JP4634335B2 - フラット引戸装置 - Google Patents

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Description

本発明は、家具又は建造物の開口部を開閉する左右一対の引戸を備え、これら一対の引戸が戸閉止状態では左右に隣接するとともに相互に面一状態となり、戸開放状態では前後に引き違い状態となるフラット引戸装置に関する。
左右の引戸が戸閉止状態では隣接して相互に面一状態となり、戸開放状態では前後に引き違い状態となる、いわゆるフラット引戸装置が、これまで多数提案されている(特許文献1〜13参照)。
これら従来のフラット引戸装置の基本的な構造についてみると、左右一対の引戸は、それぞれ戸本体とランナーとからなり、引戸によって開閉される空間の天井部と底部の何れか一方若しくは両方に設けられた走行レールを前記ランナーが走行することによって、ランナーと連結された戸本体が一体に移動するようにしており、一対の引戸のうち少なくとも一方の引戸は、戸本体とランナーとをリンクアーム手段によって連結することで、戸本体がランナーに対して他方の戸本体と面一となる戸閉止状態と前記他方の戸本体よりも更に前方に押し出された戸開放状態との各状態間で変位移動ができるように構成している。
特開昭53−71979号公報 実公昭54−33541号公報 実開昭59−100079号公報 実公昭61−14537号公報 実公昭61−15164号公報 特開昭62−55387号公報 特開平5−133157号公報 特開平7−269217号公報 特開平8−49465号公報 特開2002−138740号公報 特開2003−56243号公報 特開2003−138834号公報 特開2003−193738号公報
しかしながら、上記従来のフラット引戸装置は、いずれも、主たる構成部材である走行レール、ランナー及びリンクアーム手段の構造がそれぞれ複雑でしかも部品点数も多いため、製作コストが嵩むだけでなく、家具や建造物の開口部への取り付けが極めて煩雑であるといった問題があった。
本発明は上記従来の問題点を解決すべく創案されたものであり、上記した主たる構成部材をシンプルな構造として部品点数及び製作コストの削減を図ることができるとともに、家具や建造物の開口部への取り付けが容易に行えるフラット引戸装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、本発明に係るフラット引戸装置は、家具又は建造物の開口部を開閉する左右一対の引戸を備え、これら一対の引戸が戸閉止状態では左右に隣接するとともに相互に面一状態となり、戸開放状態では前後に引き違い状態となるフラット引戸装置において、左引戸の後面左端上部又は後面左端下部の少なくとも一方と、これと対称的に右引戸の後面右端上部又は後面右端下部の少なくとも一方とにそれぞれ設けられるブラケットと、矩形状の走行プレート、この走行プレートの両側縁からそれぞれ立ち上げられたローラ支持部、これらローラ支持部の外面側にそれぞれ一対ずつ枢着された主転動ローラを有する、前記ブラケットと同個数のランナーと、このランナーの前記走行プレートの下面側に前記ブラケットをそれぞれ揺動可能に連結する平行リンクと、この平行リンクの一方のリンクアームに基端部が設けられるとともに先端部に従動ローラが設けられたガイドレバーと、前記開口部の開口幅と略同じ長さを有し、前記ランナーの幅寸法より僅かに大きい幅寸法を有する基盤部と、この基盤部の両側縁から垂設された一対の側板部と、これら各側板部から相互に対峙するよう延設されたレール部とから構成され、前記開口部に設けられ、前記ランナーをその主転動ローラを介して支持しつつランナーを前記開口部の開口面と平行に走行させる走行レールと、この走行レールの前記基盤部の下面に垂設され、各引戸における前記面一状態と前記引き違い状態との間の変移動作及び前記引き違い状態での両引戸間の離隔間隔を制御すべく、前記ガイドレバーの従動ローラと係合して該従動ローラを所定の軌道に沿って走行させるカムレールと、先端部に副転動ローラを有し、左右各引戸の後面に前記ブラケットがそれぞれ一つずつ設けられる場合に左右各引戸の後面に前記ブラケットと上下対称の位置関係となるように設けられる支持アームと、この支持アームが設けられる場合に前記開口部に設けられ、前記従動ローラの走行軌跡に対応する軌道に沿って前記副転動ローラを走行させるガイドレールと、を備え、前記ガイドレバーにはその略中央部に起立部が形成される一方、前記ランナーの走行プレートには該ガイドレバーの起立部が挿通されるとともに該ガイドレバーの揺動を許容する円弧状のスリットが開設され、該ガイドレバーの起立部から基端部側が前記平行リンクと同様にランナーの走行プレートの下面側に配される一方、起立部から先端部側が走行プレートの上面側に配された、ことを特徴とするものである。
この特定事項により、走行レールを単純な直線形状のものとすることでき、ランナーも直線形状の走行レールを走行するだけであるので構成が簡素なものとなり、リンクアーム手段も単なる平行リンクでよい。さらに、引戸における面一状態と引き違い状態との間の変移動作及び引き違い状態での両引戸間の離隔間隔も、単純な形状のカムレールにガイドレバーの従動ローラを係合させて該従動ローラを所定の軌道に沿って走行させるだけで制御できる。したがって、各構成部材の構造がシンプルなものとなり、部品点数の削減及び製作コストの削減を図ることができる。
また、上記フラット引戸装置は、前記戸閉止状態にあるとき前記ガイドレバーをロックするガイドレバーロック手段を備えたものであってもよい。
この場合、ガイドレバーロック手段により各引戸を戸閉止状態に維持することができるので、引戸や開口部に、戸閉止状態において引戸を開口部にロックするための部材を設ける必要がなくなり、その分引戸及び開口部のデザイン設計自由度を高めることができる。
また、上記フラット引戸装置において、前記一対の引戸は、前記面一状態において衝合する側の端面が、それぞれ前記開口部の内方に臨む傾斜面とされたものでもよい。
この場合、引戸における面一状態と引き違い状態との間の変移動作が、引戸同士が干渉することなく円滑に行われることとなり、引戸同士の間隙を最小限に詰めることが可能となる。
本発明に係るフラット引戸装置は、主たる構成部材である走行レール、ランナー及びリンクアーム手段、並びに、引戸における面一状態と引き違い状態との間の変移動作及び引き違い状態での両引戸間の離隔間隔を制御する機構のいずれも、その構造がシンプルであるため、部品点数の削減及び製作コストの削減を図ることができるとともに、開口部への取り付け作業が従来のものに比べて格段に容易に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、戸閉止状態におけるフラット引戸装置の左引戸側を示す切欠部分平面図、図2は、引戸の上部を含む、図1に示すII−II線矢視図、図3は、左引戸が面一状態から引き
違い状態への変移動作を完了する直前におけるフラット引戸装置の左引戸側を示す切欠部分平面図、図4は、引戸の上部を含む、図3に示すIV−IV線矢視図(但し、従動ローラの
手前に表れる主転動ローラの図示省略)、図5は左引戸の面一状態と引き違い状態との間の変移動作に伴う支持アームの動作を示す開口部の内側から見上げた図である。なお、本発明に係るフラット引戸装置は、左右対称であるため、ここでは左引戸側だけについて説明し、右引戸側についての説明は省略する。
このフラット引戸装置は、家具又は建造物の開口部Aを開閉する左右一対の引戸1(図中の符号1Lは左引戸を、1Rは右引戸をそれぞれ示す)を備え、これら一対の引戸1が戸閉止状態では左右に隣接するとともに相互に面一状態となり、戸開放状態では前後に引き違い状態となるものであり、上記引戸1と、ブラケット2と、ランナー3と、平行リンク4と、ガイドレバー5と、走行レール6と、カムレール7と、支持アーム8と、ガイドレール9とを備えたものである。以下、これら各部について詳述する。
引戸1は、例えば衣装箪笥やキッチンキャビネットなどの家具の開口部、あるいはクローゼットや袋戸棚などの建造物の開口部を開閉するものであり、左右で一対とされ、相互に対称に形成されている。また、これら引戸1は、面一状態となった際に相互に衝合する側の端面が、それぞれ上記開口部の内方に臨む傾斜面11とされており、これによって、引戸1における面一状態と引き違い状態との間の変移動作が、引戸1同士が干渉することなく円滑に行われることとなり、また引戸1同士の間隙を最小限に詰めることが可能となる。このようになる引戸1にはその適所に把手部(図示省略)が設けられる。この把手部の配設位置及び形態としては、各引戸1における面一状態と引き違い状態との間の変移動作及び引き違い状態での両引戸1のすれ違いに支障が生じない位置と形状が適宜選択される。例えば、引戸1の下端面に指掛け溝を設けたり、あるいは引戸1の前面に出没可能な把手金具を埋設したりすることが挙げられる。
ブラケット2は、上記した引戸1に取り付けられるものである。本実施形態では 左引戸1Lの後面左端下部と、これと対称的に右引戸1Rの後面右端下部とにそれぞれ設けられている(右引戸1R側は図示省略)。このブラケット2は、その幅寸法が平行リンク4の幅寸法(後述する一対のリンクアーム41の離間寸法)よりもやや大きく、引戸1の下端面を受ける受片211及び引戸1の後面に添接される添接片212を備えた戸受アングル21と、平行リンク4が取り付けられるリンク支持片221及び戸受アングル21の添接片212と接合される接合片222を備えたリンク連結アングル22とから構成されている。このようになるブラケット2は、上記した受片211、添接片212及び接合片222を介して、リベットやビス等(図示省略)により引戸1の上記した箇所に取り付けられている。
ランナー3は、走行レール6に沿って走行するものである。このランナー3は、矩形状の走行プレート31と、この走行プレート31の両側縁からそれぞれ立ち上げられたローラ支持部32と、これらローラ支持部32の外面側にそれぞれ一対ずつ枢着された主転動ローラ33とから構成されている。上記走行プレート31には、ガイドレバー5の起立部54が挿通されるとともに該ガイドレバー5の揺動を許容する円弧状のスリット34が開設されている。また、上記主転動ローラ33のうち開口部Aに面する側の主転動ローラ33にはその転動面に溝331が設けられている。
平行リンク4は、上記ランナーに前記ブラケット2を揺動可能に連結するものであり、ランナー3の走行プレート31の下面側に配されている。この平行リンク4は、一対のリンクアーム41を備え、各リンクアーム41の基端部42は、ランナー3の走行プレート31の奥側(開口部Aから遠い側)に枢着される一方、揺動端部43はブラケット2のリンク連結アングル22のリンク支持片221に枢着されている。尚、図中の符号44は、リンクアーム41の枢着個所に設けられたベアリング機構を示し、このベアリング機構44によりリンクアーム41の揺動動作が円滑に行われるように図られている。
ガイドレバー5は、後に詳述するカムレール7と係合してカムレール7による引戸1の制御作用を平行リンク4に伝達するものである。このガイドレバー5は、その基端部51が平行リンク4の一方のリンクアーム41(本実施形態では右引戸1R寄りに位置する側のリンクアーム41)の基端部42側の内側部に設けられるとともに、その先端部52には、カムレール7と係合する従動ローラ53が枢着されている。また、このガイドレバー5は、その略中央部に起立部54が形成されるとともに、この起立部54が前記ランナー3の走行プレート31のスリット34内に挿通され、この起立部54から基端部51側が平行リンク4と同様にランナー3の走行プレート31の下面側に配される一方、起立部54から先端部52側が走行プレート31の上面側に配されている。従動ローラ53は、その外径が、後に詳述する走行レール6の側板部62とカムレール7の直線部72との間隔よりも僅かに小さいものとされている。さらに、本実施形態では、戸閉止状態にあるときガイドレバー5をロックするガイドレバーロック手段として、起立部54と基端部51との間に2箇所に亘って小径の係合孔55が穿設されるとともに、これと対応してランナー3の走行プレート31の下面にこれら係合孔55とそれぞれ係合するロック部材56が垂設されている。このロック部材56としては、例えば係合孔55と容易に係脱する小球とこの小球を外方(係合孔55側)へ付勢するスプリングとがケース内に収容されてなる従来周知の係合フックを採用することができる。尚、このガイドレバーロック手段は上記したような形態のものに限定されず、例えばガイドレバー5の起立部54を側縁側から弾性的に掴持する掴持部材をランナー3の走行プレート31の下面適所に設けた形態のものであってもよい。また、従来周知のように、引戸1の後面適所に磁性材料からなるプレートを設ける一方、これと対応するマグネットを開口部Aの適所に設け、これらマグネットとプレートの磁着により引戸1の戸閉止状態を維持するようにした場合は、上記したガイドレバーロック手段を省いてもよい。
走行レール6は、開口部Aに設けられ、前記ランナー3をその主転動ローラ33を介して支持しつつランナー3を開口部Aの開口面と平行に走行させるものであり、本実施形態では開口部Aの下縁側の外部に設けられている。この走行レール6は、開口部Aの開口幅と略同じ長さを有し、前記ランナー3の幅寸法(対向する主転動ローラ33の相互の外側面間の寸法)より僅かに大きい幅寸法を有する基盤部61と、この基盤部61の両側縁から垂設された一対の側板部62と、これら各側板部62から相互に対峙するよう延設されたレール部63とから構成されている。側板部62の高さ寸法は、前記ランナー3の主転動ローラ33の外径よりもやや大きい寸法とされている。また、上記一対のレール部63のうち、ランナー3の前記溝331を有する主転動ローラ33と対応する側のレール部63には、その主転動ローラ33の溝331と合致する突条部64が全長に亘って設けられており、これによりランナー3が走行時に進行方向と直交する方向にぶれないように図られている。
カムレール7は、各引戸1における面一状態と引き違い状態との間の変移動作及び引き違い状態での両引戸1間の離隔間隔を制御すべく、前記ガイドレバー5の従動ローラ53と係合して従動ローラ53を所定の軌道に沿って走行させるものであり、上記した走行レール6の基盤部61の下面に垂設されている。このカムレール7は、その両端部がガイドレバー5の従動ローラ53の回動軌跡に沿う曲線部71に形成されており、これら曲線部71の間は上記走行レール6の側板部62と平行な直線部72に形成されている。曲線部71の長さは、引き違い状態での両引戸1間の離隔間隔が確保されるまでガイドレバー5の従動ローラ53を介して平行リンク4のリンクアーム41を揺動させるに足る長さとされている。
支持アーム8は、左右各引戸1の後面に前記ブラケット2と上下対称の位置関係となるように設けられるものである。この支持アーム8は、L字状の杆材81と、その先端部に回動可能に設けられた副転動ローラ82とから構成されている。
ガイドレール9は、前記ガイドレバー5の従動ローラ53の走行軌跡に対応する軌道に沿って上記支持アーム8の副転動ローラ82を走行させるものであり、本実施形態では開口部Aの上縁側の内面に埋設されている。このガイドレール9は、その両端部が前記カムレール7と同様曲線部91とされており、これら曲線部91の間は前記走行レール6と平行な直線部92とされている。
尚、上記実施形態では、各引戸1の下端部のみをブラケット2及び平行リンク4を介して走行レール6に支持させているが、開口部Aの上縁側にも走行レール6を設けて上端部も下端部と同様に支持させてもよい。その場合は、上記した支持アーム8及びガイドレール9は不用となる。
また、上記実施形態では、走行レール6は開口部Aの下縁側の外側に設けているが、開口部Aの内側に設けてもよい。その場合は、走行レール6を、その天地はそのままに、平行リンク4が揺動し得るだけの隙間を走行レール6と開口部Aの内側面との間に確保しつつ開口部Aの内面に取り付ければよい。さらに、走行レール6を開口部Aの上縁側の内面に設ける場合は、下縁側に設ける場合と天地を逆にすればよい。またさらに、走行レール6を開口部Aの上縁側の外側に設ける場合は、上記した開口部Aの内側に設ける場合と同様、走行レール6を、その天地はそのままに、平行リンク4が揺動し得るだけの隙間を走行レール6と開口部Aの外面との間に確保しつつ開口部Aの外面に取り付ければよい。以上要するに、開口部のAの上縁、下縁、及び、内側、外側に拘らず、走行レール6の基盤部61が外側になるように開口部Aに取り付け、走行レール6内に異物が入らないようにするのが好ましい。
次に、上記したフラット引戸装置の動作について説明する。
両引戸1が戸閉止状態にあるとき、図1に示すように、ランナー3は走行レール6の最も端に位置し、平行リンク4は傾倒状態にある。また、これに伴ってガイドレバー5の従動ローラ53はカムレール7の曲線部71の始端に位置し、係合孔55とロック部材56とが係合状態にあってガイドレバー5はロック状態にあることから、両引戸1は外力が加わらない限り戸閉止状態から脱することはない。
この状態から引戸1(ここでは左引戸1L)を、その適所に設けられた把手部を持って手前に引くと、ガイドレバー5の係合孔55とロック部材56との係合が解除され、平行リンク4が傾倒状態から手前に起きてくるとともに、平行リンク4のリンクアーム41と一体的にガイドレバー5が揺動し、ガイドレバー5の従動ローラ53がカムレール7の曲線部71に沿って転動する。このとき、引戸1の端面がそれぞれ開口部Aの内方に臨む傾斜面11とされていることから、引戸1同士が干渉することがない。
さらに引戸1を引き続けると、やがてガイドレバー5の従動ローラ53がカムレール7の曲線部71の終端に到達すると同時に直線部72の始端に入る。これによって、左引戸1Lと右引戸1Rとは面一状態から引き違い状態への変移動作を完了したこととなる。ここでさらに引戸1を手前に引いても、ガイドレバー5の従動ローラ53がカムレール7の直線部72の始端に達していることから、この直線部72によりガイドレバー5の揺動が阻止されることになり、平行リンク4の揺動動作はこの時点で停止し、引き違い状態が確定する。
引き違い状態が確定した状態で引戸1を右方向に引っ張ると、ランナー3が走行レール6に沿って走行し、引戸1はスムーズに移動する。このとき、ガイドレバー5の従動ローラ53がカムレール7の直線部72を転動し、これによって平行リンク4の姿勢が上記した引き違い状態確定時の姿勢を維持することになるため、引き違い状態での両引戸1間の離隔間隔が一定に保たれることになる。
再び戸閉止状態に戻す場合、引き違い状態にある引戸1を引き戻し、やがてガイドレバー5の従動ローラ53がカムレール7の直線部72から曲線部71に達すると、上記した直線部72によるガイドレバー5の揺動阻止が解除されることになり、平行リンク4は引戸1に加わる引き戻し方向の力を受ける形で傾倒する方向に揺動し、これに伴って引戸1は引き違い状態から面一状態へと変移する。そして引戸1を押さえると平行リンク4がさらに揺動し、やがてガイドレバー5の係合孔55とロック部材56とが係合してガイドレバー5がロックされ、これによって引戸1は戸閉止状態に戻るとともに戸閉止状態が維持される。
本発明に係るフラット引戸装置は、衣装箪笥やキッチンキャビネットなどの家具の開口部の開閉装置として、あるいはクローゼットや袋戸棚などの建造物の開口部を開閉する開閉装置として利用することができるものである。
本発明に係るフラット引戸装置の一実施形態を示し、戸閉止状態におけるフラット引戸装置の左引戸側を示す切欠部分平面図である。 引戸の上部を含む、図1に示すII−II線矢視図である。 左引戸が戸閉止状態から戸開放状態への変移動作を完了する寸前におけるフラット引戸装置の左引戸側を示す切欠部分平面図である。 引戸の上部を含む、図3に示すIV−IV線矢視図(但し、従動ローラの手前に表れる主転動ローラの図示省略)である。 左引戸の面一状態と引き違い状態との間の変移動作に伴う支持アームの動作を示す開口部の内側から見上げた図である。
符号の説明
1 引戸
1L 左引戸
1R 右引戸
11 端面
2 ブラケット
3 ランナー
31 走行プレート
32 ローラ支持部
33 主転動ローラ
4 平行リンク
41 リンクアーム
5 ガイドレバー
51 基端部
52 先端部
53 従動ローラ
54 起立部
6 走行レール
61 基盤部
62 側板部
63 レール部
7 カムレール
8 支持アーム
82 副転動ローラ
9 ガイドレール

Claims (3)

  1. 家具又は建造物の開口部を開閉する左右一対の引戸を備え、これら一対の引戸が戸閉止状態では左右に隣接するとともに相互に面一状態となり、戸開放状態では前後に引き違い状態となるフラット引戸装置において、
    左引戸の後面左端上部又は後面左端下部の少なくとも一方と、これと対称的に右引戸の後面右端上部又は後面右端下部の少なくとも一方とにそれぞれ設けられるブラケットと、
    矩形状の走行プレート、この走行プレートの両側縁からそれぞれ立ち上げられたローラ支持部、これらローラ支持部の外面側にそれぞれ一対ずつ枢着された主転動ローラを有する、前記ブラケットと同個数のランナーと、
    このランナーの前記走行プレートの下面側に前記ブラケットをそれぞれ揺動可能に連結する平行リンクと、
    この平行リンクの一方のリンクアームに基端部が設けられるとともに先端部に従動ローラが設けられたガイドレバーと、
    前記開口部の開口幅と略同じ長さを有し、前記ランナーの幅寸法より僅かに大きい幅寸法を有する基盤部と、この基盤部の両側縁から垂設された一対の側板部と、これら各側板部から相互に対峙するよう延設されたレール部とから構成され、前記開口部に設けられ、前記ランナーをその主転動ローラを介して支持しつつランナーを前記開口部の開口面と平行に走行させる走行レールと、
    この走行レールの前記基盤部の下面に垂設され、各引戸における前記面一状態と前記引き違い状態との間の変移動作及び前記引き違い状態での両引戸間の離隔間隔を制御すべく、前記ガイドレバーの従動ローラと係合して該従動ローラを所定の軌道に沿って走行させるカムレールと、
    先端部に副転動ローラを有し、左右各引戸の後面に前記ブラケットがそれぞれ一つずつ設けられる場合に左右各引戸の後面に前記ブラケットと上下対称の位置関係となるように設けられる支持アームと、
    この支持アームが設けられる場合に前記開口部に設けられ、前記従動ローラの走行軌跡に対応する軌道に沿って前記副転動ローラを走行させるガイドレールと、を備え、
    前記ガイドレバーにはその略中央部に起立部が形成される一方、前記ランナーの走行プレートには該ガイドレバーの起立部が挿通されるとともに該ガイドレバーの揺動を許容する円弧状のスリットが開設され、該ガイドレバーの起立部から基端部側が前記平行リンクと同様にランナーの走行プレートの下面側に配される一方、起立部から先端部側が走行プレートの上面側に配された、フラット引戸装置。
  2. 前記戸閉止状態にあるとき前記ガイドレバーをロックするガイドレバーロック手段を備えた請求項1に記載のフラット引戸装置。
  3. 前記一対の引戸は、前記面一状態において衝合する側の端面が、それぞれ前記開口部の内方に臨む傾斜面とされた請求項2又は3に記載のフラット引戸装置。
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