JPS6131184Y2 - - Google Patents

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JPS6131184Y2
JPS6131184Y2 JP7712581U JP7712581U JPS6131184Y2 JP S6131184 Y2 JPS6131184 Y2 JP S6131184Y2 JP 7712581 U JP7712581 U JP 7712581U JP 7712581 U JP7712581 U JP 7712581U JP S6131184 Y2 JPS6131184 Y2 JP S6131184Y2
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coil
capacitor
transistor
voltage
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は機関が設定回転数以上になると電気
的に機関の点火時期を遅らせる機能を有する内燃
機関点火装置に関するものである。
この種の従来装置として第1図に示すものがあ
つた。まずこれについて説明する。
図において、1は図示しない機関により駆動さ
れる磁石発電機の発電コイルで機関の回転に同期
して交流出力を発生する。2はこの発電コイル1
の交流出力を整流するダイオード、3はダイオー
ド2の整流出力により充電されるコンデンサ、4
は発電コイル1の発生する交流出力のうち、コン
デンサ3の充電に寄与しない半波出力を短絡する
ダイオード、5は機関の点火時期に対応して点火
信号を発生する信号コイルで磁石発電機に装着さ
れ、機関の回転に同期して交流出力を発生する。
6は信号コイル5の交流出力を整流するダイオー
ド、7は信号コイル5の整流出力電流を制限する
抵抗8は点火コイル、9は信号コイル5の点火信
号出力を受けて導通し、コンデンサ3の電荷を機
関の点火時期に点火コイル8に放出させるサイリ
スタ、10はサイリスタ9のゲート・カソード間
に接続されサイリスタ9のゲートをバイアスする
抵抗、点火プラグ11は点火コイル8に発生した
高電圧を受けて飛火する点火プラグ、19は信号
コイル5の点火信号出力を受けてサイリスタ9の
導通時期を遅らせて遅角回路で以下の通り構成さ
れる。即ち12は信号コイル5の交流出力を整流
するダイオード、13はダイオード12の整流出
力電流を制限する抵抗、14は抵抗13とにより
信号コイル5の整流出力電圧を分圧する抵抗、1
5は抵抗13,14との分圧出力により、図示極
性に充電されるコンデンサ、16はコンデンサ1
5の充電々圧が一定値(ツエナー電位)を越える
と導通する定電圧ダイオード、17はサイリスタ
9のゲート・カソード間を短絡するように接続さ
れ、コンデンサ15の充電々圧を受けて導通する
トランジスタ、18はトランジスタ17に流れる
電流を制限する抵抗である。
次に動作について説明する。発電コイル1の交
流出力はダイオード2により整流され、コンデン
サ3を充電する。発電コイル1の交流出力のうち
コンデンサ3の充電に寄与しない半波出力はダイ
オード4を通じて短絡される。コンデンサ3の充
電々荷は、機関の点火時期に信号コイル5に発生
する点火信号出力を受けて導通するサイリスタ9
を通じて、点火コイル8に放電するため、点火コ
イル8の二次コイルには高電圧が発生し、点火プ
ラグ11に飛火する。信号コイル5の点火信号出
力は機関の点火時期にサイリスタ9のゲートに供
給されると共に、遅角回路19に与えられる。即
ち、信号コイル5の交流出力はダイオード12に
よつて整流され、抵抗13,14を通じて分圧さ
れ、この分圧電圧によりコンデンサ15は図示極
性に充電される。このコンデンサ15の充電々圧
が一定値を越えると定電圧ダイオード16を通じ
てトランジスタ17のベースに与えられ、トラン
ジスタ17は導通する。ここで通常信号コイル5
は安価に製作できることもあつて、コイルの電磁
誘導を利用した方式が一般的であり、このため信
号コイル5の出力電圧は機関の回転数の上昇に伴
なつて増加していき、コンデンサ15の端子電圧
も機関の回転数の上昇と共に増加する。従つて機
関の回転数が設定回転数(例えば高速回転数Nと
する)に達するとコンデンサ15の端子電圧がト
ランジスタ17のベース・エミツタ間順方向電圧
降下(VBE)と定電圧ダイオード16の逆方向電
圧降下(VZ)の和(VBE+VZ)となるように抵
抗13,14の抵抗値を設定すると、機関回転数
が設定回転数N以上になればトランジスタ17が
導通し、サイリスタ9のゲート・カソード間が抵
抗18を通じ短絡されるので、サイリスタ9のト
リガレベルが上がることになる。
この動作を第2図の波形図を参照して説明す
る。図中13は信号コイル5の交流出力電圧波
形、44はトランジスタ17が非導通時のサイリ
スタ9のトリガレベル、45はトランジスタ17
が導通時のサイリスタ9のトリガレベルである。
さて機関回転数が設定回転数N以下のときトラン
ジスタ17は非導通であるため、交流出力電圧波
形43とトリガレベル44の交点a位置にてサイ
リスタ9がトリガされ導通する。そして設定回転
数N以上に達するとトランジスタ17が導通する
ため、トリガレベル44は45に持ち上げられ、
交流出力電圧波形43とトリガレベル45の交点
b位置にてサイリスタ9がトリガされ導通するこ
とになる。この結果サイリスタ9のトリガ位置は
交点aから交点bに角度θだけ遅れ、従つて点火
時期は第3図に示す如く、設定回転数Nに達する
と角度θだけ遅角することになる。この遅角によ
り2サイクル機関では高速時の出力向上が計ら
れ、また4サイクル機関では高速時出力が低下す
るため過回転防止が計られる。
しかるに、上述した遅角回路19は信号コイル
5の整流電圧を直接コンデンサ15に充電させ、
このコンデンサ15の端子電圧により、機関回転
数を検出する構成であるため、信号コイル5のコ
イル巻数,抵抗値及び信号コイル5の界磁磁石の
特性ばらつきや、これらの特性が温度により変化
することによつて、設定回転数Nが大幅に変動し
精度の高い遅角制御ができない欠点がある。しか
も、遅角度は第2図において示す交流電圧波形4
3の波高点cが遅角限界点となり、交点aと波高
点cの角度差θが遅角量の限界となるため、遅
角度θは5゜〜20゜程度にしか設定できず、この
遅角度では機関出力向上,過回転防止等の効果が
充分発揮されず、遅角度θが不足する欠点があつ
た。さらに第3図に示す如くステツプ状に遅角す
ることにより、機関出力も同様にステツプ状に急
激に変化するため、設定回転数N付近にて機関が
ハンチングを起こしフイーリング(感覚)が悪化
する欠点があつた。
この改善案として、例えば特開昭55−161967号
公報等に示された一定時間遅れを利用する方式が
提案されているが、この方式ではコンデンサの充
電もしくは放電の時定数を応用しているため、そ
の遅角波形の直線性に問題があつた。
この考案は上記従来のものの欠点を除去し、安
定した所定傾斜を有する遅角機能を備えた内燃機
関点火装置を提供することを目的としている。
以下この考案の一実施例を第4図について説明
する。
第4図はこの考案に係る内燃機関点火装置の一
実施例を示す電気結線図である。図中第1図と同
一部分には同一符号を付している。第4図に於
て、遅角回路20は本考案の特徴とするものであ
つて、下記の通り構成されている。ダイオード2
1は点火信号源である信号コイル5の交流出力を
整流するものである。抵抗22は信号コイル5の
整流出力電流を制限するものであり、抵抗23は
抵抗22と共に信号コイル5の整流電圧を分圧す
るものである。トランジスタ24は抵抗22と抵
抗23との分圧電圧を受けて導通、遮断を繰返す
第2のスイツチング素子である。抵抗25はトラ
ンジスタ24のコレクタに接続され、ダイオード
26と第1のコンデンサ27との直列回路は抵抗
25に並列接続されている。第1のコンデンサ2
7はトランジスタ24が導通状態のとき、ダイオ
ード26を通じて図示極性に充電され、トランジ
スタ24が遮断状態のとき放電するものである。
ダイオード28は第1のコンデンサ27を放電さ
せ、また逆流を阻止するものであり、第2のコン
デンサ29は第1のコンデンサ27の放出電荷を
ダイオード28を通じて蓄積するものである。ト
ランジスタ30は第2のコンデンサ29の端子電
圧を受けて、導通,遮断する第3のスイツチング
素子であり、可変抵抗31はトランジスタ30の
ベース電流及びコンデンサ29の放電々流が流通
するもので、トランジスタ30のベース電流とコ
ンデンサ29の放電々流を調整可能とするもので
ある。抵抗32はトランジスタ30のコレクタ電
流を制限するものでトランジスタ30のコレクタ
とサイリスタ9のゲート間に接続されている。抵
抗33は抵抗25とダイオード26の接続点とト
ランジスタ34のベース間に接続されている。ト
ランジスタ34はサイリスタ9のゲートに加わる
信号を側路する第4のスイツチング素子で、抵抗
33により後述の電源回路53からベース電流が
与えられており、信号コイル5の負波を受け導
通,しや断を行うものである。ダイオード35は
トランジスタ34のベースに過大電圧が印加され
ない様に信号を側路するものである。抵抗36は
信号コイルの出力を制限し、ダイオード37は信
号コイルの出力を整流するものである。電源回路
53は遅角回路20の電源を構成するもので、以
下の通り構成されている。ダイオード38はダイ
オード21の整流出力を通し、逆流を防止するも
のである。抵抗39は信号コイル5の整流出力電
流を制限するもので、コンデンサ40はダイオー
ド38及び抵抗39を通じて図示極性に充電され
るコンデンサである。電源降下用抵抗41は一端
が抵抗39とコンデンサ40との接続点に接続さ
れ、他端は定電圧ダイオード42のアノードに接
続されている。定電圧ダイオード42は抵抗41
を通じた出力を安定化するものである。
次に実施例の動作を第5図の波形図を参照して
説明する。第5図において、Aは信号コイル5の
交流出力電圧波形46と、トランジスタ24の導
通レベル47と、トランジスタ34をしや断させ
るに必要なベース電圧レベル48とを示す。Bは
トランジスタ24のコレクタ・エミツタ間電圧波
形49を示し、(+Vcc)は電源回路53の電源
電圧である。Cは第2のコンデンサ29の端子電
圧波形50を示す。Dはトランジスタ30のコレ
クタ接地間電圧波形51を示す。Eはトランジス
タ34のコレクタ接地間電圧波形52を示す。
さて、信号コイル5の交流出力は、ダイオード
21により整流され半波の脈流出力となり、抵抗
22,23によつて分圧され、この分圧電圧はト
ランジスタ24のベース・エミツタ間に印加され
る。このトランジスタ24は信号コイル5の第5
図Aに示す交流出力電圧波形46が導通レベル4
7に達すると導通し、それ以下では遮断状態とな
る。従つて、トランジスタ24は信号コイル5の
交流出力電圧波形46の一周期t1毎に導通,遮断
を繰返すことになる。即ちトランジスタ24は機
関回転に同期して第5図Bに示すように導通,遮
断を繰返すのである。トランジスタ24が導通す
ると、第1のコンデンサ27は電源回路53の電
源電圧(+Vcc)によりダイオード26を通じて
急速充電され、このコンデンサ27の容量で定ま
る一定電荷が蓄積される。そして、トランジスタ
24が遮断すると、第1のコンデンサ27の電荷
は抵抗25を通じて電源電圧(+Vcc)と加算さ
れ、ダイオード28を通じて第2のコンデンサ2
9の図示極性に充電し、第2のコンデンサ29の
端子電圧は第5図Cに示す如く変化する。このよ
うに第1のコンデンサ27は信号コイル5の交流
出力電圧波形46の一周期t1毎に一定電荷量充電
され、この一定電荷量を放電し第2のコンデンサ
29を図示極性に充電する。また第2のコンデン
サ29はトランジスタ24の導通時、常にダイオ
ード26,28及びトランジスタ30のエミツ
タ・ベースを通じて、電源回路53の電源電圧
(+Vcc)よりは、トランジスタ30のエミツ
タ・ベース間電圧降下(VBE)だけ電位差が小さ
い定常状態電圧(+Vcc−VBE)まで充電されて
いる。従つて、トランジスタ24の遮断により第
1のコンデンサ27の電荷が第2のコンデンサ2
9に充電されると、第2のコンデンサ29の端子
電圧は定常状態電圧(+Vcc−VBE)より正方向
に上昇し、そして可変抵抗31を通じて定常状態
電圧(+Vcc−VBE)に向つて放電することにな
る。この第2のコンデンサ29の端子電圧は信号
コイル5の交流出力電圧波形46の一周期t1内に
て、第1のコンデンサ27の充電々荷量と抵抗2
5と可変抵抗31と第2のコンデンサ29との容
量とによつて定まる一定時間t2だけ定常状態電圧
(+Vcc−VBE)より上昇している。ここで重要
なことは、第1のコンデンサ27の容量と、電源
電圧である電源回路53の電源電圧(+Vcc)
と、電源回路53、抵抗25、第1のコンデンサ
27,ダイオード28からなる第2のコンデンサ
29の充電回路の充電時定数と、可変抵抗31か
らなる第2のコンデンサ29の放電回路の放電時
定数とを常に一定値に設定する。こうすることに
より第2のコンデンサ29の端子電圧が定常状態
電圧(+Vcc−VBE)よりは高い一定時間t2にお
いて、信号コイル5の交流出力電圧が信号コイル
5の特性ばらつき,温度変化等により変動したと
しても常に一定になることである。しかも、この
一定時間t2は可変抵抗31を調整することにより
任意に設定できる。また、第2のコンデンサ29
が定常状態電圧(+Vcc−VBE)以上に正方向に
充電される開始点、即ち一定時間t2の起点iと信
号コイル5の交流出力電圧波形46の零電圧交叉
点jとの角度θは、信号コイル5の交流出力電
圧波形46の波高値に対して、トランジスタ24
の導通レベル47を零電圧に近づく如く充分零値
近く設定することにより、ほとんど零(度)にす
ることができる。このことにより一定時間t2の起
点iは零電圧交叉点jと一致すると考えて差支え
ない。従つて、一定時間t2の起点iは信号コイル
5の交流出力電圧波形46の波高値,回転数に関
係なく常に一定の位置となる。このように第2の
コンデンサ29の端子電圧は、信号コイル5の交
流出力電圧波形46の波高値,回転数に関係なく
常に一定の位置となる。このように第2のコンデ
ンサ29の端子電圧は、信号コイル5の交流出力
電圧波形46がトランジスタ24の導通レベル4
7より下降し、トランジスタ24が遮断する起点
iから一定期間t2だけ定常状態電圧(+Vcc−VB
E)より正方向に上昇していることになる。上述
した第2のコンデンサ29の端子電圧が定常状態
電圧(+Vcc−VBE)であれば、トランジスタ3
0のエミツタ・ベース間に可変抵抗31を通じて
ベース電流が流れるため、トランジスタ30は導
通状態となる。また定常状態電圧(+Vcc−VB
E)より正方向に上昇すればトランジスタ30は
逆バイアスされ、ベース電流は流れず一定期間t2
遮断状態となる。即ち、第5図Dに示す状態とな
る。ここにおいて、トランジスタ30が導通状態
のとき、トランジスタ30のコレクタにはほぼ電
源電圧(+Vcc)に等しい電圧が印加され、この
電圧が抵抗32を介してトランジスタ34のコレ
クタに印加される。トランジスタ30が遮断状態
のときトランジスタ34のコレクタに電圧が印加
されずトランジスタ34は一定期間t2コレクタ電
圧の無い状態となる。トランジスタ34のベース
には電源回路53より抵抗33を介してベース電
流が与えられているので、定常時トランジスタ3
4は導通状態となつている。したがつてこの状態
ではトランジスタ30が導通状態で抵抗32を介
してトランジスタ34のコレクタに電源回路53
より電圧が印加されても、トランジスタ34のコ
レクタ電圧は接地電圧OVとなる。また、、トラン
ジスタ30がしや断状態でトランジスタ34のコ
レクタに電源回路53より印加されない場合は、
トランジスタ34の導通,しや断にかかわらずト
ランジスタ34のコレクタ電圧は接地電圧OVで
ある。トランジスタ34のコレクタ出力はサイリ
スタ9のゲートに接続されている。したがつてト
ランジスタ34のコレクタ電圧が接地電圧OVな
らば、サイリスタ9のゲートに電圧が印加されな
いので、サイリスタ9はトリガされず、しや断状
態を保持する。またトランジスタ34のベースに
は信号コイル5より負側の電圧が抵抗36,ダイ
オード37を介して加わるようになつており、信
号コイル5の負側の電圧印加があり、トランジス
タ34のしや断ベース電圧レベル以下になると、
トランジスタ34はしや断状態となる。この状態
を第5図のEで示す。この状態では、トランジス
タ30が導通状態であれば、抵抗32を介して電
源回路53よりトランジスタ34のコレクタに第
5図のトランジスタ34のコレクタ電圧波形52
を示すように、電圧が印加される。したがつてサ
イリスタ9のゲートに電圧が印加され導通状態と
なる。今、第5図Eに示した信号コイル5の交流
出力電圧波形52が標準的な4極の磁石発電機の
場合であるとすると、交流出力電圧波形46は磁
石発電機の1回転につき2周期発生するため、一
周期t1は角度180度に相当する。このため一定期
間t2を角度で表現すれば180度×t/t(度)とな
る。
この角度を角度θと称し、この角度θ期間内
はトランジスタ30が遮断状態にあるため、信号
コイル5の交流出力電圧波形46がトランジスタ
34のしや断ベース電圧レベル48に達しても、
サイリスタ9はトリガされずしや断状態にある。
ここで、一定期間t2の起点iと共に発生する交流
出力電圧波形46がしや断ベース電圧レベル48
に達する起点Kとの角度をθとすると、この角
度θと角度θのそれぞれの起点は同一とな
る。そこで、角度θと角度θの関係が第5図
に示す如く、θ<θであると、信号コイル5
の交流出力電圧波形46がトランジスタ34のし
や断ベース電圧レベル48に達する点Kはトラン
ジスタ30の導通後となるため、サイリスタ9は
点K位置にてトリガされ導通する。従つてこの角
度関係にある設定回転数Nまでの点火時期は第6
図に示す如く回転数の上昇に伴い進角する波形進
角特性イとなる。この場合において、機関回転数
が上昇し角度θと角度θの関係がθ=θ
になると、交流出力電圧波形46がトランジスタ
34のしや断ベース電圧レベル48に達する点K
とトランジスタ30の遮断期間θが終了する
点、即ちトランジスタ30が導通する時期とが一
致することになり、この時点が第6図に示す設定
回転数Nに相当しサイリスタ9の導通時期が遅ら
される遅角動作が開始される。更に機関回転数が
設定回転数N以上に上昇し、角度θと角度θ
の関係がθ>θになると交流出力電圧波形4
6がトランジスタ34のしや断ベース電圧レベル
48に達する点Kがトランジスタ30の遮断期間
θ内であるため、このトランジスタ30が導通
しない限り、サイリスタ9はトリガされず、従つ
て設定回転数N以上になると、点火時期は第6図
に示す如く回転数の上昇に伴い所定の傾斜を有し
て角度(θ−θ)だけ遅角する遅角特性ロと
なる。
この遅角動作を第7図を参照して詳述するに、
第7図において、A1は設定回転数N以上に於け
る信号コイル5の交流出力電圧波形46aを示
す。B1はトランジスタ24のコレクタ・エミツ
タ間電圧波形49aを示す。C1は第2のコンデ
ンサ29の端子電圧波形50aを示す。D1はト
ランジスタ30のコレクタ・接地間電圧波形51
aを示す。E1はトランジスタ34のコレクタ接
地間電圧波形52を示す。
さて、機関回転数が設定回転数N以上に上昇し
ている場合にあつては、信号コイル5の交流出力
電圧波形46aは点k′位置にてトランジスタ34
のしや断ベース電圧レベル48に達するが、トラ
ンジスタ34の導通期間である一定期間t2は機関
回転数の上昇にかかわらず点q位置まで継続する
ため、サイリスタ9は点k′位置にてはトリガされ
ず、点q位置にてトランジスタ30が導通し、電
源回路53より抵抗32を介して電圧が印加され
トリガされて導通する。従つて、サイリスタ9の
トリガ位置は点k′と点qの角度差θだけ遅角さ
れることになる。
この遅角の限界は信号コイル5の交流出力電圧
波形46aが負側波高値に達した後上昇する過程
で、トリガレベル48と交わる起点rまでであ
り、この実施例では従来装置が交流出力電圧波形
46aの波高値がトリガレベル45に達する点ま
でしか遅角できなかつたのに対して、2倍の範囲
遅角させることが可能となる。
また第6図に示す遅角特性ロについては、この
遅角量は角度(θ−θ)にて表現でき、サイ
リスタ9がトリガされない範囲θは180度×t/t
(度)となるが、ここで一定時間t2は機関回転数
に関係なく常に一定であり、また信号コイル5の
交流出力電圧波形46aの一周期t1は機関回転数
に反比例するので、一定時間t2に相当する角度θ
は機関回転数に比例することになる。また角度
θは機関回転数の上昇に伴い減少するが、高回
転時、即ち、設定回転数N以上では略々一定と考
えられる。
以上のことから遅角度は略々回転数に比例する
ことになり、従つて第6図に示す如く、設定回転
数Nに達した時点から回転数の上昇に伴い所定の
傾斜を有して遅角する遅角特性ロとなる。この遅
角開始は角度(θ=θ)の関係を満足すると
きであるため、角度θはこの角度θに相当す
る一定時間t2を可変抵抗31の抵抗値を変化させ
れば任意の値に調整でき、従つて遅角開始の設定
回転数Nは任意に設定できるものである。
また信号コイル5の交流出力電圧のうち点火信
号に寄与しているのは負波であるので第8図で示
す如く、ダイオード55により信号コイル5の正
波出力を発電コイル1の出力と合成し、コンデン
サ3の充電に寄与させることにより、機関の点火
特性を改善できる効果もある。
また第6図の遅角特性ロの傾斜を考えるに、回
転数をNとすれば、Nとt1の関係はt1=1/N、した がつて傾斜は180゜×t2×Nとなる。だから同一
回転数ではt2が大きければ傾斜が大きく、t2が小
さければ傾斜が小さい。ここで、機関の特性によ
り同一回転数での遅角特性の傾斜を変えたい場合
がある。この時は期間t2をかえればよい。期間t2
をかえるにはトランジスタ30のq点に対する遮
断開始点iを変えればよい。このため第9図,第
10図、第11図に示す如くトランジスタ24の
ベース入力信号を信号コイル5又は発電コイル1
の正波又は負波より取り出すようにしてある。
通常信号コイル5と発電コイル1はコア形状、
コイル巻線仕様とコイル配置が異なつているの
で、信号コイル5と発電コイル1との出力波形の
位相は異なる。従つて、信号コイル5又は発電コ
イル1の正波又は負波よりトランジスタ24のベ
ース入力信号を取ることにより、トランジスタ3
0のq点に対する遮断開始点iを変えることがで
きる。
第4図における実施例では信号コイル5の負波
がトランジスタ24のベースへ加わる様にした回
路について説明をした。以下他の実施例として、
第9図,第10図,第11図について説明する。
第9図の実施例は発電コイル1の正波がトランジ
スタ24のベースに加わる様にしたものである。
第10図の実施例は信号コイル5の正波がトラ
ンジスタ24のベースに加わる様にしてある。第
10図において、ダイオード56は信号コイル5
の正波出力がダイオード21,抵抗22を介して
トランジスタ24のベースに印加される電圧をバ
イパスし、トランジスタ24のベース・エミツタ
間に過大電圧が印加しないようにするためのもの
である。57は抵抗で電源よりベースに常時電流
を流すためのものである。
第11図の実施例は、発電コイル1の負波出力
が抵抗22を介してトランジスタ24のベースに
印加されるようにしたものである。第10図や第
11図ではトランジスタ24は常時導通状態でト
ランジスタ24のベースに信号コイル5又は発電
コイル1の負波電力が印加されたときしや断する
動作となる。
以上のように、この考案によれば、信号コイル
によつて作動する第2のスイツチング素子にて第
1のコンデンサを急速充電し、この第1のコンデ
ンサの電荷を上記第2のスイツチング素子のしや
断時に第2のコンデンサに移動させ、信号コイル
の単位時間当りのパルス数に応じて第2のコンデ
ンサの電圧を変化させると共に、この第2のコン
デンサの電圧によつて第3のスイツチング素子を
動作させて点火信号としたため、信号コイルの影
響を受けることなく、かつ直線性の優れた遅角特
性が得られる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来装置を示す電気回路図、第2図は
第1図の動作を説明するための波形図、第3図は
従来装置の点火時期特性の一例を示す特性図、第
4図は本考案の一実施例を示す電気回路図、第5
図、第6図及び第7図は第4図に示す回路の動作
を説明するための波形図、第8図、第9図、第1
0図及び第11図は、それぞれの他の実施例を示
す電気回路図である。 図に於て、1は発電コイル、2,4,6,1
2,21,26,28,35,37,38,5
5,56はダイオード、3,15,27,29,
40はコンデンサ、5は信号コイル、7,10,
13,14,18,22,23,25,32,3
3,36,39,41,57は抵抗、8は点火コ
イル、9はサイリスタ、11は点火プラグ、1
6,42は定電圧ダイオード、17,24,3
0,34はトランジスタ、19,20は遅角回
路、31は可変抵抗、53は電源回路である。な
お、各図中同一符号は同一または相当部分を示
す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 内燃機関の回転に同期した交流出力を発生す
    る発電コイル、前記発電コイルから点火コイル
    への通電々流を制御して点火電圧を発生させる
    第1のスイツチング素子、前記内燃機関の回転
    に同期した回転信号を発生する信号コイル、及
    び上記回転信号の一定周期毎にまたは前記発電
    コイルの交流出力の一定周期毎に導通、しや断
    する第2のスイツチング素子と、前記第2のス
    イツチング素子の導通、しや断によつて前記内
    燃機関の回転周期とは無関係に一定時間で充電
    と放電を繰返す第1のコンデンサと、前記第1
    のコンデンサの放電時に前記第1のコンデンサ
    の充電電荷を充電する第2のコンデンサと、前
    記第2のコンデンサの端子電圧によつて導通,
    しや断し前記第1のスイツチング素子の導通,
    しや断を制御する第3のスイツチング素子と、
    前記信号コイルの負波もしくは正波の回転信号
    によりまたは前記発電コイルの負波もしくは正
    波の交流出力により前記第3のスイツチング素
    子の出力の側路電流を制御する第4のスイツチ
    ング素子とからなり、前記第1のスイツチング
    素子の作動時期を制御する遅角回路を備えたこ
    とを特徴とする内燃機関点火装置。 (2) 前記点火コイルへの通電々流は、前記発電コ
    イルの交流出力と前記信号コイルの回転信号と
    が重畳したものであることを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲(1)項記載の内燃機関点火装
    置。 (3) 前記第1のコンデンサは、前記信号コイルの
    回転信号の負波または正波もしくは前記発電コ
    イルの交流出力の負波または正波によつて充放
    電が制御されるように構成されたことを特徴と
    する実用新案登録請求の範囲第(1)項または第(2)
    項記載の内燃機関点火装置。
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