JPH0358689B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利分野〕 本発明は主としてコンバイン、ハーベスタ等に
搭載されて使用されるもので、詳しくは穀物を収
納する袋と、その袋を吊下げ支持する左右一対の
袋支持杆とを備え、かつ、前記左右一対の袋支持
杆夫々の基端側に袋収納部を備え、さらに、前記
袋支持杆の先端側に穀物充填箇所を配置してある
穀物の自動袋詰め装置に関する。

〔従来の技術〕

上記穀物の自動袋詰め装置において、従来、例
えば特公昭48−38958号公報に示されるように、
袋支持杆の袋収納部から先端側に袋を送り出す繰
出体を袋支持杆の側方に回動自在に設けると共
に、繰出体からの袋を開口させる開口体を袋支持
杆先端部上方に回動自在に設けることにより、袋
の自動取出し及び自動開口を可能にしていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来の場合、袋取出し専用の装置と袋開口専用
の装置とが各別に必要で袋詰め装置全体が大型に
なるとともに、構造が複雑になつていた。

本発明の目的は、袋の自動開口が装置の小型化
及び構造の簡略化を図り乍ら、穀物所定位置での
袋開口部が所期の開口面積と開口姿勢を維持でき
るようにすることにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明による特徴構成は [イ] 前記袋支持杆夫々は、杆軸心周りで駆動回
動自在に取付けられ、前記袋収納部から前記袋
支持杆の先端側に袋を係止移送するねじ部を備
えていると共に、その前記ねじ部の袋移送用リ
ード傾斜の方向を左右で互いに同一に形成して
ある。

[ロ] 前記袋は、その開口部の左右両端部夫々に
開口具を備えている。

[ハ] 前記開口具は、前記袋支持杆を挿通する鳩
目と、その鳩目に対していた設けられ、かつ、
袋幅方向での中央側に向けて延長された開放操
作片とから構成されている。

[ニ] 前記開放操作片は、袋の開口縁部の内面側
で、夫々の開放操作片が前記ねじ部に案内され
て、表側開口縁部を前記先端側に、かつ、裏側
開口縁部を前記基端側に押し開き開口部を開口
させるように、両端部のものが互いに表裏を逆
にした前記表側開口縁部と裏側開口縁部との一
内面側に設けられている。

[ホ] 前記ねじ部とねじ溝は、穀物充填箇所での
前記開放操作片の杆軸心に対する交差角が、穀
物充填箇所より袋支持杆の基端側での前記開放
操作片の杆軸心に対する交差角より小さくなる
ように刻設されている。

点にあり、その作用効果は次の通りである。

〔作 用〕

袋支持杆を駆動すると、これが回動するねじ部
をして袋を袋収納部から先端側に移送するのであ
る。そして、袋が袋支持杆先端側の穀物充填箇所
に送られた状態では、一方の開口具の鳩目がねじ
部との係合によつてそのねじ部のリード傾斜方向
にその姿勢を規制される。すると、この鳩目と一
体の開放操作片がリード傾斜方向に規制されるか
ら、この開放操作片を設けている表側開口縁部又
は裏側開口縁部がリード傾斜方向に沿つた姿勢に
なるとともに、開放操作片を設けていない裏側開
口縁部又は表側開口縁部は杆軸心に略直交する姿
勢を維持する。そうすると、表側開口縁部と裏側
開口縁部とが互いに離間する状態になる。このよ
うな表裏開口縁部の離間状態が袋開口部の両端部
で起るので、その結果、袋が開口状態となる。

しかも、ねじ部のねじ溝が特許請求の範囲
［ホ］で記載するように穀物充填箇所位置とその
位置より袋支持杆の基端側とで異なる状態に設定
されているので、後続袋の開放操作片は杆軸心に
対する交差角が大であるので、先行袋の裏側開口
縁部に近接する距離を大きく採れてその裏側開口
縁部に接触することがなく、かつ、先行袋の開放
操作片は杆軸心に対する交差角が小で後続袋の裏
側開口縁部へ近接する距離を小さく採れ、袋の開
口面積を十分に大きくできる。

〔発明の効果〕

その結果、袋の開口のための部材に袋支持杆を
利用することにより、袋支持杆を駆動回動型に改
造すると共にねじ部及び開口具を付加するだけで
済み、従来に比して小型にかつ構造簡単にできて
設置がスペース面でも経済面でも有利にできるよ
うになつた。

しかも、開口具とねじ部の作用により、袋口の
開口が適確にできるようになり、この袋の開口状
態を利用して以後の作業を円滑迅速に行うことが
できる。

〔実施例〕

穀粒を貯留したホツパー８穀物吐出口５の下方
に、左右一対の袋吊下げ支持用の袋支持杆４ａ，
４ｂを架設するとともに、この袋支持杆４ａ，４
ｂに、袋開口部１近くでその開口幅方向の両端部
に吊下げ支持用鳩目２，２が取付けられてある穀
物収納袋３を収納支持させて、前記鳩目２，２と
前記袋支持杆４ａ，４ｂのねじ部２１との係合作
用によつてその回転に伴つて前記袋３を袋支持杆
４ａ，４ｂの杆軸心Ｚ方向に順次送り出すととも
に、前記鳩目２，２に連なる状態で、かつ、袋３
の表裏互いに反対側に設けられた開口具６，６と
前記同一方向へのリード傾斜を有するねじ部２１
との協働作用によつて、前記袋開口部１を自動開
口させ、ホツパー８の穀物吐出口５に上下方向摺
動可能に保持された可動吐出口５Ａを開口部１内
に挿入させた状態でシヤツタ７を開くことによ
り、穀物を袋３に充填する、コンバイン等に搭載
された穀物の自動袋詰め装置を構成する。

前記袋３の送り出し手段を詳述すると、前記左
右一対の袋支持杆４ａ，４ｂの一方４ａを縦軸心
ａ周りで水平揺動可能な突出フレーム１１に取付
固定するとともに、この袋支持杆４ａを前記突出
フレーム１１と固定側フレーム１５との間に設け
られた圧縮スプリング２２によつて他方のものに
対して遠ざかる方向に付勢している。

この袋支持杆４ａ，４ｂに対して、前記袋３群
を杆軸芯方向先端側に弾性的に押出すスプリング
１２，１２を設けると共に、前記袋支持杆４ａ，
４ｂの基端側に袋３を前後に積層支持する収納部
１３，１３を形成し、その先端側に穀物充填箇所
を設け、前記袋収納部１３より先端側には前記鳩
目２，２に係合した状態での前記袋支持杆４ａ，
４ｂの杆軸心Ｚ周りの回転により、袋３を回転軸
先端側に送出すねじ溝１４，１４を形成して前記
ねじ部２１を構成し、かつ、前記袋支持杆４ａ，
４ｂを回転させるモータ２５，２５を設けてい
る。

前記袋支持杆４ａ，４ｂの直上方には杆軸心Ｚ
方向に沿つた状態で押えフレーム３０を、前記袋
開口部１上縁に上方から接当可能に架設するとと
もに、後方支点で左右の押えフレーム３０，３０
を一体的に上下揺動可能に枢支してある。この押
えフレーム３０と固定側フレームとの間には死点
乗り越え用バネ３１が架張してあり、もつて前記
押えフレーム３０を前記袋開口部１上縁に接当可
能な水平状態と上方に持ち上げられた状態とに切
換姿勢維持可能である。更に前記押えフレーム３
０に設けられた作動片によつて作動可能な検出用
リミツトスイツチ３２を押えフレーム３０の後部
支点近傍に設け、前記押えフレーム３０が袋押え
作用を行う水平姿勢時にのみ前記リミツトスイツ
チ３２を作動させて、別位置に設けられた自動袋
詰め作業用スイツチを作動させ、袋支持杆４ａ，
４ｂの袋順送り正転方向への駆動を許容するとと
もに、押えフレーム３０の持上り非作用姿勢で、
かつ、前記自動スイツチが切位置にセツトされて
いるときのみ、袋支持杆４ａ，４ｂの袋逆送り回
転方向への駆動が可能になるように構成し、もつ
て作業者による袋の装填作業が可能である。

前記一方の押えフレーム３０の袋送り方向前端
部には、開口を介して袋支持杆４ａ，４ｂ側に向
けて弾性作動片３３を突設するとともに、この弾
性作動片３３の袋上縁との接触による上方移動を
感知するリミツトスイツチ３４を設け、袋３が穀
物吐出口５下方に繰り出されたことを検出するよ
うに構成してある。又、他方の押えフレーム３０
の先端部には縦軸心Ｙ周りで水平揺動可能な上下
二段に枢支された揺動片３５，３５を後記する袋
開口部１に設けられたフアスナー２０のスライダ
ー９を作動可能な係止アーム１８と前記スライダ
ー９とに接当可能な状態に上下二段に張設し、こ
の揺動片３５，３５の係止アーム１８及びスライ
ダー９との接当による揺動を接触感知するスイツ
チ３６，３６を装備し、もつて、上方側揺動片３
５のみが作動した場合には係止アーム１８がスラ
イダー９を係止せずに作動したと判断して、再度
フアスナー２０閉じ作業を行なうに係止アーム１
８を作動させるようになつている。

前記可動吐出口５Ａの下端外側方に水平軸Ｘ，
Ｘ周りで上下揺動可能な開口部材１０Ａ，１０Ａ
を、その閉塞状態でその先端部１０ａ，１０ａ同
志を平面視で凹凸状に形成された位置齟齬する状
態のものに構成するとともに、開口部材１０Ａ，
１０Ａを前記可動吐出口５Ａの下降作動に伴つて
自動的に開放姿勢に揺動させ乍ら、収納袋３の袋
開口部１を大きく開口させ、もつて、前記可動吐
出口５Ａの袋３内への挿入を誘導するものに構成
している。前記開口部材１０Ａ，１０Ａの下面
で、かつ、横幅方向の端部に対角状に、袋３内面
への大接触面積を有する作動片３７Ａ及びこの作
動片３７Ａの袋内面への接触による内方への変位
を感知するリミツトスイツチ３７Ｂからなる袋開
口センサ３７を設け、もつて、前記開口部材１０
Ａ，１０Ａが可動吐出口５Ａの下降に連動して袋
開口部１内に挿入されたときに、前記大接触面積
を有する作動片３７Ａで袋側に緩みがあつても、
確実に接触でき、かつ、その上に前記センサ３７
が開口部材１０Ａの横幅方向の端部対角状に設け
られているので、この開口部材１０Ａの横幅端部
によつて緊張張設された袋内面部位に接触させる
ことができ、前記センサ３７の接触作動がより確
実に行なえるように構成してある。

前記可動吐出口５Ａ側部と前記開口部材１０
Ａ，１０Ａ側部との間に開口部材１０Ａ，１０Ａ
を閉塞側に付勢する引張バネ２３が、可動吐出口
５Ａが下降作動するにつれて引張バネ２３の架張
長さが短くなる状態に架張してあるので、可動吐
出口５Ａにかかる開口部材１０Ａ，１０Ａからの
反力が、下降時は除々に小さくなり、上昇時大き
くなる可動吐出口５Ａの作動に対する影響を抑え
ることができる。

尚、前記センサ３７は前記袋３の開放姿勢を確
認する為に用いられるもので、この検出作動によ
つて、後記する回動チエーン１９の上昇操作レバ
ー５ａ下降操作後の第１回動を許容するものであ
る。

ホツパー８側に併設された自動袋詰め機構を詳
述すると、１６は前記可動吐出口５Ａに対する昇
降操作レバー５ａを昇降操作するための第１アー
ムであり、１７は前記シヤツター７に対する開放
操作レバー７ａを開閉操作するための第２アーム
であり、１８は後記するシヤツター７開状態ロツ
ク解除用揺動操作部材２４を接当操作する係合部
材であり、かつ、収納袋３の開口部１に装備した
フアスナー２０のスライダー９を閉塞方向に移動
させるための係止アームに兼用構成されたもので
あつて、これらは回動チエーン１９に、このチエ
ーン１９を介する第１位置から第２位置への第１
回動移動により、第１アーム１６による昇降操作
レバー５ａの下降操作と、係止アーム１８よる揺
動操作部材２４の接当操作（この場合ロツク機構
に対する直接の作用は及ぼさない）及び第２アー
ム１７による開放操作レバー７ａの開操作とがそ
の記載順に行なわれ、第２位置から第１位置を経
ての第３位置への第２回動移動により、第２アー
ム１７による開放操作レバー７ａへの接当解除と
係止アーム１７での揺動操作部材２４への接当揺
動によるロツク解除によるシヤツター７閉操作と
第１アーム１６による昇降操作レバー５ａの上昇
操作及び係止アーム１８によるスライダー９の閉
移動操作とがその記載順に行なわれるように、か
つ、同一チエーンリンクに取付けられるように一
体に成形されて取付けられている。前記吐出口５
の袋取出し側前方箇所に配設してあるケース３８
に巻回収納された前記回動チエーン１９は、前記
袋３の吐出口５下に移送位置されたことをスイツ
チ３４検出して、第１回動移動を自動的に開始
し、可動吐出口５Ａの袋開口部１内への下降作動
とシヤツター７の閉作動とを行なわせるととも
に、リミツトスイツチS₁の検出に基づいて第１回
動移動を自動的に停止し、前記可動吐出口５Ａに
設けた満杯検出スイツチS₂の検出に基づいて、第
２回動移動を開始しシヤツター７を閉塞作動させ
るとともに、この時点で一旦停止する。

つまり、前記シヤツター７に対するロツク機構
の揺動操作部材２４のロツク解除位置への揺動を
感知するリミツトスイツチS₃を設け、このリミツ
トスイツチS₃の作動によつてチエーン１９が一旦
停止するとともに、このリミツトスイツチS₃の作
動によつて、システム全体の制御回路内タイマー
（図外）が作動し、更に、一定時間経過した後再
起動するように構成してある。前記チエーンの起
動によつて可動吐出口５Ａが上昇し、チエーン１
９が前記第１位置に到着した時点で一定短時間一
旦停止し、再度起動してフアスナー閉じ作業を行
なわせる。このフアスナー閉じ作業で前記スライ
ダー９が閉じられことをリミツトスイツチ３６に
よつて感知することによつて、第１位置への復帰
回動移動を自動的に開始し、リミツトスイツチS₄
の検出に基づいて、その復帰回動移動等を自動的
に停止するものである。

第４図及び第７図に示すように、前記可動吐出
口５Ａの側壁でフアスナー２０移動方向と直交す
る側に、それぞれ穀物流出用の切欠部２６を設け
るとともに、可動吐出口５Ａの穀物吐出空間内に
前記切欠部２６に向けて穀物を流下させる断面略
山形状に形成された流下板２７を前記可動吐出口
５Ａの側壁下端面から延出したフレーム２８で支
持し、もつて、前記切欠部２６に向けての流動を
容易にならしめるように構成してある。

このように切欠部２６と流下板２７を設けた可
動吐出口５Ａを前記満杯検出スイツチS₂の検出結
果に基づいて上昇作動させる際に、切欠部２６の
上端が袋上端縁と略一致する高さになつた時点
で、その上昇作動を一旦停止し、その停止中に可
動吐出口５Ａ内の穀物を流下板２７及び切欠部２
６を介して、あき空間になつていた鳩目横側端部
内に吐出させ、一定時間経過後に再上昇するよう
に構成してある。

第２図及び第３図に示すように、開口具６は、
鳩目２と、この鳩目２に対して一体的に設けら
れ、かつ、袋幅方向での中央側に向けて延長され
た開放操作片６ａとから構成される。前記開放操
作片６ａ，６ｂは、袋３の開口縁部Ｆ，Ｒの内面
側で、かつ、両端部のものが互いに表裏を逆にし
た前記表側開口縁部Ｆと裏側開口縁部Ｒとの一内
面側に設けられている。したがつて、穀物充填所
定位置において、開放操作片６ａ，６ｂがねじ部
２１に案内されて、表側開口縁部Ｆを前記先端側
に、かつ、裏側開口縁部Ｒを前記基端側に押し開
き、袋開口部１を開口させる。

第１図に示すように、前記ねじ部２１，２１の
ねじ溝１４，１４は、穀物充填箇所での前記開放
操作片の杆軸心Ｚに対する交差角θ₁が、穀物充填
箇所より袋支持杆４ａ，４ｂの基端側での前記開
放操作片６ａ，６ｂの杆軸心Ｚに対する交差角θ₂
より小さくなるように該設されているので、前記
袋の開口部１に後続袋３′の開放操作片６ａ，６
ｂが突設接触することなく、袋３の開口面積及び
開口姿勢が所期通り行なえる。そのうちの１つの
実施形態として、前記ねじ溝１４の溝幅Ｌを前記
吐出口５下方の所定位置にある袋に対応する最先
端部L₁のみが狭いものに、他L₂のものを広いも
のに構成し、この狭い部分で開放操作片６ａ，６
ｂの姿勢を確定させるとともに、他の部分で開放
操作片６ａ，６ｂをその溝幅内で自由状態にする
ことによつて後続袋３′の開放操作片６ａ，６ｂ
による前方袋３開口部１への突設接触を大幅に抑
制することができる。しかも、溝幅を大きくして
も後続袋３′の場合は待機中であるから、多少の
開口面積の不足及び姿勢の乱れはかまわない。

〔別実施例〕

第９図イ，ロに示すように、前記ねじ溝１４を
形成するにねじピツチｌをその最先端部に至るも
のl₁のみ大にし、他の部分l₂を小にして、吐出口
下方に位置する袋３とその後方の後続袋３′との
間隔を大にして開放操作片（６ａ又は６ｂ）での
突設接触を阻止するとともに、他部分のピツチl₂
が小であるから必然的にリード角も小になり、そ
れにつれて開放操作片（６ａ又は６ｂ）の傾斜角
度も緩るくなり、それだけ前方袋への突設接触も
抑えられ、繰出し移動抵抗も小になる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る穀物の自動袋詰め装置の実
施例を示し、第１図イは、袋支持杆を示す側面
図、ロはイでのねじ溝を刻設した袋支持杆による
袋送り出し状態を示す平面図、第２図は一部切欠
全体平面図、第３図は全体正面図、第４図は全体
側面図、第５図は袋送り出し装置の縦断側面図、
第６図はシヤツターロツク機構を示す平面図、第
７図は可動吐出口の縦断正面図、第８図は可動吐
出口の縦断正面図、第９図イはねじ溝の別実施例
を示す側面図、ロはイでのねじ溝を刻設した袋支
持杆による袋送り出し状態を示す平面図である。 １……袋開口部、２……鳩目、３，３′……穀
物収納袋、４ａ，４ｂ……袋支持杆、６……開口
具、６ａ，６ｂ……開放操作片、１４……ねじ
溝、２１……ねじ部、ｌ，l₁……ねじピツチ、
Ｌ，L₁……溝幅、Ｆ……表側開口縁部、Ｒ……
裏側開口縁部、Ｚ……杆軸心、θ₁，θ₂……交差
角。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 穀物を収納する袋３と、その袋３を吊下げ支
   持する左右一対の袋支持杆４ａ，４ｂとを備え、
   かつ、前記左右一対の袋支持杆４ａ，４ｂ夫々の
   基端側に袋収納部１３を備え、さらに、前記袋支
   持杆４ａ，４ｂの先端側に穀物充填箇所を配置し
   てあるとともに、下記［イ］〜［ホ］に記載の構
   成を備えている穀物の自動袋詰め装置。 [イ] 前記袋支持杆４ａ，４ｂ夫々は、杆軸心Ｚ
   周りで駆動回動自在に取付けられ、前記袋収納
   部１３から前記袋支持杆４ａ，４ｂの先端側に
   袋３を係止移送するねじ部２１，２１を備えて
   いると共に、その前記ねじ部２１の袋移送用リ
   ード傾斜の方向を左右で互いに同一に形成して
   ある。 [ロ] 前記袋３は、その開口部１の左右両端部
   夫々に開口具６を備えている。 [ハ] 前記開口具６は、前記袋支持杆４ａ，４ｂ
   を挿通する鳩目２と、その鳩目２に対して一体
   的に設けられ、かつ、袋幅方向での中央側に向
   けて延長された開放操作片６ａ，６ｂとから構
   成されている。 [ニ] 前記開放操作片６ａ，６ｂは、袋３の開口
   縁部Ｆ，Ｒの内面側で、夫々の開放操作片６
   ａ，６ｂが前記ねじ部２１に案内されて、表側
   開口縁部Ｆを前記先端側に、かつ、裏側開口縁
   部Ｒを前記基端側に押し開き装開口部１を開口
   させるように、両端部のものが互いに表裏を逆
   にした前記表側開口縁部Ｆと裏側開口縁部Ｒと
   の一内面側に設けられている。 [ホ] 前記ねじ部２１，２１とねじ溝１４，１４
   は、穀物充填箇所での前記開放操作片６ａ，６
   ｂの杆軸心Ｚに対する交差角θ₁が、穀物充填箇
   所より袋支持杆４ａ，４ｂの基端側での前記開
   放操作片６ａ，６ｂの杆軸心Ｚに対する交差角
   θ₂より小さくなるように刻設されている。 ２ 前記ねじ溝１４の溝幅Ｌは、穀物充填箇所で
   の前記溝幅L₁が穀物充填箇所より袋支持杆４ａ，
   ４ｂの基端側の溝幅L₂より小に設定されている
   特許請求の範囲第１項に記載の穀物の自動袋詰め
   装置。 ３ 前記ねじ溝１４のピツチｌが、穀物充填箇所
   での前記ピツチl₁が穀物充填箇所より袋支持杆４
   ａ，４ｂの基端側のピツチl₂より大に設定されて
   いる特許請求の範囲第１項に記載の穀物の自動袋
   詰め装置。