JPH0363788B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 (a) 産業上の利用分野 この発明は、商品コードの入力をスキヤナで行
えるようにした、スキヤナ付き電子式キヤツシユ
レジスタに関する。

(b) 従来の技術 従来のスキヤナ付き電子式キヤツシユレジスタ
では、一つの商品ごとにタグに印刷されているバ
ーコードをスキヤナでなぞり、テーブルルツクア
ツプによつて単価を取引データフアイルから読み
だして取引処理を行つている。

(c)発明が解決しようとする課題 しかし、同じ商品が一取引で複数個持ち込まれ
た場合、上記の電子式キヤツシユレジスタでは、
同じバーコードを何回もスキヤンすることになる
ために能率が悪くなる問題がある。特に、多くの
同一商品を一度に処理しようとする場合は、スキ
ヤナ操作に長時間を要し、しかも、レシートを不
必要に長くする欠点があつた。

この発明の目的は、同一の商品が一度に複数個
持ち込まれた場合、簡単な操作で且つ短時間に料
金処理できるスキヤナ付き電子式キヤツシユレジ
スタを提供することにある。

(d) 課題を解決するための手段 第１図は本発明の構成図を示している。スキヤ
ナ２０は商品に取り付けられているタグのバーコ
ードをなぞつて商品コードを読み取る。入力キー
２１は数値キー２１ａ、掛算キー２１ｂ、その他
のフアンクシヨンキーを備える。メモリ２２には
取引データフアイルＴが割り当てられている。こ
の取引データフアイルＴは、商品コードに対応す
る単価テーブルやその他の部門テーブルなどを備
えている。取引処理部２３は、スキヤナ２０で入
力された商品コードに対応する単価および入力キ
ー２１からの入力データなどに基づいて取引処理
を行う。

メモリ２２には上記取引データフアイルＴの他
フラグＦが設けられている。このフラグＦは、掛
算キー２１ｂ及び数値キー２１ａが操作された時
にセツトする。アンドゲートG1はこの条件を判
断する。また、取引処理部２３は、スキヤナ２０
の操作時に前記フラグＦがセツトされている時
に、スキヤナ操作で入力された商品コードの単価
と数値キー２１ａで入力された数値との掛算値を
売上データとして取引処理するための手段を備え
ている。この手段は、アンドゲートG2と掛算器
２３ａとで構成されている。

(e) 作用 上記の構成において、スキヤナ操作時にフラグ
Ｆがセツトされてない時、すなわち、数値キー２
１ａおよび掛け算キー２１ｂが操作されることな
くスキヤナ２０だけが操作された時には、スキヤ
ナ入力された商品コードに対応する単価が取引デ
ータフアイルＴから読み出されて、売上データと
して取引処理部２３に入力され、この売上データ
に基づいて取引処理が行われる。一方、スキヤナ
操作時にフラグＦがセツトしている時、すなわち
スキヤナ操作前に数値キー２１ａおよび掛算キー
２ｂが操作されていると、スキヤナ入力された商
品コードに対応する単価と、先に数値キー２１ａ
で入力されている数値とが掛算器２３ａで掛算さ
れ、その結果が売上データとして取引処理に使用
される。

(f) 実施例 第２図はこの発明の実施例であるスキヤナ付き
電子式キヤツシユレジスタのキー配置図、第３図
は、同レジスタの全体のブロツク図である。

第２図において、１は数字キー、２は部門キ
ー、３は動作モード切り換え錠である。数字キー
１はクリアキー１ａと掛算キー１ｂのフアンクシ
ヨンキーを含む。モード切り換え錠３は、フアイ
ル変更モードＰ、登録モードREG、点検モード
Ｘ、清算モードＺおよび電源OFFを切り換える。
第３図に示すように、このレジスタは、CPU１
０、キーボード１１、スキヤナ１２、メモリ１
３、プリンタ１４、表示部１５から構成される。
メモリ１３は、ROMおよびRAMで構成され、
RAMにはPLU（プライスルツクアツプ）フアイ
ルと部門別フアイルと部門別フアイルからなるデ
ータフアイルおよびワークエリアが含まれる。な
お、通常の取引時での動作モード切り換え錠３
は、登録モードREGに設定される。

第４図にデータフアイルの構成を示す。同図ａ
はPLUフアイルの構成、同図ｂは部門別フアイ
ルの構成を示す。

PLUフアイルは、商品番号１〜ＮまでのＮブ
ロツクの取引データで構成され、各ブロツクは、
商品コード、商品名、単価、その商品の販売個数
を表す回数器、所属部門の５項目のデータで構成
される。部門別フアイルも、部門番号１〜Ｎまで
のＮブロツクの取引データで構成され、各ブロツ
クは、部門名、単価、その部門での販売個数を表
す回数器、その部門での販売額を表す合計器で構
成される。

第５図はRAMに割当てられるワークエリアの
構成図である。

ワークエリアは数字キー１で入力された置数デ
ータを記憶する置数エリアWORK1と、上記置数
データとスキヤナー入力された商品の単価との掛
算値を記憶する掛算値エリアWORK2と、置数さ
れたときにオンする置数フラグFKNと、スキヤ
ナ入力前に置数および掛算キーの操作があつたと
きオンする置数・掛算フラグFCMLTとを有す
る。

次に第６図のフローチヤートを参照して、スキ
ヤナー入力時の取引処理手順につき説明する。

電源がオンするとステツプn1（以下ステツプni
を単にniという。）へ進み、登録モードのチエツ
クをする。登録モードであることを確認した後、
n2→n3へと進み、ワークエリアをクリアーして
イニシヤライズする。続いてn4、n5でスキヤナ
入力またはキー入力を待つ。スキヤナ１２から入
力がある場合はn4からn6へ進み、キーボード１
１から入力がある場合はn5からn13へ進む。

通常のスキヤナ入力の場合、n4→n6へと進み、
まずフラグFKNのセツト状態をチエツクする。
後述するように、スキヤナ入力前に置数だけされ
ていれば、この段階でフラグFKN＝１であつて、
その結果n4→n25へと進んでエラー処理が実行さ
れる。スキヤナ入力前に置数と掛算キーの操作が
されている場合、およびスキヤナ入力が最初の操
作である場合はn4→n6→n7へと進む。n7ではス
キヤナ入力された商品コードの取引データを
PLUフアイルから読み出す。そしてその商品を
レシートに印字する（n8）。

次にn9でフラグFCMLTのセツト状態をチエツ
クする。後述のように、スキヤナ入力前に置数と
掛算キーの操作がされていれば、このフラグ
FCMLTは１にセツトされているのでn9→n20へ
と進む。したがつて通常のスキヤナ入力の場合
は、n9からn10へと進む。

n10，n11は通常のスキヤナ入力の場合の取引
処理手順である。まずn10では、n7において読み
出した取引データ内の回数器をプラス１する。次
いでn11では、その商品コードの所属部門の回数
器（部門別フアイル）をプラス１してさらに合計
器にその商品の単価をプラスする。そしてn12で
単価を印字して取引処理を終了する。

一方、スキヤナ入力前に置数されたときは、
n4からn6へと進む前にn13以下が実行される。
n13では、掛算キー1bの操作有無が判定される。
入力キーが掛算キーであればn17へ進み、そうで
なければn14へ進む。さらに、n14で入力キーが
数字キーであるかどうかが判定され、数字キーで
あればn14→n15へと進む。したがつて最初に数
字キーが入力されれば、n5→n13→n14→n15へと
進む。n15では置数データを置数エリアWORK1
にストアする。次いでフラグFKNを１にセツト
する（n16）。以上のようにして置数データがス
トアされた後、掛算キー１ｂを操作すれば、n5
→n13→n17へと進む。n17ではフラグFKNのセ
ツト状態を判定する。もし、ここでフラグFKN
＝０であるなら、置数前に掛算キーが操作された
ことになるから、別の処理をおこなう。したがつ
て置数後、掛算キー１ｂの操作があればn17→
n18へと進み、さらにここでフラグFCMLTのセ
ツト状態を判定する。最初にこのステツプを実行
するときは、フラグFCMLT＝０であるから、
n18→n19へと進み、フラグFCMLTを１にセツト
する。すなわち、このフラグFCMLTを１にセツ
トすることで、置数と掛算キーの操作があつたこ
とを記憶する。

以上の手順を終えると、次にn3へ戻り、置数
エリアとフラグFKNとをクリアーしてスキヤナ
ー入力を待つ。

フラツグFKN＝０、フラグFCMLT＝１の状
態でスキヤナ入力があると、n4→……n8を実行
して、レシートに、入力した商品の名が印字され
る。そしてn9でフラグFCMLT＝１と判定されて
n20へ進む。n20では、入力商品の単価（PLUフ
アイルから読み出される）と置数エリアWORK1
の記憶内容と掛算され、その結果が掛算エリア
WORK2にストアされる。この段階において置数
エリアWORK1には、スキヤナ入力前に入力した
置数データがストアされているから、掛算エリア
WORK2には、スキヤナ入力前の入力値と商品単
価との掛算値がストアされる。したがつて、その
置数データを同一商品と総数としておけば、掛算
エリアWORK2には、n20の段階で同一商品の売
上データがセツトされることになる。

そして、置数エリアWORK1の商品個数を
PLUフアイルの回数器と（n21）、部門別フアイ
ルの回転器とに加算し（n22）、また、掛算エリ
アWORK2の売上データを部門別フアイルの合計
器に加算して、さらに個数、単価（n23）および
掛算結果（n24）を印字して取引処理を終了す
る。

以上のように取引の最初に、まず同一商品の総
数を入力し、次に掛算キーを操作してからスキヤ
ナ入力すれば、PLUフアイルから読み出した商
品単価を直接、入力した商品総数に掛けて売上デ
ータを算出するので、迅速な取引ができ、且つ操
作か非常に簡単となる。

(g) 発明の効果 複数の同一商品を処理する場合、置数エリアに
一度に取引しようとする同一商品の数を入力して
おけば、置数、掛算キーの操作と、スキヤナとの
操作とをそれぞれ一回ずつするだけで取引処理が
完了する。したがつて、オペレータの作業負担が
軽減し、また短時間で取引処理が完了する。さら
に、一商品ごとのレシート出力がなくなるので、
レシートが短くなつて取引内容を見やすくする利
点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の構成図である。第２図は本発
明の実施例であるスキヤナ付き電子式キヤツシユ
レジスタのキー配置図、第３図は同レジスタの全
体ブロツク図である。第４図はデータフアイルの
構成を示し、同図ａはPLUフアイルの構成、同
図ｂは部門別フアイルの構成を示す。第５図は
RAMに割り当てられるワークエリアの構成図で
ある。第６図はスキヤナ入力時の取引処理手順を
示すフローチヤートである。 ２０……スキヤナ、２１……入力キー、２１ａ
……数値キー、２１ｂ……掛算キー、２２……メ
モリ、２３……取引処理部、２３ａ……掛算器、
Ｆ……フラグ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 商品コードを入力するスキヤナと、 数値キー、掛算キーを含む入力キーと、 商品コードに対応する単価テーブルなどを含む
   取付データフアイルを記憶するメモリと、 スキヤナ入力された商品コードに対応する単価
   および入力キーからの入力データに基づいて取引
   処理を行う取引処理部とを備え、 前記メモリは、前記掛算キーおよび数値キーが
   操作された時セツトするフラグを有し、 前記取引処理部は、スキヤナ操作時に前記フツ
   グがセツトされている時、スキヤナ操作で入力さ
   れた商品コードの単価と前記数値キーで入力され
   た数値との掛算値を売上データとして取引処理す
   る手段を有することを特徴とする、スキヤナ付き
   電子式キヤツシユレジスタ。