JPH0379379B2 - - Google Patents

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JPH0379379B2
JPH0379379B2 JP60133133A JP13313385A JPH0379379B2 JP H0379379 B2 JPH0379379 B2 JP H0379379B2 JP 60133133 A JP60133133 A JP 60133133A JP 13313385 A JP13313385 A JP 13313385A JP H0379379 B2 JPH0379379 B2 JP H0379379B2
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JP
Japan
Prior art keywords
acid
mol
film
terephthalic acid
polyester
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP60133133A
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English (en)
Other versions
JPS61293221A (ja
Inventor
Hiroo Inada
Shunichi Matsumura
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
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  • Artificial Filaments (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は高い強度、ヤング率及び耐熱性を有
し、産業資材用として適した繊維又はフイルムを
製造する方法に関するものであり、ことに高弾性
率繊維又は優れた寸法安定性のフイルムを製造す
る方法に関するものである。 従来技術 従来、繊維フイルムとしてポリエチレンテレフ
タレートが広く使用されているが近年これらの分
野に於ては技術の高度化に伴いより機械的、熱的
に寸法安定性の優れたものが要求されるようにな
つてきた。ポリエチレンテレフタレートよりも優
れたヤング率を有するポリエステルとして4,
4′−ジフエニルジカルボン酸を主たるジカルボン
酸成分とし、エチレングリコールを主たるジオー
ル成分とする共重合ポリエステルが種々提案され
ている。特開昭54−153876号公報にはテレフタル
酸を75〜40モル%共重合せしめフイルムを得る方
法が特開昭57−189823号公報にはイソフタル酸を
52〜25モル%共重合せしめフイルムを得る方法
が、又特開昭57−143516号公報にはテレフタル酸
を55〜25モル%共重合せしめ繊維を得る方法が開
示されている。この様に他種成分を共重合するの
は4,4′−ジフエニルカルボン酸とエチレングリ
コールのホモポリエステルが高融点で結晶化速度
が極めて速く、これらを低下せしめる為であるが
前記した如く従来法にはそれぞれ問題がある。即
ち、テレフタル酸の如きP配向性の成分を共重合
する場合には共重合の割りに結晶化速度の低下度
が小さく成形性を上げるためにはフイルムの場
合、40モル%以上(特開昭54−153876)、繊維の
場合でも25モル%以上、好ましくは35モル%以上
(特開昭57−143516)、共重合させることが必要で
ありこの様に多量の他種成分を共重合すれば特に
融点の低下度が大きくなり耐熱性がそれに従つて
低下することになる。また、イソフタル酸の如き
m配向性の成分の場合、テレフタル酸に比べ少量
共重合で結晶性を低下させることができるため耐
熱性はそれ程低下しないが、配向性が低下する為
ヤング率の低下度は大きくなる。 発明の目的 そこで、本発明者らは、かかる点を改良すべく
鋭意研究した結果、モノ置換テレフタル酸を共重
合成分として選べば比較的少量で結晶性を低下で
き、かつP配向性であるため十分高いヤング率を
有する繊維、又はフイルムに成形できることを見
出し、本発明に到達した。 発明の構成及び効果 即、本発明は4,4′−ジフエニルジカルボン酸
65〜90モル%及びモノ置換テレフタル酸35〜10モ
ル%からなるジカルボン酸成分と、エチレングリ
コールからなるジオール成分とをポリマー構成成
分の90モル%以上含有する固有粘度0.5以上の共
重合ポリエステルを溶融紡糸又は製膜し、次いで
加熱下延伸することを特徴とするポリエステル繊
維又はフイルムの製造法である。 以下、本発明について更に詳細に説明する。 本発明の共重合ポリエステルを形成するジカル
ボン酸成分とは4,4′−ジフエニルジカルボン酸
とモノ置換テレフタル酸である。ここでモノ置換
テルフタル酸成分としてはメチル、エチル、プロ
ピル、ブチル、アミル等のアルキル基、フエニル
等のアリル基、フエノキシ等のアリロキシ基、メ
トキシ等のアルコキシ基又はクロル等のハロゲン
で置換されたテレフタル酸で、例えばメチルテレ
フタル酸、フエニルテレフタル酸、フエノキシテ
レフタル酸、メトキシテレフタル酸、クロルテレ
フタル酸等である。好ましくはアリロキシ基で置
換されたテレフタル酸であり特に好ましくは炭素
数6〜12のアリロキシ基で置換されたテレフタル
酸である。4,4′−ジフエニルカルボン酸とモノ
置換テレフタル酸との共重合割合は、65〜90モル
%:35〜10モル%、好ましくは70〜90モル%:30
〜10モル%、更に好ましくは75〜85モル%:25〜
15モル%である。 ジオール成分としてはエチレングリコールを用
いる。尚、本発明の共重合ポリエステルには上記
4,4′−ジフエニルジカルボン酸、モノ置換テレ
フタル酸、エチレングリコールの他に少割合例え
ば全酸成分又はジオール成分に対し10モル%以下
の割合で他種成分例えばイソフタル酸、ナフタレ
ンジカルボン酸、ジフエノキシエタンジカルボン
酸、ジフエニルエーテルジカルボン酸、ヘキサヒ
ドロテレフタル酸、アジピン酸、セバチン酸等の
ジカルボン酸成分や、プロピレングリコール、テ
トラメチレングリコール、トリメチレングリコー
ル、ヘキサメチレングリコール、シクロヘキサン
ジメチロール、ネオペンチレングリコール、ジエ
チレングリコール、ハイドロキノン、2,2′−イ
ソプロピリデンビスジフエノール等のジオール成
分或いはオキシ安息香酸、ヒドロキシエトキシ安
息香酸等のオキシカルボン酸成分が共重合されて
いてもよい。 本発明の共重合ポリエステルは従来公知のポリ
エステルの重縮合方法に準じて製造することがで
きるが好ましい方法としては4,4′−ジフエニル
ジカルボン酸及び/又はそのエステル形成性誘導
体(好ましくは低級アルキルエステル)とモノ置
換テレフタル酸及び/又はそのエステル形成性誘
導体(好ましくは低級アルキルエステル)とエチ
レングリコールと場合によつては他種共重合成分
及び/又はそのエステル形成性誘導体とを好まし
くは触媒の存在下で反応させる方法があげられ
る。尚、本発明の共重合ポリエステルには各種安
定剤、着色剤等の添加剤を含有させてもよい。 本発明のポリエステルはオルソクロロフエノー
ル中35℃で測定した固有粘度が0.5以上であるこ
とが必要であるより好ましくは0.6〜1.5である。
0.5に満たない場合には成形性及び得られる繊維
又はフイルムの物性が劣り好ましくない。本発明
では次いで上記共重合ポリエステルを好ましくは
乾燥後、紡糸又は製膜する。 繊維の製造方法について説明する。共重合ポリ
エステルを融点以上350℃以下、好ましくは330℃
以下で溶融し、紡糸ノズルから押出した後巻き取
る。この際紡糸ノズル直下に加熱筒を設けてもよ
い。次いで該未延伸糸を延伸するが、延伸温度は
100〜200℃で好ましくは3倍以上延伸し、好まし
くは更に最初の延伸温度より高く、融点以下の温
度で定長下、制限収縮下もしくは伸張下熱処理す
る。 次にフイルムの製造法について説明する。共重
合ポリエステルを前記紡糸温度と同じ温度で溶融
せしめフイルム製膜用ダイから押出し、次いで該
ポリエステルの二次転移温度以下、例えば室温乃
至100℃のロール上で急冷することによつて未延
伸フイルムを得る。次いで該未延伸フイルムを延
伸するが延伸温度は100〜180℃が好ましい。延伸
は一軸又は逐次二軸乃至同時二軸延伸方法により
実施される。この際の延伸倍率は面積倍率で5倍
以上、より好ましくは10倍以上とする。更に好ま
しくは前記延伸温度以上乃至はポリエステルの融
点、好ましくは融点より10〜15℃低い温度範囲内
で定長、伸長もしくは制限収縮下に熱処理する。 本発明方法で得られる繊維及びフイルムは優れ
た寸法安定性を有しており、タイヤコード等の産
業資材、磁気テープ、写真、印刷等のフイルムと
して使用できる。 以下、本発明を実施例により詳述する。実施例
中「部」は「重量部」を意味し、融点は差動走査
熱量計(DSC)により測定した。 実施例 1 4,4′−ジフエニルジカルボン酸ジメチルエス
テル216部(80モル%)、フエノキシテレフタル酸
ジメチルエステル57.2部(20モル%)、エチレン
グリコール136部、チタニウムテトラブトキシド
0.07部を精留塔、撹拌機、窒素ガス導入管及び留
出管を備えた反応器に仕込み150℃〜260℃に加熱
し生ずるメタノールを系外に留去せしめた。ほぼ
理論量のメタノールが留出してから反応物を撹拌
機、窒素ガス導入管及び留出管を備えた反応器に
移し320℃で窒素ガス気流中常圧で30分反応させ、
次いで系内を徐々に減圧として15分後に絶対圧約
0.2mmHgとし、更に40分間反応せしめた。得られ
たポリマーは固有粘度0.75、融点285℃であつた。 次いでポリエステルをチツプ化し乾燥後320℃
で溶融し、直径0.5mmφ、長さ5mmの口金より押
出し巻き取つた。次いで該未延伸前を140℃の熱
板上で6.5倍延伸し、更に180℃の熱板上で1.2倍
に延伸熱処理した。得られた繊維は強度8.3g/
de、ヤング率265g/de、伸度6%であつた。 実施例 2 実施例1で得たポリマーチツプを乾燥後320℃
で溶融しリツプ間隔0.5mmのTダイより押出し約
80℃に保持した回転ドラム上に密着させ急冷して
未延伸フイルムを得た。このフイルムは透明であ
つた。次いで該フイルムを120℃で縦方向に4倍
に延伸し次いでステンターにより140℃で横方向
に延伸し更に得られたフイルムは下表に示す物性
を有していた。
【表】 実施例 3 実施例1に於いて、4,4′−ジフエニルジカル
ボン酸ジメチルエステル208部(77モル%)、フエ
ノキシテレフタル酸ジメチルエステルの代りにメ
チルテレフタル酸ジメチルエステル48部(23モル
%)を用いる以外は実施例1と同様に反応せしめ
てポリマーを得た。該ポリマーは固有粘度0.73、
融点は294℃であつた。該ポリマーをチツプ化、
乾燥後、330℃で溶融し、0.5mmφ、5mm長の口金
より押出し未延伸糸を得、次いで140℃で7.5倍、
更に180℃で1.2倍延伸した。得られた繊維は強度
8.5g/de、ヤング率263g/de、伸度4%であつ
た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 4,4′−ジフエニルジカルボン酸65〜90モル
    %及びモノ置換テレフタル酸35〜10モル%からな
    るジカルボン酸成分と、エチレングリコールから
    なるジオール成分とをポリマー構成成分の90モル
    %以上含有する固有粘度0.5以上の共重合ポリエ
    ステルを溶融紡糸又は製膜し、次いで加熱下延伸
    することを特徴とするポリエステル繊維又はフイ
    ルムの製造法。
JP13313385A 1985-06-20 1985-06-20 ポリエステル繊維又はフイルムの製造法 Granted JPS61293221A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4843670A (ja) * 1971-09-29 1973-06-23
JPS497358A (ja) * 1972-05-10 1974-01-23

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