JPH0413420Y2 - - Google Patents

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JPH0413420Y2
JPH0413420Y2 JP1986017480U JP1748086U JPH0413420Y2 JP H0413420 Y2 JPH0413420 Y2 JP H0413420Y2 JP 1986017480 U JP1986017480 U JP 1986017480U JP 1748086 U JP1748086 U JP 1748086U JP H0413420 Y2 JPH0413420 Y2 JP H0413420Y2
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integrating
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、電子進角式の内燃機関用点火信号発
生回路に関するものである。
[従来の技術] 内燃機関用の点火装置は、1次電流制御用スイ
ツチの動作により点火コイルの1次電流を制御し
て点火用の高電圧を点火回路と、この点火回路の
1次電流制御用スイツチをトリガする為に用いる
点火信号を発生する点火信号発生回路とにより構
成される。点火信号発生回路は、機関の所定の回
転角度位置で点火信号を出力し、この点火信号に
より1次電流制御用半導体スイツチがトリガされ
て点火動作が行われる。
従つて機関の点火特性は点火信号発生回路の特
性により定まり、例えば機関の回転速度の上昇に
伴つて点火信号の発生位相が進む点火信号発生回
路が用いられる場合には、回転速度の上昇に伴つ
て点火時期が進角する特性が得られる。
点火信号発生回路としては種々の形式のものが
知られているが、最近、点火時期の制御を正確に
行うことが必要とされるようになつたことから、
電子進角式の点火信号発生回路が多く用いられる
ようになつた。
電子進角式の点火信号発生回路としては、積分
回路を用いた回路が提案されており、この種の回
路は、内燃機関の最大進角位置及び最小進角位置
でそれぞれスレシヨールドレベル以上になる第1
の信号及び第2の信号を出力する信号コイルと、
第1及び第2の信号を入力として最大進角位置か
ら最小進角位置までの間持続する点火区間信号を
出力する点火区間信号発生回路と、点火区間信号
により制御されて該点火区間信号が発生している
期間を最大充電期間として最大進角位置から第1
の積分コンデンサを充電して積分動作を行う第1
の積分回路と、第2の積分コンデンサを充電して
積分動作を行う第2の積分回路と、第2の信号が
スレシヨールドレベル以上になつた時に第2の積
分コンデンサを瞬時に放電させるリセツト回路
と、第1の積分コンデンサの端子電圧と第2の積
分コンデンサの端子電圧とを比較して第1の積分
コンデンサの端子電圧が第2の積分コンデンサの
端子電圧を超えた時に内燃機関用点火装置の点火
時期を決定する点火信号を出力する比較回路とに
より構成されている。
[考案が解決しようとする問題点] 上記従来の点火信号発生回路では、機関の回転
速度(角速度)の変動が大きく、点火区間(最大
進角位置から最小進角位置までの区間)で角速度
が急に低下した場合に、点火時期が進んで、回転
速度に対して進角量が大きくなり過ぎるという問
題があつた。
即ち、上記の点火信号発生回路においては、機
関の回転速度が上昇するのに伴つて、1回転に要
する時間が短くなつていくため、回転速度の上昇
に伴つて第2の積分コンデンサを充電する時間が
短くなつていく。従つて各回転角度位置における
第2の積分コンデンサの端子電圧は機関の回転速
度の上昇に伴つて低くなつていく。
今機関が高速回転している状態で点火区間に入
つたときに急に機関の回転速度が低下したとする
と、単位時間当りの機関の回転速度が急に小さく
なる上に、第2の積分コンデンサの端子電圧が、
低下後の回転速度における正規の端子電圧よりも
低くなつている(それまで機関が高速回転してい
たため)ので、第1の積分コンデンサの充電が開
始されてから(最大進角位置から)該第1の積分
コンデンサの端子電圧が第2の積分コンデンサの
端子電圧を超えるまでの回転角度が大幅に小さく
なり、点火時期が大幅に進角してしまう。機関の
回転速度が急に低速度(特に1000rpm以下)まで
低下した場合にこのような状態が起ると、過進角
状態になつて機関が停止したり、逆転したりする
おそれがある。
本考案の目的は、機関の回転速度が急に低下し
た時に点火時期が過進角するのを防止した内燃機
関用点火信号発生回路を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本考案は、その実施例を示す第1図に見られる
ように、内燃機関の最大進角位置及び最小進角位
置でそれぞれスレシヨールドレベル以上になる最
大進角位置信号Vs1及び最小進角位置信号Vs2
を出力する信号コイル201と、最大進角位置信
号及び最小進角位置信号を入力として信号幅が最
大進角位置から最小進角位置までの点火区間に相
当する点火区間信号Vfを発生する点火区間信号
発生回路204と、点火区間信号Vfにより制御
されて該点火区間信号が発生している期間を最大
充電期間として第1の積分コンデンサC4を充電
して積分動作を行う第1の積分回路205と、第
2の積分コンデンサC6を充電して積分動作を行
う第2の積分回路206と、最小進角位置信号
Vs2がスレシヨールドレベル以上になつた時に
第2の積分コンデンサC6を瞬時に放電させるリ
セツト回路と、第1の積分コンデンサの端子電圧
V1と第2の積分コンデンサの端子電圧V2とを
比較して第1の積分コンデンサの端子電圧が第2
の積分コンデンサの端子電圧を超えた時に内燃機
関用点火装置の点火時期を決定する点火信号Vi
を出力する比較回路207とを備えた内燃機関用
点火信号発生回路において、機関の回転速度が急
に低下した時に点火時期が進むのを防ぐことがで
きるようにしたものである。
そのため本考案においては、第1の積分コンデ
ンサC6の端子電圧V1を設定電圧Vcsと比較し
て該第1の積分コンデンサの端子電圧V1が設定
電圧Vcsに達した時に該第1の積分コンデンサの
充電を阻止することにより該第1の積分コンデン
サの端子電圧V1の上限値を設定電圧Vcsに制限
する過進角防止回路208を設けた。
[考案の作用] 上記のように構成すると、第1の積分コンデン
サの端子電圧が設定電圧に制限されるため、点火
区間に入つて急に機関の回転角速度が低下しても
第1の積分コンデンサの端子電圧は第2の積分コ
ンデンサの端子電圧を超えることができなくな
り、最小進角位置で第2の積分コンデンサがリセ
ツトされた時に、点火信号が発生する。従つて機
関の点火時期が過進角するのを防ぐことができ
る。
[実施例] 以下添附図面を参照して本考案の実施例を説明
する。
第1図は本考案の一実施例を示したもので、同
図において1は点火回路、2は点火信号発生回路
である。点火回路1は公知のコンデンサ放電式の
回路で、機関により駆動される磁石発電機内に配
置されたエキサイタコイル101と、点火コイル
102と、エキサイタコイルの出力でダイオード
103及びダイオード104を通して図示の極性
に充電される点火エネルギー蓄積用コンデンサ1
05と、1次電流制御用スイツチを構成する放電
制御用サイリスタ106と、サイリスタの保護用
抵抗107と、機関の気筒に取付けられて点火コ
イル102の2次コイルに接続された点火プラグ
108とにより構成されている。
上記点火回路においてエキサイタコイル101
は機関の回転に同期して交流電圧を誘起し、この
エキサイタコイルの図示の矢印方向の半サイクル
の誘起電圧でコンデンサ105が図示の極性に充
電される。次いでサイリスタ106のゲートに点
火信号が供給されると該サイリスタ106が導通
し、コンデンサ105の電荷を点火コイル102
の1次コイルを通して放電させる。これにより点
火コイル102の2次コイルに高電圧が発生し、
機関の気筒に取付けられた点火プラグ108に火
花が生じて機関が点火される。
上記のように、第1図の点火回路1においては
サイリスタ106が導通する時期が点火時期とな
り、点火信号発生回路2によりサイリスタ106
のゲートに点火信号を与える時期を制御すること
により、種々の点火特性を得ることができる。
本実施例の点火信号発生回路2は、電源回路2
00と、信号コイル201と、第1及び第1の波
形整形回路202A及び202Bとフリツプフロ
ツプ回路203とからなる点火区間信号発生回路
204と、第1及び第2の積分回路205及び2
06と、比較回路207と、過進角防止回路20
8とからなつている。
電源回路200は、エキサイタコイル101の
非接地側端子にアノードを接続したダイオード
Doと、このダイオードDoのカソードに一端を接
続した抵抗Roと、抵抗Roの他端と接地間に接続
されてエキサイタコイル101の図示の矢印方向
の電圧でダイオードDoと抵抗Roとを通して図示
の極性に充電される電源コンデンサCoとからな
り、コンデンサCoの両端の電圧が点火信号発生
回路2の各部の電源電圧として用いられる。
信号コイル201は機関に取付けられた信号発
電機内に設けられていて、第2図Aに示すように
機関の回転に同期して最大進角位置θ1及び最小
進角位置θ2でそれぞれスレシヨールドレベル
Vt以上になる最大進角位置信号Vs1及び最小進
角位置信号Vs2を出力する。
第1の波形整形回路202Aはトランジスタ
Tr1と、トランジスタTr1のエミツタと信号コ
イル201の非接地側端子との間に接続されたダ
イオードD1と、トランジスタTr1のベースと
接地間に接続された抵抗R1と、抵抗R1の両端
に接続されたコンデンサC1と、トランジスタ
Tr1のベースエミツタ間に接続された抵抗R2
と、トランジスタTr1のコレクタに一端を接続
した抵抗R3とからなつている。
この波形整形回路においては、信号コイル20
1が発生する負極性の最大進角位置信号Vs1が
最大進角位置θ1でスレシヨールドレベルVt以
上になつた時にトランジスタTr1が導通して該
トランジスタTr1のコレクタエミツタ間及び抵
抗R3を通してパルス電流を流す。
第2の波形整形回路202Bは信号コイル20
1の非接地側端子に一端を接続した抵抗R4と、
抵抗R4の両端に並列接続されたコンデンサC2
と、抵抗R4とコンデンサC2との並列回路の信
号コイルと反対側の端子にアノードを接続したダ
イオードD2と、ダイオードD2のカソードと接
地間に接続された抵抗R5とからなつている。こ
の波形整形回路は微分回路で、信号コイル201
が最小進角位置θ2でスレシヨールドレベル以上
になる正極性の最小進角位置信号Vs2を出力す
ると、抵抗R5の両端にパルス信号を出力する。
フリツプフロツプ回路203は、抵抗R3の他
端にベースを接続したトランジスタTr2と、ト
ランジスタTr2のベースエミツタ間に接続され
た抵抗R6と、トランジスタTr2のコレクタと
接地間に接続されたコンデンサC3と、コンデン
サC3の非接地側端子にアノードを接続したダイ
オードD3と、ダイオードD3のカソードにコレ
クタを接続しエミツタを接地したトランジスタ
Tr3と、トランジスタTr3のコレクタにカソー
ドを接続したダイオードD4とからなり、トラン
ジスタTr2のエミツタは電源コンデンサCoの非
接地側端子に接続されている。
このフリツプフロツプ回路においては、信号コ
イル201が最大進角位置信号Vs1を発生して
波形整形回路202のトランジスタTr1が導通
するとトランジスタTr2にベース電流が流れて
該トランジスタTr2が導通し、電源コンデンサ
Coの電荷でトランジスタTr2を通してコンデン
サC3が図示の極性に瞬時に充電される。また信
号コイル201が最小進角位置信号Vs2を出力
して抵抗R5の両端にパルス電圧が発生するとト
ランジスタTr3が導通してコンデンサC3を瞬
時に放電させる。従つてコンデンサC3の両端に
は、第2図Bに示すように最大進角位置θ1から
最小進角位置θ2までの点火区間(点火動作が許
容される区間)に相当する信号幅を有する矩形波
状の点火区間信号Vfが得られる。
第1の積分回路205は一端が接地された第1
の積分コンデンサC4と、エミツタが第1の積分
コンデンサC4の非接地側端子に接続されコレク
タがコンデンサC3の非接地側端子に接続された
トランジスタTr4と、トランジスタTr4のコレ
クタベース間に接続されたコンデンサC5と、コ
ンデンサC3の両端に並列接続された抵抗R7と
R8との直列回路と、トランジスタTr4のコレ
クタエミツタ間に接続された抵抗R9とからな
り、トランジスタTr4のベースが抵抗R7及び
R8の接続点に接続されている。
上記第1の積分回路においては、フリツプフロ
ツプ回路203のコンデンサC3の端子電圧が立
上がると同時にトランジスタTr4が導通し、第
1の積分コンデンサC4が抵抗R7及びR8から
なる分圧回路の分圧比で決る電圧値まで瞬時に充
電されてトランジスタTr4が遮断する。トラン
ジスタTr4が遮断した後は抵抗R9を通して第
1の積分コンデンサC4が図示の極性に一定の時
定数で追加充電される。従つて第2図Cに示すよ
うに、第1の積分コンデンサC4の端子電圧V1
は、点火区間信号Vfが立上がると同時に一定の
電圧まで瞬時に立上がつてその後一定の勾配で上
昇する波形の電圧になる。
第2の積分回路206は、一端が接地された第
2の積分コンデンサC6と、第2の積分コンデン
サC6の非接地側端子と電源コンデンサCoの非
接地側端子との間に接続された抵抗R10とから
なつている。この実施例では、フリツプフロツプ
回路203のトランジスタTr3が第2の積分回
路のリセツト回路の一部を兼ねており、第2の積
分コンデンサC6の非接地側の端子がフリツプフ
ロツプ回路203のダイオードD3のアノードに
接続されている。
この第2の積分回路206においては、第2の
積分コンデンサC6が一定の時定数で充電され、
最小進角位置θ2でトランジスタTr3が導通し
た時に第2の積分コンデンサC6の電荷が瞬時に
放電する。従つて第2図Cに示すように第2の積
分コンデンサC6の端子電圧V2は角最小進角位
置θ2から次の最小進角位置θ2まで一定の勾配
で上昇する波形の電圧になる。
比較回路207はプログラマブルユニジヤンク
シヨントランジスタ(以下PUTと言う。)P1と
該PUTのカソードに一端を接続した抵抗R11
と、PUTのゲートに一端を接続した抵抗R12
とからなり、PUTのアノードが第1の積分コン
デンサC4の非接地側端子に、またゲートが抵抗
R12を通して第2の積分コンデンサC6の非接
地側端子にそれぞれ接続されている。
本考案の特徴部分である過進角防止回路208
は、トランジスタTr4のコレクタと接地間に接
続された抵抗R13及びR14と、コレクタを接
地したトランジスタTr5とからなり、トランジ
スタTr5のベースは抵抗R13とR14との接
続点に、またエミツタはトランジスタC4の非接
地側端子にそれぞれ接続されている。
この過進角防止回路208は第1の積分コンデ
ンサC4の端子電圧V1を抵抗R14の両端に得
られる設定電圧Vcsと比較し、第1の積分コンデ
ンサの端子電圧V1が設定電圧Vcs以上になつて
いる間だけトランジスタTr5が導通してコンデ
ンサC4への充電電流の供給を阻止することによ
り、第1の積分コンデンサC4の端子電圧の上限
値を設定電圧Vcsに制限する。
次に上記実施例の動作を説明する。信号コイル
201が最小進角位置信号Vs2を出力すると、
トランジスタTr3が導通してコンデンサC3及
び第2の積分コンデンサC6を瞬時に放電させ
る。その後第2の積分コンデンサC3は電源コン
デンサCoの端子電圧で抵抗R10を通して一定
の時定数で充電され、該第2の積分コンデンサC
6の端子電圧V2が第2図Cに示すように一定の
勾配で上昇する。
信号コイル201が最大進角位置信号Vs1を
出力すると、コンデンサC3の両端に点火区間信
号Vfが立上がり、第1の積分コンデンサC4の
端子電圧V1が第2図Cに示すように立上がる。
角度θiの位置でこの第1の積分コンデンサの端子
電圧V1が第2の積分コンデンサC6の端子電圧
V2を超えると比較回路のPUTが導通する。従
つてこの時第1の積分コンデンサC4の電荷が
PUTと抵抗R11とサイリスタ106のゲート
カソードとを通して放電し、サイリスタ106に
点火信号Viが与えられる。これによりサイリス
タ106が導通し、コンデンサ105の電荷がサ
イリスタ105と点火コイル102の1次コイル
とを通して放電して点火動作が行われる。サイリ
スタ105の両端の電圧Voの変化を第2図Eに
示してあり、この電圧Voはサイリスタ104が
導通した時(点火動作時)にほぼ零になる。
第2の積分コンデンサC6の充電時間は機関の
回転速度が上昇するに従つて短くなつていくた
め、第2の積分コンデンサC6の端子電圧は機関
の回転速度の上昇に伴つて低くなつていく。従つ
て第1の積分コンデンサC4の端子電圧V1が第
2の積分コンデンサC6の端子電圧V2を超える
位置は機関の回転速度の上昇に伴つて進み、点火
時期が進角する。
今、過進角防止回路208が設けられていない
とし、第2図Cに示す区間Aでは機関の角速度が
大きく、区間Bで角速度が急に低下したとする
と、最大進角位置θ1で第2の積分コンデンサC
6の充電電圧が低くなつている状態で、第1の積
分コンデンサC4の充電時間が長くなる状態が生
じるため、第1の積分コンデンサC4の端子電圧
V1が第2の積分コンデンサC6の端子電圧V2
を超える位相が進み、最小進角位置θ2より大幅
に位相が進んだ位置θi′で点火動作が行われるこ
とがある。区間Bで回転速度が1000rpm以下にな
つた場合には、このように点火時期が進角すると
機関が停止したり、逆転したりするおそれがあ
る。
これに対し、本考案のように、過進角防止回路
208を設けると、第1の積分コンデンサC4の
端子電圧V1が設定電圧Vcsに制限されるため、
この設定電圧Vcsを適当に設定しておくことによ
り、最小進角位置θ2より進んだ位置で第1の積
分コンデンサC4の端子電圧V1が第2の積分コ
ンデンサC6の端子電圧V2を超えることができ
なくなり、最小進角位置θ2で第2の積分コンデ
ンサC6が放電した瞬間に比較回路207の
PUTが導通してサイリスタ106に点火信号が
供給される。従つて本考案の装置においては、区
間Bで急に回転速度が低下した時の点火時期が最
小進角位置になり、過進角状態が生じるのを防ぐ
ことができる。
上記設定電圧Vcsの大きさは、進角開始回転速
度(最小進角位置θ2でV1=V2となる回転速
度で、通常は1500rpm〜2000rpm)における第1
の積分コンデンサの端子電圧V1(点火時の値)
に等しく設定するのが理想である。すなわち進角
開始回転速度で信号コイル201が最小進角位置
信号Vs2を出力した時にV1=V2=Vcsとな
るように設定するのが理想である。しかし実際に
は角速度の急激な変化は進角開始前の低回転速度
領域(例えば1300rpm付近)で発生し易いので、
Vcsをこの速度変動が生じ易い回転速度領域での
V1(点火時の値)に等しく設定するようにして
もよい。尚設定電圧Vcsの大きさは抵抗R13及
びR14の抵抗値の比を調整することにより適宜
に設定することができる。
第3図は本考案で用いる過進角防止回路208
の他の構成例を示したもので、この例では点火区
間信号電圧Vfを分圧する分圧回路を構成する抵
抗R13及びR14と、抵抗R14の両端に得ら
れる設定電圧Vcsと第1の積分コンデンサC4の
端子電圧V1とを比較する比較回路CM1とによ
り過進角防止回路208が構成されている。
第3図に示された過進角防止回路では、第1の
積分コンデンサC4の端子電圧V1が設定電圧
Vcsを超えた時に比較回路CM1の出力端子が接
地状態になつて積分コンデンサC4への充電電流
を該コンデンサC4から側路することにより電圧
V1を設定電圧Vcsに制限する。
上記実施例では、点火回路1がコンデンサ放電
式の回路からなつているが、電流遮断式の点火回
路が用いられる場合にも本考案を適用することが
できる。
上記の実施例では、比較回路207をPUTに
より構成したが、演算増幅器等を用いた電圧比較
器(コンパレータ)によりこの比較回路207を
構成することもできる。
[考案の効果] 以上のように、本考案によれば、過進角防止回
路を設けて第1の積分コンデンサの端子電圧を設
定電圧に制限することにより、点火区間に入つて
急に機関の回転角速度が低下した時に第1の積分
コンデンサの端子電圧が第2の積分コンデンサの
端子電圧を超えることができなくなるようにした
ので、機関の点火時期が過進角するのを防ぐこと
ができる利点がある。また急減速時の点火時期は
最小進角位置となるので、機関の回転速度が低速
まで急に減速した際の機関の動作を安定にするこ
とができ、急減速時に機関が停止したり、逆転し
たりするのを防ぐことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す回路図、第2
図は第1図の各部の信号電圧波形を示す波形図、
第3図は本考案で用いる過進角防止回路の他の構
成例を示した回路図である。 1……点火回路、2……内燃機関用点火信号発
生回路、200……電源回路、201……信号コ
イル、202A……第1の波形整形回路、202
B……第2の波形整形回路、203……フリツプ
フロツプ回路、204……点火区間信号発生回
路、205……第1の積分回路、206……第2
の積分回路、207……比較回路、208……過
進角防止回路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 内燃機関の最大進角位置及び最小進角位置でそ
    れぞれスレシヨールドレベル以上になる最大進角
    位置信号及び最小進角位置信号を出力する信号コ
    イルと、 前記最大進角位置信号及び最小進角位置信号を
    入力として信号幅が最大進角位置から最小進角位
    置までの点火区間に相当する点火区間信号を発生
    する点火区間信号発生回路と、 前記点火区間信号により制御されて該点火区間
    信号が発生している期間を最大充電期間として最
    大進角位置から第1の積分コンデンサを充電して
    積分動作を行う第1の積分回路と、 第2の積分コンデンサを充電して積分動作を行
    う第2の積分回路と、 前記最小進角位置信号がスレシヨールドレベル
    以上になつた時に前記第2の積分コンデンサを瞬
    時に放電させるリセツト回路と、 前記第1の積分コンデンサの端子電圧と第2の
    積分コンデンサの端子電圧とを比較して第1の積
    分コンデンサの端子電圧が第2の積分コンデンサ
    の端子電圧を超えた時に内燃機関用点火装置の点
    火時期を決定する点火信号を出力する比較回路と
    を備えた内燃機関用点火信号発生回路において、 前記第1の積分コンデンサの端子電圧を設定電
    圧と比較して該第1の積分コンデンサの端子電圧
    が設定電圧に達した時に該第1の積分コンデンサ
    の充電を阻止することにより該第1の積分コンデ
    ンサの端子電圧の上限値を設定電圧に制限する過
    進角防止回路を具備したことを特徴とする内燃機
    関用点火信号発生回路。
JP1986017480U 1986-02-12 1986-02-12 Expired JPH0413420Y2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57186060A (en) * 1981-05-11 1982-11-16 Kokusan Denki Co Ltd Signal generator for contactless ignition device of internal combustion engine
JPS59571A (ja) * 1982-06-25 1984-01-05 Nippon Denso Co Ltd 内燃機関用無接点点火装置のための点火角度制御装置

Patent Citations (2)

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