JPH0355819Y2 - - Google Patents

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JPH0355819Y2
JPH0355819Y2 JP14715286U JP14715286U JPH0355819Y2 JP H0355819 Y2 JPH0355819 Y2 JP H0355819Y2 JP 14715286 U JP14715286 U JP 14715286U JP 14715286 U JP14715286 U JP 14715286U JP H0355819 Y2 JPH0355819 Y2 JP H0355819Y2
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、内燃機関の回転数[rpm]が設定値
以上になつた時に機関の点火動作を停止させて機
関の過回転を防止する過回転防止装置に関するも
のである。
[従来の技術] 内燃機関用の点火装置として、電子回路により
点火位置を演算して点火信号を発生させる電子式
の点火装置が多く用いられるようになつている。
内燃機関においては、点火動作が許容される区間
(点火動作許容区間)が決つており、この区間以
外で点火動作が行われると機関に悪影響が及ぶ。
そのため電子式の点火装置では、機関の第1の回
転角度位置と第2の回転角度位置とでそれぞれ第
1及び第2の信号を発生する信号コイルを設けて
第1の信号が発生してから第2の信号が発生する
までの区間の範囲で点火動作許容区間を設定し、
この点火動作許容区間内でのみ点火信号を発生さ
せるように演算を行わせている。
ところで、内燃機関の回転数が設定値に達した
時に機関を失火させて機関の過回転を防止するた
めには、機関の回転数が設定値に達したことを検
出する回転数検出回路と、この検出回路が設定回
転数に達したことを検出した時に点火動作を停止
する点火動作停止回路とを設ける必要がある。
機関の回転数を検出する方法としては、速度発
電機を用いる方法と、機関の回転に同期して発生
する信号に基いて演算する方法とがあるが、電子
式の点火装置が用いられる場合には、設定回転数
に達したことを演算により求める方が有利であ
り、その場合、点火コイルの1次コイルに誘起す
る電圧を検出してこの1次誘起電圧の発生周期か
ら回転数を演算する方法や、信号コイルから得ら
れる第1の信号と第2の信号との発生間隔から回
転数を演算する方法が考えられている。
点火コイルの1次誘起電圧の発生周期から機関
の回転数を演算する場合、1次誘起電圧を検出す
るために耐圧が高い素子を必要とし、また1次誘
起電圧の検出の仕方によつては、点火動作に影響
を与えるおそれがある。これを避けるため、信号
コイルの出力から回転数を演算する方が有利であ
る。
信号コイルの出力から回転数を演算する方法と
しては、信号コイルが第1の信号を発生してから
次の第1の信号を発生するまでの間回転数演算用
積分コンデンサを一定の時定数で充電して、この
積分コンデンサの端子電圧を基準電圧と比較する
方法が考えられる。第1の信号を発生してから次
の第1の信号を発生するまでの時間は機関の回転
数の上昇に伴つて短くなつていくため、積分コン
デンサの端子電圧は機関の回転数の上昇に伴つて
低くなつていく。従つて上記の積分コンデンサの
端子電圧を基準電圧と比較すれば、該積分コンデ
ンサの端子電圧が基準電圧以下になつた時に機関
の回転数が設定回転数に達したと判定することが
でき、基準電圧の大きさを調整することにより設
定回転数を任意に定めることができる。
この様な演算を行う場合、従来は直流定電圧電
源の出力を抵抗分圧回路で分圧することにより基
準電圧を得ていた。
点火動作係止回路は、上記のようにして設定回
転数に達したことが検出された時に、点火位置演
算回路が出力する点火信号が点火回路の半導体ス
イツチに供給されるのを阻止し、点火動作を停止
させる。
[考案が解決しようとする問題点] 上記のように直流定電圧電源の出力を抵抗分圧
回路で分圧することにより基準電圧を得た場合、
第1の信号が発生する以前に、すなわち点火動作
が許容される区間に入る前に回転数演算用積分コ
ンデンサの端子電圧が基準電圧以下になることが
ある。この場合点火回路として電流遮断形の回路
が用いられていると、過回転防止動作が開始され
る際に点火位置が異常になり、機関に悪影響が及
ぶおそれがある。
すなわち、電流遮断形の点火装置においては、
点火動作許容区間よりも位相が進んだ位置で点火
信号を立ち上らせて該点火信号により点火コイル
の1次側回路に電流を流し始め、点火動作許容区
間内の所定の位置でこの点火信号を立ち下がらせ
て該点火信号の立下り位置で点火コイルの1次側
回路に流しておいた電流を遮断させることによ
り、点火コイルの2次側に点火用の高電圧を誘起
させる。
この様な電流遮断形の点火回路が用いられてい
る場合、点火動作許容区間より前の位置で設定回
転数が検出されて、点火動作停止回路が点火動作
許容区間よりも前の位置で点火回路への点火信号
の供給を停止させると、該点火信号の供給が停止
された瞬間に点火コイルの1次側回路に流れてい
た電流が遮断されて点火コイルの2次側に高電圧
が誘起する。この場合点火動作許容区間よりも進
んだ位置(点火動作を行わせてはいけない位置)
で点火動作が行われることになる。
本考案の目的は、設定回転数の検出を必ず点火
動作許容区間内に行わせるようにして、点火動作
許容区間以外の位置で点火動作が行われるのを防
止した内燃機関過回転防止装置を提供することに
ある。
[問題点を解決するための手段] 本考案が対象とする機関で用いる点火装置は、
内燃機関の第1の回転角度位置及び該第1の回転
角度位置よりも遅れた第2の回転角度位置でそれ
ぞれ第1及び第2の基準パルス信号を発生させる
基準パルス信号発生回路と、前記第1及び第2の
基準パルス信号を入力として第1の回転角度位置
から第2の回転角度位置までの間に定めた点火動
作許容区間の間持続する矩形波状の点火区間信号
を出力する点火区間信号発生回路と、この点火区
間信号を入力として各回転数における内燃機関の
点火位置を演算して該点火位置の情報を含む点火
信号を出力する点火位置演算回路と、この点火信
号が与えられた時に点火コイルの1次電流を急変
させるように制御して該点火コイルの2次コイル
に点火用の高電圧を誘起させる点火回路とを備え
たものである。
本考案は、この様な点火装置を備えた内燃機関
の過回転を防止する過回転防止装置であつて、過
回転防止動作開始時に点火動作許容区間以外の区
間で点火動作が行われることがないようにしたも
のである。
そのため本考案においては、前記点火区間信号
を入力として該点火区間信号が発生している間だ
け基準電圧を出力する基準電圧発生回路と、端子
電圧が所定の傾きで上昇するように充電される設
定回転数演算用積分コンデンサと、前記第2の基
準パルス信号が発生している間導通するリセツト
用スイツチと該リセツト用スイツチの主通電回路
に対して直列に挿入された電流制限素子とを備え
て該リセツト用スイツチ及び電流制限素子を通し
て前記設定回転数演算用積分コンデンサを放電さ
せるリセツト回路と、前記設定回転数演算用積分
コンデンサの両端に得られる積分電圧を前記基準
電圧と比較して該積分電圧が基準電圧以下になつ
た時に設定回転数検出信号を出力する比較回路
と、前記比較回路の出力を入力として前記設定回
転数検出信号が発生した時に前記点火信号が前記
点火回路に与えられるのを阻止して点火動作を停
止させる点火動作停止回路とを設けた。
[考案の作用] 上記のように、点火区間信号を入力として該点
火区間信号が発生している間基準電圧を出力する
基準電圧発生回路を設けて、点火区間信号が発生
している区間だけ基準電圧を発生させるようにす
ると、機関の回転数が設定回転数に達したか否か
の判定は、点火動作許容区間でのみ行われるた
め、過回転防止動作の開始時に点火動作許容区間
以外のた異常な位置で点火動作が行われるのを防
止することができる。
また上記のように積分コンデンサのリセツトを
電流制限素子を介して行わせるように構成する
と、回路要素による遅れにより基準電圧の立下が
りが第2の回転角度位置よりも遅れる事態が生じ
た場合の誤動作が生じるのを防ぐことができる。
[実施例] 以下添附図面を参照して本考案の実施例を説明
する。
[] 実施例の構成 第1図は本考案の実施例を示したもので、同図
において1は点火回路、2は基準パルス信号発生
回路、3は点火区間信号発生回路、4は点火位置
演算回路、5は回転数検出回路、6は点火動作停
止指令回路、A1はアンド回路であり、アンド回
路A1と点火動作停止指令回路6とにより点火動
作停止回路が構成されている。以下これらの各部
につき順に説明する。
(a) 点火回路1 点火回路1は点火コイル101と1次電流制御
用スイツチとしてのトランジスタ102と、点火
プラグ103とにより構成されている。点火コイ
ル101は1次コイル101a及び2次コイル1
01bを有し、該第1次コイル及び2次コイルの
一端が共通接続されている。トランジスタ102
はダーリントン接続された複合トランジスタから
なつていて、該トランジスタのエミツタは接地さ
れ、コレクタは1次コイル101a及び2次コイ
ル101bの一端の共通接続点に接続されてい
る。点火プラグ103は図示しない機関の気筒に
取付けられていて、その非接地側端子が高圧コー
ドを介して2次コイル101bの他端に接続され
ている。点火コイルの1次コイルの他端に負極を
接地したバツテリ(図示せず。)の正極が接続さ
れ、該バツテリの電圧が1次コイル101aとト
ランジスタ102のコレクタエミツタ間回路との
直列回路の両端に印加されている。
この点火回路は電流遮断形の回路として公知の
もので、トランジスタ102のベースに点火信号
が与えられると該トランジスタ102が導通し、
図示しないバツテリから1次コイル101a及び
トランジスタ102のコレクタエミツタ間を通し
て1次電流が流れる。機関の点火位置で点火信号
が立ち下がると(零になると)トランジスタ10
2が遮断状態になるため、点火コイルの1次電流
が遮断される。これにより1次コイル101aに
1次電流を流し続けようとする向きの高い電圧が
誘起し、この電圧が更に昇圧されて2次コイル1
01bに点火用の高電圧が発生する。
(b) 基準パルス信号発生回路2 この回路は内燃機関に取付けられた信号発電機
内に設けられたパルサコイル200と、このパル
サコイルは出力する信号を波形整形してパルス信
号に変換する第1及び第2の波形整形回路201
及び202とからなる。
パルサコイル200は内燃機関の第1の回転角
度位置θ1及び第2の回転角度位置θ2でそれぞ
れスレシヨールドレベル以上になる第1の信号
VS1及び第2の信号VS2を発生する。第2図はこ
れらの信号の波形の一例を示したもので、この例
では第1の信号VS1が正極性の信号からなり、第
2の信号VS2が負極性の信号からなつている。第
1の回転角度位置θ1は機関の最大進角位置に一
致するかまたは最大進角位置よりも所定角度進ん
だ位置に設定され、第2の回転角度位置θ2は機
関の最小進角位置に一致するように設定される。
本実施例では第1の回転角度位置θ1が機関の最
大進角位置に一致するように設定され、第1の回
転角度位置θ1から第2の回転角度位置θ2まで
の区間が点火動作許容区間となつている。尚第1
の回転角度位置及び第2の回転角度位置をそれぞ
れ示す角度θ1及びθ2は機関の上死点TDCを
基準にして進角側に測つている。
第1の波形整形回路201は第1の信号VS1
波形整形して第2図Bに示すように第1の回転角
度位置θ1で立上る第1の基準パルスVp1を出力
する。また第2の波形整形回路202は第2の信
号VS2を波形整形して第2図Cのように第2の回
転角度位置θ2で立上る第2の基準パルス信号
Vp2を出力する。
(c) 点火区間信号発生回路3 点火区間信号発生回路3は第1の基準パルス信
号Vp1及び第2の基準パルス信号Vp2を入力とし
て、第3図Dに示すように第1の基準パルス信号
が発生してから第2の基準パルス信号が発生する
までの間(第1の回転角度位置θ1から第2の回
転角度位置θ2までの間)持続する矩形波状の点
火区間信号Vqを出力する。この点火区間信号発
生回路3は、例えば第1の基準パルス信号Vp1
セツトされ、第2の基準パルス信号にVp2により
リセツトされるフリツプフロツプ回路により構成
することができる。
またこの点火区間信号発生回路3を、コンデン
サと、第1の基準パルス信号が発生した時に導通
して該コンデンサを瞬時に一定の電圧まで充電す
る回路と、第2の基準パルス信号が発生したとき
に該コンデンサの電荷を瞬時に放電させる放電回
路とにより構成することもできる。
(d) 点火位置演算回路4 点火位置演算回路4は、点火区間信号Vqを入
力として、該点火区間内で回転数に応じて変化す
る点火位置を演算し、該点火位置の情報を含む点
火信号Viを出力する。この点火位置の演算は例
えば、第1の回転角度位置θ1で一定電圧まで立
上がつた後更に一定の傾きで上昇して第2の回転
角度位置θ2で零に戻る第1の積分電圧と、第2
の回転角度位置θ2の直後の位置から次の第2の
回転角度位置θ2までの間一定の傾きで上昇して
該第2の回転角度位置で零に戻る第2の積分電圧
とを得て、量積分電圧を比較することにより行わ
れる。この場合第1の積分電圧が第2の積分電圧
以上になる位置を点火位置とすることにより、機
関の回転数の上昇に伴つて点火位置が進角する特
性を得ることができる。また第2の回転角度位置
θ2の直後の位置から次の回転角度位置まで第1
の傾きで上昇した後該第1の回転角度位置から次
の回転角度位置まで第2の傾きで上昇する波形の
積分電圧と一定レベルの基準電圧とを比較して、
積分電圧が基準電圧以上になる位置を点火位置と
すると、回転数の上昇に伴つて点火位置が遅角す
る特性を得ることができる。これら進角演算及び
遅角演算を組合せることにより、機関の中速領域
から高速領域にかけて進角し、高速領域で遅角す
る特性を得るこもできる。本考案においてこの点
火位置演算回路の構成は任意である。
本実施例のように電流遮断形の点火回路1が用
いられる場合、点火位置演算回路4が出力する点
火信号は、第1の回転角度位置よりも位相が進ん
だ位置(1次電流を流し始める位置)で立上り、
点火動作許容区間(この例ではθ1からθ2まで
の区間)内の所定の点火位置で零に立下がる波形
になる。この場合、点火信号の立下りが点火位置
情報を与えることになる。
(e) 回転数検出回路5 回転数検出回路5は、設定回転数演算用積分コ
ンデンサC1と、リセツト回路5Aと、基準電圧
発生回路5Bと、比較回路CM1とからなつてい
る。積分コンデンサC1の一端は接地され、他端
は抵抗R1を介して図示しない定電圧直流電源の
非接地側出力端子に接続されている。この積分コ
ンデンサC1は図示しない直流電源により抵抗R
1を通して一定の時定数で充電される。
リセツト回路5Aは、NPNトランジスタTr1
抵抗R1ないしR3とからなり、トランジスタ
Tr1のコレクタはコンデンサC1の非接地側端子
に接続されている。トランジスタTr1のエミツタ
は抵抗R2を介して接地され、該トランジスタの
ベースと接地間に抵抗R3が接続されている。ト
ランジスタTr1のベースには抵抗R4を介して第
2の基準パルス信号Vp2が与えられ、該第2の基
準パルス信号が発生している間トランジスタTr1
が導通する。このトランジスタが導通すると、積
分コンデンサC1の電荷が該トランジスタのコレ
クタエミツタ間と電流制限素子としての抵抗R2
とを通して所定の時定数で放電する。この例で
は、トランジスタTr1と抵抗R3及びR4とによ
りリセツト用スイツチが構成されている。
積分コンデンサC1は第2の回転角度位置θ2
の直後の位置で第2の基準パルス信号Vp2が消滅
した瞬間から抵抗R1を通して一定の時定数で充
電されるため、その両端に得られる積分電圧Vc1
は第2図Eに示すように一定の傾きで上昇し、次
の第2の回転角度位置θ2で第2の基準パルス信
号Vp2が発生すると所定の傾きで下降する波形に
なる。リセツト回路5Aの動作により積分コンデ
ンサC1の端子電圧が零になることはなく、第2
の基準パルス信号Vp2が消滅してトランジスタ
Tr1が遮断状態になつた時点では、積分コンデン
サC1に抵抗R2での電圧降下に相当する残留電
圧が存在する。
基準電圧発生回路5Bは、アノードが接地され
たツエナーダイオードZDと、ツエナーダイオー
ドZDのカソードに一端が接続された抵抗R5と
からなり、抵抗R5の他端は点火区間信号発生回
路3の出力端子に接続されている。この基準電圧
発生回路5Bは、点火区間信号Vqを降圧して、
基準電圧Vqが発生している間だけツエナーダイ
オードZDのツエナー電圧に等しい基準電圧Vrを
出力する。
上記積分電圧VC1及び基準電圧Vrはそれぞれ比
較回路CM1の正相入力端子及び逆相入力端子に
入力され、比較回路CM1は積分電圧VC1が基準
電圧Vr以下になつた時に設定回転数検出信号を
出力する。この例では、積分回路VC1が基準電圧
Vr以下になつた時に比較回路CM1の出力端子の
電位が接地レベルになり、この電位の立下りが設
定回転数検出信号となる。
(f) 点火動作停止指令回路6 点火動作停止回路は、コンデンサC2と、抵抗
R6ないしR8と、比較回路CM2とにより構成
される。コンデンサC2の一端は接地され、他端
は抵抗R6を介して図示しない定電圧直流電源の
出力端子に接続されるとともに、比較回路CM1
の出力端子に接続されている。抵抗R7及びR8
は直列に接続されて、両抵抗の直列回路の両端に
図示しない定電圧直流電源の出力が印加され、抵
抗R8の両端に基準電圧Vfが得られるようにな
つている。コンデンサC2の端子電圧は比較回路
CM2の正相入力端子に入力され、抵抗R8の両
端に得られる基準電圧Vfは比較回路CM2の逆相
入力端子に入力されている。比較回路CM2の出
力端子の電位はコンデンサC2の端子電圧が基準
電圧Vfを超えている時に高レベルにあり、コン
デンサC2の端子電圧が基準電圧Vf以下になつ
た時に低レベル(接地レベル)になる。この比較
回路CM2の出力端子の電位の立下りが点火動作
停止指令信号となる。
比較回路CM2の出力Vsは前記点火位置演算回
路4から得られる点火信号Viとともにアンド回
路A1に入力され、アンド回路A1は点火信号
Viが発生し、かつ比較回路CM2の出力信号Vs
が高レベルの時にのみトランジスタ102に点火
信号Vi′を与える。本実施例では、点火動作停止
指令回路6とアンド回路A1とにより点火動作停
止回路が構成されている。
尚アンド回路A1は、点火信号Viと点火動作
停止指令信号(点火動作を停止させる時に論理状
態が「0」になる信号)Vsとのアンドが成立し
ている時に、点火信号Vi′を出力する回路であれ
ばよく、特別の回路素子を用いることなく、点火
位置演算回路4の出力端子と点火動作停止指令回
路の出力端子とを単に結線するだけで構成でき
る。例えば点火位置演算回路4の出力段が比較回
路CM2と同様な比較回路からなつていて、該比
較回路の出力端子の電位が高レベル(論理状態が
「1」)になつた時に点火信号Viが出力される場
合には、両比較回路の出力端子を直結してその接
続点をトランジスタ102のベースに接続するこ
とによりアンド回路A1を構成できる。
[] 実施例の動作 パルサコイル200が第1及び第2の回転角度
位置θ1及びθ2でそれぞれ第1及び第2の信号
VS1及びVS2を出力すると、波形整形回路201
及び202は第1及び第2の基準パルス信号Vp1
及びVp2を出力する。点火区間信号発生回路3は
点火区間信号発生回路3は第1の基準パルス信号
Vp1は発生してから第2の基準パルス信号Vp2
発生するまでの間高レベルを維持する矩形波状の
点火区間信号Vqを出力する。点火位置演算回路
4は、この点火区間信号が発生している区間内で
回転数に応じて変化する点火位置を演算して、該
点火位置の情報を含む点火信号Viを出力する。
この点火信号はアンド回路A1に与えられ、この
時点火動作停止回路6の出力が高レベルにある
と、該アンド回路A1から点火回路1のトランジ
スタ102のベースに点火信号Vi′が与えられる。
トランジスタ102は点火信号Vi′が立上がると
同時に導通して点火コイルの1次コイルに1次電
流を流す。機関の点火位置で該点火信号が零に立
下がるとトランジスタ102が遮断状態になる。
これにより点火コイルの2次コイルに高電圧が誘
起し、点火プラグ103に火花が生じて機関が点
火される。
一方設定回転数演算用積分コンデンサC1は抵
抗R1を通して一定の時定数で充電され、第2の
基準パルス信号Vp2が発生してトランジスタTr1
が導通すると、該コンデンサC1が抵抗R2を通
して所定の時定数で放電する。従つてコンデンサ
C2の両端に得られる積分電圧VC1は第2図Eの
波形になる。また基準電圧発生回路5Bは点火区
間信号Vqが発生している間第2図Eに示す矩形
液状の基準電圧Vrを出力する。
内燃機関の回転数が設定過点数未満の時には、
積分コンデンサC1を充電する時間が充分に長い
ため、第2図Eに鎖線で示したように、積分電圧
VC1が高くなり、積分電圧VC1は基準電圧Vr以下
になることができない。そのため比較回路CM1
の出力端子の電位は高レベルを維持する。この状
態ではコンデンサC2が抵抗R6を通して充電さ
れ、第2図Fに鎖線で示したように該コンデンサ
C2の端子電圧VC2が基準電圧Vfより大きいレベ
ルに保持されるため、比較回路CM2の出力電圧
Vsは第2図Gに示したように全期間高レベルの
状態を維持する。このように機関の回転数が設定
回転数未満の時には比較回路CM2の出力が高レ
ベルを維持するため、アンド回路A1はトランジ
スタ102に点火信号Vi′を与え、点火動作を行
わせる。第2図Hは、点火位置演算回路4が出力
する点火信号Viの波形の一例を示しており、同
図はアンド回路A1が出力する点火信号Vi′の
波形を示している。尚これらの点火信号は、機関
が高速領域に入つて点火位置がすでに最大進角位
置(この例では第1の回転角度位置θ1)まで進
角した状態を示しており、点火位置信号Vi,
Vi′立下り位置(点火位置)が最大進角位置に一
致している。
これに対し、機関の回転数が設定回転数に達す
ると、第1の回転角度位置θ1で積分電圧VC1
基準電圧Vrに等しくなり、更に回転数が上昇す
ると、第2図Eに実線で示したように積分電圧
VC1が基準電圧Vrを下回るようになる。この様に
積分電圧VC1が第1の回転角度位置θ1で基準電
圧Vr以下になるようになると、第2図Jに示し
たように比較回路CM2の出力電圧Vsが全期間零
レベルを維持するようになる。従つて第2図Kに
示すように点火位置演算回路4が点火信号Viを
出力してもアンド回路A1のアンド条件が成立し
なくなつて該アンド回路A1の出力(点火信号)
Vi′が零レベルを維持し、点火動作は行われなく
なる。これにより機関が失火し、その回転数が低
下させられる。機関の回転数が設定回転数以下に
下がると、積分コンデンサC1の両端に得られる
積分電圧VC1が再び基準電圧Vrを超えた状態を維
持するため、比較回路CM1の出力端子の電位が
高レベルを維持し、比較回路CM2の出力電圧Vs
が高レベルを維持して、点火動作を許容するよう
になる。
本考案においては、リセツト回路5Aのスイツ
チ回路の主通電回路に対して直列に電流制限素子
R2を挿入して、積分コンデンサC1の電荷を一
定の時定数で放電させるようにしているが、これ
は次の理由による。上記実施例において、抵抗R
2がないとすると、積分電圧VC1の波形は第3図
Bに示すようになり、第2の回転角度位置θ2で
第2の基準パルス信号Vp2が立上ると同時にトラ
ンジスタTr1が導通してコンデンサC1が瞬時に
放電され、また第2の回転角度位置θ2で点火区
間信号Vqが立下がると同時に基準電圧Vrが零に
なるため、積分電圧VC1と基準電圧Vrとが同時に
リセツトされるはずである。しかし実際には、基
準電圧Vrのリセツトは、第2の基準パルス信号
Vp2が発生した後、フリツプフロツプ回路等から
なる点火区間信号発生回路3を介して行われるた
め、第3図Cに示すように僅かな遅れdθが生じ
る。このように基準電圧Vrのリセツトに遅れが
生じる場合に積分電圧VC1のリセツトを第2の基
準パルス信号の立上り位置で瞬時に行わせると、
機関の回転数が設定回転数に達していなくても、
積分電圧VC1がリセツトされる際に該積分電圧
VC1が基準電圧以下になつて比較回路CM1の出
力端子の電位が零になる。この様な状態が生じる
と、設定回転数未満の回転領域で過回転防止動作
が行われたり、コンデンサC2の端子電圧VC2
波形が正規に波形にならずに点火位置の異常が生
じたりすることがある。また積分電圧VC1と基準
電圧Vrとの同時に行われたとしても、第2の回
転角度位置θ2での電圧VC1とVrとの比較は互い
に0ベルの比較となり、比較回路の判定動作が不
安定となる。そこで本考案のように、トランジス
タTr1からなるリセツト用スイツチ回路の主通電
回路に対して直列に電流制限素子R2を挿入して
おくと、第3図Dに示すように基準電圧Vrが立
下がつた後に積分電圧VC1が基準電圧以下になる
ように設定することができるため、基準電圧Vr
の立ち下がりと第2の回転角度位置θ2との間に
位相差dθが生じた場合に上記のような誤動作が
生じるおそれを無くすことができる。
[] 他の実施例 上記の実施例では、積分コンデンサC1のリセ
ツト回路の電流制限素子R2をトランジスタTr1
のエミツタと接地間に挿入したが、第4図に示す
ようにこの電流制限素子R2をトランジスタTr1
のコレクタ側回路に挿入することもできる。
上記の実施例では、積分コンデンサC1の充電
を抵抗R1を通して一定の時定数で行わせている
が、抵抗R1を定電流回路で置換えてこの積分コ
ンデンサC1を定電流で充電するようにすること
もできる。同様にコンデンサC2を定電流で充電
するように構成することもできる。
[考案の効果] 以上のように、本考案によれば、点火区間信号
を入力として該点火区間信号が発生している間基
準電圧を出力する基準電圧発生回路を設けて、点
火区間信号が発生している区間だけ基準電圧を発
生させるように構成したので、機関の回転数が設
定回転数に達したか否かの判定を、点火動作許容
区間でのみ行わせることができ、過回転防止動作
の開始時に点火動作許容区間以外のた異常な位置
で点火動作が行われるのを防止することができる
利点がある。また設定回転数演算用積分コンデン
サのリセツトを電流制限素子を介して行わせるよ
うに構成したので、回路要素による遅れにより基
準電圧の立下がりが第2の回転角度位置よりも遅
れる事態が生じた場合に誤動作が生じるのを防ぐ
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す回路図、第2図
は第1図の各部の信号波形図、第3図は積分コン
デンサのリセツト回路に挿入した電流制限素子の
作用を説明するための信号波形図、第4図は回転
数検出回路の変形例を示す回路図である。 1……点火回路、101……点火コイル、10
2……トランジスタ、103……点火プラグ、2
……基準パルス信号発生回路、3……点火区間信
号発生回路、4……点火位置演算回路、5……回
転数検出回路、5A……リセツト回路、5B……
基準電圧発生回路、CM1……比較回路、C1…
…設定回転数演算用積分コンデンサ、R1……抵
抗、6……点火動作停止指令回路、C2……コン
デンサ、R6ないしR8……抵抗、CM2……比
較回路、A1……アンド回路(点火動作停止指令
回路6とともに点火動作停止回路を構成する。)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 内燃機関の第1の回転角度位置及び該第1の回
    転角度位置よりも遅れた第2の回転角度位置でそ
    れぞれ第1及び第2の基準パルス信号を発生させ
    る基準パルス信号発生回路と、前記第1及び第2
    の基準パルス信号を入力として第1の回転角度位
    置から第2の回転角度位置までの間に定めた点火
    動作許容区間の間持続する矩形波状の点火区間信
    号を出力する点火区間信号発生回路と、前記点火
    区間信号を入力として各回転数における内燃機関
    の点火位置を演算して該点火位置の情報を含む点
    火信号を出力する点火位置演算回路と、前記点火
    信号が与えられた時に点火コイルの1次電流を急
    変させるように制御して該点火コイルの2次コイ
    ルに点火用の高電圧を誘起させる点火回路とを備
    えた内燃機関用点火装置により点火される内燃機
    関の過回転を防止する過回転防止装置において、 前記点火区間信号を入力として該点火区間信号
    が発生している間だけ基準電圧を出力する基準電
    圧発生回路と、 端子電圧が所定の傾きで上昇するように充電さ
    れる設定回転数演算用積分コンデンサと、 前記第2の基準パルス信号が発生している間導
    通するリセツト用スイツチと該リセツト用スイツ
    チの主通電回路に対して直列に挿入された電流制
    限素子とを備えて該リセツト用スイツチ及び電流
    制限素子を通して前記設定回転数演算用積分コン
    デンサを放電させるリセツト回路と、 前記設定回転数演算用積分コンデンサの両端に
    得られる積分電圧を前記基準電圧と比較して該積
    分電圧が基準電圧以下になつた時に設定回転数検
    出信号を出力する比較回路と、 前記比較回路の出力を入力として前記設定回転
    数検出信号が発生した時に前記点火信号が前記点
    火回路に与えられるのを阻止して点火動作を停止
    させる点火動作停止回路とを具備したことを特徴
    とする内燃機関過回転防止装置。
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WO2015196150A2 (en) 2014-06-20 2015-12-23 Wisconsin Alumni Research Foundation (Warf) Mutations that confer genetic stability to additional genes in influenza viruses

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