JPH0354658Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、収容液体を加熱して保温する電気湯
沸し器に関するものである。

従来の技術 従来のこの種の電気湯沸し器における表示板の
窓部は、第４図に示すような構成になつていた。
すなわち、容器外胴１０１の一部に設けられた表
示板１０２の窓部１０３の内側側面に、連続的に
低いリブ１０４が設けられていた。なお、１０５
は水位ゲージである。

考案が解決しようとする問題点 しかしながら、このような従来の構成では、リ
ブ１０４が低く、かつ表示板１０２と容器（図示
せず）との間隔１０６が大きいことから、水位ゲ
ージ１０５と対応する表示板１０２の窓部１０３
を斜めから見た場合、容器の表示板１０２と近接
する部分に装備されているサーモスタツトやリー
ド線等の電装部品が外から窓部１０３の内側側面
を通して見えることになり、その結果、使用者に
不安感をいだかせるとともに、外観品位を著しく
落とす結果になつていた。また前記間隔１０６を
小さくするために、リブ１０４を高くすることも
考えられるが、この場合、窓部１０３の周辺を構
成する部品は、樹脂成形品で構成されることが多
いため、リブ１０４を高くすることは、表示板１
０２にソリやヒケが発生する等成形上の問題を有
するものであつた。

本考案はこのような問題点を解決するもので、
外観品位を向上させることができ、かつ加工面で
も作りやすく、さらにコスト的にも安価で使用操
作性の優れた電気湯沸し器を提供することを目的
とするものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本考案は、一部に
水位ゲージを設け、かつ液体を収容する容器と、
この容器を覆う容器外胴と、この容器外胴の前面
に設けられ、かつ前記水位ゲージを透視する窓部
を有するとともに、水位目盛を表示した表示板と
を備え、前記表示板の窓部の内側側面に、水位目
盛に対応したスリツト状の切欠き部を有するリブ
を設けたものである。

作 用 上記構成によれば、リブの高さを高くしても、
切欠き部の存在により、部品のソリ等の成形上の
問題を著しく改善することができ、かつこのリブ
の高さを高くすることにより、窓部の内側側面を
遮蔽することができるため、表示板の窓部を斜め
から見た場合でも、容器の表示板と近接する部分
に装備されているサーモスタツトやリード線等の
電装部品が外から見えるということはなくなり、
その結果、水位の確認も容易に行なえるものであ
る。

実施例 以下、本考案の一実施例を添付図面に基づいて
説明する。第１図〜第３図において、１は容器外
胴で、この容器外胴１の上端開口部には、注口２
を固定し、かつ下端には底板３を一体に装着して
いる。４は前記注口２に開閉自在に取付けられた
上蓋で、この上蓋４は背部５を支点として前面嘴
部６の両側面に設けたロツクつまみ７により開閉
自在に構成される。８は容器外胴１内に装備され
た有底筒状の容器で、この容器８は上端にフラン
ジ部（図示せず）を有し、かつ容器パツキング
（図示せず）を介して注口２に支持されている。
９は容器８に装備された水位ゲージである。前記
容器８には、他に発熱体やサーモスタツト等の電
装部品が装備されている。１０は容器外胴１の前
面に設けられた表示板で、この表示板１０は表示
パネル１１と表示枠１２とで構成されている。１
３は表示パネル１１および表示枠１２に設けた窓
部で、この窓部１３は前記水位ゲージ９と対応す
るように設けられ、この窓部１３を通して器体外
より水位ゲージ９が見えるようになつている。

前記表示パネル１１には水位目盛１４を設けて
おり、かつ表示枠１２には、前記水位目盛１４と
対応したスリツト状の切欠き部１５ａを有するリ
ブ１５を窓部１３の内側両側面に設けている。前
記リブ１５の高さは、切欠き部１５ａの存在によ
り、従来の連続的なものより高くすることが可能
である。前記表示枠１２と表示パネル１１は、ボ
ス１６とボス穴１７によつて位置決めがなされて
セツトされ、さらに表示パネル１１に設けた角穴
１８に、容器外胴１の爪１９を入れてセツトする
ことにより固定される。このとき、表示枠１２は
着色した樹脂材料で構成され、かつ表示パネル１
１は窓部１３のみを透明とし、その他はシルク印
刷等を行なうことによつて、器体内部を覆つてい
る。２０は表示枠１２に設けられたランプ部で、
このランプ部２０は表示パネル１１を通して通電
状態を表示するものである。

上記した構成とすることにより、窓部１３の内
側側面はリブ１５により遮蔽されるため、使用者
が水位ゲージ９を見るために、窓部１３を斜めか
ら見た場合でも、容器８の表示板１０と近接する
部分に装備されているサーモスタツトやリード線
等の電装部品（図示せず）が外から見えるという
ことはなくなる。またリブ１５に設けた切欠き部
１５ａは水位目盛１４と一致させているため、水
位ゲージ９を通しての水位の確認も容易に行なえ
るものである。

なお、上記実施例においては、表示枠１２にリ
ブ１５を設けたものについて説明したが、表示パ
ネル１１に直接リブを設けても同様の効果を得る
ことができるものである。

考案の効果 以上のように本考案によれば、容器外胴の前面
に設けられ、かつ水位ゲージを透視する窓部を有
するとともに、水位目盛を表示した表示板を備
え、この表示板の窓部の内側側面に、水位目盛に
対応したスリツト状の切欠き部を有するリブを設
けたものであるため、前記リブの高さを高くして
も、切欠き部の存在により、部品のソリ等の成形
上の問題を著しく改善することができ、かつこの
リブの高さを高くすることにより、窓部の内側壁
面を遮蔽することができるため、表示板の窓部を
斜めから見た場合でも、容器の表示板と近接する
部分に装備されているサーモスタツトやリード線
等の電装部品が外から見えるということはなくな
り、その結果、外観品位を向上させることができ
るとともに、コスト的にも安価に得られ、かつ表
面の水位目盛が汚れたり、消えたりして見えなく
なつても常に水位の確認が容易に行なえるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す電気湯沸し器
の要部斜視図、第２図は同湯沸し器の斜視図、第
３図は同湯沸し器の要部分解斜視図、第４図は従
来の電気湯沸し器の要部斜視図である。 １……容器外胴、８……容器、９……水位ゲー
ジ、１０……表示板、１１……表示パネル、１２
……表示枠、１３……窓部、１４……水位目盛、
１５……リブ、１５ａ……切欠き部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一部に水位ゲージを設け、かつ液体を収容する
   容器と、この容器を覆う容器外胴と、この容器外
   胴の前面に設けられ、かつ前記水位ゲージを透視
   する窓部を有するとともに、水位目盛を表示した
   表示板とを備え、前記表示板の窓部の内側側面
   に、前記水位目盛に対応したスリツト状の切欠き
   部を有するリブを設けてなる電気湯沸し器。