JPH0426620Y2 - - Google Patents

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JPH0426620Y2
JPH0426620Y2 JP20435385U JP20435385U JPH0426620Y2 JP H0426620 Y2 JPH0426620 Y2 JP H0426620Y2 JP 20435385 U JP20435385 U JP 20435385U JP 20435385 U JP20435385 U JP 20435385U JP H0426620 Y2 JPH0426620 Y2 JP H0426620Y2
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sliding door
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sliding
guide
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は一方の引戸を開閉移動させることで他
方の引戸が閉止位置と一方の引戸前面位置を連動
変位させることができ、まえ他方の引戸を開閉す
るときには、一方の引戸は閉止状態の位置を保ち
他方の引戸のみが一方の引戸前面位置に変位し
て、一方又は双方の引戸を同時に開閉移動を可能
としてなる庫体の引戸案内装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、2枚の引戸を庫体戸口で、閉止状態では
面一状態を形成し、開放状態では各引戸が前後変
位しながら開閉する、所謂フラツトドアを有する
庫体が存在している。
〔考案が解決しようとする問題点〕
これらの庫体の引戸においては、各引戸はそれ
ぞれ前又は後方向へ変位した後、それぞれの引戸
を開閉動作即ち横方向へ移動可能としているため
に、これら各引戸を案内するための装置が必要で
あり、該装置が複雑となるばかりでなく、庫体戸
口において、該引戸変位用の奥行き巾を必要と
し、庫体内部空間の有効利用の面からは問題であ
つた。
本考案は従来のこのような庫体の引戸案内装置
において、一方の引戸のみを直線移動可能とし、
他方の引戸は一方の引戸前面位置に変位させて移
動、即ち両引戸の開閉を個別に又は同時に可能と
してなるものを提供せんとするにある。
〔問題点を解決するための手段〕
前記本考案の目的を達成するために、以下の庫
体の引戸案内装置を提供するものである。
即ち、本考案は庫体戸口に2枚の引戸を有し一
方の引戸は戸口で横方向にのみ移動可能であり、
他方の引戸は該引戸開閉時並びに一方の引戸開閉
時に一方の引戸前面位置に変位して両引戸の開閉
を可能にしてなる庫体引戸において、 上部から内方に向けて転子取付部を介して転子
を取付けてなる一方の引戸と、 前記一方の引戸の転子を案内する為に庫体内上
部に固定した一方の引戸用レールと、 前記一方の引戸から内部側へ突設した一方の引
戸側固定当り片と、 一方の引戸内面から他方の引戸内面にかけての
長さを有し、他方の引戸を一方の引戸前面位置と
一方の引戸面一位置間を移動させる為に取付けた
支持アームに固定し庫体に対しては定位置回動可
能に取付けてなる枢軸を内部に位置して横方向へ
移動しうる巾の開口を設け且つ両側に一方の引戸
の移動方向に対し直交する方向に案内長溝を設け
た枢軸連動部材と、 前記枢軸連動部材の開口から突出した枢軸に一
端を固定し、他端部に前記案内長溝の前端部と交
叉するとともに枢軸を中心とする弧状案内溝を設
けた軸回動片と、 前記枢軸に対し一端部を遊嵌し、軸回動片の弧
状案内溝とが交叉して作られる上下の貫通孔部分
に遊嵌されるピンを他端部に突設したピン固定杆
と、 一方の引戸側固定当り片より外側の位置で一方
の引戸側へ突出して前記一方の引戸側固定当り片
の側縁と当接すべく枢軸連動部材に設けた部材側
固定当り片と、 一方の引戸側固定当り片より内側の位置で、該
一方の引戸側固定当り片と係脱すべく枢軸連動部
材から突出した状態と一方の引戸から離間した状
態とを自在に選択しうるように枢軸連動部材に設
けた部材側移動当り片と、 前記支持アーム適所を前記枢軸に固定し、該支
持アームの先端に設けた他方の引戸用レールに転
子を介して取付けた他方の引戸と、 よりなる庫体の引戸案内装置を内容とするもの
である。
〔作用〕
以上の如く本引戸案内装置は、一方の引戸が庫
体戸口で横方向の直線移動、即ち、開閉動作をす
る時に、一方の引戸の開閉動作に応動して、他方
の引戸は、枢軸連動部材、軸回動片、枢軸、支持
アーム及び他方の引戸用レールを介して前後変位
可能とし、つまり一方の引戸の開放動作に応動し
て他方の引戸は戸口前方へ退避可能とし、一方の
引戸の閉止動作に応動して自動的に他方の引戸は
閉止可能とし、又他方の引戸は一方の引戸が閉止
状態において、該引戸のみを前方へ引出して開放
並びに閉止を可能とするものである。
〔実施例〕
本考案の詳細を更に図示した実施例に基づき説
明する。
第1図に示したものは本考案を適用した引戸を
有する庫体正面説明図であり、第2図は一方の引
戸を内部側に位置し、他方の引戸を外部側に位置
した状態で引戸並びに各引戸の案内装置を断面状
態で示した断面説明図、第3図は一方の引戸の内
面側から他方の引戸にかけて他方の引戸、即ち前
後変位可能な引戸に対するアーム支持用枢軸回動
装置を平面状態で示す説明図、第4図は他方の引
戸の案内装置を示す説明図である。
即ち、図中1がキヤビネツトや金庫その他耐火
庫等を示す庫体であり、庫体戸口には左方に一方
の引戸2、即ち横移動可能な引戸を設け、戸口右
方、即ち他方には、一方の引戸2前面位置と該一
方の引戸2面一位置間を変位して一方の引戸2に
対する横直線移動を可能としたり、またはそれ自
体を開閉可能としてなる他方の引戸3、即ち前後
変位可能な引戸を配してなる。
第2図において2が一方の引戸であり、3が他
方の引戸であつて、一方の引戸2に対する4は他
方の引戸3に対するアーム支持用枢軸回動装置で
あり、5は他方の引戸3上部を吊下げた状態で一
方の引戸2と面一位置並びにその前面位置間を変
位させ、開閉動作を可能とする他方の引戸案内装
置である。
即ち、第1図並びに第2図で示すように、一方
の引戸2の戸口における横方向の直線移動で開閉
動作をなすと同時に、この開閉動作時にアーム支
持用枢軸回動装置4を介して、即座に他方の引戸
案内装置5を作動させ他方の引戸3を一方の引戸
2前面位置に変位させ、該一方の引戸2を開閉可
能とするとともに、他方の引戸3のみを開閉せん
とするときに他方の引戸3に対する上部の他方の
引戸案内装置5を作動させ、且つアーム支持用枢
軸回動装置4に対しては非作動状態を与え、他方
の引戸3のみを前後並びに横方向移動可能として
なるものである。
ここに、一方の引戸2を開放しようとするとき
には、他方の引戸3が庫体1戸口から前方方向へ
変位するアーム支持用枢軸回動装置4が必要とな
る。
第3図の装置は、一方の引戸2と他方の引戸3
を連動させるための装置であり、第3図中6は一
方の引戸側固定当り片、7は枢軸連動部材、8は
軸回動片、9はピン固定杆、10は部材側固定当
り片、11は部材側移動当り片、5は他方の引戸
案内装置である。
ここに一方の引戸2は引戸上部から内方に向け
て転子取付部12を介して、転子13を複数個設
けてなり、また該一方の引戸2の転子13を案内
する為に、庫体1内上部には前記転子13を上下
または図示しない下方から支持してなる一方の引
戸用レール14を前記転子13と関係づけて設け
ている。そしてこの一方の引戸2上部内面側へは
突設した状態で、一方の引戸側固定当り片6を設
けている。該一方の引戸側固定当り片6はその先
端を前記一方の引戸用レール14よりも内部側に
位置せしめて、開放方向が庫体1外側に向けたナ
イフエツジ状傾斜面15を有している。
次に、図中7は前記した枢軸連動部材であつ
て、板状の部材を平面視一方の引戸2内面から他
方の引戸3内面にかけての長さを有する状態でコ
字型に形成し、他方の引戸3の一方の引戸2の前
面位置と一方の引戸2と面一位置間を前後移動さ
せるために取付けた支持アームに固定し庫体1に
対して定位置回動可能に設けてなる枢軸16を内
部に位置して横方向へ遊動しうる巾の開口17を
設けるとともに、両側には案内用長溝18,18
を設け、庫体1側に設けたピン19′を嵌入して、
該枢軸連動部材7が横移動することを案内してお
り、且つ該枢軸連動部材7の両側には一方の引戸
2の移動方向に対し直交する方向に貫通状態また
は有底状態の案内長溝19を設けてなり、更に前
記一方の引戸側固定当り片6と関係する部分に
は、後述の各当り片を取付けるための延長片20
が設けられている。この枢軸連動部材7と一方の
引戸2との関係は該一方の引戸2を開閉動作する
ときに、それに応動せしめて枢軸連動部材7を横
方向に移動せしめる構造が付加されるし、更に、
この枢軸連動部材7の移動に応動して他方の引戸
3と関係づけた枢軸16を回動するための装置が
枢軸連動部材7と枢軸16間に設けられている。
この回動は軸回動片8とピン固定杆9、並びに前
記一方の引戸2に対して直交方向に配された案内
長溝19とでなされる。
図中8が前記軸回動片であつて、前記枢軸連動
部材7の開口17から突出した枢軸16に一端を
連動状態に連結、例えば互いに固着したり又は軸
の角径部分に角孔を外嵌するなどして回転に対し
て一体的に連結し、前記枢軸連動部材7の案内長
溝19の前端部と交叉させるとともに、枢軸16
を中心として貫通状態又は有底状態の弧状案内溝
21を他端部に設けている。図例のものは、この
軸回動片8として平面視カマ状の板部材を用いて
いる。
次に、図中9として示す断面コ字型のピン固定
杆は、前記枢軸16に対し遊嵌し、枢軸連動部材
7の案内長溝19と軸回動片8の弧状案内溝21
とが交叉してつくられる上下の貫通孔部分22′
に遊嵌されるピン22を突設している。即ち、該
ピン固定杆9の一端は枢軸16に対して遊嵌状態
であり、他端は互いに交叉する弧状案内溝21と
案内長溝19の各溝の貫通孔部分22′にピン2
2が挿入され互いに連結されてなり、枢軸連動部
材7が第3図の状態から右方、即ち一方の引戸2
が開放方向へ移動した状態において、案内長溝1
9によりピン22を右方へ回転させ、同時に該ピ
ン22に係合してなるカマ状の軸回動片8を右方
へ回転させ、もつて枢軸16を右回転させ、該枢
軸16と互いに連結されている支持アームを介し
て他方の引戸3を一方の引戸2前面側へ回動変位
せしめる。一方の引戸2の閉止動作があつたとき
には、該枢軸連動部材7は左方へ変位し、これに
基づき軸回動片8とピン固定杆9を共に左方へ回
転させ同時に枢軸16も左回転させ、もつて他方
の引戸3を閉止位置へ戻す。
また、一方の引戸2が閉止状態で前方変位状態
の他方の引戸3のみを押して他方の引戸3を閉止
せしめるときには、この前方変位状態から閉止位
置への変位動作に応動して枢軸16は左回転する
が、該枢軸16とピン固定杆9は互いに遊嵌状態
であり、また第3図の一点鎖線状態から該他方の
引戸3が前方変位状態に変化したときには、軸回
動片8が右回転限度まで回転し、且つ閉止すると
きは、この状態から左回転するので、ピン固定杆
9並びに枢軸連動部材7は静止したままで、単に
軸回動片8のみが図中実線状態に戻り、他方の引
戸3が一方の引戸2前面位置から復帰し戸口を閉
止するのである。この一方の引戸2の横方向の移
動に応じて、前記枢軸連動部材7を移動させるた
めには、図中6として示す一方の引戸側固定当り
片に対し出没する部材側移動当り片11と、前記
一方の引戸側固定当り片6を挟んで枢軸連動部材
側固定当り片を設ける必要がある。図中10は前
記部材側固定当り片で、前記一方の引戸側固定当
り片6より外側の位置で一方の引戸2側へ突出し
て前記一方の引戸側固定当り片6の側縁と当接す
べく枢軸連動部材7に設けているものである。ま
た、部材側移動当り片11は、前記一方の引戸側
固定当り片6より内側の位置で、該一方の引戸側
固定当り片6と係脱すべく部材側縁から図中実線
で示す突出した状態と一方の引戸2から離間した
状態、即ち一方の引戸側固定当り片6との係合が
解除された位置(図中上方へ移動した状態)とを
自在に選択しうるように、枢軸連動部材7の延長
片20の片面に移動当り片支持ガイド23により
設けている。該部材側移動当り片11の一方の引
戸2側先端は一方の引戸側固定当り片6と同様に
ナイフエツジ状の傾斜面24とし、該傾斜面24
を庫体1中央方向へ開放している。また、他端即
ち庫体1内部側の端部では、該部材側移動当り片
11を上下一方へ折曲し該部材側移動当り片11
が枢軸連動部材7と共に図中右方へ移動したとき
に、部材側移動当り片11を一方の引戸2から離
間する方向へ移動させるための、ガイド片または
ピンが図中25として示す如く設けられている。
また、このガイド片25またはピンにより、一方
の引戸2から庫体1内部側へ変位させた状態が開
放されたとき、即ち一方の引戸2を閉止位置に戻
したときには、該部材側移動当り片11が図中実
線状態に自動的に戻るように、枢軸連動部材7と
部材側移動当り片11間に引きバネ26を設けて
いる。尚、ガイド片25またはピンは庫体1適所
に固定して突設してなる。
しかして、一方の引戸2を第3図の状態から右
方へ移動させれば、一方の引戸側固定当り片6先
端は部材側移動当り片11を右方へ押し、これに
応動して枢軸連動部材7を右方へ移動する。この
状態で案内長溝19の中に係合されているピン2
2によつて軸回動片8は右回転し、同時に軸回動
片8基端に互いに回動関係に連結してなる枢軸1
6は右回転する。従つて、該枢軸16に固定され
た他方の引戸3の支持アーム27は右回転し他方
の引戸3を一方の引戸2前面側へ右回転させて変
位・突出せしめ、他方の引戸3が前方へ退避した
後の戸口の右部分へ一方の引戸2を移動させるこ
とができる。この際、部材側移動当り片11は、
枢軸連動部材7と共に右方へ移動することによ
り、ガイド片25によつて一方の引戸2から離間
する方向、即ち庫体1内部方向へ強制的に変位さ
れて一方の引戸側固定当り片6との係合が解除さ
れ、もつて一方の引戸2は開放可能な状態と成る
のである。また、この状態で一方の引戸2を実線
状態へ戻すならば、前記逆の動作として枢軸連動
部材7が左動し、ピン22が左回転することによ
り軸回動片8も左回転し、枢軸16を左回転させ
る。この枢軸16の左回転によつて他方の引戸3
は閉止位置に戻ることになる。
尚、他方の引戸3のみを持つて開放動作させた
とき、即ち一方の引戸2前面側へ前方変位させた
ときには、前記枢軸16は右回転するが、ピン固
定杆9と該枢軸16は互いに遊嵌状態であり、又
軸回動片8と枢軸16は互いに応動関係にあるこ
とから、該軸回動片8のみが、その弧状案内溝2
1によつて右回転し他方の引戸3のみを開放可能
な状態にすることができ、また逆動作をすること
により前記軸回動片8のみをもとの位置、即ち第
3図の実線状態の位置に戻して他方の引戸3をも
との閉止位置に戻すことができる。
次に、他方の引戸3を庫体1に対し前後方向へ
変位させるための他方の引戸案内装置5は、両側
の枢軸16,16に適所を固定し且つ平行に配し
た支持アーム27,27の先端に他方の引戸用レ
ール28を枢着して平行リンクを構成し、該他方
の引戸用レール28に転子29を介して他方の引
戸3を取付けることによつて提供される。従つ
て、この他方の引戸案内装置5は、各種のものが
採用されるが、実施例として示した第4図の他方
の引戸案内装置5はその図によつて概略説明され
る。
即ち、図中3として示す他方の引戸には、転子
取付片30を介して転子29が複数個取付けら
れ、該転子29は庫体1内部の上部に設けた該転
子29を上下から挟むレール面を有する他方の引
戸用レール28に取付けられ、該他方の引戸用レ
ール28は支持アーム27を介して庫体1内部か
ら前記他方の引戸3を懸架状態で一方の引戸2前
面位置と第4図の実線状態の位置間を変位可能と
している。ここに、支持アーム27は、前記した
枢軸16と互いに連動状態で取付けられ、その一
端は回動巾を制限し、且つ先端に懸架した他方の
引戸用レール28並びに他方の引戸3の荷重を受
け、且つ支持アーム27に対する支持強度を高め
るために、一定の巾で回動できる空間を与え、且
つ上面には支持天壁31を有するアーム端案内部
材32が採用されている。尚、支持アーム27一
端には前記アーム端案内部材32との摺動を容易
にするために転子33を設けておくことが好まし
い。
次に、他方の引戸3を前後変位させるための開
閉動作伝達装置としては、図中34として示す他
方の引戸側固定当り片と、図中35として示し、
且つ他方の引戸用レール28に対して前後即ち他
方の引戸3と直交する方向へ出没し、他方の引戸
側固定当り片34の先端と係脱するレール側移動
当り片とが設けられてる。該レール側移動当り片
35は筒状支持ガイド36によつて前後移動可能
に他方の引戸用レール28に取付けられ他方の引
戸3の内面側へ引きバネ37によつて弾性付勢し
てなる。図中38はレール側移動当り片35を他
方の引戸3から離間する方向へ移動させるための
庫体1へ設けたガイドピンである。このガイドピ
ン38はガイド片であつてもよい。
即ち、前記一方の引戸2内面側に設けた各当り
片と同様に該他方の引戸側固定当り片34とレー
ル側移動当り片35が互いに係合した状態で他方
の引戸3を開放方向、即ち、図中左方へ前方変位
させながら移動させれば該移動力は他方の引戸側
固定当り片34とレール側移動当り片35間の力
の伝達により支持アーム27を右回転させる。従
つて、この状態では他方の引戸3は支持アーム2
7の右回転により庫体1前面側へ突出してくると
同時に、他方の引戸用レール28も前方へ変位す
ることに基づき、レール側移動当り片35の後端
から前記ガイドピン38側へ折曲したストツパー
片35′と前記ガイドピン38が係合することで、
前記レール側移動当り片35は他方の引戸用レー
ル28に対して相対的に庫体内部側へ変位され、
他方の引戸固定当り片34との係合が解除され
る。従つて、この状態では、他方の引戸用レール
28が支持アーム27の回転限界まで変位した状
態、即ち一方の引戸2前面位置に他方の引戸3内
面位置が一致した状態となり、他方の引戸3は前
記他方の引戸用レール28に沿つて横移動可能と
する。次いで、該他方の引戸3を閉止した状態に
戻すときには、前記他方の引戸側固定当り片34
とレール側移動当り片35の対向面を図例の如く
傾斜せしめているときには、互いにその当接関係
を逃がしながら、レール側移動当り片35の右側
の位置に入り、且つ他方の引戸側固定当り片34
側縁はレール側固定当り片39側縁と当接し、他
方の引戸用レール28を戸口に対して平行を維持
して右方に移動しながら庫体1内部側へ変位さ
せ、即ち支持アーム27を左回転させて他方の引
戸3を庫体1戸口に戻す。この状態においては、
前記枢軸16は左回転するが一方の引戸2に対し
て軸回動片8はその弧状案内溝21とピン22と
の関係で回動するがピン固定杆9は回動しないの
で、一方の引戸2を変位させず他方の引戸3のみ
を閉止することができるのである。
従つて、一方の引戸2を他方の引戸3側へ変位
させれば、一方の引戸側固定当り片6と部材側移
動当り片11間の互いの係合関係で、枢軸連動部
材7を図中右方へ移動させ、案内長溝19により
ピン22を右回転させ、軸回動片8を当時に右回
転させることで枢軸16を右回転させるから、他
方の引戸3は該枢軸16に固定された支持アーム
27を介して左前方へ変位、即ち庫体1戸口から
一方の引戸2の前面位置方向へ突出し、一方の引
戸2はこの突出後の他方の引戸3空間へ移動する
ことができる。また、この一方の引戸2を逆動作
として閉止すれば、これに応動してこの動作時に
一方の引戸側固定当り片6と部材側固定当り片1
0間の係合により枢軸連動部材7はもとの位置に
戻り、これとともに軸回動片8とピン固定杆9は
もとの位置、即ち左回転して枢軸16を左回転
し、更に枢軸16に固定された支持アーム27を
左回転させて、支持アーム27に設けられた他方
の引戸3を閉止位置に復帰させるのである。
更に他方の引戸3のみを持つて図中左方、即ち
開放方向へ移動させれば支持アーム27並びに枢
軸16は右回転するが、軸回動片8は弧状案内溝
21によつてピン22との係合を逃がしながら右
回転し、また閉止時には、これの逆動作をするの
で、他方の引戸3のみを開閉することができる庫
体引戸を提供できるのである。
よつて、この庫体1においては、従来の引戸の
如く両引戸が前後方向へ変位した場合のように、
庫体戸口において該引戸変位用のデツドスペース
を多くとる必要がなく、庫体1内部の空間を有効
に利用でき、且つ一方の引戸2の移動動作は極め
て軽い状態で、その移動を他方の引戸3に与えて
応動させながら、各引戸の開閉を可能とすると同
時に、該装置は簡易な構造であるので、頻度の高
い開閉動作に対しても故障が少なく、また故障が
あつても、その部品の交換や修理が容易な装置を
提供できるのである。
尚、図中40は各引戸の下部案内アームで、4
1は転子、42は案内溝である。
〔考案の効果〕
以上の如く、本考案に係る庫体の引戸案内装置
は、一方の引戸を庫体戸口において直線移動させ
同時に他方の引戸はこの移動を可能とすべく、庫
体の一方の引戸前面側へ退避させ前記一方の引戸
のみ又は双方の引戸を同時に開閉させると同時
に、他方の引戸のみを開閉するときには一方の引
戸を移動させずにでき、庫体内部の空間を有効に
利用できるばかりでなく、互いの連動動作は軽快
で装置が簡便であるばかりでなく、故障も少ない
ものが提供されるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用した庫体の斜視説明図、
第2図は庫体の断面を示す説明図、第3図は一方
の引戸と他方の引戸の連動関係を示す装置の平面
説明図、第4図は他方の引戸を前後変位させるた
めの案内装置平面説明図である。 1……庫体、2……一方の引戸、3……他方の
引戸、4……アーム支持用枢軸回動装置、5……
他方の引戸案内装置、6……一方の引戸側固定当
り片、7……枢軸連動部材、8……軸回動片、9
……ピン固定杆、10……部材側固定当り片、1
1……部材側移動当り片、12……転子取付部、
13……転子、14……一方の引戸用レール、1
5……傾斜面、16……枢軸、17……開口、1
8……案内用長溝、19……案内長溝、20……
延長片、21……弧状案内溝、22′……貫通孔
部分、22……ピン、23……移動当り片支持ガ
イド、24……傾斜面、25……ガイド片、26
……引きバネ、27……支持アーム、28……他
方の引戸用レール、29……転子、30……転子
取付片、31……支持天壁、32……アーム端案
内部材、33……転子、34……他方の引戸側固
定当り片、35……レール側移動当り片、35′
……ストツパー片、36……支持ガイド、37…
…引きバネ、38……ガイドピン、39……レー
ル側固定当り片、40……下部案内アーム、41
……転子、42……案内溝。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 庫体1戸口に2枚の引戸を有し一方の引戸2は
    戸口で横方向にのみ移動可能であり、他方の引戸
    3は該引戸開閉時並びに一方の引戸2開閉時に一
    方の引戸2前面位置に変位して両引戸の開閉を可
    能にしてなる庫体引戸において、 上部から内方に向けて転子取付部12を介して
    転子13を取付けてなる一方の引戸2と、 前記一方の引戸2の転子13を案内する為に庫
    体1内上部に固定した一方の引戸用レール14
    と、 前記一方の引戸2から内部側へ突設した一方の
    引戸側固定当り片6と、 一方の引戸2内面から他方の引戸3内面にかけ
    ての長さを有し、他方の引戸3を一方の引戸2前
    面位置と一方の引戸2面一位置間を移動させる為
    に取付けた支持アーム27に固定し庫体1に対し
    ては定位置回動可能に取付けてなる枢軸16を内
    部に位置して横方向へ移動しうる巾の開口17を
    設け且つ両側に一方の引戸2の移動方向に対し直
    交する方向に案内長溝19を設けた枢軸連動部材
    7と、 前記枢軸連動部材7の開口17から突出した枢
    軸16に一端を固定し、他端部に前記案内長溝1
    9の前端部と交叉するとともに枢軸16を中心と
    する弧状案内溝21を設けた軸回動片8と、 前記枢軸16に対し一端部を遊嵌し、軸回動片
    8の弧状案内溝21とが交叉して作られる上下の
    貫通孔部分22′に遊嵌されるピン22を他端部
    に突設したピン固定杆9と、 一方の引戸側固定当り片6より外側の位置で一
    方の引戸2側へ突出して前記一方の引戸側固定当
    り片6の側縁と当接すべく枢軸連動部材7に設け
    た部材側固定当り片10と、 一方の引戸側固定当り片6より内側の位置で、
    該一方の引戸側固定当り片6と係脱すべく枢軸連
    動部材7から突出した状態と一方の引戸2から離
    間した状態とを自在に選択しうるように枢軸連動
    部材7に設けた部材側移動当り片11と、 前記支持アーム27適所を前記枢軸16に固定
    し、該支持アーム27の先端に設けた他方の引戸
    用レール28に転子29を介して取付けた他方の
    引戸3と、 よりなる庫体の引戸案内装置。
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