JPS6141984Y2 - - Google Patents

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JPS6141984Y2
JPS6141984Y2 JP1981193276U JP19327681U JPS6141984Y2 JP S6141984 Y2 JPS6141984 Y2 JP S6141984Y2 JP 1981193276 U JP1981193276 U JP 1981193276U JP 19327681 U JP19327681 U JP 19327681U JP S6141984 Y2 JPS6141984 Y2 JP S6141984Y2
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thyristor
capacitor
ignition
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【考案の詳細な説明】 本考案は無接点点火装置によりにより点火され
る内燃機関の過回転を防止する内燃機関過回転防
止装置に関するものである。
この種の過回転防止装置として、実開昭55−
130076号公報の第6図に示される装置が知られて
いる。この従来の装置では、点火装置のエキサイ
タコイルの点火動作に寄与しない負の半サイクル
の出力を利用して回転数(rmp)を検出し、この
回転数が設定値に達したときにエキサイタコイル
に対して並列に接続した過回転防止用サイリスタ
を導通させてエキサイタコイルの正の半サイクル
の出力を短絡することにより点火動作を停止させ
て機関の回転数を下げている。この装置では、回
転数の設定値を簡単に設定できるようにして調整
作業を容易にするため、エキサイタコイルの負の
半サイクルでコンデンサを充電し、該コンデンサ
の放電を利用して機関の回転数を検出する回転数
検出回路を用いている。
しかしながら、このようにエキサイタコイルの
負の半サイクルの出力を利用して回転数を検出す
ると、エキサイタコイルの出力が短絡されたとき
に生じる電機子反作用によりエキサイタコイルの
負の半サイクルの出力の立上がりが遅れるため、
回転数検出回路のコンデンサの充電及び放電時期
にも遅れが生じ、回転数の検出を高い精度で行う
ことができず過回転防止動作を安定に行わせるこ
とができない欠点があつた。
本考案の目的は、エキサイタコイルの出力を利
用することなくパルサコイルの出力を利用して回
転数検出回路のコンデンサを充電して回転数の検
出を高い精度で行えるようにして動作の安定化を
図つた内燃機関過回転防止装置を提供することに
ある。
本考案は、第1図ないし第3図に示す実施例に
見られるように、内燃機関の回転に同期して交流
電圧を誘起するエキサイタコイル2の一方の半サ
イクルの出力で点火エネルギーを供給し、内燃機
関の回転に同期して交流信号を発生するパルサコ
イル3の両半サイクルの出力のうちエキサイタコ
イル2が他方の半サイクルの出力を発生している
ときに発生する一方の半サイクルの出力信号によ
り点火位置を定める無接点点火装置1により点火
される内燃機関の回転数が設定値以上になるのを
防止する内燃機関過回転防止装置において、エキ
サイタコイル2の出力を利用することなくパルサ
コイル3の出力を利用して回転数検出回路のコン
デンサ613を充電して回転数の検出を高い精度
で行えるようにして動作の安定化を図つた内燃機
関過回転防止装置を提供する。
そこで本考案では、エキサイタコイル2に対し
て並列に接続されて導通した際にエキサイタコイ
ル2の前記一方の半サイクルの出力を短絡する過
回転防止用サイリスタ601と、エキサイタコイ
ル2の前記一方の半サイクルの出力でサイリスタ
601に点弧信号を与えるようにエキサイタコイ
ル2をサイリスタ601のゲートに結合する点弧
信号供給回路602,603,604…と、サイ
リスタ601のゲートカソード間回路に対して並
列に接続されて点弧指令が与えられているときに
は遮断状態になつてサイリスタ601のゲートへ
の点弧信号の供給を許容し且つ遮断指令が与えら
れているときには点弧指令の有無のいかんにかか
わらず導通状態になつて点弧信号をサイリスタ6
01のゲートから側路するスイツチ回路620,
620′と、パルサコイル3の他方の半サイクル
の出力で一定の電圧まで充電されるコンデンサ6
13とコンデンサ613を一定の時定数で放電さ
せる放電回路とからなる回転数検出回路612,
613,614と、エキサイタコイル2の前記一
方の半サイクルの出力が第1のレベルV1以上あ
るときにはスイツチ回路620に遮断指令を与え
る遮断指令回路610と、回転数検出回路のコン
デン613の端子電圧が第2のレベルV2以上あ
るときにスイツチ回路620に点弧指令を与える
点弧指令回路611とを設けている。
そして本考案においては、第1のレベルV1を
コンデンサ613の充電時に該コンデンサ613
の端子電圧が第2のレベルV2に達したときのエ
キサイタコイル2の前記一方の半サイクルの出力
電圧よりも低い値に設定し、また機関の回転数が
設定値に達したときにコンデンサ613の放電終
期における最低端子電圧が第2のレベルV2以上
になるように回転数検出回路の放電回路の時定数
を設定している。
尚本願明細書において、遮断指令とは過回転防
止用サイリスタのゲートから点弧信号を側路させ
て該サイリスタを遮断させようとする際にスイツ
チ回路に与えられる指令である。また点弧指令と
は、過回転防止用サイリスタのゲートへの点弧信
号の供給を許容して該サイリスタを点弧させよう
とする際にスイツチ回路に与えられる指令であ
る。
以下図示の実施例によつて本考案の構成を詳細
に説明する。
第1図は本考案の一実施例を示したもので、同
図において1は無接点点火装置の主要部を構成す
るコンデンサ放電形の点火回路、2は機関と同期
回転する磁石発電機内に配置されて一方の半サイ
クルの出力で点火エネルギーを供給するエキサイ
タコイル、3はエキサイタコイルと同じ発電機内
にエキサイタコイル2の出力とは位相が反転した
交流信号を出力するパルサコイルである。本実施
例ではエキサイタコイル2が他方の半サイクルの
出力を発生しているときにパルサコイル3から出
力される信号が機関の点火装置を定めるために用
いられる。4は一端が接地された1次コイル4a
及び2次コイル4bを有する点火コイル、5,
5′は点火コイルの2次コイル4bの両端と接地
間に接続された点火プラグであり、点火回路1乃
至点火プラグ5,5′の各部により内燃機関用無
接点点火装置が構成されている。
点火回路1は、点火エネルギー蓄積用コンデン
サ101及びコンデンサ101の電荷を点火コイ
ルの1次コイル4aに放電させるサイリスタ10
2を備え、コンデンサ101の一端は点火プラグ
4の1次コイル4aの非接地側端子にまた他端は
カソードをコンデンサ101側に位置させたダイ
オード103及び104を通してエキサイタコイ
ル2の非接地側端子に接続されている。サイリス
タ102はそのアノードがコンデンサ101とダ
イオード103との接続点に接続され、カソード
は接地されている。サイリスタ102のゲートは
一端を接地した抵抗105の他端に接続されると
ともにコンデンサ106及び抵抗107の一端に
接続され、コンデンサ106及び抵抗107の他
端はダイオード108のカソードに共通接続され
ている。ダイオード108のアノードと接地間に
パルサコイル3が接続され、パルサコイル3から
ダイオード108とコンデンサ106及び抵抗1
07の並列回路とを通してサイリスタ102に点
弧信号が与えられるようになつている。ダイオー
ド104と103との接続点と接地間にはカソー
ドを接地側にしてサイリスタ110が接続され、
サイリスタ110のアノードカソード間には抵抗
111及び112の直列回路からなる分圧回路が
並列接続されている。この分圧回路の分圧点はツ
エナーダイオード113を通してサイリスタ11
0のゲートに接続され、サイリスタ110のゲー
トカソード間には抵抗114が並列接続されてい
る。またダイオード104とエキサイタコイル2
との接続点と接地間にアノードを接地側に向けた
ダイオード115と抵抗116との直列回路が接
続され、エキサイタコイル2の図示の破線矢印方
向の出力を抵抗116及びダイオード115を通
して短絡するようになつている。
上記の点火装置においてエキサイタコイル2が
図示の実線矢印方向の一方の半サイクル(以下正
の半サイクルという)の出力を発生すると、ダイ
オード104及び103と1次コイル4aとを通
してコンデンサ101が図示の極性に充電され
る。次いでパルサコイル3に図示の実線方向の一
方の半サイクル(以下正の半サイクルという)の
出力が発生するとサイリスタ102に点弧信号が
与えられてこのサイリスタ102が導通し、コン
デンサ101がサイリスタ102及び1次コイル
4aを通して放電する。この放電により点火コイ
ル4の鉄心中に大きな磁束変化が生じ、2次コイ
ル4bに高電圧が誘起する。これにより点火プラ
グ5,5′に火花が生じ、機関が点火される。尚
点火コイル4はいわゆる同時発火式のコイルであ
つて、点火プラグ5,5′は一方が点火時期にあ
るときに他方が排気行程の終期にあるような2つ
の異なる気筒に取付けられている。また上記点火
装置においてサイリスタ110はコンデンサ10
1の充電電圧が所定値を超えないようにするため
に設けられたもので、エキサイタコイル2の出力
電圧の瞬時値が所定値に達するとツエナーダイオ
ード113が導通してサイリスタ110に点弧信
号が与えられ、このサイリスタ110の導通によ
りエキサイタコイル2が短絡される。これにより
コンデンサ101の充電が停止され、コンデンサ
101が所定値以上の過大な電圧に充電されるの
が防止される。
上記の点火装置により点火される機関の過回転
を防止するため、過回転防止装置6が設けられて
いる。この過回転防止装置は、エキサイタコイル
2に対して並列に接続された過回転防止用サイリ
スタ601を備え、このサイリスタは導通した際
にエキサイタコイルの正の半サイクルの出力を短
絡するようにそのカソードを接地側に向けて設け
られている。サイリスタ601のアノードにはダ
イオード602のアノードが接続され、ダイオー
ド602のカソードは抵抗603を通してツエナ
ーダイオード604のカソードに接続されてい
る。ツエナーダイオード604のアノードはサイ
リスタ601のゲートに接続され、ダイオード6
02、抵抗603及びツエナーダイオード604
によりエキサイタコイル2の正の半サイクルの出
力でサイリスタ601に点弧信号を与える点弧信
号供給回路が構成されている。サイリスタ601
のゲートカソード間には抵抗605が並列接続さ
れ、ツエナーダイオード604のカソードと接地
間にPNPトランジスタ606のエミツタコレクタ
間回路がコレクタを接地側にして接続されてい
る。トランジスタ606はサイリスタ601への
点弧信号の供給を制御する点弧制御半導体スイツ
チを構成するもので、このトランジスタ606が
導通した際にダイオード602及び抵抗603を
通してサイリスタ601に供給される点弧信号が
トランジスタ606を通してサイリスタ601か
ら側路され、トランジスタ606が遮断状態にあ
つてエキサイタコイル2に正の半サイクルの出力
が誘起したときにサイリスタ601に点弧信号が
供給されるようになつている。トランジスタ60
6のベースにはエミツタを接地したNPNトラン
ジスタ607のコレクタが接続され、トランジス
タ607のベースは抵抗608及びアノードをこ
の抵抗608側に向けたツエナーダイオード60
9を通して抵抗603とダイオード602との接
続点に接続されている。
トランジスタ606およびトランジスタ607
により、サイリスタ601のゲートカソード間に
並列に接続されてサイリスタ601に供給される
点弧信号を与えられる指令に応じて側路するスイ
ツチ回路620が構成されている。またツエナー
ダイオード609および抵抗608により遮断指
令回路610が構成されている。この遮断指令回
路610はエキサイタコイル2の一方の半サイク
ルの出力が第1のレベル以上あるときに、サイリ
スタ601を遮断状態にするためにスイツチ回路
620に遮断指令を与える。この遮断指令がスイ
ツチ回路620に与えられているときには、ツエ
ナーダイオード609が導通してスイツチ回路6
20のトランジスタ607にベース電流を供給す
る。したがつて遮断指令が与えられているときに
は、トランジスタ607が導通してトランジスタ
606を導通させる。このトランジスタ606の
導通により、サイリスタ601のゲートから点弧
信号が側路される。尚本実施例においては、トラ
ンジスタ606が導通している状態をスイツチ回
路620の導通状態と云い、トランジスタ606
が遮断状態にある場合をスイツチ回路620の遮
断状態と云う。トランジスタ606のベースには
また電界効果トランジスタ(以下FETという)
611のドレインが接続され、FET611のソ
ースは接地されている。FET611のゲートソ
ース間にはツエナーダイオード612がカソード
をソース側に向けて並列接続され、ツエナーダイ
オード612の両端にコンデンサ613と可変抵
抗器614とが並列に接続されている。コンデン
サ613の非接地側端子は抵抗615及びダイオ
ード616を通してパルサコイル3の非接地側端
子に接続され、パルサコイル3の図示の破線矢印
方向の半サイクル(以下負の半サイクルという)
の出力でコンデンサ613が図示の極性に充電さ
せるようになつている。コンデンサ613の端子
電圧はツエナーダイオード612のツエナー電圧
に保たれる。コンデンサ613は、パルサコイル
の負の半サイクルの出力電圧がツエナーダイオー
ド612のツエナーレベル以下になつた時点から
可変抵抗器614を通して一定の時定数で放電す
る。このコンデンサの放電回路の時定数は機関の
回転数の如何に拘らず一定であるので、コンデン
サの放電終期の最低端子電圧(パルサコイルの負
の半サイクルの出力による再充電が開始されると
きの端子電圧)は転数の上昇に伴つて高くなつて
いく。本実施例では、ツエナーダイオード61
2、コンデンサ613、可変抵抗器614、抵抗
615及びダイオード616により、パルサコイ
ルの出力を利用して機関の回転数を検出する回転
数検出回路が構成されている。FET611は、
コンデンサ613の端子電圧が第2のレベル以上
あるときに、スイツチ回路620に点弧指令を与
える点弧指令回路を構成する本実施例では、コン
デンサ613の端子電圧が第2のレベルV2以上
あるときにFET611が遮断状態になつて、ス
イツチ回路620に点弧指令を与える。すなわち
遮断指令回路610がスイツチ回路620に遮断
指令に与えておらず、トランジスタ607が遮断
している状態でFET611が遮断状態になる
と、トランジスタ606へのベース電流の供給が
阻止されるため、トランジスタ606が遮断状態
になり、サイリスタ601のゲートへの点弧信号
の供給が許容される。そして機関の回転数が設定
値に達したときにコンデンサ613の放電終期に
おける最低端子電圧が第2のレベルV2以上にな
るようにコンデンサ613の放電時定数が設定さ
れ、機関の回転数が設定値に達すると、エキサイ
タコイル2の正の半サイクルの出力の立上り時に
FET611が遮断状態に保持されたままになつ
て、このエキサイタコイル2の正の半サイクルの
出力によりサイリスタ601に点弧信号が供給さ
れるようなつている。これによりエキサイタコイ
ル2の正の半サイクルの出力の略全部が短絡さ
れ、点火回路のコンデンサ101の充電が阻止さ
れて点火動作が停止される。また本実施例におい
てツエナーダイオード、609が導通する第1の
レベルV1は、コンデンサ613の充電時に該コ
ンデンサ613の端子電圧が上記第2のレベル
V2に達したときのエキサイタコイルの正の半サ
イクルの出力電圧VAよりも低い値に設定され、
機関の回転数が設定値未満の場合、コンデンサ6
13の充電時にFET611が導通状態から遮断
状態になる前にトランジスタ607が導通して、
サイリスタ601の導通を阻止するようになつて
いる。
次に上記実施例の動作を説明する。第2図A乃
至Eはそれぞれ第1図に符号A乃至Eを付して示
した点の接地に対する電圧の波形を機関の回転角
θに対して示したもので、パルサコイル3は第2
図Aに示したような交流信号VSを機関の回転に
同期して発生し、エキサイタコイル2は同図Bに
示したような交流電圧Veを出力する。今角度θ
においてエキサイタコイル2が正の半サイクル
の電圧を発生すると、ダイオード104及び10
3を通してコンデンサ101が充電され、コンデ
ンサ101の端子電圧VCは第2図Cに示すよう
に上昇する。パルサコイル3の負の半サイクルの
信号は角度θより僅かに遅れた角度θでで立
上り、この信号により第2図Eに示すようにコン
デンサ613が充電されるが、機関の回転数が設
定値より低い場合には、角度θよりも前の位置
でコンデンサ613が略完全に放電しており、コ
ンデンサ613の端子電圧VXは第2図の角度θ
より前の位置では第2のレベルV2より低くな
つている。したがつて角度θより前の傾域では
FET611が導通状態にあり、このFETの導通
によりトランジスタ606が導通状態に保持され
ている。そのためサイリスタ601には点弧信号
が与えられず、エキサイタコイル2がサイリスタ
601により短絡されることはない。角度θ
位置よりも前の角度θの位置でエキサイタコイ
ル2の正方向出力が第1のレベルV1に達すると
ツエナーダイオード609がブレークダウンして
トランジスタ607にベース電流が流れ、このト
ランジスタ607は導通状態になる。したがつて
トランジスタ606のベース電流はこのトランジ
スタ607を通しても流れるようになる。次に第
2図Eに示すように角度θの位置でコンデンサ
613の端子電圧VXが第2のレベルV2に達する
と、FET611が遮断状態になるが、既に角度
θにおいてトランジスタ607が導通している
ので、FET611の遮断によつてトランジスタ
606が遮断することはなく、トランジスタ60
6は導通状態に保持されたままである。したがつ
て角度θにおいてFET611が遮断してもサ
イリスタ601に点弧信号が与えられることはな
く、エキサイタコイル2が短絡されることはな
い。
上記実施例において、スイツチ回路620は、
点弧指令回路を構成するFET611から点弧指
令が与えられているときにはサイリスタ601へ
の点弧信号の供給を許容し且つ遮断指令回路61
0から遮断指令が与えられているときには点弧指
令の有無のいかんにかかわらず点弧信号をサイリ
スタ601から側路するものである。
コンデンサの放電を利用して回転数を検出する
回転数検出回路の基本構成は、本考案の従来の装
置を示す実開昭55−130076号の公報の第6図にも
示されている。従来の装置においては、エキサイ
タコイルの負の半数の出力でコンデンサを充電す
るため、コンデンサの充電時にコンデンサの端子
電圧がFETを遮断可能にする状態になつたとし
ても、過回転防止用サイリスタが導通することは
無い。しかしながら、該公報に示される検出回路
とそのまま本実施例に適用すると、次のような不
都合が生じる。即ち、本実施例において、もしス
イツチ回路620および遮断指令回路610を設
けずに、FET611の出力で直接サイリスタ6
01への点弧信号の供給を制御した場合には、角
度θの位置でコンデンサ613の端子電圧が第
2のレベルV2に達してFET611が遮断したと
きにサイリスタ601が導通してエキサイタコイ
ル2を短絡することになる。その場合コンデンサ
101の端子電圧が第2図に破線で示したように
低い値に制限されることになり、点火性能が低下
するが、本実施例のようにスイツチ回路620お
よび遮断指令回路610を設ければこのような不
都合が生じることがない。かくしてコンデンサ1
01の充電は支障なく行なわれ、コンデンサ10
1の端子電圧は上昇していく。角度θにおいて
コンデンサ101の端子電圧が所定値まで上昇す
ると、ツエナーダイオード113がブレークダウ
ンしてサイリスタ110が導通し、エキサイタコ
イル2の正の半サイクルの電圧を短絡する。した
がつてコンデンサ101の充電は停止され、その
端子電圧は一定に保持される。次に角度θにお
いて、パルサコイル3の正の半サイクルの信号が
サイリスタ102のトリガレベルVtに達する
と、サイリスタ102が導通し、第2図Cに示す
ようにコンデンサ102の電荷がサイリスタ10
2及び1次コイル4aを通して放電する。これに
より第2図Dに示すように2次コイル4bに高電
圧Vhが誘起し、点火プラグ5,5′に火花が発生
する。速度検出回路のコンデンサ613は第2図
Eに示すようにツエナーダイオード612のツエ
ナー電圧Vzまで充電され、信号コイル3の負の
半サイクルの信号の瞬時値がピーク値を過ぎてツ
エナー電圧V2以下になつた時点で放電を開始す
る。機関の回転数が設定値以下にある場合には、
第2図Eに実線で示したようにコンデンサ613
の電荷がエキサイタコイルの次の正の半サイクル
の立上り位置θより前の位置で完全に放電す
る。このコンデンサ613の放電時定数の調整は
可変抵抗器614により容易に行なうことができ
る。
機関の回転数が設定値に達すると、第2図Eに
破線で示したように、コンデンサ613の放電が
完全には行なわれなくなり、エキサイタコイル2
の正の半サイクルの立上り位置θでコンデンサ
613の端子電圧が第2のレベルV2以上になつ
ているようになる。したがつて機関の回転数が設
定値以上になつた場合、エキサイタコイル2の正
の半サイクルの出力の立上り時にFET611が
遮断しているようになり、このときトランジスタ
606も遮断状態にある。そのため、エキサイタ
コイル2の正の半サイクルが立上つた直後にサイ
リスタ601に点弧信号が与えられ、このサイリ
スタが導通してエキサイタコイル2の正の半サイ
クルの出力のほぼ全部が短絡される。これにより
コンデンサ101の充電が阻止され、機関の点火
動作が停止される。その後機関の回転数が設定値
未満になると再び角度θにおいてFET611
が導通しているようになり、点火動作が正常に行
なわれるようになる。
次に第3図を参照すると、本考案の他の実施例
が示してあり、この実施例において第1図の実施
例と相違する主な点は、サイリスタ601と直列
にダイオード617及び618を接続してこれら
のダイオードを介してエキサイタコイル2を短絡
するようにした点である。この場合第1図のダイ
オード602は省略され、ツエナーダイオード6
09のカソード及び抵抗603の一端がサイリス
タ601のアノードに直結されている。またサイ
リスタ601のゲートカソード間にコンデンサ6
19が並列接続され、サイリスタ102と並列に
逆方向ダイオード117及び抵抗118が接続さ
れている。更にトランジスタ606とともにスイ
ツチ回路620を構成するトランジスタ607の
コレクタが、ツエナーダイオード604のカソー
ドに接続されている点で異なる。本実施例では、
エキサイタコイルの正の半サイクルの出力が第1
のレベル以上になると、トランジスタ607が導
通してサイリスタ601のゲートから点弧信号が
側路される。本実施例のスイツチ回路620′も
第1図のスイツチ回路620と同様に、点弧指令
回路を構成するFET611から点弧指令が与え
られているときにはサイリスタ601への点弧信
号の供給を許容し且つ遮断指令回路610から遮
断指令が与えられているときには点弧指令の有無
のいかんにかかわらず点弧信号をサイリスタ60
1から側路するように構成されている。尚本実施
例において、トランジスタ606及び607のい
ずれもが遮断状態にある場合をスイツチ回路62
0′の遮断状態と云い、トランジスタ606また
はトランジスタ607のいずれかが導通状態にあ
る場合をスイツチ回路620の導通状態と云う。
その他の点は第1図の実施例と同様であり、第1
図の実施例と同様の動作を行なう。この第3図に
示すように、サイリスタ601にダイオード61
7,618を直列に接続すると、サイリスタ60
1の導通時に流れるエキサイタコイルの短絡電流
を或程度制限できるので、サイリスタ601とし
て比較的小容量のものを用いることができる。
上記実施例では点火回路としてコンデンサ放電
式の回路を用いたが、エキサイタコイル及び点火
コイルの1次コイルに対して並列に、パルサコイ
ルの出力でオンオフ制御される判導体スイツチを
設けて、点火位置でこの半導体スイツチを導通状
態から遮断状態にすることにより点火動作を行な
わせる、電流遮断形の点火回路を用いてもよい。
以上のように、本考案によれば、パルサコイル
の出力で回転数検出回路のコンデンサを充電して
機関の回転数を検出するので、エキサイタコイル
が短絡されたときの電機子反作用を受けることな
く高い精度で回転数の検出を行わせることができ
安定な過回転防止動作を行わせることができる。
また本考案においては、点弧指令回路から点弧指
令が与えられているときには遮断状態になつて過
回転防止用サイリスタのゲートへの点弧信号の供
給を許容し且つ遮断指令回路から遮断指令が与え
られているときには点弧指令の有無のいかんにか
かわらず導通状態になつて点弧信号をサイリスタ
から側路するスイツチ回路を設け、かつ第1のレ
ベルを回転数検出回路のコンデンサの充電時には
過回転防止用サイリスタが導通しないように設定
したので、回転数検出回路としてコンデンサの放
電時定数を調整するだけで過回転防止動作開始回
転数を簡単に設定できるコンデンサを放電式の回
転数検出回路を支障なく用いることができる。
尚上記の説明では、パルサコイルがエキサイタ
コイルと同一の磁石発電機内に配置されていると
したが、パルサコイルをエキサイタコイルとは別
個の信号発機内に配置する場合にも本考案を適用
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第3図はそれぞれ本考案の異なる実
施例を示す接続図、第2図A乃至Eはそれぞれ第
1図に符号A乃至Eを付して示した各部の電圧波
形図である。 1……点火回路、2……エキサイタコイル、3
……パルサコイル、4……点火コイル、5,5′
……点火プラグ、6……過回転防止装置、601
……過回転防止用サイリスタ、602……ダイオ
ード、603……抵抗、604……ツエナーダイ
オード、606……トランジスタ、607……ト
ランジスタ、608……抵抗、609……ツエナ
ーダイオード、610……遮断指令回路、611
……FET、612……ツエナーダイオード、6
13……コンデンサ、614……可変抵抗器、6
15……抵抗、616……ダイオード。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 内燃機関の回転に同期して交流電圧を誘起する
    エキサイタコイルの一方の半サイクルの出力で点
    火エネルギーを供給し、前記内燃機関の回転に同
    期して交流信号を発生するパルサコイルの両半サ
    イクルの出力のうち前記エキサイタコイルが他方
    の半サイクルの出力を発生しているときに発生す
    る一方の半サイクルの出力信号により点火位置を
    定める無接点点火装置により点火される内燃機関
    の回転数が設定値以上になるのを防止する内燃機
    関過回転防止装置において、 前記エキサイタコイルに対して並列に接続され
    て導通した際に前記エキサイタコイルの前記一方
    の半サイクルの出力を短絡する過回転防止用サイ
    リスタと、 前記エキサイタコイルの前記一方の半サイクル
    の出力で前記サイリスタに点弧信号を与えるよう
    に前記エキサイタコイルを前記サイリスタのゲー
    トに結合する点弧信号供給回路と、 前記サイリスタのゲートカソード間回路に対し
    て並列に接続されて点弧指令が与えられていると
    きには遮断状態になつて前記サイリスタの前記ゲ
    ートへの前記点弧信号の供給を許容し且つ遮断指
    令が与えられているときには前記点弧指令の有無
    のいかんにかかわらず導通状態になつて前記点弧
    信号を前記サイリスタのゲートから側路するスイ
    ツチ回路と、 前記パルサコイルの他方の半サイクルの出力で
    一定の電圧まで充電されるコンデンサと該コンデ
    ンサを一定の時定数で放電させる放電回路とから
    なる回転数検出回路と、 前記エキサイタコイルの前記一方の半サイクル
    の出力が第1のレベル以上あるときには前記スシ
    ツチ回路に前記遮断指令を与える遮断指令回路
    と、 前記回転数検出回路の前記コンデンサの端子電
    圧が第2のレベル以上あるときに前記スイツチ回
    路に前記点弧指令を与える点弧指令回路とを具備
    し、 前記第1のレベルは前記コンデンサの充電時に
    該コンデンサの端子電圧が前記第2のレベルに達
    したときの前記エキサイタコイルの前記一方の半
    サイクルの出力電圧よりも低い値に設定され、 また前記機関の回転数が設定値に達したときに
    前記コンデンサの放電終期における最低端子電圧
    が前記第2のレベル以上になるように前記回転数
    検出回路の前記放電回路の時定数が設定されてい
    ることを特徴とする内燃機関過回転防止装置。
JP19327681U 1981-12-28 1981-12-28 内燃機関過回転防止装置 Granted JPS58100273U (ja)

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JPS6141984Y2 true JPS6141984Y2 (ja) 1986-11-28

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62147051A (ja) * 1985-12-20 1987-07-01 Kokusan Denki Co Ltd 内燃機関用点火装置
US6973911B2 (en) * 2002-04-12 2005-12-13 Iida Denki Kogyo Co., Ltd. Method and device for controlling ignition timing of ignition device for internal combustion engine

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6038067Y2 (ja) * 1979-03-09 1985-11-13 国産電機株式会社 内燃機関用過回転防止装置

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