JPS6216173B2 - - Google Patents

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JPS6216173B2
JPS6216173B2 JP53062157A JP6215778A JPS6216173B2 JP S6216173 B2 JPS6216173 B2 JP S6216173B2 JP 53062157 A JP53062157 A JP 53062157A JP 6215778 A JP6215778 A JP 6215778A JP S6216173 B2 JPS6216173 B2 JP S6216173B2
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JP
Japan
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stretching
film
polyester
temperature
modulus
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JP53062157A
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Sadami Miura
Naoki Yamamoto
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、4,4′―ジフエニルジカルボン酸に
よつて酸成分が変性されたポリエステルフイルム
の改良に係るもので、ヤング率が高く、寸法安定
性に優れた、いずれか一方に高度に配向された二
軸延伸フイルムに関する。 近年、情報産業の急速な進展により、オーデイ
オ録音テープ、コンピユーターテープ、ビデオテ
ープ等が大量に使用されている。特にポリエチレ
ンテレフタレートをベースフイルムとする磁気記
録材料はその使用量が増大しつつある。しかるに
これら磁気記録材料について、特に最近、ヤング
率や寸法安定性の向上による性能の高度化が要求
されている。ポリエチレンテレフタレートについ
ては種々の製膜技術が検討されているが、性能の
高度化に係る要求に対しては未だ応えられないの
が現状である。 寸法安定性を支配する主な要因はフイルムのヤ
ング率と乾熱収縮率であり、ヤング率が高く、熱
収縮率が小さいほどフイルムの寸法安定性は良好
である。ポリエチレンテレフタレートフイルムに
おいても寸法安定性を向上させるために種々の改
良がなされている。しかし、通常フイルムのヤン
グ率と乾熱収縮率とは相反する特性であつて、高
ヤング率を有するフイルムを得ようとすると、フ
イルムの乾熱収縮率は大きくなる。かくして、高
ヤング率と高度の寸法安定性とを兼ね備えたポリ
エステルフイルムは未だ知られていない。 4,4′―ジフエニルジカルボン酸及びテレフタ
ル酸を酸成分とし、エチレングリコールをグリコ
ール成分とするポリエステルにフイルム形成能が
あることは米国特許第3008934号明細書に開示さ
れている。しかしこの文献には4,4′―ジフエニ
ルジカルボン酸とテルフタル酸とを酸成分とし、
これとエチレングリコールとから縮重合してポリ
エステルが得られ、フイルムや繊維となし得るこ
とが記載されているが、具体的なフイルムの性
能、製造条件等は何ら開示がない。 本発明者は高ヤング率と低熱収縮率を有するフ
イルムの製造について鋭意研究した結果、特定の
ポリエステルを特定の条件下において製膜するこ
とによつて、かかる目的が達成できることを見出
し、本発明に到達したものである。 すなわち、本発明は酸成分が4,4′―ジフエニ
ルジカルボン酸25乃至60モル%とテレフタル酸75
乃至40モル%とからなりかつグリコール成分が主
としてエチレングリコールからなるポリエステル
の、いずれか一方向が高度に配向された二軸延伸
フイルムであつて、延伸倍率4.5以上で高度に配
向された延伸方向Aのヤング率は少くとも600
Kg/mm2でありかつこれと直交し延伸倍率3.0倍以
上で配向された延伸方向Bのヤング率の1.2倍以
上であり、延伸方向Aの屈折率nAと延伸方向B
の屈折率nBとが 0.03≦nA―nB であることを特徴とする異方性のポリエステルフ
イルムである。 本発明を説明する。 ヤング率が高く、乾熱収縮率の低い、寸法安定
性の優れた二軸延伸フイルムは特定組成のポリエ
ステルを特定条件下で延伸することによつてのみ
得られるものである。特に本発明においては4,
4′―ジフエニルジカルボン酸とテレフタル酸の割
合が25〜60モル%:75〜40モル%であるポリエス
テルの未延伸フイルムを縦又は横方向(機械方向
又は幅方向)のいずれか一方向を高倍率で延伸す
ることによつて一延伸方向(延伸方向Aという)
の配向が特に大きく、ヤング率が極めて高い二軸
延伸フイルムが得るものである。 従来、ポリエチレンテレフタレートフイルム等
において未延伸フイルムの遂次二軸延伸法が詳細
に検討され、一延伸方向のヤング率を向上させる
ために延伸倍率を大きくする試みがなされてき
た。しかるに実用的な観点から最高延伸倍率も実
質約5倍程度であり、それ以上の倍率に延伸する
と破断がおこる。この最高延伸倍率はポリエステ
ルを改質することによつて多少は上昇させること
が出来ても10%程度またはそれ以下であり、コポ
リエステルでは、場合によつてはヤング率の値自
体が低下する傾向もある。しかるに本発明の特定
組成のポリエステルについてはおどろくべきこと
に一方向に5倍以上、特に好ましくは6倍以上に
延伸することによつて耐侯性に優れた極めて高い
ヤング率を呈することが判明した。 4,4′―ジフエニルジカルボン酸を酸成分とし
て特定割合含有するポリエステルについて、高倍
率延伸によつて高ヤング率のフイルムが得られる
ことは全く知られていない。 本発明のフイルムに用いられるポリエステルは
ジカルボン酸とジヒドロキシ化合物からつくられ
る。 ジカルボン酸成分の25〜60モル%が4,4′―ジ
フエニルジカルボン酸である。25モル%未満の場
合はフイルムのヤング率が高くならず、寸法安定
性が低下する。又、60モル%を越える場合は製膜
性が劣る。特に40〜60モル%であることが好まし
い。4,4′―ジフエニルジカルボン酸と共に用い
られるジカルボン酸はテレフタル酸であり、75〜
40モル%使用される。特に60〜40モル%であるこ
とが好ましい。この二種の酸成分に他のジカルボ
ン酸を1種又は2種以上用いてもよい。この他の
ジカルボン酸は、通常全酸成分当り5モル%以下
で用いる。例えばイソフタル酸、2,6―ナフタ
レンジカルボン酸、1,5―ナフタレンジカルボ
ン酸、メチルテレフタル酸、4,4′―ベンゾフエ
ノンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、ヘ
キサヒドロテレフタル酸等を挙げることが出来
る。 ジヒドロキシ化合物は主としてエチレングリコ
ールが用いられる。他のジヒドロキシ化合物とし
てはプロピレングリコール、1,4―ブタンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、p―キシリレン
グリコール、1,4―シクロヘキサンジメタノー
ル、水素化ビスフエノールA、2,2―ビス〔4
―(β―ヒドロキシエトキシ)フエニル〕プロパ
ン等をあげることが出来る。またp―ヒドロキシ
安息香酸、p―(β―ヒドロキシ)エトキシ安息
香酸の如きヒドロキシカルボン酸も含まれる。 これらのジカルボン酸やヒドロキシ化合物はそ
のエステル形成性誘導体(例えばメチルエステ
ル、フエニルエステル)として使用することが出
来る。 ジカルボン酸とジヒドロキシ化合物とのエステ
ル形成反応は130〜300℃の温度で通常の方法が適
用できる。反応は不活性気体(例えば窒素ガス)
を通じながら行うのが好ましい。反応に際しては
エステル化或いはエステル交換触媒を用いること
も出来る。該触媒としては、鉛、亜鉛、マンガ
ン、バリウム、カルシウム、マグネシウム、リチ
ウム、ゲルマニウム、アンチモン等の金属の酸化
物、酢酸塩等や、p―トルエンスルホン酸、チタ
ン酸アルキルエステル等が例示される。これらの
触媒の使用割合は酸成分に対して0.01〜0.5重量
%が好ましい。 生成したポリエステルの相対粘度(o―クロロ
フエノール中、1.2g/dlの濃度で35℃にて測定
した値)は少くとも1.7であることが必要であ
る。 該ポリエステルを常法で冷却ドラムにキヤスト
し、次いで二軸延伸することによつてフイルムが
得られる。二軸延伸の方法としては遂次二軸延
伸、同時二軸延伸をあげることが出来るが、これ
らを組合せてもよく、また数段階に分けて延伸し
てもよい。例えば、縦延伸―横延伸、縦延伸―横
延伸―縦延伸、縦延伸―縦横同時延伸、等の延伸
方法を挙ることが出来る。製膜延伸法としては、
平面テンター法、チユーブラー延伸法、またはロ
ール延伸法のいずれによることもできる。 製膜に際して前記ポリエステルにポリエチレン
テレフタレート等の他のポリマー、滑剤、艶消
剤、着色剤、安定剤及び酸化防止剤等をブレンド
してもよい。 ポリエステルチツプは100〜180℃の温度で乾燥
され、230〜300℃の範囲のポリエステルの融点〜
融点+70℃の温度で押出機を用いてフラツトダイ
又はリングダイから溶融押出して未延伸フイルム
がつくられる。 延伸条件は延伸方法によつて異なるが、例えば
90〜120℃の温度で縦横同時に延伸を行う同時二
軸延伸を適用し、或いは60〜120℃の温度で縦
(押出し方向)延伸をした後、70〜120℃の温度で
横(縦延伸と直交する方向)延伸を行う遂次二軸
延伸を適用する。他の例としては60〜120℃の温
度で横延伸をした後、70〜120℃の温度で縦延伸
を行う。 二段階以上の延伸としては60〜120℃の温度で
縦延伸をして、次いで70〜120℃の温度で横延伸
をして、更に70〜180℃の温度で再縦延伸をする
例を挙げることが出来る。延伸倍率は3倍〜10倍
の範囲が好ましいが、特に縦又は横方向のいずれ
かの延伸倍率は4.5倍以上、好ましくは4.5倍〜7
倍とする。縦横両延伸方向の延伸倍率数は異り、
その差が1.5以上であるとが好ましい。 延伸後、フイルムは熱処理されるが、その温度
は80℃〜210℃の範囲であることが好ましい。特
に熱処理工程中の最高温度が140〜200℃の範囲で
あることが有利である。 熱処理の方法としては、ある一定の温度で処理
することが出来るが、異なる温度で数段階に分け
て多段処理することも出来る。熱処理はフイルム
を緊張状態または制限収縮下で施す。 このようにしてつくられたフイルムは高度に分
子配向された延伸方向のヤング率が600Kg/mm2
上である。ヤング率の測定は10mm巾の短柵型フイ
ルム片試料を引張試験機で20℃において100mm/
minの速度で引張試験を行つて測定する。600
Kg/mm2未満のヤング率では本発明の組成のポリエ
ステルのフイルムの特性を充分に発現していると
は言えず、実用上も高度化素材として不満足であ
る。 本発明のフイルムは長手方向又は幅方向のいず
れかが高度に分子配向されているもので、高配向
延伸方向のヤング率は低配向延伸軸方向のヤング
率の1.2倍以上である。ヤング率の比が1.2倍未満
では一方向のヤング率が極めて高いフイルムが得
られない。 また、本発明のフイルムの異方性、即ち分子配
向の延伸軸方向による差異、はフイルムの屈折率
にも現われる。 高配向延伸軸(延伸方向A)の光軸方向の屈折
率をnAとし、また低配向延伸軸の延伸方向Bの
屈折率をnBとするとき、本発明のフイルムの屈
折率は 0.03≦|nA―nB|≦0.15 の式を満足することが好ましい。 |nA−nB|が0.03末満の場合は充分、高いヤ
ング率が得られない。また0.15を越えるようにな
るとフイルムの製膜性が低下してくる。 本発明のフイルムは乾熱収縮率が極めて小さ
く、ヤング率が高いことと共に実用的に寸法安定
性の良い素材として価値付けられる。自由熱収縮
率が150℃で30分間の条件の場合、3%以下;105
℃で30分間の場合に1%以下である特徴がある。 本発明のポリエステルは次に述べる特色を有す
るフイルムを造ることができる。 (1) 高倍率延伸によつて製膜でき600Kg/mm2
上、場合によつては800Kg/mm2以上のヤング率
を有する。 (2) 乾熱収縮率が低い(寸法安定性が高い)。 (3) 各延伸方向の屈折率の差が0.03〜0.15の範囲
にあり、一延伸方向Aに高度な異方性配向と機
械的強度を呈する。 本発明のフイルムは、オーデイオ録音テープ、
コンピユーターテープ、ビデオテープ等の磁気テ
ープ用ベースフイルムとして特に有用であるが、
他の工業及び一般用フイルムとしても充分利用さ
れうるものである。 以下実施例によつて、本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。 実施例 1 4,4′―ジフエニルジカルボン酸ジメチルエス
テル50モル、テレフタル酸ジメチルエステル50モ
ル、エチレングリコール220モル、酢酸カルシウ
ム20gを撹拌機、分留塔を有する反応槽に仕込み
130℃〜230℃の温度で反応させてメタノールを留
出させた。3時間後、エステル交換反応が完結し
たとき、三酸化アンチモン10gと亜リン酸8gを
添加して、反応生成物を重合槽に移した。220℃
〜270℃の温度で過剰のエチレングリコールを留
去させ、次いで10mmHgの減圧下で280℃におい
て30分間、反応させた。更に1mmHgの減圧下で
280℃において15分間反応させ、最後に0.15mmH
gの減圧下で285℃において2時間重合させてポ
リエステルを得た(これをポリエステル〔〕と
する)。 ポリエステル〔〕の0.6gをo―クロロフエ
ノール50mlに溶解し、35℃の温度で測定した相対
粘度は1.970であつた。示差熱分析、によつて測
定した融点は237.9℃であつた。 ポリエステル〔〕のチツプ10Kgを170℃の温
度で3時間乾燥させ、50mm径の押出機を用いて
265℃で溶融し、フラツトダイから押出して320μ
mの厚さの未延伸フイルムをつくり、次いで縦延
伸機により88℃の温度で縦方向に5.5倍に延伸
し、さらにステンターにより95℃の温度で横方向
に3.2倍に延伸し、最後に110℃〜180℃の分布を
有する熱処理工程を経て、二軸延伸フイルムを得
た。該フイルムの諸物性値を第1表に示す。
【表】 なお、横方向のヤング率は346Kg/mm2であつ
た。 実施例 2 実施例1のポリエステル〔〕のチツプ12Kgを
120℃の温度で6時間乾燥させ、50mm径の押出機
を用いて溶融し、フラツトダイから押出して380
μmの厚さの未延伸フイルムをつくり、次いで縦
延伸機により90℃の温度で縦方向に6倍に延伸
し、さらにステンターにより97℃の温度で横方向
に3倍に延伸し、最後に100℃〜180℃の分布を有
する熱処理工程を経て二軸延伸フイルムを得た。
該フイルムの諸物性値を第2表に示す。
【表】
【表】 なお、横方向のヤング率は334Kg/mm2であつ
た。 比較例 1 4,4′―ジフエニルジカルボン酸ジメチルエス
テル15モル、テレフタル酸ジメチルエステル85モ
ル、エチレングリコール220モル、酢酸カルシウ
ム20gを実施例1と全く同様の反応槽に仕込み、
以後、実施例1の方法と全く同様の方法によつて
エステル交換及び重合を行つてポリエステルを得
た(これをポリエステル〔〕とする)。 ポリエステル〔〕の0.6gをo―クロロフエ
ノール50mlに溶解し、35℃の温度で相対粘度を測
定した結果1.972であつた。また示差熱分析によ
つて測定した融点は225.6℃であつた。 ポリエステル〔〕のチツプ10Kgを170℃の温
度で3時間乾燥し、50mm径の押出機を用いて溶融
し、フラツトダイから押出して320μmの厚さの
未延伸フイルムをつくり、次いで縦延伸機により
85℃の温度で縦方向に5.5倍に延伸し、さらにス
テンターにより、95℃の温度で横方向に3.2倍に
延伸し、110℃〜180℃の分布を有する熱処理工程
を経て、二軸延伸フイルムを得た。該フイルムの
諸物性値を第3表に示す。
【表】 表から明らかなようにヤング率が低く、熱収縮
率がやゝ高い。これはポリエステルの酸成分に占
める4,4′―ジフエニルジカルボン酸の割合が25
モル%未満であるためである。 比較例 2 4,4′―ジフエニルジカルボン酸ジメチルエス
テル68モル、テレフタル酸ジメチルエステル32モ
ル、エチレングリコール220モル、酢酸カルシウ
ム20gを実施例1と全く同様の反応槽に仕込み、
実施例1と全く同様の方法で、エステル交換反応
を行つてエステル交換を完結させ、三酸化アンチ
モン10gと亜リン酸8gを添加して、反応生成物
を重合槽に移した。240〜280℃の温度で過剰のエ
チレングリコールを留去させ、次いで10mmHgの
減圧下で290℃の温度で20分間反応させた。更に
0.8mmHgの減圧下で290℃の温度で10分間反応さ
せ、次に0.2mmHgの減圧下で290℃の温度で20分
間重合させてポリエステルを得た。該ポリエステ
ルを重合槽から取り出して冷却後、粒状に破砕し
た。粒状チツプを回転式固相重合装置に仕込み、
0.1mmHgの減圧下で200℃〜250℃の温度で徐々
に昇温して固相重合によりポリエステルを得た
(これをポリエステル〔〕とする)。 ポリエステル〔〕の0.6gをo―クロロフエ
ノール50mlに溶解し、35℃の温度で相対粘度を測
定した結果1986であつた。 ポリエステル〔〕の示差熱分析による融点は
292.2℃であつた。 ポリエステル〔〕のチツプ10Kgを170℃の温
度で3時間乾燥させ、50mm径の押出機を用いてフ
ラツトダイから押出して320μmの厚さの未延伸
フイルムをつくつたところ外観上、白濁結晶化し
たものが得られた。該未延伸フイルムの二軸延伸
を試みたが高倍率に延伸することは困難であつ
た。 実施例 3〜6、比較例 3 4,4′―ジフエニルジカルボン酸ジメチルエス
テル48モル、テレフタル酸ジメチルエステル52モ
ル、エチレングリコール220モル、酢酸カルシウ
ム20gを、実施例1と全く同様の反応槽に仕込
み、以後、実施例1の方法と全く同様の方法によ
つてエステル交換及び重合を行つてポリエステル
を得た(ポリエステル〔〕とする)。 ポリエステル〔〕の相対粘度は1.973であつ
た。示差熱分析によつて測定した融点は236.1℃
であつた。 ポリエステル〔〕のチツプ10Kgを170℃の温
度で3時間乾燥させ、50mm径の押出機を用いてフ
ラツトダイから溶融押出して340μmの厚さの未
延伸フイルムをつくり、次いで縦延伸機により89
℃の温度で縦方向に所定の倍率に延伸し、さらに
ステンターにより97℃の温度で横方向に所定の倍
率に延伸し、110℃〜180℃の分布を有する熱処理
工程を経て、二軸延伸フイルムを得た。延伸倍率
と諸物性の関係を第4表に示す。
【表】 表から明らかなように比較例3においては屈折
率差が小さいためにヤング率が小さい。 実施例 7〜10 4,4′―ジフエニルジカルボン酸ジメチルエス
テルの量及びテレフタル酸ジメチルエステルの量
を変えること以外は実施例1と全く同様にしてポ
リエステルをつくり、縦方向の延伸倍率を6倍と
し、横方向の延伸倍率を3倍とし、延伸温度及び
熱処理条件は実施例1と全く同様にして二軸延伸
フイルムを得た。 ポリエステルの組成とフイルムの諸物性の関係
を第5表に示す。
【表】 実施例 11 実施例1のポリエステル〔〕のチツプ10Kgを
170℃の温度で3時間乾燥させ、50mm径の押出機
を用いてフラツトダイから押出して300μmの厚
さの未延伸フイルムをつくり、次いで同時二軸延
伸機により105℃の温度で縦方向に6.3倍、横方向
に3倍に同時二軸延伸を行つた。さらに続いて
190℃の温度で熱処理して二軸延伸フイルムを得
た。このフイルムの諸物性を第6表に示す。
【表】 実施例 12 4,4′―ジフエニルジカルボン酸ジメチルエス
テル51モル、テレフタル酸ジメチルエステル47モ
ル、イソフタル酸ジメチルエステル2モル、エチ
レングリコール220モル、酢酸マンガン25gを実
施例1と全く同様の反応槽に仕込み、実施例1と
全く同様の方法で、エステル交換反応及び重合反
応を行つてポリエステルを得た。これをポリエス
テル〔〕とする。示差熱分析による融点は
236.4℃であつた。 ポリエステル〔〕のチツプ10Kgから実施例1
と全く同様にしてつくつた二軸延伸フイルムの物
性値を第7表に示す。
【表】 参考例 実施例12のポリエステル〔〕のチツプ10Kgを
170℃の温度で3時間乾燥させ、50mm径の押出機
を用いて、フラツトダイから押出して320μmの
厚さの未延伸フイルムをつくり、次いで縦延伸機
により88℃の温度で縦方向に4.2倍に延伸し、さ
らにテンターにより95℃の温度で横方向に4.2倍
に延伸し、110℃〜180℃の温度分布を有する熱処
理工程を経て二軸延伸フイルムを得た。該フイル
ムの物性値を第8表に示す。
【表】 延伸倍率において縦横の差がないためにヤング
率の縦と横の比が1.2未満である。 実施例 13 4,4′―ジフエニルジカルボン酸ジメチルエス
テル49モル、テルフタル酸ジメチルエステル51モ
ル、エチレングリコール215モル、1.4―ブタンジ
オール5モル、酢酸リチウム20g、カオリン30g
を実施例1と全く同様の反応槽に仕込み、実施例
1と全く同様の方法でエステル交換反応及び重合
反応を行い、ポリエステル(これをポリエステル
〔〕とする)を得た。このポリマーの示差熱分
析による融点は234.2℃であつた。 ポリエステル〔〕のチツプ10Kgから実施例1
と全く同様にしてつくつた二軸延伸フイルムの物
性値を第9表に示す。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 酸成分が4,4′―ジフエニルジカルボン酸25
    乃至60モル%とテレフタル酸75乃至40モル%とか
    らなりかつグリコール成分が主としてエチレング
    リコールからなるポリエステルの、いずれか一方
    向が高度に配向された二軸延伸フイルムであつ
    て、延伸倍率4.5以上で高度に配向された延伸方
    向Aのヤング率は少くとも600Kg/mm2でありかつ
    これと直交し延伸倍率3.0倍以上で配向された延
    伸方向Bのヤング率の1.2倍以上であり、延伸方
    向Aの屈折率nAと延伸方向Bの屈折率nBとが 0.03≦nA―nB であることを特徴とする異方性のポリエステルフ
    イルム。 2 延伸方向Aがフイルムの機械方向でありかつ
    延伸方向Bがフイルムの幅方向である特許請求の
    範囲第1項記載のポリエステルフイルム。
JP6215778A 1978-05-26 1978-05-26 Polyester film Granted JPS54153898A (en)

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