JPH0378470B2 - - Google Patents

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JPH0378470B2
JPH0378470B2 JP61143934A JP14393486A JPH0378470B2 JP H0378470 B2 JPH0378470 B2 JP H0378470B2 JP 61143934 A JP61143934 A JP 61143934A JP 14393486 A JP14393486 A JP 14393486A JP H0378470 B2 JPH0378470 B2 JP H0378470B2
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JP
Japan
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door
furniture
bodies
pair
fixed
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JP61143934A
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JPS6263790A (ja
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Yoshuki Mazaki
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Murakoshi Seiko KK
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Murakoshi Seiko KK
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Publication date
Application filed by Murakoshi Seiko KK filed Critical Murakoshi Seiko KK
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Publication of JPS6263790A publication Critical patent/JPS6263790A/ja
Publication of JPH0378470B2 publication Critical patent/JPH0378470B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、家具の扉装置に係り、特に、家具本
体の前面開口部に対向して少なくとも一対の扉体
を並設し、前面開口部に対して一対の扉体を前後
方向及び左右方向に向つてスライドさせ、この一
対の扉体にて前面開口部を開閉するようにした扉
装置に関する。
(従来の技術) 最近、家具の前面開口部を開口する手段とし
て、扉体を前方に向つてスライドさせてから左右
方向の側方に向つてスライドさせて開口するよう
にした家具の扉装置が用いられるようになつてい
る。したがつて、このような扉装置では、扉体を
前後方向へスライドさせる機構(前後スライダ)
と、扉体を左右方向へスライドさせる機構(左右
スライダ)とが必要である。
また、特開昭50−66939号公報に記載されてい
るように、フレームの開口部の一側部に固定戸を
設けるとともに、他側部に摺動戸を設け、この摺
動戸の上端部及び下端部にそれぞれ平行四辺形リ
ンクの一端部を回動自在に軸着するとともに、こ
の上下部の平行四辺形リンクの地端部を上記フレ
ームの上端部の案内軌道及び下端部の案内軌道の
それぞれに摺動案内部材を介して回動自在に軸着
した構成も知られている。
(発明が解決しようとする問題点) 上記扉体を前後方向及び左右方向にスライドさ
せる構成の扉装置では、可動部分が多くなつてい
るため、扉体が正確に平行移動しにくい。例え
ば、前後スライダを扉体の上部と下部とにそれぞ
れ対応する関係で独立して設けたとすると、扉体
を前後方向へスライドさせるとき、この扉体が前
後方向へ傾きやすくなり、その動作が不安定なも
のになる、という問題がある。
また、上記公報に記載の構造では、前面開口部
を開口する場合には、固定戸の端面部に摺動戸の
端面部を当接して固定戸と摺動戸とを同一平面に
並設した状態から摺動戸を外方に向つて押動し、
上下部の平行四辺形リンクのそれぞれの水平回動
によつて摺動戸を固定戸より外方に突出させると
ともに、上下部の平行四辺形リンクの他端部のそ
れぞれを摺動案内部材を介して上下の案内軌道の
それぞれに沿つて水平移動して摺動戸を固定戸の
前面部に重合させるものであるが、この際、摺動
戸の一方の端面部は固定戸の端面部に当接されて
いるとともに、他方の端面部はフレームの側枠部
材に当接されており、しかも、この摺動戸は、水
平回動する上下部の独立した平行四辺形リンクに
て支持されているため、この摺動戸を開閉方向に
水平移動する際にその動作が不安定になることが
あり、また、開口部の開口時には摺動戸を外方に
向つて押動する際の抵抗が大きく、摺動戸を軽快
に、かつ、スムーズに開口方向に移動することが
できず、使用勝手が好ましくなく、特に重量扉の
場合には、摺動戸の開閉移動が不安定で安全上問
題がある。
本発明は、このような問題点を解決しようとす
るもので、扉体を前後方向に向つてスライドさせ
るとき、この扉体が特に前後方向に傾くことを確
実に防止することができ、扉体を安定した状態で
軽快に、かつ、スムーズに開閉することができ、
使用勝手のよい家具の扉装置を提供することを目
的とするものである。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) 本発明の家具の扉装置は、家具本体1と、この
家具本体1の前面開口部2に対向して並設され前
面開口部2を開閉する少なくとも一対の扉体3,
4と、この一対の扉体3,4のそれぞれを家具本
体1に対して前後動自在に案内する前後スライダ
21および上記一対の扉体3,4のそれぞれを左
右動自在に支持する左右スライダ41とを備え、
上記前面開口部2の開口時には上記一方の扉体3
を前方に向つてスライドさせてから左右方向の一
方側に向つてスライドさせ隣接する他方の扉体4
の前側部に重合して開口する家具の扉装置におい
て、上記前後スライダ21は、上記家具本体1の
下端部に固定された前後固定レール22と、この
前後固定レール22に摺動自在に支持されかつ上
記左右スライダ41を介して上記各扉体3,4の
下端部に係止された前後可動レール23とからな
り、上記家具本体1に上記各扉体3,4のそれぞ
れの上下部の動きを同調させる上下同調機構71
を設け、この上下同調機構71は、上記各扉体
3,4のそれぞれに対向して上記家具本体1の左
右上部に設けられそれぞれの一端部が前後方向回
動自在に支持された前後一対の上部アーム体7
6,77と、この左右部の前後一対の上部アーム
体76,77の他端部のそれぞれに前後方向回動
自在に支持されそれぞれの前端部を上記各扉体
3,4の上端部にそれぞれ左右動自在に係合され
た左右の前後動板78と、上記家具本体1の左右
部に回動自在に支持されそれぞれの上端部に上記
左右部の一方の上部アーム体76の一端部の支持
点がそれぞれ固定された垂直状の左右のシヤフト
74と、この左右のシヤフト74の下端部のそれ
ぞれに基端部が固定され先端部が上記前後可動レ
ール23に回動自在に係合された下部アーム体7
3と、からなるものである。
また上記装置において、前後一対の上部アーム
体76,77の家具本体1への支持点は前後動板
78への支持点よりも隣接する扉体3,4側に位
置させ、上記前後一対の上部アーム体76,77
の前後動板78への支持点間の距離を家具本体1
への支持点間の距離よりも大きくしたものであ
る。
(作用) 本発明の家具の扉装置は、各扉体3,4を前後
動させるとき、上下同調機構71の同調作用によ
つて各扉体3,4の上部の動きと下部の動きとが
同調される。すなわち、家具本体1の下端部に固
定された前後固定レール22に対して前後可動レ
ール23が摺動すると、その摺動量に応じて、先
端部が前後可動レール23に回動自在に係合され
た下部アーム体73が、この下部アーム体73の
基端部に固定されたシヤフト74とともに回動さ
れる。それに伴つて、このシヤフト74の上端部
に一端部が固定された一方の上部アーム体76が
回動されるとともに、この一方の上部アーム体7
6及び他方の上部部アーム体77のそれぞれの他
端部に回動自在に支持された前後動板78が前後
方向に可動される。このようにして、各扉体3,
4の下端部に係止されたそれぞれの前後可動レー
ル23と各扉体3,4の上端部に係合されたそれ
ぞれの前後動板78との同調連動により、各扉体
3,4の前後方向に向つてのスライド時にはこれ
ら扉体3,4の上部の動きと下部の動きとが同調
され、これら扉体3,4が前後方向に傾くことが
防止される。
そして、一方の扉体3を他方の扉体4の前側部
にスライドすることにより、前面開口部2が開口
される。
また、前後一対の上部アーム体76,77の前
後動板78への支持点間の距離を家具本体1への
支持点間の距離より大きくしたことにより、扉体
3を後方に位置させた際には、前後動板78は前
方に向つて右方へ傾き、この扉体3はより安定し
た状態で支持され、また扉体3を前方に引き出し
た際には、前後動板78は前方に向つて左方へ傾
き、扉体3をより大きく開くことが可能になる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明
する。
この実施例の家具の扉装置は、第6図および第
7図に示したように、家具本体1の前面開口部2
を開閉するために用いられるものであり、この開
口部2に対向して並設された一対の扉体3,4を
有し、第7図に示すように、例えば一方の扉体3
を前方へスライドさせてから側方へスライドさせ
て、他方の扉体4の前面側へ重合することによつ
て開くようにしたものである。なお、上記家具本
体1は、略同一形状を有する直方体函形状の一対
の家具本体部材5,6を接合することによつて構
成されている。そして、上記扉体3,4は、それ
ぞれ各家具本体部材5,6の前面開口部2を開閉
するようになつている。
なお、本実施例の家具の扉装置は、両家具本体
部材5,6の接合面に対して左右対象でかつ独立
な構造となつているので、以下、一方の家具本体
部材5に設けられた部分について説明する。そし
て、他方の家具本体部材6に設けられた部分で図
面に表わされた部分については、一方の家具本体
部材5に設けられた対応する部分と同一符号を付
す。また、左右の位置関係の表現は、家具本体1
の正面から見たときのものである。
11はフレーム体で、上記家具本体部材5の下
面側縁部に垂設された幕板12の前部にそれぞれ
鉛直状に固定されたホルダ板13と、これらホル
ダ板13の下端にそれぞれ水平状に固定されたベ
ース板14と、これらベース板14の下面前端部
に横架された補強板15とで構成されている。な
お、上記ベース板14の前縁は、上記家具本体部
材5の前面と略同一平面上に位置しており、ま
た、上記ホルダ板13の前縁はそれよりも後方に
位置している。
21は前後スライダで、上記両ホルダ板13の
相対向する面にそれぞれ設けられている。そし
て、この前後スライダ21は、上記ホルダ板13
に固着された前後固定レール22と、この前後固
定レール22に前後動自在に支持された前後可動
レール23とからなつている。すなわち、上記前
後固定レール22は、正面略コ字形状に形成され
ているとともに、前端部に回動自在のローラ24
を有し、また、上記前後可動レール23は、正面
略逆L字形状に形成されているとともに、後端部
に回動自在のローラ25を有し、このローラ25
を上記前後固定レール22の下面に当接させ、こ
の固定レール22のローラ24を上記前後可動レ
ール23の上面に当接させた状態で、前後固定レ
ール22内に前後可動レール23が摺動自在に嵌
合されて前後動自在となつている。
そして、上記家具本体部材5の下部両側に位置
する一対の前後可動レール23は、左右同調機構
31によつて同調されるようになつている。この
左右同調機構31は、上記両ベース板14の上面
後端部に横架されたシヤフト取付板32と、この
取付板32上に設けられたシヤフト受33に回動
自在に支持された左右同調シヤフト34と、この
シヤフト34が下端部に固着され上端部の外面側
に係合軸35を有する左右同調アーム体36と、
上記前後可動レール23の側面後端部に固着さ
れ、上部に上記アーム体36の係合軸35が摺動
自在に係合される切欠部37を有するガイド板3
8とからなつている。
そうして、前後可動レール23の前後動に伴つ
て、アーム体36が揺動するとともに、シヤフト
34が回動するが、このシヤフト34を介して、
両前後可動レール23が連動され、それらの動き
が同調される。
上記両前後可動レール23の前端部には、相対
向する方向へ垂直に折曲された取付片部23aが
それぞれ形成されており、これら取付片部23a
の前面側に、左右スライダ41が設けられてい
る。この左右スライダ41は、上縁部および下縁
部を相対向する方向へ彎曲させた板状の左右固定
レール42および外側左右可動レール43と、こ
れら両レール42,43間に設けられた側面略I
字形状の内側左右可動レール44とからなり、こ
の内側左右可動レール44の上下縁部と上記左右
固定レール42および外側左右可動レール43の
上下縁部との間にボール45が介在させてあるこ
とにより、これらレール42,43,44が互い
に左右方向へ摺動自在になつている。そして、上
記左右固定レール42が、上記前後可動レール2
3の取付片部23aに、側面略逆L字形状の補強
板46を介して固着されている。なお、この左右
スライダ41の各レール42,43,44の摺動
は、これらレール42,43,44にそれぞれ形
成された図示しない係止部が互いに当接されるこ
とによつて係止され、左右スライダ41が最も伸
びた状態では、左右固定レール42の左端の若干
左方に外側左右可動レール43の右端が位置する
ようになつている。
また、上記外側左右可動レール43の前面に
は、その右端部および左端部に、板状の右側ロー
ラホルダ51および左側ローラホルダ52がそれ
ぞれ固着されているとともに、これら両ローラホ
ルダ51,52間に位置して、上部に側面略L字
形状の係合受部53を形成した係合プレート54
が固着されている。
そして、上記両ローラホルダ51,52の前面
側には、前後方向を回転軸とする支持ローラ5
5,56がそれぞれ回動自在に設けられていると
ともに、これら両ローラホルダ51,52の上縁
外端部から後方へ突出して、側面略逆L字形状の
突片51a,52aがそれぞれ形成されている。
また、外側ローラホルダ51の突片51aは、左
側ローラホルダ52の突片52aよりも、高さお
よび前後方向の長さが大きくなつており、この右
側ローラホルダ51の突片51aの後端部には、
鉛直方向を回転軸とする位置規制ローラ57が回
動自在に設けられており、さらに、左側ローラホ
ルダ52の突片52aの後端部には、鉛直方向を
回転軸とするガイドローラ58が回動自在に設け
られている。
また、上記位置規制ローラ57と同じ高さに位
置して、上記両ホルダ板13の前側間に、両側に
取付片部61c,61dを有する平面略コ字形状
かつ側面略逆L字形状の位置規制レール61が横
架されている。そして、この位置規制レール61
には、その左端部すなわち上記ガイドローラ58
が対向する位置に、切欠部61aが形成され、ま
た、右端部すなわち上記位置規制ローラ57が対
向する位置が、平面略L字形状に屈曲されて、収
納部61bに形成されている。
また、上記両ベース板14の上面前端部間に略
平板状の支持レール62が固着され、この支持レ
ール62の前縁部は上方へ折曲されて突縁部62
aに形成されている。
66は連結板で、略水平状の水平板部66a
と、この水平板部66aの前縁から上方へ延びる
前側垂直板部66bと、上記水平板部66aの後
縁から下方へ延びる後側垂直板部66cからな
り、上記前側垂直板部66bが上記扉体3の後面
下端部にボルト67によつて固着されている。そ
して、上記後側垂直板部66cの下縁部が、上記
左右スライダ41に設けられた結合プレート54
の係合受部53に係合されて、扉体3の下部が左
右スライダ41の外側左右可動レール43に連結
されている。また、連結板66の水平板部66a
の上面右端部には円柱形状のストツパ68が設け
られている。
また、この家具の扉装置には、扉体3の前後方
向のスライドに際しその下部および上部の動きを
同調させるための上下同調機構71が設けられて
いる。つぎに、この上下同調機構71について説
明する。
左側に位置する上記前後スライダ21の前後可
動レール23の前部には、正面略逆L字形状の係
合板72が固着されており、この係合板72の上
面には左右方向に延びる長孔72aが形成されて
いる。そして、この長孔72aには、下部アーム
体73の一端部下面に垂設された円柱形状の係合
部73aが摺動自在に係合されている。また、こ
の下部アーム体73の他端部上面には筒状のシヤ
フト受部73bが立設され、このシヤフト受部7
3bの略六角柱形状に形成された内部には、六角
柱形状の上下同調シヤフト74の下端部が回り止
めされた状態で嵌合固定されている。
そして、この上下同調シヤフト74は、上記家
具本体部材5の左側の側板5aに延着方向へ貫通
形成された貫通孔5b内に回動自在に貫通されて
いる。また、この貫通孔5bに対向して上記側板
5aの上面には、固定板75が固着され、この固
定板75の後部および中央部には、後側上部アー
ム体76および前側上部アーム体77の一端部下
面にそれぞれ垂設された筒状の被支持部76a,
77aが、それぞれ回動自在に支持されている。
そして、後側上部アーム体76の被支持部76a
の略六角柱形状に形成された内部には、上記貫通
孔5bから突出した上下同調シヤフト74の上端
部がボルト74aなどにより嵌合固定されてい
る。また、上記両上部アーム体76,77の他端
部上面にそれぞれ立設された軸部76b,77b
は、前後動板78の後部にそれぞれ回動自在に枢
着されているが、これらの軸部76b,77bす
なわち前後動板78への支持点間の距離は、上記
被支持部76a,77aすなわち家具本体1への
支持点間の距離よりも大きくなつている。
さらに、上記前後動板78の前端部には、支持
体79を介して、鉛直方向を回転軸方向とする上
部支持ローラ80が回動自在に垂設されている。
そして、この上部支持ローラ80は、上記扉体3
の上縁部に埋設された断面略J字形状の上部支持
レール81内に摺動自在に嵌合支持されている。
つぎに、この実施例の扉装置の組立方法の概略
を説明する。
まず、前後スライダ21、左右スライダ41、
左右同調機構31などを取付けたフレーム体11
を、家具本体部材5の下部にその前方より嵌めこ
み、このフレーム体11のホルダ板13に、家具
本体部材5の下面両側縁部に垂設された幕板12
を介して図示しないねじを螺着することにより、
このフレーム体11を家具本体部材5に取付け
る。ついで、この家具本体部材5の側板5aの貫
通孔5bに上下同調シヤフト74を貫通して、上
下同調機構71を組立てる。さらに、扉体3の上
部支持レール81に、上下同調機構71の上部支
持ローラ80を嵌合し、扉体3の下部に固着され
た連結板66の後側垂直板部66cを、左右スラ
イダ41の前面に固着された係合プレート54の
係合受部53に係合することによつて、扉体3を
取付ける。
このように、この扉装置の家具本体部材5への
組込は容易である。
つぎに、この実施例の扉装置の作動を説明す
る。
閉状態にある扉体3を開くには、この扉体3を
まず前方へスライドさせる。すなわち、扉体3を
前方へ引くと、前後スライダ21の前後固定レー
ル22に対して、前後可動レール23が前方へ摺
動し、この前後可動レール23の前面側に設けら
れた左右スライダ41に連結板66を介して連結
された扉体3が前方へ移動する。
上述のような前後スライダ21の作動に際して
は、その各レール22,23に設けられたローラ
24,25により、前後可動レール23の動きが
スムーズなものになるとともに、前述のような左
右同調機構31の働きにより、家具本体部材5の
両側に位置する両前後可動レール23の動きが同
調されるため、扉体3が左右方向に傾いたりしな
い。
なお、扉体3の前方へのスライドに際しては、
左右スライダ41の前面側に固定された両ローラ
ホルダ51,52に設けられた位置規制ローラ5
7およびガイドローラ58が、両ホルダ板13に
沿つてそれぞれ摺動し前後方向のガイドとなる。
また、前後可動レール23の前方への移動に伴
つて、この前後可動レール23に設けられた係合
板72に係合された下部アーム体73が、そのシ
ヤフト受部73bを中心として回動するととも
に、このシヤフト受部73bに固着された上下同
調シヤフト74が回動する。そして、このシヤフ
ト74の回動に伴つて、このシヤフト74に被支
持部76aが固着された後側上部アーム体76が
回動し、それに伴つて、この後側上部アーム体7
6に連結された前後動板78が、前後可動レール
23の移動量と等しい量だけ前方へ移動する。し
たがつて、このような上下同調機構71の働きに
より、扉体3の下部と上部との動きが同調される
ので、この扉体3は前後方向に傾いたりしない。
また、扉体3を前方に引き出した状態では、左
右スライダ41の前面側に設けられた支持ローラ
55,56は支持レール62の上方に若干浮いて
位置している。したがつて、扉体3を閉じた状態
とともにこの状態では、扉体3の荷重は、畳まれ
た状態の左右スライダ41および上下同調機構7
1の上部支持ローラ80で支持されている。
つぎに、扉体3を左右スライダ41により左方
へスライドさせて、この扉体3を他方の扉体4の
前面側に重合して、家具本体部材5と前面開口部
2を開放する。すなわち前後可動レール23に固
定された左右固定レール42に対して、内側左右
可動レール44と、扉体3が係合された外側左右
可動レール43とを摺動させることにより、扉体
3を左方へスライドさせる。
このとき、外側左右可動レール43に固定され
た右側ロールホルダ51に設けられた位置規制ロ
ーラ57が、フレーム体11に固定された位置規
制レール61の前面に沿つて当接されて、扉体3
の後方への遊動が防止される。これとともに、左
側ローラホルダ52に設けられたガイドローラ5
8が、隣りの扉体4の連結板66の後側垂直部6
6cの前面に沿つて当接し、隣りの扉体4の開動
作を防止し、かつ、開いた扉体3の後方への遊動
を防止する。
また、扉体3の下部を支持している左右スライ
ダ41は、前後可動レール23のみによつて支持
されており、この前後可動レール23は、前後固
定レール22により若干のがたを有する状態で支
持されているので、扉体3をその横方向の長さの
半分ほどスライドさせた状態では、伸びた左右ス
ライダ41が扉体3の荷重により若干撓み、外側
左右可動レール43の左側に設けられた支持ロー
ラ56が、隣りの家具本体部材6に設けられた支
持レール62に当接される。すなわち、左右スラ
イダ41が伸び、この左右スライダ41に扉体3
を荷重をかけることが好ましくなくなつた段階
で、扉体3の荷重は、支持ローラ56により支持
されることになる。
なお、扉体3の移動は、その連結板66の水平
板部66aに設けられたストツパ68が、隣りの
扉体4の連結体66の側縁に当接されることによ
つて係止される。
ところで、前述のように、上下同調機構71に
おいて、上部支持ローラ80を有する前後動板7
8は、家具本体部材5に固着された固定板75に
一対の上部アーム体76,77で連結して前後可
動自在としたので、扉体3,4の前後動に伴つて
若干左右動する。しかも、両上部アーム体76,
77は、それらの前後動板78に枢着された軸部
76b,77b間の距離が、固定板75に枢着さ
れた被支持部76a,77a間の距離よりも大き
くなつているので、第4図の実線で示すように、
扉体3を後方に位置させた際には、前後動板78
は前方に向つて右方へ傾き、扉体3を前方に引き
出した際には、前後動板78は前方に向つて左方
へ傾くことになる。すなわち、扉体3を閉じた際
には、前後動板78に設けられた上部支持ローラ
80が扉体3の上部支持レール81内において、
その中央部より位置するので、この扉体3はより
安定した状態で支持され、また、扉体3を開いた
際には、上部支持ローラ80が、より他方の扉体
4側に位置するので、上記扉体3をより大きく開
くことが可能となる。
そうして、開いた扉体3を再び閉じるには、こ
の扉体3を右方にスライドさせ、ついで、後方に
スライドさせればよい。
なお、上記実施例では、家具本体1の前面開口
部2を一対の扉体3,4により開閉するようにし
た構造について説明したが、扉体3,4は2枚に
限るものではなく、前面開口部2に対向して3枚
以上の扉体を設けてもよい。
〔発明の効果〕
本発明によれば、各扉体3,4の上端部には、
家具本体1の左右上部に設けた前後一対の上部ア
ーム体76,77にて支持された前後動板78の
前端部を左右動自在に係合するとともに、各扉体
3,4の下端部を係止した前後可動レール23に
は下部アーム体73の先端部を回動自在に係合
し、上記一方の上部アーム体76の一端部と上記
下部アーム体73の基端部間にはシヤフト74の
上下端部を固定し、上記各扉体3,4のそれぞれ
の上下動の動きを同調させる上下同調機構71を
構成したので、各扉体3,4を前後方向に向つて
スライドさせるとき、上下同調機構71の同調作
用によつて各扉体3,4の上部の動きと下部の動
きとが同調され、各扉体3,4が前後方向に傾く
ことを確実に防止することができ、各扉体3,4
を安定した状態で軽快に、かつ、スムーズに開閉
することができ、特に重量扉の場合には安定して
開閉移動することができ、かつ、安全であり、使
用勝手を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の家具の扉装置の一実施例を示
す一部を切り欠いた下部の側面図、第2図はその
一部を切り欠いた上部の側面図、第3図はその一
部を切り欠いた下部の平面図、第4図はその一部
を切り欠いた上部の平面図、第5図はその一部を
切り欠いた下部の正面図、第6図は家具の斜視
図、第7図はその扉体を開いた状態を示す斜視図
である。 1……家具本体、2……前面開口部、3,4…
…扉体、21……前後スライダ、22……前後固
定レール、23……前後可動レール、41……左
右スライダ、71……上下同調機構、73……下
部アーム体、74……シヤフト、76,77……
上部アーム体、78……前後動板。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 家具本体1と、この家具本体1の前面開口部
    2に対向して並設され前面開口部2を開閉する少
    なくとも一対の扉体3,4と、この一対の扉体
    3,4のそれぞれを家具本体1に対して前後動自
    在に案内する前後スライダ21および上記一対の
    扉体3,4のそれぞれを左右動自在に支持する左
    右スライダ41とを備え、上記前面開口部2の開
    口時には上記一方の扉体3を前方に向つてスライ
    ドさせてから左右方向の一方側に向つてスライド
    させ隣接する他方の扉体4の前側部に重合して開
    口する家具の扉装置において、 上記前後スライダ21は、上記家具本体1の下
    端部に固定された前後固定レール22と、この前
    後固定レール22に摺動自在に支持されかつ上記
    左右スライダ41を介して上記一対の扉体3,4
    の下端部に係止された前後可動レール23とから
    なり、 上記家具本体1に上記各扉体3,4のそれぞれ
    の上下部の動きを同調させる上下同調機構71を
    設け、 この上下同調機構71は、上記各扉体3,4の
    それぞれに対向して上記家具本体1の左右上部に
    設けられそれぞれの一端部が前後方向回動自在に
    支持された前後一対の上部アーム体76,77
    と、この左右部の前後一対の上部アーム体76,
    77の他端部のそれぞれに前後方向回動自在に支
    持されそれぞれの前端部を上記各扉体3,4の上
    端部にそれぞれ左右動自在に係合された左右の前
    後動板78と、上記家具本体1の左右部に回動自
    在に支持されそれぞれの上端部に上記左右部の一
    方の上部アーム体76の一端部の支持点がそれぞ
    れ固定された垂直状の左右のシヤフト74、この
    左右のシヤフト74の下端部のそれぞれに基端部
    が固定され先端部が上記前後可動レール23に回
    動自在に係合された下部アーム体73と、からな
    ることを特徴とする家具の扉装置。 2 前後一対の上部アーム体76,77の家具本
    体1への支持点は前後動板78への支持点よりも
    隣接する扉体3,4側に位置させ、上記前後一対
    の上部アーム体76,77の前後動板78への支
    持点間の距離を家具本体1への支持点間の距離よ
    りも大きくしたことを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の家具の扉装置。
JP14393486A 1986-06-19 1986-06-19 家具の扉装置 Granted JPS6263790A (ja)

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Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5066939A (ja) * 1973-10-19 1975-06-05

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JPH0122068Y2 (ja) * 1984-10-23 1989-06-29

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