JPS6242156B2 - - Google Patents

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JPS6242156B2
JPS6242156B2 JP57011781A JP1178182A JPS6242156B2 JP S6242156 B2 JPS6242156 B2 JP S6242156B2 JP 57011781 A JP57011781 A JP 57011781A JP 1178182 A JP1178182 A JP 1178182A JP S6242156 B2 JPS6242156 B2 JP S6242156B2
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JP
Japan
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capacitor
signal
circuit
coil
control
Prior art date
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Application number
JP57011781A
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English (en)
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JPS58131361A (ja
Inventor
Hiroshi Yamada
Shoichi Tanaka
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Mahle Electric Drive Systems Co Ltd
Original Assignee
Kokusan Denki Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kokusan Denki Co Ltd filed Critical Kokusan Denki Co Ltd
Priority to JP57011781A priority Critical patent/JPS58131361A/ja
Publication of JPS58131361A publication Critical patent/JPS58131361A/ja
Publication of JPS6242156B2 publication Critical patent/JPS6242156B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P5/00Advancing or retarding ignition; Control therefor
    • F02P5/04Advancing or retarding ignition; Control therefor automatically, as a function of the working conditions of the engine or vehicle or of the atmospheric conditions
    • F02P5/145Advancing or retarding ignition; Control therefor automatically, as a function of the working conditions of the engine or vehicle or of the atmospheric conditions using electrical means
    • F02P5/155Analogue data processing
    • F02P5/1553Analogue data processing by determination of elapsed angle with reference to a particular point on the motor axle, dependent on specific conditions
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、機関の点火位置で与えられる制御信
号により動作する1次電流制御用スイツチにより
点火コイルの1次電流を制御して点火動作を行な
わせる内燃機関用無接点点火装置に関するもので
ある。
一般に内燃機関においては、低速領域で点火位
置を一定とし、中高速領域で点火位置を進ませる
ことが必要とされるが、機関によつては所期の特
性を得るために高速領域の設定回転数(rpm)以
上で点火位置を遅らせることが要求されることが
あり、機関の過回転を防止するために高速領域に
おいて点火位置を遅らせることがある。設定回転
数以上で点火位置を遅らせるようにした点火装置
として、設定回転数以上で点火位置を定める信号
の一部を1次電流制御用スイツチから側路する遅
角回路を備えたものが知られている。しかしなが
らこの点火装置では機関の回転数が或程度以上に
なると設定回転数以下でも点火位置が遅れる傾向
になり、機関から最大の出力を引出すことができ
なくなることがあつた。またこの従来の点火装置
では、設定回転数以上での回転数に対する点火位
置の変化の特性(遅角特性)を種々に調整するこ
とが困難であつた。
本発明の目的は、遅角を開始させる設定回転数
までは点火位置が遅れないようにし、しかも遅角
特性を種々調整できるようにした内燃機関用無接
点点火装置を提供することにある。
以下図示の実施例により本発明を詳細に説明す
る。
第1図は、本発明の一実施例を示したもので、
同図において1は一端が接地された1次コイル1
a及び2次コイル1bを有する点火コイル、2は
1次コイル1aに対して直列に接続されたコンデ
ンサ、3はコンデンサ2と1次コイル1aの直列
回路に対して並列に接続された1次電流制御用ス
イツチとしてのサイリスタ、4はサイリスタ3の
ゲートカソード間に接続された抵抗、Pは2次コ
イル1bに負荷された点火プラグであり、これら
によりコンデンサ放電式の点火回路5が構成され
ている。この点火回路に点火エネルギを与えるた
め機関により駆動される磁石発電機内にエキサイ
タコイル6が配置され、このエキサイタコイル6
の一端はコンデンサ5とサイリスタ3のアノード
との接続点にカソードを接続したダイオード7の
アノードに接続され、エキサイタコイル6の他端
はアノードを接地したダイオード8のカソードに
接続されている。エキサイタコイル6及びダイオ
ード8の直列回路の両端にはアノードを接地した
ダイオード9が並列に接続され、ダイオード8の
両端にはカソードを接地したサイリスタ10が並
列に接続されている。サイリスタ10のアノード
ゲート間にはツエナーダイオード11がそのアノ
ードをサイリスタのゲート側にして並列接続さ
れ、ゲートカソード間には抵抗12が並列接続さ
れている。またサイリスタ10のアノードにダイ
オード13のアノードが接続され、ダイオード1
3のカソードと接地間に十分大きな容量を有する
電源用コンデンサ14が接続されている。エキサ
イタコイル6、ダイオード8、サイリスタ10、
ツエナーダイオード11、抵抗12、ダイオード
13及びコンデンサ14により電源回路15が構
成されている。
上記電源回路のエキサイタコイル6が図示の実
線矢印方向の出力を発生すると、ダイオード7を
通してコンデンサ2が図示の極性に充電される。
次いでサイリスタ3のゲートに制御信号が与えら
れるとこのサイリスタ3が導通し、コンデンサ2
の電荷がサイリスタ3及び1次コイル1aを通し
て放電する。この放電は極めて短時間に行なわれ
るため点火コイル1の1次コイルに急激に電流が
流れ込んで点火コイルの鉄心中に大きな磁束変化
が生じ、これにより2次コイル1bに高電圧が誘
起して点火プラグPに火花が生じる。したがつて
上記点火回路2においてはサイリスタ3に制御信
号を与える位置を制御することにより点火位置を
制御することができる。尚本発明で用いる点火回
路5は1次電流制御用スイツチの動作により点火
コイル1の1次電流を急変させて点火動作を行な
わせるものであればよく、電流遮断形の点火回路
等他の形式の点火回路を用いてもよい。
上記電流回路15においてエキサイタコイル6
に図示の破線矢印方向の電圧が誘起する半サイク
ルにおいては、ダイオード13を通して電源用コ
ンデンサ14が図示の極性に充電される。エキサ
イタコイル6の破線矢印方向の出力が或一定値に
達するとツエナーダイオード11が導通してサイ
リスタ10が導通し、エキサイタコイル6の出力
をコンデンサ14から側路する。したがつてコン
デンサ14は常に一定の電圧まで充電され、この
コンデンサが後記する制御回路の電源として用い
られる。
点火位置を機関の回転数(rpm)に応じて制御
するため、点火位置制御回路20が設けられてい
る。この制御回路は機関と同期回転する信号発電
機内に設けられた信号コイル23を備え、この信
号コイル23は機関が1回転する間に少なくとも
1サイクルの信号es(第2図C参照)を出力す
る。本実施例では信号コイル23が先ず図示の破
線矢印方向(以下この半サイクルを負の半サイク
ルとする。)の信号es1を発生し、次いで図示の
実線矢印方向(以下この半サイクルを正の半サイ
クルとする。)の信号es2を発生する。この信号
コイルの一端は接地され、他端はダイオード24
を通して前記サイリスタ3のゲートに接続されて
いる。ここでダイオード24はそのカソードがサ
イリスタ3のカソード側に位置する向きに設けら
れ、信号コイル23の後から発生する正の半サイ
クルの信号es2がダイオード24を通してサイリ
スタ3のゲートに制御信号として与えられるよう
になつている。
一方前記電源用コンデンサ14の非接地側の端
子に抵抗25の一端が接続され、抵抗25の他端
25aがダイオード24と同方向のダイオード2
6を通してサイリスタ3のゲートに接続されてい
る。抵抗25及びダイオード26は信号コイル2
3とは別個にサイリスタ3に制御信号を与える信
号供給回路を構成するもので、後記する所定の条
件が満されたときに電源回路15側から抵抗25
及びダイオード26を通してサイリスタ3に制御
信号が与えられるようになつている。
上記抵抗25の他端25aにはエミツタを接地
した信号供給制御用半導体スイツチとしてのトラ
ンジスタ27のコレクタが接続され、トランジス
タ27のベースは抵抗28を通して電源用コンデ
ンサ14の非接地側端子に接続されている。トラ
ンジスタ27のベースはアノードを接地したダイ
オード29のカソードに接続されるとともにダイ
オード30のアノードに接続され、ダイオード3
0のカソードは信号コイル23の非接地側端子に
接続されている。トランジスタ27は信号コイル
23に負の半サイクルの信号が発生している期間
以外の期間抵抗28を通して電源回路15から与
えられるベース電流により導通し、抵抗25を通
して電源回路15から与えられる制御信号を接地
側に流してサイリスタ3から側路する。信号コイ
ル23が負の半サイクルの信号を出力する期間は
トランジスタ27のベースエミツタ間が逆バイア
スされるためこのトランジスタ27が遮断状態に
なり、抵抗25を通して供給される制御信号がサ
イリスタ3に与えられるのを許容する。
上記のようにトランジスタ27が遮断状態にな
る期間(信号コイル23が負の半サイクルの信号
を発生する期間)は抵抗25及びダイオード26
を通してサイリスタ3に制御信号を与え得る状態
になるが、この制御信号の供給に更に条件を与え
て進角特性及び遅角特性をもたせるため、第1の
コンデンサ(進角制御用コンデンサ)31及び第
2のコンデンサ(遅角制御用コンデンサ)32の
充放電を利用して制御信号の供給位置を制御する
回路が設けられる。即ち、第1のコンデンサ31
の一端は接地され、第1のコンデンサ31の他端
はダイオード33のカソードに接続されている。
ダイオード33のアノードは可変抵抗器34を通
して電界効果トランジスタ(以下FETという。)
35のソースに接続され、FET35のドレイン
は電源用コンデンサ14の非接地側端子に接続さ
れている。FET35のゲートはダイオード33
のアノードに接続され、FET35及び可変抵抗
器34により定電流回路20Aが構成されてい
る。ダイオード33のカソードにはまたFET3
6のドレインが接続され、FET36のソースは
可変抵抗器37を通してトランジスタ38のコレ
クタに接続されている。FET36のゲートは可
変抵抗器37とトランジスタ38のコレクタとの
接続点に接続され、これらFET36及び可変抵
抗器37により定電流回路20Bが構成されてい
る。トランジスタ38のコレクタはまたダイオー
ド33のアノードに接続され、エミツタは接地さ
れている。前記トランジスタ27のコレクタエミ
ツタ間に抵抗39及び40の直列回路が並列接続
され、抵抗39及び40の接続点にトランジスタ
38のベースが接続されている。トランジスタ3
8はトランジスタ27が遮断状態になつたときに
抵抗25及び39を通してベース電流が与えられ
て導通状態になり、トランジスタ27が導通した
ときに遮断状態になる。第1のコンデンサ31は
電源回路15によりFET35、可変抵抗器34
及びダイオード33を通して図示の極性に定電流
充電される。またトランジスタ27が遮断してト
ランジスタ38が導通すると第1のコンデンサ3
1がFET36、可変抵抗器37及びトランジス
タ38を通して定電流で放電する。この放電の際
に電源回路15からFET35及び可変抵抗器3
4を通して供給される電流はトランジスタ38を
通して第1のコンデンサ31から側路されるた
め、第1のコンデンサ31の放電には影響を与え
ない。FET36、可変抵抗器37及びトランジ
スタ38により第1のコンデンサ31の放電回路
が構成されている。
また電源用コンデンサ14の両端に抵抗41と
ツエナーダイオード42との直列回路からなる基
準電圧発生回路20Eが並列接続され、ツエナー
ダイオード42の両端に第1の基準電圧Vr1が得
られるようになつている。この第1の基準電圧は
第1のコンデンサ31の端子電圧Vc1とともに第
1の比較回路43に入力されて両電圧が比較さ
れ、第1の比較回路43の出力端子43aは、第
1のコンデンサ31の端子電圧Vc1が第1の基準
電圧Vr1より大きいときに接地電位になり、第1
のコンデンサ31の端子電圧Vc1が第1の基準電
圧Vr1以下になつたとき高電位になる。この第1
の比較回路43の出力端子43aはダイオード2
6のアノードに接続されていて、この比較回路の
出力端子43aが接地電位にあるときにサイリス
タ3への制御信号の供給が阻止され、出力端子4
3aが高電位なつたときにサイリスタ3への制御
信号の供給が許容されるようになつている。
また第2のコンデンサ32もFET44及び可
変抵抗器45からなる定電流回路20Cとダイオ
ード46とを通して電源用コンデンサ14の非接
地側端子に接続され、電源回路15の出力により
定電流充電されるようになつている。電源用コン
デンサ14の両端に抵抗47とツエナーダイオー
ド48との直列回路からなる基準電圧発生回路2
Fが並列接続され、ツエナーダイオード48の
両端に得られる第2の基準電圧Vr2が第2のコン
デンサ32の端子電圧Vc2とともに第2の比較回
路49に入力されている。第2の比較回路49の
出力端子49aは第2のコンデンサ32の端子電
圧Vc2が第2の基準電圧Vr2より小さいときに接
地電位になり、第2のコンデンサの端子電圧Vc2
が第2の基準電圧Vr2以上になつたときに高電位
になる。この比較回路49の出力端子49aはダ
イオード26のアノードに接続され、出力端子4
9aが高電位になつたときにサイリスタ3への制
御信号の供給が許容されるようになつている。
上記実施例においてサイリスタ3に制御信号が
与えられるのは次のいずれかの場合である。
(イ) 信号コイル23に正の半サイクルの信号が誘
起したとき。
(ロ) トランジスタ27が遮断状態にあり、しかも
第1の比較回路43の出力端子43a及び第2
の比較回路49の出力端子49aが高電位にあ
るとき。
第1及び第2のコンデンサ31及び32の電荷
を瞬時に放電させて両コンデンサをリセツトする
ため、エミツタを接地したトランジスタ50が設
けられ、このトランジスタ50のコレクタはダイ
オード51及び52を通して第1及び第2のコン
デンサ31及び32の非接地側端子に接続されて
いる。またトランジスタ50のベースは信号コイ
ル23の両端に並列接続された抵抗53,54か
らなる分圧回路の分圧点に接続され、トランジス
タ50、ダイオード51,52及び抵抗53,5
4によりリセツト回路20Dが構成されている。
遅角特性の調整を可能にするため、電流制限素
子としての可変抵抗器60がトランジスタ27の
コレクタエミツタ回路に対して直列に接続されて
いる。そしてトランジスタ27と可変抵抗器60
との直列回路が第2のコンデンサ32に対して並
列に接続されトランジスタ27が普通状態にある
とき、遅角制御用の第2のコンデンサ32への充
電電流の一部が可変抵抗器60及びトランジスタ
27を通してコンデンサ32から側路されるよう
になつている。本実施例においては、トランジス
タ27(コンデンサ充電調整用半導体スイツチ)
及び可変抵抗器60によりコンデンサ32の充電
を調整するコンデンサ充電調整回路が構成されて
いる。尚本実施例では、トランジスタ27がコン
デンサ充電調整用半導体スイツチと前記信号供給
制御用半導体スイツチとを兼ねているが、これら
の半導体スイツチを別々に設けることもできる。
次に第2図A乃至Hの信号波形図によつて第1
図の実施例の動作を説明する。今エキサイタコイ
ル6が配置されている磁石発電機が4極に構成さ
れていて機関の出力軸に直結されているとする
と、エキサイタコイル6には第2図Aに示すよう
に1回転当り2サイクルの交流電圧Veが誘起す
る。この電圧の負の半サイクルは、本来は図に破
線で示した波形であるが、上記実施例では負の半
サイクルの電圧がツエナーダイオード11を導通
させるレベルに達したときにサイリスタ10が導
通して該電圧を短絡するので、図に実線で示した
ように或一定の電圧に制限された波形になる。機
関の上死点TDCよりも角度θだけ前の位置で
エキサイタコイル6の正の半サイクルの電圧が立
上るとダイオード7を通してコンデンサ2が図示
の極性に充電され、その端子電圧Vcは第2図B
に示すように変化する。信号コイル23は、エキ
サイタコイル6の2回目の正方向出力の立下り付
近に設定された上死点前角度θの位置で負方向
信号es1を発生し、次いで上死点前角度θの位
置で正方向信号es2を発生する。機関の回転数N
(rpm)がアイドリンング回転数N1から設定値N2
(>N1)までの間にある低速領域では、信号コイ
ル23から出力される負方向信号es1がトランジ
スタ27を遮断できるレベルに達しないため、ト
ランジスタ27は導通状態にある。したがつて機
関の低速領域では、電源回路15側から抵抗25
及びダイオード26を通してサイリスタ3に制御
信号を与えられることはなく、電源回路から抵抗
25を通して与えられる電流はすべてトランジス
タ27を通してサイリスタ3から側路される。次
に角度θで発生する信号コイル23の正方向信
号es2が上死点前角度θの位置でピークに達
し、このピーク値がサイリスタ3のゲートトリガ
レベルに達していると、サイリスタ3が導通す
る。このときコンデンサ2の電荷がサイリスタ3
及び1次コイル1aを通して放電し、点火動作が
行なわれる。信号コイル23の正方向信号es2
機関の回転数がN1からN2へと上昇していくに従
つて増大していくため、正方向信号es2がサイリ
スタ3のトリガレベルに達する位相は第3図に示
すように回転数の上昇に伴つて僅かずつ進んでい
く。信号コイル23の正方向信号es2の信号幅を
狭くしておけば、この低速領域における点火位置
の変動幅は僅かである。
機関の回転数Nが設定値N2に達すると、信号
コイル23の負方向信号es1がトランジスタ27
を遮断するレベルに達するためトランジスタ27
が遮断する。このときトランジスタ27のコレク
タエミツタ間電圧は第2図Dのように変化する。
一方第1のコンデンサ31は、電源回路15に
よりFET35を通して定電流で充電され、正方
向信号es2の立上りでトランジスタ50の導通に
より瞬時に略零まで放電する動作を繰り返してい
る。上記のように回転数が設定値N2に達してト
ランジスタ27が遮断すると、トランジスタ38
が導通するため、第1のコンデンサ31がFET
36を通して定電流で放電する。したがつて回転
数N2以上の領域での第1のコンデンサ31の端
子電圧Vc1の波形は第2図Eに示すように、角度
θの位置から一定の傾斜で上昇した後角度θ
からθまでの間一定の傾斜で下降し、充電開始
位置θから丁度360゜回転した位置に相当する
次の角度θで零に戻る波形の繰り返しになる。
一方第2のコンデンサ32は電源回路15から
FET44、可変抵抗器45及びダイオード46
を通し供給される定電流で充電される。トランジ
スタ27が導通状態にある期間は、コンデンサ3
2の充電電流の一部が可変抵抗器60及びトラン
ジスタ27を通して流れるため、コンデンサ32
の充電特性は、該コンデンサの静電容量と可変抵
抗器60の抵抗値により決まる時定数により略定
められる。一方信号コイル23に負の半サイクル
の信号が誘起してトランジスタ27が遮断する期
間(θ〜θの期間)は、コンデンサ32の充
電電流が側路されないため、定電流回路20C
通して与えられる定電流がすべてコンデンサ32
に供給され、コンデンサ32は急峻な定勾配で充
電されるようになる。したがつて第2のコンデン
サ32の端子電圧Vc2の波形は、第2図Gに示す
ように、角度θの位置から湾曲したカーブに沿
つて上昇し、角度θで急峻な定勾配での上昇に
切換わり、角度θでリセツトされて零に戻る波
形となる。
機関の回転数Nが設定値N2を超えると、第1
のコンデンサ31の端子電圧Vc1が角度θより
も位相が進んだ位置θyで第1の基準電圧Vr1以下
になるようになり、第2図Fに示すようにこのθ
yの位置で第1の比較回路43の出力端子43a
が高電位になる。このθyの位置は機関の回転数
の上昇に伴つて進んでいく。本実施例において
は、回転数Nが設定値N3(>N2)に達したとき
に、このθyの位置が角度θの位置に一致する
ように設定されている。
一方第2のコンデンサ32の端子電圧Vc2は、
上死点前角度θxの位置で第2の基準電圧Vr2以上
になり、第2図Hに示すようにこのθxの位置で
第2の比較回路49の出力端子49aが高電位に
なる。機関の回転数の上昇に伴つて1回転に要す
る時間が短くなり、コンデンサ32の充電電圧が
低下していくため、このθxの位置は機関の回転
数の上昇に伴つて上死点TDC側へと遅れてい
く。本実施例では、回転数Nが設定値N4(>
N3)に達したときにθxの位置が角度θの位置に
一致し、回転数Nが設定値N5(>N4)に達したと
きにθxの位置が角度θの位置に一致するよう
になつている。
上記のように設定されているため、機関の回転
数NがN2≦N≦N3の範囲にある中高速領域で
は、角度θyの位置で電源回路15側から抵抗2
5及びダイオード26を通してサイリスタ3に制
御信号が与えられる条件が成立し、この角度θy
の位置で点火動作が行なわれる。このθyの位置
は回転数の上昇に伴つて進んでいき、設定回転数
N3に達すると上死点前角度θの位置に達す
る。回転数が更に上昇するとθyの位置は更に進
んでいくが、角度θの位置よりも進んだ位置で
はトランジスタ27が導通しているため、サイリ
スタ3には制御信号が与えられない。したがつて
点火位置は角度θの位置までしか進まず、設定
回転数N3からN4までの間はこの角度θの位置
で点火が行なわれる。機関の回転数が設定値N4
に達すると、第2の比較回路49の出力端子49
aが高電位に立上る位置θxがθに一致し、更
に回転数が上昇するとθxの位置が上死点側へと
更に遅れていくため、電源回路15側からサイリ
スタ3に制御信号が与えられる条件が成立する位
置はこのθxの位置となり、この位置で点火動作
が行なわれるようになる。したがつて設定回転数
N4からN5までの領域では点火位置が回転数の上
昇に伴つて遅れていく。回転数が設定回転数N5
以上になつてθxの位置が上死点前角度θの位
置より更に上死点側に寄つた位置になると、θx
の位置で電源回路15側から制御信号が与えられ
るよりも前に角度θの位置で信号コイル23の
正方向信号es2によりサイリスタ3に制御信号が
与えられるようになる。したがつて設定回転数
N5以上の領域での点火位置はθの位置に固定
される。以上の動作により、第3図に示すような
進角・遅角特性が得られる。
上記の実施例において、最大進角位置θは、
信号コイル23の負方向信号es1の立上り位置で
定まるため、信号発電機の極磁構造及びその取付
位置を適宜に設定することにより、最大進角位置
θを容易に所望の位置に設定することができ
る。そして信号発電機の構造さえ一定にしておけ
ば、この最大進角位置θは不変であり、従来の
ように発電機の特性によつて最大進角位置がばら
つくといつた不都合を生じることがない。しかも
機関の高速領域においては点火位置を遅らせるこ
となく最大進角位置に保持することができる。更
に、遅角が終了した時点での点火位置(最大遅角
位置)θも、信号コイルの正方向信号の立上り
位置で定まるため、最大遅角位置も一定に保つこ
とができ、点火位置が遅れ過ぎるのを防ぐことが
できる。また低速領域での点火位置の変動幅も小
さく抑えることができるので機関の始動性を良好
にすることができる。更に第1及び第2のコンデ
ンサの充電時定数及び第1及び第2の基準電圧の
レベルを適宜に設定することにより各設定回転数
を容易に調整することができる。
更に上記実施例のように、定電流回路20C
ら、遅角制御用コンデンサ32に供給される電流
の一部を側路してコンデンサの充電を調整する充
電調整回路を設けると、遅角特性に自由度をもた
せることができ、種々の遅角特性を得ることがで
きる。これを説明するため、第4図に示すよう
に、遅角制御用コンデンサ32の充放電回路を取
出し、定電流回路20Cにより供給される電流を
I1、コンデンサ32に流れ込む電流をi2とし、コ
ンデンサ32の静電容量をCとする。トランジス
タ27が導電状態にあるときi2<I1であり、遮断
状態にあるときi2=I1となる。充電調整回路が上
記実施例のように抵抗回路で構成されている場
合、i2は指数関数的に変化し、コンデンサ32の
端子電圧Vc2の上昇に伴つてi2の増加率は減少し
ていく。また充電調整回路が定電流回路からなる
場合には、i2=I2(一定)となる。今説明を簡単
にするため、充電調整回路が定電流回路からなつ
ていてi2=I2(一定)であるとし、θ−θ
α(一定)、θx−θ=θi(回転数Nの関数)、
遅角開始回転数をN4とすると、次のような関係
式が成立する。
θi=α−(360゜−α)(I2/I1){(N/N4)−1} ……(1) (1)式は遅角特性を表わしており、N=N4のと
きにθi=αとなつて点火位置は遅角開始時の点
火位置θとなり、N>N4となるとθi<αとな
つて回転数の上昇に伴つて点火位置が遅れてい
く。ここで遅角開始回転数N4を所定の一定値に
設定すると、回転数Nに対する点火位置θiの特
性(遅角直線)の傾きはI2/I1の値によつて変化
する。したがつてI2/I1の値を調節することによ
り、遅角特性を種々変化させることができる。遅
角終了時(θi=0)の回転数N5は、 N5=N4〔1+{α/(360゜−α)}(I1/I2)〕 ……(2) で与えられる。この式から明らかなように、N5
はI2/I1が小さくなるに従つて大きくなり、遅角
特性直線の傾斜はゆるやかになる。
上記の実施例では進角特性と遅角特性との双方
を得るようにしているが、本発明は遅角特性を
種々調整し得るようにすることを主な目的とする
ものであるので、進角特性を得る回路を設けない
場合も本発明の範囲に包含される。例えば第2図
に示した実施例において進角特性を得る回路を省
略すると、第6図に示すようになり、この場合の
点火位置θiの回転数Nに対する特性は第7図に
示すようになる。
上記の各実施例はあくまでも本発明の各部の一
構成例を示したもので、定電流回路、コンデンサ
充電調整回路、リセツト回路等の各部は同等の機
能を有する他の回路構成のもので置き換えること
ができる。また信号コイルに1回転当り複数サイ
クルの信号を誘起させて多気筒用点火装置を構成
することもできる。
上記の実施例においては、サイリスタ(1次電
流制御用スイツチ)に制御信号を与える電源と第
1及び第2のコンデンサを充電する電源としてエ
キサイタコイルの負方向出力を利用した電源回路
15を用いたが、これらの電源としてバツテリを
用いることもできる。
第2図の実施例では、第2の基準電圧を第1の
基準電圧より低く設定しているが、第1のコンデ
ンサの端子電圧よりも第2のコンデンサの端子電
圧を高く設定した場合には、第2の基準電圧を第
1の基準電圧に等しくするかまたは第1の基準電
圧より高くすることができる。
以上のように、本発明によれば、遅角制御用の
コンデンサに供給される電流の一部を側路するコ
ンデンサ充電調整回路を設けて、コンデンサの充
電を調整し得るようにしたので、遅角特性を調整
できる利点があり、機関の要求に応じて種々の遅
角特性を得ることができる。また設定回転数未満
の領域で点火位置が遅れるのを防止することがで
き、機関の最大出力が低下するのを防ぐことがで
きる。更に遅角領域における最大遅角量を一定に
保つことができるので、点火位置が遅れ過ぎて機
関の動作が不安定になるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す接続図、第2図
A乃至Hは第1図の各部の信号波形図、第3図は
第1図の実施例により得られる進角遅角特性の一
例を示す線図、である。第4図は本発明で用いる
遅角回路の要部を示す接続図、第5図は同遅角回
路により得られる種々の遅角特性を示す線図、第
6図は本発明の他の実施例を示す接続図、第7図
は第6図の実施例により得られる点火特性の一例
を示す線図である。 1……点火コイル、3……サイリスタ、5……
点火回路、6……エキサイタコイル、15……電
源回路、23……信号コイル、27……トランジ
スタ、31……第1のコンデンサ(進角制御用コ
ンデンサ)、32……第2のコンデンサ(遅角制
御用コンデンサ)、35,36,44……FET、
38……トランジスタ、42,48……ツエナー
ダイオード、43……第1の比較回路、49……
第2の比較回路、60……可変抵抗器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 機関の点火位置で与えられる制御信号により
    動作する1次電流制御用スイツチにより点火コイ
    ルの1次電流を制御して点火動作を行なわせる内
    燃機関用無接点点火装置において、前記内燃機関
    の1回転当り少なくとも1サイクルの信号を発生
    し後から発生する半サイクルの信号を前記1次電
    流制御用スイツチに前記制御信号として与えるよ
    うに設けられた信号コイルと、前記信号コイルに
    より与えられる制御信号とは別個に前記1次電流
    制御用スイツチに制御信号を与える信号供給回路
    と、導通した際に前記信号供給回路から与えられ
    る前記制御信号を前記1次電流制御用スイツチか
    ら側路するように設けられ前記信号コイルの先に
    発生する半サイクルの信号により遮断状態に保持
    されるように該信号コイルに結合された信号供給
    制御用半導体スイツチと、定電流回路を通して一
    方の極性に充電される遅角制御用コンデンサと、
    前記信号コイルの後から発生する半サイクルの信
    号の立上りで前記コンデンサを放電させるリセツ
    ト回路と、前記コンデンサの端子電圧を基準電圧
    と比較して該コンデンサの端子電圧が該基準電圧
    より低いときに前記信号供給回路から前記制御信
    号が与えられるのを阻止し該コンデンサの端子電
    圧が該基準電圧以上になつたときに前記信号供給
    回路から前記制御信号が与えられるのを許容する
    比較回路とを具備し、前記信号コイルの先に発生
    する半サイクルの期間を除いた期間前記コンデン
    サに供給される電流の一部を該コンデンサから側
    路して該コンデンサの充電を調整するコンデンサ
    充電調整回路が前記コンデンサに接続されている
    ことを特徴とする内燃機関用無接点点火装置。 2 前記コンデンサ充電調整回路は前記信号コイ
    ルの先に発生する半サイクルの信号により遮断状
    態に保持され該先に発生する半サイクルの信号が
    与えられないときに導通状態に保持されるコンデ
    ンサ充電調整用半導体スイツチと該充電調整用半
    導体スイツチに対して直列に接続された電流制限
    素子とからなり、前記充電調整用半導体スイツチ
    と電流制限素子との直列回路が前記コンデンサに
    対して並列に接続されている特許請求の範囲第1
    項に記載の内燃機関用無接点点火装置。 3 前記信号供給制御用半導体スイツチが前記コ
    ンデンサ充電調整用半導体スイツチを兼ねている
    特許請求の範囲第2項に記載の内燃機関用無接点
    点火装置。
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