JPH0358984A - 持続性香気香味賦与及至改良補強剤 - Google Patents

持続性香気香味賦与及至改良補強剤

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JPH0358984A
JPH0358984A JP19396989A JP19396989A JPH0358984A JP H0358984 A JPH0358984 A JP H0358984A JP 19396989 A JP19396989 A JP 19396989A JP 19396989 A JP19396989 A JP 19396989A JP H0358984 A JPH0358984 A JP H0358984A
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Masanao Matsui
松井 正直
Tsuneo Kawanobe
恒夫 川野辺
Masao Inagaki
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、従来の文献に未記載の香料物質として有用な
下記式(1) 式中、nは12および13の整数を示す、で表される大
環状ジエステル類に関する。
更に詳しくは、本発明は、持続性のあるムスクで表され
るトリデカメチレンオキザレートに関する。
(従来の技術) 従来、大環状の化合物がムスク様の香気を有することは
知られている。例えば、シクロペンタデカノンなどの大
環状ケトン、シクロペンタデカノリドなどの大環状ラク
トン、エチレンブラシレートなどの大環状ジエステルな
どは、ムスク様の香気を有する香料として著名であり、
香料組成物の調合素材として利用されている。
一方、従来提案された大環状ジエステルとしては、例え
ば、下記式(A) 式中、mは10および11の整数を示すで表されるデカ
メチレンオキザレート(mが10の場合)およびウンデ
カメチレンオキザレート(mが11の場合)[奥田治著
;香料化学総覧、1377]などが知られている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記提案の前記式(A)で表されるデカ
メチレンオキザレートおよびウンデカメチレンオキザレ
ートは、ムスク様の香気を有してはいるが弱く、従って
香料の用途には、はとんど利用されていないと記載され
ている。また、本発明者らは、実際に式(A)の化合物
の合成を行い、数式(A)の化合物の香気を評価しt;
結果、上記提案のとおり極めて弱いムスク様香気である
ことを確認した。
そこで、本発明者らは、大環状ジエステル類で、ムスク
様の香気に優れ、しかも香気の持続性を有する化合物に
ついて鋭意研究を行ってきた。
その結果、従来の文献に未記載の前記式(1)の大環状
ジエステル類が、ムスク様の香気ならびに該香気の持続
性に優れており、容易に数式(1)の化合物を提供でき
ること、また数式(1)の化合物を短い工程で好収率・
好純度に製造する方法を提供できることを見い出し本発
明を完成した。
従って、本発明の目的は、ムスク様の香気ならびに該香
気の持続性に優れ、香料物質として有用な従来の文献に
未記載の前記式(1)の化合物を提供するにある。
本発明の他の目的は、短い工程数で好収率・好純度に前
記式(1)の化合物を製造する方法を提供するにある。
(課題を解決するための手段) 本発明によれば、前記式(1)の化合物は、下記式(3
) %式%(3) 式中、nは12及び13の整数を示す で表されるポリメチレンジオールを有機溶媒中、酸の存
在下に下記式(2) (3) (2) 式中、Rは水素原子、メチル基およびエチル基を示す で表されるオキザリツク酸(W酸)誘導体と重合反応さ
せて重合物を得た後、該重合物を減圧条件下、解重合触
媒の存在下に解重合反応せしめることにより前記式(1
)の大環状ジエステル類を容易に合成することができる
本発明で得ることのできる式(1)の化合物の合成法を
反応式で示すと、例えば、以下のように表すことができ
る。
式中、nおよびRは前記したと同義、 上記反応式に従って式(3)の化合物と式(2)の化合
物から本発明の式(1)の化合物の合成法を以下に詳細
に述べる。
本発明の出発原料である式(2)で表されるオキザリッ
ク酸(蓚酸)、ジメチルオキザレート、ジエチルオキザ
レートおよび式(3)で表される1、12−ドデカンジ
オール、l、13−トリデカンジオールは公知の化合物
であり、市場において容易に入手することができる。ま
た、式(3)の化合物は、該ジオール類に対応するデカ
ンニ酸、ウンデカン二酸(ブラシル酸)あるいは該ニヤ
のエステルを還元剤で還元することにより、容易に合成
することもできる。
上記反応式において、式(3)の化合物と式(2)の化
合物から式(1)の化合物を合成するには、式(3)の
化合物を有機溶媒中、酸の存在下に式(2)の化合物と
重合反応させて重合物を形成させた後、該重合物を減圧
条件下に解重合触媒と接触させ、解重合反応させること
により容易に行うことができる。
上記の重合反応は、例えば、約り0℃〜約150℃程度
の温度範囲で、約5時間〜約20時間程度で行うことが
できる。
この反応に使用する式(2)の化合物の使用量は、式(
3)の化合物1モルに対して、約1モル〜約5モル程度
の範囲内を例示することができる。
上記の反応に用いる酸の種類としては、例えば、p−ト
ルエンスルホン酸、リン酸、![、am、三フッ化ホウ
素、トリクロル酢酸などを挙げることができ、その使用
量は式(3)の化合物1モルに対して、約0.005モ
ル〜約0.1モル程度で十分である。また、上記反応に
使用する有機溶媒としては、例えば、トルエン、ベンゼ
ン、キシレン、テトラヒドロフランなどを挙げることが
できる。これらの有機溶媒の使用量としては、例えば、
式(3)の化合物に対して、約5〜約20重量倍程度の
範囲をより好ましく例示することができる。
反応終了後は常法に従って洗浄、乾燥、濃縮などの手段
を用いて分離することにより、反応重合物を好収率で得
ることができる。
次に、上述のようにして得ることのできる上お反応重合
物を減圧条件下、解重合触媒の存在下に解重合反応せし
めることにより、前記式(1)の大環状エステル類を容
易に合成することができる。
上記の解重合反応は、例えば、約0.O1mmHg〜約
15mmHgの減圧条件下、約100°C〜約300°
C程度の温度範囲で、約2時間〜約IO時間程度で行う
ことができる。この反応は、通常130℃付近から解重
合が開始され、本発明の式(1)の化合物が留出し始め
、約200 ’0前後で解重合反応が終了する。
この反応に使用する解重合触媒の種類としては、例えば
、アルミニウムイソプロポキシド、アルミニウム5ec
−ブトキシド、アルミニウム粉末、銅粉、ソジウムメチ
ラート、ソジウムエチラートなどを挙げることができ、
該触媒の使用量は、重合物100部に対して、約0.0
01部〜約0゜5部程度で十分である。
反応終了後は常法に従って洗浄、乾燥、濃縮、必要によ
り、蒸留、カラムクロマトグラフィーなどの精製手段を
用いて式(1)の化合物を好収率、好純度で得ることが
できる。
上述のようにして得ることのできる式(1)の化合物は
、前記式(1)−1のドデカメチレンオキザレートおよ
び前記式(1)−2のトリデカメチレンオキザレートを
包含しており、いずれもムスク様の香気を保有し、さら
には極めて優れた持続性を有しており、各種の香料組成
物に添加して利用することができる。前記式(1)の化
合物の添加量は、その目的あるいは香料組成物の種類に
よっても異なるが、例えば、一般的には全体量の約0.
001〜約30重量%程度の範囲を例示することができ
る。
かくして、本発明によれば、前記式(1)の化合物を有
効成分とする香気香味賦与組成物を提供することができ
、該組成物を利用して式(1)の化合物を香気香味成分
として含有することを特徴とする飲食品類、式(1)の
化合物を香気成分として含有することを特徴とする香粧
品類、式(1)の化合物を香気香味成分として含有する
ことを特徴とする保健・衛生・医薬品などを提供するこ
とができる。
例えば、果汁飲料類、果実酒類、乳飲料類、炭酸飲料類
のごとき飲料類ニアイスクリーム類、シャーベット類、
アイスキャンデイ−のごとき冷菓類;和洋菓子類、ジャ
ム類、チューインガム類、パン類、コーヒー、ココア、
紅茶、お茶のごとき嗜好品類;和風スープ類、洋風スー
プ類のごときスープ類;風味調味料、各種インスタント
飲料乃至食品類、各種スナック食品類などにそのユニー
ク香気香味を付与できる適当量を添加した飲食品類を提
供できる。また、例えば、シャンプー類、ヘアークリー
ム類、ポマード類、その他の毛髪用化粧料基剤;オシロ
イ、口紅、その他の化粧料基剤や化粧料洗剤基剤などに
、そのユニークな香気を付与できる適当量を添加した化
粧品類を提供できる。さらにまた、洗濯用洗剤類、消毒
用洗剤類、室内芳香剤その他各種の保健・衛生材料類;
医薬品の服用を容易にするための矯味、賦香剤などの保
健・衛生・医薬品類を提供できる。
以下に本発明について、実施例および参考例を挙げて更
に詳細に説明する。
(実施例) 実施例1 ドデカメチレンオキザレート[式(1)−1の化合物1
の合成。
フラスコに、1.12−ドデカンジオール60゜7g(
0,3モル)、ジエチルオキザレート73゜1g(0,
5モル)、p−トルエンスルホン酸0゜5gおよびトル
エン600m1を仕込み、リフラックス条件下(102
〜110°C)に9時間重合反応させる。反応終了後、
反応液を洗浄、乾燥、溶媒回収して、反応粗製物115
.5gを得た。
次に、この粗製物113.5gおよびアルミニウムイソ
プロポキシド0.2gを減圧蒸留釜に仕込み、減圧度4
〜5mmHgのもとて反応温度150〜165°Cで解
重合反応を行い、留出物42.2gを得る。この粗製物
を精密蒸留およびカラムクロマトグラヒイー(n−ヘキ
サン:エーテル−8:l)で精製して純粋なドデカメチ
レンオキザレート52.1gを得た。
収率ニア0% 沸点:130°C!−143℃10.9mmHg実施例
2 トリデカメチレンオキザレート[(1)−2の化合物]
の合成 実施例1の方法に準じて、1.12−ドデカンジオール
の代わりに1.131リゾカンジオールを使用すること
により、純粋なトリデカメチレンオキザレート52.7
gを得た。
収率:65% 沸点:150°0−155°O/ l m m Hg(
参考例) 参考例1 ローズタイプの調合香料組成物として下記の各成分(重
量部)を混合した。
フェニルエチルアルコール      200ゲラニオ
ール             50ヘリオトロピン 
            20シトロネロール    
         IOネロール          
   100ヒドロキシシトロネロール       
30メチルフェニルカルビニルアセテ−ト ゼラニウム油              lOリナロ
ール               30ベンジルアセ
テート           35ベンジルアルコール
          20ローズフエノン      
       lOロジノール           
  280ローズ油                
10β−イオノン              50ベ
ンジルサリチレート          40シクロベ
ンタデカツライド        30グアイヤウツド
             50合計   1000 上記組成物96gにドデカメチレンオキザレートを4g
混合して新規なローズ調合組成物を調製した。この新規
調合組成物と該化合物を加えていない上記のローズ調合
香料組成物について、専門パネラ−10人により比較し
た。その結果、専門パネラ−10人の全員が該化合物を
加えた新規調合香料組成物は、ムスク様の香気が強調さ
れたマイルドなローズの特徴をとらえており、持続性の
点でも格段に優れているとした。
参考例2 リラタイプの調合香料組成物として下記の各成分(重量
部)を混合した。
フェニルエチルアセテート10 シンナミックアルコール       40ターピネオ
ール           130シクラメンアルデヒ
ド        10ヘリオトロピン       
    50シンナミルアセテート        I
Oカーネーション           20リナロー
ル              30インドール   
           2スチイラツクスレジノイド 
     30イランイラン            
lOヒドロキシシトロネラール     290ベンジ
ルアセテート          20アニスアルデヒ
ド          20アブソリユートジヤスミン
      20フエニルエチルアルコール     
278アニスアルコール          30合計
   1000 上記組成物93gに本発明のトリデカメチレンオキザレ
ート[(1)−2L7gを混合して新規調合香料組成物
を調製した。また、同様にして式(1)−2の化合物の
代わりにデカメチレンオキザレート7gを加えたリラ調
合香料組放物を調製した。この新規調合香料組成物と該
化合物を加えていない上記のリラ調合香料組成物につい
て、専門パネラ−10人により比較した。その結果、専
門パネラ−10人の全員が該化合物を加えた新規調合香
料組成物は、ソフトなムスク様の香気が強調され、マイ
ルドなリラの特徴をとらえており、しかも持続性の点で
格段に優れているとした。
(発明の効果) 本発明は、従来の文献に未記載の前記式(1)−1のド
デカメチレンオキザレートおよび前記式(1)−2のト
リデカメチレンオキザレートを包含する前記式(1)の
大環状ジエステル類を提供するにある。
数式(1)の化合物は、持続性のある優れたムスク様の
香気を有しており、香料物質として有用であり、持続性
香料組成物の調合素材として使用することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記式(1) ▲数式、化学式、表等があります▼(1) 式中、nは12および13の整数を示す、 で表される大環状ジエステル類。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1139303A2 (en) 2000-03-23 2001-10-04 Kabushiki Kaisha Toshiba Reversing and aligning mechanism for sheet processing apparatus
US7007945B2 (en) 2002-03-20 2006-03-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Separation roll wear compensation device
CN103788060A (zh) * 2012-10-30 2014-05-14 中国石油化工股份有限公司 环状草酸酯类单体的连续生产方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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