JPH036830B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、模型用の組立ブロツクに関し特に玩
具用組立ブロツクに関する。

例えばスイス国特許第362354号に記載されてい
る様に、壁部の一側に少くとも１列の結合ピンを
備えると共に他側に隣接する組立ブロツクの結合
ピンを接続する対向結合手段を備える組立ブロツ
クが知られている。さらに、スイス国特許第
455606号に記載されている様に、少くとも数個の
結合ピンが導電表面を有すると共に、対向結合手
段を備える壁部の他側に、２個のブロツクを機械
的に連結した場合に、隣接ブロツクの導電面と電
気的に接触する導電接触手段が配列されているブ
ロツクが知られている。このブロツクを他の導電
接触手段を有するブロツクと組み合わせて組立ブ
ロツクを形成した時、その一部に設けたランプに
他の部分に設けられた電源から電気を供給してラ
ンプを点灯させるためである。

電気回路を構成するこれらの周知の組立ブロツ
クは製造費が高く、同一の組立ブロツク系のその
他のブロツクと自在に組合せて使用できず、しか
も使用者は回路図に関する初歩的電気工学上の知
識を必要とする。

さらに独国特許出願第2552587号に記載されて
いる様に電気接続できるクランプ式ブロツクが知
られているが、この場合はブロツクの凹部分と凸
部分間の接触位置で接触点を結合して電気接続す
るが、接続時のシヨートを避ける様に注意する必
要がある。しかし上記出願にはその為の接触点の
装置方法が記載されていない。

このように、組立ブロツクに設けられたランプ
を電源から電気を供給して点灯する場合、電力の
供給に電線（ワイヤ）を用いた場合には、特にラ
ンプが複数設けられている場合には、各ランプと
電源との結線を正しく行なうことは子供によつて
は非常に困難なことであり、シヨートが起こる等
の不具合があつた。また、多数本のワイヤを配線
するとその一部がブロツクの外部に露出して外観
が損なわれることとなる。

本発明の目的は、何れの組立ブロツク系の結合
ピン及び対向結合手段にも適合できる電気接触手
段を備えると共に、接触手段なしに同一の組立ブ
ロツク系のブロツクと任意に組合せができかつ同
様のブロツクと接触できる位置を限定できる上記
の型のブロツクを提供することにある。

本発明によるブロツクは特許請求の範囲第１項
に記載の特徴を有している。

結合ピンの表面には、絶縁領域及び導電領域が
あるため第１ブロツクの結合ピン列と平行する接
触手段を有する第２ブロツクとの連結時に、２つ
のブロツクの相対位置において、第１ブロツクの
結合ピンと第２ブロツクの接触手段又は該接触手
段と結合される結合ピンの接触領域との間で接続
させたり、接続を切ることができる。

好適には結合ピンの導電領域は結合ピンの共通
面に対して直角を成す結合ピンの少なくとも一側
面に配設されており、接触手段は共通面に対して
直角に、結合ピン列方向に延びる接触導電領域を
有している。この種の手段により、２つのブロツ
クの連結時に第１ブロツクの結合ピン導電領域
と、第２ブロツク接触手段とを確実に電気接触さ
せることができる。

結合ピンの導電領域が、結合ピン縦軸を中心と
して、90度乃至270度の角度に亘つて延び、かつ
同一列の結合ピンに対して同等に形成配列されて
いることが特に有益である。この様にすると連結
された２個のブロツクが限定位置で接触する。即
ち90度変位しない特定の相対位置で接触する。

本実施例のブロツクが隣接配列されると共に、
他の列に対して180度変位した一列側の角領域に
ある導電面を有する２列の結合ピンを有してお
り、また対向結合手段を備えるブロツクの側に関
連する列の結合ピンの導電面と電気的に接触する
接触条片が、各列の結合ピンに対して設けられて
いる場合はブロツクの連結要領に関係なく常に、
相応する接続即ち極性の正しい接続が達成され
る。こうして組み立てられた複数のブロツクの導
電面と接触条片との接触により、単にブロツクを
組合わせるのみで特別な結線の知識を必要とする
ことなく、電源からランプに電力が供給されるこ
ととなる。

各接触手段は好適には、反対側の対応する結合
ピン列に沿つて延び、該列の結合ピン導電領域と
接続する導電接触バーとして構成されている。平
行する一対の側壁、及び該側壁に対して直角を成
すと共に、接触ピンが設けられた壁部を有する中
空本体で構成されるブロツクでは、各側壁又は両
側壁から等距離にある中心線の両側に沿つて導電
接触バーを配列できる。上記の２つの変形構成に
より何れの型のブロツクにも接触バーを設けるこ
とができる。

次に添付図面を参照して本発明の詳細を説明す
る。

例えばスイス国特許第362354号に記載されてい
る様な、従来型玩具用組立ブロツクは、第１図乃
至第３図に示すと同様に、端壁２、側壁３及び端
壁と側壁に対して直角を成す底壁４で構成される
絶縁プラスチツク製の箱形中空本体１を有してい
る。底壁４の外側には円筒形の結合ピン５が設け
られている。中空本体１の内側には締結効果を有
し、かつ底壁４から突出する管６から成る対向結
合手段が形成されている。

図示の例ではブロツクは互いに隣接する対と成
つて配列された６個ずつ２列の結合ピン５と、５
個の対向結合管６とを有している。第１図乃至第
３図のごときあるいは異なる長さで同様の２個の
ブロツクを連結すると第１ブロツクの結合ピン５
は、２個の対向結合管６と側壁３との間又は結合
管６と側壁３と端壁２との間の２つのブロツクの
重複部分で押し込まれる。この種の結合について
は周知であるため説明を省略する。

第１図乃至第３図に示す本発明の一実施例で
は、ピン５の側面は導電金属層７になつており、
第１図及び第３図には太い実線、第２図には太い
破線で示してある。

導電層７は、結合ピンの周囲全体に延びている
ものではなく、約180度の角範囲に亘つて設けら
れている。この角範囲については約90度乃至約
270度の範囲で変化させることができる。また、
第１図から、導電層７を備える部分と残りの絶縁
部分との間の想像分割面は側壁３に対して約45度
を成していることが判る。導電層７がこの様に配
置構成されている結果、端壁２及び側壁３と平行
する様に各結合ピン５に当接すると共に、互いの
頂面に対して直角を成す４平面にうちの２平面
は、導電層７に当接し他の２平面は結合ピン５の
絶縁表面部を当接している。導電層７の角領域は
全て等角整列されているが、第１列の結合ピンの
角領域は第２列の各領域に対して180度変位して
いる。

その他の点では導電層７は絶縁部分８と共に、
平滑な円筒表面を形成しているため、結合ピン５
の形状及び寸法は同様のブロツクの完全に絶縁さ
れた結合ピンと同様である。

第１図乃至第３図から判る様に、本体内側の側
壁３に沿つてストラツプ形の導電金属条片（接触
条片）９が設けられている。

従つて当該列結合ピンの導電層７と接続される
接触条片９は結合ピン５の各縦列にあてがわれ
る。側壁３はあてがわれた隣接接触条片９と共に
（第３図参照）、通常の導電層なしの側壁と同等の
壁厚を形成する様な厚さを有している。

導電層７と接触条片９との形状は、第４図に示
す通りである。図示の構成によると、導電層７は
連結する帯状の接触条片９と電気的及び機械的に
固結された湾曲薄板片で構成されている。導電層
７と接触条片９とは好適には結合ピン５を含むブ
ロツクの高さに等しい幅を有する薄板条片の適宜
位置に結合ピン５の高さに相当する深さ（第３
図）まで切り込みを入れ、切込領域を第４図の様
に外側に曲げ、薄板条片の他の部分から段階的に
偏倚（第３図）させることによつて一体形成され
ている。これは１回のスタンピングによつて容易
に行える。底壁４にスリツト状の開口部を設ける
ことにより、導電層７と接触条片９とを予備成形
されたプラスチツク本体１に一体挿入できる。

第１図乃至第３図に示す様に同様の２個のブロ
ツクの頂部を合わせ長手方向に完全に又は部分的
に重複する様に連結すると第１ブロツクの第１列
結合ピンの導電層７は第２ブロツクの接触条片９
と電気的に接触するが第２列結合ピン導電層と第
２ブロツクの接触条片も同様に接触する。同じ要
領で複数のブロツクを順次積み重ねると、各ブロ
ツク間において導電層７と接触条片９との間に電
気的連結が完了し、最終的に電源とランプとがこ
れを通じて導通されることになる。

しかし、第１ブロツクが同一の長手方向に第２
ブロツクと重積連結されずに、第２ブロツクに対
して直角に配設されている場合でさえ第８図に関
して以下に説明する様に、２列の結合ピンに割り
あてられた回路は分離保持されている。

第８図に矢印12で示す様に、第１ブロツク１０
は第２ブロツク１１と直角に重積連結されてい
る。この場合はブロツク１０結合ピン５の導電層
７又は７′と、ブロツク１１の接触条片９又は
９′とが電気的に接触する。結合ピン５はブロツ
ク１０，１１の重複領域に透視的に示されてい
る。この場合、ブロツク１０の１個の接触条片９
は、ブロツク１１の第１列13の１個の結合ピン５
の導電層７と電気的に接触するが、第２列14の結
合ピン導電層７′とは接触しない。これはブロツ
ク１１の第２列14の１個の結合ピン５の導電層
７′と電気的に接触するブロツク１０の接触条片
９′についても同様である。従つて、双方のブロ
ツク１０，１１において対応する接触条片によつ
て接続される２列の結合ピンはブロツク１０と１
１との連結いかんにかかわらず、電気的に分離さ
れており、当該のブロツクを連結することによ
り、何人でもシヨートを起すことなく接続させる
ことができる。

第５図及び第６図に示す玩具用ブロツクは端壁
２，側壁３及び底壁４で構成される、箱形中空本
体１を有しているが、１列の円筒形結合ピン５
（第５図参照）しか備えておらず、底壁４の内側
には対向結合手段として円筒ピン１５が形成され
ている。（第６図参照）。底壁４に形成された各結
合ピン５が側壁３に対して45度傾斜した直径方向
の分割面に沿つて隣接し、夫々180度に亘つて絶
縁及び導電する側面を形成する金属部分１６及び
絶縁部分１７で構成されているため、導電面は各
結合ピン５の側面の一部に亘つて延びる様に形成
されている。金属部分１６は底壁４を貫通し（第
６図参照）、例えばはんだ付けによつて底壁４に
隣接するＬ字形の金属ストラツプ１９の脚部１８
に結合されている。ストラツプ１９の脚部２０
は、側壁３に沿つて延びる接触条片を形成してい
る。第７図は脚部１８，２０を備えるストラツプ
１９及び脚部１８に取付けられた金属部分１６で
構成される接触装置を示している。

第１図及び第２図のブロツクとは対照的に第５
図及び第６図のブロツクは単極接続しか行わない
が、同様の接触装置を備える別のブロツクと容易
に接続できると共に、絶縁プラスチツク材のみで
構成される通常のブロツクと任意に組合せができ
る。さらに、第９図に関し後述する様にスイツチ
作用が行える。

第９図に矢印２３で示す様に、第１ブロツク２
１は第２ブロツク２２に対して直角に連結されて
いる。こうするこにより、ブロツク２１の接触条
片２０とブロツク２２の結合ピン５の金属部分１
６とが電気的に接触し、双方のブロツクの結合ピ
ン５の導電部分１６の間又は接触条片２０の間が
接続される。ブロツク２１を90度だけ右に回すか
又はブロツク２２を90度だけ左に回すと、接触条
片２０はブロツク２２の結合ピン５の絶縁部分１
７と隣接する様になり、接続が切られる。

第１０図及び第１１図は、別の玩具用ブロツク
を示しているが、この場合、中空本体１は、結合
ピンの対向結合部材として底壁４の内面と端壁２
とに２列の縦平行壁２４が形成されている点で、
第１図及び第２図に示すものと異なつている。こ
の場合、結合ピン５の導電層７を備える接触条片
９を平行壁２４に沿つて即ち、中空本体１の側壁
３から等距離にある中心線の両側に沿つて電気的
に分離する様に配列するのが有益である。その他
の点に関しては第１図及び第２図に示すブロツク
と同様の用途及び効果が得られる。

また、第４図及び第７図に示す接触装置を第１
図及び第２図、第５図及び第６図、第１０図及第
１１図に示すブロツクに使用できる点に留意され
たい。

通常接触圧力は、ブロツク側壁が可とう性であ
るがために自動的に発生するが、ブロツクの上下
面を示す第１２図及び第１３図では結合ピン５の
導電面７又は接触条片９を可とう性にしている。
この様にするには、結合ピン５の導電面を所定の
接触場所において指部２５としてピンの高さいつ
ぱいまで延ばす（第１２図参照）か、又は接触条
片を指部２６として側壁３の高さいつぱいまで延
ばす（第１３図参照）。指部２５及び２６を介し
て弾性接触が達成される。

第１４図乃至１６図は本発明によるブロツクの
別の実施例であり、第１７図はその一体接触装置
の斜視図である。本ブロツクは、端壁２（片側の
みを図示する）、側壁３、及び端壁と側壁、さら
に２列の円筒形結合ピンに対して直角を成す底壁
４で構成される絶縁プラスチツク製の箱形中空本
体１を有している。第２図に示す様な円筒管６で
構成される締結作用を行う対向結合手段は本体１
の内部に形成されている。

第１４図及び第１６図から判る様に絶縁材料製
の結合ピン５は、約110乃至120度範囲の角度２に
亘つて延びかつ同列の結合ピン５の場合本体１の
端壁２及び側壁３に対して同一位置にある導電表
面領域２７を有している。さらにブロツクは、中
空本体１の内側で、側壁３に沿つて延び下記の要
領で結合ピン５の導電領域２７と電気的に接触す
る接触条片２８を有している。従つて、ブロツク
の全体構造及び機能はその寸法及びピンの数を除
いて、例えば第５図及び第６図に示す実施例と一
致している。

本ブロツクは、２個の一体部品、即ち本体１を
形成するプラスチツク部品（第１５図及び第１６
図参照）と、密着する接触装置を形成し且つ、本
体１に挿入される金属部品２９（第１７図参照）
とから成つている。特に第１６図から判る様に結
合ピン５は中空でありラベル表示場所３０で表面
が切り取られている。側壁３内面には狭いくぼみ
３１が設けられている。

深絞り、スタンピング及び曲げにより、黄銅板
又は洋銀等の１枚の金属板から一体形成された接
触手段２８（第１７図参照）は１列の結合ピン同
数の実質的に中空の円筒接触部３２、共通接触バ
ー３３、及び接触部３２とバー３３とを結合する
結合部３４で構成されている。接触部３２は小径
の中空円筒領域３５及び大径の中空円筒領域３６
を有しているが、領域３５はピン５の内面に当接
（第１５図参照）し、一方領域３６はピン５の切
抜部３０で導電表面領域２７（第１４図及び第１
６図参照）を形成する。接触部３２の上側には、
接触装置２９と２個のピン５とを固着するフラン
ジヘリ３７が形成されている。接触バー３３は接
触部３２の位置に開口部又は切抜部３８を備える
と共に隣接バーとの間にスリツト３９を備えてい
る。補強プリーツ４０はスリツト３９で弱まつた
結合部３４を強化している。

第１４図乃至第１６図のブロツクを形成す開始
点はプラスチツク中空本体１であり、結合ピンの
内側面は第１５図に破線で示す様に、接触部３２
のフランジヘリ３７の開口部直径より小さい外径
を有する円錐台形（又は円筒形）の突起４１にな
つている。第１７図の接触装置２９は、本体１内
側に挿入（第１５図参照）されて、対向結合管６
によつて隣接側壁３に固定されている。その後超
音波溶着装置によつて軸圧力下で突起４１に超音
波エネルギーがかけられるため突起は半径方向に
広まり、冷却後接触装置２９を固定保持する。

同様のブロツクを連結する開口部３８を備え、
スリツト３９によつて分離された接触バー３３領
域が弾力で曲つて側壁３のくぼみ３１に嵌入する
ため、連結されたブロツクの結合ピン５の導電領
域と密着する。

第１６図に示す端壁２のくぼみ４２は密接連結
されたブロツクを分離し易くする役目をする。第
１７図の接触装置２９は好適には多数の接触部３
２を備える長い条片形状で生産される。この条片
から、所望数の接触部３２を備えるブロツク形材
が切断される。１列の結合ピン５を備えるブロツ
クにも同様に第１７図の接触装置２９を設置でき
るのは勿論である。

導電層及び接触装置の接触条片（特に第４図に
示すもの）の形状については、周知方式によるブ
ロツクの対向結合手段の特定構造に、容易に合わ
せることができる。この点につき第１８図乃至第
２９図を参照して説明する。

第１８図乃至第２９図において、結合ピン５
は、円又は矩形で示されており、約180度に亘つ
て延びる導電側面７は黒い帯で示されている。接
触条片９は細い線で示されている。第１８，２
０，２２，２４，２６及び２８図では、接触条片
は本体側壁に沿つて配列されている。一方第１
９，２１，２３，２５，２７及び２９図では、本
体中心線の何れかの側に配列されている。また第
１８ａ図乃至第２９ａ図は接触手段を備える長手
方向に連結された２個のブロツクを示しており、
一方第１８ｂ図乃至第２９ｂ図は直角に連結され
た同型のブロツクとその接触手段を示している。

第１８ａ図及び第１８ｂ図は第１図及び第２図
又は第８図に相当するため、説明を省略する。第
１９ａ図は縦連結された第１０図及び第１１図の
ブロツクに相当し、一方第１９ｂ図は第１０図及
び第１１図のブロツクが直角に連結される際の接
触状態を示している。

円筒ではなく矩形の断面を有する接触ピンを備
える玩具用ブロツクが知られている。この場合も
同様に、第２０図及び第２１図に示す様に当該形
状の接触装置を配列できる。結合ピンの両側面に
は本体内部の直線状の接触条片と電気的に接触す
る導電面が上記要領で設けられており、180度の
角範囲に亘つて延びている。

第２１図乃至第２９図に示す別の構成の接触装
置は、くり返し曲げられた接触条片を使用してい
る。これは当該ブロツク対向結合手段の特定構成
を度外視して行われる。第２図の対向結合管の代
りに、例えばば数多く形成されさた中実又はスリ
ツト付の相対的に薄いピンを用いることが知られ
ている。第２４図至第２７図の実施例によると、
各結合ピンの導電側と絶縁側面との間の分割平面
は、本体側面に対して45度を成しているが、第２
２図、２３図、２８図及び２９図の実施例では接
触条片の偏倚に関係なく、本体側壁に対して直角
を成している。

第３０図は第１図のブロツク外形を示す部分斜
視図である。この場合、結合ピン５は側面の一部
に亘つて延びる導電外面７ばかりでなく、外面７
の角範囲に結合ピン５の前面に亘つて導電面７と
接続する導電面４３を備える中央孔を有してい
る。従つて、結合ピン５の導電部分は好適には第
５図及び第６図のブロツクの金属部分１６に類似
する金属片で構成されている。ブロツクからの導
電部分に給電するプラグピンを結合ピン５の中央
孔に導入できる。

上記構成の接触装置を、さらに配電用の多数列
の結合ピンを有する板状ブロツクにも配設でき
る。第３１図はこの種のブロツクの一例であり、
導電面を備える２例４４，４５の結合ピンを有し
ており、該２列は完全絶縁結合ピン４７の列４６
により分離されている。第３２図に示す隣接する
２列４８，４９のブロツクでは、縁の２個のピン
でけに導電面７が設けられており、各列４４，４
５，４８及び４９の結合ピンの導電面７は、ブロ
ツク下側に配設された接触条片等を介して相互接
続されている。

上記の接触手段即ちピン導電面及び対向結合手
段を収容する中空スペース内の接触条片を特定形
状及び機能を有するブロツクに個別に設けること
もできる。これらの適宜構成は第３３図乃至第３
８図に示されている。

第３３図は、下側が無接点になつて電子又は電
気部品を保持できる様によつている箱形ブロツク
を示している。該部品に双極電流を供給するた
め、ブロツクの上側には、例えば第１図に関して
説明した様に、180度変位して２列の配向された
部分導電側面７を有する４個の結合ピン５が設け
られている。

各列の導電側面は、ブロツク内側に配設された
被収容部品の接続素子に接合される。電流は例え
ば第１図に示す様な２個の接触条片を備え、結合
ピンに接続された別のブロツクによつて供給され
る。この様にすると、シヨートする恐れがなくな
る。

第３４図は、２面を結合ピン５を備える、類似
構成のブロツクを示している。この場合ピンの何
個かは導電側面を有している。この様にすると２
つの互いに直角を成す平面から、ブロツクに収容
される部品に選択的に給電するか、又は給電しつ
つ導電状態を維持できる。

第３５図は、模型の壁面ユニツトとして使用さ
れるブロツクであり、前面上方部に180度変位し
た部分導電側面７を備える２個の結合ピン５を有
している。また前面下方部（図示せず）には、
夫々一方のピンの導電側面７と接続された２個の
接触条片を有しているため、数個のブロツクを連
結できると同時に、シヨートなしの双極接続を達
成できる。ブロツクはさらに、各接触条片と接続
された導電内面を備える２つの孔５０を有してお
り、玩具ランプその他の接続プラグピンを差込め
る様になつている。

第３６図は、第３３図と同様の箱形ブロツクを
示しているが、この場合ブロツクの上側のくぼみ
には２個の接触条片９と共に対向結合管６が設け
られている。このブロツクも２極即ち結合された
接続用ブロツクの部分導電面付結合ピンを介して
接触条片９から給電される電子又は電気部品の収
容に有益である。

第３７図は、一方の接触条片９に遮断部５１を
設けた、第３６図と同様のブロツクである。この
場合ブロツクに設置されたスイツチを該条片の２
つの分離部分に接続できる。

最後に、第３８図は箱形ブロツクを示してお
り、この場合、互いに直角を成す２面に、第３３
図及び第３４図の結合ピン５の構成と接触条片９
の構成とが組合せて設けられている。

本発明によるブロツクは、種々の形状、寸法及
び構成の接触装置を備えることにより、単に複数
のブロツクを組み合わせるのみで、特別の経験や
知識を要することなく、各ブロツク間に電気的導
通が図られる。しかも、電気的導通はブロツク内
に埋め込まれた接触条片を通じてなされるため、
従来のようにワイヤが外部に露出して外観を損ね
たり、結線を誤つてシヨートを引き起こす心配は
ない。さらに、本発明によるブロツクは、少くと
も縁部に隣接するものが相互接続されて、１個以
上の電気回路を形成する結合ピンを備える底板
と、別の底板又は電源とを接続できる利点を有し
ている。

【図面の簡単な説明】

第１図は、部分導電側面を有する６個づつ２列
の結合ピンを備えるブロツクの頂部平面図、第２
図は、接触条片を備える第１図のブロツクの底部
平面図、第３図は、第１図の−線に沿つた断
面図、第４図は、第１図乃至第３図に示すブロツ
クの接触装置の平面図、第５図は、部分導電側面
を有する１列の結合ピン６個を備えるブロツクの
頂部平面図、第６図は、接触条片を備える第５図
ブロツクの底部平面図、第７図は、第５図及び第
６図ブロツクの接触装置の平面図、第８図は、第
１図乃至第３図のブロツクを連結した状態を示す
図、第９図は、第５図及び第６図のブロツクを連
結した状態を示す図、第１０図は、６個づつ２列
の結合ピンを備える別の実施例によるブロツクの
頂部平面図、第１１図は、第１０図ブロツクの底
部平面図、第１２図は、結合ピンの導電領域を可
とう性にした、第１図ブロツクの頂面を示す部分
的斜視図、第１３図は、接触条片を可とう性にし
た、第２図と同様のブロツクの底部を示す斜視
図、第１４図は、結合ピンの側面に導電領域を備
える別のブロツクの平面図、第１５図は、第１４
図ブロツクの底部平面図、第１６図は、第１５図
の−線に沿つた縦断面図、第１７図は、
第１４図乃至第１６図ブロツクの一体接触装置の
斜視図、第１８図乃至第２９図は、２列の結合ピ
ンを備えるブロツクの概略図であつて、第１８ａ
図乃至第２９ａ図は直線連結状態を示し、一方第
１８ｂ図乃至第２９ｂ図は、直角連結状態を示す
図、第３０図は、結合ピンをさらに発展させて接
触ソケツトとした、第１図ブロツクの頂部を示す
斜視図、第３１図及び第３２図は、数列の結合ピ
ンを備える板状ブロツクの頂部を示す斜視図、第
３３図は、電子及び／又は電気部品を保持するよ
うにした、４個の結合ピンを備える箱形ブロツク
の斜視図、第３４図は、隣接する２面に結合ピン
を備えた、立方形ブロツクの斜視図、第３５図
は、２個の結合ピンとコネクタ孔とを備える、縦
形ブロツクの斜視図、第３６図は、電子及び／又
は電気部品を保持することを目的とする対向結合
管及び接触条片付箱形ブロツクの斜視図、第３７
図は、断続的接触条片を備える、第３２図と同様
のブロツクの斜視図、第３８図は、１面に結合ピ
ンを備え隣接面に対向結合管と接触条片とを備え
る、立方形ブロツクの斜視図である。 主要部分の符号の説明、１……本体、５……結
合ピン、６……対向結合管、７……導電層、８…
…絶縁層、９……接触条片、１０，１１……ブロ
ツク、１５……円筒ピン、１６……導電部分、１
７……絶縁部分、２０……接触条片、２１，２２
……ブロツク、２７……導電表面領域、２８……
接触条片、２９……接触装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 組立ておもちやブロツであつて、その一面上
   には少なくとも一列の機械的連結ピンとこれに対
   向する機械的連結ソケツトを備え、少なくとも前
   記列の連結ピンの多数のものは互いに角度的に隔
   設された電気的に導電性の領域及び絶縁性の領域
   を有し、前記列の各ピンの電気的に導電性の領域
   は同じ角度に配向されており、前記ブロツク内の
   少なくとも１つの接触部材は前記ソケツトの一部
   を形成しており、前記接触部材は前記列の多数の
   連結ピンの電気的に導電性の領域に電気的に接続
   されると共に、連結ピンの列の長手方向に平行な
   方向に延びる電気的に導電性の表面を有している
   ことを特徴とする組立ておもちやブロツク。 ２ 特許請求の範囲第１項に記載の組立ブロツク
   であつて、 前記連結ピン上の電気的に導電性の領域はその
   側面に配置されており、該側面は組立ブロツクの
   一面に関して垂直に配向されており、前記接触部
   材の電気的に導電性の表面は更に組立ブロツクの
   一面に関して垂直に延びている組立ブロツク。 ３ 特許請求の範囲第１項に記載の組立ブロツク
   であつて、 前記連結ピンの電気的に導電性の領域は、連結
   ピンの長手軸のまわりに90゜〜270゜の角度範囲を
   こえて延びており、前記電気的に導電性の領域は
   前記列の連結ピン上に同じ方法で形成、配置され
   ている組立ブロツク。 ４ 特許請求の範囲第３項に記載の組立ブロツク
   であつて、 第１の列においては前記各ピンの電気的に導電
   性の領域は同じ角度に配向されており、更に前記
   連結ピンの第１の列と実質的に同一の連結ピンの
   第２の列からなつて対をなしており、前記ピンの
   第２の列の電気的に導電性の領域は、前記第１の
   列の角度配向に対して180゜ずれている組立ブロツ
   ク。 ５ 特許請求の範囲第１項乃至第４項の何れか１
   つに記載の組立ブロツクであつて、 前記接触手段が条片又は棒状である組立ブロツ
   ク。 ６ 特許請求の範囲第５項に記載の組立ブロツク
   であつて、 更に側壁及び前記側壁に対して直角をなすと共
   に一側に対になつて配列された２列の結合ピン、
   他側に対向結合管を有する壁部を備え、又各側壁
   に沿つた対向結合管側に条片又は棒状の接触手段
   が配列されている組立ブロツク。 ７ 特許請求の範囲第５項に記載の組立ブロツク
   であつて、 更に側壁及び前記側壁に対して直角をなすと共
   に一側に対になつて配列された２列の結合ピン、
   他側に対向結合管を有する壁部を備え、又前記側
   壁から等距離にある中心線の両側に沿つた、対向
   結合手段側に条片又は棒状の接触手段が配列され
   ている組立ブロツク。 ８ 特許請求の範囲第６項又は第７項に記載の組
   立ブロツクであつて、 前記接触手段が対向結合手段の形状及び位置に
   応じて成形例えば曲げ成形されている組立ブロツ
   ク。 ９ 特許請求の範囲第１項乃至第８項の何れか１
   つに記載の組立ブロツクであつて、 前記結合ピン導電領域及び／又は接触手段導電
   表面が、例えば接触指部のように可撓的に形成さ
   れている組立ブロツク。 １０ 特許請求の範囲第１項乃至第８項の何れか
   １つに記載の組立ブロツクであつて、絶縁体とし
   て形成された各結合ピン側面の前記角度範囲に亙
   つて延びる半径方向偏倚領域に亙つて導電表面片
   が設けられており、又同列の結合ピンの導電表面
   片が全て関連する接触手段に接続されている組立
   ブロツク。 １１ 特許請求の範囲第１０項に記載の組立ブロ
   ツクであつて、 前記表面片と接触手段とが一体形成されて組立
   てブロツクの絶縁材に埋設されている組立ブロツ
   ク。 １２ 特許請求の範囲第１項乃至第８項の何れか
   １つに記載の組立ブロツクであつて、各結合ピン
   が絶縁部分と、前記壁部に対して直角をなす平面
   にあつて前記絶縁部分から離間された導電部分と
   で構成され、前記導電部分が前記壁部を貫通し又
   一方の脚部で同一列の結合ピン導電部分の内側前
   面に当接して接続されると共に他方脚部で接触手
   段を形成するＬ字形ストラツプが設けられている
   組立ブロツク。 １３ 特許請求の範囲第１２項に記載の組立ブロ
   ツクであつて、前記結合ピンの絶縁部分と導電部
   分との間にあつて、前記側壁に対して直角をなす
   分割平面が、前記側壁に対して少なくとも約45゜
   をなす組立ブロツク。 １４ 特許請求の範囲第１項乃至第８項の何れか
   １つに記載の組立ブロツクであつて、絶縁材から
   なる円筒形結合ピンが中空であり円筒壁部の一部
   で切り抜かれており、スリーブ形金属片が各結合
   ピンの中空スペースに挿入されると共に、円筒壁
   部の内面に隣接する小径領域と円筒壁部の切り抜
   き部にある大径領域とを有する組立ブロツク。 １５ 特許請求の範囲第１４項に記載の組立ブロ
   ツクであつて、前記結合ピン前壁に隣接する前記
   スリーブ形金属片の端部がリング形内フランジを
   有し、前記フランジの開口部に結合ピンの内突起
   が延入して、スリーブ形金属片を結合ピンに固着
   する組立ブロツク。 １６ 特許請求の範囲第１４項又は第１５項に記
   載の組立ブロツクであつて、一列目の結合ピンの
   スリーブ形金属片にＬ字形共通ストラツプが取付
   けられており、又前記ストラツプの曲がりアーム
   が前記列の結合ピンの接触手段を形成する組立ブ
   ロツク。 １７ 特許請求の範囲第１項に記載の組立ブロツ
   クであつて、少なくとも１個の電子又は電気部品
   を収容するため箱形中空本体が設けられており、
   前記中空本体の少なくとも１側の壁部には前記部
   品に給電するため外側面に導電表面付結合ピン又
   は箱凹所内に導電接触条片が設けられている組立
   ブロツク。