JPS6311335Y2 - - Google Patents

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JPS6311335Y2
JPS6311335Y2 JP10775083U JP10775083U JPS6311335Y2 JP S6311335 Y2 JPS6311335 Y2 JP S6311335Y2 JP 10775083 U JP10775083 U JP 10775083U JP 10775083 U JP10775083 U JP 10775083U JP S6311335 Y2 JPS6311335 Y2 JP S6311335Y2
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  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はエンジンの点火時期制御装置に関す
る。
エンジンの点火時期制御装置は、エンジンの点
火栓に高電圧パルすなわちイグニツシヨンパルス
を供給するタイミング換言すれば点火時期をエン
ジン回転数の増減に応じて調節してシリンダ内の
最適燃焼を達成せんとするものである。
かかる点火時期制御装置の一例として特願昭55
−139500号に開示されるものが上げられる。この
点火時期制御装置は、エンジン回転数が所定範囲
内にある場合は、エンジン回転数に比例して点火
時期を進角せしめ該所定範囲以下及び以上のエン
ジン回転数においては各々所定の最遅点火時期及
び最進点火時期に維持するようになつている。
しかしながら、かかる特性の点火時期制御装置
によつては、特に高速域において充分なエンジン
特性が得られない場合がある。
よつて、本考案は、エンジン低速域から高速域
までに亘つて良好なエンジン特性を得ることを可
能にした点火時期制御装置を提供することを目的
とする。
本考案による点火時期制御装置は、低回転域で
第1所定値の点火時期を保ち、中回転域でエンジ
ン回転数増加に応じて点火時期を徐々に進角せし
め、高回転域で該第1所定値より大なる第2所定
値の点火時期を保ち、更に高回転域では該第1所
定値より小なる第3所定値の点火時期を保つよう
な制御をなす構成となつている。
以下、本考案による点火時期制御装置について
図面を参照しつつ詳細に説明する。
本考案による点火時期制御回路の一例を第1図
に示しており、本図において、10は点火時期を
制御さるべきエンジン(図示せず)により回転せ
しめられる発電機の発電コイル、11は整流用ダ
イオード、12は前記発電コイル10の発生電圧
により前記ダイオード11を介して充電される点
火電源用コンデンサ、13は後述する制御回路部
によりトリガされて導通するサイリスタで、これ
により前記コンデンサ12の充電電荷を点火コイ
ル14の1次巻線14−1に放電せしめ、その2
次巻線14−2を介して点火栓15に火花を発生
せしめる。また、ダイオード18は外部端子21
からの逆流防止用ダイオードであり、タイオード
19は発電コイル10の出力電圧が図示の極性と
は逆の極性になつたときにその出力を短絡するた
めの短絡用ダイオードである。以上で点火回路部
を構成する。
次に、20はエンジンサイクルにおける所定の
最進及び最遅点火角度位置にて正及び負(第1及
び第2)タイミングパルスを発生するパルス発生
コイル(以下パルサコイルと称す)である。
また、,,,,,,は前記点火
回路部の制御回路部で、はパルサコイル20
からのタイミングパルスに同期して第1鋸歯状波
電圧を発生する第1鋸歯状波発生回路、は上記
正及び負タイミングパルスの間で第1鋸歯状波電
圧より大なる傾斜角の第2鋸歯状波電圧を発生す
る第2鋸歯状波発生回路、は第1及び第2鋸歯
状波電圧を比較して両者の差が所定値になつたと
きから上記負タイミングパルスまでの間にオン信
号を発生する比較回路、は前記比較回路の出
力によりサイリスタ13のゲートにトリガ信号を
供給するトリガ信号発生回路、は前記制御回路
部の駆動用電源部、はエンジン回転数が所定回
転数以上になつたことを検出する回転検出回路、
は回転検出回路の検出出力に応答して点火時
期を遅らせる遅角回路である。
電源部は発電コイル10の出力電圧を整流す
るダイオード36とこの整流出力により抵抗37
を介して充電されるコンデンサ38と前記コンデ
ンサ38を定電圧充電するためのダイオード39
及びツエナーダイオード40により構成されてい
る。
次に、第1鋸歯状波発生回路において、コン
デンサ24は、電源部からの電源電圧によつて
抵抗25との所定時定数にて充電される。このコ
ンデンサ24の両端間には、ダイオード22、抵
抗23,28を介してトランジスタ26が接続さ
れており、このトランジスタ26はダイオード3
4の存在の故にエンジン回転に同期するパルサコ
イル20の負タイミングパルスにより導通し、抵
抗29及びコンデンサ30と共にコンデンサ24
の放電回路を構成する。
次に、第2鋸歯状波発生回路において、スイ
ツチトランジスタ71は前記パルサコイル20か
らの正タイミングパルスにより導通する補助トラ
ンジスタ72のオン・オフに応じてオン・オフ動
作する。コンデンサ41は前記トランジスタ71
がオンの時にダイオード42を介して充電され
る。抵抗43,44は駆動用電源電圧を分圧する
分圧器を構成し、トランジスタ45のベースが前
記分圧器43,44の分圧点に接続されている。
トランジスタ45は、スイツチトランジスタ71
の導通により導通し、コンデンサ46を前記分圧
器の分電圧まで充電せしめる。コンデンサ46及
び41は抵抗47により接続され、コンデンサ4
6は抵抗47との時定数でコンデンサ41を電源
として充電される。
比較回路はトランジスタ51によつて構成さ
れ、トランジスタ51のエミツタは第2鋸歯状波
発生回路の出力端(点D)に、ベースが抵抗5
3を介して第1鋸歯状波発生回路の出力端(点
E)に夫々接続され、又コレクタが比較出力端と
して抵抗52を介してトリガ信号発生回路に接
続される。トリガ信号発生回路は、増幅用トラ
ンジスタ61,62を含み、トランジスタ61は
比較回路の出力に応答して導通することにより
該トランジスタ62を導通せしめる。そしてトラ
ンジスタ62の導通によりサイリスタ13はコン
デンサ41からゲート電流を供給されてオン(導
通)になり、これによりコンデンサ12が放電し
て高電圧パルスが点火栓15に印加される。
回転検出回路において、コンデンサ54は電
源部の出力電圧によつて可変抵抗55とで決ま
る時定数で充電され、コンデンサ54の充電電荷
はエンジン回転と同期するパルサコイル20の負
タイミングパルスの発生毎に抵抗56、ダイオー
ド57及びトランジスタ26を介して放電され
る。従つて、コンデンサの54の両端電圧はエン
ジン回転数に応じて変化し、エンジン回転数が高
くなる程放電周期が短くなるので低くなる。この
コンデンサ54の出力電圧はダイオード58を介
してツエナーダイオード59のカソードに印加さ
れており、ツエナーダイオード59はコンデンサ
54の出力電圧がツエナー電圧Vz2より大なると
き導通し、トランジスタ60をオンせしめる。ツ
エナー電圧Vz2はエンジン回転数がより高回転域
の所定回転数N3に対応している。よつて、トラ
ンジスタ60はエンジン回転数が所定回転数N3
より低いときオン、エンジン回転数が所定回転数
N3以上のときオフとなる。
遅角回路は、前記回転検出回路の検出出力
に基づいてエンジン回転数が所定回転数N3以上
のとき一定期間、比較回路の出力のトランジス
タ61への供給を強制的に禁止することによつて
トリガ信号発生回路の作動を禁止するトランジ
スタ69を含んでいる。トランジスタ69は第2
鋸歯状波発生回路におけるコンデンサ41の出
力端(点c)と接地との間に直列接続された分圧
抵抗73,74の分圧点にベースが接続されてお
り、エンジン回転数が所定回転数N3未満のとき
回転検出回路のトランジスタ60がオンするこ
とによりベースが接地されてオフ状態を維持し、
エンジン回転数が所定回転数N3以上のときトラ
ンジスタ60がオフするので点Cの電圧によりオ
ンとなる。
一方、遅角回路において、トランジスタ63
はダイオード64を介してベースに印加されるパ
ルサコイル20の負タイミングパルスにより導通
し、負タイミングパルスの発生期間電源部の出
力電圧によつてダイオード65を介してコンデン
サ66を充電する。負タイミングパルスが消滅す
ると、コンデンサ66の両端電圧によりトランジ
スタ67のエミツタ−ベース及び抵抗75を通し
て電流が流れるのでトランジスタ67がオンし、
更にトランジスタ68がオンとなつて、オン状態
にある前記トランジスタ69をオフとする。すな
わち、遅角回路はエンジン回転数が所定回転数
N3以上のとき、パルサコイル20の正タイミン
グパルスの発生時から負タイミングパルスの消滅
時までトリガ信号発生回路の作動を禁止し、負
タイミングパルスが消滅する時点まで点火時期を
遅らせるのである。
次に本考案装置の回路動作について第2図を参
照して説明する。
まず、エンジンが始動すると、パルサコイル2
0から第2図Aに示す如き正および負タイミング
パルスが発せられる。前述した如く、この正及び
負タイミングパルスは、エンジンサイクルにおけ
る点火時期最進角度位置及び最遅角度位置に発生
するようになつており、換言すれば、正及び負タ
イミングパルスによつて点火時期変動範囲を画定
しているのである。一方、コンデンサ38は、ツ
エナーダイオード39のツエナー電圧Vz1にて充
電され、その両端電圧の波形は第2図Bに示され
る如く、ほぼ一定に維持されて電源電圧となる。
パルサコイル20からの正タイミングパルスは抵
抗31及びコンデンサ32の並列回路を経てトラ
ンジスタ72のベースに供給されてこれをオンと
せしめ、同時にトランジスタ71もオンにする。
正タイミングパルスによるトランジスタ71のオ
ンによつて、電源部の出力電圧がダイオード4
2を経てコンデンサ41に印加されるので、コン
デンサ41の両端電圧は第2図Cに示す如くほぼ
該出力電圧になる。それと同時に、トランジスタ
45も導通してコンデンサ46を充電するが、コ
ンデンサ46の初期充電電流は分圧抵抗43,4
4による分圧電圧によつて制限されるようになつ
ており、コンデンサ46の初期両端電圧はコンデ
ンサ41より低くなる。よつて、コンデンサ41
の充電電荷が抵抗47を介してコンデンサ46に
移動してコンデンサ46の両端電圧は徐々に上昇
して第2図Dに示す如き立上り前縁部を有する鋸
歯状波となる。
次いで、負タイミングパルスがパルサコイル2
0から供給されると、ダイオード34及び抵抗2
8,29に電流が流れ、トランジスタ26のエミ
ツタ電圧が低下してトランジスタ26が導通しダ
イオード22、抵抗23を介してコンデンサ24
を放電すると共に、トランジスタ51を導通せし
めコンデンサ41,46を放電する。なお、この
ときのコンデンサ41の放電量は、抵抗47の抵
抗値が大なる故僅かである。コンデンサ24に
は、常時、電源部の出力電圧が印加されている
故、負タイミングパルスで放電された後抵抗25
およびコンデンサ24によつて定まる時定数で充
電され、コンデンサ24の両端電圧が徐々に上昇
して結局第2図Eに示す如き鋸歯状波となる。
上記したような制御回路部の動作において、第
2鋸歯状波電圧(第2図D)が第1鋸歯状波電圧
(第2図E)を越えるとトランジスタ51がオン
となり、次いでトランジスタ61及び62がオン
となつて、コンデンサ41の蓄電電荷の放電によ
るトリガ信号が抵抗16,17に供給されてサイ
リスタ13がオンとなり、コンデンサ12が放電
して点火されるのである。
従つて、点火時期は、負タイミングパルス発生
から第1及び第2鋸歯状波電圧の差が所定値に達
する時点(この場合所定値はトランジスタ51の
ベース・エミツタ間電圧)によつて定まる。な
お、第2鋸歯状波の傾斜は第1鋸歯状波のそれよ
り大きくなるように諸回路定数が選定されてい
る。
次に、第3図及び第4図を参照してエンジン回
転数と点火時期との関係について説明する。第3
図は、エンジン回転数が所定回転数N1以下にあ
る場合の連続する2つの負タイミングパルス間に
おける第1鋸歯状波電圧の変化を実線にて示し、
これに対してエンジ回転数の変化に対応した第2
鋸歯状波電圧の変化を破線にて示している。エン
ジン回転数が上昇するにつれて、第2鋸歯状波電
圧は、図の左方に向つて移動することになり、第
1鋸歯状波電圧を越えるタイミング変化するので
ある。すなわち、エンジン回転数が所定回転数
N1より小なる間は、第2鋸歯状波電圧がP1で示
されるような位置関係にあつて第1鋸歯状波電圧
を越えることなく点火時期は負タイミングパルス
発生時点となり最遅点火時期θ1となつている。エ
ンジン回転数が所定回転数N1を越えて高くなる
と、第2鋸歯状波の傾斜は第1鋸歯状波立上り部
のそれより大きく設定されているので、第2鋸歯
状波電圧が第1鋸歯状波電圧に対してP2で示さ
れる関係になり第1鋸歯状波電圧に達するまでの
時刻がエンジン回転数上昇と共に早くなり、点火
時期が早くなる。すなわち点火時期が進角するの
である。エンジン回転数が所定回転数N2を越え
た状態においては、第2鋸歯状波電圧が正タイミ
ングパルス発生と同時に所定電圧だけ直ちに上昇
する前縁立上り部を有するパルス波形であり、
P3にて示される位置にあつて正タイミングパル
ス発生と同時に第2鋸歯状波電圧が第1鋸歯状波
電圧を越えてしまうので、正タイミングパルスと
同時にトリガ信号がサイリスタに供給される。こ
の状態においては最進の点火時期θ2が得られるも
のであり、所定回転数N3までこの状態が継続す
る。
エンジン回転数が所定回転数N3に達すると、
回転検出回路がこれを検出し、所定回転数N3
未満のエンジン回転域でオンとなつていたトラン
ジスタ60がオフとなる。トランジスタ60のオ
フにより、遅角回路におけるトランジスタ69
がコンデンサ41の出力電圧(第2図c)の立上
り、すなわち正タイミングパルスの発生時点から
負タイミングパルスの消滅時点までオンとなつて
トリガ信号発生回路の作動を禁止するので、こ
の間においてはトリガ信号が発生せず、負タイミ
ングパルスが消滅しトランジスタ69がオフとな
つた後トランジスタ61,62がオンとなり、コ
ンデンサ41の蓄電電荷の放電によつてトリガ信
号がサイリスタ13のゲートに印加される。すな
わち、エンジン回転数が所定回転数N3以上にお
いては、所定回転数N1未満における最遅点火時
期θ1より更に遅い点火時期θ3となるのである。
上述したエンジン回転数の変化に対応した点火
時期の変化を第4図に示す。
以上説明したように、本考案による点火時期制
御装置においては、低回転域で第1所定値の点火
時期を保ち、中回転域でエンジン回転数増加に応
じて点火時期を徐々に進角せしめ、高回転域で該
第1所定値より大なる第2所定値の点火時期を保
ち、更に高回転域では該第1所定値より小なる第
3所定値の点火時期を保つようにしたので、エン
ジン回転数全域に亘つて良好な点火特性を得るこ
とができるのである。
また、より高いエンジン回転域の設定回転数
N3以上で点火時期を急激に遅角させエンジン出
力の制限を行うようにしたことにより、無負荷時
等においてエンジン回転数が設定回転数以上まで
急激に上昇することがないと共に不整燃焼を防止
でき、特に2サイクル車に適用した場合に効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す回路図、第2
図および第3図は第1図の回路の各部の電圧動作
波形を示す波形図、第4図は本考案による点火時
期特性を示すグラフである。 主要部分の符号の説明、……点火回路部、
……第1鋸歯状波発生回路、……第2鋸歯状波
発生回路、……比較回路、……トリガ信号発
生回路、……電源部、……回転検出回路、
……遅角回路、10……発電コイル、20……パ
ルサコイル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. トリガ信号に応じてエンジンの点火栓駆動用点
    火コイルに高電圧パルスを供給する点火回路に前
    記トリガ信号を供給する点火時期制御装置であつ
    て、エンジンサイクル毎の所定点火時期範囲を定
    める最進点火角度位置及び最遅点火角度位置にて
    第1及び第2タイミングパルスを発生するパルス
    発生手段と、前記第2タイミングパルスと同一周
    期の第1鋸歯状波を発生する第1鋸歯状波発生手
    段と、前記第1及び第2タイミングパルス間にお
    いて前記第1鋸歯状波より大なる傾斜を有しかつ
    前縁立上り部を有する第2鋸歯状波を発生する第
    2鋸歯状波発生手段と、前記第1及び第2鋸歯状
    波の大小を比較して両者の差が所定値以上のとき
    オン信号を発生する比較手段と、前記オン信号に
    応じて前記トリガ信号を発生するトリガ信号発生
    手段と、エンジン回転数が所定回転数以上のとき
    は前記第2タイミングパルスが消滅するまで前記
    トリガ信号発生手段の作動を禁止する遅角手段と
    からなることを特徴とするエンジンの点火時期制
    御装置。
JP10775083U 1983-07-11 1983-07-11 エンジンの点火時期制御装置 Granted JPS6015983U (ja)

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JP10775083U JPS6015983U (ja) 1983-07-11 1983-07-11 エンジンの点火時期制御装置

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JP10775083U JPS6015983U (ja) 1983-07-11 1983-07-11 エンジンの点火時期制御装置

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JPS6015983U JPS6015983U (ja) 1985-02-02
JPS6311335Y2 true JPS6311335Y2 (ja) 1988-04-02

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JP10775083U Granted JPS6015983U (ja) 1983-07-11 1983-07-11 エンジンの点火時期制御装置

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