JP2002174008A - 防水工法 - Google Patents

防水工法

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JP2002174008A
JP2002174008A JP2000372710A JP2000372710A JP2002174008A JP 2002174008 A JP2002174008 A JP 2002174008A JP 2000372710 A JP2000372710 A JP 2000372710A JP 2000372710 A JP2000372710 A JP 2000372710A JP 2002174008 A JP2002174008 A JP 2002174008A
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Yukio Matsumoto
幸夫 松本
Ichiro Kamemura
一郎 亀村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来施工できなかったような下地にも適用可
能で、かつ充分な水密性を有する防水工法の提供。 【解決手段】 上から順に合成繊維不織布、ゴムシー
ト、合成繊維不織布からなる、少なくとも3層構造を有
し、かつ単位面積当たりの質量650g/m2以上の複
合ゴムシートを、防水施工をすべき下地に敷設して打ち
込み固定器具によって固定し、その上に塗膜防水材を積
層する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に建築物の屋上
などの防水工法に関する。より詳しくは、従来の工法で
は適用できなかったり、または何らかの下地調整が必要
とされるような下地、たとえば湿った状態の下地、アス
ファルトなどの旧塗膜を有する下地、不陸やクラックが
ある下地などにも適用できる防水工法に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物の屋上などの防水工法の一つとし
て、ウレタン系塗膜防水材などの液状組成物を下地表面
に塗布して防水塗膜を形成する方法(以下、塗膜防水工
法という。)が知られている。この塗膜防水工法によれ
ば、全面シームレス(継ぎ目なし)の水密性の高い防水
層を容易に形成することができる。
【0003】しかし、モルタルやコンクリートなどの下
地上に防水塗膜を直接またはプライマーを介して形成す
る、いわゆる密着工法の場合、以下のような問題があっ
た。気温の上昇によって下地水分が気化したときに外
気中に逃げることができない。したがって、この水分に
より防水塗膜が突き上げられ、防水塗膜に膨れが生じて
しまう。防水塗膜が目地の動きなどの下地の応力を直
接受けるため、防水塗膜の部分剥離や破断を生じやす
い。下地に不陸やクラックがあると均一な厚さの防水
塗膜を得ることができないため、防水塗膜の薄い箇所の
耐久性が低くなる。そのため、最初に下地調整を行い下
地を平滑にする必要があり、工期が長くなる。下地が
アスファルトなどの旧塗膜を有する場合は、下地と防水
塗膜との充分な接着性を得るために、旧塗膜を剥がす必
要があり、手間がかかる。また、充分な接着性を得るた
めには、充分に乾燥した下地にしか施工することができ
ず、施工現場が制限される。
【0004】一方、上記密着工法の問題をある程度解決
できる工法として、通気性と緩衝性とを備えた通気緩衝
シートを接着剤で下地に張り、その上に防水塗膜を形成
する、いわゆる通気緩衝工法が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、通気緩衝工法
においても、通気緩衝シートを下地に張るのに接着剤を
用いる必要があるため、若齢コンクリート下地や降雨後
の水分を多く含む下地では充分な接着力を得ることがで
きない。また、アスファルトなどの旧塗膜を有する場合
でも、旧塗膜を剥がしてからでなければ施工できない問
題があった。
【0006】さらに、従来施工できなかった下地にも適
用できる防水工法として、下地上に、絶縁シート、防水
シートをこの順に積層し、それらを打ち込み固定器具で
下地に固定する絶縁防水工法が提案されたが、これは、
防水シートの接合部が接着剤で接合されるため、上記塗
膜防水工法に比べて充分な水密性の確保ができなかっ
た。
【0007】したがって、本発明は、従来の防水工法で
は適用できなかったり、または何らかの下地調整が必要
とされるような下地にもそのまま適用でき、かつ充分な
水密性を確保できる防水工法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の防水工法は、上から順に合成繊維不織布、
ゴムシート、合成繊維不織布からなる、少なくとも3層
構造を有し、かつ単位面積当たりの質量650g/m2
以上の複合ゴムシートを、防水施工をすべき下地に敷設
して打ち込み固定器具によって固定し、その上に塗膜防
水材を積層することを特徴とする。
【0009】上記発明によれば、従来の防水工法では適
用できなかったり、または何らかの下地調整が必要とさ
れるような下地にもそのまま適用でき、かつ充分な水密
性を確保できる防水工法を提供できる。
【0010】本発明の防水工法の好ましい態様の一つ
は、複数の複合ゴムシートを、20〜100mm重ね合
わせて敷設し、その重ね合わせ部分を打ち込み固定器具
で固定し、その上に塗膜防水材を積層する。この態様に
よれば、シートの接合部における高い防水性を確保でき
る。
【0011】また、別の好ましい態様は、複合ゴムシー
トのゴムシートの厚さが、0.3〜2.0mmである。
この態様によれば、複合ゴムシートを打ち込み固定器具
で固定した際に、巻き癖や跳ね上がりによる寄り皺の発
生を防ぐことができ、また、下地の凹凸や段差の影響を
受けにくくなり、表面を平滑にできる。
【0012】また、別の好ましい態様は、複合ゴムシー
トの下面の合成繊維不織布の厚さが、ゴムシートの厚さ
の0.5〜5.0倍である。この態様によれば、複合ゴ
ムシートを敷設したときに、下地の凹凸を吸収して、突
起物が有っても皺が発生せず、またシートの接合部に段
差を生じることなく表面を平滑にできる。
【0013】また、別の好ましい態様は、複合ゴムシー
トの上面の合成繊維不織布の厚さが、ゴムシートの厚さ
の0.05〜0.5倍である。この態様によれば、複合
ゴムシートと塗膜防水層との充分な接着性を確保でき、
また、塗膜防水層を積層した際の表面外観をきれいにで
きる。
【0014】また、別の好ましい態様によれば、塗膜防
水材が、手塗りタイプのウレタン系塗膜防水材である。
この態様によれば、塗膜防水材が複合ゴムシートに充分
馴染み、安定した接着性が確保でき、また平滑に仕上げ
ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる複合ゴムシー
トとは、ゴムシートの両面に合成繊維不織布を積層して
得られる、少なくとも3層以上の構造を有するシートで
ある。この複合ゴムシートの単位面積当たりの質量は6
50g/m2以上であり、より好ましくは650〜3,
000g/m2、さらに好ましくは800〜2,000
g/m2である。複合ゴムシートの単位面積当たりの質
量が650g/m2未満であると軽すぎて、打ち込み固
定器具で固定した際に、巻き癖や跳ね上がりにより寄り
皺が発生したり、下地の凹凸や段差の影響を受けやすく
なる。
【0016】複合ゴムシートに用いられるゴムシートの
材質は特に限定されないが、エチレン・プロピレンゴ
ム、エチレン・プロピレン・ジエン系ゴム、加硫ブチル
ゴム、非加硫ブチルゴム、クロロスルホン化ポリエチレ
ンゴムなどが挙げられる。中でも非加硫ブチルゴム、加
硫ブチルゴムが好ましい。非加硫ブチルゴムは両面に合
成繊維不織布を熱融着させて複合ゴムシートを得ること
ができるので好ましい。この場合、熱融着する際に合成
繊維不織布と共に加熱することにより加硫ゴムとなる。
【0017】また、ゴムシートの厚さは0.3〜2.0
mmが好ましい。ゴムシートの厚さが0.3mm未満で
あると打ち込み固定器具で固定した際に、巻き癖や跳ね
上がりにより寄り皺が発生したり、下地の凹凸や段差の
影響を受けやすくなり、平滑に仕上げにくくなる。ま
た、ゴムシートの厚さが2.0mm超であると取り扱い
にくくなる。
【0018】複合ゴムシートにおける合成繊維不織布に
用いられる合成繊維としては、ポリエステル繊維、ポリ
プロピレン繊維、ポリエチレン繊維、ナイロン繊維、ア
クリル繊維などの合成繊維が挙げられるが、塗膜防水材
との接着性や、耐溶剤性、寸法安定性の点から、ポリエ
ステル繊維が好ましい。
【0019】本発明において、ゴムシートの上面に積層
する合成繊維不織布の厚さはゴムシートの厚さの0.0
5〜0.5倍が好ましい。さらに、その単位面積当たり
の質量は10〜100g/m2が好ましい。上面の合成
繊維不織布の厚さがゴムシートの厚さの0.05倍未満
では塗膜防水層との接着性が充分でなくなり、0.5倍
超では塗膜防水層を積層した際に毛羽立ちが残る場合が
ある。上面の合成繊維不織布は、複合ゴムシートと塗膜
防水層との接着性を高める役割がある。
【0020】一方、ゴムシートの下面に積層する合成繊
維不織布の厚さはゴムシートの厚さの0.5〜5.0倍
が好ましい。さらに、単位面積当たりの質量が50〜5
00g/m2が好ましい。下面の合成繊維不織布の厚さ
がゴムシートの厚さの0.5倍未満では下地の凹凸を吸
収しきれず、突起物があると皺が発生しやすくなって平
滑に複合ゴムシートを敷設できなくなり、5.0倍超で
は複合ゴムシートの接合部に段差を生じやすくなる。こ
のように、下面の合成繊維不織布は、下地の凹凸を吸収
して皺の発生を防ぐほかに、下地水分の温度上昇による
圧力を横方向に除外する通気層にもなる。
【0021】本発明で用いられる複合ゴムシートは、そ
れ自体も防水性を有するので、たとえば複合ゴムシート
を敷設した後、塗膜防水材を塗布する前に急な降雨に曝
されても下地に漏水することがない効果を有する。複合
ゴムシートの上には、通常の非たれ止めタイプの防水材
を直接塗布することができ、これにより2重に防水層が
形成できる。
【0022】本発明で用いられる打ち込み固定器具とし
ては、ボードアンカー、フィッシャープラグ、アンカー
ピン、ビス、釘などが挙げられる。
【0023】本発明で用いられる塗膜防水材としては、
手塗りタイプの塗膜防水材が好ましい。たとえば、公知
のたれ止めタイプや非たれ止めタイプの、ウレタン系塗
膜防水材、アクリルゴム系防水材、ゴムアスファルト系
防水材などを用いることができる。中でもたれ止めタイ
プや非たれ止めタイプのウレタン系塗膜防水材が好まし
い。ウレタン系塗膜防水材とは、硬化して塗膜を形成し
うるウレタン系の材料をいう。
【0024】たれ止めタイプの防水材とは、JIS−A
6021(屋根用塗膜防水材)における「たれ抵抗性
能」試験において、たれ長さが3.0mm以下のものを
いい、たれ長さが1mm以下のものが特に好ましく用い
られる。さらに、JIS−A6021における「立上り
用」に合格するもの、そのうち特にウレタンゴム系1類
規格に合格するウレタン系塗膜防水材が好ましい。この
ようなたれ止めタイプのウレタン系塗膜防水材として
は、たとえば立上り用ウレタン系防水材、目止め用ウレ
タン系防水材として市販されているものが挙げられる。
【0025】また、非たれ止めタイプの塗膜防水材と
は、上記たれ長さが3.0mmを超えるものをいい、た
れ長さが30mm以上のものが特に好ましく用いられ
る。さらに、JIS−A6021における「一般用」に
合格するもの、そのうち特にウレタンゴム系1類規格に
合格するウレタン系塗膜防水材が好ましい。このような
非たれ止めタイプのウレタン系塗膜防水材としては、た
とえば平場用ウレタン系防水材として市販されているも
のが挙げられる。
【0026】本発明においては、たれ止めタイプのウレ
タン系塗膜防水材と非たれ止めタイプのウレタン系塗膜
防水材を併用することが好ましい。特に、たれ止めタイ
プのウレタン系塗膜防水材を下塗りし、その上に非たれ
止めタイプのウレタン系塗膜防水材を塗布することが好
ましい。この場合、たれ止めタイプのウレタン系塗膜防
水材を、接合部上にのみ塗布することがより好ましい。
たれ止めタイプのウレタン系塗膜防水材をシートの接合
部に塗布することにより、シートの接合部の隙間から防
水材が含浸しない。
【0027】また、非たれ止めタイプのウレタン系塗膜
防水材は、上記下塗り終了後、複合ゴムシート全面に塗
布することが好ましい。非たれ止めタイプのウレタン系
塗膜防水材は、複合ゴムシートの上面の合成繊維不織布
に含浸するので、シートと塗膜防水層を強固に接着でき
る。
【0028】本発明の防水工法は、たとえば以下のよう
にして実施することができる。 a)建築物躯体表面などの防水施工すべき下地に、複数
の複合ゴムシートを、20〜100mm、より好ましく
は50mm重ね合わせて敷設する。
【0029】このような複合ゴムシートを下地に敷設す
ることにより、下地の状態に影響されることなく防水層
を形成することが可能となり、また、下地と防水層との
間の通気性を確保できる。
【0030】b)複合ゴムシートを固定するためのボー
ドアンカーを打つ場所を決定し、ドリルで穿孔し、ボー
ドアンカーを孔に打ち込み、複合ゴムシートを下地に固
定する。複合ゴムシートの重ね合わせ部分にボードアン
カーを打ち込むことが好ましい。その際、複合ゴムシー
トの重ね合わせ部分の中央に300〜600mmの間隔
で2枚のシートごとボードアンカーを下地に打ち込むこ
とが特に好ましい。
【0031】また、全体では、ボードアンカーは300
〜600mmの間隔で1.6〜3.3本/m2となるよ
うに複合ゴムシートに打ち込むことが好ましい。
【0032】ボードアンカーの打ち込み深さは、下地の
状態により適宜決めればよいが、30〜70mmが好ま
しい。
【0033】このように、複合ゴムシートをボードアン
カーで下地に固定することにより、多少の凹凸がある下
地でも不陸調整を必要とせず、また水分を多く含んでい
る下地でもそのまま施工することができる。
【0034】c)必要に応じ、複合ゴムシートの接合部
に補強クロスを敷いて、その上にたれ止めタイプの塗膜
防水材を積層する。補強クロスは複合ゴムシートの接合
部と重ね合わせ部分を覆うように敷くことが好ましい。
【0035】この処置により、シートの接合部から下地
への防水材の浸入を防止できると共に、シート接合部の
強固な接着と補強ができる。また、接合部の段差を緩和
し、ボードアンカー跡を隠し、複合ゴムシートの接合部
においても充分な膜厚の防水塗膜を施工できる。
【0036】たれ止めタイプの塗膜防水材はゴムベラな
どにより刷り込むようにして積層することが好ましい。
【0037】上記補強クロスは、織布または不織布から
なることが好ましく、その材質は合成繊維、天然繊維、
ガラス繊維、またはこれらの混紡繊維からなることが好
ましい。具体的には、ビニロン、ポリエステル、ナイロ
ン、ポリプロピレン、綿、麻、ガラス繊維などが挙げら
れる。また、補強クロスの代わりに接合部に接着テープ
を貼り付けることにより同様の硬化が得られる。
【0038】d)非たれ止めタイプの塗膜防水材を均一
に塗布する。接合部のたれ止めタイプの塗膜防水材が硬
化した後、シート全面に非たれ止めタイプの塗膜防水材
を均一な厚さになるように塗布する。この際、塗膜防水
材は1〜2回に分けて塗り重ねることが好ましい。
【0039】塗膜防水材を塗布する方法としては、通常
の方法を採用すればよく、たとえば刷毛、ウールローラ
ー、マスチックローラー、コテまたはレーキなどにより
塗布したり、エアレスまたはエアスプレーなどのより吹
き付ける方法が挙げられる。好ましくは、刷毛、ウーロ
ーラー、マスチックローラー、コテまたはレーキなどに
より手塗りすることが好ましい。
【0040】本発明において、塗膜防水材の塗布厚さ
は、2mm以上が好ましい。 e)必要に応じ、さらに仕上げ層を積層する。本発明に
おいては、上記防水塗膜の上に、さらに少なくとも1層
以上の仕上げ層を積層することが好ましい。この仕上げ
層としては、2液型アクリルウレタン系トップコート、
2液型フッ素樹脂系トップコートなどが用いられる。ま
た、これらには、着色剤、紫外線吸収剤、艶消し材、ウ
レタンチップ、骨材などを添加して適宜用いてもよい。
【0041】トップコートの塗布方法としては、上記し
た塗膜防水材の塗布方法を採用できる。また、仕上げ層
の厚さは0.05〜0.3mmが好ましい。このような
仕上げ層を積層することにより、塗膜防水層の耐久性を
向上させることができると共に、外観を美しくできる。
【0042】本発明の防水工法は、新築建築物躯体にお
ける若齢コンクリート下地や降雨後の水分を多く含む下
地、旧塗膜などがあり接着剤では充分な接着力を得るこ
とができない下地、不陸やクラックがある下地、表面が
脆弱な下地などに好ましく適用される。
【0043】
【実施例】以下、本発明を実施例や比較例を挙げて具体
的に説明する。なお、各例においては、下記の複合ゴム
シートを使用した。
【0044】それぞれの複合ゴムシートを用いて、下記
の方法で施工した。また、その際の施工状態を表1に示
した。
【0045】表面に5mm程度の凹凸起伏のあるコンク
リート下地に、図1に示すように、幅(W)1m、長さ
(L)2.6mの複合ゴムシート2枚を、重ね幅
(I2)が50mmとなるように重ね合わせて並列に敷
設し、ボードアンカー2で下地に固定した(I1=0.
5m)。そして、接合部3の上に100mm幅の補強ク
ロス4を敷いて、該補強クロス4の上にさらにたれ止め
タイプの2液型ウレタン系塗膜防水材(JIS−A60
21におけるウレタンゴム系1類に対応)を1.0kg
/m2塗布して硬化させた。次いで、複合ゴムシートの
全面に、非たれ止めタイプの2液型ウレタン系塗膜防水
材を2.4kg/m2塗布し、硬化させた。最後に2液
型アクリルウレタン系トップコートを0.2kg/m2
塗布し、硬化させた。
【0046】(実施例1)上から順に、ポリエステル不
織布(質量30g/m2、厚さ0.2mm)、非加硫ゴ
ムシート(厚さ0.5mm)、ポリエステル不織布(質
量230g/m2、厚さ1.3mm)を積層し、加熱に
よりゴムを加硫させるとともに不織布をゴムシートに熱
融着してなる950g/m2の3層複合ゴムシート。
【0047】(実施例2)上から順に、ポリエステル不
織布(質量30g/m2、厚さ0.2mm)、非加硫ゴ
ムシート(厚さ1.0mm)、ポリエステル不織布(質
量300g/m2、厚さ2.5mm)を積層し、加熱に
よりゴムを加硫させるとともに不織布をゴムシートに熱
融着してなる1,700g/m2の3層複合ゴムシー
ト。
【0048】(比較例1)上から順に、ポリエステル不
織布(質量30g/m2、厚さ0.2mm)、ポリエチ
レンフィルム(厚さ20μm)、ポリエステル不織布
(質量160g/m 2、厚さ1.5mm)を積層し、加
熱により不織布をフィルムに熱融着させた200g/m
2の3層複合ゴムシート。
【0049】(比較例2)上から順に、ポリエステル不
織布(質量30g/m2、厚さ0.2mm)、非加硫ゴ
ムシート(厚さ0.5mm)を積層し、加熱によりゴム
を加硫させるとともに不織布をゴムシートに熱融着して
なる700g/m2の2層複合ゴムシート。
【0050】
【表1】
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、下地の状態を問わずに
新たな平滑な下地を容易に作ることができ、また、その
上に高い水密性と接着性を有する塗膜防水層を容易に形
成することができる。したがって、従来のような下地調
整の労力と時間を必要とせず、大幅な工期短縮が可能と
なる。
【0052】さらに、複合ゴムシートと塗膜防水層との
2重の防水層を設けることにより、耐久性および防水性
に優れた複合防水層が得られる。
【0053】また、施工後、下地水分が水蒸気化して防
水層の突き上げが生じても、複合ゴムシートの下面の不
織布層などで通気させ、脱気筒などを経由して容易に外
気中に放出でき、防水層の剥離や膨れを生じることもな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の防水工法において、複合ゴムシート
を固定した時の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 複合ゴムシート 2 ボードアンカー 3 シート接合部 4 補強クロス W シートの幅 L シートの長さ I1 ボードアンカーの設置間隔 I2 シートの重ね幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 CA13 CA38 CA44 DA04 DA06 DB20 DB36 DB43 DB48 DB53 DC02 EA07 EB09 EB12 EB22 EB38

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上から順に合成繊維不織布、ゴムシー
    ト、合成繊維不織布からなる、少なくとも3層構造を有
    し、かつ単位面積当たりの質量650g/m2以上の複
    合ゴムシートを、防水施工をすべき下地に敷設して打ち
    込み固定器具によって固定し、その上に塗膜防水材を積
    層することを特徴とする、防水工法。
  2. 【請求項2】 複数の前記複合ゴムシートを、20〜1
    00mm重ね合わせて敷設し、その重ね合わせ部分を打
    ち込み固定器具で固定し、その上に塗膜防水材を積層す
    る、請求項1に記載の防水工法。
  3. 【請求項3】 前記複合ゴムシートのゴムシートの厚さ
    が、0.3〜2.0mmである、請求項1または2に記
    載の防水工法。
  4. 【請求項4】 前記複合ゴムシートの下面の合成繊維不
    織布の厚さが、ゴムシートの厚さの0.5〜5.0倍で
    ある、請求項1〜3のいずれか一つに記載の防水工法。
  5. 【請求項5】 前記複合ゴムシートの上面の合成繊維不
    織布の厚さが、ゴムシートの厚さの0.05〜0.5倍
    である、請求項1〜4のいずれか一つに記載の防水工
    法。
  6. 【請求項6】 前記塗膜防水材が、手塗りタイプのウレ
    タン系塗膜防水材である、請求項1〜5のいずれか一つ
    に記載の防水工法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008149564A1 (ja) * 2007-06-05 2008-12-11 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha 塗膜防水施工用下張り緩衝材及び塗膜防水施工法
JP2013019231A (ja) * 2011-07-14 2013-01-31 Shu Company:Kk 塗膜防水工法、該工法を使用して形成された塗膜防水全層及び該工法に使用される防水下層構造体

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WO2008149564A1 (ja) * 2007-06-05 2008-12-11 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha 塗膜防水施工用下張り緩衝材及び塗膜防水施工法
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