JPH0366411B2 - - Google Patents

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JPH0366411B2
JPH0366411B2 JP61145092A JP14509286A JPH0366411B2 JP H0366411 B2 JPH0366411 B2 JP H0366411B2 JP 61145092 A JP61145092 A JP 61145092A JP 14509286 A JP14509286 A JP 14509286A JP H0366411 B2 JPH0366411 B2 JP H0366411B2
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JP
Japan
Prior art keywords
yarn
polyamide
fineness
warp
weft
Prior art date
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Expired - Lifetime
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JP61145092A
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English (en)
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JPS636130A (ja
Inventor
Susumu Tokura
Shozo Makino
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は衣料用途に適した薄地織物に関する。 (従来の技術) 従来、合成繊維からなる目付90g/m2以下程度
の薄地織物は柔軟な風合を有するものの張り、腰
感に乏しく、着用時にはポリユーム感に欠ける傾
向にあつた。これは一般に、柔軟さと張り、腰感
が相反する性質を持ち、同時に満足し難いからで
ある。布帛な柔軟な風合を付与する方法として
は、フアインデニール糸を用いて編織する方法が
挙げられるが、従来、極細繊維を用いた布帛は組
織の緻密さにより、耐水性能や防塵性能を付与す
るものが多く、前記の如き柔軟さと張り、腰感の
バランスを考慮したものはなかつた。 例えば、特開昭56−15538号公報には、緯糸と
してフイブリル化(分割)型複合フイラメント
を、経糸として天然繊維を用いて織物を製織した
後、フイブリル化処理を施して極細繊維となし、
更にカレンダー処理を施して高密度織物を得るこ
とが開示されている。又、特開昭60−39438号公
報には1.2デニール以下の撥水製極細繊維を用い
てカバーフアクター1400〜3400で製織した高密度
撥水製布帛が開示されている。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら前記従来技術では高密度の組織を
得る結果、風合の劣化が生じる。 本発明は前記従来技術とは異なり、極細繊維を
用いて柔軟な風合を保ちつつ、同時に張り、腰を
も持ち、更に微細なシボ感を有する薄地織物を提
供するものである。 (問題点を解決するための手段) 本発明に関る薄地織物は、緯糸として、ポリア
ミドとポリアミドと親和性のない重合体とからな
り分割後の平均単糸織度が0.5デニール以下のフ
イブリル化型複合フイラメント糸を用い、経糸と
して前記平均単糸繊度の20倍以上の繊度を有する
モノフイラメント加工糸を用いて製織された織物
であつて、経糸と緯糸のカバーフアクターの和が
1200〜1900であることを特徴とするものである。 本発明で緯糸に使用するフイブリル化型複合フ
イラメント糸とは、ポリアミ及びポリアミドと親
和性のない重合体が、単一フイラメントの横断面
において一方の成分が他方の成分を完全に包囲し
ない形状で、単一フイラメントの長手方向に沿つ
て結合されている形を言い、具体的には横断面が
サイドバイサイド型の複合繊維、サイドバイサイ
ド繰返し型の複合繊維、放射型の形状を有する成
分と該放射部を補完する形状を有する他の成分か
らなる複合繊維、放射型の形状を有する成分と該
放射部を補完し且つ中心方向に向いたV字型の凹
部のある形状を有する他の成分と該凹部を補完す
るV字型の形状を有する該放射型形状を有する成
分と同じ成分からなる複合繊維及び中空部分のあ
るサイドバイサイド繰返し型複合繊維等が挙げら
れる。 かゝる複合繊維は、ポリアミド及びポリアミド
と親和性のない重合体により構成されているもの
である。 ポリアミドとしては、例えばナイロン4、ナイ
ロン6、ナイロン7、ナイロン11、ナイロン12、
ナイロン66、ナイロン6.10、ポリメタキシレンア
ジパミド、ポリパラキシリレンデカンアミド、ポ
リビスシクロヘキシルメタンデカンアミド及びそ
れらを成分とするコポリアミド等が挙げられる。 ポリアミドと親和性のない重合体としては、ポ
リエステル、ポリオレフイン及びポリアクリニト
リル等が挙げられるが、ポリアミドとの溶融複合
紡糸が容易であるという点からポリエステル及び
ポリオレフインが好ましく、中でも重合体の染色
性の点からポリエステルが特に好ましい。即ちポ
リアミドとポリエステルの組合せが、繊維構造物
の色調、光沢、感触等の点から最も好ましいので
ある。 ポリエステルとしては、例えばポリエチレンテ
レフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンオキシベンゾエート、ポリ1.4
−ジメチルシクロヘキサンテレフタレート、ポリ
ピバロラクトン及びそれらを成分とするコポリエ
ステル等がある。 ポリオレフインとしては、ポリエチレン、ポリ
プロピレン及びそられを成分とするコポリオレフ
イン等がある。 かかる複合フイラメントはこれを構成する複数
種の重合体が相互に親和性を有しないため、通常
機械的屈曲或いは摩擦等の物理的衝撃により、或
いはポリアミドを膨潤させるアルコール等による
化学的衝撃によりフイブリル化する。 本発明では、かかるフイブリル化後の平均単糸
繊度を0.5デニール以下とする必要がある。平均
単糸繊度が0.5デニールを超えると、薄地織物の
柔軟な風合が失われる。 本発明で言う平均単糸繊度とは、フイブリル化
前の単糸繊度/フイブリル化後の単糸繊維本数に
よつて規定されるものであつて、例えばフイブリ
ル化型複合フイラメント糸の単糸繊度(フイブリ
ル化前の単糸繊度)が2D、該複合フイラメント
糸の横断面の形状が第1図に示す如きもので、フ
イブリル化処理により9本の単糸繊維となるので
あれば、平均単糸繊度は0.2Dとなる、又、フイ
ブリル化型複合フイラメント糸における、ポイア
ミドと、ポリアミドと親和性のない重合体との重
量比は1:4〜4:1であることが好ましい。か
かる範囲を外れるとフイブリル化後でも単糸繊度
の太い繊維が残る。 又、緯糸の総デニール、即ち、フイブリル化型
複合フイラメントの繊度は、経糸に用いるフイラ
メント糸の総デニールの2倍以上であることが望
ましい。 本発明に関る薄地織物の経糸はポリアミド又は
ポリエステル等のモノフイラメント糸であつて前
述のフイブリル化された複合フイラメント糸の平
均単糸繊度の20倍以上の繊度を有するモノフイラ
メント糸を用いる必要がある。即ち、経糸単糸が
前記範囲より細いと、薄地織物に適当な張り、腰
感を不与することが困難となるからである。又、
経糸の繊度は10〜30デニールとする。 本発明ではかかる経糸と緯糸を用いて、薄地織
物を製織するが、織密度としては1インチ間の本
数/√総デニールで示されるカバーフアクターを
経糸と緯糸について夫々求め、その和が1200〜
1900となるようにする必要がある。カバーフアク
ターが1200未満では得られた織物のボリユーム感
が不足したり、張りが不足したり、又生地にスリ
ツプを生じるという問題を生じることとなり、
1900を超えると織物が粗硬となり、ボリユーム
感、ソフト感を失うため不都合である。組織は前
記条件を満たせば特に限定はされないが、一般に
平織、綾織等が、本発明の用途には好ましい。
又、経、緯の織密度の比は特に限定されないが通
常は緯密度より経密度の多い方が好ましい。 又、薄地織物は前記の如き条件下で製織を施せ
ば目的とする風合を得られるが、特に目付が90
g/m2以下となるよう考慮するのが好ましい。 本発明は、製織後、薄地織物に染色処理を施す
ことは勿論、その他撥水加工、樹脂加工、シボ加
工等、後加工処理を施すことを何ら制限するもの
ではない。更に、前記した如き繊維を用いるので
あれば、加工糸や、染糸を用いることを何ら妨げ
ない。 更に、経糸として仮撚加工等の巻縮加工を施し
たモノフイラメントを用いることによりナチユナ
ルなシボ感を有した表面変化のある織物が得られ
る。 (実施例) 経糸として20d/1fのポリエステル加工糸を用
い、緯糸として第1図に示した横断面構造をもち
A成分がナイロン6、他のB成分がポリエチレン
テレフタレートであり、それらの重量比が1:3
の割合であり、分割後のA成分が0.5d、B成分が
約0.19d、平均単糸繊度0.22dである100d/50fの
フイブリル可型複合フイラメント(以下糸Aとす
る)を用いて所定の織密度でA〜Dの平又は綾織
物を製織した。 一方比較例とし、経糸として20d/3fのポリエ
ステル加工糸を用い、緯糸として前記糸Aを用い
て所定の織密度でEの平織物を製織した。 また、他の比較例として、経糸として20d/1f
のポリエステル加工糸を用い、緯糸として
100d/36fのポリエスレル加工糸を用いて所定の
織密度で下の平織物を製織した。 前記織物A〜Eに30℃のベンジルアルコール18
%の水性エマルジヨン(乳化剤として日華化学製
のサンモールBK20concを2%使用)をパツドし
て10分間放置後、30℃の水により洗滌し乾燥し
た。次いで190℃の乾熱によりヒートセツト行い、
染色並びに撥水・撥油剤処理を施した。 他に織物Fにベンジルアルコール処理を施すこ
となく190℃の乾熱によりヒートセツト行ない、
以下前記織物A〜Eと同様の加工処理を施した。
これら得られた加工後のA〜Fの織物について物
性の対比を表1に示す。表1において剛軟度は張
り、腰の目途を示すもので、JISL−1096による
試験方法で、経方向、緯方向の数値の和で表し、
数値の大きい方が張り、腰があることを示す。 尚、カバーフアクターは式N・√で計算した
ものでNはインチ間の糸打込本数であり、Dは糸
の総デニールを表す。
【表】 (発明の効果) 本発明に関る薄地織物は従来の薄地織物に劣ら
ぬソフトな風合を有しつつ、更に適度の張り、腰
をも合わせ持つものであつて、ボリユーム感をも
つた婦人衣料等の製作することが可能となる。更
に、本発明に関わる薄地織物は、ナチユラルで微
細なシボを有、従来品に無い特異な表面効果を有
するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の薄地織物の緯糸に用いる複合
フイラメント糸の横断面の一例を示す説明図であ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 緯糸として、ポリアミドと、ポリアミドと親
    和性のない重合体とからなり分割後の平均単糸繊
    度が0.5デニール以下のフイブリル化型複合繊維
    フイラメント糸を用い、経糸として10〜30デニー
    ルで前記平均単糸繊度の20倍以上の繊度を有する
    モノフイラメント加工糸を用いて製織された織物
    であつて、経糸と緯糸のカバーフアクターの和が
    1200〜1900であることを特徴とする薄地織物。 2 フイブリル化型複合フイラメント糸のポリア
    ミドと、ポリアミドと親和性のない重合体との重
    量比が1:4〜4:1である特許請求の範囲第1
    項記載の薄地織物。 3 モノフイラメント糸の繊度が10〜30デニール
    である特許請求の範囲第1項記載の薄地織物。 4 目付が90g/m2以下である特許請求の範囲第
    1項記載の薄地織物。
JP61145092A 1986-06-20 1986-06-20 薄地織物 Granted JPS636130A (ja)

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JP61145092A JPS636130A (ja) 1986-06-20 1986-06-20 薄地織物

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JPS636130A JPS636130A (ja) 1988-01-12
JPH0366411B2 true JPH0366411B2 (ja) 1991-10-17

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5184148B2 (ja) * 2008-03-03 2013-04-17 三菱レイヨン株式会社 薄地織物
JP5247296B2 (ja) * 2008-08-15 2013-07-24 ユニチカトレーディング株式会社 ポリエステルモノフィラメント糸

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5212377A (en) * 1975-07-16 1977-01-29 Johnson & Johnson Cushioning narrow cylindrical woven cloth
JPS60151334A (ja) * 1983-12-16 1985-08-09 イーペルバンド・エヌ・フエイ ベルト

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