JPH0724550Y2 - ドアのシ−ル装置 - Google Patents

ドアのシ−ル装置

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JPH0724550Y2
JPH0724550Y2 JP1987087449U JP8744987U JPH0724550Y2 JP H0724550 Y2 JPH0724550 Y2 JP H0724550Y2 JP 1987087449 U JP1987087449 U JP 1987087449U JP 8744987 U JP8744987 U JP 8744987U JP H0724550 Y2 JPH0724550 Y2 JP H0724550Y2
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JP
Japan
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movable frame
door
frame
fixed frame
piece
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JP1987087449U
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JPS63200093U (ja
Inventor
俊明 遠藤
光昭 庄司
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太田興業株式会社
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  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、室内を外部に対し確実に密封するためのド
アのシール装置の改良に関する。この考案のシール装置
は、殊に、引戸タイプのドアに採用するに好適なもので
ある。
〔従来の技術〕 空調が行き届いた建物等では、閉止されたドアのわずか
な間隙であつても空気が流通して支障を来たすことがあ
る。ドアの閉止時、吊下げ式の引戸タイプのドアにおい
て、その下辺部は、ドア自体又は床面等に対し固定的に
取り付けたシール材によつては、密封が困難なことがあ
る。
このような場合に用いられる従来のシール装置として
は、例えば、本願人によつて出願された実願昭61-27681
号(実開昭62-140277号)のシール装置を挙げることが
できる。前記の装置を含む従来のドアのシール装置は、
ドアの端面から先端が突出するようにばねで付勢させた
作用杆にシール材付きの可動枠を連係させた構造を採る
ものが極く一般的であつた。
このような構造のものでは、ドアの閉止時、シール材付
き可動枠を閉位置に押し下げるために、ドア端面から突
出状態にある作用杆の先端部をばねに抗してかなり大き
な力で押し込むことを要し、ドアの閉止後も、可動枠を
閉位置に保つために、作用杆の押し込み状態が保持され
ていなければならなかつた。
開き戸タイプのドアでは、作用杆の押し込みは該ドアの
閉止時のてこ作用により弱い力で達成でき、また、押し
込み状態の保持も該ドアの空錠の存在によつて容易に行
うことができるが、てこ作用を呈することがなく、ほと
んどが空錠を備えていない引戸タイプのドアでは、上述
のような従来装置の利用は困難であつた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
この考案は、上述の問題点を解決するために提案された
ものである。すなわち、引戸タイプのドアに採用するに
有利にすること、作動を軽くすること、及びドアに空錠
を備えていなくてもそのドアの閉止状態並びにシール材
による密封状態が保てるようにすることを目的として開
発されたものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案のドアのシール装置は、次に示すA〜Fの構成
条件を備えたことを特徴とするものである。すなわち、
(A)ドアの下辺部に沿つて設けられる固定枠を備える
こと、(B)前記固定枠に対し下方に出入り可能な可動
枠を備えること、(C)可動枠の下部にその長さ方向に
亘つてゴム状弾性シールを設けること、(D)固定枠及
び可動枠のいずれか一方にほぼ水平に取り付けたスライ
ドピンと該スライドピンで摺動案内させるため前記固定
枠及び可動枠の内他方の一つに傾斜させて設けた傾斜案
内部とから成る複数の可動枠案内装置を固定枠の長さ方
向に間隔を隔てて設けること、(E)固定枠に変位可能
に設けられ可動枠を上位位置と下位位置に定位させるよ
うに作用させる作用部材を備え、作用部材は軸部及びL
字状のカム片と衝合片を有する作用部材、または、衝合
片、頂部、重錘を有するA字状の作用部材で構成するこ
と、及び(F)前記作用部材の衝合片に当接して該作用
部材を動作させ、可動枠を上下動させる対応部片を床面
その他の建物の不動部材に取り付けること、の6つの構
成条件を具備するものである。
以下図面に示す実施例に基いてこの考案を説明する。こ
の考案の装置を構成するほとんどの部材は、通常、アル
ミニウム、鉄、真ちゆうなどの金属材料又は硬質合成樹
脂材料で製作される。
第1図〜第3図に示す第1実施例において、1は引戸タ
イプのドアである。2はドア1の底面その他の下辺部に
沿つてねじ、溶接等により取り付けられる中空の固定枠
である。この実施例の固定枠2は、横断面が共にほぼコ
字状をなす主枠2aと副枠2bを上方の連結板2cで固定的に
接続して形成されている。固定枠2における主枠2aに
は、それとほぼ同長の可動枠3が下方に出入り可能に嵌
め込まれており、可動枠3の下部にはその長さ方向に沿
つて任意の形状をなすゴム状弾性シール4が固着してあ
る。主枠2aの内側に一体に突設された突条2d、2dは、可
動枠3の上位位置を規制するストツパの役割を果たす。
前記の固定枠2は、ドア1と一体に形成することもでき
る。
第2図及び第3図に示すように、前記可動枠3の上部に
は該可動枠3の一部をなす任意数(図では2個)の補助
片3a、3aが適当な間隔を隔てて所要数のねじ5で固設し
てある。補助片3aは主枠2aの空間部内に納まるように設
けられている。また、該補助片3a、3aは可動枠3と一体
に形成することもできる。
そして、固定枠2の両側板間には該固定枠2の長さ方向
に適当な間隔を隔てて複数のスライドピン6、6がほぼ
水平に設けてある。各スライドピン6は可動枠3の各補
助片3aに傾斜させて設けた案内孔、溝その他の傾斜案内
部7を摺動案内するようにしてある。換言すれば、スラ
イドピン6、6と傾斜案内部7、7は、固定枠2の主枠
2aに対し斜め上下に移動する可動枠3の案内装置8、8
を構成する。少くも2つの可動枠案内装置8、8は、固
定枠2並びに可動枠3の長さ方向に適当な間隔を隔てて
設けてあるので、可動枠3が上下動する際にほぼ水平状
態を保つて移動することを可能にする。
次に、上述の可動枠3を固定枠2に対し上下動させる機
構について説明する。可動枠3における各補助片3aに
は、その上辺部を直角に折り曲げて形成した当接部3bが
設けてある。少くも一方の当接部3bには、可動枠3を上
位位置と下位位置に定位させるようにした任意形状の作
用部材9が近接させて設けてある。この作用部材9は、
L字状をなすカム片9aと同様にL字状をなす衝合片9bと
から成り、カム片9aの一部、すなわち軸部9cを固定枠2
の副枠2bに設けた丸穴2eで回転自在に支持させてある。
第2図で、この考案のシール装置が取り付けられたドア
(1)を矢印P方向に移動させて閉止しようとすると、
閉止動作の最終段階で、床面、ドア枠その他の不動部材
10の所要個所に設けられた対応部片11に作用部材9の衝
合片9bが当接し、作用部材9の全体を矢印Q方向に回転
させる。ここに、カム片9aで上位位置に拘束されていた
可動枠3の当接部3bが釈放されるので、可動枠3はスラ
イドピン6と傾斜案内部7とから成る複数の可動枠案内
装置8、8によつて案内されつつ、固定枠2に対し自重
で下位位置に降下することになり、ドア1の下辺部と床
面等10との間を可動枠3の弾性シール4によつて密封す
るところとする。ドア1を開放させると、作用部材9が
対応部片11との衝合により矢印Qと逆方向に回動するの
で、可動枠3は、第2図の状態、すなわち上位位置に戻
ることになる。
なお、第2図において、11aは対応部片11の周囲に設け
た緩衝用のクツシヨン材である。また、12は固定枠2に
おける副枠2bの天井部に取り付けて板ばねで、この板ば
ね12は、作用部材9の衝合片9bを可動枠3の上位位置又
は下位位置において安定的に定位させるために設けたも
のであるが、必ずしも設けることを要しない。
第4図〜第7図にはこの考案の第2実施例を示す。この
実施例において、第1図〜第3図の第1実施例と同一の
符号で指し示される各部材は、同等の作用を呈する等効
部材を示す。従つて、第2実施例における各部材の説明
は、重複を避ける目的で、相違点を中心として簡単に述
べる。
引戸タイプのドア1の下面にねじ等13で固定される固定
枠2は、第2実施例では、横断面コ字状の一本の型材で
形成されており、それに下方から出入り可能に嵌め込ま
れる可動枠3は、横断面がほぼπ字状に形成されてい
る。可動枠3の上位位置は、その上面が固定枠2の天井
部内面に当接することによつて規制される。そして、前
記可動枠3の両側下部にはその長さ方向に沿つて対をな
す2本のゴム状弾性シール4、4が固着してある。弾性
シール4は、可動枠3の長さ方向に連続的又は断続的に
して一体に設けた任意数の取付片3dによつて保持してあ
る。また、固定枠2に設けたスライドピン6、6により
摺動案内される傾斜案内孔、すなわち傾斜案内部7、7
は、可動枠2の胴部に直接設けられている。
更に、この実施例では、前記のスライドピン6の一方に
ほぼA字状をなす作用部材9が可動枠3の中央空間部3e
内に収まるようにして枢着してある。9eは作用部材9内
に埋設された重錘である。
第4図で、ドア1を矢印P方向に移動させて閉止しよう
とすると、閉止動作の最終段階で、床面その他の建物の
不動部材10の所要個所に設けられたピン状の対応部片11
にA字状の作用部材9における長脚側の衝合片9bが当接
し、作用部材9を矢印Q方向に回転させる。ここに、作
用部材9の頂部9dで上位位置に拘束されていた可動枠3
の天井部が釈放されるので、可動枠3はスライドピン6
と傾斜案内部7とによつて構成される複数の可動案内装
置8、8によつて案内されつつ、固定枠2に対し自重で
下位位置に降下することになり、第5図に示すように、
ドア1の下辺部と床面等10との間を可動枠3の弾性シー
ル4によつて密封するところとする。ドア1を開放させ
ると、対応部片11に対し作用部材9の短脚側の衝合片9b
が衝合して、該作用部材9を矢印Qと逆方向に回動させ
るので、可動枠3は、作用部材9の頂部9dで押し上げら
れて、第4図の状態、すなわち上位位置に復帰すること
になる。
なお、第4図〜第7図において、14は固定枠2の止めね
じ13の逃げ穴、15はドア1の先端側の壁部、16はドア1
の先端面が当接する壁部15に固着されたシール材をそれ
ぞれ示す。また、17は床面等10に固定され可動枠3の空
間部3e内に突出している案内杆で、吊下げ形のドア1の
横方向への揺れ止めの役割を果たすものである。
上述の第1実施例及び第2実施例で、可動枠案内装置8
におけるスライドピン6は固定枠2に取り付けられ、そ
れに対応する傾斜案内孔その他の傾斜案内部7は可動枠
3に設けてあるが、スライドピン6を可動枠3に、ま
た、傾斜案内部7を固定枠2にそれぞれ設けるようにす
ることもできる。
〔作用〕
次にこの考案の作用について説明する。第1図及び第2
図又は第4図及び第6図に示すように、ドア1が開放状
態にある時は、可動枠3は作用部材9によつて固定枠2
における上位位置に押し上げられて拘束されている。と
ころが、ドア1を矢印P方向に移動させて閉止しようと
すると、閉止動作の最終段階で、床面その他の不動部材
10の所要位置に設定した対応部片11が作用部材9に衝合
し、該作用部材9を変位させる。ここに、上位位置に拘
束されていた可動枠3は、その拘束状態が解かれ、スラ
イドピン6と傾斜案内部7とから成る複数の可動枠案内
装置8、8によつて斜め下方に案内されることになる。
この際、固定枠2に対し自重で下位位置に降下する可動
枠3は、複数の前記可動枠案内装置8、8の存在によ
り、斜め下方に傾くことなく平行移動するところとなつ
て、第3図又は第5図及び第7図に示すように、弾性シ
ール4によりドア1の下辺部と床面等10との間を確実に
密封することになる。ドア1を開放させると、作用部材
9が対応部片11に対し逆方向から衝合し、矢印Qと逆方
向に回動することになり、可動枠3は当初の上位位置に
復帰するものである。
〔考案の効果〕
以上に説明したこの考案のドアのシール装置によれば、
作動において比較的小さな力で操作することができ、密
封作用においては可動枠3が斜め下方に平行移動するこ
ととなつて弾性シール4を引き摺りするようなこともな
く、更には、ドアの閉止状態において該シール装置から
ドアを開放させる方向に反力が作用することがなく、ド
アに空錠を備えていなくても、そのままドアの閉止状態
並びに弾性シール4による密封状態を保つことができる
などの効果を奏し、引戸タイプのドアに採用するに極め
て有利なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案のドアのシール装置の第1実施例を示
す斜視図、第2図はその一部を切除して示す分解斜視
図、第3図はドアの閉止位置におけるその分解部分斜視
図、第4図はこの考案の第2実施例を示す部分縦断側面
図、第5図はドアの閉止位置におけるその部分縦断側面
図、第6図は第4図(ドアの開放状態)における拡大横
断背面図、第7図は第5図(ドアの閉止位置)における
拡大背面図である。 1……ドア、2……固定枠 3……可動枠、4……ゴム状弾性シール 6……スライドピン、7……傾斜案内部 8……可動枠案内装置、9……作用部材 10……不動部材、11……対応部片

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記A、B、C、D、E及びFの構成条件
    を備えたことを特徴とするドアーのシール装置。 A.ドア1の下辺部に沿って設けられる固定枠2を備える
    こと、 B.前記固定枠2に対し下方に出入り可能な可動枠3を備
    えること、 C.可動枠3の下部にその長さ方向に亘ってゴム状弾性シ
    ール4を設けること、 D.固定枠2及び可動枠3のいずれか一方にほぼ水平に取
    り付けたスライドピン6と該スライドピン6で摺動案内
    させるため前記固定枠2及び可動枠3の内他方の一つに
    傾斜させて設けた傾斜案内部7とから成る複数の可動枠
    案内装置8を固定枠2の長さ方向に間隔を隔てて設ける
    こと、 E.固定枠2に変位可能に設けられ可動枠3を上位位置と
    下位位置に定位させるように作用させる作用部材9を備
    え、作用部材9は軸部9c及びL字状のカム片と衝合片9b
    を有する作用部材9、または、衝合片9b、頂部9d、重錘
    9eを有するA字状の作用部材9で構成すること、 F.前記作用部材9の衝合片9bに当接して該作用部材9を
    動作させ、可動枠3を上下動させる対応部片11を床面そ
    の他の建物の不動部材10に取り付けること。
JP1987087449U 1987-06-05 1987-06-05 ドアのシ−ル装置 Expired - Lifetime JPH0724550Y2 (ja)

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JPS63200093U JPS63200093U (ja) 1988-12-22
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