JP4060718B2 - エノールエーテルの新規製造法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医薬品合成や有機材料合成における中間体として有用な多置換エノールエーテル(アルコキシアルケン)の立体選択的合成法に関する。
【0002】
【従来の技術】
エステルのオレフィン化によるエノールエーテルの合成はTebbe試薬が有名であるが、これは2置換エノールエーテルの合成に限られる。またチタノセンカルベン錯体を用いた4置換エノールエーテルの合成方法も知られているが、選択性は低い(例えば、非特許文献1、非特許文献2、非特許文献3参照)。
また、亜鉛カルベノイドを用いたエステルのオレフィン化により3置換エノールエーテルをZ選択的に与える方法も報告されている。しかし、この方法は、実験の再現性に難があり、実用性に乏しい(例えば、非特許文献4、非特許文献5参照)。
更に、チタノセンを用いたエステルのオレフィン化も報告されており、4置換体も得られているが選択性は良くない(4:6〜1:9)(例えば、非特許文献6、非特許文献7、非特許文献8参照)。また、チタノセンを用いた3置換体の合成法としては、他に非特許文献9、非特許文献10もある。
更にまた、金属カルベノイドによるエステルのメチレン化についての報告もあるが、2置換体に限定される(例えば、非特許文献11参照)。
以上のように従来法は殆どが精々三置換体であって、四置換体の例は極少数であり、しかもこれらは何れも立体選択性に難があり、また官能基変換も困難である。
【0003】
【非特許文献1】
J.Am.Chem.Soc.,1978,100,3611
【非特許文献2】
J.Org.Chem.,1985,50,1212
【非特許文献3】
J.Am.Chem.Soc.,1980,102,3270
【非特許文献4】
J.Org.Chem.,1994,59,2668
【非特許文献5】
J.Org.Chem.,1987,52,4410
【非特許文献6】
J.Org.Chem.,1998,63,7286
【非特許文献7】
Chem.Commun.,2002,1974
【非特許文献8】
Tetrahedron Lett.,1998,39,3753
【非特許文献9】
Tetrahedron Lett.,1995,36,3619
【非特許文献10】
J.Am.Chem.Soc.,1990,112,6392
【非特許文献11】
Chem.Lett.,1999,825
【非特許文献12】
Tetrahedron Lett.,2001,42,8357
【非特許文献13】
Angew.Chem.Int.Ed.Engle.,1975,14,765
【非特許文献14】
J.Org.Chem.,1978,43,376
【非特許文献15】
J.Am.Chem.Soc.,1980,107,321
【非特許文献16】
J.Org.Chem.,1992,57,7194
【非特許文献17】
Tetrahedron,1997,53,7843
【非特許文献18】
J.Am.Chem.Soc.,1987,109,228
【非特許文献19】
Synlett,1993,233
【非特許文献20】
J.Am.Chem.Soc.,1996,118,7634
【非特許文献21】
Tetrahedron,1998,54,2411
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、エステルのオレフィン化によるエノールエーテルの合成法であって、官能基変換が容易な置換基を有する多置換エノールエーテルを、簡便且つ立体選択的に合成する方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、イノラートアニオンとエステル類とを反応させることを特徴とするエノールエーテル類の製造方法に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の製造方法において用いられるイノラートアニオンとしては、例えば下記一般式[1]
【化8】
Figure 0004060718
(式中、Rは、水素原子、置換基を有していても良いアルキル基、置換基を有していても良いアルケニル基、置換基を有していても良いアルキニル基、置換基を有していても良いアリール基、置換基を有していても良いアラルキル基、又は置換基を有していても良いシリル基を表す。)
で示される化合物が挙げられる。
【0007】
本発明の製造方法において用いられるエステル類としては、例えば下記一般式[2]
【化9】
Figure 0004060718
(式中、Rは、水素原子、置換基を有していても良いアルキル基、置換基を有していても良いアルケニル基、置換基を有していても良いアルキニル基、置換基を有していても良いアリール基、置換基を有していても良いアラルキル基、又は置換基を有していても良いシリル基を表し、Rは、置換基を有していても良いアルキル基、置換基を有していても良いアルケニル基、置換基を有していても良いアルキニル基、置換基を有していても良いアリール基、置換基を有していても良いアラルキル基、又は置換基を有していても良いシリル基を表す。)
で示される化合物が挙げられる。
【0008】
本発明の製造方法において用いられるエステル類の他の例としては、例えば下記一般式[2a]
【化10】
Figure 0004060718
(式中、Xは炭素原子、又はO、N、S、Siなどのヘテロ原子を表し、Xがへテロ原子の場合、該ヘテロ原子はラクトン環のどの位置にあっても良く、nは1以上の整数を表す。)
で示されるラクトン又は置換基を有する該ラクトンが挙げられる。
【0009】
本発明に係るエノールエーテル類は、イノラートアニオンとエステル類とを反応させて得られる生成物を、例えば酸で処理するか、又はアルキル化剤で処理することにより得られるが、例えば、反応生成物を酸で処理した場合に得られるエノールエーテル類としては、例えば下記一般式[3]
【化11】
Figure 0004060718
(式中、R、R、Rは、前記と同じ。)
で示される化合物が挙げられる。
【0010】
そして、上記の場合において、エステル類として上記一般式[2a]で示される化合物を用いた場合には、得られるエノールエーテル類としては、例えば下記一般式[3a]
【化12】
Figure 0004060718
(式中、R、X、nは前記と同じ。)
で示される化合物が挙げられる。
【0011】
また、例えば、反応生成物をアルキル化剤で処理した場合に得られるエノールエーテル類としては、例えば下記一般式[4]
【化13】
Figure 0004060718
(式中、R、R、Rは、前記と同じ。また、Rはアルキル基、アラルキル基又はアルケニル基を表す。)
で示される化合物が挙げられる。
【0012】
そして、上記の場合において、エステル類として上記一般式[2a]で示される化合物を用いた場合には、得られるエノールエーテル類としては、例えば下記一般式[4a]
【化14】
Figure 0004060718
(式中、R、R、X、nは前記と同じ。)
で示される化合物が挙げられる。
【0013】
上記一般式[1]、[2]、[3]、[3a]、[4]、[4a]のそれぞれにおいて、R、R、Rで表される、置換基を有していても良いアルキル基のアルキル基としては、例えば、炭素数が1〜20、好ましくは1〜10、より好ましくは1〜6の直鎖状、分枝状又は環状の低級アルキル基が挙げられ、より具体的には、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、第二級ブチル基、第三級ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。
また、置換基を有していてもよいアルケニル基のアルケニル基としては、例えば、前記した炭素数2以上のアルキル基に1個以上の二重結合を有するものが挙げられ、より具体的には、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、イソプロペニル基、2−ブテニル基、1,3−ブタジエニル基、2−ペンテニル基、2−ヘキセニル基等が挙げられる。
更に、置換基を有していてもよいアルキニル基のアルキニル基としては、例えば、前記した炭素数2以上のアルキル基に1個以上の三重結合を有するものが挙げられ、より具体的には、エチニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル基等が挙げられる。
更にまた、置換基を有していても良いアリール基のアリール基としては、例えば、炭素数6〜30、好ましくは6〜20、より好ましくは6〜14の単環、多環又は縮合環式の芳香族炭化水素基が挙げられ、より具体的には、例えば、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、メチルナフチル基、アントリル基、フェナントリル基、ビフェニル基等が挙げられる。
また、置換基を有していても良いアラルキル基のアラルキル基としては、例えば、炭素数7〜30、好ましくは7〜20、より好ましくは7〜15の単環、多環又は縮合環式のアラルキル基が挙げられ、より具体的には、例えば、ベンジル基、フェネチル基、ナフチルメチル基、ナフチルエチル基等が挙げられる。
【0014】
これらアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基が有していても良い置換基としては、本発明に係る反応に支障を来さない置換基であればどのような置換基でも良いが、例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、t−ブトキシ基等のアルコキシ基、例えば、フェノキシ基、トリルオキシ基、キシリルオキシ基、ナフチルオキシ基、メチルナフチルオキシ基のアリールオキシ基、例えば、塩素、臭素、フッ素、沃素等のハロゲン原子、例えば、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、メチルナフチル基等のアリール基、例えば、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、ベンゾイル基等のアシル基、アミド基、シアノ基、ニトロ基、例えば、N,N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基等の置換アミノ基、シリル基、例えば、トリメチルシリル基、トリフェニルシリル基等の置換シリル基等が挙げられる。
更にまた、R、R、Rで表される、置換基を有していてもよいシリル基の置換シリル基としては、シリル基の水素原子の1〜3個がアルキル基、アリール基等に置き換わったものが挙げられ、中でもトリ置換体が好ましく、より具体的には、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、トリフェニルシリル基等が挙げられる。
【0015】
上記一般式[4]及び[4a]において、Rで表されるアルキル基としては、例えば、炭素数1〜6、好ましくは1〜4の直鎖状又は分枝状の低級アルキル基が挙げられ、より具体的には、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、第二級ブチル基、第三級ブチル基等が挙げられる。また、アラルキル基としては、例えば、ベンジル基、フェネチル基等が挙げられ、アルケニル基としては、例えば、ビニル基、アリル基等が挙げられる。
【0016】
上記一般式[2a]、[3a]及び[4a]におけるラクトン環のXは炭素原子、又はO、N、S、Siなどのヘテロ原子を表すが、Xがへテロ原子である場合、該ヘテロ原子はラクトン環のどの位置にあっても良い。また、nは1以上の整数を表すが、好ましくはnは2以上の整数であり、より好ましくはnは2〜16の整数である。
該ラクトン環は置換基を有していても良いが、置換基としては本発明に係る反応に支障を来さない置換基であればどのような置換基でも良く、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、第二級ブチル基、第三級ブチル基等のアルキル基の他、上記したアルキル基、アリール基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル基等が有していても良い置換基と同様のものが挙げられる。
【0017】
本発明の製造方法において、イノラートアニオンとエステル類とを反応させて得られる生成物を酸で処理する場合の酸としては、通常、塩酸、硫酸、硝酸等の鉱酸が用いられるが、これらに限定されるものではなく、反応により生じる(或いは一部反応後の後処理により生じる)カルボン酸のアルカリ金属塩を中和し得る酸であればどのような酸でも良い。
【0018】
また、反応後、アルキル化剤で処理する場合のアルキル化剤としては、例えば、沃化メチル、沃化エチル、沃化プロピル、沃化ブチル、臭化ベンジル、臭化アリル等のハロゲン化アルキル類や、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸等のジアルキル硫酸等が挙げられる。
なお、アルキル化剤で処理する場合、HMPA(ヘキサメチルフォスフォリックトリアミド)やDMF(ジメチルホルムアミド)等のアミド類を併用するのが好ましい。
【0019】
本発明の製造方法において用いられるイノラートアニオンは、例えば 、本発明者らが開発した、α,α−ジブロモエステルとリチウム金属とをナフタレン類又はビフェニル類の存在下に反応させる方法(例えば非特許文献12参照。)により容易に合成することが出来る。
しかしながら、本発明の製造法において用いられるイノラートアニオンは、上記方法により製造されたものに限定されるものではなく、例えば非特許文献13に記載の3,4−ジフェニルイソキサゾールをリチオ化したのち解裂させる方法、非特許文献14に記載のシリルケテンをリチオ化する方法、非特許文献15や非特許文献16に記載のα−ケトジアニオンの転位による方法、非特許文献17に記載のα−ケトジアニオンの転位による方法、非特許文献18に記載のイノールトシラートをメチルリチウムで処理する方法、非特許文献19に記載のリチウムアセチリドをリチオt−ブチルパーオキシドで酸化する方法、非特許文献20に記載のトリメチルシリルジアゾメタンをリチオ化した後に一酸化炭素を反応させる方法、或いはまた、同じく本発明者らが開発したα,α−ジブロモエステルを−78℃冷却下t−ブチルリチウムで処理し、3時間後0℃に昇温することでイノラートアニオンを簡便に合成する方法(例えば非特許文献21参照。)等、何れの方法で製造されたものであっても良い。
【0020】
本発明の製造方法において用いられるエステル類は、脂肪族、芳香族何れのエステル類でも良く、二重結合や三重結合を有するものでも良い。また、ラクトン類や置換基を有するラクトン類でも良い。
これらエステル類は、市販品があるものは市販品を用いれば良いし、市販品がない場合は、常法により適宜合成して用いればよい。
【0021】
本発明の製造方法において、エステル類に対するイノラートアニオンの当量比は1以上であればよいが、通常は1〜2当量であり、1.5当量前後が特に好ましい。
本発明に係る反応は、通常、溶媒中で行われるが、用いられる溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン(THF)やジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒が、通常、好ましく用いられる。
イノラートアニオンとエステル類との反応温度は、通常0℃以上であるが、室温で反応させるのがより好ましい。
反応時間は、反応温度その他の反応条件により自ずから異なるが、例えば、室温で反応を行った場合、通常30分〜24時間で、1時間が標準である。
本反応は、アルゴンガス、窒素ガス等の不活性ガス雰囲気で行うのが望ましい。
【0022】
反応後は、常法に従って後処理を行えばよい。即ち、要すれば、反応液に水酸化ナトリウム水溶液等を加えてpHを調整した後、ヘキサン等の無極性溶媒を加えて水で1乃至数回抽出する。次いで、水層を集め、塩酸水溶液等でpHを酸性にした後、塩化メチレン等で抽出し、抽出液を硫酸マグネシウム等の乾燥剤で乾燥する。乾燥後、濾過して乾燥剤を除き、濾液を濃縮して溶媒を溜去し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィー等により精製すればカルボキシル基を有する所望のエノールエーテルが容易に得られる。
【0023】
反応後、塩酸水溶液等でpHを酸性にする代りにアルキル化剤で処理すれば、エノールエーテルをカルボン酸のアルキルエステルとして得ることが出来る。
即ち、反応後、反応液に例えばヨウ化メチル(若しくはジメチル硫酸)とHMPA若しくはDMFを加えることによりメチルエステル(R:Me)として得ることもできるし、ヨウ化メチルの代りにヨウ化エチルを用いればエチルエステル(R:Et)が得られる。また、他のアルキル化剤を用いれば他のエステルも合成できる。アルキル化剤の例示は先に挙げたとおりである。
アルキル化剤によるエステル化の反応温度は、通常、室温で充分であり、反応時間は、反応温度その他の反応条件により自ずから異なるが、通常、数時間〜数十時間である。所定時間撹拌、反応を行った後、飽和塩化アンモニウム水溶液等を加えて反応を停止させ、適当な抽出溶媒(例えば酢酸エチル等)で生成物を抽出し、抽出液を無水硫酸ナトリウム等の乾燥剤で乾燥する。乾燥後、濾過して乾燥剤を除き、濾液を濃縮して溶媒を溜去し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィー等により精製すればエステル基を有するエノールエーテルが容易に得られる。
【0024】
本発明の製造方法によれば、生成物のエノールエーテルは何れもE体が選択的に生成する。
また、本発明の製造方法によれば、4置換のエノールエーテルが高収率で得られる。
更に、本発明の製造方法により得られるエノールエーテルはアクリル酸誘導体なので、官能基変換が容易である等の特徴がある。
【0025】
【実施例】
以下、実施例により本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
【0026】
実施例1 (E)−3−エトキシ−1−メチル−3−(p−ニトロフェニル)プロペン酸の合成
アルゴン気流下、2,2−ジブロモプロピオン酸エチルエステル(390mg,1.5mmol)を無水THF(10ml)に溶かし、−78℃に冷却して、t−ブチルリチウムのペンタン溶液(1.48M,4.05ml,6.0mmol)を5分かけて滴下した後、同温度で3時間攪拌した。反応液を0℃に昇温して、30分間攪拌し、次いで室温に昇温した。そこへ、パラニトロ安息香酸エチルエステル(195mg,1mmol)のTHF溶液を加え、室温で1時間攪拌した。反応液に水酸化ナトリウム溶液(10ml)を加えた後、ヘキサン(40ml)を加えて水で抽出した(10ml×4)。水層を集め、0.5Mの塩酸で酸性にした後、塩化メチレンで抽出した(20ml×4)。有機層を集め硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した後、濾液を減圧濃縮した。粗抽出物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)にて精製し、所望のエノールエーテル(カルボン酸)238mg(収率:95%)を得た。
黄色結晶、Mp 191-192℃; H NMR (CDCl) δ8.21 (d, J=8.7Hz, 4H, Ph-H), 7.34 (d, J=8.7Hz, 4H, Ph-H), 3.52 (q, J=7.1Hz, 2H,OCHCH), 1.96 (s, 3H,CH), 1.19 (t, J=7.1Hz, 3H, OCHCH); 13C NMR (CDCl) δ173.4, 162.7, 147.8, 141.4, 129.7, 123, 110.2, 65.6, 15.3, 12.4; IR (film) 2994, 2576, 1663, 1616, 1587, 1028, 1347, 1278, 1147, 867, 764, 704 cm−1;元素分析(Calcd for C12H13NO): C, 57.37; H, 5.22; N, 5.58. Found: C, 57.32; H, 5.24; N, 5.54.
【0027】
実施例2〜9 各種エノールエーテル(カルボン酸)の合成
【化15】
Figure 0004060718
エステルとして表1に記載の各化合物を使用し、実施例1と同様にして、反応及び後処理を行ない、それぞれ対応するエノールエーテル(カルボン酸)を得た。 結果を実施例1の結果と併せて表1に示す。
【0028】
【表1】
Figure 0004060718
【0029】
また、得られたエノールエーテル(カルボン酸)の物性、恒数、各種スペクトルデータ等を以下にまとめて示す。
【0030】
(2)(E)−3−エトキシ−1−メチル−3−フェニルプロペン酸
Mp 97-98℃; H NMR (CDCl) δ7.35-7.20 (m, 5H, Ph-H), 3.54 (q, J=7.1Hz,2H, OCHCH), 1.95 (s, 3H, CH), 1.16 (t, J=7.1Hz, 3H, OCHCH); 13C NMR(CDCl) δ173.7, 165.2, 134.6, 128.8, 128.7, 127.9, 108.2, 65.0, 15.3, 12.5; IR (film) 2980, 2574, 1652, 1589, 1442, 1293, 1129, 766, 697 cm−1; 元素分析(Calcd for C12H14O): C, 69.88; H, 6.84. Found: C, 69.85; H, 6.92.
【0031】
(3)(E)−3−エトキシ−1−メチル−3−(p−メチルフェニル)プロペン酸
Mp 149-150℃; H NMR (CDCl) δ7.16-7.10 (m, 4H, Ph-H), 3.55 (q, J=7.1Hz, 2H, OCHCH), 2.36 (s, 3H, Ph-CH), 1.95 (s, 3H, CH), 1.16 (t, J=7.1Hz,3H, OCHCH); 13C NMR (CDCl) δ173.9, 165.4, 138.7, 131.6, 128.7, 128.6, 108.1, 64.9, 21.5, 15.3, 12.6; IR (film) 3651, 2710, 2348, 1653, 1595, 1434, 1297, 1133, 856, 821 cm−1; 元素分析(Calcd for C13H16O): C, 70.89; H,7.32. Found: C, 71.07; H, 7.35.
【0032】
(4)(E)−3−エトキシ−3−(p−メトキシフェニル)−1−メチルプロペン酸
Mp 169-170℃; H NMR (CDCl) δ7.17 (d, J=8.3Hz, 4H, Ph-H), 6.87 (d, J=8.3Hz, 4H, Ph-H), 3.83 (s, 3H, Ph-OCH), 3.57 (q, J=7.1Hz, 2H, OCHCH),1.96 (s, 3H, CH), 1.17 (t, J=7.1Hz, 3H, OCHCH); 13C NMR (CDCl) δ173.5, 165.1, 159.9, 130.2, 126.7, 113.4, 108.1, 64.9, 55.2, 15.4, 12.8; IR (film) 2961, 2673, 2578, 1679, 1648, 1596, 1510, 1444, 1295, 1246, 1111,1035, 857 cm−1; 元素分析(Calcd for C13H16O):C, 66.09; H, 6.83. Found: C, 65.97; H, 6.88.
【0033】
(5)(E)−3−エトキシ−3−(p−クロロフェニル)−1−メチルプロペン酸
Mp 136-138℃; H NMR (CDCl) δ7.33 (d, J=8.3Hz, 4H, Ph-H), 7.17 (d, J=8.3Hz, 4H, Ph-H), 3.54 (q, J=7.1Hz, 2H, OCHCH), 1.95 (s, 3H, CH), 1.17 (t, J=7.1Hz, 3H, OCHCH); 13C NMR (CDCl) δ173.5, 164.0, 134.8, 133.0, 130.0, 128.3, 108.9, 65.2, 15.3, 12.5; IR (film) 2979, 2690, 2574, 1656, 1611, 1589, 1489, 1434, 1305, 1139, 858, 826 cm−1; 元素分析(Calcd for C12H13ClO):C, 59.88; H, 5.44. Found: C, 59.91; H, 5.44.
【0034】
(6)(E)−3−エトキシ−1−メチル−5−フェニル−2−ペンテン酸
Mp 108-110℃; H NMR (CDCl) δ7.30-7.18 (m, 5H, Ph-H), 4.01 (q, J=7.1Hz, 2H, OCHCH), 3.11 (t, J=7.9Hz 2H, Ph-CHCH), 2.84 (t, J=7.9 Hz, 2H,Ph-CHCH), 1.88 (s, 3H, CH), 1.33 (t, J=7.1Hz, 3H, OCHCH); 13C NMR (CDCl) δ174.7, 169.5, 141.2, 128.4, 128.3, 126.1, 106.4, 63.2, 34.6, 30.8, 15.5, 11.9; IR (film) 2985, 2560, 1670, 1596, 1451, 1302, 1241, 1147, 1116, 1066, 752 cm−1; 元素分析(Calcd for C14H18O):C, 71.77; H, 7.74. Found: C, 71.77; H, 7.78.
【0035】
(7)(E)−3−エトキシ−1−メチル−5−フェニル−2,4−ペンタジエン酸
Mp 114-115℃; H NMR (CDCl) δ7.82 (d, J=15.4Hz, 2H, Ph-CH=CH), 7.53-7.25 (m, 5H, Ph-H), 7.05 (d, J=15.4Hz, 2H, Ph-CH=CH), 3.93 (q, J=7.1Hz,2H, OCHCH), 2.05 (s, 3H, CH), 1.42 (t, J=7.1Hz, 3H, COOCHCH); 13C NMR (CDCl) δ174.5, 164.2, 136.4, 134.7, 128.6, 128.6, 127.4, 121.9, 115.4, 68.3, 15.6, 13.4; IR (film) 2974, 2610, 1670, 1617, 1578, 1567, 1449, 1289, 1140, 1067, 1030, 973, 696 cm−1; 元素分析(Calcd for C14H16O):C, 72.39; H, 6.94. Found: C, 72.28; H, 6.96.
【0036】
(8)(E)−3−エトキシ−1−メチル−3−フェニルエチニル−2−プロペン酸
Mp 114-115℃; H NMR (CDCl) δ7. 51-7.24 (m, 5H, Ph-H), 4.30 (q, J=7.2Hz, 2H, OCHCH), 1.96 (s, 3H, CH), 1.37 (t, J=7.2Hz, 3H, OCHCH); 13C NMR (CDCl) δ172.7, 146.6, 131.7, 129.3, 129.2, 128.5, 128.4,121.8, 113.4, 100.2, 81.7, 65.5, 15.3, 12.1; IR (film) 2954, 2205, 1668, 1645, 1571, 1442, 1424, 1321, 947, 763 cm−1
【0037】
(9)(E)−3−エトキシ−1−メチル−2−プロペン酸
Mp 108-109℃; H NMR (CDCl) δ7. 41 (s, 1H, C=CH) 3.99 (q, J=7.2Hz, 2H, OCHCH), 1.66 (s, 3H, CH), 1.27 (t, J=7.2Hz, 3H, OCHCH); 13C NMR (CDCl) δ74.6, 159.1, 105.1, 10.1, 15.4, 8.8; IR (film) 2988, 2685, 2577, 1666, 1439, 1319, 1219, 1158, 900 cm−1;元素分析(Calcd for CH10O):C, 55.37; H, 7.74. Found: C, 55.31; H, 7.69.
【0038】
実施例10(E)−3−エトキシ−1−メチル−5−フェニル−2,4−ペンタジエン酸メチルエステルの合成
アルゴン気流下、2,2−ジブロモプロピオン酸エチルエステル(390mg,1.5mmol)を無水THF(10ml)に溶解して−78℃に冷却し、これにt−ブチルリチウムのペンタン溶液(1.48M,4.05mL,6.0mmol)を5分かけて滴下した後、同温度で3時間撹拌した。反応液を0℃に昇温して30分間撹拌し、次いで室温まで昇温した。そこへtrans−けい皮酸エチルエステル(176mg,1.0mmol)のTHF(2ml)溶液を加え、室温で1時間撹拌した後、ヨウ化メチル(0.94ml,15mmol)とHMPA(2.6ml,15mmol)を室温で加え、更に同温度で18時間撹拌を続けた。飽和塩化アンモニウム水溶液(10ml)を加えて反応を停止し、酢酸エチル(10ml×3)で抽出し、集めた有機層を水(20ml×3)、飽和炭酸水素ナトリウム(20ml)、飽和食塩水(20ml)で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧濃縮し、得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=19:1)で精製することにより所望のメチルエステル209mg(収率:85%)を得た。
H NMR (CDCl) δ7.80(d, J=16.2Hz, 2H, Ph-CH=CH), 7.53-7.25 (m, 5H, Ph-H), 7.00 (d, J=16.2Hz, 2H, Ph-CH=CH), 3.90 (q, J=7.1Hz, 2H, OCHCH),3.79 (s, 3H, COOCH), 2.02 (s, 3H, C=CCH), 1.41 (t, J=7.1Hz, 3H, OCHCH); 13C NMR (CDCl) δ169.0, 162.1, 136.5, 133.6, 128.5, 128.3, 127.2, 121.9, 116.3, 68.1, 51.6, 15.5, 13.4; IR (film) 2977, 1705, 1620, 1584, 1448, 1280, 1116, 1069, 769 cm−1
【0039】
実施例11(E)−2−(2−テトラヒドロピラニリデン)プロピオン酸メチルエステルの合成
2,2−ジブロモプロピオン酸フェニルエステル(462mg,1.5mmol)を無水THF(10mL)に溶解して−78℃に冷却し、これに、t−ブチルリチウムのペンタン溶液(1.35M,4.44mL,6.0mmol)を5分以上かけてゆっくりと滴下した後、同温度で3時間撹拌した。反応液を0℃に昇温して更に30分間撹拌し、次いで室温まで昇温した。そこへδ−バレロラクトン(100mg,1.0mmol)のTHF(2mL)溶液を室温で加え、30分間撹拌した後、ヨウ化メチル(0.94ml,15mmol)とHMPA(2.6mL、15mmol)を加え、室温で18時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(5mL)を加えて反応を停止し、酢酸エチル(20mL×4)で抽出し、抽出液を水(20mL×5)、飽和チオ硫酸ナトリウム(5ml)、飽和炭酸水素ナトリウム(10mL)及び飽和食塩水(10mL)で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧濃縮し、得られた茶褐色油状物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=19:1)で精製することにより所望のエステル35.2mg(収率:20%)を得た。
H NMR (CDCl) δ4.08(t, J=6Hz, 2H, OCHCH), 3.69 (s, 3H, COOCH), 2.98 (t, J=6Hz, 2H, C=CCHCH), 1.82-1.69 (m, 4H, CHCHCHCH), 1.79 (s, 3H, C=CCH); 13C NMR (CDCl) δ169.9, 165.9, 104.3, 67.5, 51, 25.4, 23.6,19.5, 11.3 ; MS(m/z):170(M)
【0040】
【発明の効果】
本発明は、エステルのオレフィン化による新規なエノールエーテルの合成法を提供するものであり、本発明の方法は、従来の方法と比べて、
1)簡便である、
2)試薬が安価である、
3)4置換体を高収率で合成できる、
4)立体選択性が極めて高い(E体が選択的に生成する)、
5)生成物がアクリル酸誘導体でもあるために、官能基変換が容易である、
等の点で優れており、本発明は斯業に貢献するところ極めて大なる発明である。

Claims (10)

  1. イノラートアニオンとエステル類とを反応させることを特徴とするエノールエーテル類の製造方法。
  2. イノラートアニオンとエステル類とを室温で反応させる請求項1に記載の製造方法。
  3. イノラートアニオンとエステル類とを反応させて得られる生成物を酸で処理するか、又はアルキル化剤で処理する請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. イノラートアニオンが下記一般式[1]
    Figure 0004060718
    (式中、Rは、水素原子、置換基を有していても良いアルキル基、置換基を有していても良いアルケニル基、置換基を有していても良いアルキニル基、置換基を有していても良いアリール基、置換基を有していても良いアラルキル基、又は置換基を有していても良いシリル基を表す。)
    で示される化合物である請求項1〜3の何れかに記載の製造方法。
  5. エステル類が下記一般式[2]
    Figure 0004060718
    (式中、Rは、水素原子、置換基を有していても良いアルキル基、置換基を有していても良いアルケニル基、置換基を有していても良いアルキニル基、置換基を有していても良いアリール基、置換基を有していても良いアラルキル基、又は置換基を有していても良いシリル基を表し、Rは、置換基を有していても良いアルキル基、置換基を有していても良いアルケニル基、置換基を有していても良いアルキニル基、置換基を有していても良いアリール基、置換基を有していても良いアラルキル基、又は置換基を有していても良いシリル基を表す。)
    で示される化合物である、請求項1〜4の何れかに記載の製造方法。
  6. エステル類が下記一般式[2a]
    Figure 0004060718
    (式中、Xは炭素原子、又はO、N、S、Siなどのヘテロ原子を表し、Xがへテロ原子の場合、該ヘテロ原子はラクトン環のどの位置にあっても良く、nは1以上の整数を表す。)
    で示されるラクトン又は置換基を有する該ラクトンである、請求項1〜4の何れかに記載の製造方法。
  7. エノールエーテル類が下記一般式[3]
    Figure 0004060718
    (式中、Rは、水素原子、置換基を有していても良いアルキル基、置換基を有していても良いアルケニル基、置換基を有していても良いアルキニル基、置換基を有していても良いアリール基、置換基を有していても良いアラルキル基、又は置換基を有していても良いシリル基を表し、Rは、水素原子、置換基を有していても良いアルキル基、置換基を有していても良いアルケニル基、置換基を有していても良いアルキニル基、置換基を有していても良いアリール基、置換基を有していても良いアラルキル基、又は置換基を有していても良いシリル基を表し、Rは、置換基を有していても良いアルキル基、置換基を有していても良いアルケニル基、置換基を有していても良いアルキニル基、置換基を有していても良いアリール基、置換基を有していても良いアラルキル基、又は置換基を有していても良いシリル基を表す。)
    で示される化合物である請求項3〜5の何れかに記載の製造方法。
  8. エノールエーテル類が下記一般式[3a]
    Figure 0004060718
    (式中、Rは、水素原子、置換基を有していても良いアルキル基、置換基を有していても良いアルケニル基、置換基を有していても良いアルキニル基、置換基を有していても良いアリール基、置換基を有していても良いアラルキル基、又は置換基を有していても良いシリル基を表し、Xは炭素原子、又はO、N、S、Siなどのヘテロ原子を表し、Xがへテロ原子の場合、該ヘテロ原子はラクトン環のどの位置にあっても良く、nは1以上の整数を表す。)
    で示される化合物である請求項3,4又は6の何れかに記載の製造方法。
  9. エノールエーテル類が下記一般式[4]
    Figure 0004060718
    (式中、Rは、水素原子、置換基を有していても良いアルキル基、置換基を有していても良いアルケニル基、置換基を有していても良いアルキニル基、置換基を有していても良いアリール基、置換基を有していても良いアラルキル基、又は置換基を有していても良いシリル基を表し、Rは、水素原子、置換基を有していても良いアルキル基、置換基を有していても良いアルケニル基、置換基を有していても良いアルキニル基、置換基を有していても良いアリール基、置換基を有していても良いアラルキル基、又は置換基を有していても良いシリル基を表し、Rは、置換基を有していても良いアルキル基、置換基を有していても良いアルケニル基、置換基を有していても良いアルキニル基、置換基を有していても良いアリール基、置換基を有していても良いアラルキル基、又は置換基を有していても良いシリル基を表し、Rはアルキル基、アラルキル基又はアルケニル基を表す。)
    で示される化合物である請求項3〜5の何れかに記載の製造方法。
  10. エノールエーテル類が下記一般式[4a]
    Figure 0004060718
    (式中、Rは、水素原子、置換基を有していても良いアルキル基、置換基を有していても良いアルケニル基、置換基を有していても良いアルキニル基、置換基を有していても良いアリール基、置換基を有していても良いアラルキル基、又は置換基を有していても良いシリル基を表し、Rはアルキル基、アラルキル基又はアルケニル基を表し、Xは炭素原子、又はO、N、S、Siなどのヘテロ原子を表し、Xがへテロ原子の場合、該ヘテロ原子はラクトン環のどの位置にあっても良く、nは1以上の整数を表す。)
    で示される化合物である請求項3,4又は6の何れかに記載の製造方法。
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