JPS631942Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は例えばジヤー式炊飯器の様な電気調理
器の掛止装置に関し、特に蓋体に設けたフツクレ
バーが掛止されるフツク受け部のフツクカバーの
固定構造を改良したものである。

所謂ジヤー炊飯器の様な電気調理器は鍋本体と
一側を該本体に回動自在に枢支した蓋体とを備
え、蓋体の他側はフツクレバーによつてフレーム
カバーに一体に設けたフツク受け部に掛止自在と
している。そして、該フツク受け部は外観上及び
器物による変形防止のためにコ字状のフツクカバ
ーを嵌合固定しているが、このカバーは内側より
前側に向つて突出する一対の係止突片を設け、該
突片を前記フツク受け部の両側に設けた係合孔に
係合して固定している。しかし乍ら、前記係止突
片は比較的高温となつているフレームと収納ケー
ス間の空間内に位置することになり、係止突片が
高温によつて変形し係合孔との係合が甘くなつた
り或いは折損して係合不能となる欠点があつた。

本考案は上記の欠点を改良したもので以下図面
に基づき説明する。１は後述するフレーム、収納
ケース、鍋等からなる鍋本体、２は筒状のフレー
ム、３は該フレームに内装した収納ケース、４は
前記フレーム２と収納ケース３の上部開口縁を嵌
合固定した合成樹脂製のリング状のフレームカバ
ーで、一部に前記フレーム２より外側に突出し
夫々の外部両側壁に三角形の係合部５，５と内部
両壁面に掛止部６，６を有するフツク受け部７
と、一部にヒンジ軸８を一体に設けている。９は
合成樹脂製のコ形のフツクカバーで、その内部両
側壁に三角形の係止部１０，１０を設けている。
１１は一側を前記鍋本体１側のヒンジ軸８に枢支
し他側に回動自在なく字形のフツクレバー１２を
設けた蓋体で、外蓋１３と内蓋１４とからなる。
１５は前記内蓋１４の中央部に垂設した取付ピ
ン、１６は該取付ピンに装着自在に設けた保温
蓋、１７は内蓋１４の上面に設けた蓋ヒーター、
１８は収納ケース３の側面に設けた側面ヒータ
ー、１９は鍋である。

而して、フツクカバー９の取付け固定について
述べる。フツクカバー９をフツク受け部７に嵌め
込むと、フツクカバー９はその両側壁の弾性によ
り係止部１０，１０が係合部５，５に嵌合され固
定される。

この結果、フツクカバー９の前端面はフレーム
カバー４及びフレーム２よりも外側に位置するこ
とになり係止部１０，１０は高温の部分より離間
することになる。

以上の様に本考案はフレームと、該フレームに
内装した収納ケースと、該ケースとフレームの上
部開口縁を固定し一部に前記フレームより外側に
突出して一対のフツク受け部を設けた合成樹脂製
のフレームカバーと、前記フツク受け部を覆う合
成樹脂製のコ形のフツクカバーと、一側を枢支し
他側を回動自在にして設けたフツクレバーによつ
て前記フツク受け部に掛止自在とした蓋体とを備
え、前記フツクカバーはその内部両側壁に設けた
係止部と前記フツク受け部の外部両側壁に設けた
係合部によつて嵌合固定したものであるから、フ
ツクカバーはその係止部が高温となつているフレ
ームと収納ケース内に位置することがないため、
熱変形により離脱したり、従来の様に係止部（係
止突片）が折損することがなく常に確実にフツク
カバーはフツク受け部を覆うことができる又、フ
ツクカバーの取付けに際して、特にフレームに孔
等を穿設する必要がないために水等がフレーム内
に浸入することがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の電気調理器の部分断面図、第
２図は要部分解斜視図である。 ２……フレーム、３……収納ケース、４……フ
レームカバー、５，５……係合部、７……フツク
受け部、９……フツクカバー、１０，１０……係
止部、１１……蓋体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フレームと、該フレームに内装した収納ケース
   と、該ケースとフレームの上部開口縁を固定し一
   部に前記フレームより外側に突出して一対のフツ
   ク受け部を設けた合成樹脂製のフレームカバー
   と、前記フツク受け部を覆う合成樹脂製のコ字形
   のフツクカバーと、一側を枢支し他側を回動自在
   にして設けたフツクレバーによつて前記フツク受
   け部に掛止自在とした蓋体とを備え、前記フツク
   カバーはその内部両側壁に設けた係止部と前記フ
   ツク受け部の外部両側壁に設けた係合部によつて
   嵌合固定したことを特徴とする電気調理器の掛止
   装置。