JP5331556B2 - 扉連結部材、及びこれを用いた扉連結構造 - Google Patents
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Description
例えば、一般的な扉連結部材としては、ヒンジピンと該ヒンジピンに回動自在に連結された二枚の羽部材とからなる平蝶番タイプのものが知られている。
このような平蝶番タイプのものでは、閉扉された状態において扉と取付け対象との間に、ヒンジピンの部位が露出してしまい、見栄えが良くないといった問題があった。
上記隠し蝶番のケーシングは、ケーシング本体と、該ケーシング本体に組み付けられるとともに、上記リンク機構が連結される上下位置調整部材とを備えている。
この上下位置調整部材には、上下に長い長穴が設けられ、上記ケーシング本体に設けられた雌ねじ部に対して、該長穴を介して調整ねじを螺入して締め付けることで、該上下位置調整部材がケーシング本体に組み付けられる構造とされている。
これによれば、戸に埋め込み固定されたケーシング本体を上下位置調整部材の長穴の縦方向の長さの範囲内で上下に動かすことで、戸の上下方向の位置調整が可能とされている。
この隠し蝶番の構造では、上記第1調整ブロックには、上記第1蝶番ケーシングに対して該第1調整ブロックを左右調整可能に取付けるための長孔が設けられており、上記第2調整ブロックには、上記第2蝶番ケーシングに対して該第2調整ブロックを正面方向に調整可能に取付けるためのネジ孔が設けられている。
また、上記特許文献2に記載された隠し蝶番の構造では、左右方向及び正面方向への位置調整は可能ではあるが、特に、扉や戸の位置調整において上述のように、困難な作業となる上下方向の位置調整を可能とするものではなかった。
従って、上記第2連結本体に連結アームを介して連結された第1調整ブロックと、第1ケーシングとを相対的に上下に移動させることができるので、これら第1ケーシング及び第2連結本体のいずれかが取付けられた扉及び取付け対象を相対的に上下に移動させることができる。すなわち、本発明によれば、上記第1調整ブロックに設けられた上記上下調整ねじ部の操作によって扉と取付け対象とを相対的に上下に移動させることができるので、簡易な構造でありながらも、上下位置調整時における作業性を向上させることができる。
また、上記上下調整ねじ部は、上記第1調整ブロックのブロック側ねじ部に螺合し、ねじ作用によって上下に進退する構成とされているので、例えば、上記特許文献1に記載されたものと比べて、調整後の上下位置の位置ズレを確実に防止できるとともに、僅かな上下位置の調整も容易かつ確実に行うことができる。
すなわち、上記第1調整ブロックを、上記第1ケーシングに対して連結するための連結突起部を、該第1調整ブロックに水平方向に貫通した雌ねじ部に螺合する雄ねじ部を有した連結支持ピンによって構成しているので、該連結支持ピンを操作することで、上記取付け面部に対する法線方向に沿った方向(第1連結本体を扉の端面に取付けた場合は、扉幅方向)への位置調整を行うことができる。つまり、第1調整ブロックを第1ケーシングに連結するための連結突起部を、上記取付け面部に対する法線方向に沿った方向への位置調整用として兼用できる。従って、部品点数を増加させることなく、扉と取付け対象とを相対的に上下方向及び上記取付け面部に対する法線方向に沿った方向に位置調整することができる。
すなわち、上記第2ケーシングと第2調整ブロックとを相対的に取付け面部に略平行な方向かつ水平方向(第2連結本体を扉枠の開口側面に取付けた場合は、扉枠の見込み方向)に沿って位置調整することができる。従って、上記第1連結本体によってなされる上下方向の位置調整に加えて、扉と取付け対象とを相対的に取付け面部に略平行な方向かつ水平方向に沿って位置調整することができる。
特に、上記取付け面部に対する法線方向に沿った方向への位置調整が可能とされた構成を採用すれば、簡易な構造でありながら、三方向への位置調整が可能な扉連結部材となる。
すなわち、上記した従来の隠し蝶番のようなリンク機構及び連結アームを連結するための垂直回転軸やスライド溝等を設ける必要がなく、当該扉連結部材の構造をより簡略化できる。
また、上記第1連結アーム及び上記第2連結アームのそれぞれの各端部は、それぞれ第1連結本体と第2連結本体とに回動自在に取付けられた構造とされているので、上記した従来の隠し蝶番のように、高さ方向に沿って異なる箇所に取付けられた各蝶番のスライド側の各支点がスライドすることによって生じる位置ズレ等が生じるような恐れがない。従って、当該扉連結部材を高さ方向に沿って複数箇所に取付けて、扉と取付け対象とを連結した場合には、該扉と取付け対象との間の隙間を、高さ方向で略均一に保持することができる。これにより、扉の連結部における美観性を向上させることができ、例えば、当該扉を扉枠等に連結した場合には、該扉の戸先側が垂れ下るようなことも防止できる。
さらに、上記第1連結アームと上記第2連結アームとは、閉扉状態から開扉状態とされる際に、該第1連結アームにおける各端部の回動支点を結ぶ直線と、該第2連結アームにおける各端部の回動支点を結ぶ直線とが概ね交差するように、互いに独立して移動する構造とされている。従って、上記各直線が交差した状態では、これら各アームが互いに規制し合うので、扉の開閉がなされる際に、該扉を一定の軌道上に沿って移動させることができ、該扉の開閉動作がスムーズになされる。
図1〜図7は、第1実施形態に係る扉連結部材、及びこれを用いた扉連結構造を示し、これらについて説明するための説明図である。
尚、以下の実施形態及び各変形例では、図2(b)に示す閉扉状態の扉に対面して、当該扉が連結部を支点として開扉されて該扉が存在する側の空間側を、手前側とし、その逆側、すなわち、当該扉によって開閉される開口部の奥側の空間(隣室空間或いは収納空間など)側を、背面側として説明する。
また、図1(b)、図5(b)、図6及び図7では、扉並びに扉枠及び内壁を二点鎖線で示しており、図1(b)及び図5(b)では、後記する各カバーを取り外した状態を示している。
また、図6及び図7では、第1連結本体及び第2連結本体を模式的に示している。
本実施形態では、図2(a)に示すように、上記連結部の高さ方向に沿って、二箇所に扉連結部材1を設けた態様を例示している。尚、三箇所以上に設けるようにしてもよく、或いは、当該扉連結部材1自体を上下に長尺のものとし、単一の扉連結部材1によって連結するような態様としてもよい。
上記扉枠6は、取付け対象を構成する吊元側縦枠6aと、開口部opを挟んで該吊元側縦枠6aに対向して設けられた戸先側縦枠6bと、これら縦枠6a,6bの上端部を繋ぐように連設された上枠6cとを備えている。
上記吊元側縦枠6aは、上記取付け凹所9を設けられるような見付け(厚さ)寸法を有したものとすればよく、例えば、見付け寸法が20mm〜30mm程度のものとしてもよい。また、該取付け凹所9を設ける箇所は、後記する扉2の開閉がなされる際に、扉2との隙間を小さくするために、手前側寄りに設けるようにしてもよい。また、強度的な観点から手前側に5mm程度の加工残りを設けるようにしてもよい。このような寸法は、連結される扉2の重量等に応じて、扉連結部材1自体の寸法等が適宜、設定されるので、それに応じて、適宜、設定するようにすればよい。
また、上記吊元側縦枠6aの手前側縁部には、扉2の開閉がなされる際に、扉2に接触することなく、かつ、扉2との間の隙間を比較的、小さくするために、図1(a)及び図6に示すように、C面取り加工によって面取り部7aが形成されている。
尚、図1〜図3において、符号6dは、各縦枠6a,6bに設けられた戸当り部材である。
該扉2の吊元側端面3には、後記する第1連結本体10の形状に合わせて形成され、閉扉状態において、上記吊元側縦枠6aに向けて開口した取付け凹所5(図1及び図7参照)が、扉連結部材1の取付け箇所に対応させて二箇所に設けられている。すなわち、該取付け凹所5と、上記吊元側縦枠6aに設けられた取付け凹所9とは、閉扉状態において、略対面し、かつ、互いに向き合う方向に向けて開口している(図7参照)。
この扉2の厚さは、上記吊元側縦枠6aと同様、上記取付け凹所5を設けられるような厚さを有したものとすればよく、例えば、厚さ寸法が30mm〜40mm程度のものとしてもよい。また、該取付け凹所5を設ける箇所は、当該扉2を開閉する際に、吊元側縦枠6aとの隙間を小さくするために、例えば、扉2の厚さが比較的、厚い場合等では、手前側寄りに設けるようにしてもよい。このような寸法は、上記同様、扉2の重量等に応じて、扉連結部材1自体の寸法等が適宜、設定されるので、それに応じて、適宜、設定するようにすればよい。
尚、図2(a)、(b)においては、閉扉状態の扉2を実線で示し、開扉状態の扉2を二点鎖線で示している。
また、図2において、符号2aは、操作具としての把手(取っ手)である。
また、図例では、一対の縦枠6a,6bと、上枠6cとからなる三方枠の扉枠6を示しているが、下枠を備えた四方枠としてもよい。
上記第1ケーシング11は、例えば、金属材料等からなる板状材料を屈曲させて形成されており、図1(b)及び図4に示すように、上記扉2の吊元側端面3に略平行に配されて、上記取付け凹所5の奥側面に沿うように収容される第1ケーシング背部12と、該第1ケーシング背部12の上端部及び下端部からそれぞれ水平方向に向けて屈曲され、上記取付け凹所5の天面及び底面にそれぞれ沿うように収容される第1ケーシング天面部14及び第1ケーシング底面部16と、これら第1ケーシング天面部14及び第1ケーシング底面部16の先端部からそれぞれ上方及び下方に屈曲され、上記取付け凹所5の上下に連なるように形成された凹部に収容される上鍔部15及び下鍔部17とを備えている。
該第1ケーシング11は、上記取付け凹所5に収容され、図1(a)に示すように、上記上鍔部15及び下鍔部17に設けられた挿通孔を介して木ネジ等の固着具によって、扉2の吊元側端面3に固着される。
これら各アーム収容凹部21,22は、閉扉状態において当該第1連結本体10に略対面して配される後記する第2連結本体30側に向けて開口し、当該第1連結本体10が上記取付け凹所5に収容された状態では、両側部のうちの開口する一側部が扉2の取付け凹所5の一側壁部によって閉塞された状態となる。尚、このような形状とせずに、当該第1調整ブロック20自体を刳り抜くようにして、閉扉状態において当該第1連結本体10に略対面して配される後記する第2連結本体30側にのみ開口したアーム収容凹部としてもよい。
上記第2アーム支持軸24は、上記第2アーム収容凹部22の空所を上下に貫通するように設けられている一方、上記第1アーム支持軸23は、上記第1アーム収容凹部21の空所を上下に貫通するように設けられている。
これら各支持軸23,24は、図3に示すように、例えば、当該第1調整ブロック20に上下方向に沿って設けられた貫通孔或いは挿通穴等から挿入し、後記する各連結アーム50,60に設けられた各軸挿通孔52,62に挿通させて、ピン部材等の固定支持手段によって第1調整ブロック20に取付け、固定するようにしてもよい。
また、上記各支持軸23,24は、扉2の厚み方向に沿って、互いにずれた位置となるように設けられており、上記第1アーム支持軸23が上記第2アーム支持軸24よりも手前面4側に寄った位置となるように設けられている。
さらに、これら各支持軸23,24は、平面視において、それぞれ扉2の手前面4側に、比較的、寄った位置となるように設けられている。すなわち、扉2の取付け面部を構成する上記吊元側端面3に隣接する面(手前面及び背面)のうち、当該扉2が後記するように、閉扉状態から開扉される際に、上記吊元側縦枠6aに近接する側の隣接面である手前面4に寄った位置となるように、上記各支持軸23,24を設けている。
この雌ねじ穴25には、上下調整ねじ部を構成する上下調整ボルト26が螺合し、これら雌ねじ穴25と上下調整ボルト26とによってブロック側上下調整手段を構成する。また、該上下調整ボルト26のボルト頭部26aが、調整操作部及び調整当接部を構成し、該ボルト頭部26aの上面に、上記第1ケーシング11の調整受け部を構成する第1ケーシング天面部14が当接し、後記するように、上下位置の調整が可能となる。
当該扉連結部材1が組み付けられて扉2及び扉枠6に取付けられた状態では、図1に示すように、この上下調整ボルト26のボルト頭部26aの上面に、上記第1ケーシング天面部14が当接し、該第1ケーシング11を介して扉2の荷重が第1調整ブロック20に対して作用している。
該連結支持ピン28のそれぞれは、前記一方の開口から上記第1ケーシング背部12に向けて、その一端部28bが突出しており、該一端部28bが第1ケーシング11との連結部として、上記上下調整用長孔13にそれぞれ挿通されて、該第1ケーシング背部12に回動自在に連結されている。この連結支持ピン28の一端部28bの第1ケーシング背部12への連結は、例えば、図4に示すように、該一端部28bに設けられたフランジ部まで該一端部28bを上記上下調整用長孔13に挿入し、上記第1ケーシング背部12の背面(凹所側の面)から突出した部位を、かしめ用ワッシャー18に挿通させ、かしめ(リベッティング)によって、図1(b)に示すように、第1ケーシング背部12に回動自在に連結するようにしてもよい。
また、上記連結支持ピン28の他端部に設けられた上記雄ねじ部28aの操作部は、上記雌ねじ部27に螺入された状態で、図1(a)に示すように、外方側からの操作が可能とされている。該操作部を雄ねじ部28aのねじ作用方向に操作することで、上記第1調整ブロック20と第1ケーシング11とが相対的に上記雄ねじ部28aに沿って移動する構成とされている。すなわち、後記するように、当該第1連結本体10が取付けられた扉2の幅方向(左右方向、吊元側端面3に対する法線方向に沿った方向)への位置調整を行うことができる。
上記第2ケーシング31は、図3に示すように、上記第1連結本体10が備える第1ケーシング11と略同様の構成であり、上記吊元側縦枠6aの手前側部近傍の開口側面7に略平行に配されて、上記取付け凹所9の奥側面に沿うように収容される第2ケーシング背部32と、該第2ケーシング背部32の上端部及び下端部からそれぞれ水平方向に向けて屈曲され、上記取付け凹所9の天面及び底面にそれぞれ沿うように収容される第2ケーシング天面部34及び第2ケーシング底面部36と、これら第2ケーシング天面部34及び第2ケーシング底面部36の先端部からそれぞれ上方及び下方に屈曲され、上記取付け凹所9の上下に連なるように形成された凹部に収容される上鍔部35及び下鍔部37とを備えている。
該第2ケーシング31は、上記取付け凹所9に収容され、上記第1ケーシング11と同様、図1(a)に示すように、上記上鍔部35及び下鍔部37に設けられた挿通孔を介して木ネジ等の固着具によって、上記吊元側縦枠6aの手前側部近傍の開口側面7に固着される。
上記第2アーム収容凹部42と、上記第1連結本体10に設けられた第2アーム収容凹部22とは、図7(a)に示すように、閉扉状態において、互いに向き合う方向に向けて開口している。また、上記第1アーム収容凹部41と、上記第1連結本体10に設けられた第1アーム収容凹部21とは、図7(b)に示すように、閉扉状態において、互いに向き合う方向に向けて開口している。
これら各アーム収容凹部41,42は、上記第1連結本体10と同様、当該第2連結本体20が上記取付け凹所9に収容された状態では、両側部のうちの開口する一側部が吊元側縦枠6aの取付け凹所9の一側壁部によって閉塞された状態となる。尚、このような形状とせずに、上記第1調整ブロック20と同様、当該第2調整ブロック40自体を刳り抜くようにして、閉扉状態において当該第2連結本体30に略対面して配される上記第1連結本体10側にのみ開口したアーム収容凹部としてもよい。
上記第2アーム支持軸44は、上記第2アーム収容凹部42の空所を上下に貫通するように設けられている一方、上記第1アーム支持軸43は、上記第1アーム収容凹部41の空所を上下に貫通するように設けられている。
これら各支持軸43,44は、上記第1連結本体10と同様、図3に示すように、例えば、当該第2調整ブロック40に上下方向に沿って設けられた貫通孔或いは挿通穴等から挿入し、後記する各連結アーム50,60に設けられた各軸挿通孔54,64に挿通させて、ピン部材等の固定支持手段によって第2調整ブロック40に取付け、固定するようにしてもよい。
また、これら各支持軸43,44は、吊元側縦枠6aの見込み方向(内壁wの厚み方向)に沿って、互いにずれた位置となるように設けられており、上記第2アーム支持軸44が上記第1アーム支持軸43よりも手前側面8側に寄った位置となるように設けられている。
すなわち、本実施形態では、上記第1連結本体10に設けられた各支持軸23,24、及び当該第2連結本体30に設けられた各支持軸43,44は、いずれも比較的、手前側に寄った位置に設けられている。これにより、例えば、逆側寄りに設けるようなものと比べて、扉2の開閉に伴ってなされる各連結本体10,30の相対的な移動半径を小さくできる。つまり、扉2と吊元側縦枠6aとが干渉しないように扉2を開閉自在に連結する場合において、上記逆側寄りに各回動支点となる各支持軸を設けた場合には、後記する各連結アーム50,60を、比較的、長くする必要があり、上記各連結本体10,30の移動半径が大きくなるが、上記構成によれば、上記移動半径を小さくすることができる。従って、扉2と吊元側縦枠6aとの間の隙間を比較的、小さくすることができる。
これら直線56と、直線66との交差態様は、後記するように、閉扉状態とされた扉2が開扉される際に、概ね交差するようにすればよく、例えば、閉扉状態からの開放度が比較的、小さい状態(例えば、後記する開放角度が、0°〜20°程度の状態)では、交差しないような態様、すなわち、閉扉状態において、直線56と、直線66とが交差していない状態、或いは、接しているような状態としてもよい。
さらに、本実施形態では、後記するように扉2が完全に開扉された状態では、扉2が内壁w側に向けて回動し難いよう、上記各支持軸を位置させるとともに、上記各直線56,66の交差点が位置するように設定されている。本実施形態では、図6(a)に示すように、上記直線66上の交差点が吊元側縦枠6a側に位置するように、すなわち、上記第2アーム支持軸44の軸心から上記交差点までの距離が、該交差点から上記第2アーム支持軸24までの距離よりも小さくなるよう設定されている。
尚、上記前後調整ねじ38としては、座金(ワッシャー)組込みねじとしてもよい。
尚、本例では、第2カバー39,39を、後記する各連結アーム50,60を露出させ、当該カバー体に干渉しないよう、上下に分離させた態様を例示しているが、上記第1カバー19と同様、開口を設けるような態様としてもよい。
また、図3において、符号39aは、当該第2カバー39の吊元側縦枠6aの開口側面7からの突出分を低減するために設けられた凹溝である。この凹溝39aを形成することで、後記するように、上記扉2の開閉がなされる際に、上記開口側面7に近接して移動する該扉2の吊元側端面3の手前側縁部(面取り部3a)と当該第2カバー39,39との当接を回避するようにしている。
この第1連結アーム50は、扉2の開閉に伴って、その各端部が連結された上記各支持軸23,43をそれぞれ回動支点として、上記第1連結本体10及び上記第2連結本体30に対して相対的に移動する。
また、この第1連結アーム50は、平面視において、略U字形状とされており、閉扉状態において、上記軸挿通孔52が設けられた一端部から略背面側に向けて延びる一端アーム部51と、上記軸挿通孔54が設けられた他端部から略背面側に向けて延びる他端アーム部53と、これら一端アーム部51と他端アーム部53とを連結する中間アーム部55とを備えている。
該第1連結アーム50は、図7(b)に示すように、閉扉状態においては、上記第1連結本体10及び第2連結本体30のそれぞれに設けられた第1アーム収容凹部21,41に概ね収容される構造とされている。
この第2連結アーム60は、扉2の開閉に伴って、その各端部が連結された上記各支持軸24,44を回動支点として、上記第1連結本体10及び上記第2連結本体30に対して相対的に移動する。
また、この第2連結アーム60は、上記第1連結アーム50と略同様、平面視において、略U字形状とされており、閉扉状態において、上記軸挿通孔62が設けられた一端部から略背面側に向けて延びる一端アーム部61と、上記軸挿通孔64が設けられた他端部から略背面側に向けて延びる他端アーム部63と、これら一端アーム部61と他端アーム部63とを連結する中間アーム部65とを備えている。
すなわち、本実施形態では、上記第1連結アーム50及び第2連結アーム60は、それぞれに対応して設けられた第1連結本体10及び第2連結本体30の各アーム収容凹部21,41,22,42に、閉扉状態において、概ね収容される。換言すれば、このように各連結アーム50,60が概ね収容された状態では、上記第1連結本体10と第2連結本体30とが近接対面して配された状態となり、これら各連結アーム50,60が概ね収容されて露出せず、連結部における美観性を向上させることができる。つまり、隠し蝶番のような構造となる。
尚、第1連結アーム50の機械的強度や剛性を第2連結アーム60よりも大きくするために、これら第1連結アーム50及び第2連結アーム60の材料として、材料固有の強度を異ならせたものをそれぞれ用いるようにしてもよい。
また、本実施形態では、各連結アーム50,60の各端部に、軸挿通孔を設けて、該軸挿通孔に各連結本体10,30に設けられた各支持軸を挿通させて、これら連結アーム50,60の各端部を、各連結本体10,30に回動自在に取付けた態様を例示しているが、例えば、各連結アーム50,60の各端部の上下に、ピン部材などを突設させ、該ピン部材を、各連結本体10,30に設けたピン支持凹部或いはピン支持孔等に挿入させることで、これら各連結アーム50,60の各端部を、各連結本体10,30に回動自在に取付けるような態様としてもよい。
また、上記第1連結アーム50及び上記第2連結アーム60のそれぞれの各端部は、それぞれ第1連結本体10と第2連結本体30とに回動自在に取付けられた構造とされているので、上記した従来の隠し蝶番のように、高さ方向に沿って異なる箇所に取付けられた各蝶番のスライド側の各支点がスライドすることによって生じる位置ズレ等が生じるような恐れがなく、扉2と吊元側縦枠6aとの間の隙間を、高さ方向で略均一に保持することができる。これにより、扉2の連結部における美観性を向上させることができ、該扉2の戸先側が垂れ下るようなことも防止できる。
すなわち、開扉される際に、各連結アームが略直線形状とされたものでは、これら各連結アームが、上記した各アーム収容凹部の側壁部に当接してしまい開扉動作が阻害される場合があるが、上記構成とされた本実施形態では、後述のように、開扉されるに伴って折り畳まれるようにして近接する上記した各アーム収容凹部の側壁部を、該略U字形状とされた各連結アーム50,60の開放側の空間に受入れるようにして、開扉動作がなされる。従って、各連結アーム50,60が上記各アーム収容凹部の側壁部に当接することなく開扉動作がなされ、後述のように、扉2を約180°まで開放させることもできる。また、これにより、後述するように側壁部を切り欠くような必要もなく、美観性を向上させることができる。
上記のように扉連結部材1を組み付けて、扉2の吊元側端面3及び吊元側縦枠6aの開口側面7に当該扉連結部材1を取付けた後、扉枠6に対して、扉2の位置調整を行う際には、該扉2を開扉状態とし、扉2の吊元側端面3及び吊元側縦枠6aの開口側面7を露出させ、上記各カバー19,39,39を、各連結本体10,30から取外し、以下のように行うようにしてもよい。
上記扉2を、吊元側縦枠6aに対して、上方に移動させる場合は、図5(b)に示すように、上記上下調整ボルト26のボルト頭部26aをスパナまたはレンチ等の工具によってねじ作用方向に操作することで、上記第1調整ブロック20に対する上下調整ボルト26の進退量を調整する。本例では、上記上下調整ボルト26は、右ねじを例示しており、該上下調整ボルト26を緩める方向(図5(b)における矢印方向)に操作することで、該上下調整ボルト26が上記第1調整ブロック20の雌ねじ穴25(図5(a)参照)から突出する方向(伸長方向)へ移動する。
上記上下調整ボルト26のボルト頭部26aが上記第1調整ブロック20に対して突出する方向へ移動、すなわち、該第1調整ブロック20に対して上記上下調整ボルト26が伸長することによって、該第1調整ブロック20と上記連結支持ピン28,28によって連結された上記第1ケーシング11が、該連結支持ピン28,28の上下調整用長孔13,13に沿う相対的な移動を伴って上方に向けて移動する。これにより、該第1ケーシング11が固着された扉2が、上記吊元側縦枠6aに対して上方に向けて移動する。
本実施形態では、上述のように、第1ケーシング11と第1調整ブロック20とは、複数本(図例では二本)の連結支持ピン28によって連結されているので、このように上下方向への位置調整を行う際にも安定して相対的な上下移動がなされる。
尚、本実施形態のように、扉2と扉枠6との連結部の高さ方向に沿って、複数箇所(本実施形態では、二箇所)に扉連結部材1を設けた態様において、上述のように上下の位置調整を行う際は、扉2を上方に移動させる際には、上部側に設けられたものから順に少しずつ調整し、扉2を下方に移動させる際には、下部側に設けられたものから順に少しずつ調整するようにしてもよい。
上記扉2を、吊元側縦枠6aに対して、図2に示す閉扉状態における左方(閉扉状態において対面する扉2の吊元側端面3と吊元側縦枠6aの開口側面7とを離間させる方向)に移動させる場合は、図5に示すように、上記連結支持ピン28の雄ねじ部28aの操作部を、プラスドライバー等の工具によってねじ作用方向に操作する。本例では、上記連結支持ピン28の雄ねじ部28aは、右ねじを例示しており、該雄ねじ部28aを締め付ける方向(図5(b)における矢印方向)に操作することで、該雄ねじ部28aに螺合する雌ねじ部27が設けられた上記第1調整ブロック20と、該第1ケーシング11とが、該雄ねじ部28aに沿って相対的に移動する。すなわち、これら第1調整ブロック20と第1ケーシング11とが互いに離間する方向に移動する。これにより、該第1ケーシング11が固着された扉2が、上記吊元縦枠6aから離間する方向(図2における左方側)に向けて移動する。
尚、当該左右位置調整をする際にも、上記上下位置調整と同様、各連結支持ピン28を少しずつ操作して、調整するようにしてもよい。
上記扉2を、上記扉枠6に対して、図2に示す閉扉状態における手前側に移動させる場合は、上記第2調整ブロック40を上記第2ケーシング31に対して固定する上記各前後調整ねじ38,38を、これら前後調整ねじ38,38の前後調整用長孔45,45に沿う相対的な移動が可能な程度に、プラスドライバー等の工具によって緩めて、該第2調整ブロック40を第2ケーシング31に対して手前側(図5(a)における右方側)に向けて移動させ、適宜位置で各前後調整ねじ38を締め付ける。これにより、該第2調整ブロック40に上記各連結アーム50,60を介して連結された第1調整ブロック20が扉枠6に対して手前側(図5(a)における右方側)に向けて移動し、該第1調整ブロック20に第1ケーシング11を介して固定された扉2が、扉枠6に対して、手前側(図5(a)における右方側)に移動する。
また、上記のように、上下調整ねじ部を構成する上下調整ボルト26は、上記第1調整ブロック20のブロック側ねじ部を構成する雌ねじ穴25に螺合し、ねじ作用によって上下に進退する構成とされているので、調整後の上下位置の位置ズレを確実に防止できるとともに、僅かな上下位置の調整も容易かつ確実に行うことができる。
さらに、本実施形態に係る扉連結部材1を用いた扉連結構造によれば、上下位置の調整のみならず、扉2を、扉枠6に対して、左右方向、前後方向へも位置調整が可能であり、扉2を扉枠6に対して連結した後に、三方向への位置調整が可能となる。
上記のように上記各連結アーム50,60を介して第2連結本体30に連結された第1連結本体10が、上記各連結アーム50,60の移動を伴って、第2連結本体30に対して移動することで、図8に示すように、上記扉2は、その吊元側端面3の面取り部3aが、上記吊元側縦枠6aの開口側面7に近接した状態で開放動作がなされる。
また、この状態及びこの前後の状態では、図示はしていないが、上記のように、それぞれ略U字形状とされた各連結アーム50,60のU字状の開放空間内に、各アーム収容凹部21,22,41,42の近接側の側壁部(扉2の吊元側端部の手前側の部位、吊元側縦枠6aの手前側の部位)を受入れるように、その開放動作がなされる。
また、この状態では、第1連結本体10及び第2連結本体30のそれぞれ各アーム収容凹部21,22,41,42が、上記戸先側縦枠6b(図2参照)側に向けて開口した状態となり、上記各連結アーム50,60は、これらの各一端アーム部51,61と、各他端アーム部53,63との間、すなわち、U字状の開放空間内に、各アーム収容凹部21,22,41,42の近接側の上記側壁部を挟みいれるようにして、受入れた状態となる。
尚、上記のように完全に開扉させた状態からの閉動作は、上記とは逆ではあるが同様にしてなされる。
閉扉された扉2Aの状態から、順に、扉2Bの状態、扉2Cの状態、扉2Dの状態、扉2Eの状態となるに従って、第1連結アーム50は、第2連結本体30側の第1アーム支持軸43を支点として、手前側に向けて回動し、第2連結アーム60は、第2連結本体30側の第2アーム支持軸44を支点として、手前側に向けて回動する。また、これら各連結アーム50,60の一端部がそれぞれ回動自在に連結された第1連結本体10は、これら各連結アーム50,60との相対的な移動を伴って手前側に向けて移動し、扉2の開放動作がなされる。
また、これら各連結本体10,30がそれぞれ収容されて連結された扉2と吊元側縦枠6aとは、図8に示すように、常時、近接した位置関係を保持するようにして、扉2の開閉動作がなされる。
このように、直線56と直線66とが交差した状態では、上記各連結アーム50,60が互いに規制し合うので、扉2の開閉がなされる際に、該扉2を一定の軌道上に沿って移動させることができ、該扉2の開閉動作がスムーズになされる。
また、上記した各連結アーム50,60における各端部の回動支点の配置態様等は、一例であり、上記第1連結アーム50と上記第2連結アーム60とが、上述のように、閉扉状態から開扉状態とされる際に、第1連結アーム50における各端部の回動支点を結ぶ直線56と、上記第2連結アーム60における各端部の回動支点を結ぶ直線66とが概ね交差するように互いに独立して移動する構造であれば、どのような態様としてもよい。
さらに、本実施形態では、上記のように、扉2の開放角度が0°の状態から開放角度が180°となるまで開放可能な態様を例示しているが、180°よりも小さい開放角度となるまで、或いは、180°よりも大きい開放角度となるまで、開放可能な態様としてもよい。
さらにまた、上述のように、1つの第1連結アーム50と、2つの第2連結アーム60,60とを備えた態様に限られず、これら第1連結アーム50及び第2連結アーム60のうちの少なくともいずれか一方を、更に一つ以上、備えたものとしてもよい。また、このような複数の連結アームを備えたものでは、第1連結アーム50と、第2連結アーム60とを上下に交互に設けるような態様としてもよい。
このような隠し蝶番は、扉の開閉動作に伴って、上記二本の連結アームが上記垂直回転軸を支点として相対的に回動しながら、それぞれの一端が上記支持部を支点として回動するとともに、それぞれの他端がスライド溝に対して回動しながら該スライド溝に沿ってスライドし、上記第1連結本体と上記第2連結本体とが相対的に移動して、扉の開閉がなされるものではあるが、このようなものにも本発明の適用が可能である。
さらにまた、本実施形態では、上記第1ケーシング11と上記第1調整ブロック20とを相対的に上下に移動させる手段として、上記第1調整ブロック20に設けられた雌ねじ穴25と該雌ねじ穴25に螺合する上下調整ボルト26とによって構成した態様を例示しているが、このような態様に限られず、当該第1調整ブロック20に対して上下方向に進退可能とされるとともに、その進退量を調整するための調整操作部及び第1ケーシング11に当接する調整当接部を有した上下調整ねじ部であればどのようなものでもよい。例えば、上記第1調整ブロック20に雄ねじ部(ブロック側ねじ部)を突設させ、該雄ねじ部に螺合するナット部材を上下調整ねじ部とし、該ナット部材の側面部を調整操作部、上端部(或いは下端部)を調整当接部とするような態様としてもよい。
さらに、本実施形態では、上記第1ケーシング11と上記第1調整ブロック20とを連結する手段としての連結支持ピン28と、上記第1調整ブロック20に設けられた雌ねじ部27とによって、左右の位置調整が可能とされた態様を例示しているが、このような態様に限られない。例えば、左右の位置調整が不可能な態様、すなわち、上記第1調整ブロック20から上記第1ケーシング11に向けて突出し、第1ケーシング11に設けられた上下調整用長孔13に沿って移動可能とされ、かつ該第1ケーシング11に対して連結される連結突起部としてもよい。また、この場合には、第1ケーシング背部12に上下調整用長孔13を設ける態様に限られず、例えば、ケーシング側面部を設け、該側面部に長孔を形成し、それに合わせて第1調整ブロックの側面部に上記連結突起部を設けるような態様としてもよい。
また、本実施形態では、上記第2調整ブロック40に前後調整用長孔45を設けて、該第2調整ブロック40と上記第2ケーシング31とを相対的に前後(当該第2連結本体の幅方向)に位置調整が可能な構成とした態様を例示しているが、このような前後位置調整手段を設けない態様としてもよい。
尚、以下の各変形例に係る各扉連結部材の具体的構造については、上記第1実施形態に係る扉連結部材1と略同様であるので、説明を省略し、異なる構成について主に説明する。
本変形例では、キャビネット等の収納庫の側板6Aaと、該収納庫の収納空間を閉塞或いは開放するための扉2Fとの連結部に、扉連結部材1Aを設けた例を示している。
上記扉連結部材1Aの第1連結本体10Aは、扉2Fにおける吊元側端部の端面4A近傍の背面3Aに設けられた取付け凹所5Aに収容、固定されており、また、第2連結本体30Aは、側板6Aaの手前側端面7Aに設けられた取付け凹所9Aに収容、固定されている。
また、第1連結アーム50Aは、各端部が上記同様、支持軸23A,43Aに回動自在に取付けられ、第2連結アーム60Aは、各端部が上記同様、支持軸24A,44Aに回動自在に取付けられている。すなわち、本変形例においても第1連結本体10A側の各支持軸23A,43Aは、開扉される際に、側板6Aaに近接する側の面である吊元側端面4A側に、比較的、寄った位置となるように設けられている一方、第2連結本体30A側の各支持軸24A,44Aは、開扉される際に、扉2Fが近接する側の面である外側面8A側に、比較的、寄った位置となるように設けられている。
上記構成とされた扉連結部材1Aを用いた扉連結構造では、扉2Fが開放されるに従って、上記同様にして、第2連結本体30Aに対して、上記第1連結アーム50A及び第2連結アーム60Aの移動を伴って、上記第1連結本体10Aが移動する。
また、このような本変形例においても上記第1実施形態と同様の効果を奏する。
尚、上記第1実施形態において説明した上記各位置調整は、本変形例においては、上記左右位置調整が前後位置調整(側板6Aaの手前側端面7Aと扉2Fにおける吊元側端部の端面4A近傍の背面3Aとを近接、離間させる方向の位置調整)に相当し、上記前後位置調整が左右位置調整(側板6Aaに対する扉2Fの幅方向への位置調整)に相当する。すなわち、上記同様、三方向への位置調整が可能である。
本変形例では、折戸を構成する扉2Gと扉2Hとの連結部に、扉連結部材1Bを設けた例を示している。すなわち、本変形例では、扉2Gの取付け対象を、他方の扉2Hとして把握している。
上記扉連結部材1Bの第1連結本体10Bは、扉2Gの連結部側端面3Bに設けられた取付け凹所5Bに収容、固定されており、また、第2連結本体20Bは、他方の扉2Hの連結部側端面7Bに設けられた取付け凹所9Bに収容、固定されている。
また、第1連結アーム50Bは、各端部が上記同様、支持軸23B,43Bに回動自在に取付けられ、第2連結アーム60Bは、各端部が上記同様、支持軸24B,44Bに回動自在に取付けられている。すなわち、本変形例においても第1連結本体10B側の各支持軸23B,43Bは、開扉される際に、他方の扉2Hに近接する側の面である背面4B側に、比較的、寄った位置となるように設けられている一方、第2連結本体30B側の各支持軸24B,44Bは、開扉される際に、扉2Gが近接する側の面である背面8B側に、比較的、寄った位置となるように設けられている。
上記構成とされた扉連結部材1Bを用いた扉連結構造では、扉2Gと扉2Hとからなる折戸が開放される(折り畳まれる)に従って、上記第1連結本体10Bと、上記第2連結本体30Bとは、上記第1連結アーム50B及び第2連結アーム60Bの移動を伴って、相対的に移動することで、当該折戸の開放がなされる。
また、このような本変形例においても上記第1実施形態と同様の効果を奏する。
尚、上記第1実施形態において説明した上記各位置調整は、本変形例においては、取付け対象が異なるのみで略同様であり、三方向への位置調整が可能である。
2,2F,2G 扉
2H 他方の扉(取付け対象)
3 扉の吊元側端面(取付け面部)
3A 扉の吊元側端部の端面近傍の背面(取付け面部)
3B 扉の連結部側端面(取付け面部)
5,5A,5B 扉の取付け凹所(凹所)
6a 吊元側縦枠(取付け対象)
6Aa 収納庫の側板(取付け対象)
7 縦枠の手前側部近傍の開口側面(取付け面部)
7A 側板の手前側端面(取付け面部)
7B 他方の扉の連結部側端面(取付け面部)
9 縦枠の取付け凹所(凹所)
9A 側板の取付け凹所(凹所)
9B 他方の扉の取付け凹所(凹所)
10,10A,10B 第1連結本体
11 第1ケーシング
12 第1ケーシング背部(ケーシング背部)
13 上下調整用長孔(長孔)
14 第1ケーシング天面部(調整受け部)
20 第1調整ブロック
21 第1アーム収容凹部(アーム収容凹部)
22 第2アーム収容凹部(アーム収容凹部)
23,23A,23B 第1アーム支持軸(第1連結アームの第1連結本体側の回動支点)
24,24A,24B 第2アーム支持軸(第2連結アームの第1連結本体側の回動支点)
25 雌ねじ穴(ブロック側ねじ部)
26 上下調整ボルト(上下調整ねじ部、ボルト部材)
26a ボルト頭部(調整操作部、調整当接部)
27 雌ねじ部
28 連結支持ピン(連結突起部)
28a 雄ねじ部
28b 連結支持ピンの一端部
30,30A,30B 第2連結本体
31 第2ケーシング
38 前後調整ねじ(固定止具)
40 第2調整ブロック
41 第1アーム収容凹部(アーム収容凹部)
42 第2アーム収容凹部(アーム収容凹部)
43,43A,43B 第1アーム支持軸(第1連結アームの第2連結本体側の回動支点)
44,44A,44B 第2アーム支持軸(第2連結アームの第2連結本体側の回動支点)
45 前後調整用長孔(調整用長孔)
50,50A,50B 第1連結アーム(連結アーム)
52 第1連結アームの第1連結本体側の軸挿通孔(第1連結アームの一端部に設けられた軸挿通孔)
54 第1連結アームの第2連結本体側の軸挿通孔(第1連結アームの他端部に設けられた軸挿通孔)
56,56A,56B 第1連結アームにおける各端部の回動支点を結ぶ直線
60,60A,60B 第2連結アーム(連結アーム)
62 第2連結アームの第1連結本体側の軸挿通孔(第2連結アームの一端部に設けられた軸挿通孔)
64 第2連結アームの第2連結本体側の軸挿通孔(第2連結アームの他端部に設けられた軸挿通孔)
66,66A,66B 第2連結アームにおける各端部の回動支点を結ぶ直線
Claims (7)
- 扉を取付け対象に対して開閉自在に連結するための扉連結部材であって、
前記扉の取付け面部及び前記取付け対象の取付け面部のうちの一方に固着される第1ケーシング、及び該第1ケーシングに取付けられる第1調整ブロックを有した第1連結本体と、他方に取付けられる第2連結本体と、前記扉の開閉動作に伴う前記第2連結本体と前記第1調整ブロックとの相対的な移動を可能にこれらを連結する連結アームとを備え、
前記第1調整ブロックには、当該第1調整ブロックに対して上下方向に進退可能とされるとともに、その進退量を調整するための調整操作部及び前記第1ケーシングに当接する調整当接部を有した上下調整ねじ部と、該上下調整ねじ部に螺合するブロック側ねじ部と、前記第1ケーシングに連結される連結突起部とが設けられる一方、
前記第1ケーシングには、前記連結突起部が挿通され、その上下動を許容する長孔と、前記調整当接部が当接する調整受け部とが設けられており、前記上下調整ねじ部をねじ作用方向に操作することで、前記第1ケーシングと前記第1調整ブロックとが相対的に上下に移動する構造とされていることを特徴とする扉連結部材。 - 請求項1において、
前記第1ケーシングの長孔を前記取付け面部に略平行に配されるケーシング背部に設け、かつ、前記第1調整ブロックに、水平方向に貫通し、一方が前記ケーシング背部に向けて開口した雌ねじ部を設けた構成とし、
前記連結突起部は、該雌ねじ部に螺合する雄ねじ部を有するとともに、前記一方の開口から前記ケーシング背部に向けて突出し、前記長孔に一端部が挿通されて該一端部が前記第1ケーシングに回動自在に連結された連結支持ピンとされており、
前記連結支持ピンの他端部に設けられた前記雄ねじ部の操作部を、ねじ作用方向に操作することで、前記第1ケーシングと前記第1調整ブロックとが前記雄ねじ部に沿って相対的に移動する構造とされていることを特徴とする扉連結部材。 - 請求項1または2において、
前記第2連結本体は、前記取付け面部のうちの他方に固着される第2ケーシングと、該第2ケーシングに取付けられ、前記連結アームに連結された第2調整ブロックとを備え、
前記第2調整ブロックには、長径が前記取付け面部に略平行な方向かつ水平方向に沿った調整用長孔が設けられており、
前記第2調整ブロックは、該調整用長孔に挿通された固定止具によって前記第2ケーシングに対して固定されることを特徴とする扉連結部材。 - 請求項1乃至3のいずれか1項において、
前記ブロック側ねじ部を、前記第1調整ブロックに上下方向に沿って設けた雌ねじ穴とし、前記上下調整ねじ部を、ボルト部材とし、該ボルト部材のボルト頭部が前記調整操作部及び調整当接部を構成することを特徴とする扉連結部材。 - 請求項1乃至4のいずれか1項において、
前記第1連結本体及び前記第2連結本体のそれぞれには、閉扉状態において互いに向き合う方向に開口したアーム収容凹部が設けられており、
前記連結アームは、閉扉状態において前記アーム収容凹部に概ね収容される構造とされていることを特徴とする扉連結部材。 - 請求項1乃至5のいずれか1項において、
前記連結アームは、それぞれの一端部が前記第1連結本体に回動自在に取付けられる一方、それぞれの他端部が前記第2連結本体に回動自在に取付けられた第1連結アーム及び第2連結アームを備え、
前記第1連結アームと前記第2連結アームとは、閉扉状態から開扉状態とされる際に、前記第1連結アームにおける各端部の回動支点を結ぶ直線と、前記第2連結アームにおける各端部の回動支点を結ぶ直線とが概ね交差するように、互いに独立して移動する構造とされていることを特徴とする扉連結部材。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載された扉連結部材を用いて、扉を取付け対象に対して開閉自在に連結する扉連結構造であって、
前記第1連結本体を前記扉の取付け面部に設けた凹所に収容させて取付ける一方、前記第2連結本体を前記取付け対象の取付け面部に設けた凹所に収容させて取付けた構造とされていることを特徴とする扉連結構造。
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