JPH0378471B2 - - Google Patents

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JPH0378471B2
JPH0378471B2 JP61143935A JP14393586A JPH0378471B2 JP H0378471 B2 JPH0378471 B2 JP H0378471B2 JP 61143935 A JP61143935 A JP 61143935A JP 14393586 A JP14393586 A JP 14393586A JP H0378471 B2 JPH0378471 B2 JP H0378471B2
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JP
Japan
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door
fixed
furniture
pair
rail
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JP61143935A
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Yoshuki Mazaki
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Murakoshi Seiko KK
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Murakoshi Seiko KK
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Publication date
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Publication of JPS6263791A publication Critical patent/JPS6263791A/ja
Publication of JPH0378471B2 publication Critical patent/JPH0378471B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、家具の扉装置に係り、特に、家具本
体の前面開口部に対向して少なくとも一対の扉体
を並設し、前面開口部に対して一体の扉体を前後
方向及び左右方向に向つてスライドさせ、一対の
扉体にて前面開口部を開閉するようにした装置に
関する。
(従来の技術) 最近、家具の前面開口部を開口する手段とし
て、扉体を前方に向つてスライドさせてから左右
方向の側方に向つてスライドさせるようにした家
具の扉装置が用いられるようになつている。した
がつて、この種家具の扉装置では、扉体を前後方
向に向つてスライドさせる機構(前後スライダ)
および左右方向に向つてスライドさせる機構(左
右スライダ)が必要である。
また、特開昭50−66939号公報に記載されてい
るように、フレームの開口部の一側部に固定戸を
設けるとともに、他側部に摺動戸を設け、この摺
動戸の上端部及び下端部にそれぞれ平行四辺形リ
ンクの一端部を回動自在に軸着するとともに、こ
の上下部の平行四辺形リンクの他端部を上記フレ
ームの上端部の案内軌道及び下端部の案内軌道の
それぞれに摺動案内部材を介して回動自在に軸着
した構成も知られている。
(発明が解決しようとする問題点) 上記扉体を前後方向および左右方向にスライド
させる扉装置では、可能部分が多いため、扉体を
スライドさせる際、この扉体ががたつき易いとい
う問題がある。
また、上記公報に記載の構造では、前面開口部
を開口する場合には、固定戸の端面部に摺動戸の
端面部を当接して固定戸と摺動戸とを同一平面に
並設した状態から摺動戸を外方に向つて摺動し、
上下部の平行四辺形リンクのそれぞれの水平回動
によつて摺動戸を固定戸より外方に突出させると
ともに、上下部の平行四辺形リンクの他端部のそ
れぞれを摺動案内部材を介して上下の案内軌道の
それぞれに沿つて水平移動して摺動戸を固定戸の
前面部に重合させるものであるが、この際、摺動
戸の一方の端面部は固定戸の端面部に当接されて
いるとともに、他方の端面部はフレームの側枠部
材に当接されており、しかも、この摺動戸は、水
平回動する上下部の平行四辺形リンクにて支持さ
れているため、摺動戸を外方に向つて押動する際
の抵抗が大きく、摺動戸を軽快に、かつ、スムー
ズに開口方向に移動することができず、使用勝手
が好ましくなく、重量扉の場合には、一対の扉体
ががたつき易くその開口移動が不安定で安全上問
題がある。
本発明は、このような問題点を解決しようとす
るもので、簡単な構造で扉体の前後方向および左
右方向へのスライド時に、この扉体のがたつきを
確実に防止することができ、扉体を安定した状態
で軽快に、かつ、スムーズに開口方向に向つてス
ライドすることができ、重量扉の開閉も安全で使
用勝手のよい家具の扉装置を提供することを目的
とするものである。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) 本発明の家具の扉装置は、家具本体1と、この
家具本体1の前面開口部2に対向して並設され前
面開口部2を開閉する少なくとも一対の扉体3,
4と、この一対の扉体3,4のそれぞれを上記家
具本体1に対して前後動自在に案内する前後スラ
イダ21および上記一対の扉体3,4のそれぞれ
を左右動自在に支持する左右スライダ41とを備
え、上記前面開口部2の開口時には上記一方の扉
体3を前方に向つてスライドさせてから左右方向
の一方側に向つてスライドさせ隣接する扉体3,
4の前側部に重合して開口する家具の扉装置にお
いて、上記前後スライダ21は、上記一対の扉体
3,4の左右部に対向してそれぞれ家具本体1の
下端左右部に固定された前後固定レール22と、
これら一対の前後固定レール22にそれぞれ摺動
自在に支持された前後可動レール23とからな
り、上記左右スライダ41は、上記前後可動レー
ル23の前端部に横架固定された左右方向に長い
左右固定レール42と、この左右固定レール42
に左右方向に摺動自在に支持され上記一対の扉体
3,4が固定された左右可動レール43とからな
り、この左右可動レール43の両端部にローラ5
7,58をそれぞれ回動自在に設け、上記一対の
扉体3,4の前後方向へのスライド時に上記両ロ
ーラ57,58を前後方向に案内するレール13
を上家具本体1にそれぞれ設けるとともに、上記
一対の扉体3,4の左右方向へのスライド時に上
記ローラ57,58を左右方向に案内するレール
61,66cを上記家具本体1および隣接する扉
体3,4にそれぞれ設けたものである。
(作用) 本発明の家具の扉装置では、家具本体1に固定
された前後固定レール22に対して前後可動レー
ル23を修道させることにより、扉体3,4を前
後方向にスライドさせるとともに、前後可動レー
ル23に固定された左右固定レール42に対して
左右可動レール43を摺動させることにより、扉
体3,4を左右方向にスライドさせて、その扉体
3,4にて家具本体1の前面開口部2を開閉す
る。そして、扉体3,4前後方向へのスライド時
には、左右可動レール43の両端部のローラ5
7,58が、家具本体1に固定されたレール13
上をそれぞれ摺動して、扉体3,4が左右方向に
がたつくことを防止する。また、扉体3,4の左
右方向へのスライド時には、上記両ローラ57,
58が、隣接する扉体3,4に固定されたレール
66cおよび家具本体1に固定されたレール61
上を摺動して、一対の扉体3,4が前後方向にが
たつくことを防止する。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明
する。
この実施例の家具の扉装置は、第6図および第
7図に示したように、家具本体1の前面開口部2
を開閉するために用いられるものであり、この開
口部2に対向して並設された一対の扉体3,4を
有し、第7図に示すように、例えば一方の扉体3
を前方へスライドさせてから側方へスライドさせ
て、他方の扉体4の前面側へ重合することによつ
て開くようにしたものである。なお、上記家具本
体1は、略同一形状を有する直方体函形状の一対
の家具本体部材5,6を接合することによつて構
成されている。そして、上記扉体3,4は、それ
ぞれ各家具本体部材5,6の前面開口部2を開閉
するようになつている。
なお、本実施例の家具の扉装置は、両家具本体
部材5,6の接合面に対して左右対称でかつ独立
な構造となつているので、以下、一方の家具本体
部材5に設けられた部分について説明する。そし
て、他方の家具本体部材6に設けられた部分で図
面に表われた部分については、一方の家具本体部
材5に設けられた対応する部分と同一符号を付
す。また、左右の位置関係の表現は、家具本体1
の正面から見たときのものである。
11はフレーム体で、上記家具本体部材5の下
面両側縁部に垂設された幕板12の前部にそれぞ
れ鉛直状に固定されたレールを兼ねるホルダ板1
3と、これらホルダ板13の下端にそれぞれ水平
状に固定されたベース板14と、これらのベース
板14の下面前端部に横架された補強板15とで
構成されている。なお、上記ベース板14の前縁
は、上記家具本体部材5の前面と略同一平面上に
位置しており、また、上記ホルダ板13の前縁は
それよりも後方に位置している。
21は前後スライダで、上記両ボルダ板13の
相対向する面にそれぞれ設けられている。そし
て、この前後スライダ21は、上記ホルダ板13
に固着された前後固定レール22と、この前後固
定レール22に前後動自在に支持された前後可動
レール23とからなつている。すなわち、上記前
後固定レール22は、上面略コ字形状に形成され
ているとともに、前端部に回動自在のローラ24
を有し、また、上記前後可動レール23は、正面
略逆L字形状に形成されているとともに、後端部
に回動自在のローラ25を有し、このローラ25
を上記前後固定レール22の下面に当接させ、こ
の固定レール22のローラ24を上記前後可動レ
ール23の上面に当接させた状態で、前後固定レ
ール22内に前後可動レールが23が摺動自在に
嵌合されて前後動自在となつている。
そして、上記家具本体部材5の下部両側に位置
する一対の前後可動レール23は、左右同調機構
31によつて同調されるようになつている。この
左右同調機構31は、上記両ベース板14の上面
後端部に横架されたシヤフト取付板32と、この
取付板32上に設けたれたシヤフト受32に回動
自在に支持された左右同調シヤフト34と、この
シヤフト34が下端部に固着され上端部の外側面
に係合軸35を有する左右同調アーム体36と、
上記前後可動レール23の側面後端部に固着さ
れ、上部に上記アーム体36の係合軸35が摺動
自在に係合される切欠部37を有するガイド板3
8とからなつている。
そうして、前後可動レール23の前後動に伴つ
て、アーム体36が揺動するとともに、シヤフト
34が回動するが、このシヤフト34を介して、
両前後可動レール23が連動され、それらの動き
が同調される。
上記両前後可動レール23の前端部には、相対
向する方向へ垂直に折曲された取付片部23aが
それぞれ形成されており、これら取付片部23a
の前面側に、左右スライダ41が設けられてい
る。この左右のスライダ41は、上縁部および下
縁部を相対向する方向へ彎曲させた板状の左右固
定レール42および外側左右可動レール43と、
これら両レール42,43に設けられた側面略
字形状の内側左右可動レール44とからなり、こ
の内側左右可動レール44の上下縁部と上記左右
固定レール42および外側左右可動レール43の
上下縁部との間にボール45が介在させてあるこ
とにより、これらレール42,43,44が互い
に左右方向へ摺動自在になつている。そして、上
記左右固定レール42が、上記前後可動レール2
3の取付片部23aに、側面略逆L字形状の補強
板46を介して固着されている。なお、この左右
スライダ41の各レール42,43,44の摺動
は、これら42,43,44にそれぞれ形成され
た図示しない係止部が互いに当接されることによ
つて係止され、左右スライダ41が最も伸びた状
態では、左右固定レール42の左端の若干左方に
外側左右可動レール43の右端が位置するように
なつている。
また、上記外側左右可動レール43の前面に
は、その右端部および左端部に、板状の右側ロー
ラホルダ51およ左側ローラホルダ52がそれぞ
れ固着されているとともに、これら両ローラホル
ダ51,52間に位置して、上部に側面略L字形
状の係合受部53を形成した係合プレート54が
固着されている。
そして、上記両ローラホルダ51,52の前面
側には、前後方向を回転軸とする支持ローラ5
5,56がそれぞれ回動自在に設けられていると
ともに、これら両ローラホルダ51,52の上縁
外端部から後方へ突出して、側面略逆L字形状の
突片51a,52aがそれぞれ形成されている。
また、右側ローラホルダ51の突片51aは、左
側ローラホルダ52の突片52aよりも、高さお
よび前後方向の長さ大きくなつており、この右側
ローラホルダ51の突片51aの後端部には、鉛
直方向を回転軸とする位置規制ローラ57が回動
自在に設けられており、さらに、左側ローラホル
ダ52の突片52aの後端部には、鉛直方向を回
転軸とするガイドローラ58が回動自在に設けら
れている。
また、上記位置既制ローラ57と同じ高さに位
置して、上記両ホルダ板13の前側間に、両側に
取付け部61c,61dを有する平面略コ字形状
かつ側面略逆L字形状の位置規制レール61が横
架されている。そして、この位置規制レール61
には、その左端部すなわち上記ガイドローラ58
が対向する位置に、切欠部61aが形成され、ま
た、右端部すなわち上記位置規制ローラ57が対
向する位置が、平面略L字形状に屈曲されて、収
納部61bに形成されている。
また、上記両ベース板14の上面前端部間に略
平板状の支持レール62が固着され、この支持レ
ール62の前縁部は上方へ折曲されて突縁部62
aに形成されている。
66は連結板で、略水平状の水平板部66a
と、この水平板部66aの前縁から上方へ伸びる
前側垂直板部66bと、上記水平板部66aの後
縁から下方へう伸びるレールを兼ねる後側垂直板
部66cとからなり、上記前側垂直板部66bが
上記扉体3の後面下端部にボルト67によつて固
着されている。そして、上記後側垂直板部66c
の下縁部が、上記左右スライダ41に設けられた
係合プレート54の係合受部53に係合されて、
扉体3の下部が左右スライダ41の外側左右可動
レール43に連結されている。また、連結板66
の水平板部66aの上面右端部には円柱形状のス
トツパ68が設けられている。
また、この家具の扉装置には、扉体3の前後方
向のスライドに際しその下部および上部の動きを
同調させるための上下同調機構71が設けられて
いる。つぎに、この上下同調機構71について説
明する。
左側に位置する上記前後スライダ21の前後可
動レール23の前部には、正面略逆L字形状の係
合板72が固着されており、この係合板72の上
面には左右方向に延びる長孔72aが形成されて
いる。そして、この長孔72aには、上下同調ア
ーム体73の一端部下面に垂設された円柱形状の
係合部73aが摺動自在に係合されている。ま
た、この上下同調アーム体73の他端部上面には
筒状のシヤフト受部73bが立設され、このシヤ
フト受部73bの略六角柱形状に形成された内部
には、六角柱形状の上下同調シヤフト74の下端
部が回り止めされた状態で嵌合固定されている。
そして、この上下同調シヤフト74は、上記家
具本体部材5の左側の側板5aに鉛直方向へ貫通
形成された貫通孔5b内に回動自在に貫通されて
いる。また、この貫通孔5bに対向して上記側板
5aの上面には、固定板75が固着され、この固
定板75の後部および中央部には、後側アーム体
76および前側アーム体77の一端部下面にそれ
ぞれ垂設された筒状の被支持部76a,77a
が、それぞれ回動自在に支持されている。そし
て、後側アーム体76の被支持部76aの略六角
柱形状に形成された内部には、上記貫通孔5bか
ら突出した上下同調シヤフト74の上端部がボル
ト74aにより嵌合固定されている。また、上記
両アーム76,77の他端部上面にそれぞれ立設
された軸部76b,77bは、前後動板78の後
部にそれぞれ回動自在に枢着されているが、これ
ら軸部76b,77b間の距離は、上記支持部7
6a,77a間の距離よりも大きくなつている。
さらに、上記前後動板78の前端部には、支持
体79を介して、鉛直方向を回転軸方向とする上
部支持ローラ80が回動自在に垂設されている。
そして、この上部支持ローラ80は、上記扉体3
の上縁部に埋設された断面略J字形状の上部支持
レール81内に摺動自在に嵌合支持されている。
つぎに、この実施例の扉装置の組立方法の概略
を説明する。
まず、前後スライダ21、左右スライダ41、
左右同調機構31などを取付けたフレーム体11
を、家具本体部材5の下部にその前方より嵌めこ
み、このフレーム体11のボルダ板13に、家具
本体部材5の下面両側縁部に垂設された幕板12
を介して図示しないねじを螺着することにより、
このフレーム体11を家具本体部材5に取付け
る。ついで、この家具本体部材5の側板5aの貫
通孔5bに上下同調シヤフト74を貫通して、上
下同調機構71を組立てる。さらに、扉体3の上
部支持レール81に、上下同調機構71の上部支
持ローラ80を嵌合し、扉体3の下部に固着され
た連結板66の後側垂直板部66cを、左右スラ
イダ41の前面に固着された係合プレート54の
係合受部53に係合することによつて、扉体3を
取付ける このように、この扉装置の家具本体部材5への
組込は容易である。
つぎに、いこの実施例の扉装置の動作を説明す
る。
閉状態にある扉体3を開くには、この扉体3を
まず前方へスライドさせる。すなわち、扉体3を
前方へ引くと、前後スライダ21の前後固定レー
ル22に対して、前後可動レール23が前方へ摺
動し、この前後可動レール23の前面側に設けら
れた左右スライダ41に連結板66を介して連結
された扉体3が前方へ移動する。
上述のような前後スライダ21の作動に際して
は、その各レール22,23に設けられたローラ
24,25により、前後可動レール23の動きが
スムーズなものになるとともに、前述のような左
右同調機構31の動きにより、家具本体部材5の
両側に位置する両前後可動レール23の動きが同
調されるため、扉体3が左右方向に傾いたりしな
い。
なお、扉体3の前方へのスライドに際しては、
左右スライダ41の前面側に固定された両ローラ
ホルダ51,52に設けられた位置規則ローラ5
7およびガイドローラ58が、レールを兼ねる両
ボルダ板13に沿つてそれぞれ摺動し、扉体3の
左右方向のがたつくが防止されるとともに、その
い前後動がよりスムーズなものとなる。
また、前後可動レール23の前方への移動に伴
つて、この前後可動レール23に設けられた係合
板72に係合された上下同調アーム対73が、そ
のシヤフト受部73bを中心として回動するとと
もに、このシヤフト受部73bに固着された上下
同調シヤフト74が回動する。そして、このシヤ
フト74の回動に伴つて、このシヤフト74に被
支持部76aが固着された後側アーム対76が回
動し、それに伴つて、この後側アーム対76に連
係された前後動板78が、前後可動レール23の
移動量と等しい量だけ前方へ移動する。したがつ
て、このような上下同調機構71の働きにより、
扉体3の下部と上部との動きが同調されるので、
この扉体3は前後方向に傾いたりしない。
また、扉体3を前方に引き出した状態では、左
右スライダ41の前面側に設けられた支持ローラ
55,56は支持レール62の上方に若干浮いて
位置している。したがつて、扉体3を閉じた状態
とともにこの状態では、扉体3の荷重は、畳まれ
た状態の左右スライダ41および上下同調機構7
1の上部支持ローラ80で支持されている。
つぎに、扉体3を左右スライダ41により左方
へスライドさせて、この扉体3を他方の扉体4の
前面側に重合して、家具本体部材5の前面開口部
2を開放する。すなわち前後可動レール23に固
定された左右固定レール42に対して、内側左右
可動レール44と、扉体3が係合された外側左右
可動レール43とを摺動させることにより、扉体
3を左方へスライドさせる。
このとき、外側左右可動レール43に固定され
た右側ローラホルダ51に設けられた位置規則ロ
ーラ57が、フレーム体11に固定された位置規
制レール61の前面に沿つて当接されて、扉体3
の後方への遊動が防止される。これとともに、、
左側ローラホルダ52に設けられたガイドローラ
58が、隣りの扉体4の連結板66のレールを兼
ね後側垂直板部66cの前面に沿つて当接し、隣
りの扉体4の開動作を防止し、かつ、開いた扉体
3の後方へ遊動を防止する。
また、扉体3の下部を支持している左右スライ
ダ41は、前後可動レール23のみによつて支持
されており、この前後可動レール23は、前後固
定レール22により若干のがたを有する状態で支
持されているので、扉体3をその横方向の長さの
半分ほどスライドさせた状態では、伸びた左右ス
ライダ41が扉体3の荷重により若干撓い、外側
左右可動レール43の左側に設けられた支持ロー
ラ56が、隣りの家具本体部材6に設けられた支
持レール62に当接される。すなわち、左右スラ
イダ41が伸び、この左右スライダ41に扉体3
の荷重をかけることが好ましくなつた段階で、扉
体3の荷重は、支持ローラ56により支持される
ことになる。
なお、扉体3の移動は、その連結板66の水平
板部66aに設けられたストツパ68が、隣りの
扉体4の連結板66の側縁に当接されることによ
つて係止される。
ところで、前述のように、上下同調機構71に
おいて、上部支持ローラ80を有する前後動板7
8と、家具本体部材5に固着された固定板75と
を連結するアーム体76,77は、それらの前後
動板78に枢着された軸部76b,77b間の距
離が、固定板75に枢着された被支持部76a,
77a間の距離よりも大きくなつているので、第
4図の実線で示すように、扉体3を後方に位置さ
せた際には、前後動板78は前方に向つて右方へ
傾き、扉体3を前方に引き出した際には、前後動
板78は前方に向つて左方へ傾くことになる。す
なわち、扉体3を閉じた際には、前後動板78に
設けられた上部支持ローラ80が扉体3の上部支
持レール81内において、その中央部より位置す
るので、この扉体3はより安定した状態で支持さ
れ、また、扉体3を開いた際には、上部支持ロー
ラ80が、より他方の扉体4側に位置するので、
上記扉体3をより大きく開くことが可能となる。
そうして、開いた扉体3を再び閉じるにな、こ
の扉体3を右方にスライドさせ、ついで、後方に
スライドさせればよい。
なお、上記実施例では、ボルダ板13を扉体3
の前後動時位置規制ローラ57が摺動されるレー
ルとしたが、位置規則レール61の収納部61b
の側面を位置規制ローラ57が摺動されるレールと
してもよい。さらに、位置規制レール61の取付
片部61dをガイドローラ58が摺動されるレー
ルとするなどしてもよい。
また、上記実施例では、家具本体1の前面開口
部2を一対の扉体3,4により開閉するようにし
た構造について説明したが、扉体3,4は2枚に
限るものではなく、前面開口部2に対向して3枚
以上の扉体を設けてもよい。
〔発明の効果〕
本発明によれば、一対の扉体3,4の前後方向
へのスライド時には、左右可動レール43の両端
部に設けられたローラ57,58が、家具本体1
に設けられた前後方向のレール13にそつてそれ
ぞれ案内されるので、一対の扉体3,4が左右方
向にがたつくことを確実に防止することができ、
また、一対の扉体3,4の左右方向へのスライド
時には、上記両ローラ57,58が、家具本体1
および隣接する扉体3,4に設けた左右方向のレ
ール61,66cに沿つて案内されるので、一対
の扉体3,4が前後方向にがたつくことを確実に
防止することができ、さらに、上述のように一対
の扉体3,4の左右方向のがたつきを防止するロ
ーラと前後方向のがたつきを防止するローラとを
同一のローラ57,58で兼用したもので、部品
数も少なくてよく、構造を簡単にできる。
したがつて、一対の扉体3,4を安定した状態
で軽快に、かつ、スムーズに開口方向に向つてス
ライドすることができ、重量扉の開閉も安全で使
用勝手のよい家具の扉装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の家具の扉装置の一実施例を示
す一部を切り欠いた平面図、第2図はその一部を
切り欠いた側面図、第3図はその一部を切り欠い
た正面図、第4図はその上下同調機構を示す一部
を切り欠いた平面図、第5図はその一部を切り欠
いた側面図、第6図は家具の斜視図、第7図はそ
の扉体を開いた状態を示す斜視図である。 1……家具本体、2……前面開口部、3,4…
…扉体、13……レールを兼ねるホルダ板、21
……前後スライダ、22……前後固定レール、2
3……前後可動レール、41……左右スライダ、
42……左右固定レール、43……左右可動レー
ル、57……ローラ、58……ローラ、61……
レール、66c……レールを兼ねる連結板の後側
垂直板部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 家具本体1と、この家具本体1の前面開口部
    2に対向して並設され前面開口部2を開閉する少
    なくとも一対の扉体3,4と、この一対の扉体
    3,4のそれぞれを上記家具本体1に対して前後
    動自在に案内する前後スライダ21および上記一
    対の扉体3,4のそれぞれを左右動自在に支持す
    る左右スライダ41とを備え、上記前面開口部2
    の開口時には上記一方の扉体3を前方に向つてス
    ライドさせてから左右方向の一方側に向つてスラ
    イドさせ隣接する扉体3,4の前側部に重合して
    開口する家具の扉装置において、 上記前後スライダ21は、上記一対の扉体3,
    4の左右部に対向してそれぞれ家具本体1の下端
    左右部に固定された前後固定レール22と、これ
    ら一対の前後固定レール22にそれぞれ摺動自在
    に支持された前後可動レール23とからなり、 上記左右スライダ41は、上記前後可動レール
    23の前端部に横架固定された左右方向に長い左
    右固定レール42と、この左右固定レール42に
    左右方向に摺動自在に支持され上記一対の扉体
    3,4が固定された左右可動レール43とからな
    り、 この左右可動レール43の両端部にローラ5
    7,58をそれぞれ回動自在に設け、 上記一対の扉体3,4の前後方向へのスライド
    時に上記両ローラ57,58を前後方向に案内す
    るレール13を上記家具本体1にそれぞれ設ける
    とともに、 上記一対の扉体3,4の左右方向へのスライド
    時に上記両ローラ57,58を左右方向に案内す
    るレール61,66cを上記家具本体1および隣
    接する扉体3,4にそれぞれ設けたことを特徴と
    する家具の扉装置。
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