JP3741202B2 - スライド扉構造体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は収納庫に於けるスライド扉構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、収納庫に於いて、扉が収納庫本体の両縁で揺動可能に枢着された両開きのものや、図9に示すように、収納庫本体開口部48の内面側にレール47,47を2条設け、夫々にスライド扉46,46を設けているインセット型のものが広く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
扉が両開きの収納庫は、開閉のとき扉の手前側に広大なスペースを必ず必要とするという問題点がある。また、図9に示すように、2条のレール47,47に夫々スライド扉46,46を設けた収納庫50は、収納庫の有効利用できる奥行きdが減少してしまう。また、扉が大きく重い場合、その開閉のためのローラ等を扉内部に設けるため扉を厚くする必要があり、有効利用できる収納庫の奥行きdがさらに減少してしまう。また、特に気密性、防塵性を必要とする収納庫の場合、扉46,46の一方又は他方を開けたとき、開口部48の中央は、左右の扉46,46がラップ部wを必要とするため完全な半開状態(50%開)とならない。また、気密性、防塵性を確保するパッキンの構造が複雑で、その性能も確実なものではなく、パッキンの摺動面が摩耗や損傷を受けやすいという問題点がある。
【0004】
そこで本発明は、奥行き・開口寸法を有効利用でき、スムースな開閉が行え、且つ、開閉状態が好ましいスライド扉構造体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明に係るスライド扉構造体は、前面に開口部を有する収納庫本体と、収納庫本体の上記開口部の外面に設けられるスライド扉と、を具備し、さらに、全閉状態で左スライド扉と右スライド扉とが同一鉛直平面状に位置し、かつ、左右スライド扉の内の一方を開くとき一旦手前へ引き出してから横方向へスライドして、全開状態で左右スライド扉の内の他方の外面に重なるように開閉ガイドするガイド手段を備え、さらに、上記収納庫本体内の上縁及び下縁に平面仕切り板が配置され、上記上縁の平面仕切り板の上方側及び上記下縁の平面仕切り板の下方側にそれぞれ上記ガイド手段を設けたものである。
【0006】
また、前面に開口部を有する収納庫本体と、収納庫本体の上記開口部の外面に設けられるスライド扉と、を具備し、さらに、全閉状態で左スライド扉と右スライド扉とが同一鉛直平面状に位置し、かつ、左右スライド扉の内の一方を開くとき一旦手前へ引き出してから横方向へスライドして、全開状態で左右スライド扉の内の他方の外面に重なるように開閉ガイドするガイド手段を備え、上記ガイド手段は、収納庫本体の開口部上縁及び下縁の幅方向に設けた夫々1条の台車レールと、夫々の台車レールには台車レールの略1/4以下の長さの2台の台車と、夫々の台車が一方と他方で左右反対勝手となるよう構成するリンク機構を有し、リンク機構は、同期バーと2枚の揺動板とを具備し、夫々の上記揺動板が上記台車と第1軸に於いて回動可能に枢着され、且つ、スライド扉及び同期バーが揺動板に第2軸、第3軸により常に平行四辺形の配置となるよう枢着され、スライド扉の全閉状態で第2軸が第1軸より外側方に位置するよう構成されたものである。
【0007】
また、リンク機構の2枚の揺動板の内の内側方の揺動板の第1軸と、スライド扉が全閉状態で外側方の揺動板の第1軸より後方側に設けたピンとに、引張弾性体を張設するものである。また、ピンをスライド扉が全閉状態で揺動板上の複数カ所に変更自在に配置できるよう構成したものである。
【0008】
また、上記揺動板の内の少なくとも一方に保持ローラを鉛直軸心廻りに回転自在に設け、保持ローラを誘導する保持ローラレールを収納庫本体に設け、保持ローラレールはスライド扉が全閉状態から一旦手前に引き出される時の保持ローラの揺動軌道部と、スライド扉をスライドさせる時、揺動板が揺動しないよう誘導するスライド扉のスライド方向の直線軌道部とを有するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図示の実施の形態に基づき、本発明を詳説する。
【0010】
本発明による、スライド扉構造体を有する収納庫は、食品収納庫、台所用クローゼット、本箱、靴箱及び物置等のスライド式の扉を有するものに使用される。図1の正面図、図2の断面図に示すように、前面に開口部2を有する収納庫本体1の開口部2の外面2a側(前方側)の同一平面上に、左スライド扉3及び右スライド扉4が配置されている。つまり、平面視スライド扉3,4は収納庫本体1の外側(アウトセット)に、段差を有さず同一平面で全閉状態となるものである。また、収納庫本体1の開口部2の上縁及び下縁に平面仕切り板6,6が配置され、この仕切り板6,6の間が収納庫の収納部を構成するものである。
【0011】
そして、図2に示すように、この左右スライド扉3,4の内の一方(図2では左スライド扉3)を開くとき一旦手前へ引き出してから横方向へスライドして、図3に示すように、全開状態で左右スライド扉3,4の内の他方(図3では右スライド扉4)の外面側に重なるようにガイド手段Gにより開閉を行う。
【0012】
このガイド手段Gは、収納庫本体1の上縁及び下縁の上記平面仕切り板6,6の上方側及び下方側にそれぞれ同じ構成を有し、スライド扉3,4を介して同じ動き(働き)をするものである。つまり、上方と下方のガイド手段Gは同調しスライド扉3,4をスライド方向S向きに開閉操作を行うものである。
【0013】
このガイド手段Gは、収納庫の上部及び下部にそれぞれ同じ構成を有するため、以下に於いて上部のものについて説明する。
【0014】
図4に示すように、収納庫本体1の上縁の平面仕切り板6の上部に、1条の台車レール23を収納庫幅方向全長に渡って設ける。(ちなみに、下部の場合は下縁の平面仕切り板6の下部に1条の台車レール23を設け、以下は同様である。)そして、この台車レール23には、この台車レール23の略1/4の長さの左右スライド扉3,4用の2台の台車21,21を設ける。この台車21,21は、図6に示すように、台車本体21aとこれに固定される台車連結板21bと転がりローラ21cからなり、この台車連結板21bにリンク機構Lが装着されている。このリンク機構Lは、台車21,21が一方と他方で左右反対勝手となるよう構成する。即ち、左スライド扉3のリンク機構Lと右スライド扉4のリンク機構Lは、収納庫の中心に対して、左右対称(鏡像)となるものである。
【0015】
図4に示すように、リンク機構Lは、同期バー11と2枚の揺動板12,12とを具備し、夫々の揺動板12,12が上記台車21の台車連結板21bと第1軸14,14に於いて回動可能に枢着されている。そして、この2枚の揺動板12,12には、スライド扉3,4及び同期バー11が、第2軸15,15、第3軸16,16により揺動自在に枢着されている。また、この2枚の揺動板12,12は同一形状であり、第1軸14,14、第2軸15,15及び第3軸16,16の位置も夫々同一であるため、第3軸16,16に枢着された同期バー11により、同一の揺動運動Rを行う(同調する)ものである。
【0016】
しかして、第2軸15,15に枢着されたスライド扉3,4は、同期バー11を対辺とする平行四辺形を揺動板12,12を介して形成する形であり、第1軸14,14を夫々中心とする、揺動運動Rを行うものとなる。つまり、第2軸15,15及び第3軸16,16が常に平行四辺形の配置となるようリンク機構Lが形成されている。
【0017】
そして、このスライド扉3,4は、収納庫本体1に対して、全閉状態で2枚の揺動板12,12の夫々の第2軸15,15が、第1軸14,14より外側に、且つ、それらが(開口部2に平行の)一直線状に位置するよう構成する。
【0018】
次に、この左スライド扉3の開操作は、全閉状態の図4から、スライド扉3の取手5によりスライド扉3を一旦手前へ引き出す時、図5に示すようにスライド扉3は収納庫本体1に対して揺動運動Rを行い、開口部2の外面2aに対して平行となる。これは上記リンク機構Lが常に平行四辺形状を構成して、台車レール23上の台車21に揺動自在に枢着されているからである。また、この時、スライド扉3は収納庫本体1(台車21上)より(上部下部合わせて)4枚の揺動板12,12が片持ち状態で支持される状態となる。
【0019】
次に、この左スライド扉3のスライド操作は、図5と図2に示す手前引き出し状態のスライド扉3を、スライド方向Sへ取手5によりスライドさせる。この時、スライド扉3に連結したリンク機構Lを介して台車21がスライド方向Sへローラ21cによりスムースに移動が行われる。そして、図3に示すように、左スライド扉3は右スライド扉4の前方側に重なるよう位置し、左半分の収納部が開かれる。また、右スライド扉4をスライド操作させる操作は、上記と同様に行う。
【0020】
この時、台車21の全長は、台車レール23の略1/4の長さ、つまり、スライド扉3,4の1/2の長さしかなく、夫々が、両外側にスライド扉3,4に取り付けられているため、1条の台車レール23に左右夫々のスライド扉3,4用の台車21が走行しても、スライド扉3,4のうちの片方を開状態とするとき、台車21,21同士が干渉して途中の開度までしか開かなくなることを防ぐものである。つまり、全閉状態で開口部2の外面2a側(前方側)の同一平面状に、左スライド扉3及び右スライド扉4が配置されており、上記の手前引き出し状態における開閉機構を有することにより、開口部2の100 %に対して、左右両側とも丁度50%・50%の開度(開口)を得ることができる。即ち、スライド扉3,4の内の一方を完全に開いた状態で、その外側と内側のスライド扉3,4が、正面視、完全に重なる状態となる。
【0021】
また、上記台車21,21の長さは、台車レール23の略1/4以下の長さ(スライド扉3,4の1/2以下の長さ)であってもよい。しかし、あまり短すぎると、スライド扉3,4が重厚な場合、多少不安定となる恐れがある。また、この台車21,21の長さは、図3に示すように、丁度スライド扉3,4の一方が50%開度のときの台車21の位置が、他方の閉じた状態のスライド扉3,4の台車21と接触する位置に設定されている。つまり、スライド扉3,4を必要以上に開けることを防ぐことができる。
【0022】
上記示したガイド手段Gにより、収納庫本体1の開口部2後方側(内面側)に、スライド扉3,4のレール及び、スライド扉3,4自身を有さないため、収納庫本体1の奥行きを減少させることがない。また、このスライド扉3,4は夫々、全開口幅の50%ずつ開口可能であるため、収納部内に幅50%の手前に引き出す、引き出し、を設けても、開閉が可能なものとすることができる。これは、従来の図9に示すように、扉46同士にラップ部wがあると、丁度50%開口の構成が不可能なものであったが、本発明により可能とすることができる。
【0023】
また、図4と図5に示すように、リンク機構Lの2枚の揺動板12,12の内の内側の揺動板12の第1軸14と、外側の揺動板12の第1軸14より外側・後方側に設けたピン17とに、引張弾性体13を張設する。
【0024】
これにより、図4の閉状態に於いて、この片側が第1軸14に連結する引張弾性体13の引張力T1 により、外側の揺動板12はこれに設けた第1軸14の時計廻りに回転力U1 が働き、同期バー11に力V1 が作用し、他方の揺動板12の第1軸14の時計廻りに回転力U2 を及ぼす。つまり閉状態に於いては、この弾性体13の引張力T1 は、このスライド扉3,4を閉じる方向へ付勢する働きを有する。即ち、スライド扉3,4が図5の手前引き出し状態となる前の(弾性体13が外側の揺動板12の第1軸より平面視後方に位置する)状態であれば、自動的にスライド扉3,4は全閉状態となる。この弾発付勢の作用により、スライド扉3,4は全閉状態を保持し続け、収納庫本体1に取り付けたパッキン7を押圧して気密性を常に保持し、機能を高めることができる。
【0025】
そして、次に、この弾性体13の引張力T1 に対抗して、図5の一旦開いた状態に於いて、この引張弾性体13は、弾性体13の引張力T3 により、外側の揺動板12はこれに設けた第1軸14の反時計廻りに回転力U3 が働き、同期バー11に力V2 が作用し、他方の揺動板12の第1軸14の反時計廻りの回転力U4 を及ぼす。つまりスライド扉3,4を一旦手前に開き出した状態に於いては、この弾性体13の引張力T3 は、このスライド扉3,4を開ける方向へ付勢する働きを有する。そして、後述する保持ローラ18及び保持ローラレール19とにより、前面側のスライド扉3,4は他方に干渉することなく、この引き出し状態を保つことができる。
【0026】
また図4と図5と図6に示すように、このピン17は取付け孔20に於いて取り外し自在に固定されるものであり、この取付け孔20を、スライド扉3,4が全閉状態(図4の状態)で揺動板12上の第1軸14より外側・後方側の複数カ所に設けるため、このピン17の位置を、変更自在に配置できる。これにより、スライド扉3,4の重量が変更されたとき、又は、扉の開閉負荷荷重が変わったときでも、このピン17の位置を変更し、この引張弾性体13の初期張力を変えることができる。そのため、スライド扉3,4の全閉状態および一旦手前に引き出された状態を適切な状態で保持する調整が非常に容易にできる。
【0027】
次に、図6と図7に示すように、上記リンク機構Lを構成する揺動板12,12の内の少なくとも片側に、保持ローラ18を鉛直軸心廻りに回転自在に設ける。また、保持ローラ18を誘導する保持ローラレール19を収納庫本体1に設け、保持ローラレール19はスライド扉3,4が全閉状態から一旦手前に引き出される時の保持ローラ18の揺動軌道部と、スライド扉3,4をスライドさせる時揺動板12が揺動しないよう誘導するスライド扉3,4のスライド方向Sの直線軌道部とを有するものである。
【0028】
具体的に説明すると、保持ローラ18は、スライド扉3,4が全閉状態で第1軸14を通り、上記スライド方向Sに平行な直線上で且つ第1軸14より外側に、揺動板12に垂下する軸に設けられる。(本発明に於いては、外側の揺動板12に保持ローラ18を設ける。)
【0029】
また、保持ローラレール19は、リンク機構Lによる左スライド扉3の揺動運動Rにより、左スライド扉3が全閉状態から、図8に示すように、一旦手前に引き出した状態となる時の、この保持ローラ18の揺動軌道Mに対応して、平面仕切り板6上に円弧形状で設ける。そして、その延長に、スライド方向Sと平行となるよう連通しており、その後、右スライド扉4に設けた保持ローラ18のリンク機構Lによる揺動運動Rの揺動軌道Mに対応するよう連通している。即ち、この保持ローラレール19は、左右のスライド扉3,4の保持ローラ18,18に共通の1条のレールであり、その両端がリンク機構Lの揺動運動Rに対応する曲線レール形状を有している。
【0030】
これにより、スライド扉3,4が、全閉状態から一旦手前に引き出された状態となる揺動運動Rを行い、他方側のスライド扉3,4へ重なるよう移動する時、この保持ローラ18も、収納庫本体1の開口部2と台車レール23の間の保持ローラレールを走行する。つまり、スライド扉3,4を引き出した状態でスライドするとき、引き出されたスライド扉3,4の後方側への移動を防止(後方のスライド扉3,4との干渉を防止)し、スライド扉3,4を安定させて支持しスムースに開閉操作することが可能となる。
【0031】
また、この保持ローラレール19の断面形状は、図6に示すように、保持ローラ18の(断面)形状と対応するよう構成されている。つまり、1つのローラ面のみが保持ローラレール19と接触するだけではなく、2つのローラ面とローラ面に垂直な方向にもガイドしている。また、台車21のローラ21cも、図6に示すように、スライド方向Sに対して垂直な断面に、鉛直及び水平方向向きのローラ21cを有し、夫々のローラ21cの2面が台車レール23にてガイドされている。これにより、スライド扉3,4の支点(台車21及び保持ローラ18)が、スライド扉3,4の重心上にないため、スライド扉3,4が回転(倒伏)する方向に力が作用するが、がたつきが無く、且つ、スムースに開閉を行うことが可能となる。つまり、収納庫本体1の前後方向にレール19,23を有するため、スライド扉3,4が引き出し状態となっても、スライド扉3,4を強固に支持することができ、滑らかに各ローラ18,21cを回動させることができる。
【0032】
また、スライド扉3,4が全閉状態のとき、この保持ローラ18とその位置に対応した保持ローラレール19により、その状態を保持することができる。つまり、逆にこの保持ローラ18及び保持ローラレール19がない場合、後方の台車21は常に自由に移動可能な状態であるため、スライド扉3,4の内の一方が開いているとき、他方(内側)のスライド扉3,4が閉じたそのままの姿勢で(開口部2に摺接して)、台車21により移動してしまう。つまり、この保持ローラレール19は、閉状態に於いては左右方向、開状態に於いては、前後方向の移動(がたつき)を防ぐものである。即ち、この保持ローラレール19により、このスライド扉3,4は一旦引き出した状態でないと、スライドして開くことはできないものとすることができる。
【0033】
また、収納庫の下部側に設けられる、このガイド手段Gは、上記説明したものと同じ構成としてもよいが、図示省略するが、台車21部を簡略化したものとしてもよい。つまり、図6における、台車21の内、台車本体21aを無くし、台車連結板21bをL字型に折り曲げ、この台車連結板21bに直接ローラ21cを取付け(この場合は、平面方向のローラ21cは無し)ても良いものとする。
【0034】
【発明の効果】
本発明は上述の構成により次のような効果を奏する。
【0035】
(請求項1によれば)扉を開閉する際、手前側にスペースを必要とせず、また、収納庫の有効利用できる奥行きを減少させることがない。また、スライド扉3,4は鉛直面同一平面上に配置されるため、収納庫全体の厚さを薄くすることができる。また、スライド扉3,4の全閉操作は、収納庫本体1のパッキン面に垂直に押圧する動きのみであるため、パッキンを傷つけることなく且つ気密性を確実に確保できる。
【0036】
(請求項2によれば)スライド扉3,4の開閉を非常にスムースに、しかも、容易に行うことができる。左右のスライド扉3,4を開口部2の50%半開状態にさせることができ、収納部の幅方向を50%,50%合計100 %有効に開口させることができる。また、収納庫本体1の開口部2(内面)にスライド扉3,4用のレールを有さないため、収納庫の有効利用できる奥行きを減少させることがない。スライド扉3,4自体(内部)に開閉用のローラを有さないため、スライド扉3,4の厚さは薄くすることができ、収納庫全体の厚さも小さくすることができる。
【0037】
(請求項3によれば)スライド扉3,4が全閉状態のとき、及び、スライド扉3,4を一旦手前に引き出してスライドして開けるとき、その状態を夫々維持することができ、安定したスライド扉3,4の状態を保ち、開閉操作をスムースに行うことができる。
【0038】
(請求項4によれば)スライド扉3,4の重量・開閉負荷が変更されても、スライド扉3,4の全閉状態、及び、一旦手前に引き出された状態を保持する調整が非常に容易にできる。
【0039】
(請求項5によれば)スライド扉3,4を引き出した状態でスライドするとき、外側に引き出されたスライド扉3,4の後方側への移動を防止し、内側の扉に干渉しないようにすることができ、スライド扉3,4を安定させて支持しスムースに操作することが可能となる。また、スライド扉3,4が全閉状態のときその状態を保持することができ、誤った開閉操作を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態を示す正面図である。
【図2】 図1の断面図である。
【図3】 スライド扉が開いた状態の断面図である。
【図4】 本発明のガイド手段の要部断面図である。
【図5】 本発明のガイド手段の要部断面図である。
【図6】 本発明のガイド手段の側部断面図である。
【図7】 本発明の要部構成を示す断面図である。
【図8】 本発明の要部構成を示す断面図である。
【図9】 従来のスライド扉収納庫の正面図である。
【符号の説明】
1 収納庫本体
2 開口部
2a 外面
3 スライド扉
4 スライド扉
平面仕切り板
11 同期バー
12 揺動板
13 引張弾性体
14 第1軸
15 第2軸
16 第3軸
17 ピン
18 保持ローラ
19 保持ローラレール
21 台車
23 台車レール
G ガイド手段
L リンク機構
R 揺動運動
S スライド方向

Claims (5)

  1. 前面に開口部(2)を有する収納庫本体(1)と、該収納庫本体(1)の上記開口部(2)の外面(2a)に設けられるスライド扉(3)(4)と、を具備し、さらに、全閉状態で上記左スライド扉(3)と右スライド扉(4)とが同一鉛直平面状に位置し、かつ、上記左右スライド扉(3)(4)の内の一方を開くとき一旦手前へ引き出してから横方向へスライドして、全開状態で上記左右スライド扉(3)(4)の内の他方の外面に重なるように開閉ガイドするガイド手段(G)を備え、さらに、上記収納庫本体(1)内の上縁及び下縁に平面仕切り板(6 )( 6)が配置され、上記上縁の平面仕切り板(6)の上方側及び上記下縁の平面仕切り板(6)の下方側にそれぞれ上記ガイド手段(G)を設けたことを特徴とするスライド扉構造体。
  2. 前面に開口部(2)を有する収納庫本体(1)と、該収納庫本体(1)の上記開口部(2)の外面(2a)に設けられるスライド扉(3 )( 4)と、を具備し、さらに、全閉状態で上記左スライド扉(3)と右スライド扉(4)とが同一鉛直平面状に位置し、かつ、上記左右スライド扉(3 )( 4)の内の一方を開くとき一旦手前へ引き出してから横方向へスライドして、全開状態で上記左右スライド扉(3 )( 4)の内の他方の外面に重なるように開閉ガイドするガイド手段(G)を備え、該ガイド手段(G)は、上記収納庫本体(1)の開口部(2)上縁及び下縁の幅方向に設けた夫々1条の台車レール(23)(23)と、夫々の該台車レール(23)(23)には該台車レール(23)の略1/4以下の長さの2台の台車(21)(21)と、夫々の該台車(21)(21)が一方と他方で左右反対勝手となるよう構成するリンク機構(L)を有し、該リンク機構(L)は、同期バー(11)と2枚の揺動板(12)(12)とを具備し、夫々の上記揺動板(12)(12)が上記台車(21)と第1軸(14)(14)に於いて回動可能に枢着され、且つ、上記スライド扉(3)(4)及び上記同期バー(11)が上記揺動板(12)(12)に第2軸(15)(15)、第3軸(16)(16)により常に平行四辺形の配置となるよう枢着され、上記スライド扉(3)(4)の全閉状態で上記第2軸(15)が上記第1軸(14)より外側方に位置するよう構成されたことを特徴とするスライド扉構造体。
  3. 上記リンク機構(L)の2枚の上記揺動板(12)(12)の内の内側方の揺動板(12)の第1軸(14)と、上記スライド扉(3)(4)が全閉状態で外側方の揺動板(12)の第1軸(14)より後方側に設けたピン(17)とに、引張弾性体(13)を張設した請求項2記載のスライド扉構造体。
  4. 上記ピン(17)を上記スライド扉(3)(4)が全閉状態で上記揺動板(12)上の複数カ所に変更自在に配置できるよう構成した請求項3記載のスライド扉構造体。
  5. 上記揺動板(12)(12)の内の少なくとも一方に保持ローラ(18)を鉛直軸心廻りに回転自在に設け、該保持ローラ(18)を誘導する保持ローラレール(19)を収納庫本体(1)に設け、該保持ローラレール(19)は上記スライド扉(3)(4)が全閉状態から一旦手前に引き出される時の上記保持ローラ(18)の揺動軌道部と、上記スライド扉(3)(4)を上記スライドさせる時、該揺動板(12)が揺動しないよう誘導する該スライド扉(3)(4)のスライド方向(S)の直線軌道部とを有する請求項2,請求項3又は請求項4記載のスライド扉構造体。
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