JPH0191825A - 建造物表面の浄化工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業」二の利用分野） 本発明は建造物の浄化工法に関し、更に詳しくは、各種
建築物等の天井、側壁或いは外壁等を掃除したり、改装
に当り古い塗膜等の除去に有用であり、且つ作業者及び
環境汚染を全く生しない建造物の浄化工法に関する。

（従来の技術） 従来、アスベスト（石綿）の毒性の問題か社会的に大き
く取り上げられている。

アスベストは、従来の吹付は塗料等の添加剤として広く
使用され、多数の学校、病院、その他の多くの建築物の
内装に使用されてきた。

ところが、近年になってこれらのアスベストの発癌性が
発見され、且つ年月のたった塗膜の劣化によりアスベス
トの飛散が生じ始めていることから、学校等の多くの建
築物ではその塗膜の除去と再塗装が要求されている。

これらの塗膜の除去に当っては、アスベストの粉末が空
中に大量に飛散するため、作業者は勿論のこと、周囲の
環境汚染を防止するために極めて厳重な処理作業が要求
されている。

（発明が解決しよう′としている問題点）アスベスト塗
膜の除去作業に当っては、゛作業者を完全に保護するた
め、厳重な気密性を有する防塵作業服が使用されている
。一方、環境汚染防止のためには、作業領域、例えば、
対象建築物等の窓や出入口を完全に外気と遮断すること
が要求されている。

又、従来塗膜の剥離方法としては、全屈のベラ等を用い
て塗膜を剥取ることにより行われているが、天井や壁の
高い所では足場を組むことが必要とされ、更に塗膜を残
さずに完全に剥離することが必要であるために、非常な
重労働であるとともに作業効率が非常に低いという問題
がある。

従って、作業者及び周囲を全く汚染することなく、軽い
労働で、しかも完全にアスベスト塗膜を除去することが
できる浄化工法の開発が要望されている。

（問題点を解決するための手段） 上記従来技術の要望は以下の本発明によって満たされる
。

すなわち、本発明は、建造物の汚染面を、高圧水を噴射
し且つ汚染面をｆｆ！するウォタージェット装置で洗浄
する工程と、噴射水及び摩擦力によって剥離された細片
を周囲の空気とともに吸引する工程と、吸引された細片
及び空気を集塵装置により処理する工程とを連続的に行
うことを特徴とする建造物表面の浄化工法である。

（作　　用） 高圧の水を汚染面に吹付は且つ機械的に＊擦して汚染物
を剥離するとともに、剥離された細片を周囲の空気とと
もに吸引し、集塵器により処理することにより、作業者
及び周囲の汚染が完全に防止される。

（実施例） 次に好ましい実施例を図解的に示す添付図面を参照して
本発明を更に具体的に説明する。

第１乃至３図は本発明で使用する好ましい１例つォター
ジェット装置１００を説明する図であり、このウォター
ジェット装置は、モーター１により駆動される回転破砕
刃２と、回転破砕刃２の中心付近に設けられた水噴射ノ
ズル３と、回転破砕刃２及び水噴射ノズル３を包囲して
いる円筒体４と、円筒体４に接続している排気ｎ９とか
らなる。

回転破砕刃２１，２２及び２３は円筒体４の内壁に固定
されて、円筒体４に固定されたプーリー６に掛けられた
ベルト５を介してモーター１により高速駆動回転される
。水噴射ノズル３には、これに接続しているホース７を
経由して、第４図のの高圧水ポンプ２１から高圧の水が
供給され、水噴射ノズル３の先端から、例えば、５０〜
２００気圧程度の水を噴射する。この時、ノズル３及び
回転破砕刃２を建物の天井に近付けると、天井の塗料は
高圧噴射水８によって大部分剥離される。

剥離されずに残った塗膜は回転破砕刃２の接触による破
砕力により十分に破砕及び剥取られる。円筒体４はその
下端が排気筒９に接続しており、排気筒９の下端にはフ
レキシブルホース１０が接続され、第４図の第二集塵装
置３００の真空ポンプ２２により強力に吸引排気される
ので、噴射水８及び回転破砕刃２により破砕された塗膜
片は、矢印Ｘで示すように周囲の空気の流れに乗って全
て円筒体４の中に吸引され、排気ｒ４９、フレキシブル
ホース１０を経て第４図の第一集塵装置Ｚｏ。

のサイクロン３３の一方に送られる。

以上が本発明で使用するクオタージェット装置１００の
主要部であるが、更に好ましい実施例では、該装置の移
動及び作業性を良くする為にキャスター１１を第１図示
のように取付ける。例えば、キャスター１１により装置
の移動が容易になり、又、天井の高さが変化する場合に
はキャスター１１に備えたハンドル１２を回転させて、
ウォタージェット装置１００を矢印Ｙの如く上下させる
ことができ、又、本装置を側壁面に使用する場合にはハ
ンドル１３を緩めてウォタージェット装置を矢印Ｚの如
く回転させて（２点破線像）上記と同様に処理すればよ
い。勿論、このウオタージエッット装置が小型である場
合には、この様なキャスター１１は不要であって、ハン
ディタイプとすることができる。

以上の例においてモーター１は、上述のようにウォター
ジェット装置を天井や壁面に押圧して、その回転破砕刃
２を回転させることができるように、例えば、０．５〜
１０馬力程度を有するものをイ吏用するのがよい。

又、回転破砕刃２は、その先端部が塗膜を良く剥離でき
るように鋭利な刃先となフているのがよい。勿論、必ず
しも鋭利である必要はなく、例えば、木材面の如く比較
的柔らかい面の塗膜を剥離する場合には、その面を傷付
けない様にワイヤーブラシの如き柔らかいものでもよい
のは当然である。又、回転破砕刃２は図示の例では３枚
の刃２Ｉ、２□及び２３からなっているが、３枚である
必要はなく１枚でも２枚でも、或いはそれ以上でもよく
特に限定されない。

又、水噴射ノズル２は、その噴射孔を種々の形状に変化
させ噴射水流８を変化させることもできる。

円筒体４は、この円筒体４に回転破砕刃２を固定する場
合には、この円筒体４は金属製であるのが好ましいが、
第２図示の例では回転破砕刃２を円筒体４に固定する必
要がないので、硬質塩化ビニル樹脂の如くプラスチック
製でもよい。この円筒体４の直径は、回転破砕刃２のサ
イズによって変化し、回転破砕刃２の回転直径に合わせ
たサイズ、例えば、５ＣＯ１〜５０ｃｍ程度の直径が一
般的である。更に円筒体４は、図示はしていないが、そ
の上部が拡大しているロート形状でもよく、又、その形
状に回転破砕刃２の形状を合せることもできる。勿論円
筒体４は破砕刃２が回転する領域に、おいて円筒形状で
あればよく、その下部においては他の形状でもよい。

第３図の例は別のウォタージェット装置１００の主要部
を示す図であり、この例では回転破砕刃２が円筒体４に
固定されず、水噴射ノズル３を包囲する回転軸１４に固
定され、この回転軸１４の端に設けたプーリー６とベル
ト５によりモーター１によって回転可能になっている。

この例は上記の点を除いて前記第１図及び第２図におけ
ると同様な作動をする。

尚、本発明において、上記ウォタージェット装置は好ま
しい例であり、上記と同様の作用効果を奏する限り上記
例に限定されず、他の構成の装置でもよいのは当然であ
る。

又、以上の如き装置を使用するアスベスト塗膜の剥離作
業は、従来の方法に比べれば格段に安全性が高いが、そ
れでもより安全を期するために、防塵メガネ、防塵マス
ク或いは防塵作業服等を着用するのが好ましい。

以上の様にして壁面から除去された塗膜細片及び吸引さ
れた空気Ｘは、次に第一集塵装置２００のサイクロン２
３の一方に送られ、ここで大部分のアスベスト塗膜片及
び水分が除去され、分離された細片及び水分は、更に水
が分離されて集塵ドラム缶２４に集められれ処分される
。一方、大部分の細片が除去された空気は三方切換バル
ブ２５を経て第二の集塵装置３００のレシーバ−タンク
２６に送られ、更にサイクロン２７において空気中に残
っている微粒子を水スプレー２９を用いて濡らして除去
し、清浄化された空気はセパレーターゑ水切装置３５及
び吐出サイレンサー２８を経て大気中に放出される。

上記において使用する第一の集塵装置２００は従来各種
用途で使用されている装置でよく特に限定されないが、
図示の様に２機を一対にして交互に使用することにより
作業が連続化されるので好ましい。又、第二の集塵装置
３００も従来公知のものでよく特に限定されない。

これらの各種集塵装置は一体化されてトラックに組み込
まれて移動可能となっているもの（例えば商品名パワフ
ルマスター等）が公知であり、本発明において好ましく
使用される。又、上記例は汚染物がアスベスト塗膜の様
に危険性の大な汚染物の場合に有用であり、汚染物が一
般の無害な塗膜や単なる汚れ等である場合には、レシー
バ−タンクに別のサイクロン（図示なし）を設けてこの
サイクロンを使用することにより、第一集塵装置２００
は省略してもよく、又、簡単な別の集塵装置を利用して
もよい。

又、上記本発明によれば、アスベスト塗膜は上記の様に
除去されるので作業者及び周囲環境を汚染することはな
いが、更に完全を期する為に作業者が作業現場４００か
ら出る場合には、第５図示の様な出入口設備を設けて、
身体に付着したアスベスト塗膜片を完全に除去すること
によって環境汚染が更に完全に防止される。

第５図示の出入口設備は、作業現場である建物の出入口
にフレキシブルダクトによりエアシャワー及び温水シャ
ワー装置を設けた通路を接続し、作業場から出てくる作
業者を先ずエアフィルター室で体に付着したアスベスト
粉末を除去し、次いで温水シャワーにより洗浄すること
により体に付着した粉末を完全に除去できる。この様な
出入口設備はトレーラ−やトララフ上に設けて移動自在
としておくのが好ましい。

又、作業現場内の換気を充分にするため、及び作業現場
を僅かに減圧にして作業現場から空気が外部に流出する
のを防止する目的で、第６図示の様なエアフィルターを
作業現場の窓等に取付けることもできる。例えば、第６
図示の様にオートエアフィルター、中性能フィルター、
高性能フィルター及び送風機を連続することにより、作
業場の空気中に僅かに存在する粉塵を外部に流出させる
ことなく室内の換気が可能となる。

更に作業現場を周囲から完全に隔離するために建物の窓
や出入口の隙間を目張りするのがよいが、この場合には
作業雰囲気の温度が上昇する場合があるので、作業現場
に冷風送入装置を取り付けて作業を行うのが好ましい。

（効　　果） 以上の如き本発明によれば、水噴射ノズルにより高圧の
水を壁面に吹付けて塗膜を剥離するとともに、剥離困難
な部分を回転破砕刃を押し当てて強制剥離する。

一方、円筒体の他端から強力に吸引排気することにより
、水及び回転破砕刃により破砕された塗膜片を、水分及
び周囲の空気とともに吸引するため、使用した水、塗膜
破片等、アスベストを含むものは一切周囲に飛散するこ
とがない。

従って上記本発明によれば、アスベスト塗膜の除去に当
り、作業者及び周囲を全く汚染することなく、しかも軽
労働で天井でも側壁でも容易にアスベスト塗膜の除去が
可能となった。

以上本発明を一実施例により説明したが。本発明の装置
はアスベスト塗膜の除去のみならず、建物、橋梁、彫刻
、記念碑、その他の構造物の表面の掃除、塗装の剥離等
にも同様に有効に使用可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のウォタージェット装置の全体を図解的
に示す図であり、第２図は第１図のＡ−Ａ′断面図を示
し、第３図は他の実施例のクオタージェット装置の要部
を示す断面図であり、第４図は本発明の工程図であり、
第５図は出入口設備の構造を図解的に示し、第６図は換
気装置を図解的に示す図である。 １：モーター　　　２：回転破砕刃 ３二水噴射ノズル　４：円筒体 ５：ベルト　　　　６：プーリー ７；送水ホース　　８：噴射水 ９：排気筒　　　１０：フレキシブルホース１１：キャ
スター　１２．１３：ハンドル１４：回転軸　　　　２
１：高圧水ポンプ２２：真空ポンプ　　２３：サイクロ
ン２４ニドラム缶　　　２５：バルブ ２６：レシーバ−タンク　２７：サイクロン２８：吐出
サイレンサー　２９ニスプレー３０：サクシリンストレ
ーナー ３１：負荷開放弁　３２：バキュームブレカー３３：水
ポンプ　　３４ニストレーナ−３５：セパレーター兼水
切装置 ３６：バキュームゲージ １００：ウォタージェット装置 ２００：第一の集塵装置 ３００：第二の集塵装置 ４００：作業現場

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）建造物の汚染面を、高圧水を噴射し且つ汚染面を
   機械的に摩擦するウォタージェット装置で洗浄する工程
   と、噴射水及び摩擦力によって剥離された細片を周囲の
   空気とともに吸引する工程と、吸引された細片及び空気
   を集塵装置により処理する工程とを連続的に行うことを
   特徴とする建造物表面の浄化工法。 （２）ウォタージェット装置が、モーターにより駆動さ
   れる回転破砕刃と、回転破砕刃の中心付近に設けられた
   水噴射ノズルと、回転破砕刃及び水噴射ノズルを包囲し
   ている円筒体と、円筒体に接続している排気筒とからな
   る特許請求の範囲第（１）項に記載の工法。（３）回転
   破砕刃が円筒体に固定され、円筒体がモーターにより回
   転させられる特許請求の範囲第（２）項に記載の工法。 （４）回転破砕刃が水噴射ノズルの周囲を回転する軸に
   固定され、該軸により回転させられる特許請求の範囲第
   （２）項に記載の工法。 （５）浄化部分が建物の内部であり、外部と内部の作業
   者通路を形成し、作業場から出る作業者を洗浄する特許
   請求の範囲第（１）項に記載の工法。 （６）浄化部分が建物の内部の天井、側壁又は床面であ
   り、上記浄化雰囲気の換気を行う特許請求の範囲第（１
   ）項に記載の工法。