JPH0365269A - 塗膜形成方法 - Google Patents

塗膜形成方法

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JPH0365269A
JPH0365269A JP1201451A JP20145189A JPH0365269A JP H0365269 A JPH0365269 A JP H0365269A JP 1201451 A JP1201451 A JP 1201451A JP 20145189 A JP20145189 A JP 20145189A JP H0365269 A JPH0365269 A JP H0365269A
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丸山 久夫
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永原 晋
Youichi Kawamorita
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は表面平滑な塗膜の形成方法に関する。
【従来の技術〕
塗料吐出用の微小開口部から吐出される塗料を実質的に
霧化させずに筋状に連続して飛翔させで塗布する塗膜形
成方法が提案されているが、この塗膜形成方法において
は、塗膜にゆず肌、泡、ピンホール等の欠陥を生ずるこ
とがあり、特に顔料分散系の塗膜の場合には色分れ、光
沢ムラ、浮き、ヘコミや表面の粗面化等の表面欠陥を生
じることもある。
従来公知の塗膜形成方法においては、かかる表面欠陥を
防止したり、塗膜に表面平滑性を付与するために、一般
に、アニオン系、カチオン系、ノニオン系界面活性剤、
フッ素化ポリオレフィン、ポリビニルブチラール、ポリ
アクリレート、シリコーンオイル等の添加剤を塗料中に
少量添加する事が知られている。これらの添加剤は塗布
後、塗膜表面あるいはその近傍に移行し、塗膜の不均一
な指触乾燥等を防止したり、表面欠陥を防止したり、表
面平滑性を付与したりする。しかしながらこれらの添加
剤のほとんどは、高分子量、高沸点であるため不揮発性
あるいは極めて揮発性が悪く、塗膜の指触乾燥、さらに
は、加熱乾燥後も塗膜中に残留し易く、添加剤の種類や
添加量によっては添加剤本来の目的を損うばかりでなく
、塗膜の光沢がなくなったり、表面の粗面化が生じる等
の弊害を生じることもある。
前記のような、塗料吐出用の微小開口部から吐出される
塗料を実質的に霧化させずに筋状に連続して飛翔させて
塗布する塗膜形成方法においては、塗料は実質的に霧化
せず、筋状に飛翔し、塗料が専有する空間体積の割合が
高く、塗料上空気との接触が少ないために、塗料中の揮
発成分の揮発等に起因する塗料の流動性の低下、粘度の
上昇等の塗料の変性がないので、添加剤はより表面近傍
に移行しやすい、さらに被塗布物が円筒形などの場合に
は、塗膜形成に際して被塗布物を回転させる為に塗膜中
の添加剤は遠心力により、より塗膜の表面近傍に移行し
易くなる。従って、この場合には添加剤の添加による上
記の弊害が更に大きくなる。
塗膜の精密性がさらに要求される電子写真感光体におい
ても、導電層、下引き層、感光層、保護層などの塗膜形
成に際しては、前記の表面欠陥が大面積にわたって発生
しないことが必要とされる。そのため、電子写真感光体
の塗膜形成においても、塗料中に前記の添加剤を添加す
ることがある。添加剤のはヒんどは電気絶縁性が高く、
その上、塗膜の表面あるいは、表面近傍に移行する。
電子写真感光体は光により発生したキャリアーが感光層
を移動する事によって画像形成を行うものであり、導電
層、下引き層、感光層、保護層中またはその表面近傍に
電気絶縁性の高いものや電気的トラップ等、電荷の移動
を妨げるものが存在する場合には残留電位の上昇や耐久
時の残留電位の上昇、画像カブリ等、電子写真特性を悪
化させる要因となる。そのため、添加剤の種類、使用量
の点で著しい制約があった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、塗膜の面状態、均一性に優れ、塗膜欠陥のな
い塗膜形成方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 前記の目的は、塗料吐出用の微小開口部から吐出される
塗料を実質的に霧化させずに筋状に連続して飛翔させて
塗布する塗膜形成方法において、塗料中に揮発性のレベ
リング剤を含有させることによって達成される。
かかる塗膜形成方法においては、微小開口部より吐出さ
れた塗料が専有する空間体積の割合は95%〜100%
程度となり、塗料中の揮発成分の揮発が少なく、塗料の
変性がない。そのため塗布直後の塗膜は、塗料とほとん
ど変りのない流動性、粘性を呈しており、かつ十分湿潤
しており、塗膜がセツティングするまでの指触乾燥の間
に塗膜中の添加剤は十分に塗膜表面に移行し、特に被塗
布物が塗膜形成時に回転している場合には極めて顕著で
あり、塗膜のセツティング、さらには加熱乾燥後も塗膜
表面、あるいはその近傍に残留していることがほとんど
である。前記の添加剤の本来の目的は塗膜の形成過程、
特にセツティングまでの過程において塗膜の表面欠陥を
防止することが主たるものであるから、塗膜のセツティ
ング、加熱乾燥後も、塗膜中に残留することはあまり好
ましくない。特に電子写真感光体においては、残留電位
の上昇等、電子写真特性の面から、極めて好ましくない
そこで本発明では、塗料吐出用の微小開口部から吐出さ
れる塗料を実質的に霧化させずに筋状に連続して飛翔さ
せて塗布する塗膜形成方法において、塗料添加剤として
揮発性のL/ベリング剤を用いることにより、塗膜の表
面欠陥を防止し、かつ、加熱乾燥後の塗膜中の塗料添加
剤の残留を防止するものである。
本発明において使用できる揮発性のレベリング剤として
は、例えば沸点が300℃以下のレベリング剤が挙げら
れる。これらの中でも分子量1000以下、特に分子量
600以下のシロキサン構造を有する揮発性シリコーン
オイルが好ましい。このような揮発性シリコーンオイル
としては、例えば次の一般式で表わされるものがある: 一般式(I) または 一般式(I+) (式中、R5−R1゜はメチル、エチルなどのアルキル
基、フェニルなどのアリール基またはメトキシ、エトキ
シなどのアルコキシ基を示し、他の置換基やハロゲン原
子などで置換されていてもく、m、nは正の整数である
) これらの中でもR,−R,。がメチル、エチル、メトキ
シ、エトキシから選ばれた基であって、mが2〜4の整
数、nが4〜6の整数であるシリコーンオイルが好まし
い。このような揮発性シリコーンオイルの具体的構造式
を以下に例示する。
なお、レベリング剤の効果は分子量が大きいほど全体的
な作用効果が強く現れるが、それに比例して揮発性も小
さくなっていく。
この点で同−分子量でも揮発性が大きい一般式(n)で
示したような環状シリコーンオイルは有利である。また
、分子量が小さいものでも添加量を多くすることで、十
分な添加剤効果を得るものである。
揮発性レベリング剤の使用方法としては、通常のレベリ
ング剤の如(塗料調合時でもあるいは塗料調製後の後添
加においても効果に変化なしで使用でき、添加量に関し
ては塗膜の表面欠陥防止、表面平滑性に対し、必要量の
添加が可能である。
尚、本発明の塗膜形成方法においては、レベリング剤と
して従来公知の非揮発性レベリング剤を併用することも
できる。その併用する量は塗膜の用途によって異なり、
レベリング剤の残留があまり問題にならない用途では相
対的に多くてもよいが、電子写真感光体の用途では相対
的に少ない、あるいは併用しないことが望ましい。
このような本発明の塗膜形成方法はいろいろな分野に適
用することができるが、なかでも、電子写真感光体にお
ける導電層、下引き層、感光層、保護Mなどの塗布に対
しても極めて有効である。
電子写真感光体用塗料としては、導電層用塗料、下引き
要用塗料、電荷発生層用塗料、電荷輸送層用塗料などの
感光層用塗料、保護層用塗料などが挙げられる。これら
の中でも導電層用塗料や電荷発生層用塗料などの顔料分
散系塗料に対して本発明の塗膜形成方法は特に適してい
る。
塗布により形成された塗膜は溶剤を除去するために、指
触乾燥、加熱乾燥処理がなされる。
一般的に有機光導電材による電子写真感光体は、有機高
分子、有機顔料、有機染料を使用しており耐熱性に優れ
ているわけではなく、高温長時間の乾燥は熱劣化を生じ
、電子写真特性を悪化させる。そのため、通常は強くと
も200℃1時間前後の加熱乾燥条件以内で行なわれる
事が多く、通常添加剤として使用される高分子シリコー
ンオイルが留去される事はないのに対し本発明において
は、多量に使用した場合でも、完全に留去されるか、少
なくともほとんどが留去され、いずれにしろ、電子写真
特性を悪化させる事はない。
電子写真感光体用塗料に対するレベリング剤の添加量は
電子写真感光体塗膜形成材料に対して、0.05〜3w
t%、特に0.1〜1wt%の範囲が好ましい。
本発明における電子写真感光体用塗料を加熱乾燥させる
条件としては、200℃以下、1時間以内、特には50
℃〜150℃、5分〜1時間の範囲が好ましい。
次ぎに、本発明の塗膜形成方法を用いて製造できる電子
写真感光体について説明する。
導電性支持体としてはアルミニウム、しんちゅう、ステ
ンレス等を円筒や箔に形成したものや、紙、プラスチッ
ク等にアルミニウム、酸化スズ、酸化アンチモン、酸化
インジウム等を蒸着又はラミネートしたものが用いられ
る。
また、導電性支持体の傷、欠陥をカバーするために、あ
るいは支持体からの注入を阻止するために、導電性支持
体のうえに導電層を設けることがある。この導電層は、
アルミニウム、銀、金、ニッケル、銅等の金属粉、カー
ボンブラック粉体、酸化スズ、酸化アンチモン、酸化イ
ンジウム等の導電性物質をフェノール樹脂、ウレタン樹
脂、エポキシ樹脂、アルキッド樹脂等の樹脂を適当な溶
剤と共に分散させた導電層用塗料を塗布し、加熱乾燥す
ることにより形成することができる。導電層の膜厚は1
0〜50μm、特に15〜40μmの範囲が好ましい。
上記のような導電性支持体あるいは導電層と感光層との
間にバリヤー機能と接着機能を有する下引き層を形成す
ることができる。
下引き層は、カゼイン、ポリビニルアルコール、ニトロ
セルロース、エチレン−アクリル酸コポリマー、ポリア
ミド(ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、共
重合ナイロン、アルコキシメチル化ナイロン等)、ポリ
ウレタン等を適当な溶剤に溶解させた下引き要用塗料を
塗布し、加熱乾燥することにより形成することができる
。下引き層の膜厚は0.1〜5μm、特に0.5〜3μ
mの範囲が好ましい。
なお、下引き層はその機能を発揮するためには10’Ω
Cm以上であることが望ましい。
感光層は感光層用途量を塗布し、加熱乾燥することによ
り形成することができる。また 感光層は電荷発生層と
電荷輸送層の積層型であっても、単一層型であってもよ
い。
積層型の場合には、電荷発生層は、スーダンレッド、グ
イアンプル−、ジェナスグリーンB等のアゾ顔料、アル
ゴールイエロー、ピレンキノン、インダンスレンブリリ
アント、バイオレットRRP等のキノン顔料、キノシア
ニン顔料、ペリレン顔料、インジゴ、チオインジゴ等の
インジゴ顔料、インドファーストオレンジトナー等のビ
スベンゾイミダゾール顔料、銅フタロシアニン等のフタ
ロシアニン顔料、キナクリドン顔料等の電荷発生物質を
ポリカーボネート、ポリエステル、ポリスチレン、ポリ
ビニルブチラール、ポリアミド、アクリル、ボリアリレ
ート、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、ポリ
アクリル酸エステル、セルロースエステル類等の結着剤
樹脂に適当な溶剤と共に分散させて調製した電荷発生層
用塗料を塗布し、加熱乾燥することにより形成すること
ができる。電荷発生層の膜厚は0.01〜14m。
特に0.05〜0.5μmの範囲が好ましい。
電荷輸送層は、ヒドラゾン化合物、ピラゾリン化合物、
スチリル化合物、カルバゾール化合物、トリアリールア
ミン化合物などの電荷輸送物質を、ポリカーボネート、
ポリメタクリル酸エステル、ポリアミド、ボリアリレー
ト、ポリスチレン、ポリエステル、ポリサルホン、スチ
レン−アクリロニトリルコポリマー、スチレン−メタク
リル酸メチルコポリマー等の結着剤樹脂に適当な溶剤と
共に溶解させて調製した電荷輸送層用塗料を塗布し、加
熱乾燥することにより形成することができる。電荷輸送
層の膜厚は5〜30μm、特に10〜20μmの範囲が
好ましい。
また、感光層が単一層型の場合には、電荷発生物質と電
荷輸送物質とを前記のような結着剤樹脂に適当な溶剤と
共に含有させて調製した単一感光層用塗料を塗布し、加
熱乾燥することにより形成することができる。
また、色素、顔料、有機電荷輸送物質などは一般に紫外
線、オゾン、オイル等による汚れ、金属切粉等に弱いの
で、必要に応じて保護N(絶縁層)を形成する。保護層
は、その上に静電潜像を形成するために表面抵抗率は1
0目Ω以上とすることが望ましい。
保護層は、ポリビニルブチラール、ポリエステル、ポリ
カーボネート、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ナイロ
ン、ポリイミド、ボリアリレート、ポリウレタン、スチ
レン−ブタジェンコポリマー、スチレン−アクリル酸コ
ポリマー、スチレン−アクリロニトリルコポリマーなど
の樹脂を適宜の溶剤に溶解した保護層用塗料を感光層表
面に塗布し、加熱乾燥することにより形成することがで
きる。膜厚は0.05〜20iJ、mの範囲で適宜に定
めるものとし、紫外線吸収剤などを含ませてもよい。
表面保護層に、又は表面保護層を有しない感光体では感
光層表面に潤滑性を出すためのPTFE、PFA、PV
DFなどノフッ素樹脂粉、Mo5s、 WSs 、 B
Nなどの固体潤滑剤、あるいは被覆強度を出すためのA
ltos、Ti0g、 SiO□などを分散させること
もできる。まお、導電層や電荷発生層に揮発性レベリン
グ剤を用いない場合にはこれらの層は蒸着により形成し
てもよい。
電子写真感光体用塗料中に用いることのできる溶剤とし
ては、メタノール、エタノール、イソプロパノールなど
のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、シク
ロヘキサノンなどのケトン類、N、N−ジメチルホルム
アミド、N、N−ジメヂルアセトアミドなどのアミド類
、ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールモノメ
チルニーエルなどのエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチ
ルなどのエステル類、クロロホルム、塩化メチレン、ジ
クロルエチレン、四塩化炭素、トリクロルエチレンなど
の脂肪族ハロゲン化炭化水素類あるいはベンゼン、トル
エン、キシレン、リグロイン、モノクロルベンゼン、ジ
クロルベンゼンなどの芳香族類などを用いるここができ
る。
電子写真感光体用塗料の塗布は、その−層又ははそれ以
上を本発明の塗膜形成方法によって形成し、他の層は浸
漬コーティング法、スプレーコーティング法、スピンナ
ーコーティング法、ビードコーティング法、マイヤーバ
ーコーティング法、ブレードコーティング法、ローラー
コーティング法、カーテンコーティング法などのコーテ
ィング法を用いて行なうことができる。なお、必要に応
じて、塗布された塗料を室温において指触乾燥した後に
加熱乾燥してもよい。
本発明による塗膜形成方法を用い、電子写真感光体のよ
うな円筒状基体表面に塗膜を形成するための塗布装置の
具体例を第1図に示す。
第1図(a)において、1は円筒状基体であり、これは
円筒状基体の保持を兼用する回転軸2に固定される。又
、回転軸2は回転モーター3により所定の回転速度で回
転される。一方、ビーム状の塗布液4を吐出するための
ガン5は、横送り機構の架台6に乗せられており、円筒
状基体1の回転軸方向と平行に移動する。また、ガン5
は、導出管7及びフィルター8を軽動してタンク9に接
続されている。エアーバイブ10で導入された圧縮エア
ーにより、ゲージ11で定めた圧力にタンク9内の塗料
は加圧され、フィルター8および導出管7を経由してガ
ン5の先端のノズルチップ(第1図(b)参照)から吐
出される。
この装置を用いて実際に塗布する場合、ガンの横送り機
構のスイッチとガン・ニードルのエアースイッチをセッ
トし、円筒状基体1の所定位置からビーム4を吐出する
。同時に回転モーター3のスイッチも入れ、円筒状基体
保持の回転軸2を回転させる。第1図(b)に示したよ
うに、ガン5の先端に設けられたノズルチップ12から
吐出したビーム状の塗布液4は、円筒状基体1上にネジ
を切ったようなパターン13で糸巻き状(らせん状)に
付着し、レベリングすることにより塗膜14が底膜され
る。レベリングによる塗膜の生成工程は第2図に示すと
おりである。すなわち、円筒状基体1上に付着した糸巻
き状塗料は、塗料の衝突エネルギーおよび塗料と被塗布
物との界面張力の為、徐々に幅広く拡がっていき、隣接
する塗料がたがいに接触し被塗布物の塗布面をすきまな
くおおう(第2図(a))。そして、塗料の拡散性なら
びに塗料と被塗布物との界面張力により適切な時間経過
後、ピッチに応じて生じていた当初の塗布膜凹凸がレベ
リングされて、平滑な面として成膜される(第2図(b
))、なお、糸巻き状に付着する塗料は、塗料の端部ど
うじが重なり合うように付着してもよい。更に、塗料の
溶剤蒸気を制御する為にフードを併用すれば表面をより
平滑にすることも可能である。
ビームにより形成する糸巻きのラインのピッチは、回転
速度とガンの送り速度によって決まる。
又、単位面積上の塗布液の量は吐出量が一定であればガ
ンの送り速度によって決まる。
ΔVu:単位面積当りの吐出量(ec/分・cm’)P
  :吐出圧(kgf/e+++”)r  :吐出口径
(cm) d  ニオリフイスのベアリング長(am)V  :送
り速度(cm/分) また、ビームのピッチ巾に関しては、次の関係がある。
■ Pwcx″ Ro PW:ビームピッチ巾(cm) Ro :円筒状基体回転数(rpm) 上記の塗布装置で用いる塗料吐出口の具体例としては標
準的には第3図(a)に示すような単一吐出口を有する
ノズルチップであるが、塗布速度を早める為に多数の、
例えば第3図(b)に示すような3つの吐出口を有する
ノズルチップの形態をとってもよい。
実施例1 表面にアルミナ処理した酸化チタン110部(重量部、
以下同様)、表面にsb、o、処理した酸化チタン11
0部、フェノール樹脂100部(固形分として)、メタ
ノール68部、メチルセロソルブ68部及び環状シリコ
ーンオイル(オクタメチルシクロテトラシロキサン) 
0.32部を、ガラスピーズを加えたサンドミルで2時
間分散し、導電性塗料を得た。この塗料をメタノールと
メチルセロソルブで希釈して粘度30cpの塗料を調製
した。
第1図(a)の塗布装置を用い、口径200μmの1個
の吐出口を中央に有するノズルチップを用いて吐出圧0
.5kgf/cm2で塗料を加圧し、吐出速度2、4m
/see、毎分4.6ccの条件で塗料を霧化させずに
筋状で、直径80us、長さ360間のアルミシリンダ
ーの表面の長手方向10ma+から350mmの幅に吐
出した。塗布装置の条件はシリンダーの回転速度120
ppm、吐出口の横送り速度400m+a/分、吐出ロ
ヒアルミシリンダー表面との距離の10mmであった。
塗布後140℃で30分間加熱硬化し、平均膜厚20μ
mの導電層を得た。
冷却後この導電層の上に、第1図(a)の塗布装置を用
いて、共重合体ナイロン樹脂2部及びアルコキシメチル
化ナイロン樹脂8部をメタノール60部とブタノール4
0部との混合液に溶解し、この溶液にさらにメタノール
及びブタノールを加えて粘度4cpに調製した塗料を口
径100μmの1個の吐出口を中央に有するノズルチッ
プを用いて吐出圧0.3kgf/c−で塗料を加圧し、
吐出速度4、2m/sec、毎分2ccの条件で塗料を
霧化せずに筋状でシリンダーの長手方向10mmから3
50間の幅に吐出した。塗布装置の条件はシリンダーの
回転速度150rpmH吐出口の横送り速度210mm
Z分、吐出口とシリンダー表面との距離10mmであっ
た・ 塗布後100℃で10分間乾燥し平均膜厚1.0μmの
下引層を設けた。
次ぎに、構造式 のジスアゾ顔料10部、酢酸酪酸セルロース樹脂(商品
名CA B −381,イーストマン化学■製)6部及
びシクロへキサノン60部を1φガラスビーズを用いた
サンドミル装置で20時間分散した。
この分散液にメチルエチルケトン及びシクロヘキサノン
を加えて、粘度1cpの塗料を調製した。第1図(a)
の塗布装置を用い、この液を前記下引層の上に口径75
μmの1個の吐出口を中央に有するノズルチップを用い
て吐出圧0.5kgf/c−で塗料を加圧し、吐出速度
5.7n+/sec、毎分1.5ccの条件で塗料を霧
化させずに筋状でシリンダーの長手方向10n+n+か
ら350mmの幅に吐出した。、塗布装置の条件は、シ
リンダー回転速度90rpm、吐出口の横送り速度18
0mm/分、吐出口とアルミシリンダー表面との距離1
51III11であった。
塗布後100℃で10分間乾燥し、平均膜厚0.3μm
の電荷発生層を設けた。
次いで、p−(N、 N−ジエチルアミノ)ベンズアル
デヒド−No−α−ナフチル−No−フェニルヒドラゾ
ン5重量部及びスチレンメチルメタクリレート共重合樹
脂(数平均分子量l0XIO’)5重量部をモノクロル
ベンゼン75重量部に溶解して粘度20 cpsの塗料
を調製した。
第1図(a)の塗布装置を用いて、この液を前記電荷発
生層上に口径150μmの1個の吐出口を中央に有する
ノズルチップを用いて吐出圧0、5kgf/c−で塗料
を加圧し、吐出速度3.7m/sec、毎分3.9ee
の条件で塗料を霧化させずに筋状でシリンダーの長手方
向10IIII11から350mmの幅に吐出した。塗
布装置の条件は、シリンダーの回転速度80 rpll
、吐出口の横送り速度110mm/分、吐出口とアルミ
シリンダー表面との距離5IIII11であった。
塗布後100℃、60分間乾燥し、平均膜厚19μ−の
電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を作成した。これ
を感光体N011とする。
比較例1 実施例1において導電層塗料中に環状シリコーンオイル
の代わりに平均分子量1万の直鎖シロキサン構造を有す
るシリコーンオイルを0.03部加えて、あとは同様に
して感光体を製造した。これを感光体No、 2とする
実施例2 実施例1において、導電層塗料中に環状シリコーンオイ
ル(オクタメチルシクロテトラシロキサン、 b、 P
、 171℃)0.32部の代わりに別の環状シリコー
ンオイル(デカメチルシクロペンタシロキサン、b、 
P、 204℃)0.32部加えて、あとは同様にして
感光体を製造した。これを感光体No、 3とする。
実施例3 実施例1において、導電層塗料中に環状シリコーンオイ
ル(オクタメチルシクロテトラシロキサン) 0.32
部の代わりに線状ジメチルシロキサン(ドデカメチルペ
ンタシロキサン (CH−)sSi [0Si(CHI
) d4cHs、b、 P、 229℃)を0.32部
加えて、あとは同様にして感光体を製造した。これを感
光体No、 4とする。
これらNo、 1 % No、 4の感光体についてそ
れぞれ電子写真特性を測定しながら複写機による耐久テ
ストと導電層表面の欠陥について観察したところ次のよ
うな結果を得た。
[発明の効果] 以上のように本発明の塗膜形成方法によれば、塗膜本来
の性能を損うことなく、表面欠陥がなく、表面平滑性に
優れた塗膜を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施に用いる塗布装置の一例を示す概
略説明図である。 第2図は微小開口部からビーム状に吐出された塗料が基
体上で広がり、均一な膜となる様子を示す概略説明図で
ある。 第3図は塗料吐出口の例を示す概略説明図である。 図中、1は円筒状基体、2は回転軸、3は回転モーター
、4はビーム状塗布液、5はガン、6は架台、7は導出
管、8はフィルター、9はタンク、10はエアーバイブ
、11はゲージ−12はノズルチップ、13はパターン
、14は塗料液膜、15は塗膜である。 (a)    Σ二;二=二=二=二=:三笥((1) 440− (b)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、塗料吐出用の微小開口部から吐出される塗料を実質
    的に霧化させずに筋状に連続して飛翔させて塗布する塗
    膜形成方法において、塗料中に揮発性のレベリング剤を
    含有させることを特徴とする塗膜形成方法。 2、前記の揮発性のレベリング剤かポリシロキサンであ
    ることを特徴とする請求項1記載の塗膜形成方法。 3、前記の揮発性のポリシロキサンが環状ポリシロキサ
    ンであることを特徴とする請求項2記載の塗膜形成方法
    。 4、前記の塗料が電子写真感光体用塗料であることを特
    徴とする請求項1記載の塗膜形成方法。
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