JPH036796Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 この考案は縦型ブラインドの操作ひも支持構造
に関するものである。

従来技術 縦型ブラインドは窓の上枠等に固定されるハン
ガーレールから同ハンガーレールに沿つて移動す
るランナーを介してスラツトが吊下されている。
そして、ハンガーレールの一側から垂下される操
作ひもを操作することにより、スラツトの引出し
及び畳込みができるようになつている。

このような縦型ブラインドは、そのハンガーレ
ールが通常窓の上縁に沿つて水平に固定される
が、上縁が傾斜した窓にこのブラインドを取付け
る場合には、ハンガーレールは窓の上縁に沿つて
上下に傾斜した状態で固定されるため、ハンガー
レール内のブラインド駆動軸一端に取着されるプ
ーリーはハンガーレールの傾きに相当する角度だ
け鉛直線との間に角度差が生ずる。従つて、この
プーリーに掛装される操作ひもを垂直方向へ引く
と、プーリーに対しプーリー回転方向以外の垂直
方向の力が作用するため、操作感に円滑性を欠
き、又故障も発生し易い欠点があつた。

目 的 この考案の目的は上下に傾斜したハンガーレー
ルの一端から垂下された操作ひもを鉛直方向に円
滑に操作でき、しかも簡単に位置合わせができ迅
速に組付固定することができる操作ひも支持構造
を提供するにある。

考案の構成 この考案の構成は上下方向に斜めに固定される
ハンガーレールのプーリー側の端部に操作ひも支
持具を固定し、その操作ひも支持具にはプーリー
から垂下される操作ひもを同プーリーの回転方向
に沿う方向に支持する支持棒を同プーリーの回転
軸心と直交する方向に設け、さらに、その操作ひ
も支持具には同支持具をハンガーレールの端部に
対し、前記支持棒と操作ひもが対応する位置にて
固定するための位置合わせ部を設けたものであ
る。

実施例 以下、この考案を具体化した一実施例を図面に
従つて説明すると、上縁が傾斜した窓に取付ける
ための縦型ブラインド１はハンガーレール２がそ
の窓の上縁に沿つて上下に傾斜した状態で固定さ
れ、そのハンガーレール２内を移動可能に支持さ
れたランナー３にスラツト４がそれぞれ吊下支持
されている。このランナー３にはハンガーレール
２上端に回転可能に支持されたドライブシヤフト
５及びチルトシヤフト６がそれぞれ嵌挿され、ド
ライブシヤフト５を回転させることによりランナ
ー３がハンガーレール２に沿つて移動され、チル
トシヤフト６を回転させることによりスラツト４
を角度調節できるようになつている。

ドライブシヤフト５及びチルトシヤフト６はハ
ンガーレール２上端側に突出され、その先端ドラ
イブプーリー７及びチルトプーリー８がそれぞれ
嵌合固定されている。そして、チトルプーリー８
に操作ひも９が掛装されている。

ハンガーレール２の上端側には操作ひも支持具
１０が取着されている。この操作ひも支持具１０
は第２図及び第３図に示すように、ほぼ三角形状
をなす一対の側板１１が支持棒１２で連結された
構造であり、その側板１１はハンガーレール２端
部に固定されている。両側板１１の上縁中央には
Ｖ型の位置合わせ部としての合わせ溝１３が形成
され、ハンガーレール２端部をこの合わせ溝１３
の中心に合わせることによりこの支持具１０をハ
ンガーレール２端部の正確な位置に容易に取付け
ることができるようになつている。そして、操作
ひも９はその操作ひも支持具１０の支持棒１２に
支持され、チルトプーリー８から同支持棒１２に
かけては同プーリー８の回転方向に沿う方向に案
内され、支持棒１２より下部は真下に垂下されて
いる。

次に、上記のように構成された縦型ブラインド
１の操作ひも支持構造の作用を説明する。

この縦型ブラインド１は通常はスラツト４の畳
込みを行わず、角度調節のみを行うようになつて
いる。従つて、ドライブプーリー７にはこのブラ
インド１を窓に設置する時にのみ操作ひもが掛装
され、スラツト４が引出された後にはその操作ひ
もがドライブプーリー７から外される。

ハンガーレール２に沿つて引出されたスラツト
４は操作ひも９の操作により角度調節される。す
なわち、操作ひも９を操作するとチルトプーリー
８を介してチルトシヤフト６が回転され、チルト
シヤフト６の回転力がランナー３によりスラツト
４の回転力に変換され、同スラツト４が角度調節
される。

さて、操作ひも９はチルトプーリー８から支持
棒１２にかけては同プーリー８の回転方向に沿う
方向に案内され、支持棒１２から下方へはその自
重により鉛直に垂下される。そして、操作ひも９
下端部の一方を真下へ引けば、チルトプーリー８
には支持棒１２の作用により操作ひも９によるト
ルクがその回転方向に沿う方向に作用する。

従つて、ハンガーレール２一端部から真下へ垂
下される操作ひも９を真下へ引けば、スラツト４
を円滑にかつ確実に角度調節することができ、故
障が発生することもない。

また、ハンガーレール２の端部に合わせ溝１３
の中心に合わせるだけで支持棒１２と操作ひも９
が対応するようになつているので、いちいち面倒
な位置調整をすることなく容易に操作ひも支持具
の組付固定をすることができる。

効 果 以上詳述したようにこの考案は、上下方向に傾
斜したハンガーレール２の一端のプーリー８から
垂下された操作ひも９を鉛直方向に円滑に操作し
てスラツトを確実に角度調節することができると
ともに、ハンガーレール２の端部に位置合わせ部
１３を合わせるという簡単な作業だけで、操作ひ
も支持具を正確な位置に容易かつ迅速に組付固定
できるという優れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の関する縦型ブラインドの正
面図、第２図はその操作ひも支持具を示す一部破
断正面図、第３図は同じくその平面図である。 縦型ブラインド１、ハンガーレール２、チルト
プーリー８、操作ひも９、操作ひも支持具１０、
支持棒１２、位置合わせ部としての合わせ溝１
３。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 上下方向に斜めに固定されるハンガーレール２
   のプーリー８側の端部に操作ひも支持具１０を固
   定し、 その操作ひも支持具１０にはプーリー８から垂
   下される操作ひも９を同プーリー８の回転方向に
   沿う方向に支持する支持棒１２を同プーリー８の
   回転軸心と直交する方向に設け、 さらに、その操作ひも支持具１０には同支持具
   １０をハンガーレール２の端部に対し、前記支持
   棒１２と操作ひも９が対応する位置にて固定する
   ための位置合せ部１３を設けたことを特徴とする
   縦型ブラインドの操作ひも支持構造。