JPH0350009Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、回転テーブル上に載置した結束物の
垂直状の側面に対して、ラベルを添い付けて、テ
ープにより、結束物を結束するとともに、前記ラ
ベルをもこれと一緒に結束せんとするラベル結束
装置の結束機に関するものである。

「従来の技術」 従来、例えば、電線を環状に巻回したような環
状の結束物には、その電線の品質、大きさなどを
表示したラベルを結束物の上面に添い付けること
が普通行われている。

ところが結束物は、その取り扱い中に、上下に
段積みされることが非常に多く、結束物が一旦段
積みされると、結束物の上面に水平状に添い付け
たラベルは隠れてしまつて見ることができなくな
る。

「考案が解決しようとする問題点」 上記したように、従来、結束物の上面にラベル
を添い付けることによつてそのラベルで結束物の
品質とか大きさを確認しようとしているが、この
やり方では、前記のように、充分にラベル添付の
目的を達成することができないので、本考案にお
いては、結束物の垂直状の側面に、ラベルを添い
付けて、前記のような欠点を改良せんとするもの
である。

そして、ラベルは、結束物のテープによる結束
とともに、一緒に結束する。このためには、従来
のような、ラベルを水平状に積載しておいて、上
面よりこれを吸着移行して結束物上面に水平状に
おいて、テープで結束するという結束機ではその
作動が円滑に行かないことになる。

本考案では結束機そのものを工夫し結束機の移
行に伴つて、その目的を達成せんとするものであ
る。

「問題点を解決するための手段」 本考案は、 結束機の結束面を垂直状となし、 結束機の底部には移行シリンダーを設けて、同機
を回転テーブル上に載せた結束物の垂直状の側面
まで移行可能となし、 また結束機の結束面には、同面に設けられたテ
ープの案内溝を挟んで、その左右にラベルを挿入
することができるラベルフツクを設けたものであ
る。

「作 用」 適宜のラベル支承台で垂直状に支承されたラベ
ルを、ラベル吸着移行装置で垂直状に吸着して、
結束機の結束面まで移行させ、そのラベルを結束
面にそのまま添い付けると同時に下方に移行させ
てこれをラベルフツク間に挿入する。

すなわち、結束機の垂直状の結束面にはラベル
がそのまま添い付けられこれにセツトされた状態
となる。

そしてこの結束機を、移行用シリンダーを作動
させて、回転テーブル上に載置された結束物の垂
直状の側面に当たるまで進行させる。

そしてこの結束機の作動で結束物をテープで結
束すると同時に、ラベルをも一緒に結束する。

「実施例」 本考案装置の１実施例を示す図面について詳し
く説明する。

Ａは結束物Ｐ（この場合巻回した電線）を載せ、
これをラベル１４とともにテープ７で結束するた
めのテーブル、Ｂはラベル結束装置、Ｃはラベル
支承台、Ｄはラベル吸着移行装置である。

テーブルＡは、固定テーブル２と回転テーブル
３とよりなり、回転テーブル３には、ラベル結束
装置Ｂの結束機１の分割したアーチ４の上側片
４′（第３図参照）を挿通し得る挿通孔３５が切
削されている。

ラベル支承台Ｃにおいて、１４はラベルであつ
て挿入片２８，２８の間に垂直状に支承される。
２８′は爪片でありラベル１４を受け止める。２
９は押圧片でスプリング３０をもつてラベル１４
を挿入片２８の爪片２８′の部分まで前方に押圧
する。

ラベル吸着移行装置Ｄにおいて、吸着シリンダ
ー１５が作動すると吸着パツド１６，１６はガイ
ド片２４でガイドされて、ラベル支承台Ｃの方向
に移行し吸着パツド１６は支承台Ｃ上のラベル１
４を吸着する。１８は移動シリンダーであつて同
シリンダー１８の作動で、本体３２は、結束機１
の結束面１′の前面に移行する。

前記吸着シリンダー１５の再度の作動で、吸着
パツド１６，１６で吸着されたラベル１４は、結
束機１の結束面１′に軽く添い付けられる。

そして下降シリンダー２１の作動で、本体３２
が下降し、ラベル１４は、結束機１の結束面１′
に沿つて下降し、後で説明するラベルフツク１
３，１３の間に挿入される。

ラベル結束装置Ｂにおいて、その結束機１の結
束面１′は垂直面をなす。

第３図において、１０，１１は結束機１の内面
側に設けられたテープ引き締め用のローラ、８，
９はテープ送り用のローラ、１２はグリツパー
で、テープ７の送出端を結束面１′との間で固定
するもの、４は結束機１の結束面１′に設けられ
たアーチで、このアーチ４はテープ送り用のロー
ラ８，９で送り出されたテープ７をガイドする。
アーチ４は上側片４′と下側片４″に分割され、上
側片４′は下側片４″に対し接合したり離反したり
する。５は上側片４′を移行するためのシリンダ
ーである。

１３，１３（第２図および第４図参照）はラベ
ル１４を結束機１の結束面１′に垂直状に支承す
るためのラベルフツクであつて結束面１′に設け
られたテープ案内溝７′を挟んでその両側に相対
して設ける。

２５，２６は結束機１の下部に設けたローラ
で、レール２７を挟んで転動する、３６は結束機
１を移動するための移行シリンダーである。

その作用を説明すると、 ラベル支承台Ｃに垂直状に支承されたラベル１
４は、その前面より、一枚宛、ラベル吸着移行装
置Ｄの吸着パツド１６，１６で吸着され、同装置
Ｄの移行で前述したとおり、このラベル１４を結
束機１の結束面１′にセツトし、次いで結束機１
は移行用シリンダー３６の作動で移行し、このラ
ベル１４を結束物Ｐの垂直状の側面に押し付け
る。

この状態は第３図で示されている。

ここで、テープ送り用ローラ８，９の作動でテ
ープ７はアーチ４の内面に送られ、これを周回
し、その端部をグリツパー１２で固着する。次い
で引き締め用のローラ１０，１１の作動でテープ
７を引き締めるなどという順序を経て、結束物Ｐ
は、常法どおり、テープ７で結束されるが、これ
と同時にラベル１４も、これと一緒に結束され
る。

「考案の効果」 本考案は、結束装置の結束機の結束面にラベル
フツクを設けておき、ラベル支承台で垂直状に支
承されているラベルを、ラベル吸着移行装置で吸
着の上、これを結束機の前記垂直面をなす結束面
に設けたラベルフツク間に挿入し、このようにラ
ベルを垂直状にセツトした結束機を、結束物まで
移行して、その垂直をなす側面に、これを押し付
けてテープで結束するので、垂直状をなすラベル
を垂直状に吸着しこれをそのまま結束物の垂直状
の側面に当てて結束するという操作を極く自然に
容易に行うことができる。

また一旦結束機の結束面にラベルをセツトし、
これを結束機の移行で結束物に押し付けて結束す
るので、結束機の構成も単純であつてしかもその
操作を円滑にかつ容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はラベル結束装置全体の平面図、第２図
はその側面図、第３図は結束機の側面図、第４図
はラベルフツクの拡大斜視図である。 １……結束機、１′……結束面、３……回転テ
ーブル、７′……テープ案内溝、１３……ラベル
フツク、１４……ラベル、３６……移行シリンダ
ー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 結束機１の結束面１′を垂直状となし、結束機
   １の底部には移行シリンダー３６を設けて、同機
   を回転テーブル３上に載せた結束物Ｐの垂直状の
   側面まで移行可能となし、また結束機１の結束面
   １′には、同面に設けられたテープ案内溝７′を挟
   んでその左右にラベル１４を挿入することができ
   るラベルフツク１３，１３を設けたラベル結束装
   置の結束機。