JPH0379632A - フィルムの製造方法 - Google Patents

フィルムの製造方法

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JPH0379632A
JPH0379632A JP21410389A JP21410389A JPH0379632A JP H0379632 A JPH0379632 A JP H0379632A JP 21410389 A JP21410389 A JP 21410389A JP 21410389 A JP21410389 A JP 21410389A JP H0379632 A JPH0379632 A JP H0379632A
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JP
Japan
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film
dope
belt
sulfuric acid
purity water
Prior art date
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Pending
Application number
JP21410389A
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English (en)
Inventor
Masami Hamada
濱田 雅己
Shigemitsu Muraoka
重光 村岡
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高分子液晶からフィルムを製造する方法に関
し、さらに詳しくは高分子液晶から表面性にすぐれ、機
械的性能にすぐれた高品位のフィルムを製造する方法に
関するものである。
〔従来の技術〕
高分子液晶からフィルムを製造するにおいて、流延のた
め面状支持体としてベルト又はドラムが用いられ、ベル
ト又は、ドラムの支持面は高度に平滑に仕上げられた物
が用いられているが、工業的に繰り返し使用した場合、
十分満足できる表面性のフィルムが得られないことがわ
かった。
〔発明が解決しようとするLi!題) 本発明の目的□は、高分子液晶から、表面性がすぐれ、
機械的性能にすぐれた高品位のフィルムを工業的に製造
する方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記問題を解決するために種々の角度か
ら検討を行なった結果、フィルムの表面性の悪さの一大
原因は、ベルト、又はドラム等の支持体を洗浄する為に
用いる水の中のゴミや金属イオン等の不純物がベルト又
はドラムを乾燥した時にそれらの上に残°す、その不純
物がフィルムに転写されたりフィルムに直接付着する事
により表面性が悪くなることを突きとめた。
そして、フィルムの表面性を良くするために、水を濾過
し、軟水化処理後、高純水化装置により得られた高純水
を支持体の洗浄水として使用し、支持体への不純物の付
着を無くす事により、−フィルムの表面性が良くなるこ
とを見い出し、本発明に到ったものである。
即ち、本発明は、高分子液晶からフィルムを製造するに
おいて、凝固浴から凝固液が付着したまま出て来たベル
ト又はドラムを高純水で洗浄することを特徴とするフィ
ルムの製造方法である。
以下、本発明をより詳細に説明するために、ポリ(p−
フェニレンテレフタルアξド)(以下PPTAと略称す
る。)の濃硫酸溶液からなる高分子液晶ドープを例にと
って、スリットダイからフィルムを製造する場合をとり
あげるが、高分子液晶系及び/又は他の製膜法にも、本
発明技術がX様に適用できることが理解されるべきであ
る。
PPTAは実質的に で表されるポリマーであり、従来公知のバラフェニレン
ジアミンとテレフタロイルクロライドから、低温溶液重
合法により製造するのが好都合である。
ポリマーの重合度は、あまり低いと機械的性質の良好な
フィルムが得られなくなるため、3.5以上好ましくは
4.5以上の対数粘度ηinh (硫酸100−にポリ
マー0.2gを溶解して30°Cで測定した値)を与え
る重合度のものが選ばれる。
本発明の方法において、まずPPTAの光学異方性ドー
プ(液晶ドープ)を調製する必要がある。
PPTAフィルムの成型に用いるドープを調製するのに
適した溶媒は、95重量%以上の濃度の硫酸である。9
5%未満の硫酸では溶解が困難であったり、溶解後のド
ープが異常に高粘度となる。ドープには、クロル硫酸、
フルオロ硫酸、五酸化リン、トリハロゲン化酢酸などが
少し混入されていてもよい、硫酸は100重量%以上の
ものも可能であるが、ポリマーの安定性や溶解性などの
点から98〜100重量%濃度が好ましく用いられる。
ドープ中のポリマー濃度は、常温(約20°C〜30″
C)またはそれはそれ以上の温度で光学異方性を示す濃
度以上のものが好ましく用いられ、具体的には約10重
量%以上、好ましくは約11重量%以上で用いられる。
これ以下のポリマー濃度、すなわち常温またはそれ以上
の温度で光学異方性を示さないポリマー濃度では、成型
されたPP1’Aフイルムが好ましい機械的性質を持た
なくなることが多い。ドープのポリマー濃度の上限は特
に限定されるものではないが、通常は20重量%以下、
特に高いηinhのPPTAに対しては18重量%以下
が好ましく用いられ更に好ましくは16!If星%以下
である。
ドープには普通の添加剤、例えば、増量剤、除光沢剤、
紫外線安定化剤、熱安定化剤、抗酸化剤、顔料、溶解助
剤、滑剤などを混入してもよい。
ドープが光学異方性か光学等方性であるかは、公知の方
法、例えば特公昭50−8474号公報記載の方法で調
べることができるが、その臨界点は、溶媒の種類、温度
、ポリマー濃度、ポリマーの重合度、非溶媒の含有量等
に依存するので、これらの関係を予め調べることによっ
て、光学異方性ドープを作り、光学等方性ドープとなる
条件に変えることで、光学異方性から光学等方性に変え
ることができる。
本発明に用いられるドープは、底形、凝固に先立って可
能な限り不溶性のゴ稟、異物等を濾過等によって取除い
ておくこと、溶解中に発生又は巻きこまれる空気等の気
体を取除いておくことが好ましい、脱気は゛、−旦ドー
ブを調製したあとに行うこともできるし、調製のための
原料の仕込段階から一貫して真空(減圧)下に行うこと
によっても達成しうる。ドープの調製は連続又は四分で
行うことができる。
このようにして調製されたドープは、光学異方性を保っ
たまま(即ち、液晶のまま)ドープ配管内を通り、グイ
例えばスリットダイから、支持面上に流延される。
本発明の重要なポイントは、支持面が高純水により、洗
浄が完全に行なわれ乾燥されることであり、必要ならば
、乾燥された状態になっていることであり、高純水を用
いないと得られるフィルムの表面性は良くならない。
本発明に用いられる高純水の導電率は低い程良いが、具
体的には、0.50us/cm以下、更に好ましくは、
0.20μs/cta以下の高純水である。
支持面上に流延されたドープは、凝固に先立つてドープ
を光学異方性から光学等方性に転化す“る。
支持面上の流延ドープは、次に凝固をうける。
ドープ凝固液として、使用できるのは、水、硫酸水溶液
、水酸化ナトリウム水溶液、硫酸ナトリウム水溶液など
であり、好ましくは20〜70重量%の硫酸水溶液であ
る。凝固液の温度は10℃以下にするのが好ましく、更
に好ましくは5°C以下である。
凝固されたフィルムはそのままでは酸が含まれているた
め、加熱による機械的物性の低下の少ないフィルムを製
造するには酸分の洗浄、除去をで、きるだけ行う必要が
ある。酸分の除去は、具体的には約500ppm以下ま
で行うことが望ましい。
洗浄液としては水が通常用いられるが、必要に応じて温
水で行ったり、アルカリ水溶液で中和洗浄した後、水な
どで洗浄してもよく、洗浄水として、高純水を用いると
、更に表面に不純物が無いきれいなフィルムが得られる
。洗浄は、例えば洗浄液中でフィルムを走行させたり、
洗浄液を噴霧する等の方法によりjテわれる。
洗浄されたフィルムは、次に、もし必要ならば湿潤状態
で延伸してもよいが、延伸によって延伸方向にPPTA
分子鎖を配向させることができるため、機械的性質が向
上する。
乾燥は、緊張下、定長下または僅かに延伸しつつ、フィ
ルムの収縮を制限して行う。収縮を制限しつつ乾燥する
には、例えばテンター乾燥機や金属枠に挟んでの乾燥な
どを利用することができる。
乾燥する方法や温度は特に制限されるものではない。
〔実施例〕
以下に実施例を示すが、これらの実施例は本発明を説明
するものであって、本発明を限定するものではない、な
お、実施例中特に規定しない場合は重量部または重量%
を示す。対数粘度ηinhは98%硫酸100dにポリ
マー0.2gを溶解し、30°Cで常法で測定した。ド
ープの粘度は、B型粘度形を用いl rp+mの回転速
度で測定したものである。フィルムの厚みは、静電容量
式非接触厚さ針(小野側蓋社製、タイプCL−230型
)を用いて、フィルムの測定長30W1間を10111
I間隔での3箇所の測定点における厚みの平均値より求
めた。
強伸度およびモジュラスは、定速伸長型伸長測定機によ
り、フィルム試料を10100mmX10の長方形に切
り取り、測定長30mm、引張り速度30mm/分で荷
重−伸長曲線を5回1tiき、これより算出したもので
ある。
フィルムの表面性を表わす表面粗度Ra(中心線表面粗
さ)は、東京精密社製のサーフコム550型表面粗度計
で測定した(測定長41111I+、カッ゛トオフ0.
8閤)。
実施例1〜3 ηinhが5.3のPPTAポリマーを99.8%の硫
酸にポリマー濃度12%で溶解し、60°Cで光学異方
性のあるドープを得た。このドープの粘度を常温で測定
したところ、9100ボイズであった。製膜しやすくす
るために、このドープを約60″Cに保ったまま、真空
下に脱気した。この場合も上記と同じく光学異方性を有
し、粘度は4100ボイズであった。このドープはタン
クからフィルターを通し、ギアポンプをへてダイに到る
1、5mの曲管は約60°Cに保たれ−る。
スリットダイと曲管の間には外径16.2m+φ、長さ
194圓の表面0.43の研磨されたステンレス鋼製の
8連スタティックξキサ−を取りつけ、スタティック5
キサ−及びスリットダイも、約60 ”Cに保たれてい
る。
スリットダイは、隙間0.15mm’X幅3ooIII
I11ノスリットを有し、基材部がステンレス鋼製で、
ドープの接液部は、約7mの厚さのタンタル製で、0.
4Sに研磨された物を使用した。このスリットから、工
業用水を1μ以上カットの濾過後、軟水化処理し、高純
水処理機で処理した導電率0.2μs/cI11の高純
水で洗浄・乾燥を行なった鏡面に磨いたタンタル製のエ
ンドレスベルトにキャストし1、相対湿度約45%の約
130℃の空気を吹きつけて、流延ドープを光学等方化
し、ベルトとともに、−2°Cの25重量%硫酸水溶液
の中に導いて凝固させた。
次いで凝固フィルムをベルトからひきはがし、約40℃
の温水中を走行させて洗浄した。洗浄の終了したフィル
ムを乾燥させずにテンターで延伸し、次いで別のテンタ
ーを用いて定長下に200°Cで熱風乾燥した。
湿潤状態での延伸条件を変えてサンプリングした結果を
第1表に示す。
比較例1〜3 実施例1〜3の操作の中から、タンクルベルトを高純水
処理機で処理した水で洗浄する部分を、軟水化処理まで
行なった水(導電率2.0μs / cm )に変えた
他は、全く同様にフィルムを製造した。
その結果は、第1表の如く、フィルムの機械的性能は全
く遜色なかったものの、表面性はかなり悪いものとなっ
た。
以下余白 〔発明の効果〕 本発明の方法で得られるフィルムは、表面性に優れ、機
械的性質の良好なものが得られる。
このため、本発明で得られるフィルムは、高速回転する
電気機器の絶縁材料や磁気テープ、フレキシブルプリン
ト配線基板、電線被覆材、濾過膜、コンテンサーフィル
ム、電気絶縁フィルム、ビデオプリンターテープ等の要
求性能を満足することができ、包装材料、製版材料、写
真フィルム等にも有用なものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 高分子液晶からフィルムを製造するにおいて、凝固浴か
    ら凝固液が付着したまま出て来たベルト又はドラムを高
    純水で洗浄することを特徴とするフィルムの製造方法。
JP21410389A 1989-08-22 1989-08-22 フィルムの製造方法 Pending JPH0379632A (ja)

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JP21410389A JPH0379632A (ja) 1989-08-22 1989-08-22 フィルムの製造方法

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JP21410389A JPH0379632A (ja) 1989-08-22 1989-08-22 フィルムの製造方法

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JPH0379632A true JPH0379632A (ja) 1991-04-04

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JP21410389A Pending JPH0379632A (ja) 1989-08-22 1989-08-22 フィルムの製造方法

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