JPH0380578A - 超電導トランジスタの製造方法 - Google Patents

超電導トランジスタの製造方法

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JPH0380578A
JPH0380578A JP2129957A JP12995790A JPH0380578A JP H0380578 A JPH0380578 A JP H0380578A JP 2129957 A JP2129957 A JP 2129957A JP 12995790 A JP12995790 A JP 12995790A JP H0380578 A JPH0380578 A JP H0380578A
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臼杵 辰朗
Hiroshi Suzuki
博 鈴木
Ichiro Yasui
一郎 安井
Masanobu Yoshisato
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は近年注目を浴びている酸化物超電導材料を用い
た超電導素子、超電導トランジスタ及び超電導細条の製
造方法に関する。
(ロ)従来の技術 超電導トランジスタとして、近接効果型トランジスタが
提案されている(西野他「超電導トランジスタ」応用物
理第56巻第6号(1987) P752〜756参照
)。
これは、超電導体と常電導体を密着させると超電導体側
から常電導体側へクーパ一対がしみ出して、常電導体側
への染みだし距離程度の薄い層に超電導を誘発する近接
効果を利用したものである。即ち、常電導膜Nを超電導
膜Sで挟んだSNS接合で、Nの膜厚がしみ出し距離程
度であると、近接効果のためにクーパ一対がS膜間を行
き米できるようになる。しみ出し距離は常電導体内のコ
ヒーレンス長さに相当する量で、温度の低下と共に大き
くなり、また自由電子の濃度と共に増大する。
金属の自由電子濃度を変えるのは難しいが、半導体を用
いると半導体の電流を運ぶキャリアを電場によって接合
部に引き寄せて接合部でのキャリア濃度を電界効果トラ
ンジスタのように変えることができる。
近接効果型トランジスタは、この半導体を用いたもので
あり、第17図に示すように、シリコン単結晶板51上
に、ソース電極52とドレイン電極53を形成すると共
にシリコン単結晶板51の下面にゲート電極54を形成
するものであり、各電極を鉛合金の超電導体にて構成す
るものである。図中、55.56.57は絶縁膜である
他の従来例としてトンネル注入型超電導トランジスタが
提案されている。このトンネル注入型超電導トランジス
タの概念構造は、例えば、IEEETRANSACTI
ONS ON MAGNETIC3,VOL、MAG−
21,NO,2,MAR,1985’A NEW 5U
PERCONDUCTING BASE TRANSI
STOR,P、721〜724、あるいは同誌VOL、
 MAG−19,No、 3. MAY 1983 ’
QUITERON、 P、1203−1295に示され
ている。即ち、第18図に示すように、半導体からなる
コレクタ領域61と、コレクタ領域61に接した超電導
体からなるベース領域62と、このベース領域62にト
ンネル現象が起こり得る極めて薄い絶縁層63を介して
設けられた超電導体からなるエミッタ領域64とから構
成されている。
(ハ)発明が解決しようとする課題 従来の近接効果型トランジスタを製造するには、半導体
と超電導体の積層化が必要である。半導体上に高温酸化
物超電導薄膜を形成する場合、形成時の基板温度を80
0℃以上にする必要があり、半導体との相互拡散などの
ため特性が劣化する。このため、高温酸化物超電導薄膜
と半導体との積層化が困難であり、成功していなかった
また、トンネル注入型超電導トランジスタにあっては、
その概念構造が提案されているものの、トランジスタ動
作をする具体的構造の提案は未だなされていない。又、
いずれもNb系の材料を用いた構造の提案であって、液
体へりニウムを用いなければならない超低温中で作動す
るトランジスタであり、最近注目を浴びている液体窒素
を用いた高温酸化物超電導体材料を用いることについて
は何ら言及するところがない。
本発明はかかる点に鑑み発明されたものにして、高温酸
化物超電導薄膜を用いた超電導素子、超電導トランジス
タ及び超電導細条の製造方法を提供せんとするものであ
る。
(ニ)課題を解決するための手段 第1の発明による超電導素子の製造方法は、絶縁性基板
表面に非超電導相状態にある超電導組成薄膜を被着し、
その超電導組成薄膜表面にこの薄膜内に導入されること
によってその薄膜を超電導相に変更する素材を含む材料
薄膜を被着した後、熱処理を施してこの材料薄膜を上記
超電導組成薄膜中に導入して超電導相に変更することを
特徴とするものである。
第2の発明による超電導トランジスタの製造方法は、絶
縁性基板表面に非超電導相状態にある超電導組成薄膜を
被着し、その超電導組成薄膜表面に該薄膜内に導入され
ることによってその薄膜を超電導相に変更する素材を含
む一対の材料薄膜を微小間隙を置いて被着した後、熱処
理を施してこの材料薄膜の前記素材を上記超電導組成薄
膜中に導入して微小間隙を置いた一対の超電導領域とし
てソース、ドレイン各領域とし、そのソース、ドレイン
両領域に跨って絶縁膜を介したゲート電極を設けること
を特徴とするものである。
第3の発明による超電導トランジスタの製造方法は、絶
縁性基板表面に半導体相状態にある第1の超電導組成薄
膜を被着する工程、その超電導組成薄膜表面の所定の個
所に該薄膜内に導入されることによってその薄膜を超電
導相に変更する素材を含む第1の材料薄膜を被着する工
程、少なくともこの材料薄膜上に絶縁性薄膜を形成する
工程、この絶縁性薄膜上に上記第1の材料薄膜に対応し
た個所に超電導組成薄膜内に導入されることによってそ
の薄膜を超電導相に変更する素材を含む第2の材料薄膜
を被着する工程、この第2の材料薄膜表面に半導体相状
態にある第2の超電導組成薄膜を形成する工程、及び前
記第1の超電導組成薄膜ないし第2の超電導組成薄膜を
熱処理する工程、からなり、この熱処理によって、第1
及び第2の超電導組成薄膜に、各超電導組成薄膜に隣接
する前記第1及び第2の材料薄膜における前記超電導相
に変更する素材を導入して第1及び第2の超電導組成薄
膜を超電導相に変更し、第1の超電導組成薄膜をコレク
タとし、この第1の超電導組成薄膜内の超電導相をベー
スとし、前記第2の超電導組成薄膜内の超電導相をエミ
ッタとすることを特徴とするものである。
第4の発明による超電導トランジスタの製造方法は、請
求項(2)又は(3)記載の発明において、非超電導相
状態又は半導体相状態にある超電導組成薄膜がB15r
CaCuO組戒からなり、その組成における超電導とな
るm戊比に比してBiの比が小さいものであり、前記一
対の材料薄膜がBi酸化物であることを特徴とするもの
である。
第5の発明による超電導トランジスタの製造方法は、請
求項(4)記載の発明において、非超電導相状態又は半
導体相状態にある超電導組成薄膜の膜厚をdとし、前記
一対の材料薄膜の膜厚をXとするとき、0,02d <
 x <0.17dであることを特徴とするものである
第6の発明による超電導トランジスタの製造方法は、請
求項(2)記載の発明において、非超電導相状態にある
超電導組成薄膜がS rcacuo組戊であり、前記一
対の材料薄膜がBi酸化物であることを特徴とするもの
である。
第7の発明による超電導トランジスタの製造方法は、請
求項(6)記載の発明において、非超電導相状態にある
超電導組成薄膜の膜厚をdとし、前記一対の材料薄膜の
膜厚をXとするとき、0.3d<x<0.8dであるこ
とを特徴とするものである。
第8の発明による超電導トランジスタの製造方法は、請
求項(2)記載の発明において、非超電導相状態にある
超電導組成薄膜がB i S rcuo組戊であり、前
記一対の材料薄膜がCaフッ化物であることを特徴とす
るものである。
第9の発明による超電導トランジスタの製造方法は、請
求項(8)記載の発明において、非超電導相状態にある
超電導組成薄膜の膜厚をdとし、前記一対の材料薄膜の
膜厚をXとするとき、0.3d< x < 1.0dで
あることを特徴とするものである。
第10の発明による超電導細条の製造方法は、非超電導
相状態にある超電導組成膜表面にこの膜内に導入するこ
とによってその膜を超電導相に変更する素材を含む複数
の材料薄膜細条をそれぞれ間隔をおいて被着した後、熱
処理を施してこの材料薄膜細条を前記超電導組成膜表面
R入してそれぞれ隔離された複数の超電導細条を得るこ
とを特徴とするものである。
(ホ)作用 第1、第2及び第3の発明は、いずれも、絶縁性基板表
面上の非超電導相状態、具体的には半導体相状態にある
超電導組成薄膜の所望個所にこの薄膜内に導入されるこ
とによってその薄膜を超電導相に変更する素材を含む材
料薄膜を被着した後、熱処理を施すことによって、上記
材料薄膜の素材を超電導組成薄膜の所望個所に導入して
この所望個所を超電導相に変更する点に特徴を有する。
従って、超電導組成薄膜の所望個所は超電導相となり、
残余の部分は半導体相のままであり、高温酸化物超電導
材料を用いて超電導相と半導体相とを接合させることが
できる。また、その超電導相の領域とこの領域に接する
半導体相の領域との界面状態が良好なものが得られる。
さらに、超電導組成薄膜そのものを熱処理により超電導
相に変える従来のものでは、その薄膜表面に針状の結晶
成長がみられ、表面モホロジーがよくない。これに対し
て、本発明のものでは上記材料薄膜の素材を超電導組成
薄膜の所望個所上に形成しているので、この材料薄膜の
素材が超電導組成薄膜の所望個所に拡散すると共に超電
導組成薄膜の所望個所からの構成元素の抜けが少なくな
り、平板状の結晶成長となり、表面モホロジーが向上す
る。従って、この所望個所の超電導領域の上に絶縁膜を
介してゲート電極を形成してトランジスタを構成する場
合に好都合となる。
第4及び第6の発明によれば、超電導相/絶縁相又は半
導体相/超電導相の構造を得ることができる。
第8の発明によれば、超電導相/常電導相/超電導相の
構造を得ることができる。
第5、第7及び第9の発明によれば、B i S rC
aCuO超電導薄膜を良好な超電導特性にすることがで
きる。
第10の発明によれば、簡単な工程で超電導細条を得る
ことができる。
(へ)実施例 〔第1実施例〕 第1図(A)〜(D)は、MOS型の近接効果型超電導
トランジスタの製造工程を示すものである。
この図面において、絶縁性基板1としては、MgO,5
rTiO,、YSZ (イツトリアで安定化させたジル
コニア) 、A I !Osなどを用いることができる
が、実施例では(100)M g O基板を用いた。
この基板1の表面に、同−m威系に少なくとも超電導相
と半導体相と絶縁相とを持つ超電導組成膜、具体的には
アモルファス状態にあるB15rCaCu系酸化物薄膜
2(第1図(A)参照)をRfマグネトロンスパッタリ
ング法により焼結ターゲットから形成する。
この焼結ターゲットは、次に述べる高純度試薬の同相反
応により形成される。
4種の高純度試薬(純度99.999%のB1m0−を
35g1純度99.99%の5rCO=を22.1 g
 、純度99.99%のCa COsを15g、純度9
9.99%のCuOを23.9g)を、例えばメタノー
ル、エタノールなどの有機溶媒に加えてスタークにて撹
拌し、次いで有機溶媒を蒸発させた後、乳鉢にてすり潰
して粉末状にする。この粉末を電気炉にて875℃1時
間仮焼戒し、仮焼成された粉末を戒形器に入れ、成形圧
カフ60Kgf/cm”でプレス加工してベレット状に
固める。次にこのベレットを空気中において880℃、
1時間にわたって焼結して焼結ターゲットを得る。この
ようにして、直径10cm、厚さ0.5cmのf3 i
 1.S r r、Ca 11Cus、*Oxの焼結タ
ーゲットを得る。
次にこのようにして得られた焼結ターゲットを用い、R
fマグネトロンスパッタリング装置により、基板1上に
B15rCaCu系酸化物薄膜2を次の条件下で形成す
る。
スパッタリング装置のベルジャ内に、上記焼結ターゲッ
トを取付けると共に、陰極側のこのターゲットに対し、
接地された陽極側に基板1を40mm離間′して配置し
、焼結ターゲットには負の高電圧1.5K vを印加す
る。
ベルジャ内に純度99.9995%のアルゴンガスと純
度99.999%の酸素ガスを比1:1の割合で4mt
orrの圧力にて供給すると共にスパッタ出力を150
Wとしてスパッタリング処理し、基板l上に厚み300
人〜10μmの薄膜2を形成することができる。
この場合に基板1の温度を200〜600℃とすること
ができ、この基板温度により基板1上の1llli2の
付着強度が異なり、高温である程その強度が高くなるが
、薄膜組成比がずれるおそれがある。実施例では基板温
度を280℃とした。このときの蒸着速度は110人/
分であり、薄膜2の厚みを7000人とした。なお、ス
パッタ出力は100〜250Wの範囲で使用可能であり
、それ以下であると出力が小さすぎ放電が不安定になり
、逆に出力が大きすぎると焼結ターゲットが割れるおそ
れがある。
B15rCaCu系酸化物薄膜2はその組成比が概ね1
:1:1:2のときに超電導状態を示し、Biが不足気
味の状態において半導体状態を呈する。本発明において
は、薄膜2として半導体状態のものを使用するため、B
iが不足気味の状態のものが用いられる。この実施例で
得た基板1上の薄膜2の組成はICP分析によれば、B
i、。
as r+、*Ca+、+Cux、sOxであった。
次に第1図(B)に示すように、薄膜2の表面にこの薄
膜2に不足気味のBiを供給するBit’s薄膜3.3
を微小間隙、具体的には3000〜7000人の間隙を
設けて被着する。この薄膜3の被着は電子ビーム蒸着法
あるいはスパッタリング法により形成することができる
が、この実施例では電子ビーム蒸着法により形成した。
パターニングはメタルマスクにより形成又はフォトレジ
ストを用いたリフトオフプロセスにより形成する。
この電子ビーム蒸着法は、電子ビーム加速電圧4Kv、
電子ビーム電流1mA、rIc膜速度100人/分、基
板lの温度200℃として行う。超電導組成薄膜2の膜
厚が7000人のときは、Bi、01薄膜3は膜厚を1
00〜1200人とすることができるが、この実施例で
は800人とした。
薄膜3と3を微小間隙3aの寸法は、熱処理による拡が
りを考慮する必要がある。
次いで薄膜2と3を形成した基板1を電気炉に入れ、流
量’ll1分の酸素雰囲気中で800℃、3時間の熱処
理を行い、第1図(C)に示すように超電導薄膜4を形
成した。この際、電気炉における加熱速度は5℃/分で
あり、冷却速度は一り℃/分である。
この熱処理により、Biが不足気味の薄膜2内に薄膜3
のBiを導入して薄膜2が超電導化されるのであるが、
それと同時に薄膜2がアモルファス状態から結晶化され
る。その結果、微小間隙3aを置いた超電導領域4.4
とその間隙3aに位置する半導体相のB15rCaCu
系酸化物薄膜2aとの界面は性質が異なるものの、その
組成は同系統のものからなっているので、その界面状態
は非常に良好である。
このようにして得られた超電導薄膜4の組成をICPで
調べたところ、Bil、@Sr2,6Ca+、+Cu+
、*Oxであった。
超電導薄膜4のX線回折パターンを第2図に示す。また
、(008)面のロッキングカーブにより結晶性を調べ
たところ、第3図の結果を得た。Bi、0.薄膜を80
0人に形成し、熱処理した部分の半値幅が0,3°であ
り、B15oj薄膜のない部分の半値幅が7..0”に
比べ結晶性が向上していることを示している。尚、第3
図は上記Bin’s薄膜を400人に形成し、熱処理し
た場合も示している。
さらに、SEMあるいは光学顕@鏡により表面観察した
ところ、B r to を薄膜3を設けることなく、超
電導組成薄膜2を実施例と同じ条件で熱処理した超電導
薄膜では、針状の結晶成長がみられるが、Bi*Os薄
膜3を一旦形成した実施例による超電導薄膜4では平板
状の結晶成長が進んでいることが分かる。
なお、超電導薄膜4の抵抗温度特性を測定したところ、
第4図に示すように、臨界温度TCto**0.が11
 OK、 T Cfgsr*l (T c eというこ
ともある)83にであった。
また、超電導化のための熱処理温度は、Bi。
O1薄膜3の膜厚に依存しており、第5図に示すように
B s t Ox薄膜3の膜厚が約60OAのときの8
00℃を極小点とし、それより膜厚が増えても減っても
BfSrCaCu系酸化物薄膜2を超電導化する温度は
高くなる。この第5図において斜線部分が高いC軸配向
の超電導となる範囲を示している。
続いて、第1図(D)に示すように、一対の超電導薄膜
4.4とその間の半導体相の超電導組成薄膜2aとに跨
って、酸化膜などの絶縁性膜5を介してゲート電極6を
設けると共に超電導薄膜4.4にそれぞれ電気的に連な
ったAuなどからなるソース電極7並びにドレイン電極
8を設ける。
絶縁性膜5としてMg O,S r Ox又はAI、0
、を使用することができるが、この実施例においてはM
gOを使用し、電子ビーム蒸着法で膜厚1゜00人とし
た。その場合、成膜速度は10人/秒、基板温度300
℃とした。
また、各電極6.7.8としてAuを厚み6000Aに
電子ビーム蒸着法で蒸着した。その電子ビーム蒸着法の
作動条件は前述の絶縁性膜5の電子ビーム蒸着法と同じ
であり、成膜速度は20人/秒であった。
以上の実施例においては、超電導組成薄膜2の膜厚を7
000人にした場合であるが、この膜厚を1000人に
したときには、B15Osif膜3の膜厚を20λ〜1
70λとして、熱処理によって超電導特性の良好な超電
導薄膜4が得られた。
超電導組成薄膜2の膜厚をdとし、Bi *Os薄膜3
の膜厚をXとする場合、このXの値を0.02d<x<
0.17dとするときに、熱処理によって超電導特性の
良好な超電導薄膜4が得られる。
〔第2実施例〕 第6図(A)〜(D)は、トンネル注入型の近接効果型
超電導トランジスタの製造工程を示すものである。
この図面において、絶縁性基板10として第1実施例と
同じ(100)M g Q基板を用いた。この基板IO
上に、第6図(A)に示すように、Biが不足気味で半
導体相状態にあるB15rCaCu系酸化物薄膜11を
厚み7000人形戊す形成この薄膜11は第1実施例に
おける薄膜2と同じであリ、同一条件で同一の方法によ
り形成した。
次にこの薄膜11の限られた表面個所に、第1のBia
ss薄膜12を膜厚800人蒸着した。この蒸着の方法
及び条件は第1実施例のBi*Os薄膜2を蒸着する場
合と同じである。
次に第6図(B)に示すように、Bit’s薄膜12も
含めてB15rCaCu系酸化物薄膜11の全面にトン
ネル現象が起こり得る100λ程度の極めて薄い絶縁性
薄膜13を被着した。この薄膜13としては、Mg O
,Z r O!などをスパッタリング法又は蒸着法など
によって槽底することができるが、実施例ではMgOを
用い、スパッタリング法で形成した。このスパッタリン
グ法の作動条件は直径10cmのMgOターゲットを用
い、純度99.9995%のアルゴンガスと純度99.
999%の酸素ガスを比1:1の割合で4 mtorr
の圧力にて供給するとともにスパッタ出力を100Wに
した。
また、この絶縁性薄膜13上の前記Bin’s薄膜12
に該当する個所にこのBitOn薄膜12と同じ第2の
B i tOs薄膜14を、第1のBj*0゜薄膜12
を形成するときと同じ方法及び同じ条件で同じ厚みに蒸
着した。
さらに、この第2のBi*0siW膜14を含め膜面4
絶縁性薄膜13の全面に再びBiが不足気味で半導体相
状態にあるB15rCaCu系酸化物薄膜■5を、前記
B15rCaCu系酸化物薄膜11の形成と同方法、同
条件、同一厚みに形成した。
以上のように薄膜11〜15を順次形成した基板lOを
、第1実施例と同じ条件で電気炉に入れ、熱処理をした
。この結果、第6図(C)に示すように、Bi@Oh薄
膜12と14中のBiを、Biが不足気味のB15rC
aCu系酸化物薄膜11と15内に導入して絶縁性薄膜
13を挟んで対抗した一対の超電導領域16と17を形
成した。
続いて、第6図(D)に示すように、基板10の表面に
位置するB15rCaCu系酸化物薄膜15をリアクテ
ィブイオンエツチング法を用いて超電導領域17が露出
するまでエツチングした。
このようにして超電導領域17をエミッタとし、超電導
領域16をベースとし、さらに半導体領域11をコレク
タとする注入型トランジスタを得た。
このようにして得られた超電導領域16と17の組成を
ICP及びXPSで調べたところ、Bir、as r 
+、oCa r、 +Cu 0. sexであった。
超電導領域16と17のX線回折パターンは第2図と同
じであった。また、(008)面のロッキングカーブは
第3図と同じであった。
さらに、SEMあるいは光学顕微鏡により表面観察した
ところ、B1nOs薄膜12と14を設けることなく、
超電導組成薄膜を実施例と同じ条件で熱処理した超電導
薄膜では、針状の結晶成長がみられるが、Bit’s薄
膜12と14を一旦形成した実施例による超電導領域1
6と17では平板状の結晶成長が進んでいることが分か
る。
なお、超電導領域16と17の抵抗温度特性を測定した
ところ、それぞれ臨界温度Tc(。1.□)が110 
K、 T c ls*rs)が81にであった。
また、エミッタの面積が20X20@m”としたとき、
ベース電流密度はI X 10 ’A/ cm”が得ら
れ、コレクタ到達率は0.8となった。
〔第3実施例〕 この実施例は第1実施例の変形例であり、第1実施例で
はRfマグネトロンスパッタリング装置における焼結タ
ーゲットとしてBi+Sr+Ca+Cu=O,を用いた
が、この焼結ターゲットとしてBiを含まない5 r 
ICa ICu *Ogを用いるものである。
このS r +Ca 、Cu goヨターゲットの作成
方法は、第1実施例においてB15onを用いないこと
を除いて第1実施例の場合と同じである。
このSr+Ca+Cu*Omターゲットを第1実施例の
スパッタリング装置に用い、第1実施例と同一の条件で
スパッタリング処理して、第7図に示す基板1上に5r
CaCu系酸化物薄膜22を形成した。この薄膜組成は
ICP分析によればSr、aca、5Cus、s(Lで
あった。第7図(A)−(D)はこの実施例によるMO
S型の近接効果型超電導トランジスタの製造方法を示す
もので、第1図(A)〜(D)に対応するものであり、
同一符号は同一物を示す。
薄膜22の表面にBi、03薄膜23を第1実施例と同
じ電子ビーム蒸着法によりバターニングを行う。
Bj*Ox薄膜の形成条件は第1実施例と同じであり、
その後の熱処理条件は第1実施例と若干異なり、熱処理
温度を870℃とした。
S rCaCu系酸化物薄膜22の膜厚が6000人で
あり、B 1 tOs薄膜23が1500〜5000人
であるときに、第7図(C)に示すB15rCaCuO
薄膜24は、第8図のX線回折パターンから低Tc相と
高Tc相の混相となっていることが分かる。また、5r
CaCu系酸化物薄膜22の膜厚が1000人であり、
BI*Os薄膜23の膜厚が700人であるときに、B
15rCaCuO薄膜24は、第9図のX線回折パター
ンから高Tc相の割合が多い混相となっていることが分
かる。
B15rCaCuO薄膜24と5rCaCu系酸化物薄
膜22の抵抗率−温度特性を第10図と第11図に示す
。第10図からB15rCaCuO薄膜24ではT C
fms+*lが109にであるものが得られ、また第1
1図から5rCaCu系酸化物薄膜22では半導体の温
度特性を示し、室温でB15rCaCuO薄膜24に比
して3桁高い抵抗を示し低温側ではほぼ絶縁抵抗を示す
ことが分かる。
従って、109に以下の温度で一対のB15rCaCu
O薄膜24と5rCaCu系酸化物薄膜22aで超電導
相/絶縁相/超電導相の構造となる。
上記Bi、O,薄膜23と23の間隙23aを5000
人とした場合に、上記一対のB15rCaCuO超電導
薄膜24.24とその間の5rCaCu系酸化物薄膜2
2aとに跨って、絶縁膜5をMgO,Sin、又はAI
!osにより1000人程度形成し、ゲート電極6をA
u又はAIにより形成して、近接効果型トランジスタが
作成した。
なお、S rt、oca+、5Cus、sow薄膜22
の厚みdに対して、B + to s薄膜23の厚みX
を013d<X<0.8dにするときにB15rCaC
uO超電導薄膜24は良好な超電導特性となる。
〔第4実施例〕 この実施例は第1実施例の変形例であり、第1実施例で
はRfマグネトロンスパッタリング装置における焼結タ
ーゲットとしてBi+Sr+Ca+Cu 、0ヨを用い
たが、この焼結ターゲットとしてCaを含まないB i
 +S r +Cu towを用いるものである。
このB i +S r +Cu *Oiターゲットの作
成方法は、第1実施例においてCa COsを用いない
ことを除いて第1実施例の場合と同じである。
このB i +S r +Cu *0.ターゲットを第
1実施例のスパッタリング装置に用い、第1実施例と同
一の条件でスパッタリング処理して、第12図に示す基
板1上にB15rCu系酸化物薄膜32を形成した。こ
の薄膜組成はICP分析によればBil、 as r 
*、 oCu s、 IQ Iであった。第12図(A
)〜(D)はこの実施例によるMOS型の近接効果型超
電導トランジスタの製造工程を示すもので、第1図(A
)〜(D)に対応するものであり、同一符号は同一物を
示す。
薄膜32の表面にCa F 1薄膜33を第1実施例と
同じ電子ビーム蒸着法によりパターニングを行う。
このCa F *薄膜33の形成条件は、ソースがCa
 F tであり、成膜速度10人/秒、基板B1Sr 
Cu O/ M g O1基板温度100−300℃、
薄膜の厚み500〜5000人である。
Ca F s薄膜33の形成後の熱処理条件を第1実施
例と同じにした。
この場合にB i 1,6S r *、ocus、、O
x薄膜32の膜厚1000人に対してCa F *薄膜
33の膜厚と熱処理により第12図(C)に示すように
形成されるB15rCaCuO薄膜34の組成との関係
を表1に示す。
B15rCu系酸化物薄膜32の膜厚を1000人とし
、CaF、薄膜33を500−700人とするとき表1 (熱処理870℃ 3時間) に、実施例1と同じように870℃、3時間の熱処理を
すると、B15rCaCuO薄膜34は、低Tc相の結
晶膜となり、B15rCu系酸化物薄膜32はB15r
CuOの結晶膜となる。
B15rCaCuO薄膜34及びB15rCuO結晶膜
32のX線回折パターンを第1311及び第14図に示
す。このX線回折パターンからB15rCaCuO薄膜
34は低Tc相(2212相)、B15rCuO結晶膜
32は秋光相(2201相)であると同定できる。
B15rCu系酸化物薄膜32の膜厚が1000人であ
り、Ca F *薄膜33が700人である場合に、8
20〜880℃の温度で熱処理したときにおいて、熱処
理温度が820−830℃ではB15rCaCuOi1
膜34をIOKまで冷却しても抵抗ゼロにはならなかっ
た。これに対して、熱処理温度が840〜870℃では
抵抗ゼロになった。即ち熱処理温度が840℃で転移温
度TCL*at。、=70に、 860℃でT c (
ssl、、=80に、 870℃でTC(mats) 
=86にであった。
熱処理温度が880℃ではB15rCaCuO薄膜34
が基板1から剥離するものがあった。
870℃で3時間大気中で熱処理を行って形成されたB
15rCaCuO薄膜34とB15rCuO結晶膜32
の抵抗率−温度特性を第15図に示す。この図からB1
5rCaCuO薄膜34は室温で6.4mQcmの金属
的温度特性を示すが、TC(seto、は86にであっ
た。一方、B15rCuO結晶膜32は室温で6.2m
11cmの抵抗率を示すが、IOKまで冷却しても超電
導特性を示さなかった。
従って、86に以下の温度で一対のB15rCacuO
薄膜34.34とその間のB15rCuO結晶膜32a
で、超電導相/非超電導相/超電導相の構造となる。
上記Ca F 1薄膜33と33の間隙を5000人と
した場合に、上記一対のB1SrCaCu0M電導薄膜
34.34とその間のB15rCu系酸化物薄膜32a
とに跨って、絶縁膜5をMgO,5ins又はAlto
nの内のMgOにより1000人程度形成し、ゲート電
極6をAu又はA1により形成して、近接効果型トラン
ジスタを作成した。
なお、B t 、as r 、oc us、+Ot薄膜
32の厚みdに対して、Ca F *薄膜33の厚みX
を0.3d<X<1.0dにするときにB15rCaC
uO超電導薄膜34は良好な超電導特性となる。
第3実施例において、第1実施例に用いた焼結ターゲッ
トB i+S r ICa rc u Solの代わり
にBiを含まないS r 1Ca HCu * O++
を用いるものについて説明したが、このBiを含まない
S r ICa 、Cu * O、ターゲットを第2実
施例の焼結ターゲットB I +S r rc a I
Cu sO,の代わりに用いることにより、トンネル注
入型の近接効果型超電導トランジスタを製造することが
できる。
同様に、第4実施例において、第1実施例に用いた焼結
ターゲットB i +S r+ca+cutomの代わ
りにCaを含まないBi+Sr+CtzO*を用いるも
のについて説明したが、このCaを含まないB11Sr
+Cu5Oヨターゲツトを第2実施例の焼結ターゲット
B i+S r ICa 、Cu *Otの代わりに用
いることにより、トンネル注入型の近接効果型超電導ト
ランジスタを製造することができる。
〔第5実施例〕 この実施例は本発明の基本をなす超電導薄膜の製造技術
を利用して超電導細条を製造する実施例である。
第16図は超電導細条の製造方法を工程順に示す断面図
である。
同図(A)は絶縁性基板40の表面にBiが不足気味で
半導体状態にあるB15rCaCuO系膜41をスパッ
タ法によって被着した後、その膜41の表面にBi*O
sからなる細条42.42、・・・をそれぞれ微小間隙
を設けて被着する第1の工程を示している。
この実施例では第1実施例で使用する焼結ターゲットB
 ! +S r ICa ICu *Oxを用い、Rf
マグネトロンスパッタリング装置によるスパッタにいよ
り膜41を第1実施例と同じ条件で同じ厚みに形成した
。ICP分析の結果も第1実施例に結果と同じであった
。又、細条42の形成も第1実施例のおけるBi*Os
薄膜3と同じ条件、同じ方法で形成した。即ち、電子ビ
ーム蒸着法により、細条42と42の微小間隙を3μ〜
300μとしてこの細条の膜厚を0.6μ〜60μとし
た。
第2の工程は第1工程を経て得られた基板1を大気中で
アニール処理を施して第16図(B)に示すように、細
条42中のBiを、Biが不足気味のB15rCaCu
O系膜41に導入して、互いに半導体相状態にある膜4
1によって隔絶された複数本の超電導細条43、・・・
とするところにある。この熱処理条件は第1実施例と大
気中が酸素雰囲気中かの違いがあるがその他は第1実施
例と同じである。
互いに絶縁された状態にある複数本の導線を束ねたもの
はリッツ線と呼ばれ、高周波領域で重用されている。第
16図(B)に示された互いに隔絶された状態にある複
数本の超電導細条43.43・・はこのリッツ線と同等
の機能を果たすことは容易に理解されるであろう。
尚、第16図(A)に示した状態がら直接アニール処理
を施すことなく、第16図(C)に示すように、再度B
iが不足気味のB15rCaCuO系膜44を膜41と
同様に被着し、その後にアニール処理する方法もある。
この場合は第16図(D)に示すように超電導細条43
、・・が薄膜41.44内に埋設された状態となる。
(ト)発明の効果 第1、第2及び第3の発明は、いずれも、絶縁性基板表
面上の非超電導相状態、具体的には半導体相状態にある
超電導組成薄膜の所望個所にこの薄膜内に導入されるこ
とのよってその薄膜を超電導相に変更する素材を含むの
材料薄膜を被着した後、熱処理を施すことによって、上
記材料薄膜の素材を超電導組成薄膜の所望個所に導入し
てこの所望個所を超電導相に変更する点に特徴を有する
従って、超電導組成薄膜の所望個所は超電導相となり、
残余の部分は半導体相のままであり、高温酸化物超電導
材料を用いて超電導相と半導体相とを接合させることが
できる。また、その超電導相の領域とこの領域に接する
半導体相の領域との界面状態が良好なものが得られる。
さらに、超電導組成薄膜そのものを熱処理により超電導
相に変える従来のものでは、その薄膜表面に針状の結晶
成長がみられ、表面モホロジーがよくない。これに対し
て、本発明のものでは上記材料薄膜の素材を超電導組成
薄膜の所望個所上に形成しているので、この材料薄膜の
素材が超電導組成薄膜の所望個所に拡散すると共に超電
導組成薄膜の所望個所からの構成元素の抜けが少なくな
り、平板状の結晶成長となり、表面モホロジーが向上す
る。従って、この所望個所の超電導領域の上に絶縁膜な
どを積層するしてトランジスタを溝底する場合に好都合
となる。
以上の特徴を利用することによって、高温酸化物超電導
材料を用いて第2の発明であるMO5型超電導トランジ
スタ及び第3の発明である注入型超電導トランジスタを
製造することができる。
第4及び第6の発明によれば、超電導相/絶縁相又は半
導体相/超電導相の構造を得ることができる。
第8の発明によれば、超電導相/常電導相/超電導相の
構造を得ることができる。
第5、第7及び第9の発明によれば、B15rCaCu
O超電導薄膜を良好な超電導特性にすることができる。
第10の発明によれば、簡単な工程で超電導細条を得る
ことができる
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による超電導トランジスタの製造方法の
第1実施例を示す製造工程の断面図、第2図は第1実施
例における超電導薄膜のX線回折パターン、第3図は第
1実施例における超電導薄膜の(OOS)面のロッキン
グカーブ特性図、第4図は第1実施例における超電導薄
膜の抵抗率−温度特性図、第5図はBi*Os薄膜の膜
厚と熱処理温度との関係を示した曲線図、第6図は本発
明による超電導トランジスタの製造方法の、第2実施例
を示す製造工程の断面図、第7図は本発明による超電導
トランジスタの製造方法の第3実施例を示す製造工程の
断面図、第8図及び第9図は第3実施例の異なる条件に
おける超電導薄膜のX線回折パターン、第10図は第3
実施例における超電導薄膜の抵抗率−温度特性図、第1
1図は第3実施例におけるS rcacuo薄膜の抵抗
率−温度特性図、第12図は本発明による超電導トラン
ジスタの製造方法の第4実施例を示す製造工程の断面図
、第13図及び第14図は第4実施例の異なる条件にお
ける超電導薄膜のX線回折パターン、第15図は第4実
施例における超電導薄膜及びB15rCuO薄膜の抵抗
率−温度特性図、第16図は本発明による超電導細条の
製造方法の一実施例を示す製造工程の断面図、第17図
及び第18図は現在提案されている超電導トランジスタ
の断面図である。 1110.40−−−−−=一基板、2.11.15.
22.32.41.44−−−−−−−一超電導組成薄
膜、3.12、I4.23.33.42−−−−−−=
−材料薄膜1.4.16.17.24.34−−−−−
−超電導薄膜、5.13−−−−−=−絶縁膜、6−−
−−−ゲート電極、7−−−−−−−−ソース電極、8
−−−−−=−ドレイン電極、42−−−−−−−一細
条、43−−−−−−−一超電導細条。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)絶縁性基板表面に非超電導相状態にある超電導組
    成薄膜を被着し、その超電導組成薄膜表面にこの薄膜内
    に導入されることによってその薄膜を超電導相に変更す
    る素材を含む材料薄膜を被着した後、熱処理を施してこ
    の材料薄膜の前記素材を上記超電導組成薄膜中に導入し
    て超電導相に変更することを特徴とした超電導素子の製
    造方法。
  2. (2)絶縁性基板表面に非超電導相状態にある超電導組
    成薄膜を被着する工程、 その超電導組成薄膜表面にこの薄膜内に導入されること
    によってその薄膜を超電導相に変更する素材を含む一対
    の材料薄膜を微小間隙を置いて被着する工程、 熱処理を施してこの材料薄膜の前記素材を上記超電導組
    成薄膜中に導入して微小間隙を置いた一対の超電導領域
    とする工程、 この微小間隙及び一対の超電導領域に跨って絶縁膜を被
    着する工程、及び この絶縁膜上にゲート電極を、一対の超電導領域の一方
    にソース電極を、他方にドレイン電極をそれぞれ設ける
    工程、 からなることを特徴とした超電導トランジスタの製造方
    法。
  3. (3)絶縁性基板表面に半導体相状態にある第1の超電
    導組成薄膜を被着する工程、 その超電導組成薄膜表面の所定の個所に該薄膜内に導入
    されることによってその薄膜を超電導相に変更する素材
    を含む第1の材料薄膜を被着する工程、 少なくともこの材料薄膜上に絶縁性薄膜を形成する工程
    、 この絶縁性薄膜上に上記第1の材料薄膜に対応した個所
    に超電導組成薄膜内に導入されることによってその薄膜
    を超電導相に変更する素材を含む第2の材料薄膜を被着
    する工程、 この第2の材料薄膜表面に半導体相状態にある第2の超
    電導組成薄膜を形成する工程、及び前記第1の超電導組
    成薄膜ないし第2の超電導組成薄膜を熱処理する工程、 からなり、この熱処理によって、第1及び第2の超電導
    組成薄膜に、各超電導組成薄膜に隣接する前記第1及び
    第2の材料薄膜における前記超電導相に変更する素材を
    導入して第1及び第2の超電導組成薄膜を超電導相に変
    更し、第1の超電導組成薄膜をコレクタとし、この第1
    の超電導組成薄膜内の超電導相をベースとし、前記第2
    の超電導組成薄膜内の超電導相をエミッタとすることを
    特徴とする超電導トランジスタの製造方法。
  4. (4)非超電導相状態又は半導体相状態にある超電導組
    成薄膜がBiSrCaCuO組成からなり、その組成に
    おける超電導となる組成比に比してBiの比が小さいも
    のであり、前記一対の材料薄膜がBi酸化物である請求
    項(2)又は(3)記載の超電導トランジスタの製造方
    法。
  5. (5)非超電導相状態又は半導体相状態にある超電導組
    成薄膜の膜厚をdとし、前記一対の材料薄膜の膜厚をx
    とするとき、0.02d<x<0.17dである請求項
    (4)記載の超電導トランジスタの製造方法。
  6. (6)非超電導相状態にある超電導組成薄膜がSrCa
    CuO組成であり、前記一対の材料薄膜がBi酸化物で
    ある請求項(2)記載の超電導トランジスタの製造方法
  7. (7)非超電導相状態にある超電導組成薄膜の膜厚をd
    とし、前記一対の材料薄膜の膜厚をxとするとき、0.
    3d<x<0.8dである請求項(6)記載の超電導ト
    ランジスタの製造方法。
  8. (8)非超電導相状態にある超電導組成薄膜がBiSr
    CuO組成であり、前記一対の材料薄膜がCaフッ化物
    である請求項(2)記載の超電導トランジスタの製造方
    法。
  9. (9)非超電導相状態にある超電導組成薄膜の膜厚をd
    とし、前記一対の材料薄膜の膜厚をxとするとき、0.
    3d<x<1.0dである請求項(8)記載の超電導ト
    ランジスタの製造方法。
  10. (10)非超電導相状態にある超電導組成膜表面にこの
    膜内に導入することによってその膜を超電導相に変更す
    る素材を含む複数の材料薄膜細条をそれぞれ間隔をおい
    て被着した後、熱処理を施してこの材料薄膜細条を前記
    超電導組成薄膜中に導入してそれぞれ隔離された複数の
    超電導細条を得ることを特徴とする超電導細条の製造方
    法。
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