JPS6340201Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は熱湯貯溜容器に係り、特に熱湯の注出
口の分解を容易にしてその部分の洗浄を簡単なら
しめたものである。

以下にその実施例を図面に基づいて説明する。

１は熱湯貯溜容器本体で、平面形状が四角形の
角筒形外筒２と、該外筒２の下面開口部を閉塞す
る底蓋３と、該底蓋３の底面開口部を閉塞する底
板４と、前記外筒２の内部に間隔５を存して収納
配設した同じく角筒形の有底筒状内筒６と、前記
間隔５内に前記内筒６の外側面を巻装するよう配
設された断熱材７と、前記内筒６の外側底部に巻
装されたバンド状のヒータ８と、前記外筒２の上
面開口縁と前記内筒６の上面開口縁とを連結固定
するフレーム枠体１０と、前記外筒２の上面開口
を開閉自在に閉塞し且つ前記フレーム枠体１０内
に回転挿入係合される外蓋１１等から構成されて
いる。前記内筒６の外底面は前記底蓋３に設けら
れた取付部１２に連結部材１３にて保持されてい
る。１４は前記底蓋３の側面に取り付けられたソ
ケツトで、その内部に前記ヒータ８と接続した丸
角棒１５が配設されている。１６は略Ｌ字形状の
保持金具で、前記ヒータ８に近接する如く前記内
筒６の外底面にスポツト溶接され且つその開口部
を前記ヒータ８に向つて開口するようにしてい
る。すなわちこの保持金具１６の先端部１６ａを
ヒータ８の方向に向けており且つ全体に弾性力を
有するようにしている。そして前記保持金具１６
の弾性力を利用して、前記内筒６の外底面と前記
保持金具１６との間に前記ヒータ８の異常加熱時
に通電を停止せしめる温度ヒユーズ等の温度制御
器２０を挟持している。２１は前記温度制御器２
０を保護するチユーブである。２２は前記外筒２
の長さ方向に沿つて設けられたハンドルである。
尚、前記保持金具１６はＬ字形に限定されずに前
記ヒータ８に向つて開口部を有するような形状で
あればよい。２５は前記内筒６の外側面に取り付
けられたサーモスタツトで、水が沸騰した後に適
温で保温できるように設定されている。２６は前
記フレーム枠体１０に一体的に形成された注出口
で、前記内筒６の内部と連通している。前記注出
口２６は図面にも示している如く樋状となし、上
面と先端部を開口している。前記注出口２６の先
端外周囲に係止リブ２７を、基部外周に停止リブ
２８を形成している。更に前記注出口２６の内壁
上部には切欠部２８，２９を形成し且つ内壁底部
には突出部３０を形成している。３１は前記注出
口２６内に配置される開閉板で、上部両側に係止
部３２，３２を一体形成し、この係止部３２，３
２を前記切欠部２８，２９内に挿入係止して前記
開閉板３１を回動自在にしている。この開閉板３
１は外部から注出口２６内部へゴミが入いらない
ようにするものである。３５は筒状のキヤツプ
で、前記注出口２６を覆う如く挿入するものであ
る。このときに、前記キヤツプ３５は係止リブ２
７と停止リブ２８に当接して保持される。そし
て、前記キヤツプ３５を前記注出口２６の外周に
挿入嵌合することにより、注出口２６の底壁との
間に空間を形成すると共に同時に前記開閉板３１
の抜け止めも兼ねている。３３は略中央部上面に
ピン３４を立設した四角形状の内蓋で、外周縁に
立上部３３Ａを形成するとともにこの立上部３３
Ａにパツキン３６を取り付け、前記内筒６の上面
開口部を閉塞する。そして、この内蓋３３の適所
には蒸気孔４０を穿設している。一方、前記外蓋
１１の下面外周に溝を形成して連通部４１となし
且つ下面略中央にピン受部４２を形成している。
前記内蓋３３を前記外蓋１１の下面部に取り付
け、この外蓋１１を前記フレーム枠体１０に係合
して外筒２の上面開口部を閉塞すると、前記内蓋
３３は前記内筒６の上面開口部を閉塞し且つ内蓋
３３のパツキン３６が外蓋１１の下面に圧接さ
れ、内蓋３３と外蓋１１とで密閉空間Ａが形成さ
れる。前記密閉空間Ａが形成されるときに、前記
連通部４１は前記注出口２６と密閉空間Ａとを連
通している。

斯る構成によると、キヤツプ３５を取り外すだ
けで簡単に注出口２６の内周壁が露呈し、その注
出口２６の内部の洗浄が容易に行なえ、且つキヤ
ツプ３５の取り付けだけで開閉板３１の保持が可
能となる。

本考案は以上の如く構成したものであるから、
汚れやすい注出口の内周壁を容易に露呈せしめこ
の注出口の洗浄や拭き取りが簡単に行なえ、しか
も開閉板の取り付け、取り外しも簡単に行なうこ
とができる。又、キヤツプと注出口の底壁との間
に空間を形成したため、注出（湯）時に最も高温
の湯が触れる注水口の底壁が高温となるが、空間
によつて断熱されキヤツプの温度上昇を防止し火
傷等を未然に防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案熱湯貯溜容器の外観斜視図、第
２図は一部を分解した同外観斜視図、第３図は同
概略断面図である。 ２６……注出口、３１……開閉弁、３５……キ
ヤツプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体内の熱湯を注出口を介して外部へ注出する
   ものにおいて、前記注出口は樋状となし該注出口
   の内壁上端部に開閉板を回動且つ着脱自在に係止
   し、筒状のキヤツプを前記注出口を覆う如く着脱
   自在に挿入嵌合して前記開閉板を保持すると共に
   キヤツプの底壁及び側壁と注出口の底壁及び側壁
   との間に空間を形成したことを特徴とする熱湯貯
   溜容器。