JPS60805Y2 - 炊飯ジヤ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、炊飯ジャーに関し、更に詳くは１．炊飯ジャ
ーにおける蓋ロック装置の改良に関するものである。

以下、添付の図面を参照して本考案の実施例にかかる炊
飯ジャーを説明する。

第１図において、符号１は容器本体、２は容器本体１の
側壁上部に蝶番装置３によって開閉自在に枢着された蓋
体、４，５は容器本体１の内外周面を形成する内ケース
および外ケース、６は内外ケース４，５の上端開口縁を
結合するための合成樹脂製の肩部材、７は内ケース４の
側面および蓋体２内に配設された断熱材、８は内ケース
４の内底部に設けた炊飯ヒータ、９は内ケース４外周上
部に設けた保温ヒータ、１０は内ケース４内に着脱自在
番、こ収納した飯器、１１は飯器１０の外底に接し炊飯
完了に伴う外底の急激な温度上昇を感知して炊飯ヒータ
８への通電を遮断するサーモスタット、１２は飯器１０
の上面を覆うようにその周縁で載置した中蓋、１３は外
ケース５において蝶番装置３の反対側に設けたレバー受
、１４は蓋体２の上面に枢支部から、反対側にかけて取
付けられたハンドルである。

前記レバー受１３の上端部には、Ｌ字形の金属製係合部
１５が倒立状態で取付けられている。

該係合部１５の上面両側には、先端に向って下り勾配の
傾斜面を有するリブ１６，１６が一体に突設されている
。

この係合部１５は取付用のビス１７でレバー受１３と共
に容器本体１に共線めされている。

符号１８はビス１７を螺着するために外ケース５に固着
された補強板である。

一方、蓋体２側のハンドル１４において枢支部と反対側
には、外向きに開口した断面方形状の空所１９が形成さ
れており、該空所１９には、その開放面を閉塞し且つ前
記係合部１５に係脱自在に係合すべき金属製のロックレ
バ−２０が枢軸２１によって回動自在に枢着されている
。

該ロツクレバー２０の下端には内向きの爪片２２が一体
に突設されている。

又、このロックレバ−２０は枢軸２１の囲りに配設され
たスプリング２３で係合方向に付勢されている。

更に、本実施例では、蓋体２の底面を構成する合成樹脂
製のカバー２４の外周縁においてロックレバ−２０取付
位置には、前記空所１９の下端開口部を閉塞状とすべき
仕切板２５が一体に突設されている（第３図参照）。

該仕切板２５は蓋体２の外壁２６およびハンドル１４の
内壁２７の下端縁に形成された切欠部２８より突出せし
められてその先端をロックレバ−２０の内側面に緊密に
接触し得るようにされている。

しかして、この仕切板２５は、ロックレバ−２０先端が
必要以上側に移動するのを防止するストッパーとしての
作用をも有している。

更に、カバ−２４外周縁に仕切板２５を設けたことによ
って、蓋体２製作時におけるカバー２４の位置決めを容
易に行なうことができる。

図示の炊飯ジャーは次のように作用する。

内ケース４と飯器１０との間の炊飯ヒータ８に通電させ
ると、飯器１０が加熱されて炊飯が開始される。

そしてこの炊飯中に発生する圧力の高い水蒸気の大部分
は蓋体２に設けた調圧口２９を通って外部に放出される
ものであるが、一部の水蒸気は中蓋１２の周縁と飯器１
０の開口周縁との接触面の間から漏出して、第２図に示
すように、蓋体２と肩部材６間を通ってロックレバ−２
０の下端部内側に流出腰この内面に沿って上昇しようと
するが、ロックレバ−２０とハンドル１４間に形成した
空所１９の下端開口部は仕切板２５によって閉塞されて
いるから、蒸気がこの仕切板２５より上方の空所１９内
に侵入することがない。

続いて本考案の炊飯ジャーの効果を以下に列記する。

即ち、本考案によれば、 （１）蓋体２の底面を構成する合成樹脂製のカバ−２４
外周縁に、蓋体閉合時にハンドル１４におけるロックレ
バ−２０装着用の空所１９の下端開口を閉塞状とする仕
切板２５を一体に突設したので、炊飯時において飯器１
０内に発生した水蒸気の一部が容器本体１の周縁と蓋体
２の周縁トの間カらハンドル１４のロックレバ−２０部
分に流出した場合に、この水蒸気がハンドル１４とロッ
クレバ−２０との間に侵入することは極力防止され、ロ
ックレバ−付勢用のスプリングあるいはその取付部材等
を蒸気の悪影響から効果的に保護することができる、 （２）カバ−２４外周縁に蓋体２の外壁２６の下端縁に
猛威された切欠部２８より外方に突出された仕切板２５
を一体に突設したので、カバー２４組付時において仕切
板２５が位置決め作用をなし、組付作業性が向上すると
ともに、組付後においては、仕切板２５と切欠部２８と
の係合によってカバー２４の回り止めをも行ない得る、 等の実用的な効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例にかかる炊飯ジャーの手続断面
図、第２図は第１図のＡ部拡大図、第３図は、第１図の
炊飯ジャーにおける蓋体の要部分解斜視図である。 １・・・・・・容器本体、２・・・・・・蓋体、１０・
・・・・・飯器、１４・・・・・・ハンドル、１５・・
・・・・係合部、１９・・・・・・空所、２０・・・・
・・ロックレバ−１２２・・・・・・爪片、２４・・・
・・・カバー、２５・・・・・・仕切板１，２６・・・
・・・外壁、２８・・・・・・切欠部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 飯器１０を収納すべき容器本体１の上部開口を開閉自在
   に覆う蓋体２に一方の側縁部が開口した空所１９を形成
   したハンドル１４を固定し且っ該ハンドル１４の空所１
   ９内には、前記開口を覆い且つ前記容器本体１側の係合
   部１５に係脱自在に係合すべき爪片２２を有するロック
   レバ−２０を回動自在に装着するとともに、前記蓋体２
   の底面を構成する合成樹脂製のカバ−２４外周縁には、
   前記蓋体２の外壁２６の下端縁に形成された切欠部２８
   より外方に突出され、前記ロックレバ−２０の爪片２２
   と係合部１５との係合時に前記空所１９の下端開口を閉
   塞状とする仕切板２５を一体に突設したことを特徴とす
   る炊飯ジャー。