアロン焼結体は、
次のような本発明製造方法によつて得ることが出
来る。すなわち、Si3N4粉末、Al2O3粉末、AlN
ポリタイプ粉末、SiO2粉末および1種以上の
a族元素の酸化物又は窒化物粉末を用意し、これ
らに対し、25〜70容量%のa、a、a族元
素の酸化物、窒化物、炭化物のうち1種以上の化
合物粉末を1種以上添加し、混合、成形の後、こ
の成形体を1600〜1900℃において常圧又は加圧窒
素中で焼結することにより、Zの範囲が0<Z<
1であるβ型サイアロン相およびa、a、
a族元素の酸化物、窒化物、炭化物のうち1種以
上の化合物からなる相を主体とし、残部が、Si、
Al、1種以上のa族元素、O、Nからなる粒
界相で構成される焼結体を得ることができる。な
お、焼結は常圧又は加圧窒素中で1600〜1900℃で
行なうので好ましい。1600℃未満の焼結温度では
緻密化が十分に進まず、焼結温度が1900℃を越え
る場合には高圧の窒素ガス中で焼結した場合でも
焼結体からの分解ガスの発生を完全には抑制でき
なくなる。 また、a族元素の酸化物、窒化物のかわり
に、焼結中にこれら物質に変わるもの、例えば
a族元素の硝酸塩、水酸化物、アルコキシド等を
用いてもよい。 さらにまた、本発明において混合粉末を成形す
る際には、射出成形、プレス、ラバープレス、ス
リツプキヤスト等の成形方法を用いることがで
き、また焼結後HIP処理により更に特性の向上を
図つたり、熱処理を行ない粒界相を強化すること
も可能である。 〔実施例〕 以下、本発明を実施例に基づいて、さらに詳細
に説明する。 実施例 1 Si3N4粉末(粒度0.7μm、α化率93%)、Y2O3
粉末(粒度1μm、99.99%)、AlNポリタイプ粉末
(結晶型21R、2μm、98.8%)、Al2O3粉末、(粒度
0.5μm、99.5%)を用い焼結体のzの値が0<Z
≦3となるように配合し、(Y2O3量は8%一定)、
これに対し、TiN(粒度1.5μm)を35容量%添加
し原料粉末とした。これらを混合、成形後、1770
℃、4時間、1気圧窒素雰囲気中で焼結した。こ
れにより得られた焼結体の常温強度、高温強度、
電気抵抗率を表1に示す。
に関するものであり、特に、一般式Si6-zAlzOz
N8-zで表わされるβ型サイアロンのうち0<Z
<1のものを主体とする導電性焼結体およびその
製造方法に関するものである。 〔従来の技術〕 β型サイアロン焼結体は、高温強度および耐酸
化性に優れ、熱膨張係数が小さく耐熱衝撃性が非
常に大きい等の利点があるため、近年種々の分野
において利用されている。このβ型サイアロン焼
結体は、例えば特公昭58−14391号公報または特
公昭58−52949号公報などにより知られているよ
うに、窒化ケイ素、窒化アルミニウムおよびアル
ミナからなる第1成分と、イツトリウム、スカン
ジウム、セリウム、ランタンおよびランタニド系
諸金属のうちの少なくとも1つの元素の酸化物か
らなる第2成分とからなる粉末混合物を成形し、
この成形体を加圧下または非加圧下において保護
雰囲気内で焼結することにより得られている。 しかし、β型サイアロン焼結体は加圧性に難点
があり、通常、ダイヤモンド砥石を用いて加工が
行なわれているものの、加工時間及びコストが非
常に大きくなるという問題点がある。 このため、最近、一般式Si6-zAlzOzN8-zで表わ
されるβ型サイアロンのうち、特にzが1乃至
4.2である組成物に、容量比にして15〜50%の
a、a、a族の元素の酸化物、窒化物、炭化
物、硼化物のうちこれら1種以上の化合物およ
び/またはSiC、Al4C3より選ばれた1種以上を
添加することにより導電性を付与し、放電加工を
可能としたサイアロン焼結体を得ることが提案さ
れている(特開昭59−207881号公報)。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明者は、上記公知技術に従い導電性を有す
るサイアロン焼結体を作製し、放電加工して複雑
形状の製品を得るべく種々実験検討を行なつた結
果、実用的には、より一層容易に複雑形状のもの
が得られることが望ましいことが判つた。 すなわち、上記提案による導電性サイアロン焼
結体においては、高強度且つ良好な導電性を得る
ために単一組成とすることが重要であり、このた
めにはzの範囲は1〜4.2に限定されなければな
らないとされ、また、その焼結方法も、いかなる
方法で実施しても良いわけではなく、減圧雰囲気
加圧、ホツトプレス、HIPなどが適用される、と
されている。しかしながら、実施例に示されてい
るのはホツトプレスの例のみであり、他の方法に
ついては述べられていない。そしてホツトプレス
により焼結する場合には、比較的単純な形状の焼
結体は得られるものの複雑形状の焼結体を得るこ
とは困難であり、このため、製品によつては放電
加工部分が多く必ずしも効率的で無い場合のある
ことが判つたものである。 本発明は、上記事情に鑑み、より複雑な形状の
焼結体であつて、本来βサイアロンが有する耐酸
化性等劣化することなく、且つ放電加工が可能な
導電性をあわせ持つ導電性サイアロン焼結体を提
供することを目的とするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 上記目的を達成するために本発明は、主相が主
として0<Z<1であるβ型サイアロン相および
a、a、a族元素の酸化物、窒化物、炭化
物のうち1種以上の化合物からなる相から構成さ
れ、粒界相がSi、Al、1種以上のa族元素、
O、Nからなる複合組織構造としたことを特徴と
するものである。上記構成の本発明導電性サイア
ロン焼結体において、主相におけるβ型サイアロ
ンとa、a、a族元素の化合物の割合は、
β型サイアロンを30〜75容量%とし、残部が実質
的にa、a、a族元素の化合物から成るよ
うにすることが好ましい。なお、a族元素は酸
化物等の形で添加し焼結時に液相を形成し、焼結
を促進することを目的とする。a族元素はβサ
イアロン中に固溶しないため最終的にはSi、Al、
O、Nを含む粒界相を形成する。ここで液相形成
のためにはMg等の元素も使用できるが高温強度
の点からa族元素が好ましい。 本発明においてβ型サイアロンのZの範囲を0
<Z<1としたのは、a族元素を添加し常圧焼
結または加圧窒素中焼結する場合には、この範囲
内にて高強度の焼結体が得られるからである。ま
た、導電性物質としてa、a、a族元素の
酸化物、窒化物、炭化物のうち1種以上の化合物
を選ぶのは、これらが高融点をもつ安定した化合
物であり、サイアロンの特性に悪影響を与えるこ
とが少ないからである。これら元素の硼化物も高
融点化合物ではあるがサイアロンの焼結性を著し
く低下させるため好ましくない。これら化合物の
添加量を25〜70容量%とするのは25容量%未満で
は導電性化合物粒子の相互の接触による導電経路
が得られず導電性を示さないからであり、70容量
%を越えるとβ型サイアロン本来の特長である、
耐酸化性、高温強度等が著しく損われるからであ
る。また、より好ましい添加量は30〜50容量%で
ある。 a、a、a族元素中ではTiの化合物を
用いる場合に最も良好な特性を持つ焼結体が得ら
れる。 上記構成の本発明導電性サイアロン焼結体は、
次のような本発明製造方法によつて得ることが出
来る。すなわち、Si3N4粉末、Al2O3粉末、AlN
ポリタイプ粉末、SiO2粉末および1種以上の
a族元素の酸化物又は窒化物粉末を用意し、これ
らに対し、25〜70容量%のa、a、a族元
素の酸化物、窒化物、炭化物のうち1種以上の化
合物粉末を1種以上添加し、混合、成形の後、こ
の成形体を1600〜1900℃において常圧又は加圧窒
素中で焼結することにより、Zの範囲が0<Z<
1であるβ型サイアロン相およびa、a、
a族元素の酸化物、窒化物、炭化物のうち1種以
上の化合物からなる相を主体とし、残部が、Si、
Al、1種以上のa族元素、O、Nからなる粒
界相で構成される焼結体を得ることができる。な
お、焼結は常圧又は加圧窒素中で1600〜1900℃で
行なうので好ましい。1600℃未満の焼結温度では
緻密化が十分に進まず、焼結温度が1900℃を越え
る場合には高圧の窒素ガス中で焼結した場合でも
焼結体からの分解ガスの発生を完全には抑制でき
なくなる。 また、a族元素の酸化物、窒化物のかわり
に、焼結中にこれら物質に変わるもの、例えば
a族元素の硝酸塩、水酸化物、アルコキシド等を
用いてもよい。 さらにまた、本発明において混合粉末を成形す
る際には、射出成形、プレス、ラバープレス、ス
リツプキヤスト等の成形方法を用いることがで
き、また焼結後HIP処理により更に特性の向上を
図つたり、熱処理を行ない粒界相を強化すること
も可能である。 〔実施例〕 以下、本発明を実施例に基づいて、さらに詳細
に説明する。 実施例 1 Si3N4粉末(粒度0.7μm、α化率93%)、Y2O3
粉末(粒度1μm、99.99%)、AlNポリタイプ粉末
(結晶型21R、2μm、98.8%)、Al2O3粉末、(粒度
0.5μm、99.5%)を用い焼結体のzの値が0<Z
≦3となるように配合し、(Y2O3量は8%一定)、
これに対し、TiN(粒度1.5μm)を35容量%添加
し原料粉末とした。これらを混合、成形後、1770
℃、4時間、1気圧窒素雰囲気中で焼結した。こ
れにより得られた焼結体の常温強度、高温強度、
電気抵抗率を表1に示す。
【表】
実施例 2
実施例1と同様の粉末を用いてZ=0.5となる
よう配合し(Y2O3量は8%一定)、これに対し
TiNを20〜75容量%のTiNを添加し原料粉末と
した。これらを混合、成形後、実施例1と同一の
条件で焼結した。得られた焼結体の相対密度、常
温強度、高温強度、電気抵抗率を表2に示す。
よう配合し(Y2O3量は8%一定)、これに対し
TiNを20〜75容量%のTiNを添加し原料粉末と
した。これらを混合、成形後、実施例1と同一の
条件で焼結した。得られた焼結体の相対密度、常
温強度、高温強度、電気抵抗率を表2に示す。
【表】
実施例 3
実施例2と同様の方法にてZ=0.5のサイアロ
ンに35容量%の各種添加物を添加したときの焼結
体の電気抵抗率を表3に示す。
ンに35容量%の各種添加物を添加したときの焼結
体の電気抵抗率を表3に示す。
【表】
実施例 4
実施例1と同様の粉末および各種a族酸化
物、窒化物粉末を用い、焼結体のZの値が0.5と
なるよう配合を行なつた。ここでa族粉末量は
8wt%一定とした。これらに対し、TiNを40vol
%添加し、これらを混合、成形後、1780℃×4時
間、10気圧窒素中で焼結した。これにより得られ
た焼結体の常温強度、1000℃強度、電気抵抗率を
表4に示す。
物、窒化物粉末を用い、焼結体のZの値が0.5と
なるよう配合を行なつた。ここでa族粉末量は
8wt%一定とした。これらに対し、TiNを40vol
%添加し、これらを混合、成形後、1780℃×4時
間、10気圧窒素中で焼結した。これにより得られ
た焼結体の常温強度、1000℃強度、電気抵抗率を
表4に示す。
【表】
本発明により、高強度を有し、耐酸化性、高温
強度等に優れ、放電加工可能なβ型サイアロン焼
結体の製造が可能となつた。また本発明のサイア
ロンにより従来のサイアロンでは不可能であつた
複雑形状の穴加工等が可能となり、ダイス等とし
ての応用範囲が広がる他、導電性を利用したヒー
ター等の機能特性を利用した分野へのサイアロン
の適用をはかれるようになつた。
強度等に優れ、放電加工可能なβ型サイアロン焼
結体の製造が可能となつた。また本発明のサイア
ロンにより従来のサイアロンでは不可能であつた
複雑形状の穴加工等が可能となり、ダイス等とし
ての応用範囲が広がる他、導電性を利用したヒー
ター等の機能特性を利用した分野へのサイアロン
の適用をはかれるようになつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 主として、30〜75容量%のβ型サイアロン
(Si6-zAlzOzN8-z)であり0<Z<1である相と
25〜70容量%のa、a、a族元素の酸化
物、窒化物、炭化物のうち1種以上の化合物から
なる相とからなり、Si、Al、1種以上のa族
元素(希土類を含む)、O、Nからなる粒界相を
有することを特徴とする導電性サイアロン焼結
体。 2 a、a、a族元素がTiであることを
特徴とする特許請求の範囲第1項記載の導電性サ
イアロン焼結体。 3 Si3N4粉末、Al2O3粉末、AlNポリタイプ粉
末(AlNを含む)SiO2粉末および1種以上の
a族元素の酸化物又は窒化物粉末および、これら
に対し、25〜70容量%のa、a、a族元素
の酸化物、窒化物、炭化物のうち1種以上の化合
物粉末を1種以上添加し、混合、成形の後、この
成形体を1600〜1900℃において常圧又は加圧窒素
中で焼結することにより、0<Z<1であるβ型
サイアロン相およびa、a、a族元素の酸
化物、窒化物、炭化物のうち1種以上の化合物か
らなる相を主体として残部がSi、Al、1種以上
のa族元素、O、Nからなる粒界相で構成され
る焼結体を得ることを特徴とする導電性サイアロ
ン焼結体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61110091A JPS62265177A (ja) | 1986-05-14 | 1986-05-14 | 導電性サイアロン焼結体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61110091A JPS62265177A (ja) | 1986-05-14 | 1986-05-14 | 導電性サイアロン焼結体およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62265177A JPS62265177A (ja) | 1987-11-18 |
JPH0380750B2 true JPH0380750B2 (ja) | 1991-12-25 |
Family
ID=14526795
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61110091A Granted JPS62265177A (ja) | 1986-05-14 | 1986-05-14 | 導電性サイアロン焼結体およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62265177A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02107572A (ja) * | 1988-01-28 | 1990-04-19 | Hitachi Metals Ltd | 導電性サイアロン焼結体とヒータ |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5926977A (ja) * | 1982-08-04 | 1984-02-13 | 三菱マテリアル株式会社 | 切削工具用サイアロン基セラミツク焼結材料 |
JPS5978973A (ja) * | 1982-10-27 | 1984-05-08 | 株式会社日立製作所 | 導電性セラミツクス |
-
1986
- 1986-05-14 JP JP61110091A patent/JPS62265177A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5926977A (ja) * | 1982-08-04 | 1984-02-13 | 三菱マテリアル株式会社 | 切削工具用サイアロン基セラミツク焼結材料 |
JPS5978973A (ja) * | 1982-10-27 | 1984-05-08 | 株式会社日立製作所 | 導電性セラミツクス |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62265177A (ja) | 1987-11-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
GB2063302A (en) | Sintered silicon nitride | |
KR910003208B1 (ko) | 도전 세라믹 소결체 | |
JPS59207881A (ja) | セラミツク焼結体およびその製造法 | |
JP3588162B2 (ja) | 窒化珪素質切削工具およびその製造方法 | |
US5302329A (en) | Process for producing β-sialon based sintered bodies | |
JPH0380750B2 (ja) | ||
JP2649220B2 (ja) | 窒化珪素/炭化珪素複合粉末及び複合成形体並びにそれらの製造方法及び窒化珪素/炭化珪素複合焼結体の製造方法 | |
JP2736386B2 (ja) | 窒化珪素質焼結体 | |
JP3454994B2 (ja) | 窒化珪素質焼結体およびその製造方法 | |
JPH0477699B2 (ja) | ||
JPH0254297B2 (ja) | ||
JP2665755B2 (ja) | β−サイアロン質複合セラミックスの製造方法 | |
JP4702978B2 (ja) | 窒化アルミニウム焼結体 | |
JPH0424308B2 (ja) | ||
JPS632861A (ja) | 導電性サイアロンおよびその製造方法 | |
JP3241215B2 (ja) | 窒化珪素質焼結体の製造方法 | |
JPS6364975A (ja) | 導電性サイアロン焼結体の製造方法 | |
JP2949936B2 (ja) | 窒化ケイ素焼結体の製造方法 | |
JP2820846B2 (ja) | 高靱性サイアロン焼結体及びその製造方法 | |
JPS6126566A (ja) | SiC質複合体の焼結方法 | |
JP3051931B1 (ja) | 高強度炭化ケイ素焼結体とその製造方法 | |
JP3236739B2 (ja) | 窒化珪素質焼結体およびその製造方法 | |
JP2581128B2 (ja) | アルミナ−サイアロン複合焼結体 | |
JPS62265178A (ja) | 導電性サイアロン焼結体およびその製造方法 | |
JPH05279130A (ja) | 炭化ケイ素−窒化ケイ素基複合材料及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |