JPH0355348A - 防水シート用接合テープおよびそれを使用した防水施工法 - Google Patents

防水シート用接合テープおよびそれを使用した防水施工法

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JPH0355348A
JPH0355348A JP1320954A JP32095489A JPH0355348A JP H0355348 A JPH0355348 A JP H0355348A JP 1320954 A JP1320954 A JP 1320954A JP 32095489 A JP32095489 A JP 32095489A JP H0355348 A JPH0355348 A JP H0355348A
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Yuji Nakazawa
中沢 祐二
Yoshinori Takahashi
芳徳 高橋
Katsuyoshi Maari
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は陸屋根、ベランダ、廊下,室内床などを対象と
した塗膜防水材と脱気機能を有する防水シートとの複合
防水工法において、該防水シート同志を接合するための
防水シート用接合テープおよびそれを使用した防水施工
法に関するものである。
(従来の技術) 塗膜防水材と防水シートを併用した防水工法、いわゆる
複合防水工法には種々の方法があるが、下地全面に防水
シートを貼り、その上面に塗膜防水材を塗布する方法が
一般的である。しかし、防水層の美観が要求されるよう
になってから、下地に含まれる水分の気化膨張によるふ
くれ現象などが問題になり、これを防止するために、脱
気機能を有する防水シートを使用した工法が多くなった
。この脱気機能を有する防水シートを使用した工法(脱
気工法)は脱気のための連通した通気路を作るために、
防水シートの下地側に通気路用の凹部が設けられる。こ
のため下地に対して防水シートの凸部のみが部分的に接
着されることになる。施工手順として,必要に応じてプ
ライマーを塗布した下地に接着剤を用いて下地に凹部を
有する防水シートを互いに突き合わせて貼り、該突合わ
せ部分に接合テープを貼り重ねる。次いで、この上面に
塗膜防水材の塗布が行われる。
この工法における該防水シートの接合目地の接合テープ
による処理は防水シーI一接合目地部分における塗膜防
水材の補強と同時に塗膜防水材が接合目地から下地へ浸
入して脱気のための通気路を塞がないような浸入防止を
目的としたものである。
この種の接合テープとしては■網状シートの下面に粘着
剤を塗布したもの,■目のつんだ布の下面に粘着剤を塗
布したもの、■不織布と網状シートを組み合わせた基材
の下面に粘着剤を塗布したものが使用されている。
しかしながら、■は網状シートの目から塗膜防水材が浸
入し、通気路を塞ぐので、浸入防止のため、施工時に目
止め処理工程、即ち、高粘度の塗膜防水材を網状シート
の表面に塗布して網目を塞ぐ作業が必要となり、そのた
め施工能率が低下してしまうという問題がある。■■は
塗膜防水材の接合テープを通しての浸入はないが、反面
、塗膜防水材の防′水シート表面への浸入がないので、
該塗膜防水材による防水シートと接合テープの接着一体
化が不充分となり、下地の動きや亀裂が発生したとき、
これによって防水層に作用する外力を受け、接合テープ
面にずれが生じ、接合テープの縁部で塗膜防水材が伸ば
され劣化が促進し、塗膜防水材の破断で、しばしば漏水
を起している. (発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記の問題点を改善すべく、目止め処理工程を
必要とせず、さらに前述した外力を受けても防水シート
の接合部に貼った接合テープ面がずれることのない脱気
機能付き複合防水工法に有用な接合テープおよびそれを
使用した防水施工法を提供するものである。
(問題を解決するための手段) 本発明は、巾40〜200mn+の網状シート,その一
面全体に設けられた第1粘着剤層,さらにその上面かつ
中央部分(網状シートの巾方向に対する中央部分)にの
み設けられた巾10〜50加のフィルム、前記フィルム
の上面全体に設けられた第2粘着剤層および第1、第2
粘着剤層を覆う剥離紙より構或されていることを特徴と
する防水シート用接合テープに関する。
もう1つの本発明は、防水を必要とする下地上に、必要
に応じてプライマーを塗布し、ついで接着剤を塗布後、
脱気機能を有する防水シートを互いに突き合せて接着し
、該防水シートの突き合せ部分に特許請求の請求項1記
載の接合テープを剥離紙を除去し接合テープの中心がつ
ぎ目部分に対応するように接着し、ついで塗膜防水材を
塗布することを特徴とする防水施工法に関する。
本発明の防水シート用接合テープ1を第1図を参照して
説明すると、巾40〜200nmの網状シート11の下
面に第1の粘着剤12を塗布し,、次いで、該粘着剤1
2面の中心部に、巾10〜50mmの合成樹脂製等のフ
ィルム13を積層し、さらに該フィルムの下面に第2の
粘着剤l4を塗布した接合テープの粘着剤側に剥離紙l
5を積層したものである。
ここに使用する網状シートは下地の動きや亀裂の発生に
よって生じる接合テープのずれを防止するために、網状
シー1〜のすき間から塗膜防水材を防水シート表面まで
5とくに防水シートが請求項3に記載した防水シートの
場合には、不織布層まで含浸させ、接合テープ、防水シ
ートそして塗膜防水材を接着一体化させるものである,
この目的を達或させるために、機械的強度、寸法安定性
にすぐれ、そして塗膜防水材が防水シート表面へ容易に
含浸するよう、十分なすき間を持った網状シートが必要
である。このような材質としては汎用の無機或は有機質
繊維からなるものが使用できるが、ながでも、寸法安定
性,経済性からガラス系が好ましい。繊維及びm維束の
太さ、あるいは繊維の密度,即ち経、緯のインチ当りの
本数などには特に限定はないが、接合部を強力にするた
めに、常に強度は防水シートと同等ないし、それより高
く、そして塗膜防水材が防水シーj・表面へ容易に含浸
できる程度のすき間,0.1〜5.0m好ましくは0.
2〜3mが必要である。また、接着をよくするために、
接着面積を大きくするため繊維束を偏平状にしたものが
好ましい。網状シートのrtjは強度と施工時の扱い易
さによって決められるが、40〜200ms好ましくは
50〜15oIInである。網状シートの代わりに目の
つんだ(すき間のない)R物、不織布或いは不織布と網
状シー1・を積層して使用すると、目のつんだ織物は塗
膜防水材がまったく含浸せず、不織布の場合は強度的に
問題があり、強度を上げるために厚くすると塗膜防水材
の防水シート表面への含浸が困難になり、また、網状シ
ートと不織布を積層したものは、網状シートにより補強
されるので不織布の量は少なくてもよいが、このように
なると、不織布を使用する目的がなくなり意味をなさな
い。
本発明の第1の粘着剤は防水シートへの仮接着、即ち塗
膜防水材を塗布するまでに風に飛ばされたり、塗膜防水
材の塗布時に動かないようにするためのもので、一般的
に用いられているものすべて利用できる。ここで重要な
のは、粘着剤の網状シートへの塗布状態である。粘着剤
がすき間なく、連続的に塗布されていると、塗膜防水材
の防水シート表面への含浸が妨げられ、塗膜防水材によ
る防水シート.接合テープの接着一体化がなされず、反
面すき間を作るために点或いは線状に塗布すると防水シ
ート表面への接着面積が小さくなり、仮接着が不十分に
なる。
このようなことから網状シートのすき間を塞がずに、繊
維束表面のみに塗布することが好ましい。
網状シートの中心部に積層する合成樹脂製等のフィルム
は塗膜防水材が防水シートの接合目地から下地へ浸入し
脱気のための通気路を塞がないようにするためのもの、
即ち、浸入防止の役目をするものであればどんな材料よ
りなるものでも使用できるが,塗膜防水材の中に含まれ
ている溶剤におかされないものが好ましい。このような
ものとして、熱可塑性合!li.41脂系や合成ゴム系
が使用されるが、なかでもフィルムの加工性から合成樹
脂系が好ましい。厚みは、塗膜防水材層が薄いときは美
観のために防水シートとの段差を小さくする意味から3
0〜ioooμ好ましくは50〜500μであるが、塗
膜防水材層が、厚いときは,フィルムの厚みかもっど厚
くても何等差しつかえがない。巾は塗膜防水材の防水シ
ートへの未含浸部分を少なくするために、できるだけ狭
い方が好ましく、10〜50mm好ましくは10〜30
mである.該合成樹脂フィルムは網状シートを通過して
、含浸した塗膜防水材と強固に接着一体化させるために
、フィルム面を表面処理するか、又は接着媒体としての
15〜20g程度の薄い不織布を接着積層させることが
好ましい。表面処理については、塗膜防水材との接着性
が向上できれば、いずれの処理方法でもよいが、例えば
、一般に行われるコロナ放電処理或いはコロナ放電処理
とアンカーコート材との併用などが挙げられる。
該合成樹脂フイルムの下面に塗市する第2の粘着剤は防
水シートに接着させるためのもので、前述した網状シー
トへ塗布した粘着剤と同様のものが使用される。塗布の
状態は網状シーj−への塗布とは逆に、接着力を上げる
ために全面に塗布することが好ましい。
本発明に用いる剥離紙は一般に使用されているものがす
べて利用できる。剥離処理は片面でも両面でもよく、基
材は各種紙、合成樹脂フィルムなどいずれでもよい。た
だ、施工性を考慮すると、透明な合成樹脂フィルムが好
ましい。
透明なフィルムは接合テープに積層された状態でもすけ
て見えるので、施工するとき接合目地の位置がわかり貼
りやすい。
本発明の接合テープを用いた防水施工法により得られた
脱気機能付き複合防水層は第2図に示した通りである。
前記複合防水層は、防水を必要とするコンクリート等の
下地25上に、必要に応じてプライマーを塗布し、つい
で接着剤24を塗布後、脱気機能を有する防水シート2
3を互いに突き合せて接着し、該防水シート23の突き
合せ部分に本発明の接合テープ22の剥離紙15を除去
し接合テープの中心が突き合せ部分に対応するように接
着し、ついで塗膜防水材2lを塗布することにより得る
ことができる。
また、前記防水シート23は、第3図および第4図に示
す積層構造物を使用することが好ましい。
第3図の防水シートにおいては、弾性シート3lの上面
に用いられる不織布層32及び網状シート33は防水シ
ート23の上面に塗布される塗膜防水材21の塗膜を補
強し、併わせで防水層全体の寸法安定性を得るためのも
のである。第4図の防水シートにおいては、不織布層3
2と網状シート33の位置関係を逆にしたものである。
網状シート33としてガラスネットを用いる場合には,
第4図のような積層構造の方が寸法安定性は一暦向上す
る。また、寸法安定性のためには、塗膜防水材が容易に
網状シート33及び不織布層32内にまで浸透するよう
に、嵩高に形或されていることが好ましい。もっとも網
状シートを設けることなく不織布層中に液状の塗膜防水
材を浸透させることもできるが、補強効果の点を考慮す
ると、その米坪量をかなり高める必要が生じ、その結果
、塗膜防水材の浸透性に支障が出る場合があり、また塗
膜防水材の使用量も増加し、経済性の面で不利である。
このような背景から本発明の工法では不織布層と網状シ
ートとを併用することが好ましく、これによって不織布
層を薄くし、塗膜防水材の浸透時間を短くすると共に、
塗膜防水材の所要量を減らすことができる。また網状シ
ートによって必要な機械的強度を得、更には寸法安定性
の向上をも図ることができる。
不織布層及び網状シートの積層体からなる繊維シートに
おいては、それぞれの材質が異なっている必然性はなく
、これら材料には、アクリル繊維、ポリエステル繊維、
ボリアミド繊維,ポリビニルアルコール繊維、ポリオレ
フイン系繊維などの汎用有機合成繊維やガラス繊維、カ
ーボン繊維、金属繊維などの汎用無機繊維を単一もしく
は複数混合した状態で用いることができる。しかし、必
要とする特性と経済性を考慮すると,網状シートにはガ
ラス繊維の使用が特に好ましく、不織布層にはポリエス
テル繊維、ポリビニルアルコール系繊維などの使用が特
に好ましい。ただし、不織布層で用いられる合成繊維お
よび/またはガラスR維は1〜20デニール、好ましく
は2〜10デニールで1平方メートル当り10〜200
 g、好ましくは10−100g$1度が適当である。
不織布層の厚さは密度のちがいにより一概に決められな
いが、平均して0.1〜2mくらいである。網状シート
は100〜5000デニール、好ましくは200〜10
00デニールくらいの繊維束を1〜50本/インチ、好
ましくは5〜25本/インチ程度に縦横に配して編んだ
シー1へであるが、この編み方は適宜なされてよいウま
た編んでない組布のようなものであってもよい。
これら不織布層と網状シートとの接合は選択された繊維
の種類に合わせて適合する接着剤を用いるか、不織布層
または網状シートの繊維の中に低融点の繊維を混合し,
加熱融着させる等によって行うこともできる。網状シー
トにガラス繊維を用い、かつ不織布層にポリエステル繊
維を用いたときの接合の一例としては、溶剤タイプのア
クリル系樹脂接着剤を用いて接合しろる。更には刺子縫
いなどにより不織布層と網状シートとを一体化させても
よい。つまり、不織布層と網状シートとで構成される繊
維シートは、その上から塗膜防水材を塗布した際、これ
らの繊維シート内に塗膜防水材が浸透しにくくならなけ
れば、その接合手段は何であってもかまわない。
不織布層等と弾性シートとの′l!1層は、材質に合っ
た接着剤による接着、或は接着フイルムを押出機を用い
て成型しながら双方に融着、また,あらかじめ接着フイ
ルムを押出機を用いて或型しながら不織布に融着し、こ
れをゴムシート層の戊型時に融着させてもよい。とくに
、不織布、網状シート、弾性シートの積層構造は、第3
図、第4図のような態様が考えられるが、不織布や網状
シートを弾性シートと親和性のある薬剤で処理してから
積層することが好ましい。たとえば、第4図のように網
状シートを中間に積層する場合、網状シート及び不織布
をポリオレフィン系の接着剤で処理し、ゴムシートの戊
型時に熱圧着する方法,あるいは予め不織布にポリオレ
フィン系のフィルムを積層しておき、ゴムシートの成型
時に網状シートと同時に積層するといった方法があるが
、強く接着されていればいかなる方法でもよい。こうし
た接着方法はいずれも特別な技術を要するものでなく通
常広く行われている積層技術によって達成できる。
弾性シートは下地の凹凸部の緩衝及び塗膜防水材の膜厚
の不均一で塗膜の薄い部分で起る破断、損傷などを補い
防水層としての機能を長期間にわたって維持させ、さら
に下地の水分による膨れを防止するための通気層を設け
るためで、その特性として、透水,透湿性が低く、耐熱
性、耐紫外線性、耐オゾン性、耐水性、耐薬品性などの
物理・化学的耐久性に富み、また建物の躯体の動きなど
機械的劣化要因に充分耐え得るものでなければならない
。さらに本発明の防水シートは異種材料が組み合わされ
ているので剛性が高くなりがちで、下地へのなじみ性に
問題がでてくる場合があるので、この辺も考慮に入れ,
なじみやすい材料の選択が必要である。そこで使用され
る材料はブチルゴム、再生ブチルゴム、ポリイソブチレ
ン、エチレンープロピレンゴム、エチレンープロピレン
ージエンゴム、クロロスルフオン化ポリエチレン、ポリ
クロロプレン、アタクチックボリプロピレン(APP)
、ポリエチレン、エチレンー酢ビ共重合体等のポリオレ
フイン系のものが好ましい。これらは単独或は2種以上
を任意に混合して使用してもさしつかえない。天然ゴム
、ポリイソプレン、ポリブタジエン、スチレンーブタジ
エンゴム、ブタジエンーアクリ口ニトリルゴム等は耐オ
ゾン性がよくないので、主原料としては好ましくないが
、若干の添加はさしつかえない。また塩化ビニル樹脂、
エチレンー塩化ビニル共重合体,酢酸ビニルー塩化ビ;
ル共重合体の熱可塑性合成樹脂は剛性が高くなりがちで
、巻きぐせかつくと下地へのなじみがわるくなり、施工
上に問題をきたすので注意しなければならない。これら
の熱可塑性合成樹脂に可塑剤を多量に添加し剛性を改善
することも可能ではあるが、可塑剤の移行により層間の
接着に問題をきたすので好ましくない。
ゴム材料には必要に応じて充填剤、老化防止剤、軟化剤
,補強剤、加工助剤などを均一に分散するよう混練し、
シート状に或型されるゴムシートとしては加硫剤、加硫
促進剤、加硫助剤を添加し熱処理して加硫ゴムシートと
してもよく、また,加硫ゴムシート層と非加硫ゴムシー
ト層の複層にしてもよい。複層の場合には各層の材質は
同一でも、また異なっていても前記した特性を付与した
ものであればよい、これらの層の積層はそれらの材質に
応じて適切む接着剤を用いたり、自若、加硫接着などい
づれでもよく、要は強固に接着していればよい。
弾性シートの厚みは特に限定はないが、長期間にわたっ
ての防水性、経済性、下地へのなじみ性を考慮すると1
〜5m、好ましくは1〜3閣である。
該弾性シートの下面には凹溝をっけ、下地へ部分接着し
て通気層を設け、下地に含まれた水分が太陽熱により温
められてできた水蒸気を拡散ないし防水層の外へ出すこ
とが行われる。凹溝の形には特に限定はなく、連通した
凹みがあればよい。一方、凸部の面積即ち、下地へ接着
する面積は接着剤の接着強度によって、決められるゆえ
、これらをもとに凸部の面積,そして模様を決めればよ
い。なお、下地に対する防水層の接着力は条件によって
異なるが、少なくとも1000kg/m以上、好ましく
は2000kg / rrr以上必要であることが知ら
れている。
塗膜防水材は通常使用されている材料すなわち、代表的
なものとしては、.JIS A 6022に表示されて
いるすべての材料が例示できる。また、これら以外の塗
膜防水材であっても、施工時に液状を呈していて、塗布
後比較的短時間で硬化被膜を形威し、この被膜が防水層
として必要な性能を具備するものであればすべて適用で
きる.塗膜防水層の塗布厚はその材料の有する性質によ
り決められる。しかし、前記のように少なくとも下層に
ある繊維質複合シート(不織布層)又は表面の網状シー
トが完全に埋め込まれるだけの塗布厚が必要となる.更
に、時には露出防水層であっても施工後ある程度の耐歩
行性が要求されるときがあり、その場合にはそうした要
求に応じた塗布厚が必要となる。
前記JIS A 6022に規定された材料のうちウレ
タンゴム1類により軽度の耐歩行性の要求を満たす場合
を例にとると、この塗膜防水材を約1.5kg/mの割
合で一度全面に塗布し、硬化後、更にその上面に約2.
0kg/rriの割合で全面に塗布するようにすればよ
い。塗膜防水材の塗布は、スプレー、ローラー、刷毛、
スクイジ一等通常用いられている器具を用いて行うこと
ができる。
〔実施例〕
実施例1 シー   ムー−プの 厚さ0.1mm、巾100m、ガラス繊維束の太さ60
0デニール、密度経20本/25lIII1.緯10本
725画の網状シートの下面に厚み0.05−のアクリ
ル系粘着剤を網状シートの繊維束表面のみに塗布し、次
いで該粘着剤面の中心部に厚さ100μ、巾25膣のポ
リエステル系フィルムの上面に20g/rr?不織布を
ウレタン系接着剤で接着積層し、ついで下面に0.05
ma厚のアクリル系粘着剤を全面に塗布したテープを積
層した後、粘着剤側に剥離紙として両面剥離処理をほど
こした厚さ50μのポリエチレン系フィルムを積層し、
防水シート用接合テープを得た。
阪X乞二上生畏遺 網状シート33(ガラス繊維東300デニール、密度は
経20本/25mm、緯10本/ 2 51ml )に
アクリル系溶剤型接着剤を塗布し、不織布32(ポリエ
ステル繊維3デニール、50g/mffl)を重ねて接
着し、積層体をつくる。この積層体の不織布面に接着フ
イルムを井出ラミネーにより一体化する.一方,下面に
シート1ボ当り3500csr程度の面積に相当する連
通凹溝を有する厚さ2amのポリオレフィン系シート3
1をカレンダー法により戊形し、成形の最終ロールにお
いて前記ラミネート物と一体化することにより防水シー
ト23を得る。
販述』濃k面 コンクリート下地25の上に必要に応じてブライマーを
塗布し、ついで接着剤24を塗布後、前記防水シート2
3の縁部を互いに突き合わせて貼り、前記防水シートの
接合目地上に前述の防水シート用接合テープの合成樹脂
フィルムの中心部がくるよう剥離紙を剥がしながら貼る
。次いで、ポリウレタン系塗膜防水材(商品名プロタイ
ト)を塗布し、脱気機能付き複合防水層を得た。
このようにして得られた防水層における接合テープは、
ずれはなく、接合テープの縁部での塗膜防水材の破断は
起きなかった。また、施工において、目止め処理工程が
省略できたので施工能率も向上した。
実施例2 防水シートの積層構造を第4図とした以外は、すべて実
施例1を繰り返した.その結果、実施例1に優るとも劣
らない結果が得られた,(効  果) 本発明の接合テープは網状シートを用いているので、塗
膜防水材が防水シート面まで十分に浸入して、防水シー
ト、接合テープ、そして塗膜防水材が完全に接着一体化
し、接合テープのずれは起きず、接合テープの縁部での
塗膜防水材の破断はなかった。施工においても網状シー
トの中心部にフィルムを積層したことにより、目止め処
理工程がなくなり,施工能率が向上した。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の接合テープの拡大断面図、第2図は
本発明施工法により形威された防水構造体の断面図、第
3図および第4図は、本発明の実施例lおよび2で用い
た防水シートの拡大断面図である。 1・・・接合テープ 12・・・第1の粘着剤 14・・・第2の粘着剤 21・・・塗膜防水材 23・・・防水シート 25・・・コンクリート等の下地 32・・・不織布 11・・・網状シート 13・・・フィルム 15・・・剥離紙 22・・・接合テープ 24・・・接着剤 31・・・弾性シート 33・・・ネット 第 l 図 第2 図 第3 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、巾40〜200mmの網状シート、その一面全体に
    設けられた第1粘着剤層、さらにその上面かつ中央部分
    にのみ設けられた巾10〜50mmのフィルム、前記フ
    ィルムの上面全体に設けられた第2粘着剤層および第1
    、第2粘着剤層を覆う剥離紙より構成されていることを
    特徴とする防水シート用接合テープ。 2、防水を必要とする下地上に、必要に応じてプライマ
    ーを塗布したあと、接着剤を塗布後、脱気機能を有する
    防水シートを互いに突き合せて接着し、該防水シートの
    突き合せ部分に請求項1記載の接合テープを剥離紙を除
    去して接合テープの中心がつぎ目部分に対応するように
    接着し、ついで塗膜防水材を塗布することを特徴とする
    防水施工法。 3、前記脱気機能を有する防水シートが下面に連通した
    凹溝を有するポリオレフィン系シート、合成繊維および
    /またはガラス繊維からなる不織布層、さらにガラス繊
    維および/または合成繊維からなる網状シートよりなる
    積層物である請求項2記載の防水施工法。 4、前記脱気機能を有する防水シートが下面に連通した
    凹溝を有するポリオレフィン系シート、ガラス繊維およ
    び/または合成繊維からなる網状シート、さらに合成繊
    維および/またはガラス繊維からなる不織布層よりなる
    積層物である請求項2記載の防水施工法。
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Cited By (7)

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