JPH0356529A - ポリエステルの製造方法 - Google Patents

ポリエステルの製造方法

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JPH0356529A
JPH0356529A JP19229789A JP19229789A JPH0356529A JP H0356529 A JPH0356529 A JP H0356529A JP 19229789 A JP19229789 A JP 19229789A JP 19229789 A JP19229789 A JP 19229789A JP H0356529 A JPH0356529 A JP H0356529A
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JP
Japan
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terephthalic acid
polyester
ppm
foreign
less
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Application number
JP19229789A
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English (en)
Inventor
Susumu Tate
楯 進
Terushige Yano
矢野 照重
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はポリエステルの製造方法に関するものである。
さらに詳しくはポリエステル中の異物や着色が少なく、
また表面特性の優れた異物の少ないポリエステルの製造
方法に関するものである。
このようなポリエステルは特に磁気記録媒体用のベース
フィルム、電気用途のコンデンサーフィルム、写真用フ
ィルム、包装用のフィルムとして用いられている. 〔従来の技術] 特にエチレンテレフタレート系ポリエステルは優れた物
理的、化学的性質を有することから、繊維のみならず、
フィルム、戒形品として広く用いられている. このような広い応用分野において、ポリエステル中の異
物粒子をできるだけ少なくする事が、ボリマーの着色を
抑制すると同時に、或形後の用途のそれぞれの分野でも
望まれており、特に磁気記録媒体用のベースフィルムと
してポリエステル中の異物を少なくすることは必須条件
である。
通常、磁気記録媒体用のベースフィルムでは表面上に微
細な凹凸を形威し表面滑り性を改良する方法がとられて
いる. 〔発明が解決しようとする課題〕 ところが、フィルム上に粗大な粒子が存在するとフィル
ム表面の乱れに伴い、滑り性とともに磁気記録媒体にも
乱れを生じ、そのことが、記録時、あるいは再生時にノ
イズや欠陥を発生する原因となる. このようなトラブルの防止のため、ポリエステル製造工
程時に異物の混入を出来るだけ少なくする方法がとられ
てきたが必ずしも満足できるものではなかった. [課題を解決するための手段] 本発明者らは以上の課題につき、鋭意、研究した結果、
ポリエステル製造工程の異物混入を防ぐだけでは不十分
であり、用いる原料中の異物や品質をある特定の値以下
にすることで優れた表面特性のフィルムが製造できるこ
とを見いだし、本発明を完戒するに到った. 即ち本発明は、主としてテレフタル酸とエチレングリコ
ールとをエステル化反応の後、重縮合して、ポリエステ
ルを製造する方法において、テレフタル酸中の4〜25
μの異物粒子数が300個/g以下、テレフタル酸のア
ルカリ溶液吸光度が0.3以下、テレフタル酸の4−カ
ルボキシベンズアルデヒド量が300ppm以下である
高純度テレフタル酸を用いることを特徴とするポリエス
テルの製造方法. 前記テレフタル酸中の異物粒子とはテレフタル酸製造工
程から混入するもので、具体的には触媒、反応器、配管
等からの金属類、酸化あるいは精製工程から生ずると思
われるカーボン類、また移送、運搬中に混入する塵芥な
どである. 本発明において用いられるテレフタル酸は上述の4〜2
5aの異物粒子数が1gあたり300個以下、好ましく
は200個以下のテレフタル酸である.この粒子数は少
ないほど好ましいが、高純度テレフタル酸の工業的製造
法においては、50個以下にすることは著しいコストの
増大を招くため、好ましくない. テレフタル酸のアルカリ溶液吸光度は0.3以上になる
と著しいポリマーの着色を引き起こし、また4−カルボ
キシベンズアルデヒド量が300ppm+をこえると、
ゲル化、着色等の原因となる.そのため、アルカリ溶液
吸光度は0.3以下、好ましくは0.2以下、4−カル
ボキシベンズアルデヒド量は300ppm以下、好まし
くは50ppm以下の高純度テレフタル酸を用いる. 本発明において前記テレフタル酸を用いることにより、
ポリエステルの着色、ゲルを抑制することと同時に、表
面特性の優れた磁気記録媒体用のべ−スフィルムとして
有用な異物の少ないポリエステルを製造することが可能
になる. 前記テレフタル酸を得る方法としては、アルキルベンゼ
ン、特にバラキシレンを低級脂肪族カルボン酸中で空気
酸化して得られ、アルカリ溶液吸光度0.3以下、4−
カルボキシベンズアルデヒド量を300ppm以下の高
純度テレフタル酸に精製するため、アルキルベンゼン、
特にバラキシレンを空気酸化して得られたテレフタル酸
を更に触媒存在下に水素雰囲気で再結晶するか、あるい
は酢酸、水等で再結晶、洗浄等を行う方法が挙げられる
.そのほか、一旦テレフタル酸をジメチルエステルとし
て精製し、ついで加水分解して得られるテレフタル酸を
使用することも出来る. さらにテレフタル酸中の4〜24μの異物粒子数を30
0個以下に減少させる方法としてはバラキシレンの酸化
時において使用する低級脂肪族カルポン酸及び空気中の
粒子を濾過、あるいは集塵機等で処理して、異物の少な
いものを使用するなどの手段を用いる.また精製時に再
結晶前に濾過するフィルターを孔径の小さいものにする
か、あるいは二段階濾過を行うなどの方法を採用するの
が好ましい. 本発明においては主として、上記のテレフタル酸とエチ
レングリコールとから、エステル化反応の後、重縮合反
応を行いポリエステルとする。
ポリエステルとしてはエチレンテレフタレート系のポリ
エステルであり、上記のテレフタル酸を主とするが、こ
のほか、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン
酸、スルホイソフタル酸、4.4 ’ビフェニルジカル
ボン酸などの芳香族ジカルボン酸を共重合することも出
来る. また、エチレングリコールを主とするグリコールを使用
するが、グリコール威分の一部を、例えばジエチレング
リコール、ポリエチレングリコール、1.4−ブタンジ
オール、ネオペンチルグリコールなどで置き換えてポリ
エステルとすることも出来る.これらのグリコール類は
使用前にフィルターで濾過して、異物粒子を減少させた
ものを用いることが好ましい. 本発明ポリエステルの製造においては、エステル化反応
、及び重縮合反応は従来からの公知の条件を用いること
が出来る. 例えば、公知のアンチモン化合物やチタン
化合物などの触媒、リン化合物などの安定剤、シリカ、
カオリンなどの滑剤等を使用することが出来る.当然の
事ながら、これらの添加剤中には4μ以上の粒子を含有
していないものが好ましい. 重合の方法としては特に限定されないが通常、溶融重合
によって製造するのが好ましい.テレフタル酸とエチレ
ングリコールとを常圧もしくは加圧下にエステル化反応
して初期縮合体を製造し、つぎに溶融状態で減圧下に加
熱撹拌し、ポリエステルを得る.なお本発明の方法はバ
ッチ法に限らず、連続重合法で行なうことも可能である
[作用コ 表面特性が優れ、ボリマーの着色が少なく、さらにボリ
マー中の異物粒子の少ないポリエステルを得るにはポリ
エステル製造工程の異物混入を防ぐだけでは不十分であ
り、用いる原料中の異物、特にテレフタル酸中の異物粒
子をある特定の値以下にすることが重要である. つまり、その他の原料グリコール中の異物は濾過、遠心
分離等の手段により異物の除去が出来るが、テレフタル
酸中の異物はそのままポリエステル中に持ち込まれるた
め、テレフタル酸中の異吻、中でもアルカリ不溶解性の
異物粒子をある特定の範囲以下にし、テレフタル酸のア
ルカリ溶液吸光度が0.3以下、テレフタル酸中の4−
カルポキシベンズアルデヒド量を300ppm以下とす
ることで着色や異物の少ない、優れた表面特性のフィル
ムが得られるのである. [実施例] 以下、実施例により本発明を説明する.尚、実施例中の
分析値は次の方法で行った.■極限粘度: フェノール/1,1.2,2,−テトラクロルエタン=
6 0/4 0の混合溶媒中、30゜Cで測定した. ■テレフタル酸中の異物粒子数: テレフタル酸を2N−アンモニア水に溶解し、孔径0.
1 μのニトロセルローズ製フィルターを用いて濾過し
、このフィルター上の異物粒子を顕微鏡観察し、画像解
析装置(ニコン製)により、全視野を走査し、円相当径
で4〜25ξクロンの異物粒子数をカウントして試料1
g当たりに換算した. ■テレフタル酸のアルカリ溶液吸光度 テレフタル酸2gを2N−KOH,25−に溶解し、3
40nmの吸光度で示した.■テレフタル酸中の4−カ
ルポキシベンズアルデヒド量 ポーラ口グラフィにより測定した. ■ポリエステル中の異物粒子数 ポリエステル約40■をガラス板にはさみ約280℃に
加熱溶融して、0.6 termにプレスする.この中
心部を顕微鏡を用いて観察し、画像解析装置により、5
μ以上の粒子をカウントする.5mrtf視野の合計カ
ウント数を異物粒子数とした。
■ポリエステルの着色度 測色色差計で測定したb値で示す. 実施例I 4〜25μの異物粒子数が110個/g、アルカリ溶液
吸光度が0,15、4−カルボキシベンズアルデヒド量
が10pp−である高純度テレフタル酸1500gとエ
チレングリコール1230 g ,触媒として二酸化ア
ンチモンをテレフタル酸に対し、アンチモン原子として
0.05モル%およびトリエチルア果ンをテレフタル酸
に対し0.5モル%加え、2.5 kg/d圧力下で2
20゜Cまで昇温し、1時間エステル化反応を行い、生
戒水を系外に除いた。 次に初期縮合物を1時間で徐々
に2 8 5 ’C、0.1 vamH gまで昇温減
圧し、その後、1時間重縮合して、極限粘度0.6 、
b値2のポリエチレンテレフタレートを得た.このポリ
エスチル中の異物粒子数は1〜2個であった. 実施例2 実施例1において、平均粒径0.6μのカオリン4gを
エチレングリコール20gに均一分散させて、エステル
化反応終了後、初期縮合物に加えて行なう以外は実施例
lと同様にして、重縮合を行い、極限粘度0.6 、b
値2のポリエチレンテレフタレートを得た.このポリエ
ステル中の異物粒子数は3〜4個であった. 比較例1 実施例2において、異物粒子数が480個/g、アルカ
リ溶液吸光度0.15、4−カルボキシベンズアルデヒ
ド量が10ppmであるテレフタル酸を用いた以外は実
施例2と同じ操作で重合を行なった.その結果、極限粘
度0.6 、b値2のポリエチレンテレフタレートを得
た.このポリエステル中の異物粒子は28〜32個であ
り、磁気記録媒体用のベースフィルムとして使用できな
かった.比較例2 実施例2において、異物粒子数が500個/g、アルカ
リ溶液吸光度0.8 、4−カルポキシベンズアルデヒ
ド量が700ppm+であるテレフタル酸を用いる以外
は実施例2と全く同じ操作で重合を行なった.その結果
、得られたポリエチレンテレフタレートの極限粘度は0
.6 、b値は15と着色が大きく、またポリエチレン
テレフタレート中の異物粒子は50〜80個であり、実
用できなかった.〔発明の効果〕 以上かかる構或よりなる本発明方法を採用することによ
り、得られるポリエステル中の異物粒子が非常に少ない
ため、その応用範囲が比較的広がり、産業界に寄与する
こと大である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 主としてテレフタル酸とエチレングリコールとをエステ
    ル化反応の後、重縮合して、ポリエステルを製造する方
    法において、テレフタル酸中の4〜25μの異物粒子数
    が300個/g以下、テレフタル酸のアルカリ溶液吸光
    度が0.3以下、テレフタル酸の4−カルボキシベンズ
    アルデヒド量が300ppm以下である高純度テレフタ
    ル酸を用いることを特徴とするポリエステルの製造方法
JP19229789A 1989-07-24 1989-07-24 ポリエステルの製造方法 Pending JPH0356529A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006002160A (ja) * 2004-06-18 2006-01-05 Sk Chemicals Co Ltd ポリエステル樹脂及びその製造方法
JP2007284132A (ja) * 2006-04-19 2007-11-01 Taiyo Shiko Kk 運搬用パレット
JP2008222827A (ja) * 2007-03-12 2008-09-25 Toyobo Co Ltd 共重合ポリエステルの連続製造方法
JP2010018621A (ja) * 2009-09-18 2010-01-28 Mitsubishi Gas Chemical Co Inc ジオールの製造方法
JP2016015270A (ja) * 2014-07-03 2016-01-28 Jsr株式会社 蓄電デバイス用バインダー組成物およびその製造方法

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