JPH0356898B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0356898B2
JPH0356898B2 JP62228980A JP22898087A JPH0356898B2 JP H0356898 B2 JPH0356898 B2 JP H0356898B2 JP 62228980 A JP62228980 A JP 62228980A JP 22898087 A JP22898087 A JP 22898087A JP H0356898 B2 JPH0356898 B2 JP H0356898B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
rod
core material
outer cylinder
fiber material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62228980A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6471733A (en
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP62228980A priority Critical patent/JPS6471733A/ja
Publication of JPS6471733A publication Critical patent/JPS6471733A/ja
Publication of JPH0356898B2 publication Critical patent/JPH0356898B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、油圧・空圧シリンダ用ロツド、ロボ
ツトアーム、CFRP製トラス構造物、CFRP製シ
ヤフト、自動車用ドライブシヤフト等に用いて好
適な繊維強化樹脂製棒状体に関する。
〔従来技術〕
一般に、接着性の樹脂を含浸させた繊維材料を
巻回して棒状に形成した繊維強化樹脂製棒状体が
知られている。この種の棒状体を例えば油圧シリ
ンダ用ロツドとして使用するために、相手方部材
とねじ結合する場合には、該ロツドの構造は、従
来第10図又は第11図に示すようになつてい
た。
即ち、第10図において、1はロツドで、該ロ
ツド1は例えばエポキシ樹脂を含浸させた炭素繊
維からなる糸状繊維材料を巻回して棒状に形成し
たものからなつており、該ロツド1の一側軸端に
は切削加工によつて形成した雄ねじ部1Aが一体
的に設けられている。
一方、第11図において、2はロツド本体3と
雄ねじ部材4とからなるロツドで、該ロツド本体
3は第1の従来技術に示したロツド1と同様にエ
ポキシ樹脂等の接着性樹脂を含浸させた炭素繊維
等の糸状繊維材料を巻回して棒状に形成したもの
からなつており、該ロツド本体3の一側軸端には
挿入穴3Aが軸方向に穿設されている。一方、雄
ねじ部材4は金属材料によつて挿入軸部4Aと雄
ねじ部4Bとからなつており、挿入軸部4Aをロ
ツド本体3の挿入穴3Aに挿嵌し、接着剤で固着
することにより、ロツド本体3と雄ねじ部材4を
接続している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
而して、ロツド1に雄ねじ部1Aを切削加工す
る第1の従来技術にあつては、次のような欠点が
ある。まず、雄ねじ部1Aを形成するための切削
加工によつて、ロツド1を形成している糸状繊維
材料が短く切断されてしまうから、繊維方向に
は、大きな強度を有する繊維強化樹脂の強度が部
分的に失われてしまうことである。第2に、ロツ
ド1は糸状繊維材料を巻回して成形したものであ
るから、ロツド1に切削加工によつて雄ねじ部1
Aを形成すると、該切削部分から層間剥離が起こ
り易く、ねじ山が崩れてしまうことである。更
に、第3の欠点としては、雄ねじ部1Aを形成し
ている樹脂及び糸状繊維材料は金属に比較して軟
らかいために、例えば該雄ねじ部1Aに金属製ナ
ツトを螺合して強く締付けた場合、雄ねじ部1A
が変形する恐れがあり、強い締付力を与えられな
いことである。
一方、第11図に示すようにロツド本体3と雄
ねじ部材4を挿嵌して接着する他の従来技術にあ
つても、該接着部分の剪断強度が低いために、ロ
ツド本体3を繊維強化樹脂で成形することによつ
て高強度化を図ろうとした目的を達することがで
きないという欠点がある。
本発明は上述した従来技術の欠点に鑑みなされ
たもので、本発明は繊維強化樹脂の強度を十分に
活すことができ、耐疲労性、耐衝撃性等がすぐれ
た高強度の繊維強化樹脂製棒状体を提供すること
にある。
〔問題点を解決するための手段〕
上述した問題点を解決するために本発明は、長
尺な芯材と、該芯材の軸端に設けられ、外周側に
繊維材料の引掛け部が周方向に少なくとも1個以
上形成された取付け部材と、樹脂を含浸させた繊
維材料を前記芯材の外周面か該取付け部材の外周
面に亘り、該取付け部材の引掛け部に引掛けて巻
返しつつ、巻回することにより形成された外筒
と、該外筒の軸端に前記取付け部材の引掛け部を
介して位置決めされた被取付け部材とからなる構
成を採用している。
ここで、前記繊維材料には、炭素繊維、ガラス
繊維、アラミド繊維、アルミナ繊維、炭化ケイ素
繊維等が用いられ、該繊維材料に含浸させる樹脂
には、熱硬化性と接着性を有するエポキシ樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂等が用いられ
る。そして、前記繊維材料の巻回方法としては、
糸状繊維材料を用いいるフイラメントワインデイ
ング法、テープ状繊維材料を用いるテープワイン
デイング法、織物状繊維材料を用いるハンドレイ
アツプ法等が挙げられる。
また、前記芯材は外筒と同様に樹脂を含浸させ
た繊維材料を巻回することにより形成してもよ
く、あるいは繊維強化樹脂材料からなる一方向引
抜き材等を用いてもよい。さらに、前記取付け部
材および被取付け部材は、例えば金属材料、セラ
ミツク材料、短繊維で強化した樹脂材料等によつ
て形成される。
〔作用〕
樹脂を含浸させた繊維材料を取付け部材の引掛
け部に引掛けて巻返しつつ、芯材の外周面から取
付け部材の外周面に亘つて外筒を巻回形成してい
るから、繊維材料が途中で切断されたりするよう
なことがなくなり、該繊維材料が有する強度を十
分に活かして、取付け部材を芯材および外筒の軸
方向端部に強固に一体化できる。そして、該外筒
の軸端に取付け部材の引掛け部を介して被取付け
部材を確実に位置決めでき、該被取付け部材によ
り相手方部材を当該棒状体の軸端に確実に固定で
きる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を第1図ないし第9図に
基づき、繊維強化樹脂製棒状体として油圧シリン
ダ用ロツドを例に挙げて説明する。
第1図ないし第5図は本発明の第1の実施例を
示している。
図において、11は長尺な芯材を示し、該芯材
11は繊維強化樹脂材料からなる一方向引抜き材
によつて、例えば直径が10mm程度の丸棒状に形成
されている。そして、該芯材11の軸方向両端側
には、例えば旋盤等の機械加工により深さが1〜
4mm程度の段差部としての小径部11A(但し、
一方のみ図示)が形成され、該小径部11Aは後
述する取付け部材12の嵌合穴12A内に嵌合さ
れ、接着剤等により固着されている。また、該小
径部11Aの外周には雄ねじを形成し、嵌合穴1
2Aには雌ねじを形成し、両者を接着剤を併用し
てねじ結合するようにしてもよい。なお、該芯材
11については、後述する外筒16と同様に樹脂
を含浸させた繊維材料をフイラメントワインテイ
ング法等の手段を用いて巻回することにより形成
してもよい。
12は芯材11の各小径部11Aに嵌合固着さ
れた取付け部材(一方のみ図示)を示し、該各取
付け部材12は金属材料、セラミツク材料、短繊
維で強化した樹脂材料等により外径が10mm程度の
短尺な円筒状に形成され、その内周側は芯材11
の小径部11Aと嵌合する嵌合穴12Aとなつて
いる。そして、該各取付け部材12の嵌合穴12
A内には芯材11の各小径部11Aが嵌合されて
接着剤で固着され、該各取付け部材12の外周面
は芯材11の外周面と面一になつている。また、
該取付け部材12の外周側には周方向に所定間隔
をもつて、例えば10〜15個程度の引掛け部13,
13,…が略L字形状に一体形成されている。
ここで、該各引掛け部13は、取付け部材12
の軸方向中間部から径方向外向きに突出した径方
向の突出部13Aと、該突出部13Aの先端から
取付け部材12の軸方向端面と対応する位置まで
延設された軸方向の延設部13Bとから構成され
ている。また、該各引掛け部13の突出部13A
間にはそれぞれスリツト14,14,…が介在
し、各延設部13Bと取付け部材12の外周面と
の間は略コ字形状の切込み部15となつている。
そして、該切込み部15内には後述の繊維材料1
7が第4図、第5図に示す如く、一のスリツト1
4を介して導入された後、他のスリツト14を介
して軸方向に導出されるようになつており、これ
によつて、該繊維材料17は各引掛け部13の突
出部13A側に引掛けて巻返される。
16は樹脂を含浸させた糸状の繊維材料17を
芯材11の外周面から各取付け部材12の外周面
に亘り全面に巻回することにより形成された外筒
を示し、該外筒16は繊維材料17をフイラメン
トワインデイング法等の手段を用いて中心軸O−
Oに対して零度に近い巻角、例えば巻角θ=5〜
30度(第3図参照)となるように、所定の厚さに
なるまで張力をかけた状態で交差巻付けした一層
以上の巻回層によつて略円筒状に形成されてい
る。そして、該繊維材料17はこの交差巻付け時
に第4図、第5図に例示する如く、外筒16の軸
方向両端側に巻返し部16A(一方のみ図示)を
形成すべく、各取付け部材12の1本または複数
本の引掛け部13に引掛けて巻返され、これによ
つて、芯材11の軸方向両端側に各取付け部材1
2を強固に一体化するようになつている。
ここで、前記繊維材料17には炭素繊維、ガラ
ス繊維、アラミド繊維、アルミナ繊維、炭化ケイ
素繊維等が用いられ、該繊維材料17に含浸させ
る樹脂には熱硬化性と接着性を有するエポキシ樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂等が用い
られる。そして、外筒16の各巻返し部16Aは
前記切込み部15内をこの繊維材料17によつて
ほぼ完全に埋め、その肉厚は外筒16の他の部分
とほぼ等しくなるように形成されている。
18は外筒16の外周側で取付け部材12の各
引掛け部13背面側に係止されたリングを示し、
該リング18は取付け部材12と同様の材料によ
つて形成された一対のリング半割体からなり、取
付け部材12の各突出部13A背面側で外筒16
の外周面に径方向から嵌合され、図示の位置で接
着等の手段を用いて固着されている。そして、該
リング18は取付け部材12の各引掛け部13よ
りも僅かに大きい外径をもつて形成され、その外
周面には雄ねじ18Aが形成されている。
さらに、19は外筒16の軸方向両端側にリン
グ18を介して位置決めされ、該リング18と共
に被取付け部材を構成する螺合部材を示し、該螺
合部材19は前記取付け部材12と同様の材料に
よつて形成され、取付け部材12の各引掛け部1
3外周側を覆うべく有蓋筒状に形成され、開口側
内周に雌ねじ19Aが設けられた筒状部19B
と、該筒状部19Bの蓋部中央から軸方向に突設
され、外周面に雄ねじが形成された雄ねじ部19
Cとからなつている。そして、該螺合部材19は
筒状部19Bの雌ねじ19Aがリング18の雄ね
じ18Aに螺着され、該リング18を介して外筒
16の軸端にそれぞれ固着されるようになつてい
る。また、該螺合部材19の雄ねじ部19Cには
相手方部材としての取付アイやピストン(いずれ
も図示せず)等が螺着されるようになつている。
本実施例による油圧シリンダ用ロツドは上述の
如き構成を有するもので、次にその製造方法につ
いて説明する。
まず、例えば外径が10mm程度の芯材11を用意
する。これは引抜き成形法によつて繊維強化樹脂
材料から形成された中実な丸棒体でもよく、ある
いはフイラメントワインデイング法等による小径
な円筒体であつてもよい。そして、該芯材11の
軸方向両端側に機械加工を施して、それぞれ小径
部11Aを形成した後、該各小径部11Aに各取
付け部材12を嵌合穴12Aを介して嵌合し、接
着剤によつて接合固着する。なお、小径部11A
には雄ねじを形成し、雌ねじを形成した嵌合穴1
2Aと接着剤を併用してねじ結合してもよい。こ
のとき、芯材11の外周面等を紙やすり等により
荒しておけば、外筒16との接着性を向上させる
ことができる。
次に、この接着剤が完全に硬化した段階で、芯
材11の外周面から各取付け部材12の外周面に
亘り、樹脂を含浸させた糸状の繊維材料17をフ
イラメントワインデイング法等の手段を用いて巻
回し、外筒16を形成する。このとき、前記繊維
材料17を芯材11の外周面側から各取付け部材
12の外周面側へと所定の張力をもつて伸長させ
つつ、各引掛け部13の突出部13A側に引掛け
て、再び芯材11の外周面側へと巻返すように
し、これによつて、各取付け部材12を芯材11
の両端側に強固に一体化する。また、該繊維材料
17の巻角θを中心軸O−Oに対し零度に近い巻
角、例えばθ=5〜30度とすることにより、曲げ
強度や引張り強度等を大幅に高めることができ
る。そして、芯材11および取付け部材12の外
周面側に所定の厚さをもつた外筒16を形成した
段階で、これらを硬化炉内に入れ、繊維材料17
に含浸させた樹脂を熱硬化させる。
次に、外筒16の外周面にグラインダ等の機械
加工を施すと共に、例えば紙やすり等を用いて外
筒16の端部外周を均一な表面に仕上げて、該外
筒16の外径を、例えば22.4mm程度に形成する。
そして、外筒16の両端側にそれぞれリング18
を2分割した状態で径方向から嵌合させ、各引掛
け部13の突出部13A背面側に密着するように
係止させて、接着剤で固着する。次に、この接着
剤が硬化した段階で、該リング18の雄ねじ18
Aに螺合部材19の雌ねじ19Aを螺着させ、該
螺合部材19の筒状部19Bで外筒16の両端側
や各引掛け部13を覆うようにして、当該ロツド
を完成させる。
而して、本実施例によれば、芯材11および各
取付け部材12の外周面側に、樹脂を含浸させた
糸状の繊維材料17を巻回して外筒16を形成す
るときに、該繊維材料17を各引掛け部13の突
出部13A等に引掛けて巻返すようにしているか
ら、該繊維材料17を規則的に交差巻付けするこ
とが可能となるばかりでなく、該繊維材料17が
有している強度を十分に活かして、芯材11およ
び外筒16の軸方向両端側に各取付け部材12を
強固に一体化でき、該各取付け部材12を確実に
抜止めおよび廻止めすることができる。
また、前記繊維材料17を途中で切断したりす
ることがなく、その強度を十分に活かすことがで
きるから、耐疲労性や耐衝撃性等を大幅に高める
ことができ、信頼性の高い軽量な油圧シリンダ用
ロツドを得ることができる。そして、引張り強度
や曲げ強度等を高めることができる上に、当該ロ
ツドの強度を事前に計算することも可能となる。
さらに、引張り強度や曲げ強度等が要求される
芯材11や外筒16には繊維強化樹脂材料を、高
い硬度が要求される取付け部材12、リング1
8、螺合部材19等には金属材料等を適宜に選択
して使用することが可能となり、設計の自由度を
増大させることができ、限界設計が可能となる。
また、取付け部材12の嵌合穴12Aに芯材11
の小径部11Aを嵌合させ、接着剤で両者を接合
固着しているから、芯材11の両端側に各取付け
部材12を確実に位置決めでき、この部位におけ
る応力集中等も防止できる。加えて、外筒16の
軸方向両端側にはリング18を介して螺合部材1
9を螺着しているから、該螺合部材19の筒状部
19Bによつて外筒16の端部や各引掛け部13
等を包み囲むように覆うことができ、外観形状を
スマートに仕上げることがでる等、種々の効果を
奏する。
次に、第6図は本発明の第2の実施例を示し、
本実施例の特徴は、取付け部材の外周側に設けた
各引掛け部を径方向の突出部のみによつて形成し
たことにある。なお、本実施例では前記第1の実
施例で述べた芯材11、繊維材料17、リング1
8をそのまま援用するものとする。
図中、21は芯材11の各小径部11Aに嵌合
固着された取付け部材(一方のみ図示)を示し、
該各取付け部材21は第1の実施例で述べた取付
け部材12と同様に、内周側には嵌合穴21A
が、外周側には各引掛け部22がそれぞれ形成さ
れているものの、該各引掛け部22は取付け部材
21の中間部から径方向にのみ突出形成されてい
る。
23は樹脂を含浸させた繊維材料17を芯材1
1、取付け部材21の外周面に亘り巻回すること
により形成された外筒を示し、該外筒23は第1
の実施例で述べた外筒16とほぼ同様に形成さ
れ、その軸方向両端側は前記繊維材料17を各引
掛け部22に引掛けて巻返すことにより形成され
た巻返し部23Aとなつている。そして、該外筒
23の両端側外周には各引掛け部22の背面側に
係止したリング18が接着剤等によつて固着され
ている。
24はリング18と共に被取付け部材を構成す
る螺合部材を示し、該螺合部材24は第1の実施
例で述べた螺合部材19とほぼ同様に、開口側内
周にリング18の雄ねじ18Aと螺合する雌ねじ
24Aが形成された有蓋筒状の筒状部24Bと、
該筒状部24Bの蓋部中央から軸方向に突設され
た雄ねじ部24Cとからなつている。そして、該
螺合部材24の筒状部24Bは内周側が段付筒状
に形成され、その段部24B1は雌ねじ24Aを
リング18に螺着したとき、各引掛け部22に図
示の如く当接するようになつている。
かくして、このように構成される本実施例で
も、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得
ることができるが、特に本実施例では、各引掛け
部22を径方向にのみ突出させたから、取付け部
材21全体の形状を簡略化でき、材料費等を削減
できる。
次に、第7図ないし第9図は本発明の第3の実
施例を示し、本実施例の特徴は、取付け部材の外
周側に設けた各引掛け部の軸方向の延設部外周側
に雄ねじを形成し、該雄ねじに被取付け部材とし
ての螺合部材を螺着する構成としたことにある。
なお、本実施例では前記第1の実施例で述べた芯
材11や繊維材料17をそのまま援用するものと
する。
図中、31は芯材11の各小径部11Aに嵌合
固着された取付け部材(一方のみ図示)を示し、
該各取付け部材31は前記第1の実施例で述べた
取付け部材12とほぼ同様に、内周側には嵌合穴
31Aが、外周側には各引掛け部32がそれぞれ
形成されている。然るに、該各引掛け部32は、
取付け部材31の基端側から径方向外向きに突設
された径方向の突出部32Aと、該突出部32A
の先端から軸方向に延設され、取付け部材31の
軸方向先端面に対応する位置まで延びた軸方向の
延設部32Bと、該各延設部32Bの外周面にそ
れぞれ形成された雄ねじ32Cとからなり、各延
設部32Bは雄ねじ32Cのねじ面を拡大すべ
く、周方向に比較的幅広に形成されている。ま
た、各突出部32Aは第9図に示す如く、その横
断面が略長円形状となり、繊維材料17を傷付け
たりするのを防止するようになつている。
33は樹脂を含浸させた繊維材料17を芯材1
1、取付け部材31の外周面に亘り巻回すること
により形成された外筒を示し、該外筒33は前記
第1の実施例で述べた外筒16とほぼ同様に形成
され、軸方向両端側は前記繊維材料17を各引掛
け部32の突出部32A側に引掛けて巻返すこと
により形成された巻返し部33Aとなつている。
さらに、34は外筒33の両端側に位置して、
各取付け部材31の各引掛け部32外周側に螺着
された被取付け部材としての螺合部材(一方のみ
図示)を示し、該各螺合部材34は前記第1の実
施例で述べた螺合部材19とほぼ同様に形成さ
れ、雌ねじ34Aを有する筒状部34Bと雄ねじ
部34Cとから構成されるものの、雌ねじ34A
は筒状部34Bの開口端よりも所定寸法内側に位
置して、該筒状部34Bの内周面に形成されてい
る。そして、該螺合部材34は雌ねじ34Aが各
引掛け部32の雄ねじ32Cに螺着され、筒状部
34Bは外筒33の巻返し部33Aや各引掛け部
32等を包み込むように覆つている。
かくして、このように構成される本実施例で
も、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得
ることができるが、特に本実施例では、各引掛け
部32の延設部32B外周側に雄ねじ32Cを形
成し、該雄ねじ32Cに螺合部材34の雌ねじ3
4Aを螺着したから、部品点数を削減でき、作業
性を向上させることができる。
なお、前記各実施例では、外筒16,23,3
3等をフイラメントワインデイング法等の手段を
用いて形成するものとしたが、これに替えて、外
筒16,23,33等をテープワインデイング
法、ハンドレイアツプ法等の手段を用いて形成し
てもよい。
また、前記各実施例では、油圧シリンダ用ロツ
ドを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定
されず、空圧シリンダ用ロツド、ロボツトアー
ム、CFRP製トラス構造物、CFRP製シヤフト、
自動車用ドライブシヤフト等、種々の繊維強化樹
脂製棒状体に適用できる。また、当該棒状体は中
実な丸棒状のものに限らず、円筒状、角筒状ある
いは角柱状に形成してもよいものである。
〔発明の効果〕
以上詳述した通り、本発明によれば、芯材の軸
方向端部に設けた取付け部材の外周側に引掛け部
を設け、樹脂を含浸させた繊維材料を該引掛け部
に引掛けて巻返すようにして外筒を形成し、該外
筒の端部には被取付け部材を取付け部材の引掛け
部を介して位置決めしたから、繊維材料の強度を
活かして、外筒および芯材に取付け部材を強固に
一体化でき、被取付け部材を確実に位置決めでき
る上に、耐疲労性や耐衝撃性を高め、信頼性を向
上できる等、種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5は本発明の第1の実施例を示
し、第1図はロツドの一端側を示す縦断面図、第
2図は第1図中の−矢示方向断面図、第3図
は第1図の外観図、第4図は繊維材料を引掛け部
に引掛けて巻返した状態を示す外観説明図、第5
図は第4図中のV−V矢示方向断面図、第6図は
第2の実施例を示す第1図と同様の縦断面図、第
7図ないし第9図は第3の実施例を示し、第7図
はロツドの一端側を示す縦断面図、第8図は第7
図中の−矢示方向断面図、第9図は螺合部材
を取外した状態でロツドの一端側を拡大して示す
外観図、第10図は従来技術によるロツドの一端
側を示す外観図、第11図は他の従来技術による
ロツドの一端側を示す縦断面図である。 11……芯材、12,21,31……取付け部
材、13,22,32……引掛け部、16,2
3,33……外筒、17……繊維材料、18…リ
ング、18A,32C……雄ねじ、19,24,
34……螺合部材、19A,24A,34A……
雌ねじ、19B,24B,34B……筒状部、1
9C,24C,34C……雄ねじ部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 長尺な芯材と、該芯材の軸端に設けられ、外
    周側に繊維材料の引掛け部が周方向に少なくとも
    1個以上形成された取付け部材と、樹脂を含浸さ
    せた繊維材料を前記芯材の外周面から該取付け部
    材の外周面に亘り、該取付け部材の引掛け部に引
    掛けて巻返しつつ、巻回することにより形成され
    た外筒と、該外筒の軸端に前記取付け部材の引掛
    け部を介して位置決めされた被取付け部材とから
    構成してなる繊維強化樹脂製棒状体。 2 前記被取付け部材は取付け部材の引掛け部外
    周側に螺着された螺合部材である特許請求の範囲
    1項記載の繊維強化樹脂製棒状体。 3 前記被取付け部材は、取付け部材の引掛け部
    に係止され、外周面に雄ねじが形成されたリング
    と、該リングに螺着された螺合部材とから構成し
    てなる特許請求の範囲1項記載の繊維強化樹脂製
    棒状体。
JP62228980A 1987-09-11 1987-09-11 Rod body made of fiber reinforced resin Granted JPS6471733A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62228980A JPS6471733A (en) 1987-09-11 1987-09-11 Rod body made of fiber reinforced resin

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62228980A JPS6471733A (en) 1987-09-11 1987-09-11 Rod body made of fiber reinforced resin

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6471733A JPS6471733A (en) 1989-03-16
JPH0356898B2 true JPH0356898B2 (ja) 1991-08-29

Family

ID=16884883

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62228980A Granted JPS6471733A (en) 1987-09-11 1987-09-11 Rod body made of fiber reinforced resin

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6471733A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2985680B2 (ja) * 1994-08-30 1999-12-06 トヨタ自動車株式会社 駆動軸の製造方法
CN102632628B (zh) * 2012-04-12 2014-09-10 中国人民解放军总后勤部军需装备研究所 一种轻质低导热率的锅铲柄及其制作方法
CN105673609B (zh) * 2016-03-17 2018-11-16 中联重科股份有限公司 复合材料套筒和液压缸

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6471733A (en) 1989-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3495553B2 (ja) 強化プラスチック管とそれに回転しないように縦に連結される継ぎ手連結体のついた駆動シャフト
US4362521A (en) Power transmission shaft
JPH02225814A (ja) ねじ山を具えた複合材料製の部材
US4773891A (en) Drive shaft of fibre-reinforced plastic material
KR910000166Y1 (ko) 낚싯대용 릴 고정구
JPH0364297B2 (ja)
JPH0356898B2 (ja)
JPH0336660B2 (ja)
KR101198119B1 (ko) 초릿대
JPH0544906B2 (ja)
JPH0356897B2 (ja)
JPH011523A (ja) 繊維強化樹脂製棒状体
JP2010154780A (ja) 釣り用スプールおよびその製造方法
JPS63214430A (ja) 複合材料を用いた棒状体
JPH03155736A (ja) 釣竿およびその製造方法
JP5112284B2 (ja) 釣り用スプール
JPH0511542B2 (ja)
JPH0314579Y2 (ja)
JPH1016136A (ja) 拡大径部を有するコイル補強線材強化ゴムホースの製造方法
JPS6315737A (ja) 繊維強化樹脂製棒状体
JP2762120B2 (ja) パイプ端部と端部部材とを同軸固着する方法
JPH01322048A (ja) 繊維強化樹脂部材
JP2004270781A (ja) 継手付frp管の製造方法
JPH0672680B2 (ja) 繊維強化樹脂製筒状体
JPH09182547A (ja) 釣 竿