JPH0366304B2 - - Google Patents

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JPH0366304B2
JPH0366304B2 JP13116182A JP13116182A JPH0366304B2 JP H0366304 B2 JPH0366304 B2 JP H0366304B2 JP 13116182 A JP13116182 A JP 13116182A JP 13116182 A JP13116182 A JP 13116182A JP H0366304 B2 JPH0366304 B2 JP H0366304B2
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mmol
ether
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JP13116182A
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Tamejiro Hyama
Kazuhiro Kobayashi
Kyoji Nishide
Mariko Kai
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Sagami Chemical Research Institute
Original Assignee
Sagami Chemical Research Institute
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Publication of JPH0366304B2 publication Critical patent/JPH0366304B2/ja
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  • Heterocyclic Compounds That Contain Two Or More Ring Oxygen Atoms (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は一般式 (式中、Rは水素原子、アルキル基、アルキレ
ン基又はアリール基であり、R1は低級アルキル
基である。)で表わされる2,3−アルキリデン
ジオキシブタンニトリル及びその製造方法に関す
る。 本発明の前記一般式()で表わされる2,3
−アルキリデンジオキシブタンニトリルのうち
(2S,3S)−2,3−アルキリデンジオキシブタ
ンニトリルは制ガン剤として有用なドーノマイシ
ン(daunomycin)の糖部分であるドーノサミン
(daunosamine)あるいは3−エピ・ドーノサミ
ンに誘導することが出来る(下記参考例参照)。
また(2R,3S)−2,3−アルキリデンジオキシ
ブタンニトリルは同様にアコサミン(acosmine)
あるいはリストサミン(ristosamine)に誘導出
来る(下記参考例及びTopics in Antibiotic
Chemistry.Vol2参照)。従来これらアミノ糖を合
成する方法としては糖類を出発原料として用い
る方法〔Topics in Antibiotic Chemistry Ellis
Horwood,Ltd.,Chichester,Vol2,p137及び
Chem.Comm.,973(1976)〕石油化学製品を出
発原料に用い、立体選択的変換を施した後ラセミ
体として目的物を得る方法〔Angew.Chem.90
728(1978)及びBull.Chem.Soc.Jpn.,52,2731
(1979)〕、糖以外の光学活性天然物を出発原料
として用いる方法〔Tetrahedron Lett.,1979
3883;21,2999(1980);22,4017,5073(1981)
及びJ.Chem.Soc.Chem.Comm,442(1980)〕があ
る。の方法はキラル中心をすでに持つ糖類から
出発するため、光学活性体を得る目的には有利で
あるが、一般に長い工程を経なければ目的物が得
られない点、経済的に不利である。の方法では
立体選択的変換法が鍵であるが、この決め手とい
つたものはなく、更に最終化合物を光学分割しな
ければならないほど問題点は多い。現在のところ
の方法が最も実用的であるが、これまで出発原
料として用いられているものは(+)酒石酸やD
−トレオニンである。酒石酸から出発する限り
の方法と同じ欠点が伴う。又、D−トレオニン自
身の合成は多段階を要し、容易でない。 本発明者等はこれらの背景を充分考慮したうえ
で、発酵法で安価に入手出来る(−)乳酸メチル
あるいは(+)乳酸メチルから得られるシアノヒ
ドリンとケトンジアルキルアセタールとを反応さ
せることによりドーノサミン、アコサミン、リス
トサミンあるいはそれらの鏡像体に容易に導きう
る中間体を見出し本発明を完成した。 本発明の製造方法は下記の反応式にて表わすこ
とができる。 (式中、EEはエトキシエチル基、Rは水素原
子、アルキル基、アルキレン基又はアリール基で
あり、R1及びR2は低級アルキル基である。) 本発明の製造方法は酸触媒の存在下、前記一般
式()で表わされるシアノヒドリンと前記一般
式()で表わされるケトンジアルキルアセター
ルとを反応させ、前記一般式()で表わされる
2,3−アルキリデンジオキシブタンニトリルを
製造するものである。 原料である前記一般式()で表わされるシア
ノヒドリンは下記の方法にて製造できる化合物で
ある。又、前記一般式()で表わされるケトン
ジアルキルアセタールは工業的に入手容易な化合
物であり、例えばアセトンジメチルアセタール、
シクロヘキサノンジメチルアセタール、シクロヘ
キサノンジエチルアセタール、ベンゾフエノンジ
メチルアセタール、シクロドデカノンジメチルア
セタール、ジエチルケトンジエチルアセタール等
を使用することができる。 本法は酸触媒の存在下に行うことを必須とする
ものである。酸触媒としては塩酸、硫酸、リン酸
等の鉱酸、パラトルエンスルホン酸、カンフアー
スルホン酸、ピリジニウムパラトルエンスルホナ
ート、硫酸ビストリメチルシリルエステル等の有
機酸を用いることができる。酸触媒の使用量は所
謂触媒量を用いれば充分である。 本法の実施の際は溶媒を用いるのが好ましく、
エーテル、ジクロロメタン、クロロホルム、ジク
ロロエタン、ベンゼン、ヘキサン、ペンタン、テ
トラヒドロフラン等活性水素をもたないものなら
ばいずれも使用できる。反応は0℃から溶媒の沸
点までの温度の範囲で行うことができる。 なお、本法の実施時にはアルコールが副生する
が、アルコールを除去しながら反応を行うことに
より、効率良く目的物が得られる。副生するアル
コールの除去方法はデイーン−スターク(Dien
Stark)の装置を利用するか、モレキユラーシー
ブ等に吸着させる等の方法が使える。以上の如く
して得られた前記一般式()で表わされる2,
3−アルキリデンジオキシブタンニトリルは、カ
ラムクロマトグラフイイーにて(2S,3S)−及び
(2R,3S)−アルキリデンジオキシブタンニトリ
ルとに容易に分離精製することができる。 以下、本発明の製造方法に用いる原料の前記一
般式()で表わされるシアノヒドリンの製造工
程について説明する。その製造工程は下記反応式
にて表わすことができる。 (式中、EEはエトキシエチル基であり、R1
びR3は低級アルキル基である。) 〔第一工程〕 本工程は酸触媒の存在下、前記一般式()で
表わされる乳酸誘導体とエチルビニルエーテルと
を反応させ、乳酸の水酸基をエトキシエチル基で
保護した前記一般式()で表わされる化合物を
得るための工程である。本工程は酸触媒の存在下
に行うことが必要であり、塩酸、硫酸、リン酸等
の鉱酸、パラトルエンスルホン酸、カンフアース
ルホン酸、ピリジニウムパラトルエンスルホナー
ト、硫酸ビストリメチルシリルエステル等の有機
酸を使用することができる。酸触媒の使用は所謂
触媒量用いれば充分である。 本工程において使用できる溶媒はジクロロメタ
ン、ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭
素、ベンゼン、ヘキサン、エーテル等を使用する
ことができる。反応は−30℃から溶媒の沸点まで
の範囲で行える。 〔第二工程〕 本工程は前記一般式()で表わされる化合物
を金属水素化物を用いて還元し、前記一般式
()で表わされるアルコールを製造する工程で
ある。 本工程の還元剤となり得る金属水素化物として
は、水素化アルミニウムリチウム、ジイソブチル
アルミニウム、水素化ホウ素リチウム等を使用す
ることができる。 本工程を行うにあたつてはジエチルエーテル、
テトラヒドロフラン等のエーテル系触媒の他、ジ
クロロメタンなどを使用できる。又、反応は0℃
〜溶媒の沸点の範囲で円滑に進行する。 〔第三工程〕 本工程は前記一般式()で表わされるアルコ
ールを酸化し、前記一般式()で表わされるア
ルデヒドを製造する工程である。 本工程は酸化剤の存在下に反応を行うことが好
ましく、例えば無水クロム酸や酸素、ジメチルス
ルホキシドなどを使用することができるが、中で
もジメチルスルホキシドが好ましい。この酸化剤
の使用にあたつては活性化剤として例えばシユウ
酸塩化物、ピリジン三酸化イオウ錯体を共存させ
ることが好ましい。活性化剤はジメチルスルホキ
シドと等量用いる。 溶媒はジクロロメタンが最も好ましいが、ジク
ロロエタン、クロロホルムの使用も可能である。
反応は−100℃から100℃の範囲で行えるが、効率
及び操作性の点で−78℃−室温が好ましい。 〔第四工程〕 本工程は前記一般式()で表わされるアルデ
ヒドとシアン化物とを反応させ、前記一般式
()で表わされるシアノヒドリンを製造する工
程である。 本工程の原料であるシアン化物としては青酸、
シアン化トリメチルシリル、アセトンシアノヒド
リン、シアン化ジエチルアルミニウム、シアン化
ナトリウム−硫酸等を使用できるが、安全性の観
点からアセトンシアノヒドリンの使用が好まし
い。 溶媒は使用しなくても良いが、使用する場合は
アセトン、ジクロロメタン、ヘキサン、ベンゼン
等活性水素等を持たないものならば良い。反応は
−78℃〜100℃の範囲で行うことができるが、室
温が充分である。 以下、実施例及び参考例により本発明を更に詳
細に説明する。 参考例 1 S(−)乳酸エチル(11.8g、0.1mol)、エチル
ビニルエーテル(10.8g、14.3ml、0.15mol)を
ジクロロメタン(100ml)に溶かし、この溶液へ
0℃にてピリジニウムパラトルエンスルホナート
(1.53g、6mmol)のジクロロメタン(26ml)溶
液をゆつくり加えた。0℃で50分、室温で1時間
撹拌した後、飽和食塩水で洗い、水層をエーテル
抽出した。有機層を無水硫酸ナトリリウムで乾燥
したのち濃縮蒸留して(2S)−2−(1−エトキ
シ)エトキシプロパン酸エチル(18.4g、収率97
%)を得た。 bp 77〜78℃/26 Torr。1 H NMR(CDCl3):δ1.1〜1.5(m,12H),3.3〜
3.9(m,2H),4.20(q,2H,J=7.5Hz),
4.30(q,1H,J=6.0Hz),4.76(q,1H,
J=6.0Hz)。 〔α〕28 D −71.7゜(MeOH,c4.18)。 参考例 2 水素化アルミニウムリチウム(4.05g、
0.106mol)をエーテル(150ml)に懸濁溶解さて
おき、激しく撹拌しながら0℃にて参考例1で得
た出発物(14.9g、0.078mol)のエーテル(100
ml)溶液を25分間かけて加えた。続いて7時間加
熱還流させたのち冷却し、飽和硫酸ナトリウム水
溶液で過剰の水素化物を分解させ、析出した無機
物をセライト層を通じて別した。液を濃縮蒸
留して目的とするアルコール(10.9g、収率94
%)を得た。 bp 77〜79℃/17 Torr。1 H NMR(CDCl3):δ1.1〜1.4(m,9H),3.1〜
4.0(m,5H),4.70及び4.78(2q,おのおの
J=5.3Hz,1H)。 元素分析値:C7H16O3として 計算値:C 56.73;H 10.88%。 実測値:C 56.91;H 11.03%。 〔α〕29 D +42.2゜(CHCl3,c5.87)。 参考例 3 塩化オキザリル(6.4g、4.4ml、0.050mol)を
ジクロロメタン(100ml)に溶かし、この溶液へ
−70℃にてジメチルスルホキシド(7.9g、7.2
ml、0.1mol)のジクロロメタン(40ml)溶液を
15分かけて加えた。同温度で10分撹拌のたのち、
参考例2で得たアルコール(5.0g、0.034mol)
のジクロロメタン(50ml)溶液を15分かけて滴下
した。反応液の温度は−65℃〜−70℃に保つた。
−70℃で30分撹拌した後、トリエチルアミン
(17.1g、23.5ml、0.16mol)を15分かけて加え、
同温度で25分撹拌した後、冷浴を除き、10℃まで
徐々に昇温した。後処理の後蒸留して目的とする
アルデヒド(3.82g、収率78%)を得た。1 H NMR(CDCl3):δ1.1〜1.4(m,9H),3.20
(q,J=7.5Hz,2H),3.7〜4.3(m,
1H),4.71及び4.81(q,J=5.3Hz,1H),
9.59及び9.64(d,各々J=3.0Hz及び1.5
Hz,1H)。 〔α〕23 D −56.9゜(CHCl3,c6.31)。 参考例 4 参考例3で得られたアルデヒド(2.2g、
15mmol)、アセトンシアノヒドリン(1.53g、
1.64ml、18mmol)とトリエチルアミン(0.021
ml)とを0℃にて1時間撹拌した。減圧下に低沸
点物を留去させ、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフイーで精製(ヘキサン−酢酸エチル3:
1〜1:1)して目的とするシアノヒドリン
(2.6g、収率100%)を得た。 Rf 0.28(ヘキサン−酢酸エチル=3:1)1 H NMR(CDCl3):δ1.1〜1.4(m,9H),3.4〜
4.1(m,3H),4.25及び4.28(2d,各々J=
1.5Hz及び4.5Hz,あわせて1H),4.6〜5.0
(m,1H)。 実施例 1 参考例4で得たシアノヒドリン(2.55g、
14.7mmol)、シクロヘキサノンジメチルアセター
ル(2.39g、16.5mmol)のジクロロメタン(40
ml)溶液にモレキユラーシーブ4A(約5g)共存
下、0℃にて硫酸ビストリメチルシリルのジクロ
ロメタン溶液(1mol/dm3、0.45ml)を加え、0
℃にて10分、次いで室温で30分撹拌した。ピリジ
ン(0.1ml)を加えたのち、不溶物を別し、
液を濃縮したのち、残渣をカラムクロマトグラフ
イー(ヘキサン−酢酸エチル10:1〜6:1)で
精製した。最初に溶出してきたものは(2S,3S)
−2,3−シクロヘキシリデンジオキシブタンニ
トリル(0.69g、収率28%)であつた。 Rf 0.68(SiO2 TLC,ヘキサン−酢酸エチル=
3:1) bp 130〜155℃(バス温)/16Torr。1 H NMR(CCl4):δ1.38(d,J=6.0Hz,3H),
1.5〜1.8(m,10H),4.02(d,J=7.5Hz,
1H),4.36(quintet,J=6.0Hz,1H)。 MS:m/e(相対強度)181(M+,9.3),152
(11),138(100),55(29),41(15)。 元素分析値:C10H15NO2として 計算値:C 66.27;H 8.34;N 7.73%。 実測値:C 66.38;H 8.39;N 7.57%。 〔α〕24 D +15.5゜(CHCl3,c8.84)。 次に溶出したものが(2R,3S)−2,3−シク
ロヘキシリデンジオキシブタンニトリル(1.05
g,収率40%)であつた。 Rf 0.55(SiO2,ヘキサン−酢酸エチル=3:1)。 bp 130〜155℃(バス温)/16Torr。1 H NMR(CDCl4):δ1.45(d,J=6.0Hz,3H),
1.5〜1.8(m,10H),4.21(quintet,J=
6.0Hz),4.58(d,J=5.3Hz,1H)。 MS:m/e(相対強度)181(M+,9.3),152
(12),138(100),84(10),55(31),42
(10),41(15)。 元素分析値 C10H15NO2として 計算値:C 66.27;H 8.34;N 7.73%。 実測値:C 66.40;H 8.44;N 8.09%。 〔α〕23 D +26.4゜(CHCl3,c5.57)。 (2S,3S)−及び(2R,3S)−2,3−シクロ
ヘキシリデンジオキシブタンニトリルいずれもシ
フト剤〔Eu(TFC)3〕を用いて光学純度を測定し
たところ95%以上の純度をもつことがわかつた。 実施例 2〜5 (±)−乳酸メチルを出発原料に用い、参考例
1〜4と同様の方法で(±)で表わされるシア
ノヒドリンを得た。この(±)のシアノヒドリ
ンと各種ケトンジアルキルアセタールとを実施
例1と同様の方法で反応させ、(2S*,3S*)−
及び(2R*,3S*)−で表わされる目的化合物を
得た。その結果及び生成物のスペクトルデータを
表に示す。
【表】 参考例 5 上記スキームによりドーノサミンメチルエーテ
ル及び3−エピ・ドーノサミンメチルエーテ
ルとを合成した。 臭化エチルマグネシウム(14mmol)のエーテ
ル溶液(21ml)に氷冷下、ジイソプロピルアミン
(2.84g、28mmol)を加え、1.5時間撹拌した後
−78℃に冷却し酢酸エチル(617mg、7mmol)、
次いで(2S,3S)−〔R,R=−(CH2−)5,R1
=Me〕(317mg,1.75mmol)を加えた。反応温度
を約2時間かけて徐々に0℃に上げた。塩化アル
ミニウム水溶液を加えて反応をとめ、エーテル抽
出した。乾燥、濃縮後、蒸留によりXを単離した
(370mg、79%)。 bp 116℃/0.09 Torr。1 H NMR(CDCl3):δ1.26,1.35及び1.64(それぞ
れt,d及びbrs,合わせて16H),3.8−
4.3及び4.14(それぞれm及びq合わせて
4H),4.54(s,1H),5.8−7.4(br,2H)。 β−アミノアクリル酸誘導体(300mg,
1.12mmol)、無水酢酸(3ml)、酢酸ナトリウム
(98mg、1.2mmol)の混合物を80℃で一晩加熱撹
拌した。過剰の無水酢酸と副生する酢酸を減圧下
除去し、残渣を水にあけてエーテルで抽出した。
濃縮後、分取TLCによりXIを単離した(219mg、
63%)。 Rf 0.43(ヘキサン−酢酸エチル5:1)。1 H NMR(CCl4):δ1.30,1.34及び1.62(それぞれ
t,d及びbrs,合わせて16H),2.10(s,
3H),3.86及び4.11(それぞれquintet及び
q,合わせて3H),5.45(d,1H),5.53
(s,1H),11.06(broad,1H)。 β−アセトアミドアクリル酸誘導体XI(200mg,
0.589mmol)及び酸化白金(8mg、0.035mmol)
を酢酸エチル(2ml)中、水素雰囲気下
(1atm)、50℃で13時間加熱撹拌した。濾過濃縮
後、分取TLCによりXIIを単離した(163mg、81
%)。 Rf 0.14(ヘキサン−酢酸エチル3:1)。1 H NMR(ジアステレオマー混合物)(CDCl3):
δ1.25,1.26及び1.56(それぞれd,s及び
brs,合わせて16H),1.96(s,3H),2.4
−2.7(m,2H),3.4−4.6(m,5H),5.9−
6.2及び6.4−6.6(2br d,1H)。 水素化アルミニウムリチウム(16.7mg、
0.44mmol)をエーテル(3ml)に懸濁溶解させ、
0℃に冷却した。これにエーテル(2ml)に溶か
した(150mg,0.44mmol)を滴下し、同温度
で4.5時間撹拌した。エーテルを20ml加え、飽和
硫酸ナトリウム少量で過剰の水素化アルミニウム
リチウムをつぶし、無水硫酸マグネシウムで過剰
の水をとり、セライトでロ過した。濃縮後、プレ
パラテイブTLCでXIIを単離した。 Rf 0.33(酢酸エチル)。1 H NMR(ジアステレオマー混合物)(CDCl3):
δ1.36(d,3H),1.63(brs,12H),2.09
(s,3H),3.2−4.4(m,6H),5.5−6.5
(br,1H)。 オキザリルクロリド(52.4mg、0.413mmol)を塩
化メチレン(2ml)にとかし、−78℃に冷却した。
ジメチルスルホキシド(70.3mg、0.9mmol)を加
え15分撹拌した。ジクロロメタン(2ml)にとか
したアルコール(101mg、0.373mmol)を加
え、15分後更にトリエチルアミン(190mg、1.88
ml)を加え、室温に戻した。ジクロロメタン20ml
で希釈し、飽和食塩水で洗浄した。乾燥濃縮後分
取TLCによりを単離した(82mg、82%)。 Rf 0.45(酢酸エチル)。1 H NMR(ジアステレオマー混合物)(CDCl3):
δ1.30(d,3H),1.58(brs,10H),2.01
(s,3H),2.5−2.8(m,2H),3.3−4.5
(m,3H),5.5−6.2(2brd,1H),9.86
(brs,1H)。 アルデヒド(70mg,0.26mmol)をメタノ
ール(3ml)に溶かし、塩酸を加え約0.01Nにし
た。室温で6時間撹拌した後、炭酸水素ナトリウ
ム少量加えて中和し、析出物をロ過した。濃縮
し、分取TLCで及びを混合物として単
離した(37mg、70%)。1H NMRにより:
=18:82であつた。これらは標品より誘導した
とTLCにおいて一致した。 Rf 0.56(アセトン)1 H NMR(CDCl3):δ1.22及び1.31(2d,J=7
Hz,3H),1.96,2.15及び1.8−2.4(それぞ
れs,s及びm,合わせて5H),3.33及び
3.36(2s,合わせて3H),3.6−4.4(m,
3H),4.75及び5.06(dd,いずれもJ=4
Hz,2Hz,合わせて1H),5.7−6.4(br−
1H)。 参考例 6 参考例5と同様の操作及び処理を行い(2R,
3S)−からを得た。中間体〜の収
率及び物理定数を以下に示す。 :収率 75% bp 124℃/0.07 Torr。1 H NMR(CCl4):δ1.23(d,3H),1.42(s,
9H),1.59及び1.67(2brs,合わせて10H),
4.2−4.4(m,3H),6.1−6.8(br,2H)。 :収率 64% Rf 0.62(ヘキサン−酢酸エチル=3:1)。1 H NMR(CCl4):δ1.03(d,3H),1.44及び1.3
−1.7(それぞれs及びbr,合わせて19H),
2.08(s,3H),4.59(quintet,1H),5.36
(s,1H),5.59(d,1H),10.32(br,
1H)。 :収率 93% Rf 0.18(ヘキサン−酢酸エチル=3:1)。1 H NMR(CDCl3):δ1.30(d,3H),1.45(s,
9H),1.5−1.8(m,10H),1.96(s,3H),
2.50(d,2H),4.1−4.5(m,3H),5.7−
6.1(brd,1H)。 (73mg、0.214mmol)をイソプロピルアル
コール20mlに溶かし、これに濃塩酸水を加え約
0.01Nにした。45分間加熱還流させた後、減圧下
溶媒を除き、分取TLCでを単離した(20mg、
50%)。 Rf 0.22(酢酸エチル)。1 H NMR(アセトン−d6):δ1.32(d,3H),2.08
(s,3H),2.50(dd,J=17,1.5Hz,
1H),2.98(dd,J=17,7Hz,1H),3.5
−3.9(m,2H),4.15(dd,J=7.5,4.0
Hz,1H),4.5−4.8(m,1H),7.8(br,
1H)。 この1H NMRデータ(J3,4=7.5Hz)から
はアコサミンと同じ立体配置をもつことがわかつ
た。しかもリストサミンに相当する異性体が
1HNMRで認められなかつたので、の純度は
95%以上といえる。 を文献〔J.C.S.Chem.Conm.,442(1980)〕
の方法で、水素化ジイソブチルアルミニウムで還
元し、酸性条件下メタノール或は水で処理すれば
アコサミンメチルエーテル或はアコサミンに誘導
することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 で表わされる2,3−アルキリデンジオキシブタ
    ンニトリル(式中、Rは水素原子、アルキル基、
    アルキレン基又はアリール基であり、R1は低級
    アルキル基である。)。 2 酸触媒の存在下、一般式 で表わされるシアノヒドリンと一般式 R2C(OR22 で表わされるケトンジアルキルアセタールとを反
    応させることを特徴とする、一般式 で表わされる2,3−アルキリデンジオキシブタ
    ンニトリルの製造方法(式中、EEはエトキシエ
    チル基、Rは水素原子、アルキル基、アルキレン
    基又はアリール基であり、R1及びR2は低級アル
    キル基である。)。
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