JP2001334223A - 研掃システム - Google Patents

研掃システム

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JP2001334223A
JP2001334223A JP2000159987A JP2000159987A JP2001334223A JP 2001334223 A JP2001334223 A JP 2001334223A JP 2000159987 A JP2000159987 A JP 2000159987A JP 2000159987 A JP2000159987 A JP 2000159987A JP 2001334223 A JP2001334223 A JP 2001334223A
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JP
Japan
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liquid
cleaning
cleaning system
nozzle
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JP2000159987A
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English (en)
Inventor
Terunobu Toeda
暉▲のぶ▼ 戸枝
Hitoshi Rokutanda
等 六反田
Shinsuke Tanaka
信輔 田中
Makoto Tashimo
誠 田下
Shigeo Udagawa
重男 宇田川
Yoshiyuki Kashiwagi
良之 柏木
Munenori Tsuge
宗紀 柘植
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SHITO SURBLAST Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Tokyo Gas Engineering Co Ltd
Original Assignee
SHITO SURBLAST Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Tokyo Gas Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【技術課題】 効率的に研掃可能なノズル構造と、すべ
ての廃液を現場で完全処理し、無害化した排水は下水道
や河川にそのまま排水でき、研掃に併せて研掃面を防錆
処理でき、球形の被研掃物の表面において、自走しなが
ら研掃作業ができる安全性に優れ、能率的な研掃システ
ムを提供する。 【解決手段】 シール体8により被研掃面A−1に密着
自在の密閉ケース7内に高圧研掃液噴射ノズル11を配
置すると共に前記密閉ケース7内から廃液サクションホ
ース18により真空引きに併せて汚濁廃液を回収する。
この回収した空気と汚濁廃液は気液分離槽40で分離
し、汚濁廃液のみを廃液処理装置70に導き、ここで廃
液処理を行い、無害化した排水はそのまま現場で排水溝
78に排水する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、球形タンクの如
き物体の塗装面をノズルから噴出する液体の噴出圧で研
掃するためのシステムであって、更に詳しくは、研掃を
安全に、そして機械化(自動化)することによって効率
的に行うことができると共に研掃により発生した汚濁廃
液をすべて密閉状態で回収して処理し、無害化して廃棄
することができるように改善した研掃システムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】球形タンクの如き物体の塗装面を再塗装
するためには、一旦この古い塗装膜を掻き落とす作業が
必要になる。この作業に用いられる研掃システムには、
乾式と湿式のサンドブラスト方式とがあり、乾式として
は、ノズルから塗装面にドライ状態の研掃材を噴射して
塗装膜を掻き落し、この掻き落とした固形物と研掃材の
両方をサクションホースを用いて回収する方式が公知で
ある。一方、湿式のサンドブラスト方式は、作業時の粉
塵飛散を減らすために、研掃材に水を加えて噴射するも
ので、従来から主に用いられてきたが、足場上にて養生
シートで囲われた中で、作業者がノズルを操作して研掃
する作業のため、作業環境が悪い。また、除去された塗
装膜とサンドが混入した廃棄物及び塗膜微粒子等の有害
物質を含んだ廃液の回収と処理方法が技術的に確立され
ておらず、現状クローズアップされている環境問題にお
ける改善課題の一つとして、その対策が切望されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、乾式の研掃材
を用いる方式の場合、研掃材が鋼板に衝突した際に火花
が生じる可能性もあり、危険物タンク等の研掃作業では
安全上好ましくない場合がある。また、湿式のサンドブ
ラスト方式の場合、廃液を現場で処理することができず
垂れ流し状態となり、環境問題上好ましくない。また、
廃液を別途処理施設まで運搬したりするのにコストがか
かるという問題がある。
【0004】本発明は、斯かる点に鑑みて提案されるも
ので、その目的の第一は、研掃材に高圧水のみを使用し
た密閉構造の装置により、危険物タンク等でも安全に施
工できる研掃システムを提供することである。更に第二
の目的は、効率的に研掃可能なノズル構造を有する研掃
システムを提供することである。更に第三の目的は、す
べての廃液を現場で完全処理し、無害化した廃水は排水
溝等を経由して下水道や河川にそのまま排水できる研掃
システムを提供することである。更に第四の目的は、研
掃に併せて被研掃面を防錆処理できる研掃システムを提
供することである。更に第五の目的は、球形の被研掃物
の表面において、自走しながら研掃作業ができる研掃シ
ステムを提供することである。更に第六の目的は、作業
環境を大幅に改善した研掃システムを提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明においては、研掃システムに
おいて、開口部の周縁に形成したシール体により被研掃
面に密着自在の密閉ケース内に高圧研掃液噴射ノズルを
配置すると共に前記密閉ケース内にはこの密閉ケース内
を負圧化し、併せて噴射された研掃液と共に研掃された
固形物を含む汚濁廃液を吸引するための真空引き兼汚濁
廃液吸引口が形成されていること、前記密閉ケース内の
真空引き兼汚濁廃液吸引口にはサクションホースが接続
されていて、このサクションホースにより密閉ケース内
から空気を吸引すると共に汚濁廃液を回収する真空装置
が設けられていること、前記真空装置により回収された
空気と汚濁廃液を気液分離器で分離し、汚濁廃液は廃液
処理装置に導き、ここで廃液処理を行うこと、を特徴と
するものである。
【0006】更に、請求項2に記載の発明においては、
研掃システムにおいて、請求項1の密閉ケース内に配置
された研掃液噴射ノズルは、密閉ケース内の中央に設け
た回転軸を中心として180°方向に夫々延長されたノ
ズル支持体に一直線状に複数のノズルチップを配置する
と共にこのノズルチップは閉塞キャップを用いて任意に
閉塞自在に構成されていること、を特徴とするものであ
る。この研掃液噴射ノズルにより、被研掃面を広く、均
一に研掃することが可能であると共に閉塞キャップで研
掃面積及び全体の研掃圧を任意に調整できる。
【0007】更に、請求項3に記載の発明においては、
研掃システムにおいて、請求項1の密閉ケース内に配置
された研掃液噴射ノズルは、密閉ケース内に設けたノズ
ル支持ガイドに沿って往復移動自在に構成されていて、
往復移動しながら研掃を行うことができるように構成さ
れていること、を特徴とするものである。これら請求項
2及び請求項3の構成により、被研掃面の形状が球面だ
けでなく平面形状でも、また大型の研掃システムにも適
用が可能である。
【0008】更に、請求項4に記載の発明においては、
研掃システムにおいて、請求項1の密閉ケースは、車輪
付の台車に取り付けられていて、被研掃面に沿って遠隔
操作により自走自在に構成されていること、を特徴とす
るものである。この構成により、大型の球形タンクのよ
うに、高所での研掃において、作業員が高所に登る必要
がなく安全である。
【0009】更に、請求項5に記載の発明においては、
研掃システムにおいて、請求項4の台車は、張力自動制
御装置から垂下させたワイヤーロープに連結されてい
て、被研掃面から離れたときに、地上に落下するのを防
止するようにその安全が担保されていることを特徴とす
るものである。
【0010】更に、請求項6に記載の発明においては、
研掃システムにおいて、請求項1の高圧噴射ノズルから
噴射される研掃液の噴射圧力は、制御自在に構成され、
該噴射圧力の制御範囲は40〜400MPaであること
を特徴とするものである。この構成により、塗装膜の厚
さに対応して効率良く研掃を行うことができる。
【0011】更に、請求項7に記載の発明においては、
研掃システムにおいて、請求項1の研掃液には、防錆剤
が混入されていて、研掃した後の被研掃面を防錆処理で
きることを特徴とするものである。
【0012】更に、請求項8に記載の発明においては、
研掃システムにおいて、請求項1に記載の廃液処理装置
は、廃液中から固形物を除去する固形物除去装置と、前
記固形物除去後の廃液中から更に微細固形物を除去する
真空濾過装置で構成されていることを特徴とするもので
ある。この構成により、廃水中に有害物質が残留するの
を防ぐことができる。
【0013】更に、請求項9に記載の発明においては、
研掃システムにおいて、請求項8に記載の廃液処理装置
は、汚濁廃液から所定サイズの固形不純物を濾過した後
の廃液に薬液を注入して廃液中の不純物を凝縮固化して
回収する構成を含んでいることを特徴とするものであ
る。この構成により、廃液中に有害物質が残留するのを
防ぐことができる。
【0014】更に、請求項10に記載の発明において
は、研掃システムにおいて、請求項9の廃液処理装置に
おいて注入する薬液は、廃液の物性により選択して用い
ることを特徴とするものである。
【0015】更に、請求項11に記載の発明において
は、研掃システムにおいて、請求項9又は10の廃液処
理装置において注入する薬液の一部又は全部には、廃液
中に重金属が含有しているときには、この重金属を吸着
除去する重金属吸着剤が用いられることを特徴とするも
のである。
【0016】更に、請求項12に記載の発明において
は、請求項1の真空装置は、防音手段により覆われてい
て、騒音が外部に漏れないように工夫されていることを
特徴とするものである。
【0017】更に、請求項13に記載の発明において
は、研掃システムにおいて、請求項12の真空装置の防
音手段は、遮音材と吸音材により構成されたケーシング
により当該真空装置全体を覆う構造であることを特徴と
するものである。
【0018】
【作用】先ず、作業を行う場合であって、球形ガスタン
クの場合には、タンクの頂部に張力自動制御装置を設置
し、この装置から垂下したワイヤーロープに研掃装置を
結び、命綱とする。次に、真空装置を駆動し、サクショ
ンホースを経由して密閉ケース内から空気を吸引するこ
とにより、密閉ケース内を負圧化して密閉ケースのシー
ル体を被研掃面に密着させる。このとき、被研掃面には
台車の車輪も接触している。
【0019】次に、超高圧水ポンプを駆動して研掃液を
高圧ホースから研掃液噴射ノズルに供給して被研掃面に
噴射しながら、エアコンプレーサー(後述)からの圧縮
空気によりエアモーターを駆動して研掃液噴射ノズルを
回転する。このようにして研掃液が被研掃面に噴射され
るとその噴射エネルギーにより塗装膜が金属の地肌表面
から掻き落とされ、密閉ケース内に研掃液と共に溜ま
る。
【0020】この密閉ケース内に溜まった汚濁廃液は、
吸引口からサクションホースを経由してすべて回収さ
れ、気液分離装置で気液の分離が行われたのち、廃液処
理装置に送り込まれる。廃液処理装置では、各種の廃液
処理技術により固形物を含む有害物質の除去が行われ、
分離された固形物、有害物質は更に処理設備に運ばれて
最終処理が行われる。一方、無害化した廃水はそのまま
排水溝等を経由して下水道又は河川等に排水される。
【0021】
【実施例】請求項1〜13に対応する実施例を図1〜図
8に基づいて説明する。図1は、本発明に係る研掃シス
テムを用いて球形ガスタンクAの表面塗装の研掃を行っ
ている場合の全体の概念を示すもので、1はガスタンク
Aの被研掃面A−1に張力自動制御装置Bから垂下した
ワイヤーロープB−1を命綱として張り付いている状態
の研掃装置であって、この研掃装置1の構成を図2〜図
6に基づいて説明する。
【0022】図2は研掃装置1を背後から見た図、図3
は図2の研掃装置1を右方向から見た図、図4は図2の
研掃装置1を上方から見た図、図5は研掃装置1のノズ
ル部を右方向から見た図、図6はノズル装置を正面側か
ら見た図である。この図2〜図6において、符号の2は
車体であって、この車体2は四角形のフレーム3の正面
側(下側)に前輪4と後輪5を取り付けた構成から成
り、前記ノズル装置を含めて研掃装置1の構成部品は、
すべてこの車体2に装架されていて、ガスタンクAの表
面をオペレータCの運転により前輪4と後輪5で自走す
ることができるように構成されている。4a、5aは車
輪4、5を夫々駆動するためのモーターである。
【0023】ノズル装置6は上記車体2において、正面
向きに取り付けられていて、このノズル装置6は、正面
側開口周縁にシール材8を取り付けた密閉ケース7と、
このケース7の内部に回転軸9を中心として回転するノ
ズル支持体10を設け、このノズル支持体10から18
0°方向にノズル11を突出させた構成である。11a
はノズル11に設けられたノズルチップであって、この
ノズルチップ11aには夫々閉塞キャップ11bを取り
付けることが出来る構造となっており、この閉塞キャッ
プ11bの位置関係により、必要に応じて、研掃半径を
調整できる。
【0024】上記ノズル装置6において、ノズル11
は、図5に示すように、ノズル支持体10にネジ12で
取り付けられている。13は前記回転軸9を駆動するた
めのエアモータであって、このエアモータ13の回転に
より回転軸9が回転し、この回転軸9に取り付けられた
ノズル支持体10が回転し、ノズル11が回転軸9を中
心として、密閉ケース7内において回転するようになっ
ている。
【0025】なお、上記実施例のノズル11は、回転軸
9を中心として回転するロータリー方式であるが、密閉
ケース7内において往復運動する方式のものであっても
良い。このとき密閉ケース7は円形ではなく、四角形と
なる。
【0026】14は密閉ケース7内のノズル11に研掃
液を送入するための回転シール継手用スイベルジョイン
トであって、後述する超高圧水ポンプから高圧ホース1
5を経由して送られて来た高圧水(研掃液)を高圧水路
16を経由してノズル支持体10→ノズル11→ノズル
チップ11aから被研掃面A−1に向けて噴出させるこ
とができる。
【0027】17は前記回転軸9の周囲に形成された真
空引き兼汚濁廃液吸引口であって、この吸引口17には
サクションホース18が連接されていて、ここから後述
する真空ポンプの駆動により密閉ケース6内の真空引き
と汚濁廃液をすべて回収する。
【0028】図2において19は圧力センサであって、
このセンサ19により密閉ケース7内の真空度を検出
し、これにより密閉ケース7内の真空度が一定値を保つ
ように真空ポンプ(後述)をフィードバック制御する。
20は圧力計、21はエアモータ13にエアを送り、駆
動するためのエア流入口、図2〜図4において22はバ
キュームブレーカである。
【0029】30は超高圧水ポンプであって、ここで超
高圧水を発生させることにより、この超高圧水は高圧ホ
ース15→スイベルジョイント14→高圧水路16→ノ
ズル支持体10→ノズル11と供給されてノズルチップ
11aから被研掃面A−1に噴射する。
【0030】因みに実施例の場合、超高圧水ポンプ30
の最大吐出圧力は2800kg/c 、最大吐出水量
約21リットル/分である。なお、超高圧水(研掃液)
は水であるが、実施例の場合、これに防錆剤が混入され
ていて、研掃後の表面を防錆処理するようになっている
(請求項7の場合)。
【0031】40は真空引き兼汚濁廃液回収装置であっ
て、図7に示すように真空ポンプ41を駆動してサクシ
ョンホース18を介して密閉ケース7内を負圧化し、こ
の負圧化により密閉ケース7のシール材8を被研掃面A
−1に密着させながら真空化を行い、この研掃された塗
装物質(固形物)により汚濁した廃液を密閉ケース7内
から吸引口17、サクションホース18を経由してすべ
て吸引し、これを気液分離槽42に受け入れてフィルタ
ー43により液体及び固形物を除去し、空気のみをマフ
ラー44から大気に放出し、汚濁廃水は気水分離槽42
の底部47に一旦溜め、これを排水ポンプ45から後述
する廃水処理装置にホース46を経由して送出するよう
になっている。図7において、47aは切換バルブ、4
7bはレベル計、48は装置全体を覆う防音用のケーシ
ングであって、このケーシング48は遮音材48a、吸
音材48bで構成されている。なお、バキュームブレー
カ22は、サクションホース18を介して密閉ケース7
内の真空度が必要以上に高くなりすぎないよう制御する
ものである。
【0032】50はエアコンプレサであって、前記エア
モータ13に駆動用加圧エアを送るものである。60は
発電機であって、研掃システム全体において消費する電
力を供給するものである。70は廃液処理装置であっ
て、この廃液処理装置70は、図8に示す構造(フロ
ー)となっている。
【0033】先ず、前記真空引き兼廃液回収装置40か
らホース46で送られて来た汚濁廃液は、フィルター7
1bを有する液受け槽71aを経由して第一廃液処理槽
71に受け入れられて、ここで一回目の廃液処理と固形
物の除去が行われ、次に第二廃液物処理槽72に送られ
て、ここで投入された凝集剤により浮遊物質の凝集が行
われる。この時、廃液中に重金属が含まれている場合に
は、重金属吸着剤が混入される。この凝集された廃液は
真空濾過槽73に送られ、ここですべての固形物が除去
される。
【0034】真空濾過槽73はドラムフィルタ74の回
転式となっていて、このドラムフィルター74に付着し
た固形物は、ケーキ剥離ナイフ75により掻きとられて
受箱76に受け入れられる。一方、固形物や有害物質が
除去され、無害化された廃水は真空ポンプ77から排水
溝78に排水される。図7において、79は凝集剤槽、
80はプレコート槽である。
【0035】
【発明の効果】本発明は以上のように、研掃システムに
おいて、研掃装置を被研掃面において移動させ、ロータ
リー式のノズルを回転させながら塗装面を能率よく研掃
し、この汚濁廃液は廃液処理装置により完全に処理し、
無害化することにより、廃水自体は現場でそのまま排水
溝等に排水することができるようにした。この結果、従
来のように汚濁排水を現場から他の処理施設に移動して
処理する必要がなく、研掃コストの低減が可能である
(請求項1〜13)。
【0036】また、ノズルは、その閉塞キャップにより
研掃半径を任意に設定できるため、被研掃面の広さに対
応して研掃半径(面積)を任意に調整して研掃すること
ができる(請求項2)。また、研掃液中に防錆剤を混入
することにより、研掃後の表面を防錆処理できる(請求
項7)。
【0037】また、研掃材として高圧水のみを使用して
いるため、危険物施設に対しても安全であり、かつ、真
空引き兼廃液回収装置は防音、密閉構造のケーシングで
覆われているため、周辺への騒音被害を防止でき、作業
環境を大幅に改善することができる(請求項1、12、
13)。
【0038】また、本発明に係る研掃システムは、球形
ガスタンク以外の石油タンク及び煙突等の大型支柱、建
物の外壁等の研掃にも適用することができると共に、ノ
ズルからの噴射水圧を下げることにより、これらの物の
汚れ落し(クリーニング)にも適用することができる
(請求項1〜13)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明研掃システムを用いて球形ガスタンクの
研掃を行う実施例の説明図。
【図2】研掃装置を背後から見た説明図。
【図3】研掃装置を右側方から見た説明図。
【図4】研掃装置を上方から見た説明図。
【図5】ノズル装置を右方から見た説明図。
【図6】ノズルの正面図。
【図7】回収装置の説明図。
【図8】廃液処理装置のフローの説明図。
【符号の説明】
1 研掃装置 2 車体 3 フレーム 4 前輪 5 後輪 6 ノズル装置 7 密閉ケース 8 シール材 9 回転軸 10 ノズル支持体 11 ノズル 11a ノズルチップ 12 ネジ 13 エアモータ 14 スイベルジョイント 15 高圧ホース 16 高圧水路 17 真空引き兼汚濁廃液吸引口 18 サクションホース 19 圧力センサー 20 圧力計 21 エア流入口 22 バキュームブレーカ 30 超高圧水ポンプ 40 真空引き兼汚濁廃液回収装置 41 真空ポンプ 42 気液分離槽 43 フィルター 44 マフラー 45 廃水ポンプ 46 ホース 47 底部 50 エアコンプレサ 60 発電機 70 廃液処理装置 71 第一廃液物処理槽 72 第二廃液物処理槽 73 真空濾過槽 74 ドラムフィルタ 75 ケーキ剥離ナイフ 76 受箱 77 真空ポンプ 78 排水溝 79 凝集剤槽 80 プレコート槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 六反田 等 愛知県豊川市御油町栗木山158 (72)発明者 田中 信輔 東京都港区海岸1丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 田下 誠 東京都港区海岸1丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 宇田川 重男 東京都大田区西蒲田1−6−22 (72)発明者 柏木 良之 埼玉県所沢市北野5270−1−108−2−305 (72)発明者 柘植 宗紀 千葉県千葉市稲毛区稲毛東6−10−2− 701 Fターム(参考) 3B116 AA33 AB54 BB22 BB77 BB90 CD22

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部の周縁に形成したシール体により
    被研掃面に密着自在の密閉ケース内に高圧研掃液噴射ノ
    ズルを配置すると共に前記密閉ケース内にはこの密閉ケ
    ース内を負圧化し、併せて噴射された研掃液と共に研掃
    された固形物を含む汚濁廃液を吸引するための真空引き
    兼汚濁廃液吸引口が形成されていること、前記密閉ケー
    ス内の真空引き兼汚濁廃液吸引口にはサクションホース
    が接続されていて、このサクションホースにより密閉ケ
    ース内から空気を吸引すると共に汚濁廃液を回収する真
    空装置が設けられていること、前記真空装置により回収
    された空気と汚濁廃液を気液分離器で分離し、汚濁廃液
    は廃液処理装置に導き、ここで廃液処理を行うこと、を
    特徴とする研掃システム。
  2. 【請求項2】 請求項1の密閉ケース内に配置された研
    掃液噴射ノズルは、密閉ケース内の中央に設けた回転軸
    を中心として180°方向に夫々延長されたノズル支持
    体に一直線状に複数のノズルチップを配置すると共にこ
    のノズルチップは閉塞キャップを用いて任意に閉塞自在
    に構成されていること、を特徴とする研掃システム。
  3. 【請求項3】 請求項1の密閉ケース内に配置された研
    掃液噴射ノズルは、密閉ケース内に設けたノズル支持ガ
    イドに沿って往復移動自在に構成されていて、往復移動
    しながら研掃を行うことができるように構成されている
    こと、を特徴とする研掃システム。
  4. 【請求項4】 請求項1の密閉ケースは、車輪付の台車
    に取り付けられていて、被研掃面に沿って遠隔操作によ
    り自走自在に構成されていること、を特徴とする研掃シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 請求項4の台車は、張力自動制御装置か
    ら垂下させたワイヤーロープに連結されていて、被研掃
    面から離れたときに、地上に落下するのを防止するよう
    にその安全が担保されていることを特徴とする研掃シス
    テム。
  6. 【請求項6】 請求項1の高圧噴射ノズルから噴射され
    る研掃液の噴射圧力は、制御自在に構成され、該噴射圧
    力の制御範囲は40〜400MPaであることを特徴と
    する研掃システム。
  7. 【請求項7】 請求項1の研掃液には、防錆剤が混入さ
    れていて、研掃した後の被研掃面を防錆処理できること
    を特徴とする研掃システム。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の廃液処理装置は、廃液
    中から固形物を除去する固形物除去装置と、前記固形物
    除去後の廃液中から更に微細固形物を除去する真空濾過
    装置で構成されていることを特徴とする研掃システム。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の廃液処理装置は、汚濁
    廃液から所定サイズの固形不純物を濾過した後の廃液に
    薬液を注入して廃液中の不純物を凝縮固化して回収する
    構成を含んでいることを特徴とする研掃システム。
  10. 【請求項10】 請求項9の廃液処理装置において注入
    する薬液は、廃液の物性により選択して用いることを特
    徴とする研掃システム。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10の廃液処理装置にお
    いて注入する薬液の一部又は全部には、廃液中に重金属
    が含有しているときには、この重金属を吸着除去する重
    金属吸着剤が用いられることを特徴とする研掃システ
    ム。
  12. 【請求項12】 請求項1の真空装置は、防音手段によ
    り覆われていて、騒音が外部に漏れないように工夫され
    ていることを特徴とする研掃システム。
  13. 【請求項13】 請求項12の真空装置の防音手段は、
    遮音材と吸音材により構成されたケーシングにより当該
    真空装置全体を覆う構造であることを特徴とする研掃シ
    ステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018071262A (ja) * 2016-11-02 2018-05-10 株式会社オンガエンジニアリング 吸引滑動型自走点検ロボット用吸着盤
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CN111620475A (zh) * 2020-06-12 2020-09-04 浙江法仕洁环保科技有限公司 一种连续真空抽排固液分离处理装置
CN116577364A (zh) * 2023-07-12 2023-08-11 生态环境部华南环境科学研究所(生态环境部生态环境应急研究所) 一种基于x射线荧光光谱的固废成分分析装置及方法

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