JP7347885B1 - アスベスト除去システム - Google Patents
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Abstract
Description
屋外の建築物の壁に付着した下地調整剤及びアスベストを含む塗材を覆うことで閉鎖空間を形成するケーシングと、前記塗材を剥離するための液体をミストとして前記閉鎖空間内に噴射する1個以上のノズルと、を含むアスベスト除去装置と、
前記閉鎖空間内で前記建築物からミ剥離して粉砕された前記塗材を含む汚染水を前記閉鎖空間内から排出するための汚染水排出ホースと、
前記汚染水排出ホースの経路中に設けられ、前記汚染水を吸い込み、吸い込んだ当該汚染水を加速して吐き出す機能を有する搬送機と、
前記搬送機から吐き出されて前記汚染水排出ホースを通過した前記汚染水を貯留する貯留タンクと、
を備える。
図1は、本発明の一実施形態に係るアスベスト除去システムを示す概要図である。
具体的には例えば、作業者P3は、ノズルマンであり、アスベスト除去装置15を手に持ち、壁Wに押し当て、噴射される高圧水で、アスベストを含む塗材を剥離して回収する作業(以下、「剥離作業」と適宜呼ぶ)を行う者である。作業者P3の作業時間は、アスベスト除去装置15の重量が約8kg(水を通すと体感重量はそれ以上)であることから、連続30分程度を目安とし、3人交代(3人で作業者P1、作業者P2、及び作業者P3の役割を順次交代)で剥離作業を切れ目なく実施すると好適である。
作業者P2は、監視人であり、コントロールバルブ14の付近で当該コントロールバルブ14の動作及び圧力が正常であることを確認すると共に、作業者P3(ノズルマン)に異常があった際にコントロールバルブ14に付属しているリモコンスイッチでポンプ12やコンプレッサ13の水流や圧縮空気を緊急停止する等の監視役を務める者である。
後述の作業者P1(オペレーター)でも緊急停止はできるが、多くの場合作業者P1と作業者P3は互いに死角となる場所に存在することが多く、安全確保のためには作業者P2が必要である。
作業者P1は、オペレーターであり、ポンプ12やコンプレッサ13に張り付き、電圧、空気圧力、水流を正常に維持する管理を担当する者である。
また、作業者P1や作業者P2は、接続部(後述の各種ホースやコネクター等)の状態を常時確認したり、回収した廃棄物の管理を行う。ここでいう管理には、第1貯水タンク17や第2貯水タンク20といった回収タンクからあふれていないかの確認、後述の領域Rに存在する水処理設備の動作確認、水処理後の残渣(石綿含有廃棄物)の袋詰め等が含まれる。
常に誰かが剥離作業をし、圧力等の管理をし、廃棄物や接続の管理をしている状態であるが、作業者P3以外の作業者P1及び作業者P2の身体的負担は少ない。
作業終了1時間前程度から、清掃及び後片付け、機械メンテナンス、並びに、廃棄物の袋詰めが、作業者P1、作業者P2、及び作業者P3で実施される。
具体的には例えば、ポンプ12の最大水圧は245MPaであり、これを超えることはできない。また、おおよその機械がそうであるように、アスベスト除去装置15は、最大出力で連続稼働すると寿命が早い。壁Wの塗材を剥離できる圧力は、経験値から180MPa以上(塗膜の厚みによる。参考値として3~5mm厚)であり、これ以下の圧力では削り残しが発生しやすい。実際の稼働圧力は200乃至220MPa程度を推奨している。
これは、アスベスト除去装置15の使用水量が後述するように6リットル/分程度になることによるもので、水量が多ければ多いほど削れる能力は大きくなるが、水量か少ないことをコンプレッサ13からの圧縮空気(後述の図3に示すように、ノズル32がつけられているノズルヘッド321を水流の代わりに風により回転させる)でカバーしている。
コントロールバルブ14は、本実施形態のアスベスト除去システム1の全体が正常に機能しているかを探知する 安全装置の役割も果たす。
詳しくは後述するが、アスベスト除去装置15は、コンプレッサ13からエアホースL12を介して圧送されてきた空気により回転するノズルヘッド(例えば、図3のノズルヘッド321)を有している。また、ノズルヘッド(例えば、図3のノズルヘッド321)は、ポンプ12から液体供給ホースL11を介して圧送されてきた水等を噴出するノズル(例えば、図3のノズル32)を有している。そして、アスベスト除去装置15をアスベストが付された施工対象である壁Wにあてることにより、回転するノズルヘッドのノズルから水のミストが噴出されることで、壁Wからアスベストを含む塗材が剥離される。
具体的には、空気によりノズルヘッドを回転させるため、水圧でノズルヘッドを回転させるものと比較して、水の利用量がすくないため、排水量も少ない。また、剥離のための水も、単なる高圧洗浄としての高圧の水ではなく、ミストとして噴射するため、排水量が少ないのである。
この時、基本的に、剥離して粉砕されたアスベストを含む汚染水は、重力に従って、即ち、汚染水排出ホースL21の勾配に従って排水されていく。
これにより、アスベスト除去装置15から排出された汚染水は、重力に逆らって後述する第1貯水タンク17の壁を乗り越えることができる。
なお、ジェクター16は、搬送対象(ここでは、汚染水)が流入する口(汚染水排出ホースL21が接続された口)と、搬送対象が排出される口(排水ホースL3が接続された口)とが、直線上に配置されていると好適である。これにより、汚染水に含まれる剥離して粉砕されたアスベストの搬送能力が向上する。
活性炭ボンベ19は、PH処理装置18における汚染水の処理において利用するボンベであって、活性炭が含まれており、アスベスト等をろ過する機能を有している。
このように、汚染水は、PH処理装置18及び活性炭ボンベ19により処理され、廃棄可能なレベルまで処理されるのである。
第2貯水タンク20に貯留された汚染水は、適宜廃棄される。
しかしながら、HEPAフィルタを有するバキュームカーは、日本国内にも10台前後しか存在しないとされ、実態として、そのようなバキュームカーは利用されていない。
具体的には例えば、従来のアスベスト除去システムにおいて、排水処理として使用する通常のバキュームカーは、1回当たり3立米程度の排水を貯める必要がある。従来のアスベスト除去システムは、例えば、1分間に26リットル程度の大量の水を使用するため、6時間(だいたいの1日の工事作業時間)で約10立米の排水を必要とする。そのため、作業場所がそこまで広くない場所では、バキュームカーを3~4回往復させないといけなくなる。そのため、バキュームカーの移動往復がかかり、「時間ロス」に繋がる。
これに対して、本実施形態のアスベスト除去システム1において、ジェクター16は、排水処理中も、接続したまま排水ができるため、バキュームカーの交換のような「時間ロス」が生じない。
また、特殊なバキュームカーの準備が不要となり、バキュームカーの出入りのためのスペースも不要となる。さらに、バキュームカーに比較してジェクター16は遥かに小さいため、従来のアスベスト除去システムと比較すると施工スペースが小さくて済む。
さらに言えば、第1貯水タンク17、PH処理装置18、及び、第2貯水タンク20といった汚染水を処理する領域Rはコンパクトなものとなる。
具体的には例えば、本実施形態のアスベスト除去システム1は、屋外用としては排水量の少ないアスベスト除去装置15を採用しているため、排水処理として1分間に6リットルの水の使用で済む。即ち、本実施形態のアスベスト除去システム1においては、6時間(だいたいの1日の工事作業時間)で約2立米強の排水といった、従来のアスベスト除去システムと比較すると1/5の排水で済む。そのため、排水を直接放流する第1貯水タンク17、及び第2貯水タンク20として、一般的に市販されているコンパクトな「2立米の貯水タンク」をそのまま採用することができる。
ここで、仮に、従来のアスベスト除去システムにおいて、排水処理として、バキュームカーの代わりに、貯水タンクを使用したとしても、上述のように大排水量に対応するために、10立米等の非常に大きな貯水タンクが必要になる。
以上まとめると、本実施形態のアスベスト除去システム1においては、領域Rがコンパクトとなるため、領域Rを容易に、養生することが可能となる。これにより、アスベストの飛散や曝露が回避されるのである。
そして、本実施形態のアスベスト除去システム1においては、バキュームカーを不要とする小さなジェクター16を配置する僅かな小スペース、及び、コンパクトな領域Rを用意するだけで済むため、市街地といった建物同士の距離が近く、工事のためのヤードを広く取れない場所においても、アスベスト除去の施工が可能となるのである。
図2は図1のアスベスト除去システムにおける、ロータリミストヘッダの側面図である。
図3は、図2のアスベスト除去システムにおける、ロータリミストヘッダの正面図である。
なお、上述の値は、RC(鉄筋コンクリート)造建造物の場合に適用され、S(鉄骨)造、木造等の躯体に使用すると水圧により躯体が瞬時に破壊されるため圧力調整が必要である。ただし、あまり低い圧力(150MPa以下程度)ではポンプ12の性能上安定して正常な圧力を維持できないため低圧力での使用は推奨できない。
アスベストは、アスベストが含有された塗材として屋外の壁Wに付されている。この塗材としては、例えばRC外壁仕上塗材(レベル3)が採用されている。即ち、アスベスト除去システム1は、アスベストが含有された塗材を剥離して汚染水として収集するものである。アスベストが含有された塗材には、主材・骨材・上塗材に加えて、接着剤の役割を果たす下地調整剤が含まれている。
そのため、上述の従来のアスベスト除去システムが採用している「既存の高圧水洗工法」では、大量の水を使用することで、その大量の水により発生する水圧を用いて圧送することで除去した塗材及び下地調整剤を、配管を通じてバキュームカーに流し込むことを可能にしている。ここで、従来のアスベスト除去システムでも、バキュームカーを使用せずに施工場所に配置される貯水タンクを採用することも理論上不可能ではない。しかしながら、上述したように非常に大きな貯水タンクが必要となり、都市部などの広大な土地を施工場所として用意できなければ実現的ではない。さらに、汚染水には、アスベストが含まれているため、単なる水として処分することはできず、所定の水処理を行なってから処分する必要がある。その結果、大量の水を使用する「既存の高圧水洗工法」には、汚染水の処理コストが増加してしまう。さらに言えば、所定の水処理を行なった後の排水であっても、排水が多ければ多いほど、環境への負荷が大きくなることは言うまでもない。
即ち、第1の特徴として、上述したように除去する対象物に特殊性が存在し、「ミストジェット工法」は、その特殊性に最適化された工法である。
「ミストジェット工法」は、アスベストが含有された塗材に含まれる「主材・骨材・上塗材」に加えて、接着剤の役割を果たす「下地調整剤」に対して、水と「風」を利用する。これにより、少ない水量で排水管・排水パイプ(汚染水排出ホースL21、排水ホースL3等)に、除去した塗材及び下地調整剤が詰まることなく、コンパクトな第1貯水タンク17等に流し込むことができる。
「既存の高圧水洗工法」は、屋外の壁Wに付されたアスベストを水の水圧で剥離することで除去し、水量によって排出を行う工法である。
これに対して、「ミストジェット工法」は、水の水圧で壁Wに付されたアスベストを剥離することで除去するという点は「既存の高圧水洗工法」と同様である。しかしながら、除去されたものを水と風の力をバランスよく使用することで排出する点で大きく異なる。
つまり排出方法に、水に加えて「風の力」を使うことが「既存の高圧水洗工法」と大きく違う点である。
即ち、汚染水の量が削減される「ミストジェット工法」は、環境への負荷が削減された工法である。換言すれば、「ミストジェット工法」は、使用する水の量を少なくすることで地球環境に配慮した工法である。
また、汚染水の量が削減される「ミストジェット工法」は、排水の処理コストを抑えることができる工法である。即ち、使用する水の量が少ないと排水量が少なくなる。そのため、汚染水の処理コストが軽減できる。
そして、風量と水量を「最適化」することは単にジェクター16を用いるだけでは実現することができない。ジェクター16に加えてコンプレッサ13及びコントロールバルブ14の組合せを用いることで、風量と水量の最適化が可能となる。換言すれば、コントロールバルブ14を用いることで、風量と水量を「最適化」することで、より公的な上述のように特殊性のある除去したアスベスト含有塗材を排出が実現可能になる。
ジェクター16用のエアーは、15馬力以上あると公的である。そこで、例えば、コンプレッサ13として、35馬力のエンジン式コンプレッサが採用されるとよい。
上記の通り、除去したアスベストが含有された塗材の排出に「最適な仕様のジェクター16」に加えて、「最適な仕様のコンプレッサ」及びコントロールバルブ14を組み合わせることが、既存の高圧水洗工法よりも少量で排水することが可能となる。
別例の従来のアスベスト除去システムは、特開2008-196132号公報(以下、「従来公報」と呼ぶ)に開示されたシステムである。この別例の従来のアスベスト除去システムは、従来公報の図1等に示されるように、アスベスト含有物が天井や壁に施工された既設建築物の一室内(屋内)で使用されることが前提となっている。そこで、以下、この別例の従来のアスベスト除去システムを、「従来の屋内用のアスベスト除去システム」と呼ぶ。
ここで、レベル3及び後述のレベル1とは、日本国の国土交通省の規制の厳格性のレベルのことをいう(https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/Q&A/index.html#a8)。
レベル3の塗材は、上述したように、下地調整剤も含まれており、「手ケレン工法」や「ディスクグラインダー工法」で剥がすことは困難である。そのため、レベル3の塗材を除去するためには、100MPa超の高い水圧及び水量が必要となる。このため、除去されたアスベストを含む「汚染水」を屋外で排水処理する必要がある。
このため、本実施形態のアスベスト除去システム1には、ジェクター16、第1貯水タンク17、PH処理装置18、活性炭ボンベ19、及び第2貯水タンク20が設けられているのである。
このため、従来の屋内用のアスベスト除去システムは、水又は懸濁水の噴射により構造物に付着したアスベスト含有物を剥離する際には、水の圧力はさほど高める必要はなく(例えば、10MPa程度で足り)、使用する水量も少量で済む。従って、従来の屋内用のアスベスト除去システムは、噴射された水又は懸濁水を排水するための配管や貯水タンクは不要である。この点、公知文献においても、噴射された水又は懸濁水の取り扱いについては特に記載されていない。
具体的には、公知文献を引用すると、段落[0026]には、「・・・天井、壁等に付着したアスベスト含有物に対して噴射ノズル5aから水又は懸濁水を噴出することで、アスベスト含有物が壁等から剥離される。剥離されたアスベスト含有物は、粉塵となって浮遊するものと、床上に落下するものとが存在する」という記載がある。
段落[0027]には、「したがって、噴射ノズル5aによる水又は懸濁水の噴射により作業空間である室1内には、アスベスト含有物の粉塵等の浮遊物が浮遊するが、このような浮遊物は圧送装置9によって吸引部材7の吸引口部7aから吸引され、回収装置10へ圧送されて袋体105に袋詰されて回収される。したがって、室1内にアスベスト含有物の粉塵が浮遊、散乱することが抑制され、視界が向上する。」という記載がある。
[0028]には、「剥離作業が終了すると、剥離したアスベスト含有物を土工板4cにより掻き集める。続いて、ロボット4の多関節アーム4bの先端に、噴射装置5に代えてバケット6を装着し、また、ホッパ8のダクト8bに配管9aを接続する。そして、床上に掻き集められたアスベスト含有物をバケット6により掬い上げてホッパ8に投入する。ホッパ8に投入されたアスベスト含有物は圧送装置9により回収装置10へ圧送され、袋体105に袋詰されて回収される。」という記載がある。
ただし、汚染水排出ホースL21及びL3並びに第1貯水タンク17だけでは、「汚染水」は重力に逆らって第1貯水タンク17の壁(高さ)を乗り越えて排水されることは困難である。
そこで、本実施形態のアスベスト除去システム1は、単に「空気」を搬送するという通常の目的ではなく、「汚染水」を第1貯水タンク17まで搬送して配送するという本発明者により新たに考案された目的で、ジェクター16を採用しているのである。この点、第4特徴でも上述したように、ジェクター16のみならず、コントロールバルブ14及びコンプレッサ13を組合せると好適である。
ここで、「汚染水」とは、水圧で削り取ったアスベストを含む水又は懸濁水に加えて、飛散した石綿含有の空気が付着されたミストも含むものである。
これに対して、本実施形態のアスベスト除去システム1においては、「汚染水」を排水するという目的で、水の水圧及びジェクター16の空気の2つの要素を活用するという本発明者により新たに考案された思想のもと、ジェクター16が採用されており、さらに当該ジェクター16と、コントロールバルブ14及びコンプレッサ13の組合せも採用されているのである。
前記閉鎖空間内で前記壁から剥離して粉砕された前記塗材を含む汚染水を前記閉鎖空間内から排出するための汚染水排出ホース(例えば、図2及び図3の汚染水排出ホースL21)と、
前記汚染水排出ホースの経路中(例えば、図1の汚染水排出ホースL21の経路及び排水ホースL3の経路からなるホースの間)に設けられ、前記汚染水を吸い込み、吸い込んだ当該汚染水を加速して吐き出す機能を有する搬送機(例えば、図1のジェクター16)と、
前記搬送機から吐き出されて前記汚染水排出ホースを通過した前記汚染水を貯留する貯留タンク(例えば、図1の第1貯水タンク17)と、
を備えれば足りる。
前記ノズルに前記液体を供給するための液体供給ホース(例えば、図1乃至図3のホースL11)を接続する供給用接続口(例えば、図2の供給用接続口316)と、
前記汚染水排出ホースを接続する排出用接続口(例えば、図2の排出用接続口319)と、
をさらに備える、ことができる。
前記高圧エアの圧力を弱めるための排気ポートと、
をさらに備える、ことができる。
11・・・水源
12・・・ポンプ
13・・・コンプレッサ
14・・・コントロールバルブ
15・・・ロータリミストヘッダ
16・・・ジェクター
17・・・第1貯水タンク
18・・・PH処理装置
19・・・活性炭ボンベ
20・・・第2貯水タンク
21・・・発電機
311・・・ケーシング
311・・基盤部
312・・周壁部
313・・ハンドル
314・・ブラシ
316・・供給用接続口
317・・エアホース接続口
318・・排気ポート
319・・排出用接続口
32・・・ノズル
321・・ノズルヘッド
L11・・・液体供給ホース
L12・・・エアホース
L21・・・汚染水排出ホース
2・・・・貯水槽
A・・・・塗材
S・・・・閉鎖空間
W・・・・壁面(建築物)
Claims (6)
- 屋外の建築物の壁に付着した下地調整剤及びアスベストを含む塗材を覆うことで閉鎖空間を形成するケーシングと、前記塗材を剥離するための液体をミストとして前記閉鎖空間内に噴射する1個以上のノズルと、前記液体をミストにするための第1高圧エアを前記ノズルに供給するためのエアホースを接続するエアホース接続口と、を含むアスベスト除去装置と、
前記閉鎖空間内で前記壁から剥離して粉砕された前記塗材を含む汚染水、前記第1高圧エアに基づくエアを前記閉鎖空間内から排出するための汚染水排出ホースと、
前記汚染水排出ホースの経路中に設けられ、前記汚染水を吸い込み、吸い込んだ当該汚染水を、外部から取り込んだ第2高圧エアを用いて加速して吐き出す機能を有する搬送機と、
前記搬送機から吐き出されて前記汚染水排出ホースを通過した前記汚染水を貯留する貯留タンクと、
周囲の空気を高圧にして前記第1高圧エア及び前記第2高圧エアを生成し、当該第1高圧エアを前記エアホースを介して前記ノズルに圧送すると共に、当該第2高圧エアを前記搬送機に圧送するコンプレッサと、
前記コンプレッサから圧送されてくる前記第1高圧エアの圧力を制御して、前記エアホースを介して前記ノズルに圧送するコントロールバルブと、
を備えるアスベスト除去システム。 - 前記アスベスト除去装置の前記ケーシングは、
前記ノズルに前記液体を供給するための液体供給ホースを接続する供給用接続口と、
前記汚染水排出ホースを接続する排出用接続口と、
をさらに備える、
請求項1に記載のアスベスト除去システム。 - 前記ノズルをケーシング内で回転させるノズルヘッドを備えている、
請求項1に記載のアスベスト除去システム。 - 前記ノズルは、回転する前記ノズルヘッドの中心からそれぞれの方向に複数個配置され、中心からのそれぞれのノズルまでの距離が異なっている、
請求項3に記載のアスベスト除去システム。 - 前記第1高圧エアの圧力を弱めるための排気ポート、
をさらに備える、
請求項1に記載のアスベスト除去システム。 - 前記ノズルから噴射されるミストの圧力は、100~300MPaである、
請求項1に記載のアスベスト除去システム。
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