JPH0358965B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、種々な物品の格納や管理を自動的に
行なうコンテナ使用の倉庫設備に関するものであ
る。

従来の技術 従来、立体倉庫で使用されるコンテナには、そ
の側外面に物品を表示するバーコード板が固着し
てあり、そして立体倉庫へのコンテナ搬入ライン
の終端部にコードリーダを設けてバーコードを読
み取り、その読み取りに基づいて立体倉庫を制御
してコンテナの入庫を自動的に行なつていた。さ
らにコンテナ搬出ラインへの出庫も自動的に行な
つていた。そしてコンテナ搬入ライン中に、コン
テナに対して物品の積み込みを行なう入庫側作業
部を設けるとともに、コンテナ搬出ライン中に、
コンテナから物品の取り出しを行なう出庫側作業
部を設けていた。

発明が解決しようとする問題点 上記のような従来形式によると、１つのコンテ
ナには、そのバーコード板が表示した１種類の物
品しか積み込むことができず、したがつて入庫側
作業部においてはコンテナの管理、取り扱いが容
易に行なえない。また全体として或る１種類の物
品が入庫が増えるときがあり、それを吸収するた
めには各種のコンテナをそれぞれ多量に準備して
おかねばならない。さらにバーコードが損傷した
とき、バーコード板を着け換えるなど面倒な作業
を行なわねばならない。

本発明の目的とするところは、物品表示を有す
るコンテナでありながら、種々な物品を容易に積
み込んで使用し得るコンテナ使用の倉庫設備を提
供する点にある。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決すべく本発明におけるコンテ
ナ使用の倉庫設備は、コンテナの側部に物品表示
板を着脱自在な保持具を設け、前記コンテナを格
納自在な立体倉庫へのコンテナ搬入ライン中に、
コンテナに対して物品の積み込みと物品表示板の
着装とを行なう入庫側作業部を設けるとともに、
このコンテナ搬入ラインの終端部に表示読み取り
装置を設け、前記立体倉庫からのコンテナ搬出ラ
イン中に、コンテナに対して物品の取り出しと物
品表示板の離脱とを行なう出庫側作業部を設け、
前記コンテナ搬入ライン搬出ラインとの始終端間
を循環ラインで接続している。

作 用 かかる本発明構成によると、入庫側作業部にお
いては、任意のコンテナに対して物品の積み込み
を行なうとともに、この物品に相当する物品表示
板を保持具に着装することによつて、表示読み取
り装置による物品表示板の読み取りでコンテナを
立体倉庫に自動入庫し得る。また自動出庫したコ
ンテナから物品の取り出しを行なつたのち物品表
示板を離脱することによつて、このコンテナを、
無表示の任意に使用できるコンテナとして、循環
ラインを介してコンテナ搬入ラインに戻し得る。

実施例 以下に本発明の一実施例を第１図〜第５図に基
づいて説明する。

１は上面開放で箱形のコンテナであり、その側
外面には保持具の一例である左右一対のビス２が
取り付けてある。これらビス２に対して着脱自在
な物品表示板３は、ビス２の頭２ａの挿通を相対
的に許す孔部４を左右一対有し、そして孔部４に
連通して上方へ延びる長孔部５を有している。こ
の長孔部５は、ビス２の脚２ｂの相対的な上下移
動は許すが、頭２ａの挿通は許さない巾に設定し
てある。前記物品表示板３の表面一側には名称６
とコード７とが付されており、また他側にはバー
コード８が付されている。９は立体倉庫で、上下
方向ならびに水平方向に複数の区画収納空間１０
を有する棚１１と、この棚１１を一対並設するこ
とにより形成した通路１２内で走行自在な出し入
れ装置１３と、棚１１の一端外側に設けた入庫荷
捌き場１４、ならびに他端外側に設けた出庫荷捌
き場１５とから構成される。前記出し入れ装置１
３は、走行機体１６と、昇降台１７、この昇降台
１７上に横方向出退自在に設けた出し入れ具（フ
オーク）１８とからなり、その走行動、昇降動、
横方向出退動の組み合わせ動作により、入庫荷捌
き場１４から目的とする区画収納空間１０へのコ
ンテナ１の入庫と、目的とする区画収納空間１０
から出庫荷捌き場１５へのコンテナ１の出庫とを
自動制御によつて遂行する。前記入庫荷捌き場１
４に終端が接続するコンテナ搬入ライン１９はコ
ンベヤなどにより形成され、このコンテナ搬入ラ
イン１９に複数の物品供給ライン２０が直交する
状態で配設されている。この直交相当箇所は、コ
ンテナ１に対して物品２１の積み込みと物品表示
板３の着装とを人手作業で行なう入庫側作業部２
２となる。前記コンテナ搬入ライン１９の終端部
を兼用する入庫荷捌き場１４の側部には、前記物
品表示板３の表示を読み取る表示読み取り装置２
３が設けられ、この読み取りに基づいて立体倉庫
９の入庫制御（管理制御）を行なう。前記出庫荷
捌き場１５に始端が接続するコンテナ搬出ライン
２４に複数の出荷ライン２５が直交する状態で配
設されている。この直交相当箇所は、コンテナ１
から物品２１を取り出して出荷ケース２６に入れ
ることと、コンテナ１かわ物品表示板３を離脱さ
せることとを人手作業で行なう出庫側作業部２７
となる。そしてコンテナ搬出ライン２４の終端と
コンテナ搬入ライン１９の始端とが循環ライン２
８で接続される。

次に上記実施例の作用を説明する。

循環ライン２８には空のコンテナ１がストレー
ジ状で待機しており、これらコンテナ１は物品表
示板３を離脱している。この物品表示板３は各入
庫側作業部２２内の適所に準備されている。その
際に複数種の物品表示板３は、各供給ライン２０
に対して複数種が、あるいは１つの供給ライン２
０に対して１種類が準備されている。循環ライン
２８上のコンテナ１は、各入庫側作業部２２の要
求に応じてコンテナ搬入ライン１９上を搬送さ
れ、入庫側作業部２２で停止される。このコンテ
ナ１に対して、入庫側作業部２２の作業者が、供
給ライン２０を流れてくる物品２１を積み込む。
この積み込みは定数行なわれるか、あるいは出荷
時の計数のみのときには不定数で行なわれる。所
期の積み込みを終えたコンテナ１に対して、その
ビス２に物品表示板３が着装される。この物品表
示板３は積み込んだ物品２１の種類に対応するも
ので、その着装は、第４図実線に示すように頭２
ａに孔部４を対向させたのち物品表示板３を押し
込み状に外嵌させ、そして物品表示板３を引き下
げることによつて、第４図仮想線に示すように脚
２ｂに長孔部５を係合させることにより行なわれ
る。なお係合は物品表示板３の自重により維持さ
れる。これにより第５図に示すように物品表示板
３を着装し得る。物品２１を積み込んだコンテナ
１は入庫荷捌き場１４に搬入され、ここで物品表
示板３のバーコード８が表示読み取り装置２３に
より読み取られる。そして読み取りに基づいて制
御、管理されながら、このコンテナ１は目的とす
る区画収納空間１０に出し入れ装置１３によつて
自動入庫される。区画収納空間１０内のコンテナ
１は、出庫指令に基づく出し入れ装置１３の作動
により出庫荷捌き場１５に自動出庫され、コンテ
ナ搬出ライン２４により出庫側作業部２７へ搬出
される。ここでコンテナ１から物品２１が取り出
され、この物品２１は出荷ケース２６に新たに積
み換えられる。さらにコンテナ１から物品表示板
３が、前述とは逆操作により離脱される。空にな
つたコンテナ１はコンテナ搬出ライン２４から循
環ライン２８へと搬出される。出庫側作業部２７
で離脱された物品表示板３は品種に整理され、空
のコンテナ１を利用して循環ライン２８で入庫側
作業部２２に戻されるか、あるいは別のラインで
戻される。

第６図〜第８図は着装、離脱の別の実施例を示
す。すなわちコンテナ１に取り付けられる保持具
として、両側に上下方向の溝２９を有する平面〓
状の型板３０が使用され、両溝２９間に亘つて物
品表示板３を上方から差し込むことによつて着装
が行なえる形式としている。この場合に溝２９
は、上位ほど前方となるように傾斜させて着装、
離脱を容易に行なえるようにしている。

上記実施例では物品表示板３として矩形のもの
を示したが、これはコンテナ１への着装を容易に
するなどのため、その外形は変更されるものであ
る。

またバーコード８の読み取り方式を示したが、
これは物品２１に対応する数字の読み取り方式で
あつてもよい。

発明の効果 上記構成の本発明によると、入庫側作業部で、
任意のコンテナに対して物品の積み込みを行なう
とともに、この物品に相当する物品表示板を保持
具に着装することによつて、表示読み取り装置に
よる物品表示板の読み取りに基づいて、このコン
テナを立体倉庫に自動入庫することができる。ま
た自動出庫したコンテナから物品の取り出しを行
なつたのち物品表示板を離脱することによつて、
このコンテナを、無表示の任意に使用できるコン
テナとして入庫作業部に戻すことができる。した
がつて、物品表示を有するコンテナでありなが
ら、種々な物品を容易に積み込むことができ、取
り扱う物品の種類や数量に関係なくコンテナの管
理、取り扱いを容易に行なうことができるととも
に、表示部が損傷したときには物品表示板のみの
取り換えでよい。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第５図は本発明の一実施例を示し、第
１図は全体の概略平面図、第２図はコンテナの斜
視図、第３図は物品表示板の正面図、第４図は着
装作業を示す要部の縦断面図、第５図は着装状態
での要部の斜視図、第６図〜第８図は別の実施例
を示し、第６図は要部の縦断面図、第７図は同横
断平面図、第８図は同正面図である。 １……コンテナ、２……ビス（保持具）、３…
…物品表示板、４……孔部、５……長孔部、８…
…バーコード、９……立体倉庫、１０……区画収
納空間、１３……出し入れ装置、１４……入庫荷
捌き場、１５……出庫荷捌き場、１９……コンテ
ナ搬入ライン、２０……供給ライン、２１……物
品、２２……入庫側作業部、２３……表示読み取
り装置、２４……コンテナ搬出ライン、２５……
出荷ライン、２７……出庫側作業部、２８……循
環ライン、３０……型板（保持具）。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ コンテナの側部に物品表示板を着脱自在な保
   持具を設け、前記コンテナを格納自在な立体倉庫
   へのコンテナ搬入ライン中に、コンテナに対して
   物品の積み込みと物品表示板の着装とを行なう入
   庫側作業部を設けるとともに、このコンテナ搬入
   ラインの終端部に表示読み取り装置を設け、前記
   立体倉庫からのコンテナ搬出ライン中に、コンテ
   ナに対して物品の取り出しと物品表示板の離脱と
   を行なう出庫側作業部を設け、前記コンテナ搬入
   ラインとコンテナ搬出ラインとの始終端間を循環
   ラインで接続したことを特徴とするコンテナ使用
   の倉庫設備。