JPH0366470B2 - - Google Patents

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JPH0366470B2
JPH0366470B2 JP6574588A JP6574588A JPH0366470B2 JP H0366470 B2 JPH0366470 B2 JP H0366470B2 JP 6574588 A JP6574588 A JP 6574588A JP 6574588 A JP6574588 A JP 6574588A JP H0366470 B2 JPH0366470 B2 JP H0366470B2
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JP
Japan
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asbestos
layer
fine fibrous
fibrous material
waste
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JP6574588A
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English (en)
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JPH01239262A (ja
Inventor
Hiroyuki Ori
Seiki Suyama
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Yashima Kogyo KK
Original Assignee
Yashima Kogyo KK
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Publication date
Application filed by Yashima Kogyo KK filed Critical Yashima Kogyo KK
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Publication of JPH0366470B2 publication Critical patent/JPH0366470B2/ja
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  • Cleaning In General (AREA)
  • Prevention Of Fouling (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 この発明は、建築物の内部壁面に付着された石
綿(いわゆる、アスベスト)、ロツクウールなど
の微細繊維性物質層の除去、廃棄方法に関し、さ
らに詳しくは、建築物の内部壁面に付着された微
細繊維性物質層、特に、同内部壁面に対して、断
熱保温性、不燃性、吸音性などを付与する目的
で、微細な石綿繊維片を接着性のあるモルタルセ
メントなどゝ一緒に吹き付け付着させてなる石綿
繊維層、あるいは、同様な形態のロツクウール繊
維層を剥離させて除去し、かつこれを廃棄するた
めの方法の改良に係るものである。 〔従来の技術〕 一般的に、この種の微細繊維性物質としての、
鉱物性の天然繊維である石綿繊維、いわゆるアス
ベストとか、鉱物性の人造繊維であるロツクウー
ルなど(以下、これらの各繊維については、共に
同様な特性を有することから、この場合、説明の
煩雑さを避けるために、石綿繊維で代表して述べ
ることゝする。)については、現在のように建築
物の内装用素材として、各種の用途に適応した新
建材が提供されていなかつた昭和30年代、40年代
当時にあつては、それ自身の保有している断熱保
温性、不燃性吸音性、それに嵩高性などの特性の
ために、建築物など、殊に公共性のある大型かつ
大規模な建築物などの内部壁面に広く使用されて
きている。 ところが、この建築物の内部壁面に付着された
石綿繊維層については、施工時点からの日時の経
過、つまり、その経年変化に併せて、これが曝さ
れている周辺環境、ならびに接着剤として併用さ
れるモルタルセメントの耐用寿命などゝの関係か
ら、最近に至つて、この石綿繊維層が耐候性の点
で劣ることが判明し、その表面部に露出されてい
る繊維部分が、この経年変化などによる老朽化、
脆弱化に伴ない、自然な状態で剥離、剥落して室
内の空気中に飛散することがあり、甚しいときに
は、例えば、これが室内での空気の対流とか、壁
面に加えられる僅かな振動などによつてすら、た
とえ少量ではあつても、比較的容易に遊離されて
舞い上り、空気中に微細な粉塵となつて浮遊する
ことが確認され、この浮遊粉塵を常時、呼吸する
ときは、人体の健康に好ましくない障害をもたら
す危険性があること、すなわち例えば、有害な肺
癌などを誘発する危険性のあることが指摘され、
その防止対策のために、この石綿繊維層を壁面か
ら強制的に剥離、除去して廃棄すると共に、これ
に代えて、その他の同様な特性もち、かつ経年変
化によつても粉塵化する惧れのない資質を有する
表面被覆材などで再生する必要があつた。 そして、前記壁面からの石綿繊維層の強制的な
剥離、除去に際しては、それ自体が前記した経年
変化などのため、既に脆弱化されているか、ある
いは、脆弱化の傾向にあるので、剥離作業で加え
られる衝撃に伴い、大量の粉塵が発生して空気中
に浮遊し、しかもこの粉塵自体の大きさが、おゝ
よそ0.03〜10μm程度と極めて微細であることゝ
も相俟ち、こゝでも、この粉塵を作業者が吸い込
んだり、これが肌に付着したりして、同様に健康
を害するもので、これを防止するための有効な対
策が望まれており、また、除去された廃棄物の廃
棄処理に関しても、公害阻止のために、同様に適
切な対策が望まれている。 そこで、この石綿繊維層を剥離、除去するため
の安全対策の一つとして、従来の場合、例えば、
特開昭62−178659号公報に開示されている方法が
ある。 すなわち、この従来方法は、剥離、除去に際し
て石綿繊維層に対し、オクチノール誘導体を主成
分とする非イオン界面活性剤を、いわゆる、湿潤
剤として、十分に注入、または散布することによ
り、この石綿繊維層自体を飛散不能なように、原
形に湿潤、保持させておき、この状態で、作業者
がスクレーバなどを用い、手作業によつて一旦、
床面に掻き落してから排除するようにしたもので
ある。 〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、前記した従来方法の場合には、
剥離、除去に際して、対象となる石綿繊維層を予
め湿潤させているために、その除去作業に際して
こそ、微細な繊維片粉塵の飛散を避け得るのであ
るが、一方では、このように剥離、除去を必要と
するほどに脆弱化された石綿繊維層に対して、湿
潤剤を注入、または散布すること自体の作業で、
既にこの石綿繊維層に好ましくない振動、衝撃な
どの刺激を徒らに与え、この時点で同粉塵の飛散
を生じ、これが室内での一次公害はもとより、室
外にまで逃逸して二次公害を招く惧れがあり、ま
た、他方、スクレーバなどによる掻き落しでは、
湿潤された石綿繊維層のおゝまかな剥離はできて
も、これが湿潤されているが故に却つて残留物を
生じ易く、あらためてブラシなどによる仕上げを
なさなければならず、さらに、床面に掻き落され
た石綿繊維の回収、除去に手数がかゝるほか、除
去された廃棄物の外部への廃棄処理についても
種々の問題を生ずるなどの不利があり、何れにし
ても、作業者をこの種の微細繊維性物質による危
険性から、実質上、完全には保護し得ないもので
あつた。 従つて、この発明の目的とするところは、従来
におけるこのような問題点に鑑み、建築物の内部
壁面を付着されている石綿、ロツクウールなどを
用いた微細な繊維性物質層をして、二次公害をも
たらしたり、あるいは、作業者を危険な状態に曝
したりせずに、安全かつ容易に、しかも効率的に
剥離、除去し得るようにすると共に、除去された
廃棄物を適切に廃棄処理できるようにした、この
種の壁面に付着された石綿などの微細繊維性物質
層の除去、廃棄方法を提供することである。 〔課題を解決するための手段〕 前記目的を達成させるために、この発明に係る
壁面に付着された石綿などの微細繊維性物質層の
除去、廃棄方法は、微細繊維性物質層、すなわち
こゝでは、対象となる石綿繊維層の剥離、除去作
業をして、作業者の作業態様、除去された石綿繊
維の搬出を含め、実質的に外部から密閉された系
内で行なわせるようにしたものである。 すなわち、この発明は、建築物の内壁部分など
に付着された石綿、ロツクウールなどの微細繊維
性物質層を剥離、除去して廃棄させるための方法
であつて、前記微細繊維性物質層を付着させた内
壁部分などを含む室内を、少なくとも同微細繊維
性物質層部分を除いて密閉し、内部を負圧下に保
持した作業室、およびこの作業室内に作業者が出
入するシールロツク室を構成させる密閉、養生工
程と、先端が開口されているフード部内に噴射ノ
ズルを設けた剥離ヘツドを用い、フード部を微細
繊維性物質層部分に押し当てた状態で、噴射ノズ
ルから高圧水を噴射して、対象部分の微細繊維性
物質層を剥離、除去すると共に、減圧されている
回収タンクに収容した水透過性の回収袋に、前記
除去された廃棄物を減圧吸引して回収する剥離、
除去、および廃棄物の回収工程と、前記廃棄物を
回収した回収袋を無公害化処理した上で廃棄する
廃棄物の無公害化廃棄処理工程とを備えることを
特徴とする壁面に付着された石綿などの微細繊維
性物質層の除去、廃棄方法である。 〔作用〕 従つて、この発明に係る壁面に付着された石綿
などの微細繊維性物質層の除去、廃棄方法におい
ては、微細繊維性物質層を付着させた内壁部分な
どを含む室内に、同微細繊維性物質層部分を除い
て作業室を密閉状態に構成させ、かつこの作業室
内を負圧下に保持させているために、作業室内の
空気中に浮遊する微細繊維の粉塵を室外に逃逸さ
せる惧れがなく、しかも、作業機器としての剥離
ヘツドについても、そのフード部を微細繊維性物
質層の対象部分に押し当てた状態、つまり、同対
象部分を二重に密閉させた状態で、噴射ノズルか
ら高圧水を噴射するようにしているから、対象部
分の微細繊維性物質層を、何等周囲に飛散させず
に剥離、除去することができ、また、剥離ヘツド
に減圧されている回収タンクに連通させて、この
回収タンク内に収容した水透過性の回収袋に、廃
棄物を減圧吸引して回収させるようにしているの
で、こゝでも、廃棄物と外部から遮断して回収で
きると共に、この廃棄物を回収した回収袋を、容
易に無公害化処理して廃棄し得るのである。 〔実施例〕 以下、この発明に係る壁面に付着された石綿な
どの微細繊維性物質層の除去、廃棄方法の一実施
例につき、第1図ないし第9図を参照して詳細に
説明する。 第1図はこの実施例方法を適用した石綿繊維層
を付着させた内壁部分などを含む室内の密閉、養
生工程100と、石綿繊維層の剥離、除去、およ
び廃棄物の回収工程と、回収された廃棄物の無公
害化廃棄処理工程と、それに、これに付帯する
種々の所要管理対策などの各工程の流れの概要を
示すフローチヤートである。 次に、この第1図実施例方法に示されている剥
離、除去と廃棄物の回収、それに無公害化廃棄処
理、ならびにこれに付帯する種々の所要管理対策
などの各工程の流れについて、こゝでは、順次、
その工程ステツプ毎に詳細に述べ、併せて、各工
程毎に適用される方式化された手段の概要につい
ても具体的に述べることゝする。 この実施例方法においては、室内などの内部壁
面に付着された石綿繊維層(一般的には、室内、
もしくは通路内などでの天井面、上部壁面である
ことが多い。)の剥離、除去、および廃棄物の回
収、廃棄処理のために、以下、順に次の各工程ス
テツプを実施する。 つまり、こゝでは、第1ステツプとしての石綿
繊維層の付着されている内壁部分などを含んだ室
内の密閉、養生工程100と、第2ステツプとし
ての石綿繊維層の剥離、除去、および廃棄物の回
収工程200と、第3ステツプとしての回収され
た廃棄物の無公害化廃棄処理工程300と、第4
ステツプとしての石綿繊維層を除去した後におけ
る内壁部分の復旧、再生工程400とのそれぞれ
である。 まず最初に、前記第1ステツプの密閉、養生工
程100においては、その補助ステツプ101と
して、第2図、および第3図に示すように、内部
壁面11に付着された対象となる石綿繊維層12
の全部(この石綿繊維層12の付着範囲が比較的
狭い場合)、あるいは一部分(同層12の付着範
囲が比較的広い場合)について、同石綿繊維層1
2部分を内側に露出させたまゝで、例えば、ビニ
ールシートなどの適当する強靱性のあるシート部
材14を用い、該当室内などの各壁面部分、もし
くは一部の各空間部分などを、作業者がその内部
で剥離、除去作業を十分になし得る程度の広さ範
囲に亘つて、外部から密閉することによつて作業
室13を構成させ、かつその出入口部にシールロ
ツク室15を付設させる。 こゝで、前記作業室13を構成しているシート
部材14については、その天井面、壁面、および
床面、それに一部が空間部分で区切られていると
きはその空間部分に対応して、十分なシート強度
を与えた比較的厚目のシート素材14aと、作業
者が踏み込む床面側を二重に防護するやゝ薄目の
シート素材14bとを用いている。なお、必要に
応じては、剥離によつて落下した廃棄物を、取り
纏めて一挙に除去し得るようにするためなどに、
あらためて剥ぎ取り可能な比較的柔軟さのあるシ
ート素材14cを配するのも、一つの好ましい形
態である。 そして、前記作業室13の一側部には、フイル
ター付きのブロアなどによる負圧集塵器16を外
側から連接させ、この負圧集塵器16の吸引によ
り、作業中は、常時、室内を大気圧よりも低い負
圧に保持して、この室内から室外への粉塵を含む
空気の逃逸を阻止し得るようにすると共に、同時
に負圧発生のために室内から吸引する空気中の粉
塵を濾過して回収させるようにし、さらに、念の
ために、吸入空気の排出部側にあつてもフイルタ
ー濾過器17を設けて、排気中に粉塵が存在しな
いようにさせ、また一方では、同作業室13内に
配した負圧センサ19と、これに室外側で接続し
た負圧検出器18とにより、室内の負圧を室外側
でモニタ検出して管理し得るようにしてある。な
お、この場合、負圧検出器18の検出々力によつ
て、負圧集塵器16のブロアを自動的に駆動制御
させること、すなわち換言すると、作業室13内
を常時、所定の負圧下に制御維持し得るようにす
ることを妨げない。 また、前記シールロツク室15としては、前記
作業室13側から、エアロツク部15a、ウオー
タシヤワー部15b、およびエアロツク部15c
を順次に構成させ、最後のエアロツク部15cに
出入口15dを設けてあり、かつウオータシヤワ
ー部15bからの排水には、洗い流される粉塵を
除去するための排水濾過器20を配してある。 従つて、この構成により、対象となる石綿繊維
層12が露出されている作業室13内を、剥離、
除去作業の全期間中、所要程度の負圧下に保持し
て、たとえ、シート部材14が一部破れるような
ことがあつても、作業に伴つて生ずる粉塵が室外
へ逃逸するのを防止すると共に、併せて、露出さ
れている石綿繊維層12以外の部分を、あやまつ
て傷付けたりすることのないように、シート部材
14により被覆して養生することができる。 そしてまた、剥陸、除去作業のために、所定の
防護作業衣、防護マスクを着用した作業者は、シ
ールロツク室15の出入口15dから、エアロツ
ク部15c、ウオータシヤワー部15b、および
エアロツク部15aを通つて、作業室13内にそ
のまゝで入室し、作業を終えた出室時にあつて
は、エアロツク部15aを経た後、ウオータシヤ
ワー部15bで、作業中に防護作業衣、防護マス
クに付着した粉塵を完全に洗い流してから、エア
ロツク部15cを通つて出室し、室外に粉塵を持
ち出して、二次公害の原因を造り出すことにない
ようにするのであり、さらに、通常の着衣への着
替えなどについては、別に用意されるアスベスト
ガードサービスカー21内で行なえるようにし
て、より一層、作業者の安全を図り、かつ粉塵の
持ち出しを厳密に規制する。 こゝで、前記したアスベストガードサービスカ
ー21の一例としては、第4図に示すように、そ
の内部にあつて、外部との出入口側から、ロツカ
ー22aを配したロツカー室22と、一部に水洗
トイレ23aを配した温水シヤワー室23と、作
業衣処理ボツクス24aを配した脱衣室24と、
それに、作業部への出入口側となるエアシヤワー
室25などを車載した構成であつてよい。なお、
同第4図中、26はLPガスタンク室、27は貯
水タンク27a、給水ユニツト27b、給湯ユニ
ツト27c、排水ユニツト27d、およびエアシ
ヤワーユニツト27eなどを備えた機械室をそれ
ぞれに示している。 しかして、この密閉、養生工程100では、補
助ステツプ(101)において、前記のように作業
室13を構成させた後、対象となる石綿繊維層1
2の剥離、除去に先立ち、作業前モニタリング補
助ステツプ(102)で、一旦、同作業室13内で
の作業前における作業環境、つまり換言すると、
石綿繊維粉塵の浮遊率を計測して把握し、その作
業環境を監視すると共に、その計測値を報告資料
として得るようにするのが好ましい。 また続いて、前記した第2ステツプの剥離、除
去、および廃棄物の回収工程200と、それに、
第3ステツプの回収された廃棄物の無公害化廃棄
処理工程300においては、第5図に示すような
装置システムを準備する。 すなわち、この第5図装置システムにおいて、
剥離、除去工程200での補助ステツプ(201)
に適用する剥離、除去手段は、例えば、手持ち式
などのように作業者が携帯して操作し得るように
した、作業器具としての剥離ヘツド31を有して
おり、この剥離ヘツド31には、その基端部側に
剥離、除去された廃棄物を受け入れる筒状部31
aを設けると共に、先端部側に先端面が開口され
たラツパ状のフード部32を設けて、その内部に
噴射ノズル33を回転自在に枢支させ、かつこの
噴射ノズル33に噴射口33aを偏心配置させ
て、後述するように、噴射口33aから噴射され
る高圧水により、石綿繊維層12の対象部分を確
実に剥離して除去し得るようにしている。 そして、この補助ステツプ(201)による剥離、
除去手段に対しては、まず、補助ステツプ(202)
において、所定の圧力を有する高圧水の供給手段
が講じられ、ついで、補助ステツプ(203)にお
いて、所定の減圧力による吸引手段が講じられて
おり、これらの両手段については、高圧水、減圧
発生のための各機器構成が作業サービスカー67
上にそれぞれ搭載される。 まず、前者の補助ステツプ(202)での高圧水
供給手段としては、前記剥離ヘツド31の噴射ノ
ズル33を可撓性のあるホース42によつて給水
ポンプ41の吐出側に接続させ、かつこの給水ポ
ンプ41の吸入側を貯水タンク43に、ストレー
ナ44を介して接続させると共に、この給水ポン
プ41を適宜、カーエンジンとか電動機などの駆
動源45により駆動し得るようにして構成し、給
水ポンプ41からの高圧水を噴射ノズル33の偏
心された噴射口33aに供給して噴射させるよう
にしている。 従つて、この場合には、第6図に示すように、
前記剥離、除去手段での剥離ヘツド31のフード
部32を、対象となる石綿繊維層12の部分毎に
押し当てた状態、つまり、密閉された作業室13
内において、このフード部32による二重の密閉
をなした状態で、給水ポンプ41によつて得られ
る高圧水を、噴射ノズル33の偏心された噴射口
33aから噴射させることによつて、その噴射力
を利用した同噴射ノズル33の回転と共に、該当
部分の石綿繊維層12を湿潤させた上で、これを
隅々まで万遍なく、しかも、ヘツド外部雰囲気内
への粉塵の拡散放出を有効に阻止して、石綿繊維
層12の対応する部分のすべてを確実かつ容易に
剥離して除去し得るのであり、このようにして剥
離、除去された廃棄物は、これを湿潤させている
水成分と一緒に、剥離ヘツド31の筒状部31a
内に受け入れられて、次に述べるように、減圧雰
囲気下におかれている同筒状部31a内を、フー
ド部32から実質的に区分することができ、この
フード部32内での高圧水による剥離、除去のた
めの加圧雰囲気を妨げない。なお、この剥離、除
去操作に際して、別に湿潤剤、洗浄剤とか、濃度
抑制剤などを併用する必要のあるときには、これ
らを前記給水タンク43内に混在させるようにす
ればよい。 また、後者の補助ステツプ(203)での減圧吸
引手段としては、吸入側を前記給水ポンプ41の
吸入管路に共通に接続させると共に、吐出側を前
記貯水タンク43の上部に設けられるベンチユリ
管52内のベンチユリノズル52aに接続させて
なるところの、例えば、前記駆動源45によつて
同軸駆動される吸引ポンプ51を有しており、こ
の吸引ポンプ51の駆動に伴ない、ベンチユリノ
ズル52aからの高圧水の噴出によつて、ベンチ
ユリ管52内に発生する負圧を巧みに利用するよ
うにしている。 すなわち、こゝでは、前記剥離ヘツド31の筒
状部31aを吸引ホース54により、開閉可能な
密閉式の回収タンク53に接続させ、かつこの回
収タンク53をそれぞれに管路56,56によつ
て、こゝでは、平均的な減圧度を得るための減圧
レシーバとして作用するセーフテイタンク55を
介し、前記ベンチユリ管52内の負圧発生部に接
続させたもので、前記回収タンク53内には、回
収袋57、こゝでは、液体のみを透過し得る強靱
な材料で形成された回収袋57を着脱可能に収容
させ、前記セーフテイタンク55内には、その内
部圧力を検出して出力する圧力センサ55aを内
蔵させてある。 従つて、この場合には、前記した剥離、除去操
作の開始後、駆動源45により吸引ポンプ51を
駆動させて、ベンチユリ管52とベンチユリノズ
ル52aから圧力水を噴出させることで、ベンチ
ユリ管52内に負圧が発生し、このようにして発
生された負圧により、セーフテイタンク55、ひ
いては回収タンク53内がそれぞれに減圧される
もので、前記した剥離、除去操作に伴つて剥離ヘ
ツド31の筒状部31a内に受け入れられるとこ
ろの、水を含んだ廃棄物は、この減圧に伴なう吸
引作用の働きで、回収タンク53内に収容されて
いる回収袋57内に回収されると共に、この回収
袋57を通して、廃棄物に含まれている水だけが
回収タンク53内に分離され、このようにして回
収袋57内に回収された廃棄物は、十分に圧縮か
つ固結化されるのであり、分離された水は、セー
フテイタンク55を経てベンチユリ管52から貯
水タンク43内に戻されて再使用され、水の使用
量を最小限に留める。 そして、この剥離、除去、および廃棄物の回収
工程200にあつても、前記したのと同様に、補
助ステツプ(201)での剥離、除去手段による石
綿繊維層12の剥離、除去と、補助ステツプ
(202)での高圧水供給手段による剥離ヘツド31
への高圧水の供給と、それに、補助ステツプ
(203)での減圧吸引手段による廃棄物の回収との
継続する作業中にあつて、作業中モニタリング補
助ステツプ(204)で、同作業室13内の作業環
境、つまり換言すると、作業中における石綿繊維
粉塵の浮遊率と、同作業室13の外部周辺におけ
る石綿繊維粉塵の浮遊率とを同様にそれぞれ計測
して把握し、その作業環境、ならびに外部への放
散を監視すると共に、それぞれの計測値を報告資
料として得るようにするのが好ましい。 しかして、前記回収された廃棄物の無公害化廃
棄処理工程300では、補助ステツプ(301)に
おいて、前記回収タンク53内の回収袋57に回
収される廃棄物が所定量に達して、剥離ヘツド3
1に対する減圧吸引力の作用が低下すると、この
状態をセーフテイタンク55に内蔵された圧力セ
ンサ55aが検出し、その検出々力により、駆動
源45を停止制御させるので、この停止を待つ
て、回収タンク53内の回収袋57、つまり、廃
棄物を固結化して回収した回収袋57を外部に取
り出し、この取り出された回収袋57に、さら
に、適当する外被、例えば、図示省略した別の外
袋などを被覆させることで無公害化処理してか
ら、補助ステツプ(302)に示すように、これを
廃棄物処理規則などの法的な規制に準じて、例え
ば、コンクリート化容器密閉などの処置を施し、
補助ステツプ(302)で適宜、廃棄処分するので
ある。 また、前記第6図に示す装置システムの構成に
おいて、セーフテイタンク55に内蔵される圧力
センサ55aは、前記したように回収袋57に回
収される廃棄物が所定量に達したことを検出して
駆動源45の駆動制御をなすほかに、このセーフ
テイタンク55内での異常圧力、例えば、各流路
の目詰りなどに起因する異常圧力を検出して、同
様に駆動源45を停止制御させ、系内での異常圧
力による装置構成の破壊などの危険性を未然に阻
止する。そしてまた、給水ポンプ41の吐出側と
貯水タンク43との間、および吸引ポンプ51の
吐出側と貯水タンク43との間には、それぞれに
所定圧力に設定可能な圧力調整弁58,59を接
続させてあり、これらの各圧力調整弁58,59
による設定圧力によつて、前記剥離ヘツド31へ
の高圧水の給水圧、および回収タンク53への減
圧度を最適に調整する。さらに、貯水タンク43
への給水は、給水管路60を通して、液面センサ
62で開閉制御される給水弁61により行ない、
かつこの貯水タンク43のドレンについては、ド
レン弁63を経て排水管65に排出させ、かつ所
定の液面以上の水、および水面上に浮遊する塵埃
などについては、排出管64を経て同様に排水管
65に排出させる。こゝで、図中、66は、前記
ホース44を巻き取るホースドラムである。 なお、この装置システムでの各機器を搭載する
作業サービスカー67の形態の一例としては、第
7図に示す通りであつてよい。 すなわち、以上のようにして剥離、除去された
廃棄物の回収についても、実質的に密閉された系
内でなされるために、その外部雰囲気への逸脱、
放出がなくて、安全性を効果的かつ十分に確保し
得るのである。 そして、この剥離、除去、および廃棄物の回収
工程200を終了した時点では、作業後モニタリ
ンク補助ステツプ(205)で、作業室13内での
石綿繊維粉塵の浮遊率を計測して把握し、石綿繊
維層12が完全に除去されたか否かを確認して、
こゝでも同様に、その計測値を報告資料として得
るようにするのが好ましい。 また、因みに、第8図には、この実施例方法に
おける石綿繊維層の剥離から、その廃棄物の無公
害化処理までの工程の流れと、従来の一般的な方
法における同種工程の流れとを要約し、これらを
相互に比較して示してある。 この第8図において、従来方法にあつては、石
綿繊維層の剥離、除去()→廃棄物の回収、集
積()→廃棄物の袋詰め()→同二重袋詰め
()→袋詰め廃棄物の搬出()→袋詰め廃棄
物の一時保管()などがなされており、これら
の各工程の内、()から()工程までが最も
危険であり、かつ()から()工程までは石
綿繊維の飛散が極めて多い。これに対して、この
実施例方法の場合には、前記したように、外部か
ら負圧隔離された作業室内において、石綿繊維層
の個々の除去部分の密閉系による剥離、除去→同
密閉系による廃棄物の回収を兼ねた袋詰め→袋詰
めされた廃棄物の無公害化処理の各工程を経るも
のであるから、石綿繊維と飛散は勿論、何等の危
険性もあり得ない。 次に、第4ステツプの復旧、再生工程400に
おいては、第9図に断面構成を示す通り、補助ス
テツプ(401)で前記石綿繊維層12を除去した
後の内部壁面11に、塗料などをエアレススプレ
ー塗布して塗膜層71を形成することによつて、
たとえ、少量にもせよ石綿繊維が残されていて
も、これをこの塗膜層71によりその位置に固定
させ得るのであり、続いて、同塗膜層71上に
は、適宜に断熱保温性、不燃性、吸音性などの特
性を有し、かつ経年変化によつても粉塵化する惧
れのない表面被覆材72などを張設して再生する
のである。 こゝで、この発明を適用した場合の具体例につ
いて述べる。この具体例は、内部壁面に石綿繊維
層を付着形成させた建築物について、同石綿繊維
層除去のための工事前工事中、、、および
工事後における浮遊粉塵の濃度を測定したもので
ある。 1 対象建築物 某スポーツセンター 2 測定点、(および測定日時、天候) アスベスト除去工事の該当室内、および周辺
環境として東西南北の敷地境界付近を測定点と
した。 2−a 工事前、(12月19日 12:00〜18:35
晴天) 1Fプール、2F階段、3F事務室、3F待合
室、4Fトレーニング室、5Fロツカー室、5F
ジヤズダンス室、環境(階段横)、環境(敷
地脇道路中央)、環境(事務室横)、環境(小
プール横). 以上全1箇所 2−b 工事中.(12月23日 13:03〜17:10
晴天) 工事出入口、環境(北側)、環境(南側)、
環境(西側)、環境(東側). 以上全5箇所 2−c 工事中.(12月24日 13:01〜16:20
晴天) 工事出入口、環境(北側)、環境(南側)、
環境(西側)、環境(東側) 以上全5箇所 2−d 工事中.(12月25日 14:58〜17:55
晴天) 排気口出口. 以上全1箇所 2−e 工事後.(12月30日 10:40〜16:04
晴天) 1Fプール、1F階段、3F事務室、4Fトレー
ニング室、5Fジヤズダンス室、環境(北
側)、環境(南側)、環境(西側)、環境(東
側). 以上全9個所 3 測定方法 ※3−a サンプリング 該当室内でのアスベスト粉塵の捕集には、
メンブランフイルター(直径47mm、ボアサイ
ズ 0.8μm)を用い、ローボリユーム・エア
サンプラーによる濾過捕集を行なつた 吸引速度 1〜25/min 吸引時間 15〜4時間 測定位置 床上(地上)約1.5mに設置 ※3−b 計測 アスベスト粉塵の確認、計測には、位相差
顕微鏡を用い、400倍の倍率で行なつた。 使用機器 オリンパス MODEL−EH また、サンプリング、および計測方法は、
下記に準拠した。 ●環境庁大気保全局 アスベストモニタリングマニユアル ●労働省安全衛生部 作業環境測定ハンドブツク その他 ※3−c 気象測定 該当室内の粉塵濃度測定中に、同室内での
気温、湿度の測定と、周辺環境での風向、風
速の測定とを行なつた。 使用機器 ●気温、湿度 アスマン通風湿度計 ●風向、風速 ビラム型携帯用風向風速計 4 測定結果 各測定におけるアスベスト粉塵の濃度測定結
果を次の表1〜表5に示す。 工事前. 工事前における該当室内でのアスベスト粉塵
濃度は、52.2〜183fibers/であり、各測定点
のうち、同粉塵濃度が極めて高いのは、3F事
務室での183fibers/、および5Fジヤズダン
ス室での136fibers/であつた。 また、このときの周辺環境でのアスベスト粉
塵濃度は、1.72〜2.10fibers/であつた。 工事中. 工事中、1日目のアスベスト粉塵濃度は、作
業出入口で、2.30fibers/であり、また、こ
のとき、周辺環境では、1.51〜2.59fibers/
であつた。 工事中、2日目のアスベスト粉塵濃度は、作
業出入口で、2.53fibers/であり、また、こ
のとき、周辺環境では、1.30〜2.68fibers/
であつた。 工事中の排気口出口でのアスベスト粉塵濃度
は、0.37fibers/であつた。 工事後. 工事後における該当室内でのアスベスト粉塵
濃度は、0.25〜0.81fibers/であつて、全体
的に著るしく低下され、工事前に粉塵濃度の極
めて高かつた3F事務室が0.62fibers/、5Fジ
ヤズダンス室が0.25fibers/になつた。 また、このときの周辺環境でのアスベスト粉
塵濃度は、0.95〜1.24fibers/であつた。
【表】
【表】
【表】
【表】
〔発明の効果〕
以上詳述したように、この発明方法によれば、
建築物の内壁部分などに付着された石綿、ロツク
ウールなどの微細繊維性物質層を剥離、除去して
廃棄させるための方法において、微細繊維性物質
層を付着させた内壁部分などを含む室内を、少な
くとも同微細繊維性物質層部分を密閉して、内部
を負圧下に保持した作業室を構成させ、かつこの
作業室内に作業者が出入するシールロツク室を設
けたので、作業室内の空気中に浮遊する微細繊維
の粉塵を、徒らに室外に逃逸させる惧れがなく、
また、先端が開口されているフード部内に噴射ノ
ズルを設けた剥離ヘツドを用い、そのフード部を
微細繊維性物質層の対象部分に押し当てた状態、
つまり、同対象部分が二重に密閉された状態で、
噴射ノズルから高圧水を噴射するようにしている
から、対象部分の微細繊維性物質層を、何等周囲
に飛散させることなしに、これを極めて容易に剥
離、除去できるのであり、さらに、このようにし
て除去された廃棄物を、減圧下に保持されている
回収タンクに収容した水透過性の回収袋に、減圧
吸引して回収させるようにしたので、こゝでも、
廃棄物を外部から遮断した状態で効果的な回収を
なし得ると共に、この廃棄物を回収した回収袋
を、容易に無公害化処理して廃棄し得るのであ
る。 また、作業室を構成するシート部材を、十分な
強度をもつシート素材と、作業者が踏み込む床面
側を二重に防護するシート素材とで形成させてあ
るために、作業中にあやまつて破損するような惧
れがなく、かつこれらの各シート素材の内部に、
剥ぎ取り可能な比較的柔軟さのあるシート素材を
配することで、床面に剥落した廃棄物の回収も容
易になり、この作業室には、同室内の空気を吸引
して負圧に保持し、かつ吸引空気中と粉塵を濾過
する負圧集塵器を接続させてあるので、室内の負
圧維持が容易であるほか、室内空気の吸引によつ
て粉塵を外部に放散させることがなく、かつ同作
業室内に圧力センサを配して、負圧集塵器の吸引
力を制御し得るようにすることで、所定負圧の維
持が容易になる。 さらに、剥離ヘツドの基端部に、除去された廃
棄物を受け入れる筒状部を設けて、この筒状部を
回収タンクに接続させることにより、噴射ノズル
からの高圧水の噴射と、廃棄物の減圧、吸引とを
バランスよく実行でき、また、噴射ノズルの先端
に偏心させた噴射口を形成させると共に、この噴
射ノズルを回転自在に枢支させることで、高圧水
の噴射による微細繊維性物質層の剥離、除去を迅
速かつ良好になし得るのである。 さらにまた、回収タンクの減圧吸引系に、減圧
レシーバとして作用するセーフテイタンクを介在
させたので、剥離ヘツドに廃棄物回収のための減
圧度を平均に加え得るほか、回収タンクの回収袋
内に回収される廃棄物の水成分を、このセーフテ
イタンクを通して吸引し得るようにしたから、廃
棄物の水切りが良好になつて、その固結化を促進
でき、そして、このセーフテイタンク内に、減圧
度を検出する圧力センサを設けて、この圧力セン
サにより、剥離ヘツドへの高圧水の供給、および
回収タンクの減圧度を制御し得るようにすること
で、装置構成の破壊などの危険性を未然に避け得
る。 なおまた、微細繊維性物質層を除去した後の内
部壁面に対して、塗膜層を形成することにより、
この内部壁面に石綿繊維が残されていても、これ
をこの塗膜層によりその位置に固定できて、その
飛散を防止できるなどの優れた特長を有するもの
である。
【図面の簡単な説明】
添付図面はこの発明に係る壁面に付着された石
綿などの微細繊維性物質層の除去再生方法の一実
施例の概要を示しており、第1図はこの実施例方
法を適用した石綿繊維層を付着させた内壁部分な
どを含む室内の密閉、養生工程100と、石綿繊
維層の剥離、除去、および廃棄物の回収工程と、
回収された廃棄物の無公害化廃棄処理工程と、こ
れに付帯する種々の所要管理対策などの各工程の
流れの概要を示すフローチヤート、第2図、およ
び第3図は同上方法における密閉、養生工程での
作業室と付帯設備の概要を示す構成斜視図、およ
び同作業室の要部断面図、第4図は同上ガードサ
ービスカーの一例による平面配置図、第5図、お
よび第6図は同上方法における剥離、除去、およ
び廃棄の回収工程と廃棄物の無公害化廃棄処理工
程での装置システムの概要を示す配置構成図、お
よび構成斜視図、第7図は同上作業サービスカー
の一例による平面配置図、第8図は同上実施例方
法による工程と従来方法による工程とを比較して
示す説明図、第9図は同上方法における石綿繊維
層を除去した後の復旧、再生工程での内壁部分を
示す断面図である。 100……密閉、養生工程。11……建築物の
内部壁面、12……内部壁面に付着された石綿繊
維層、13……石綿繊維層を含む作業室、14…
…シート部材、15……シールロツク室、15a
……エアロツク部、15b……ウオータシヤワー
部、15c……エアロツク部、15d……作業出
入口、16……負圧集塵器、17……フイルター
濾過器、18……負圧検出器、19……負圧セン
サ、20……排水濾過器、21……アスベストガ
ードサービスカー、22……ロツカー室、23…
…温水シヤワー室、24……脱衣室、25……エ
アシヤワー室。200……剥離、除去、および廃
棄物の回収工程、300……回収された廃棄物の
無公害化廃棄処理工程。31……剥離ヘツド、3
1a……ヘツド基部の筒状部、32……フード
部、33……噴射ノズル、33a……噴射口、4
1……給水ポンプ、43……貯水タンク、44…
…ストレーナ、45……駆動源、51……吸引ポ
ンプ、52……ベンチユリ管、52a……ベンチ
ユリノズル、53……回収タンク、54……吸引
ホース、55……セーフテイタンク、55a……
圧力センサ、57……回収袋、58,59……圧
力調整弁、60……給水管路、61……給水弁、
62……液面センサ、63……ドレン弁、64…
…排出管、65……排水管。400……復旧、再
生工程。71……塗膜層、72……表面被覆材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 建築物の内壁部分などに付着された石綿、ロ
    ツクウールなどの微細繊維性物質層を剥離、除去
    して廃棄させるための方法であつて、前記微細繊
    維性物質層を付着させた内壁部分などを含む室内
    を、少なくとも同微細繊維性物質層部分を除いて
    密閉し、内部を負圧下に保持した作業室、および
    この作業室内に作業者が出入するシールロツク室
    を構成させる密閉、養生工程と、先端が開口され
    ているフード部内に噴射ノズルを設けた剥離ヘツ
    ドを用い、フード部を微細繊維性物質層部分に押
    し当てた状態で、噴射ノズルから高圧水を噴射し
    て、対象部分の微細繊維性物質層を剥離、除去す
    ると共に、減圧されている回収タンクに収容した
    水透過性の回収袋に、前記除去された廃棄物を減
    圧吸引して回収する剥離、除去、および廃棄物の
    回収工程と、前記廃棄物を回収した回収袋を無公
    害化処理した上で廃棄する廃棄物の無公害化廃棄
    処理工程とを備えることを特徴とする壁面に付着
    された石綿などの微細繊維性物質層の除去、廃棄
    方法。 2 作業室を構成するシート部材を、十分な強度
    をもつシート素材と、作業者が踏み込む床面側を
    二重に防護するシート素材とにより形成させ、か
    つ必要に応じ、これらの各シート素材の内部に、
    剥ぎ取り可能な比較的柔軟さのあるシート素材を
    配したことを特徴とする請求項1記載の壁面に付
    着された石綿などの微細繊維性物質層の除去、廃
    棄方法。 3 作業室には、室内の空気を吸引して負圧に保
    持すると共に、吸引空気中の粉塵を濾過する負圧
    集塵器を接続させ、かつ必要に応じ、同室内に配
    した圧力センサにより、この負圧集塵器の吸引力
    を制御し得るようにしたことを特徴とする請求項
    1記載の壁面に付着された石綿などの微細繊維性
    物質層の除去、廃棄方法。 4 剥離ヘツドの基端部に、除去された廃棄物を
    受け入れる筒状部を設け、この筒状部を回収タン
    クに接続させたことを特徴とする請求項1記載の
    壁面に付着された石綿などの微細繊維性物質層の
    除去、廃棄方法。 5 剥離ヘツドのフード部内に設けられる噴射ノ
    ズルを回転自在にすると共に、この噴射ノズルの
    先端に偏心させた噴射口を形成させたことを特徴
    とする請求項1記載の壁面に付着された石綿など
    の微細繊維性物質層の除去、廃棄方法。 6 回収タンクの減圧吸引系に、平均的な減圧度
    を得るための減圧レシーバとして作用するセーフ
    テイタンクを介在させ、回収タンクの回収袋内に
    回収される廃棄物の水成分を、このセーフテイタ
    ンクを通して吸引し得るようにしたことを特徴と
    する請求項1記載の壁面に付着された石綿などの
    微細繊維性物質層の除去、廃棄方法。 7 回収タンクの減圧吸引系に、平均的な減圧度
    を得るための減圧レシーバとして作用するセーフ
    テイタンクを介在させると共に、セーフテイタン
    ク内に、減圧度を検出する圧力センサを設け、こ
    の圧力センサによつて、剥離ヘツドへの高圧水の
    供給、および回収タンクの減圧度を制御し得るよ
    うにしたことを特徴とする請求項1項記載の壁面
    に付着された石綿などの微細繊維性物質層の除
    去、廃棄方法。 8 微細繊維性物質層を除去した後の内部壁面に
    対して、塗膜層を形成することを特徴とする請求
    項1記載の壁面に付着された石綿などの微細繊維
    性物質層の除去、廃棄方法。
JP63065745A 1988-03-22 1988-03-22 壁面に付着された石綿などの微細繊維性物質層の除去,廃棄方法 Granted JPH01239262A (ja)

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